私のワインに関する知識ときては貧弱極まるもので、14歳のときに安ワインをがぶ飲みしてひどい二日酔いになったときからほとんど進歩していない。AllPeersを創業者た連続起業家のCedric MalouxとMatthew Gertnerが開発した新しいアプリ、WhatWineは私がソムリエを呆れさせる度合いを減らしてくれるらしい。このiOSアプリはOCRでレストランのワインリストをスキャンし、ワインデータベースのSnoothと対照して、ユーザーが選んだメインの料理に合うワインを選び出してくれる。
「世の中には膨大な種類のワインがある。ワインリストを見て即座にそれに合う料理を判断するのはワインの専門家でないかぎり無理だ。プロのソムリエは資格を取るのに1年勉強しなければならないし、的確なアドバイスができるようになるにはその後何年もの経験が必要だ。ところがたいていのレストランではウェイターが50種類ものワインが載ったリストをテーブルに置いていき、客が悩むにまかせている。われわれのアプリはこの問題を解決しようとするものだ」と私のインタビューに答えてMalouxは言う。
Malouxによれば、このアプリのアイディアを思いついたのは5年前だが、ありとあらゆるフォントで印刷されたワインリストを正しくスキャンする方法を考え出せずにそのまま温めていたのだという。ところが1年ほど前にSalsita SoftwareのCEOで共同ファウンダーでのGertnerにSalsitaを利用すればこの問題が解決できると説得された。
iOSアプリ自体はこの上なくシンプルだ。ユーザーはどのレストランを訪れているかをアプリに(FoursquareのAPIを通じて)教える。もしそのレストランのワインリストをすでに他のWhatWineユーザーがスキャンしていればワンタッチでそのリストが表示される。もし初めてなら、ユーザーはスマートフォンのカメラでワインリストを撮影する。するとWhatWineが解読してデータベースに加える。次にユーザーは料理の種類を13種類の中から選ぶ。WhatWineはリストの中からそれにいちばんよく合うワインを推薦してくれる。
Malouxは、Vivivo、Drync、Hello Vino、Delectableなどライバルのワインアプリの多くが、ユーザーがワインのラベルを撮影する必要があるという点を指摘した。つまりすでにワインを選び、瓶がテーブルに運ばれてきてからでないと情報が得られない。こうしたアプリはユーザーがどんなワインを飲んだか記録するのが主な目的だ。「これに対してわれわれのアプリは料理とワインの相性を判断してユーザーがワインリストからワインを選ぶのを助ける。こういうアプリはWhatwineだけだ」とMalouxは主張する。
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)