Wikipedia Zeroのスタートから6年、Wikimedia Foundationはプログラムを終息させようとしている。2012年に発表された同プログラムは、携帯電話キャアーと提携することによって、通信料金が障壁となっている途上国でもWikipediaの無限の情報を利用できるように、通信コストを免除しようとする試みだった。
Wikimedia Foundationによると、これまでに同プログラムは72カ国で97の提携キャリアーを通じて8億人以上に無料アクセスを提供してきた。しかし「北米・ヨーロッパ以外でのWikipediaの認知度の低さ」がプログラム終了を決定する主要因だったと同財団は言っている。モバイルデータ料金の変化も要因の一つだ —— Wikimediaによると、Wikipedia Zeroプログラムへの関心と利用回数は2016年以来急激に下がっている。
このため、今年は新しい提携は行われず、既存契約分も期限がくれば終了する。一方で、同財団は途上国を支援する別の方法を探っており、さまざまな国々でWikipediaのミッションの認知度を高めるためのキャンペーンも行っている。ブログ記事には、イラクとナイジェリアで進めている提携事業について書かれている。
「ここでの成功によって、今後の提携のアイデアがいくつか生まれた。これからはわれわれの調査結果やWikipedia Zeroプログラムから得た経験を生かして、パートナーとの共同作業を進めていきたい」
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )