Wikimedia Foundationは、モバイル版のWikipediaアプリケーションのリニューアルを行った。より快適に閲覧できるようにし、検索性能を向上させ、そして画像も見やすく変更したと主張している。今回のアップデートはまずAndroid版がリリースされた。iOS版も間もなくリリースされることになっている。
アップデートの狙いの第一は、Wikipedia(現在287の言語で3350万の項目を掲載している)のモバイルデバイスによる操作性を向上させることだ。
新しいバージョンから、内容に関するわかりやすい画像が記事の先頭に表示されるようになった。また、最近の検索項目とともに表示される検索バーも見やすくなった。
個人的に嬉しいのは、画像の閲覧性の向上だ。画像をタップすると画像のみが表示されるウィンドウが開き、右ないし左スワイプで記事内に含まれる画像を一覧していくことができる。
それぞれの記事の末尾には「続きを読む」(Read More)が掲載されるようにもなっていて、関連する項目へのリンクが表示されるようになった(訳注:「外部リンク」とは別)。Wikipediaをより多く利用してもらおうとする工夫の一貫だろう。
ちなみにこれらの機能は、公式リリースの前からGoogle Playに別アプリケーションとして登録されているWikipedia “Beta”に実装されていたものだ。このBetaアプリケーションは、公式リリース前にさまざまな新機能を試すためにリリースされている。スマートフォンからの編集機能や、iOS版で7月に先行実装されたWikipedia Zero(提携プロバイダーにて通信料が無料になるサービス。訳注:但し日本では利用不可)への対応なども、まずWikipedia Betaで実装されていた(ある機能がiOS版で先行実装されるか、それともAndroid版で先行するのかは、その時々により変わるようだ)。
新しいアプリケーションはGoogle Playのこちらからダウンロードできる。
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(翻訳:Maeda, H)