大事なメールがやってきたとしよう。すべてを差し置いて処理しなければならないという緊急性はないが、ともかく返事はした方が良いというレベルの重要度だ。しかしそういうメールに直ちに対処できるとは限らない。「明日になってから処理しよう」と置いておくケースはよくあるはずだ。
だがメールは次々にやってきて、返信しようと思っていたメールは受信箱のずっと下の方に移動してしまう。目につかなくなってしまったメールのことをつい忘れてしまう。そんな経験は誰にでもあるのではないかと思う。
2013年1月にスタートして、先日Dropboxに買収されたMailboxが対処しようとしたものもこれだった。目覚ましにある「スヌーズ」風の機能を備えることで、指定したメールを再度受信箱のトップに表示するというものだった。
どうやら、Googleもこのスヌーズ機能に興味を示しているようなのだ。
Geek.comの記事によれば、GoogleはGmailにてスヌーズ機能を含む各種新機能をテスト中だとのことだ。
記事によると、スヌーズ以外にも次のような機能をテスト中だとのこと。
- 現在の「ソーシャル」「プロモーション」「新着」などに加え「Travel」や「Purchase」(注文確認メールや請求金額通知などをまとめたもの)、そして「Finance」(銀行取引関連のもの)などのタブ
- メールのピン止め機能。ピン止めを解除するまで、受信箱の一番上に表示され続けることとなる(上のスクリーンショットでも、メールの横に押しピンのアイコンが表示されている)。
目覚ましのスヌーズ同様、スヌーズボタンはいったん既読として処理して後にまた未読として表示されるようになる。ピン止めの方は起きるまでベルを鳴らし続けるようなものだと言えようか。頻繁に参照するメールなどをピン止めしておくという使い方も考えられる。
Mailboxが買収されたことからもわかるように、こうした機能は利用者にとって役立つものだ。役立つものであったからこそ、大手がMailbox類似の機能を実装し始めるのは時間の問題だったとも言えるのだろう。
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(翻訳:Maeda, H)