GoogleのPageSpeedモジュールのNginx用バージョンがリリース

GoogleはつねにWebの高速化に真剣だ。2010年には協力者たちのグループを率いてApache Webサーバ用のモジュールPageSpeedをリリースした。そして今日(米国時間4/25)は、同じグループがこのモジュールのWebサーバNginx用をリリースした。NginxはApache同様、オープンソースのプロジェクトで、トラフィック量の膨大なNetflix、Hulu、Pinterest、Airbnb、WordPress.com、Zynga、Zappos、GitHubなどのサイトが使っている。

アルファテストでは、CDNプロバイダMaxCDNが、ページロードタイムの1.57秒減を報告している。バウンスレートは1%減だそうだ。大きな成果ではないように見えるが、一つのサイトで複数のビジターがいろんなことをしてるような場合には、けっこう大きな効果になる。たとえば、誰もかれもがネットしているStarbucksのようなところでHuluを利用すると、わずか2秒の違いでもページやビデオのロード時のいらいらが、かなり減ることに気づくだろう。

このモジュールはGitHubで入手できる。そのオープンソースの開発には、Google、Taobao、We-Amp、それにそのほかの個人デベロッパたちが参加している。

GoogleのMake the Web Faster Team(長いチーム名だ!)のエンジニアJeff Kaufmanがブログ記事で、PageSpeedについて説明している:

Nginxの中で動くngx_pagespeedモジュールは、Webページを書き換えることによって、Webページのユーザへの到達を速くする。具体的には、画像の圧縮、CSSやJavaScriptの最小化、キャッシュの長寿命化など、Webのパフォーマンス面のベストプラクティスの数々だ。mod_pagespeedの最適化フィルタのすべてを、Nginxのユーザも利用できる。

Googleはインターネットの高速化をGoogle自身というより、世界全体のためと考えており、そのためのテストをすでに合衆国の数都市で開始している。この努力には、ほかの企業も参加協力してよいのではないか。Google自身に関しては、Webの高速化はGoogleのCEO CEO Larry Pageのトッププライオリティであり、それはもちろんGoogleの今と将来の全製品に好結果をもたらす。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))