もしあなたが、Apple Watch用のサードパーティー製バンドを作ろうと思っているなら、そのための正式な方法についての情報が公開された。Appleは今週、「Made for Apple Watch」プログラムの詳細を公式サイトで発表し、標準に合致した留具(lug)の作り方や、Apple自身がアクセサリーメーカー用に留具を提供することに関する情報を公開した。
Appleはこれまでも、Apple Watchのベルト作成をサードパーティーに開放しないと示唆したことはなかったが、これでプログラムの概要が確認された。これは「Made for iPhone(MFI)」等Appleの他の「Made for」プログラムと同じく、Apple自身によらない他社製品が一定の基準を満たすことを確実にするものだ。MFI認証の取得は少々厄介であり、MFIデバイスで使用するチップ内蔵LightningコネクターをAppleがすべて提供するようになってからは特にそうだ。
今回Appleは、留具部品をメーカーに提供するだけでなく、メーカー自身で部品を作る選択肢も用意している。そのためには極めて用途の限定された譲渡不可能なライセンス契約が使用される。サードパーティー製部品に対するAppleの基準は高いに違いないが、Appleから供給を受けるにせよ、自社開発するにせよ、そのコスト優位性や困難さは未だに不明だ。
これでアクセサリーメーカーは、様々なタイプのベルトを作ることが可能になり、Apple Watch Sportバンドやレザーリンクバンドのようにストラップ自身に留具を組み合んだり、クラシックレザーバンドのような伝統的構造にすることもできる。
Made for Apple Watchプログラムが軌道に乗るまでには時間がかかると思われるので、認証済みサードパーティー製バンドが今すぐ市場に出回ることはないだろう。MFI認証Lightningアクセサリーが数多く出回るようになったのはかなり後だったが、あの場合の方が部品の複雑性は高かったに違いない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)