Apple App Storeのデベロッパーサイトがオーバホール、デベロッパー教育のためのコンテンツを充実

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Appleが今日、同社のApp Store(アプリストア)のデベロッパーサイトのオーバホールを発表した。このサイトを今では1100万の登録デベロッパーが利用し、今やアプリの本数が150万以上にもなるApp Storeの成長を、これまで支えてきた。このデベロッパーサイトでは、デベロッパーとしてのビジネスの育て方や、ユーザーの参加性を高める方法などをガイドする記事やビデオを提供しているが、今回のオーバホールで新しいコンテンツが増える。たとえば、アプリストアでアプリを発見してもらいやすくする方法、とか、フリーミアムビジネスモデルのやり方、アプリのアップデートをユーザーエンゲージメントの機会として利用する、などのトピックが加わる。

今のApple App Storeは、デベロッパー間の競争が激しくて、自分のアプリに気づいてもらうことがますます難しくなっており、業界内部で”アプリ疲労“という言葉も生まれているぐらいだから、これら新しい記事やガイドの投入は良いタイミングだ。

Appleも明らかにこのような問題に気づいており、Bloombergの先週の記事が、同社はApp Storeのリニューアルの方法をひそかに検討している、アプリを検索の中でプロモートすることを有料制にするかもしれない、と報じている。検索結果と有料プロモーションとの混在は、Googleと同じやり方だ。

言うまでもなく、App Storeはこれまでの年月で大きな経済的実体に育ってきた。開店以来デベロッパーに支払った金額の合計は400億ドル、そしてApp Storeは合衆国で、190万の雇用に貢献している

しかし、App Storeのミドルクラスは縮退している、という説もある。

だから、Appleが今、デベロッパー教育用の新しいリソースを同社のデベロッパーサイトに供給して、そんな懸念に対応しようとしているのも当然だ。

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新しいサイトのコンテンツは、もっとそのものずばりのハウツーと、説明的な記事の、ミックスになる。たとえば”Discovery on the App Store”という記事は、同サイト上の編集の方針を説明するとともに、とくに、Appleが特定のアプリをフィーチャーする(大きく紹介的に扱う)ときのやり方を述べている。そしてそのほかの記事は、一定のフォーマットによるケーススタディだ。たとえば”Releasing App Updates”という記事では、SlackとSmuleとBuzzFeedにおける、アップデートロードマップのプランニング、既存のユーザーのエンゲージをリフレッシュし新しいユーザーも惹きつけるためのアップデートのやり方、などを解説している。

そのほかに、”Choosing a Business Model”, “User Acquisition Marketing with App Analytics”, “Choosing a Category”といったトピックもある。これらは、売上を得るための本格的なアプリビジネスのガイドだ。

新しいデベロッパーサイトには、デベロッパーが自分のアプリを、“これをフィーチャーすることを検討してください”、というお願いをつけて提出することができる。

“Developer Insights”と題する、ケーススタディのビデオ集もある。そこでは成功したデベロッパーが、自分の知識やそのほかの話題をシェアしている。

たとえばSeriouslyというデベロッパー企業は最初のゲーム”Best Fiends”が一日のダウンロード数150万を超え、最初の年でソーシャルメディアのフォロワー100万を獲得したが、ビデオではソーシャルメディアを利用してブランドとコミュニティを構築するやり方を述べている。

またEvernoteが登場するビデオは、生産性ソフトウェア(OAソフト)のローカライゼーションについて、アプリの日本語化を例に挙げて説明している。

今やiOS App Storeでは中国と日本が売上2位と3位の国だから、ローカライゼーションは言うまでもなく重要なトピックだ。

デベロッパーのための新しいリソースはすでに提供が始まっているが、今後はもっともっと増える予定だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))