近隣居住者オンリーのソーシャルネットワークを展開するNextdoor、iPhone用アプリケーションを投入

近隣の住人の間でのみ利用できるソーシャルネットワークサービスというのがある。Nextdoorというようなサービスだ。このNextdoorが、iPhone向けのモバイルアプリケーションをリリースした(日本では未公開の様子)。

ネイティブアプリケーションのリリースを行う前から、サンフランシスコ発のNextdoorはなかなかの人気を集めていた。CEOのNirav Toliaに最近インタビューを行ったところ、Nextdoorの利用者は50州に広がり12600の「ご近所」ネットワークを生んでいるのだそうだ。3ヵ月前の段階では、「ご近所」ネットワークの数は8000で、3月後半に10000を超えて順調に成長している様子。

今回のアプリケーション投入はNextdoor利用者にとっては朗報だと言えるだろう。Nextdoor.com利用者の30%は、モバイル環境からのアクセスとなっているのだ。また、新規利用者の招待も、30%程度がモバイルブラウザ経由で行われていたのだそうだ。「この1年間、もっとも多く寄せられた要望が、モバイル用のアプリケーションを作って欲しいというものでした」とToliaは言っている。数ヶ月以内のリリースを目指して、Android版アプリケーションも開発を行なっているところだ。

Toliaは、スマートフォン用アプリケーションの投入により、Nextdoorを巡る世界は大きな変化を遂げるだろうとも言っている。たとえば近所で発生した犯罪などの情報は迅速に広まることとなり(サービスの特徴として、そういう情報を伝えやすいという面はもともと備えている)、あるいはペットがいなくなりましたなどという情報から、自然災害に関する情報まで、いろんな情報を一層効果的に共有できることになると考えている。「手元にカメラと連携する情報伝達デバイスを持っていれば、情報共有の効率ははるかに向上するのです」とToliaは言う。また、アプリケーションが登場したことで、知り合いにメッセージを送るのも簡単になった。

Nextdoorのサービス開始は2011年のことだった。以来、Greylock PartnersBenchmarkDAG VenturesShasta VenturesAllen & CompanyPinnacle Venturesなどの有名どころや、Bezos ExpeditionsGoogle Ventures等から、あわせて4020万ドルの資金を調達している。現在では50名のスタッフをかかえるまでになっている。

iPhoneアプリケーションのスクリーンショットを掲載しておこう(クリックで拡大)。

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(翻訳:Maeda, H)