GmailしながらチャットができたGoogle Talkがついになくなる、しかしGoogleのメッセージング周辺は相変わらず複雑

Gmailのチャット機能Google Talkが、今日のGoogleの発表により、ご臨終を迎える。Google Talkは、Gmailの2005年の立ち上げとほぼ同時期にローンチしている。

Googleはその後、消費者向けメッセージングサービスとしてHangoutsをプッシュし、最近はAllo, Duo, Hangouts Chat, Hangouts Meetとめまぐるしく多様化したが、にもかかわらずGtalkの熱心なファンは多かった。しかし彼らは数日後に、Hangoutへの移行の招待状を受け取ることになる。そして6月26日以降は、移行が必須になる。

レガシーのAndroidアプリGoogle Talkも、長年待たされてやっと提供されたにもかかわらず、もうすぐ使えなくなる。そのユーザーはもちろん、Hangoutのインストールを“勧められる”。

しかしHangouts自身も、いろんな変遷を経験している。Hangouts単体はあとしばらく存続するけど、Googleはそれを企業用サービスと位置づけ、ChatとMeet(会議)に二分した。消費者向けはAlloとDuo(音声のみ)の二本立てになったが、AlloのWebバージョンはまだないので、現時点ではGoogleは、Hangoutsをユーザーにお勧めするしかない。Gtalkが完全に消える6月26日には、もしかして、Alloの、そしてDuoも、Webバージョンが登場するのかもしれない。

Googleの全体的な戦略はかなり明確で、消費者にはAllo/Duo、企業はHangouts Chat/Meet、キャリアはAndroid Messages、というものだが、この遷移のやり方には不満も多い。とにかく、今回も含めて、ややこしい変化が多すぎるから、今後も、今のままで行くのか、それとも新しいメッセージングアプリ(Hallo?)を近く立ち上げるのか、そのへんも明らかでない。

しかも混乱に輪をかけて今日は、これまでのHangoutsとSMSの融合に換えてこれからは、Android Messagesをテキストメッセージのメインにする、と発表された。だからSMSのクライアントとしてGoogleの言う“クラシックHangouts”を使っている人は、Android Messagesへの乗り換えを要求される。ただしGoogle Voice with HangoutsでGoogle Voice SMSをやってる人や、Project Fiのユーザーは除く。

ポジティブな側面としては、GoogleはGmailに残っていた最後のGoogle+機能を抹消する。それはGoogle+ CirclesとGoogle+のプロフィールを送信する機能だ。これらは、4月24日以降、存在しない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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