FacebookとQualcomm、都市向け高速Wi-Fiを2019年中期に提供へ

Facebookは2016年のF8カンファレンスの基調講演以来、Facebook’sTerragraphプロジェクトについて語ってきた。ソーシャルメディアの巨人が描く、都市に高速Wi-Fiをもたらす壮大な構想はQualcommの参加で現実にまた一歩近づいた。チップ製造の巨人は今日(米国時間5/21)、将来のチップセットに60GHzテクノロジーを追加し、来年中頃にトライアルを開始する計画を発表した。

「これはpre-802.11ay規格をベースにしたもので、Qualcomm TechnologiesのチップセットおよびFacebookとQualcommによるソフトウェア統合にる屋外利用の効率を高め、混雑した環境での干渉を回避するための拡張がなされている」とQualcommの発表文に書かれている。

テスト地域としてすでにカリフォルニア州サンノゼが候補にあがっている。ここは米国最大の都市ではないが、シリコンバレーのハブとして、テクノロジー好きの人々とともに確実なテスト環境になるだろう。2社の発表によると、このテクロージーは高速無線のコストを軽減し、ビルが密集する地域などの混雑して障壁の多いところでの接続に有効だ。

後者の特徴からTerragraphは都市環境に適していることがわかる。少なくとも地面を掘り起こして光ファイバーを埋めるのは大変だ。Facebookは、郊外地域向けのテクノロジーとして、同じF8イベントで発表したAntenna Radio Integration for Efficiency in Spectrum (ARIES)システムの提供も計画している。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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