最近ますます人気が高まっているWebサーバNginx(エンジンX)が今日(米国時間10/15)、New Enterprise Associatesが指揮するシリーズBのラウンドにより1000万ドルを調達した、と発表した。今からちょうど2年前の、シリーズA(300万ドル)のときの投資家e.ventures、Runa Capital、MSD Capitalのほか、BoxのCEO Aaron Levieもこの投資に参加した。
NginxのCEO Gus Robertsonによると、この新たな資金はモスクワにいる同社のメインの技術者チームを拡張し、オープンソースのサーバであるNginxの開発を続行していくために使われる。さらにこのほか、サポート体制の一層の充実と、同社の商用顧客向けツールの構築努力の拡大にも充てたい、という。今15名の社員を、2014年には50名とする予定だ。
Nginxが商用バージョンを立ち上げたのは8月だが、すでにそのNginx Plus製品を利用する有料ユーザは100社を超えている。Nginx Plusは、アプリケーションの健康チェック、モニタリング、ロードバランサなど、オープンソースバージョンにない高度な機能を提供する。有料顧客は、エンタテイメント、eコマース、教育、旅行、レジャーなど、さまざまな業界の企業だ。Robertsonは、彼らの多くが単にWebサイトを動かすだけでなく、APIの提供にもNginxを使っている、と力説する。
Nginxには活発なコミュニティがあるが、基本部分の開発はほとんどNginxの内部で行われている。一方コミュニティは、サーバのインストールやメンテナンスでユーザを支援することが多い。しかし、今では商用ユーザもおり、彼らはそういうサポートをNginxから直接受けたいと願っている。だからこそ今回、新たな資金を導入したのだ。
今現在、世界のトップクラスのサイト上位1000を動かしているサーバでもっとも多いのは、ApacheでもMicrosoft IISでもなくNginxだ。トップサイト10000でも、Nginxが最多になろうとしている。今Nginxが動かしているWebサイトの総数は1億2000万を超えており、しかもその数は、今でも急速に増えている。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))