今日(米国時間11/20)、GoogleはChromeでHobbit 中つ国の旅という野心的な実験を始めた。The Hobbit: The Desolation of Smaugと提携して、ロード・オブ・ザ・リングの世界観のベースとなったトールキン自身が手描きした地図(原作に掲載されている)によって「中つ国」を詳細に再現したのだ。ガイドツアーが用意され、人間、エルフ、トロル、魔法使、その他のクリーチャーが総登場する。
静かな(おそらく)エルフのBGMが流れる中、「中つ国」の3Dマップが表示されて冒険は幕を開く。地図は雲の流れる高さの少し上からの鳥瞰図だ。現在地上を探検できるのは「トロールの森」など3地点だが、近くさらに3地点が追加される。クリックしてズームインすると、その場所の由来、重要性、住民などの情報を見ることができる。情報は3D表現の画像、ナレーション、字幕を組み合わせて表現される(日本語版あり)。レンダリングはすべてCSS3とWebGLで実行されており、このテクノロジーの特長としてAndroid版のChromeでも作動する。技術的詳細に関心があれば、こちらの開発情報を参照。
もちろん、このプロジェクトは12月〔日本では2014年2月28日〕に公開予定の映画、ホビット 竜に奪われた王国のプロモーションだが、同時に最新のウェブ・テクノロジーのクールなデモでもある。現在のブラウザーがいかに強力になった(特にモバイル版で)かがよく分かる。ともかくトールキン・ファンなら大いに楽しめるはずだ。
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)