昨日、GoogleがGoogle Readerの終了をアナウンスした。Google ReaderとはRSSフィードを読み込むためのGoogleのプロダクトで、7月1日にサービスを停止するとのことだ。しかしDaniel Lewisの発案により、Googleに対してGoogle Readerの除名を求める嘆願活動が始まった。本稿執筆時点で3万以上の署名を集めている(訳注:訳出中の現在、5万5千を超えています)。
Google Readerの終了に関する記事にも100以上のコメントが付いている。同じく終了に言及しているこちらの記事にも200以上のコメントが付いている。
つまるところ、RSSというものに対しては、まだまだ多くの人が必要性を感じているということなのではなかろうか。
確かに、Google Readerを使ってフィードを呼んでいる人というのは、さほど多いわけではないのかもしれない。しかし、Google ReaderがFacebookやTwitterで記事を共有する機能を残しておいてくれたら、事態は異なっていたと思うのだ。
ご記憶だろうか。2011年の10月に、GoogleはGoogle Readerの変更を行った。UIを大きく変更し、そして同時に(Google+以外の)すべてのソーシャル機能を削りとってしまったのだった。
Lewis氏が言うように、FacebookやTwitterで情報の共有が行えるようにしていたことで、Google Readerは単なるフィード処理ツールとは違う役割を担っていたのだ。ソーシャルネットワークを担う、プラットフォームのひとつとして機能していたのだった。
しかし「Do No Evil」という道を探りつつ、GoogleはGoogle+以外のソーシャルネットワークと関わらないようにするという方針を選択した。これにより利用者が減るというのは完全に予測できた事態のはずだ。Google+の利用者は、TwitterやFacebookに比べればまだまだ少ないものなのだ。それなのに「利用者が少なくなっている」などと言い募り、サービスを停止するのはおかしな話なのではなかろうか。
先にも記したように、RSSというものを必要としない人も多いのかもしれない。しかし署名サイトを見てみて欲しい。また、Google Reader停止について触れた記事に付いているコメント数を見てみて欲しい。インターネット人口全体から見れば、Google Readerの停止に対して声を挙げている人の数は少ないのかもしれない。しかし声をあげている人のほとんどが、「心から」の声を発しているのだ。
Google Readerの停止を見直して欲しいという声は、相当に大きく響き渡っているはずだ。
[via InfoWorld]
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(翻訳:Maeda, H)