検索してもホームページが出てこない?ヒットしない3つの理由と改善策

自社のホームページ(サイト)の情報が、検索しても出てこない…。そこには必ず理由があります。

ここでは、ホームページがヒットしない理由や原因、その改善策をご紹介します。

なぜ検索してもヒットしないのか?

関連するキーワードで検索しても、自社のホームページの情報がヒットしない。こうしたことは、実際によく起こります。場合によっては、自社名やサービス名で検索しているのに検索結果に出てこない、ということもあります。なぜ検索しても出てこないのか、その理由はおもに次の3つです。

ホームページ 検索 出てこない

では、なぜこうしたことが起こるのでしょうか?順を追って説明していきます。

検索エンジンの仕組みを知っておこう

検索結果にホームページの情報が表示されない理由を解説する前に、まず検索エンジンの仕組みを知っておく必要があります。

Googleの検索エンジンは、「探す」「記録する」「表示順位を決める」というプロセスで成り立っています。そしてユーザーがキーワードで検索すると、リクエストに合ったページを表示します。このプロセスによって、自社のホームページが表示されるか・されないかが決まります。

ホームページ 検索 出てこない

ページを探す「クロール」

Googleは、クローラーと呼ばれるロボットを使って、世界中のウェブサイトを巡回しています。初めて訪れたサイトであれば、サイト内のページの情報を収集し、以前訪れたことのあるサイトなら、更新部分の情報を収集します。この作業をクロールといいます。

ページを記録する「インデックス」

クローラーによって集められたページの情報は、Googleのデータベースに登録されます。これが「インデックス」です。インデックスは、発見したすべての情報をデータベースに格納して、整理された状態にします。

表示順位を決める「ランキング」

インデックスされたページは、検索順位がつけられていきます。採点の対象は、ページ内の記載内容、キーワードとの関連度など、多岐にわたるといわれています。シンプルに考えると、検索エンジンにとってわかりやすい情報になっているか、ユーザーにとってメリットがあるか、この2点を重視すべきです。

検索してもヒットしない理由と改善策

ここで、冒頭で挙げた「検索してもヒットしない理由」を、もう一度挙げておきましょう。

理由1 検索エンジンがそのページを認識していない

理由2 順位が低すぎて、表示されていないように見える

理由3 ペナルティによって、検索エンジンが表示してくれない

Google検索の仕組みがわかれば、なぜこのような現象が起こるのか、理解できるのではないでしょうか。ここからは、ヒットしない理由と改善策について詳しく見ていきましょう。

理由1 検索エンジンがそのページを認識していない

ホームページ 検索 出てこない

ページの情報が、検索エンジンのデータベースに記録されていないケースです。これでは検索エンジンにとって、ホームページは存在していないのも同様ということになります。具体的には、クローラーが訪れていない、ページの内容が読み取られていない、といったことが起こっていると考えられます。

クローラーが訪れていない

ページを公開したばかりで、まだクローラーが訪れていない、というケースです。検索エンジンのクローラーは常に世界中のウェブサイトを巡回していますから、ページ公開から数日あるいは数週間で、ホームページを訪れてくれます。ページ内の内容を更新した場合も同様です。しかし、1日でも早くクローラーが訪れれば、それだけ早く自社のホームページを検索結果に表示させることができます。

その場合、Googleの分析ツール「Google Search Console」を活用します。「Google Search Console」を開いて、「URL検査」を選択し、クロールしてもらいたいページのURLを入力してください。該当するページがインデックスされているかどうかがわかるので、インデックスされていないならば、「インデックス登録をリクエスト」をクリックします。

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ページの内容が理解されていない

たとえクローラーの訪問があったとしても、各ページの内容を、検索エンジンが正確に把握しないと、認識されたことになりません。ページ内の見出しや箇条書き、段落、引用、画像といった要素を、HTMLタグで記載しましょう。

  • <title>タグ タイトルを指定する
  • <h1>~<h6>タグ 見出しを指定する
  • <ol><ul>タグ 箇条書きを指定する
  • <p>タグ 段落を指定する
  • <a>タグ リンクを指定する
  • <blockquote>タグ 引用を指定する
  • <img>タグ 画像を指定する
  • <table>タグ 表を指定する

※実際のHTMLタグはすべて半角になります

理由2 順位が低すぎて、表示されていないように見える

ホームページ 検索 出てこない

検索エンジンにインデックスされ、検索結果として表示されていはいるものの、順位が低いために人目に触れない、というケースです。これはページの評価が低いために起こるため、検索順位を上げる、つまりSEOを施すというのが、主な改善策になります。

まずは、前述したHTMLタグを正確につけることをはじめ、モバイル端末でも読みやすいページになっているのか、ページスピードは問題ないのか、といったSEOの内部施策に対応しておきましょう。

そして、検索エンジンが各ページを評価する上で、非常に重視しているのが、コンテンツの質です。ユーザーが知りたいと思っている情報が十分にあり、関連情報まで網羅されていて、しかも独自性が強い。こうしたコンテンツは高評価を得られますし、高い検索順位が期待できます。また検索ワードとの適合性が高いことも重要です。ユーザーにとって価値が高い情報提供ができていれば、検索エンジンの評価が高まり、検索順位を押し上げることにつながるのです。

理由3 ペナルティによって、検索エンジンが表示してくれない

ホームページ 検索 出てこない

検索エンジンから「サイト内に不正がある」と判断されると、ペナルティを受けてインデックスされない場合があります。データベースから削除されてしまうわけですから、こうなるといくら検索しても、決してヒットしません。

ペナルティを科される理由はいろいろですが、検索エンジンやユーザーをあざむくような行為、いわゆるブラックハットSEOは、確実にペナルティの対象になります。また無断で複製された記事や、フィッシングやマルウェアのインストールを目的としたサイトなど、明確な悪意のあるページは、ペナルティの対象になります。

ペナルティの対象となりうる要素については、Googleから「ウェブマスター向けガイドライン」としてアナウンスされています。それと知らずにペナルティが科されることのないよう、確認しておくといいでしょう。

参照:Google「ウェブマスター向けガイドライン」

検索エンジンのポリシーを理解しておこう

検索の上位表示をするには、SEO(検索エンジン最適化)を考えなくてはいけません。その際にまず重要なのは、検索サービスに対するGoogleのポリシーを知っておくことです。Googleは、「Google が掲げる 10 の事実」を策定しています。これは他の企業でいう企業理念のようなもので、Googleは常に「これらが事実であることを願い、常にこの通りであるよう」努めていくと宣言しています。

その冒頭に置かれた言葉が「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」というもの。つまりGoogleはすべてのサービスで顧客第一を貫いており、検索サービスも例外ではないのです。

検索順位を高めるためにまずやるべきは「ユーザーの役に立つページを作る」ことです。ユーザーが知りたい十分な量の情報が、見やすく並べられているページを作ることは優先的に考えていきましょう。

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原因をつきとめてから対策に踏み出そう

「検索結果にヒットしない」となると慌ててしまいますが、必ず理由があります。まずは原因を突きとめて、対策を進めていきましょう。

なお、ナイルでは、集客だけではなく成果につなげるためのSEOコンサルティングが可能です。自社でSEOを実施するインハウスSEOに向かうためのサポートもできますので、ぜひ一度、ご相談ください。

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運用型テレビCMとは?広告の種類とともにわかりやすく解説

「運用型テレビCM」について、従来のテレビ広告と何が違うのでしょうか。本記事では、テレビCMをはじめとする「認知向け広告」と「運用型広告」を比較するとともに、両者のハイブリッド型である「運用型テレビCM」について解説します。

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ハイブリッド型・運用型テレビCMとは?

運用型テレビCMとは、従来のテレビCMと運用型広告を掛け合わせたハイブリッドタイプのテレビCMのことです。

テレビCMの「多くの人に短時間でアピールできる」というメリットと、運用型広告の「費用対効果を検証できる」という両者のメリットを併せ持つ“いいとこ取り”のテレビCMなのです。

運用型テレビCM

運用型テレビCMでは、「テレビCM効果測定ツール」を使い、CMが放送されたエリア・内容・番組などをもとに、テレビCMの費用対効果を運用型広告のように検証します。つまり、主にテレビCMで使われてきたマスマーケティングの手法と、ウェブ広告などのデジタルマーケティングの手法を組み合わせて、効果検証することが可能なのです。

運用型テレビCMは安価で始めることができるため、初めてテレビCMを行う企業に特におすすめです。効果を検証しやすいので、どのくらい影響が出ているかがわかりにくいという理由でテレビCMを躊躇していた企業も始めやすいでしょう。

運用型テレビCMが注目される背景

運用型テレビCMが注目されるようになった背景として、2020年2月、「SAS(Smart Ad Sales、スマート・アド・セールス)」というテレビCM枠の購入方法がスタートしたことが挙げられます。

テレビCMには、もともと「タイムCM」と「スポットCM」の2種類があります。タイムCMはある番組内でCMを放送するもの、スポットCMは時間帯を決めてその時間帯の中でCMを放送するものです。いずれも最小単位は1週間や1クールなどある程度の期間で、何本かまとめて購入する形式が用いられていました。

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しかし、SASはそのどちらとも異なります。SASは、CM枠を1本から購入する仕組みであり、これによって低コストでCMが放送できるようになりました。さらに、放送日時や番組、本数を指定できることから、狙いたいターゲットや予算に合わせてCM内容を調整しやすく、効果の分析もしやすい手法です。まさにSASは、運用型テレビCMというわけです。

広告は大きく分けて2種類ある

テレビCMとウェブ広告といった広告には、大きく分けて「認知向け広告」と「運用型広告」の2種類があります。これらを混同しないように、認知向け広告と運用型広告がどういったものか確認していきましょう。

認知向け広告

テレビCMをはじめとした認知向け広告とは、広告によって「認知度を上げる」ことを目指しています。広告を打つことで、商品・サービスの「知名度を上げる」だけではなく、その商品・サービスの魅力や強みを知ってもらう「認知度を上げる」状態にしていきます。

テレビCMの効果が最大限発揮できる理想的な流れは、まずCMで商品・サービスの名前や概要を知ってもらい、興味を持った人がネットで検索したり、店頭で商品を手に取ったりして、認知度が上がるというものです。こうした効果を狙うため、テレビCMは短時間で見た人の記憶に残るよう、抽象的でインパクトのあるメッセージを伝える構成になっています。

キャッチーなフレーズを使ったテレビCMからは、さまざまな流行語も生まれています。流行語になるほど人々の記憶に残ったテレビCMや商品・サービス名は、マス広告として大成功と言えるでしょう。テレビCMで効果を出したいと考えるなら、キャッチーなフレーズを取り入れたクリエイティブ制作を検討するのがおすすめです。

運用型広告

運用型広告とは、商品購入や会員登録などの直接的なコンバージョンを獲得することを目指しています。リスティング広告やYouTube広告などが代表例です。

したがって、ユーザーには広告を見たら即座にクリックしてもらい、リンク先のサイトで問い合わせや購入などのアクションを起こしてもらわなくてはなりません。つまり、運用型広告の場合は、サイトへのアクセスを促すよう、ターゲットに対して具体的なメリットや事実を伝える必要があるのです。

これらの違いをしっかり理解しておかないと、効果的なクリエイティブ制作ができません。例えば、マス広告のような抽象的なキャッチコピーを運用型広告に使わないよう注意する必要があるでしょう。

目的 伝えるべきこと
認知向け広告 商品・サービスを認知させる 抽象的でインパクトのあるメッセージ
運用型広告 商品購入や会員登録などのCVを獲得する 具体的なメリットや事実

運用型テレビCMを活用しよう

運用型テレビCMとは、従来のテレビCMと運用型広告を掛け合わせたもので、テレビCM効果測定ツールを使うことで、CMの費用対効果を運用型広告のように検証することが可能です。ぜひ運用型テレビCMを活用してみてください。

なお、ナイルでは大手広告代理店と提携し、テレビCM支援を行っています。効果が出ないCMを出稿し続けることがないように、ナイルが広告代理店との交渉をお手伝いさせていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。

また、テレビCMを成功させるためのポイント5選をまとめた資料もご用意しております。

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  • ポイント5.代理店交渉

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無料で使える!サイト分析ツールおすすめ7選

サイト分析を行う際には、サイトを取り巻くさまざまなデータを抽出・閲覧できるようになる各種ツールを用いなければなりません。

そこで今回は、サイト分析で役立つ無料ツールをまとめてご紹介します。自社サイトを分析できるものや他サイトを分析するものなど多岐にわたりますので、状況に応じて使い分けながら、サイト運営を成功に導きましょう。

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サイト分析にはツールが必要不可欠

サイト運営において、細かく分析して課題を見つけ出し、それを解決するための施策を打っていくことは非常に重要です。そもそもサイトは、一つひとつ改善を積み上げていくことで、最適化するものです。そこで必要になってくるのが、サイトにまつわるさまざまなデータを抽出することが可能な分析ツールです。

分析ツールを用いて、さまざまなデータを具体的な数値として見ることができるようになれば、サイトが抱える課題も自ずと見えてくることでしょう。

無料で使える!おすすめしたいサイト分析ツール

ここからは、サイト分析において役立つ無料ツールをご紹介していきます。

Google アナリティクス

サイト分析 ツール

サイト分析ツールの代表格とも言えるのが、Google アナリティクスです。Google アナリティクスを用いれば、自社サイトにどのぐらいのユーザーが訪れ、そこでどのような行動をしたのかを細かく把握することができるようになります。また各ユーザーの属性や、使っているデバイスなども見ることができるのも魅力の一つと言えるでしょう。サイト分析を行う際には、必ず最初に導入すべき分析ツールです。

なお、最新版のアナリティクスとして「GA4(Google アナリティクス4)」がリリースされています。今後、分析ツールの主流となる可能性が高いので、導入しておくことをおすすめします。

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Google Search Console

サイト分析 ツール

Google Search Consoleは自社サイトの検索パフォーマンスを確認することができるツールです。Google Search Consoleを用いれば、ユーザーがどんな検索キーワードで自社サイトに流入してきたか、自社サイトが特定の検索キーワードにおいてどれくらい表示されたのか、表示された回数のうちクリック数はどれくらいだったのか、といった情報を調べることができます。

これらの情報があれば、自社サイトが狙うべきキーワードを特定し、よりアクセスを集めやすいコンテンツとなるようにリライトすることも用意になるでしょう。サイト運営において欠かせない、SEOを強力にバックアップしてくれる分析ツールです。

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SimilarWeb

サイト分析 ツール

サイト分析においては、自社サイトの状況を細かく把握することも大切ですが、その一方で競合サイトがどのような状況になっているかを調査することも、非常に重要な要素となっています。そんな競合サイトの分析をサポートとしてくれるのが、このSimilarWebです。

SimilarWebを使えば、競合サイトのアクセス数や流入元、検索キーワードのボリュームやSNSのシェア数など、自社サイトであればGoogleアナリティクスとGoogle Search Consoleの両方を使って調べなければならないような情報を一気に取得することが可能です。

競合サイトが特定の検索キーワードから多くのアクセスを稼いでいるようであれば、自社サイトでも新たなコンテンツを用意するなどすれば、集客数を伸ばしやすくなるでしょう。

Juicer

サイト分析 ツール

Juicerは、自社サイトのアクセスを分析するのに長けたツールです。どのようなユーザーがアクセスしていきているのかを細かく分析することができるので、自社サイトが想定しているターゲットに対し、用意したコンテンツがしっかりとはまっているのかを把握することができるでしょう。

またJuicerならではの機能として、ターゲットとするユーザーと自社サイトが集客できているユーザーが近しいものであるかを判断できる「ペルソナ分析」や、異なる2つのページを比較しより効果性の高い方を選べる「ABテスト機能」などが備わっています。

PageSpeed Insights

サイト分析 ツール

PageSpeed Insightsは、サイトの表示速度を調べることができる分析ツールです。URLを入力すれば、自社サイトはもちろん、競合サイトも簡単に調査することが可能です。

サイト運営者にとって、サイトの表示速度は普段あまり意識しないポイントかもしれませんが、人気のサイトを作っていくためには、非常に重要な改善点となります。なぜなら、画像などが多く読み込みが遅いサイトは、閲覧しているユーザーに大きなストレスを与えてしまいます。場合によっては、エラーと勘違いされて離脱されてしまうケースもあるでしょう。そうして直帰率や滞在率が下がってしまえば、検索エンジンからの評価も下がりやすくなってしまい、サイトの検索上位を目指すのが難しくなってしまいます。

User Heat

サイト分析 ツール

User Heatは、サイト内でのユーザーの動きを可視化した「ヒートマップ」を作成できる分析ツールです。ヒートマップを見れば、ユーザーがページ内のどこに注目しているのか、どこをクリックしようとしたのか、といった情報を視覚的に判断することができるようになります。

こうした機能は、ページのデザインを改善していく上で、特に効果を発揮してくれるでしょう。本来見てほしかったポイントにユーザーの目が留まっていなかった場合などは、画像を入れたり文字の大きさや色を変えたりといった改善策を練っていきましょう。

FARO REPORT

サイト分析 ツール

FARO REPORTは、Google アナリティクスとGoogle Search Consoleを連携させることによって、分析レポートを簡単に作ることができるようになる便利なツールです。サイト運営では、複数のメンバーと情報を共有したり、上長に追加施策や追加予算の打診を行わなければならなかったりするケースもあるでしょう。そんなときに必要となるのがサイトの分析レポートであり、この作成をサポートしてくれるFARO REPORTは、サイト運営者の業務改善に大いに役立ってくれるはずです。

分析結果はしっかりとレポートにまとめよう

分析ツールによって得た各種データは決してそのままにせず、しっかりとまとめてレポートにしておきましょう。サイト分析のレポートを作成しておくことで、課題を明確にしつつ、改善策立案のための材料になっていきます。

また、サイト運営をしていく中では、社内メンバーと情報を共有したり、上長にサイト改善の打診をしたりといった機会も少なくありません。すべての人が自分と同じだけのサイト運営に関する知識を持ち合わせているわけではありませんから、わかりやすいレポートにまとめ上げることによって、周囲を巻き込みながらサイト運営をしていくことを目指してください。

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分析ツールを使いこなしてサイト改善を図ろう

自社サイトの状況を細かく分析し、サイト改善を積み重ねていくことは、サイト運営を成功に導く上でなくてはならない要素です。そしてその作業を強力にサポートしてくれるのが各種分析ツールであり、これらをいかに活用できるかが、今後のサイト運営の成否を大きく左右すると言っても過言ではないでしょう。

なお、ナイルでは、豊富な経験・データに裏付けされたコンサルティング力で、サイト改善の支援が可能です。大きく3つのステップに分けて、対応させていただきます。

  • 調査・設計:現状のヒアリングやKPIの設定、ツールの導入などを行う
  • 分析:アクセスやヒートマップの分析、ユーザー行動観察などを行う
  • 分析・試作の効果検証や定例レポーティング、継続施策の提案などを行う

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コンセプト調査とは? メリット、実施方法について解説

製品・サービスを開発するときや、広告を企画して検討するとき、「コンセプト調査(コンセプトテスト)」を行う場合があります。では、コンセプト調査とはどんな調査のことなのでしょうか。

ここでは、コンセプト調査の概要を説明するほか、メリットや実施方法について解説していきます。

コンセプト調査(コンセプトテスト)とは?

コンセプト調査(コンセプトテスト)とは、新しい商品・サービスを市場に出す際、ターゲットとなる消費者が、どのような反応を示すか調査するためのテストです。広告やキャンペーン、新規事業の立ち上げ前などにも実施され、消費者の反応を見ながら、改善点やニーズとのマッチング、新規性、魅力などをチェックします。

コンセプトテストには、大きく分けて「製品コンセプト」「広告コンセプト」の2種類があります。

製品コンセプト

製品コンセプトとは、まだ形になっていない製品の特徴を文章や絵で説明したものです。製品化する前に調査を行うことで、ターゲット(顧客)となる消費者に対し、「購入したいと思える魅力がある製品コンセプトかどうか」を確認できます。

企画段階でコンセプト調査を行うことにより、商品に需要があるかどうかはもちろん、開発の際に重要なポイントを整理し、絞り込むことも可能です。製品コンセプトのテストを行うことで、その後の開発を効率的に進められるでしょう。

広告コンセプト

広告コンセプトとは、商品のセールスポイントや主として伝えたい特徴、具体的な活用シーンなどを説明したものです。広告コンセプト調査では、キャッチコピーや起用するキャラクター、タレントなどを変えたいくつかの案を提示し、「どの表現が最もターゲットに伝わりやすいか」をチェックします。

広告コンセプトでは「何を商品の一番の強みとして宣伝するか」が重要です。売り上げに大きく関わってくるポイントなので、コンセプトテストで慎重に表現の効果を検討しなくてはなりません。

コンセプト調査はなぜ必要なのか?

コンセプト調査を行うには時間や費用がかかりますが、その必要性は高いといえます。そもそも、製品やサービスを開発する際にも、広告を打ち出す際にも、コンセプトは重要です。コンセプトが決まっていなかったり、曖昧で不明瞭だったりすると、ターゲットや目的がはっきりしないため、向かうべき方向性が定まらないからです。もちろん、そのコンセプトは消費者のニーズとマッチし、魅力を感じられるものでなくてはなりません。

自社内だけでコンセプトを考えていると、「消費者のニーズ」という観点が抜け落ちてしまいがちです。コンセプトを考えたら、必ず消費者の評価を受けるようにしましょう。潜在ユーザーを顕在ユーザーにするためにも、より高いクオリティのアイデアを具現化するためにも、コンセプトテストは重要なのです。

コンセプト調査のメリット

コンセプト調査には、以下のようなメリットが考えられます。

  • 調査方法の選択肢が豊富
  • 調査方法ごとに、それぞれのメリットを活用できる
  • 製品化、サービス化する前にユーザーニーズを明確に把握でき、コストを削減しやすい

コンセプト調査の方法はさまざまで、商品や企画に合わせて柔軟に実施することができます。メリットも調査方法ごとに異なるため、活用したいメリットに合わせて調査方法を選ぶといいでしょう。

しかし一方で、調査方法によっては人員やコストが必要になることもあります。調査方法の選択を間違えると、信頼性のある調査結果を得られないばかりか、不要なコストが発生するだけですので、調査方法はよく検討しましょう。

コンセプト調査の実施方法

ターゲットや商品、プロジェクトによってコンセプト調査の進め方は異なりますが、基本的なコンセプト調査の実施方法を確認していきましょう。

コンセプト調査 コンセプトテスト

STEP1 企画を立てる

コンセプト調査において、企画は最も重要なパートです。初めに以下の3つのポイントを整理し、調査によって何を得るべきか明確にしておきましょう。

  • 目的(調査によって確認したいこと)
  • 目標(調査結果を反映し、どんな課題を解決したいか)
  • 仮説(調査によって得られる、消費者の反応予測)

コンセプト調査の主な目的は、さまざまなアイデアの中から、最も消費者にとって魅力的で、購買意欲を喚起されるものを見つけ出すことです。「コンセプトがユーザーニーズと合致しているか」「コンセプトをどう改善すべきか」といったことを探っていきたいところです。

大きな目的が決まったら、具体的な課題をどう解決したいか、「目標」を定めましょう。ユーザーニーズとのズレを修正したり、コンセプトの改善点を反映したりすることが主な目標になります。

これに加え、あらかじめ消費者の反応を予測した仮説を立てておくことで、想定と実際のユーザーニーズとのズレや、改善点を把握しやすくなります。

STEP2 調査方法を選定する

次に、調査方法を決めてアンケート内容を作成していきます。調査方法を選ぶ際には、それぞれの特徴をしっかり理解し、調査したい目的とターゲットに最適な方法を見出すことが重要です。

コンセプトテストの主な調査方法としては、3つの方法が挙げられます。

ネットリサーチ(アンケート調査)

ネットリサーチとは、インターネットを介してモニターにアンケートを実施する方法です。ただし、高齢者層がターゲットの場合、PCやスマートフォンの扱いに慣れていない人も多く、十分な調査結果が得られない可能性があることに注意しましょう。

グループインタビュー

グループインタビューとは、複数名のモニターを1箇所に招き、その場でアンケートや聞き取りを行うものです。しかしその性質上、広範囲から多くのサンプルを集めたい調査には向きません。

会場調査

会場調査は、モニターを特定の会場に集め、アンケートや聞き取りを行う調査方法です。グループインタビューと同様、集められるモニターの数や範囲には限りがあることから、広く多くのサンプルを集めたい調査には向きません。

調査方法の種類 メリット デメリット
ネットリサーチ 低コスト・短期間・高回答率 ユーザーの年齢層がある程度限定される​​
グループインタビュー モニターと直接コミュニケーションが取れる 発言者や調査員によるバイアスが生じる
会場調査 モニターと直接コミュニケーションが取れる ネットリサーチなどに比べてコストや人員を要する​​

STEP3 調査票を作成する

モニターへの質問事項をまとめた「調査票(質問票)」を作成します。評価法には、1つのコンセプトについて評価してもらう「絶対評価」と、複数のコンセプトを比較しながら評価してもらう「相対評価」があります。どちらの評価方法にすべきかも、しっかり決めておきましょう。

STEP4 分析レポートを作成する

集計・分析には、主に「単純集計」と「クロス集計」があります。

単純集計

単純集計とは、質問ごとに、どれくらいの人がその質問に答えたのかと、その質問に答えた回答比率、平均値などを求める方法です。アンケートデータの全体像を把握するために必要な集計方法で、結果をまとめた表は「GT表」と呼ばれます。

クロス集計

単純集計で明らかになった値を、性別・年齢・地域・その他の質問などと掛け合わせ(クロスし)、データをより深く掘り下げていく手法です。このため、単純集計が終わった後で行います。

コンセプト調査をうまく活用しよう

コンセプト調査を行うことで、自社内だけで考えていると抜け落ちがちな「消費者のニーズ」という観点が正しく把握できます。すると、商品やサービスを開発する方向性、広告に用いる表現などがはっきりしてきます。より効率的にクオリティの高い商品を生み出すためにも、より効果の高い広告を打ち出すためにも、必要な調査と言えるでしょう。

コンセプト調査とは? メリット、実施方法について解説【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

パーコストとは?CMの費用を決める方法を解説

テレビCMを出稿する上で、パーコストによって費用を算出する必要があります。

ここでは、パーコストの算出方法やパーコストが決まる仕組みを解説します。この記事を読めば、パーコストの全体像を把握できます。

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パーコストとは1%の視聴率を獲得するための費用

パーコストとは、「%(パーセント)コスト」とも表記され、1%の視聴率を得るために、どのくらいの費用がかかるかを表した数値です。この場合の視聴率は、測定方法によって「世帯視聴率」の場合も「個人視聴率」の場合もあります。

パーコスト

一般的にパーコストが高いほど、多くの世帯または個人が見ていると考えられます。例えば、大都市圏で1%の視聴率を得るためのパーコストは高いですが、人口の少ないエリアで1%の視聴率を得るためのパーコストは低い傾向にあります。

パーコストという指標が使われるようになった理由は、テレビCMの視聴率は放送する番組や時間帯によって大きく変わるためです。CMを放送するのは、消費者(ターゲット層)にできる限り見てもらい、商品やサービス、ブランディングなどに利用するためです。そのため、視聴率はとても重要なポイントなのです。

そこで、テレビCMの放映にかかる費用をできる限り理論的、かつ平等に計算するため、パーコストという考え方が用いられるようになりました。これにより、視聴率の高い時間帯のCM枠は高く、視聴率の低い時間帯のCM枠は安く設定でき、需要と費用が釣り合うようになったのです。

パーコストの計算方法

パーコストは、広告費全体をGRPという数値で割って算出します。

パーコスト

パーコストの定義から、かかった費用を視聴率に関するパーセンテージで割れば得られることがわかります。視聴率のパーセンテージを表す数値としては、「GRP」という指標が使われます。では、GRPとはどのように定義される数値なのでしょうか。

GRPとは?

GRPは「Gross Rating Point(グロス・レーティング・ポイント)」の略であり、日本語では「延べ視聴率」と表されます。延べ視聴率とは、ある一定の期間に放送されたテレビCMの視聴率を合計したもので、この場合の視聴率は主に「世帯視聴率」のことです。つまり、「ある期間にどれだけの世帯がテレビを見ていたか」を表すのがGRPと言えます。

GRPは、時間帯でCMを購入する「スポットCM」の契約によく使われる単位で、視聴率1%の枠にテレビCMを1本流すと1GRPと数えられます。「今回のキャンペーンでは500GRP投下したい」「前回は400GRP投下して順調だったから、今回は倍の800GRPにしよう」などといった具合に使われる指標です。

すなわち、パーコストとは「1GRPを投下するためにかかるコスト」のこと、と言い換えられます。

GRPの計算方法

GRPは、ある期間に放映されたCMすべてに対し、1本のCMあたりの視聴率を合計した数値です。つまり、「番組の視聴率×放送回数」で算出されます。例えば、視聴率10%の枠(番組)に10回テレビCMを放送した場合、100GRPと計算できます。

パーコスト

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いつ放送するのがベスト? 時間帯や放送局によって異なるパーコスト

同じ視聴率であればパーコストは同じなのかというと、実はそれも時間帯や放送局によって少し異なります。その理由を詳しく見ていきましょう。

時間帯で変わるパーコスト

パーコストを左右する1つめの理由は、時間帯です。放送する時間帯によって、1%の視聴率を得るためのコストは異なります。特に、一般的に「ゴールデンタイム」と呼ばれる19時〜22時の時間帯は人気があり、パーコストが高くなりやすい傾向にあります。その反面、14時〜15時ごろは需要が低く、パーコストが安くなりやすい傾向があります。

これは、GRPが「世帯視聴率」から算出されることに関係しています。世帯視聴率から算出されるパーコストの場合、家の中で見ている人が多い時間帯と、見ている人が少ない時間帯で、同じ視聴率でもCMを見ている人数が異なるからです。

例えば、ゴールデンタイムには会社から帰ってきたサラリーマンも、学校や塾から帰ってきた子どもたちも、ご飯の準備をする主婦も、みんなが居間でテレビを視聴する可能性があります。すなわち、人数自体も多く、幅広い層にリーチしやすい時間帯と言えます。

しかし、放送するテレビCMの内容やターゲット層によっては、必ずしもゴールデンタイムにテレビCMを放送することが正解とは言えません。

例えば、ターゲット層が主婦や高齢者なら、14時〜15時など平日の昼間の時間帯にCMを放送することで、見ている人は少なくてもターゲット層に的確にリーチできます。つまり、パーコストを低く抑えながら高い効果を得ることも可能なのです。

時期で変わるパーコスト

時期によってパーコストが変わる場合があります。オリンピックやサッカーのワールドカップなどの大型イベントがある時期、ボーナス商戦期などテレビCMを放送する企業が増える時期が、該当します。

このように、パーコストはテレビCMを放送する企業の需要によっても異なるのです。逆に、需要が少ない1月、2月、8月などは、比較的パーコストが低くなりやすい傾向があります。時期を選ばないテレビCMであれば、これらの時期を狙うことでコストを下げることも可能でしょう。

放送局で変わるパーコスト

放送局によっても、パーコストは変動します。テレビCMは、放送局との契約によって枠を確保し、放送局の持つエリア内のテレビに放送してもらいます。エリア内に100万世帯ある放送局と、1万世帯ある放送局では、同じ「視聴率1%」であっても見ている世帯数も人数も全く異なります。そのため、放送局によって、パーコストも大きく変わるのです。

エリア内に100万世帯ある大都市圏の放送局では、視聴率1%で1万世帯にリーチできます。一方、エリア内に1000世帯しかない放送局の場合、視聴率1%で10世帯にしかリーチできません。

このように、視聴率の数字だけを見れば同じでも、実際にどれだけの世帯がテレビをつけているか、どれだけの人数が見ているかには、エリアごとに大きな違いが生まれます。そのため、エリア内に世帯数や人数が多い放送局ではパーコストが高く、世帯数や人数が少ない放送局ではパーコストが低くなる傾向があります。

しかしこれも、時間帯と同じように必ずしも大都市圏でだけ放送すればいいとは限りません。ターゲット層が地方在住の方に限られるような地域密着型のテレビCMなら、やはり費用を抑えて効果を最大化することも可能です。例えば、地元企業が人材採用のために流すテレビCMなどは、ローカルCMの効果を最大限に活かした例と言えるでしょう。

パーコストを抑えながら高い効果を得よう

パーコストは放送する時間帯や放送局によっても異なります。どのようなCMを放送したいのかターゲットを絞ることで、パーコストを抑えながら高い効果を得ることも不可能ではありません。

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テレビCMの放送確認書とは? CMが流れる仕組みとともに解説

広告主が伝えたいことを放送したと証明するのがテレビCMの「放送確認書」です。放送確認書は、どういう内容なのでしょうか。

この記事では、テレビCMが放送された後に発行される放送確認書の内容を、CMが放送される仕組みとともに解説します。

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放送確認書はCMを放送したことの証明書

放送確認書とは、CMが放送されたことを公式に証明する書面のことです。CMには、企業番号と素材番号からなる10桁の識別コード(10桁CMコード)が設定されていて、これによりCMが個々に管理できる仕組みになっています。

放送確認書には、この10桁CMコードとともに、放送日時と秒数が、CMを予定通り放送した証として記載されています。また、緊急特番などで急遽予定していた枠以外でCMが流れた場合も、理由とともに日時・秒数が記載されます。

CM放送後、テレビ局が放送確認書を発行すると、広告代理店を通じて広告主に提出されます。この放送確認書をもとに料金請求が発生し、本当にCMが放送されたかどうかの追跡調査が行われます。

テレビCMが放送される仕組みとは?

テレビでCMが放送される仕組みを確認しておきましょう。

広告主、広告代理店、テレビ局の関係

テレビCMは、広告主が直接テレビ局に申し込んで放送されるのではありません。基本的に広告代理店を通じて広告主がCM枠を購入し、テレビ局に放送してもらう構造になっています。

放送確認書

テレビCMが放送される流れ

広告主がテレビCMを放送したい場合、CM枠の検討からCMの放送までを確認していきましょう。

CM枠を検討する

まずは広告代理店を通じてCM枠を検討します。「CM枠」と言ってもさまざまな種類があります。

テレビを見ていると、よく「ご覧のスポンサーの提供でお送りしました」という言葉を耳にしませんか。これは、広告主が番組を提供して、その時間内の枠で広告を放送する「タイムCM」と呼ばれるものです。また、番組提供をしていなくても15秒単位でCM枠を購入できる「スポットCM」もあります。タイムCMやスポットCMの特徴を踏まえ、自社に適したCM枠を選択します。

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CM考査を行う

CM枠を申し込むと、考査があります。考査は全体で3つあります。

  • CM考査…広告主の業務内容やCM表現が、日本民間放送連盟の放送基準などに抵触していないか調べる
  • 業態考査…広告主のCM内容や会社の実態、放送する商品の現物などを確認する
  • CM表現考査…放送しようとしているCMが放送基準や各種法令に抵触していないか調べる

CMを放送する

CM素材は、広告主もしくは広告代理店が用意します。テレビ局には放送基準があり、いくら広告主や広告代理店がいいCMだと言っても、放送基準に反した内容だと放送してもらえません。また、制作に関しては広告業界でも要点となる綱領などがあるため、あわせて確認しておいたほうがいいでしょう。

CM素材を納品すると、いよいよCMが放送されます。その後、放送確認書が代理店を通じて広告主に届き、これをもとに請求書が発行されます。日本の民間放送局では、広告収入のほとんどをCM放送費が占めています。

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テレビCMに必要な10桁CMコードとは?

テレビCMで放送されるCMには、素材を識別するために数字やアルファベットを10個組み合わせた「10桁CMコード」がつけられています。このコードは、1つのCM素材に対し1コードが原則で、重複することはありません。

10桁は、共通コード管理センターが発番した「広告事業者コード」4桁と、広告事業者自身が発番した「素材コード」6桁からできています。広告事業者コードを得るためには、共通コード管理センターへの申請が必要です。

10桁CMコードは、テレビ局だけではなく、制作会社や広告会社、放送局など、テレビCMに関わるすべての場所で共通するIDとして使用されます。そのため、複数の広告会社から同じCM素材が提供された場合でも、同一の10桁CMコードが用いられます。あくまで、1つのCM素材に対し1コードが原則です。

放送確認書

放送確認書には10桁CMコードが記載されており、これがCMを判別する要素になります。

放送確認書の内容を把握しておこう

放送確認書はテレビ局が作成・発行し、広告代理店を通じて広告主に提出されます。広告主であっても、どのような内容なのか、しっかり把握しておくようにしましょう。

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フリークエンシーとは?リーチとの違いや設定する際のポイントを解説

フリークエンシーという言葉について、聞いたことはあっても正確な意味はわからないという人は多いのではないでしょうか?

この記事では、ウェブ広告やテレビCMにおいてのフリークエンシーの意味や、フリークエンシーとリーチとの違い、設定する際のポイントをご紹介します。

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フリークエンシーの意味とは?

フリークエンシーとは、基本的に「ユーザーが広告に触れた回数や頻度」のことを指します。しかし、多彩な広告方法がある現在、一口に「フリークエンシー」と言っても、媒体ごとにその算出方法は異なります。ここでは、ウェブ広告とテレビCMを例に、それぞれの違いを見ていきましょう。

ウェブ広告のフリークエンシー

ウェブ広告でのフリークエンシーは、「1人のユーザーが特定の広告に接触した回数や頻度」のことを意味します。ウェブサイトやSNSを閲覧していると、同じ広告が複数回出てくることがあるでしょう。一定期間に同じ広告が同じユーザーに表示される回数をカウントしたものが、フリークエンシーです。

ウェブ広告でのフリークエンシーは、インプレッション数(表示回数)やクリック数で計測されます。フリークエンシーを多く設定すると1人のユーザーに同じ広告が表示される回数が増え、少なく設定すると表示される回数が減ります。

テレビCMのフリークエンシー

テレビCMのフリークエンシーは、「1人の視聴者が特定のCMに接触した回数」を指します。

テレビCMのフリークエンシーを計測するための指標として用いられるのが、「GRP(Gross Rating Point/延べ視聴率)」です。GRPは、次のように計算されます。

番組全体の視聴率(%)×放送されたCMの本数(本)

このGRPを、リーチと呼ばれる広告に接触したユーザー数で割ることで、「1人の視聴者が特定のCMに接触した回数の平均値」を求めることができます。

平均フリークエンシー(回)=GRP(%)÷リーチ

概算ではありますが、フリークエンシーによって、同じ視聴者が1つのCMに何回接触したかの目安を知ることができるのです。 

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フリークエンシーとリーチは何が違う?

フリークエンシーと並んで使われる言葉に「リーチ」があります。リーチは、「広告に接触したユーザー数」のことを指します。

フリークエンシーは「1つの広告が1人のユーザーにどれくらい届いたか」がわかるのに対し、リーチは「1つの広告がどれくらいの人に届いたか」が把握できます。フリークエンシーは「広告を見た回数」、リーチは「広告を見た人数」と考えると、理解しやすくなるでしょう。

計測する対象 把握できること
フリークエンシー ユーザーが広告に接触した回数や頻度 どれくらい深く届いているか
リーチ 広告に接触したユーザー数 どれくらい広く届いているか

フリークエンシーは適切に設定することが重要

フリークエンシーは「多ければ多いほどいい」と錯覚しがちですが、そうではありません。ウェブ広告を見て「またこの広告か」と思った経験がある人は多いでしょう。広告が表示される回数が多すぎると、かえってユーザーに不快感を抱かせてしまうのです。

とはいえ、表示回数が少なすぎると今度は獲得したいユーザーにまで広告が届かず、潜在的な顧客を逃してしまう可能性があります。広告の内容やターゲットによって、適切なフリークエンシーを設定する必要があるのです。

フリークエンシーを設定する際に知っておきたいポイント

ここからは、フリークエンシーを設定するにあたって知っておきたいポイントをご紹介します。ウェブ広告で「新商品や新サービスの認知を広げたい」と考える場合は、フリークエンシーを多めに設定することをおすすめします。人は、広告が1回表示されただけでは、なかなか商品のことを覚えられません。認知してもらうためには、複数回同じ広告を見てもらう必要があるのです。

具体的な数値は、広告配信後のCV(商品購入や会員登録など、成果の指標となる数字)やCPA数値(CV1件あたりのコスト)を元に、都度テストをしながら調整していきましょう。

また、テレビCMでのフリークエンシーの設定では、出稿数はターゲットがテレビを見ている時間帯を定め、ピンポイントでフリークエンシーが高くなるように設定するのが基本です。

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フリークエンシーキャップを利用して広告のムダ打ちを防ぐ

フリークエンシーを考えるにあたって知っておきたいのが、「フリークエンシーキャップ」です。フリークエンシーキャップとは、1ユーザーへの広告表示回数に制限をかける機能のことです。

例えば、キャンペーンを打つ際、「ユーザーに広告が表示される回数は1週間で10回まで」と設定します。そうすると、1週間に満たなくとも、10回広告が表示された時点でユーザーにはもうその広告は表示されなくなるのです。

この機能を使うことで、過剰な広告表示を防ぎ、ユーザーに対して適切なフリークエンシーを保つことができます。また、必要以上に広告を表示する必要がなくなるため、コスト削減にもつながります。

フリークエンシーキャップの種類

フリークエンシーキャップにはいくつか種類があります。

代表的な以下の3つを押さえておきましょう。

  • 回数の制限…1ユーザーに対して◯回まで表示する
  • 期間の制限…1ユーザーに対して1日/1週間/1ヵ月ヶ月に◯回表示する
  • 階層の制限…広告出稿先によって異なる

階層の制限については、代表的な検索エンジンであるYahoo!とGoogleを例に、フリークエンシーキャップの設定方法を説明します。

Yahoo!の階層制限

Yahoo!の場合は、「キャンペーン」「広告グループ」「広告」の各単位下で表示されるように設定できます。

フリークエンシー

例えば、「キャンペーン」で設定すると、キャンペーンの階下にある広告はすべてカウントされます。つまり、「広告1」「広告2」のようにそれぞれ別の広告であっても同じキャンペーンに属している場合には、表示カウントが進むのです。

一方、キャンペーンを選択せず、「広告グループ」で設定すると、その広告グループの階下にある広告がフリークエンシーキャップの対象になります。「広告グループA」「広告グループB」と複数の広告グループがあった場合、トータルではなく、A・Bそれぞれでカウントされるということです。

Googleの階層制限

Googleの場合は、期間と回数のラベルをつけることで、対象や頻度の設定を行うことができます。

ここで気を付けたいのが、複数のラベルがついていた場合「もっとも制限の厳しいラベルが適用される」という点です。例えば、「1日1回表示」と「1週間で10回表示」という制限が同じ広告に設定されていた場合、期間の制限が厳しい前者が適用されるようになります。

最適なフリークエンシーを把握しよう

最適なフリークエンシーがわかっていると、商品やサービスを効率よく宣伝することができます。自社広告にとって適切な数値を導き出し、効率のいい広告戦略を立てていきましょう。

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サイト分析で見るべき5つの項目とは?おすすめの分析手法を解説

サイト分析では、ポイントを押さえなければ何から手をつければいいかわからず、効果的なサイト分析が行えなくなってしまいます。

そこで今回は、サイト分析の前提となる心構えから見るべきポイント、おすすめの分析手法や分析ツールまで網羅的に紹介します。これからサイト分析を始めるという方や、サイト分析の方法に迷ってしまったという方はぜひ参考にしてください。

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サイト分析の心構え

サイト分析で扱うデータは、ぼんやりと眺めているだけではただの数字の羅列としか認識できません。データを意味あるものとして読み解くためにも、3つのポイントを心がけて分析するようにしましょう。

サイト分析

全体の傾向をつかむ

データ分析は、サイト全体の傾向をつかんだ後に、ページやセグメントごとの詳細を把握するのがコツになります。例えば、いきなり問い合わせフォームのPV数を分析しても、サイト全体のPV数がわからなければ、その数字が十分なのかそうでないのかの判断がつきません。また、ユーザー行動の仮説を立てたり、課題を見つけ出したりする際にも、ページ単位の分析だけでは文脈がわからず、データを深く読み解くことが難しくなってしまいます。そのため、サイト分析では必ずマクロの視点でサイト全体のデータをチェックし、ミクロの視点に絞り込んで分析することを心がけてください。

過去のデータと比較する

サイト分析では、現状の数字がどういう状況なのかを把握するためには、過去のデータと比較することが必要不可欠です。例えば、先週の1週間はコンバージョン数が100件発生したのに、今週は80件しか発生していないという場合を考えてみます。「先週はメールマガジンの反応がよく、会員登録フォームのリンクのクリック率が高かった」「では、次回以降のメールマガジンでも類似テーマを扱おう」といったように、過去データと比較することで課題に対する仮説と改善施策を検討できるようになります。

また、月や年単位でデータを比較する際に大きな変化があれば、市場や競合他社の影響を受けている可能性も視野に入ってきます。現状を認識するためには、過去の自分や周囲の状況を知ることが重要なのです。

トレンドを把握する

サイト分析では、1日だけのデータを分析してもあまり意味がありません。例えば9月7日のPV数が5,000だった場合、その数字がどういう意味を持つのか判断に困ってしまうでしょう。それに対して、9月1日~9月7日の平均PV数が4,000というデータがあった場合、9月7日のPV数は多かったと判断できます。その原因はウェブ広告かもしれませんし、メールマガジンかもしれませんし、メディアで商品が紹介されたからかもしれません。これらの仮説を検証するために、データを深掘りしていきます。サイト分析を行う際は、データを点で把握するのではなく、一定期間のデータからトレンドを把握するようにしましょう。

サイト分析で見るべき5つの項目

サイト分析で見るべき項目について、5つに絞ってご紹介します。代表的な分析ツールであるGoogle アナリティクスでのデータの見方とあわせて参考にしてみてください。

サイト分析

アクセス状況

まずは、サイト全体のアクセスを把握する必要があります。Google アナリティクスの左メニューから「ユーザー」>「概要」を選択します。すると、指定した期間の代表的な指標が表示されるので、その中の「ユーザー」「セッション」「ページビュー数」をチェックしましょう。

それぞれの指標の意味は以下の通りです。

  • ユーザー:特定期間にサイトに訪問した固有のユーザー数
  • セッション:ユーザーのサイト訪問から離脱までの行動の数
  • ページビュー数:ページが閲覧された数

これらの指標は、どれだけのユーザーがサイトに訪れて、どれだけのコンテンツが閲覧されたかを把握するのに有効です。1週間や1ヵ月といった期間の中で、増加や減少しているタイミングがあれば、その日のデータや施策の状況を分析して原因を突き止めます。

なお、コンテンツごとのアクセス状況を把握する場合は、「行動」>「サイトコンテンツ」>「すべてのページ」を選択します。表示された指標の中から「ページタイトル」「ページ(URL)」「ページビュー数」をチェックすることで、PV数の多い・少ないコンテンツを把握することができます。

流入経路

ユーザーがどういった経路で、サイトに訪問したかを把握していきます。Google アナリティクスで調べる場合、「集客」>「すべてのトラフィック」>「チャネル」を選択します。掲載されている指標の意味は以下の通りです。

  • Organic Search:Googleなどの検索からの流入
  • Direct:URLの直接入力やブックマークからの流入
  • Referral:外部サイトリンクからの流入
  • Display:ディスプレイ広告からの流入
  • Social:SNSからの流入
  • Affiliates:アフィリエイトリンクからの流入
  • Paid Search:リスティング広告からの流入

例えばDisplayやPaid Searchといった広告からの流入に対し、Organic Searchの流入数が少なかったとします。その場合、SEOを施すことでさらなる流入増が見込めると仮説を立てられます。また、ある一定期間にSocialからの流入が増加していた場合、TwitterやInstagramなどで企業や商品の情報がバズった可能性が考えられます。SNSを運用していなければ、運用を強化することでサイト効果の改善に期待できます。このように、期間や指標ごとに比較することで、流入経路の課題を見極めていきます。

検索キーワード

流入経路で紹介したOrganic Searchの中で、どのような検索キーワードで流入されているかを把握していきます。

Google アナリティクスで確認する場合、「集客」>「Search Console」>「検索クエリ」を選択します。それぞれの指標の意味は以下の通りです。

  • 検索クエリ:検索されたキーワード
  • クリック数:リンクがクリックされた数
  • クリック率:リンクが表示された回数に対するクリックされた割合
  • 平均掲載順位:検索エンジンの検索結果画面での平均掲載順位

例えば、平均掲載順位が高いにも関わらず、クリック数やクリック率が低い場合、検索キーワードに対するタイトルやディスクリプションの文章がユーザーの期待を満たせていないことが考えられます。また、自社のビジネスと関連性の高いキーワードの平均掲載順位が低い場合、SEOを強化することで見込み顧客の流入を増加させられる可能性があります。

検索キーワードについては、Google Search Consoleで、さらに詳細な情報を把握することが可能です。Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」>「検索結果」を選択することで、それぞれの検索キーワードのクリック数や表示回数を確認できます。

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ユーザーの行動

ユーザーのサイト内での行動を把握していきます。Google アナリティクスで確認するためには、「行動」>「行動フロー」を選択します。ここでは、最初にたどり着いたページ(ランディングページ)やその後のサイト内遷移状況を把握することができます。サイトの狙い通りの行動がとられていない場合は、導線や情報の掲載場所などに課題があることが考えられます。

コンバージョン状況

サイト上で最終的な成果となるコンバージョンの数字は、分析において外せません。Google アナリティクスでは、管理画面から以下のステップで、会員登録や問い合わせなどの行動をコンバージョンとして設定することができます。

  1. ビューの目標をクリック
  2. 新しい目標>カスタムをクリック
  3. 目標の名前を入力して到達ページをクリック
  4. 到達ページのURLを入力して目標到達プロセスをオンに

設定したコンバージョンがどの程度発生しているかを確認する場合、「コンバージョン」>「目標」>「概要」を選択します。すべてのコンバージョン数・率や目標ごとのコンバージョン数・率を確認できるので、過去のデータと比較するなどして状況を把握しましょう。

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おすすめのサイト分析手法

定量分析の手法を駆使することで、より高度なサイト分析を行うことができます。それでは、おすすめのサイト分析手法を具体的に見ていきましょう。

クロス集計

クロス集計とは、複数のデータ項目をかけ合わせて分析する手法です。例えば、PV数を分析するとき、デバイスや性別、年代といったデータ項目をかけ合わせて、「PV数の70%が女性」のように分析していきます。Google アナリティクスでは「セカンダリディメンション」を設定することで、分析軸を加えることができます。サイトの状況を深掘りし、ユーザーへの適切なアプローチをとるためにも、クロス集計を積極的に活用しましょう。

アトリビューション分析

アトリビューション分析とは、コンバージョンに直接貢献した接点だけでなく、コンバージョンに至るまでのすべての接点を見て、貢献度を把握する分析手法です。普段の生活で何かを購入するとき、まずはウェブ広告で商品の存在を認識し、後日SNSでクチコミを見て、後日サイトにアクセスして購入する、といった行動はよくとられます。その際、「サイトにアクセスして購入する」といった行動のみを分析するのではなく、ウェブ広告やSNSの貢献度も考慮して分析するのがアトリビューション分析となります。

コホート分析

コホート分析とは、ユーザーを行動ごとにグループ化して、さまざまな指標を分析する手法です。例えば、9月1日に初訪問したユーザーの何割が再訪したか、何割がコンバージョンにつながったか、などを把握できます。ユーザーの維持率を高めることはサイト効果改善にもつながるため、コホート分析も積極的に活用したいものです。

おすすめのサイト分析ツール

サイト分析では、ツールの活用が欠かせません。ここでは、無料で使用できる分析ツールを紹介します。

Google アナリティクス

Googleが提供する分析ツール「Google アナリティクス」は、サイト分析の定番です。無料でありながら幅広い分析を行うことが可能で、サイト全体の状況やページ、ユーザーごとの詳細状況を把握することができます。

なお、Google アナリティクスの最新版である「Google アナリティクス4(GA4)」が2020年10月にリリースされました。GA4はウェブとアプリを横断的に分析することができ、機械学習モデルを活用した予測機能が導入されているなど、さまざまな機能がアップグレードされています。GoogleはGA4の使用を推奨しているため、まだ導入していない方はこの機会に設定を行いましょう。

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SimilarWeb

「SimilarWeb」は競合サイトのアクセス状況を分析できるツールです。PV数や流入キーワード、外部リンクの状況まで把握することができるため、自社サイトとの比較に活用できます。無料版では1ヵ月間のデータを見ることが可能です。

PageSpeed Insights

Googleが提供する「PageSpeed Insights」は、ページ表示速度の無料分析ツールです。ページの表示速度が遅いとユーザビリティが下がり離脱率が高まるだけでなく、SEO上の評価も下がってしまいます。「PageSpeed Insights」では3段階の評価で表示速度が判定され、「90~100(緑)」なら速い、「50~89(オレンジ)」なら平均、「0~49(赤)」なら遅いという結果になります。全てのページで緑の評価を目指せるよう、サイトの構造を改善しましょう。

サイト分析を効果につなげるために

サイト分析は、あくまでサイト改善ための手段です。サイト分析自体が目的とならないようにしましょう。そのためには、どのような意識を持って分析すべきなのか、効果につなげるための分析のポイントを紹介します。

仮説を立てながらデータを見る

データは何も考えずに見るとただの数字でしかなく、そこに意味を持たせるためには仮説を立てることが不可欠です。例えば、先月に比べて今月のコンバージョン数が伸びていた場合、「新商品のリリースが影響しているのだろうか」「ウェブ広告の予算を増やしたからかもしれない」といったように、その原因の仮説を検討します。仮説を立てることにより、「では、商品検索・詳細ページのPV数はどうなっているだろう?」「ウェブ広告経由のコンバージョンはどの程度増えたのだろう?」と、さらにデータを深掘りできるようになるのです。

課題に対する改善策を考える

サイト分析をしていると、気になる課題がいくつか発見できると思います。しかし、「このページの直帰率が高いな」「会員登録率が悪いな」と感じたまま、何も施策を打たなければ、サイトは改善されないままです。

課題を発見したら「直帰率を下げるために、他ページへの導線を設けよう」「会員登録フォームの構成を見直そう」といったように、具体的な改善策を考えるようにしましょう。中にはすぐに実行できない改善策もあるでしょうが、施策候補として残しておき、リニューアルやサイト改善の際に実施するようにしてください。

できるだけ主観を排除する

サイト分析は仮説が重要になりますが、思い込みや勘違いに基づく仮説になってしまう可能性も否めません。主観をできるだけ排除して、ニュートラルな状態でデータを読み解くためにも、他の社員やユーザーへのインタビューなどを行い、客観的な観点で分析することを心がけましょう。

サイト改善と効果検証を行う

サイト分析は、一度行って終わりではありません。課題を発見し、それを解決する改善施策を実行し、その効果を検証する。このPDCAサイクルを常に回し続けることで、サイトの効果はどんどん高まっていきます。ユーザー満足度を高め、企業の売上やビジネス効果を伸ばすためにも、継続的にサイト分析を行いましょう。

サイト分析によって成果につなげよう

サイト分析は、ウェブから成果につなげるための第一歩です。データを正しく読み解き、適切な改善施策を実施することで、コンバージョン数や売上を高めていきましょう。

なお、ナイルでは、豊富な経験・データに裏付けされたコンサルティング力で、サイト改善の支援が可能です。大きく3つのステップに分けて、対応させていただきます。

  • 調査・設計:現状のヒアリングやKPIの設定、ツールの導入などを行う
  • 分析:アクセスやヒートマップの分析、ユーザー行動観察などを行う
  • 分析・試作の効果検証や定例レポーティング、継続施策の提案などを行う

段階的にサイト改善を進めていきますので、お気軽にご相談ください。

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サイト分析のレポートはどう作る?必須要素と注意点を解説

サイト運営をしていると、自分自身でサイトの状況を把握するためにはもちろんのこと、上長や社内メンバーに向けて説明する際の資料として、サイト分析のレポートを作成しなければならないシーンが出てくるはずです。しかし、分析レポートをどのようにして作ればいいか、わからないことも多いかもしれません。

そこで今回は、サイト分析のレポートに必須な要素と作成時の注意点について、詳しく解説していきます。

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サイト分析のレポートが必要な理由

サイト運営において、サイト分析のレポートが必要になるシーンは、いくつかあります。サイト運営が成果につながっているのか、それとも厳しい状況なのか、社内で共有するときに、サイト分析のレポートが求められます。

しかし、普段からサイト運営に携わっていない人にとっては、アクセス状況やコンバージョン状況だけを伝えても、現状を把握しづらいものです。だからこそ、サイト分析のレポートは単なる情報提供だけでなく、「サイトはうまく進んでいるのか」「サイトのどこに課題があるのか」「どのような改善が必要なのか」が、しっかりと伝わる内容にしなければなりません。

サイト分析のレポート作成に必要なツール

サイト分析のレポートでは、サイトの運営状況を具体的な数値やデータとして示さなければなりません。そこで必要になってくるのが、さまざまな分析ツールです。分析ツールは多種多様で、分析できる範囲や要素も大きく異なりますが、以下の2つのツールは最低限用いるようにしましょう。

  • Google アナリティクス
  • Google Search Console

Google アナリティクスは、サイトのアクセス状況を細かく測ることができ、Google Search Consoleはサイトの検索キーワードを調べることができるツールです。この2つのツールがあれば、サイト運営における課題の多くを見つけ出すことができるようになるでしょう。なお、どちらも無料で導入・利用できます。

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サイト分析のレポートに盛り込む要素

サイト分析のレポートを作成する場合、サイトの状況を把握する上で重要になる6つの要素を盛り込むことをおすすめします。

サイト分析 レポート

サイト全体のアクセス状況

サイト全体のアクセス状況は、サイトの状況を大まかに把握するために必要不可欠とも言えるデータです。一定期間でサイトに訪れたユーザー数やセッション数、ページビュー数などをレポート化することで、サイトの規模感や注目度を理解することができます。これらの数値が悪い場合は、SEOやウェブ広告などの施策を実施して、サイトにアクセスするユーザーを増やすことが求められます。また、サイト全体のアクセス状況は、前年同時期と比較することでサイトの成長度を把握することができます。

その他、平均滞在時間や直帰率、離脱率といったデータにも注目してもいいでしょう。滞在時間が長く、直帰率や離脱率が低いサイトであるほど、ユーザーがさまざまなページに触れていると判断できます。逆にこれらの数値が悪い場合は、ユーザーにとって有益な情報が提供できていない可能性があり、ページの内容を見直すべきと考えられます。

ページ別のアクセス状況

サイトのページごとのアクセス状況は、分析レポートに盛り込んでおきましょう。サイトに訪れるユーザーがどのようなページを閲覧しており、どのような情報を求めているのかを理解すれば、新たな施策を実施することが可能になります。

例えば、アクセス数が多い人気の高いコンテンツがあれば、類似のテーマのコンテンツを拡充することでユーザー満足度を高められる可能性があります。一方、アクセス数が低かったり直帰率が高かったりするコンテンツは、コンテンツの内容を見直したり導線を追加したりすることで改善が見込めます。

ユーザー属性

性別や年齢、デバイス、地域といったユーザー属性を調査します。例えば、スマートフォンからのアクセスが70%あるにもかかわらず、サイトのスマートフォン最適化が不十分であれば、早急に対策を講じるべきと判断できます。また、メインターゲットを男性と想定した商材のサイトで、女性のアクセス数のボリュームがそれなりに大きければ、女性をターゲットとしたコンテンツを拡充することで、さらなる効果改善が見込めるでしょう。

どのような層にサイトが閲覧されているかを把握することは、今後のサイト運営・改善方針を定める上でも欠かせないのです。

ユーザーの流入経路

検索やウェブ広告、SNSなど、ユーザーが何を経由して、サイトに訪問しているのか、流入経路をレポートにまとめます。Google、Yahoo!、ディスプレイ広告、リスティング広告、Twitter、Instagramなど詳細な流入元を調査することで、経路ごとの課題と強みを分析することができます。

SNS経由のアクセスが多い場合は、SNS広告を実施したりSNSの運用を強化したりすることで、さらなる効果改善が期待できるでしょう。検索流入が少ない場合は、SEOを実施したり、コンテンツを充実させたりすることで、サイトの成長につながる可能性が高まります。

コンバージョンの状況

多くのサイトは、会員登録や問い合わせ、商品購入など何らかのコンバージョンを発生させることを目的に運営しています。

それらのコンバージョンがどのような状況であるかは、サイト運営者だけでなく上司や経営層も注目しているところです。そのため、レポートではコンバージョン数やコンバージョン率をわかりやすくまとめる必要があります。コンバージョンを高めるための施策を実施した場合、その前後で数値がどのように変化したかをまとめることで、施策の有効性をアピールすることができます。

流入キーワード

検索流入したユーザーがどのようなキーワードでサイトに訪れているかを把握することで、ユーザーのニーズを把握することができます。企業として狙うべきキーワードの平均掲載順位が低い場合は、そのキーワードに関するコンテンツを充実させるべきです。また、平均掲載順位が高いもののクリック率が低い場合は、タイトルやディスクリプションの見直しが必要になるでしょう。

流入キーワードをレポートにまとめることで、SEOやマーケティングの施策のヒントを得ることができます。なお、流入キーワードは「Google Search Console」を活用することで詳細に分析することができます。

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サイト分析のレポート作成時の注意点

サイト分析のレポート作成時の注意点について見ていきましょう。

専門用語はできるだけ避ける

サイト分析のレポートは、読んだすべての人がその内容をしっかりと理解できるものでなくてはなりません。そのため、例えばアクセスやPV、コンバージョンなど、サイト運営をする側には当たり前のような言葉であっても、その意味が正しく伝わるのかどうかをしっかりと検討するようにしましょう。専門的な用語は使わないようにしたり、どうしても使わなければならない場合は注釈を入れたり、誰が見てもわかりやすい資料を目指してください。

目標を明確にしておく

サイトの状況を事細かに把握できたとしても、それをどうしたいのかという「目標」がなければ、データを役に立てることはできません。サイト運営において、例えば「問い合わせ○件獲得する」「PV数を○件獲得する」といったように、具体的な目標を掲げておくことで、その行程を遮る課題も明確になり、次に必要な施策も見えてくるようになるのです。

定点観測を行うようにする

サイトのアクセス状況などは、外的要因によって大きく変動する可能性もあるため、必ず定点観測を行うようにしましょう。定点観測をしないと、偶然アクセスが良かった時の状況を鵜呑みにして改善が遅れてしまったり、逆に実は大きな課題ではなかった部分を改修して状況を悪くしてしまったりする可能性があります。

ツールの数字だけを頼りにしない

分析ツールを用いれば、サイトの状況を事細かに把握できるようになりますが、それでも原因不明の数字は現れるものです。「なぜか特定の曜日に決まってアクセスが増える」という状況があり、調査をすると実はその曜日は営業チームの一斉テレアポのタイミングだった、という話もあります。このように、サイトの数字は現実世界とも密接にリンクしているため、ツールの数字だけを頼りにするのではなく、リアルでの会社の動きについてもしっかり把握するようにしておきましょう。

わかりやすく説得力のあるサイト分析レポートを作ろう

サイト分析のレポートをまとめることで、サイトの現状や課題を明確に整理することができます。サイト分析のレポートを作成する際は、誰が見てもわかりやすいように端的に記し、課題と改善策を整理することで、説得力のある資料に仕上げてください。

なお、ナイルでは、豊富な経験・データに裏付けされたコンサルティング力で、サイト改善の支援が可能です。大きく3つのステップに分けて、対応させていただきます。

  • 調査・設計:現状のヒアリングやKPIの設定、ツールの導入などを行う
  • 分析:アクセスやヒートマップの分析、ユーザー行動観察などを行う
  • 分析・試作の効果検証や定例レポーティング、継続施策の提案などを行う

段階的にサイト改善を進めていきますので、お気軽にご相談ください。

サイト分析のレポートはどう作る?必須要素と注意点を解説【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

病院・クリニックの医療サイトでSEOを実施するためのポイント

病院・クリニックといった医療関連のサイトで、集患を考えたとき、SEOの実施を検討しておきたいところです。具体的にどのようなSEO施策を打つべきなのでしょうか。

ここでは、病院やクリニックのサイトに関するSEOのポイントをご紹介します。

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病院・クリニックサイトのSEO基本方針

病院やクリニックサイトのSEOには、いつくかの基本方針があります。具体的なSEO施策について、しっかり把握しておきましょう。

医療 SEO

指名検索に対応する

指名検索とは、サービス名、会社名、人名などの固有名詞を入力して検索することを意味します。病院・クリニックであれば、「病院名」「クリニック名」となります。指名検索を行っているということは、「病院・クリニックをある程度知っている」という状態です。しっかり指名検索で、自社サイトのページが検索上位にくるように、SEOを実施しましょう。

具体的には、以下の流れで指名検索のSEOを進めていきます。

1. 流入キーワードを確認する

どんなキーワードで検索して、自社サイトに訪れているのか、現状把握を行います。Google Search Consoleを使って流入キーワードを確認したり、サジェストキーワードを確認したりして、流入キーワードを把握していきましょう。

2. ランディング状況を確認する

流入キーワードのなかで特に重要だと思うキーワードを選定したら、そのキーワードでの自社サイトの検索順位を確認します。

3. 対応するページを最適化する

キーワードに対応するページがない場合、新たなページ作成を検討してみてください。すでにページがあるのに検索順位が上位にない場合、類似ページに情報を追加したり、titleにキーワードを含めたりするなど、キーワードに対して適切なページになっているかチューニングを行います。

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地域のキーワードを重視する

病院やクリニックのSEOにおいて、「地域名×専門科」というキーワードで評価されることは非常に大切です。しかし、いきなり「○○ 小児科」のキーワードで1位を獲得するのは至難の業です。

そこで取り組みたいのが、病院・クリニックの強みとなりうるキーワードを含めた検索で、1ページ目に表示されることです。具体的には「調布 小児科 クレジットカード可」といったキーワードで検索上位を目指します。また、サイトのタイトルタグや見出しタグに、地名を含めることもポイントです。

Googleマイビジネスを活用する

Google検索された際、Googleマップ上に正しく表示されるためにも、Googleマイビジネスへのオーナー登録は必須です。費用は一切かかりません。

Googleマイビジネスのオーナー登録後、病院・クリニックの詳細情報を管理・更新することが可能となります。外観などの画像も掲載できます。より正確な情報発信につながるうえに、Googleマップに表示されやすくなったり、「地域名×専門科」の検索にも効果があったりすると考えられます。

また、Googleマイビジネスに表示される口コミは、ユーザーの閲覧頻度も高いため、コメント返信をしておくといいでしょう。一方で、口コミにネガティブな内容を書き込む業者も存在するため、注意が必要です。

モバイルフレンドリーに対応する

モバイルフレンドリーに対応することも考えておくべきことです。Googleは、「スマホなどのモバイル端末で検索した場合、モバイル端末向けのサイトを用意したホームページを優遇する」アルゴリズムが実装されていることを公言しています。スマートフォンからの閲覧に対応できているか、確認してください。

病院やクリニックサイトで注意すべきこと

病院・クリニックサイトの情報発信では、注意すべきポイントがいくつかあります。それぞれご紹介しましょう。

YMYLに該当することを認識する

病院・クリニックサイトが発する情報は、ユーザーの生活に影響を与える可能性があるため、「YMYL」(Your Money or Your Life)に含まれます。YMYLとは、「Your Money Your Life」の略で、ユーザーのお金や健康、人生に重大な影響を与える可能性があるページを指しています。YMYLは、Googleの検索品質評価ガイドラインに例が記載されており、医療系の情報を扱うこととなる病院・クリニックサイトも該当します。

安心・信頼できるコンテンツを掲載すること

YMYLに該当するジャンルで重要視されているのが、「E-A-T」と呼ばれる評価基準です。Expertise(専門性:特定ジャンルを掘り下げられているか)、Authoritativeness(権威性:受賞歴や文献など他者から実績が評価されているか)、Trustworthiness(信頼性:発信されている情報に信頼があるか)という3つの項目があります。病院・クリニックサイトにおいて、もっとも気を配るべきポイントといえるでしょう。

E-A-T評価を高めるためには、より質の高いコンテンツを制作する必要があります。具体的には記事に監修をつける、専門分野の医療ライターに依頼するといった方法です。また、出どころのわからない情報は信用できないので、引用元はしっかり明記することが肝心です。引用には、公的機関等の客観性・信頼性のある情報を用いるようにしましょう。

見込み患者とのアプローチにもつながる

このように、病院やクリニックサイトにSEOを取り入れることで、集患率の向上を図ることが可能となるでしょう。また、すぐに予約・問合せをして患者さんとなってくれる人だけではなく、「○○エリアに良い病院があることを知っておきたい」という見込み患者へのアプローチにもなります。

なお、ナイルでは、集客だけではなく成果につなげるためのSEOコンサルティングが可能です。医療業界のサイトでも実績が豊富にありますので、ぜひ一度、ご相談ください。

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不動産サイトでSEOを効果的に実施するためのポイント

あなたが「家やマンションを購入したい」「引越しを考えている」といった場合、まずどういった行動を起こすでしょうか?おそらく高い確率で、住みたい場所や不動産に関連したキーワードを入力し、検索をかけるのではないでしょうか。

今や不動産会社にとってSEOは必須中の必須です。とはいえ、SEOは戦略がないと上手くいきません。ここでは、不動産サイトのSEOを効果的に実施するためのポイントを解説していきます。

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不動産サイトのSEO基本方針

不動産サイトは、どのようなSEOを行うべきなのでしょうか。まずは、「どのようにして、不動産サイトが検索されているのか」を理解する必要があります。いくつかのポイントを解説していきましょう。

不動産 SEO 集客

キーワードが具体的である

不動産物件に対する希望は千差万別。予算や家族構成、勤務先へのアクセス、周辺環境など何を優先するかは人それぞれです。したがって、物件を探すモチベーションが高いユーザーほど、「具体的なキーワードで検索を行う」という傾向があります。

例えば、一人暮らしでペットOKの物件を探す場合、「○○市 △△駅 ペット可 単身」といったキーワードで検索するでしょう。一方で、まだ住まい探しが漠然としている場合、「○○市 不動産」「○○市 賃貸」といったキーワードが用いられます。そのため、不動産サイトでは、具体的なキーワードに対してSEOを行うことが基本となります。

口語体の検索が多い

不動産サイトのSEOでありがちなのが、「専門用語の対策を考えてしまう」ことがあります。例えば「仲介」という用語は、不動産業界では当たり前のキーワードですが、一般ユーザーが使用するかというと決して多くはありません。検索されやすいのは、「家賃が安い」「住みやすい」など、検索する人の気持ちが表れたキーワードです。キーワードが口語体となることが多い傾向があるため、そのことを念頭に置いて、SEOを実施しましょう。

不動産を決める段階で検索する

不動産の購入や賃貸を決める段階のキーワードに、着目する必要があります。「家賃 内訳」「家賃 支払い方法」「家賃 コスパ」といった家賃に関するキーワードが挙げられます。「この物件を選んでも損はしないだろうか?」という心理が働き、家賃の詳細や条件を比較するのは、ごく自然な流れと言えるでしょう。

位置情報の影響を受ける

不動産関連の検索を考える上で、「位置情報」について押さえていく必要があります。例えば、品川区内で「賃貸」というキーワードのみで検索するとします。すると「品川区」というキーワードを入れなくても、上位には品川区内の賃貸情報が表示されます。不動産サイトのSEOにおいて、位置情報の影響を受けることは把握しておくべきです。

不動産サイトでのキーワード例

不動産サイトで検索されるキーワードの具体例を見ていきましょう。検索ボリュームが多いビッグワードだけではなく、さまざまなキーワードが考えられます。

ビッグワード:「賃貸」「新築マンション」「中古マンション」

ビッグワードとは、検索エンジンで多く検索されるキーワードを指します。不動産業界におけるビッグワードは、「賃貸」「新築マンション」「中古マンション」「一戸建て」などがあります。ビッグワードについては、有名ポータルサイトが軒並み上位に表示されてきます。難易度が高いものの、検索上位に表示されれば、非常に大きなリターンがあるのがビッグワードです。

ミドルワード:「エリア×不動産」「エリア×賃貸」「エリア×中古マンション」

ビッグワードほどの検索数には達しませんが、スモールワードと呼ばれるほどには検索数が少なくない。これを「ミドルワード」と呼びます。ある程度、検索対象が絞られ、複数のキーワードを組み合わせたものが挙げられます。不動産業界におけるミドルワードは、「エリア×不動産」「エリア×賃貸」「エリア×中古マンション」など、エリアとビッグワードの組み合わせが挙げられます。こちらについても、有名ポータルサイトが上位検索を占めるケースが見られます。

顕在的なニーズがあるキーワード

ニーズが顕在化、すなわち「具体的に買いたい」「借りたい不動産が絞られてきている」場合にも、一つの特徴が生まれます。固有のマンション名を、ダイレクトに打ち込んだ検索です。「このマンションに住みたい」という段階まで気持ちが動いているユーザーなので、前述した「キーワードが具体的」という部分の条件も満たしているといえます。

潜在的なニーズがあるキーワード

不動産業界で潜在的なニーズがあるキーワードとしては、「エリア×家賃」や「子育てしやすい街」といったものが挙げられます。渋谷に住むとは決めていなくても、家賃の相場を見るために「渋谷 家賃」と調べることは考えられますし、少なくとも引越しを検討しはじめているといえるでしょう。また「子育てしやすい街」も、手狭な住まいの見直しを考えるファミリー層が予想されます。

不動産サイトのSEO基本方針

大手不動産のポータルサイトと同じ土俵で勝負しても、勝ち目はほぼないでしょう。アクセスよりも問い合せの件数を増やせるように、よりユーザーの感情にリーチしたSEOを実施する方法をご紹介します。

サイトを充実させる

不動産の購入や賃貸を検討するユーザーが「知りたい情報」は、実に多岐にわたります。取扱物件の中から「ターゲットとするユーザーは、どんな情報が気になるか」を丁寧に検討し、より効果的なキーワードを見つけてください。初めて住む地域であれば、「どんなお店があるのか?」「周辺エリアに何があるのか?」「電車や道路は混んでいるのか?」など、念入りに調べる可能性が高いです。サイトの情報を強化していき、ユーザーのニーズに応えられるような情報提供を行いましょう。より具体的で、複合的なキーワードの組み合わせにフォーカスし、購買意欲の高いユーザーの目に留まる可能性を追求していきます。

SNSを活用する

TwitterやInstagram、Facebook、YouTubeといったSNSを活用して、情報発信を行うのも有効な手段です。不動産サイトをみるだけではなく、SNSを活用して「よりリアルな情報」を入手しようとする傾向があります。直接的なSEO効果につながる場合もありますし、そうではなくても「問い合わせ件数」を増加させるには、SNSでの露出は一定の効果につながる可能性があります。

Googleマイビジネスを活用する

Googleマイビジネスを、積極的に活用することをおすすめします。Googleマイビジネスとは、Googleが提供するさまざまなサービス(Google検索やGoogleマップなど)上に、ローカルビジネス情報を表示して管理できる無料ツールです。

ユーザーのなかには、大手不動産ポータルでまず検索し、不動産店舗を知ったうえで絞り込んで検索する可能性が考えられます。その際、Googleマジビジネスに登録しておけば、ユーザーはより正確で詳細な情報を得ることができます。また、Googleマイビジネスを通して、ユーザーからの質問を直接受けることができるも、大きなメリットです。

詳細情報を発信することがおすすめ

不動産についてのユーザーが知りたいと思える詳細な情報を、コンテンツとして発信していくようにしてください。自社の強みを知り、不動産サイトにも強みを反映していくようなSEO施策が求められます。

なお、ナイルでは、集客だけではなく成果につなげるためのSEOコンサルティングが可能です。不動産サイトでも実績が豊富にありますので、ぜひ一度、ご相談ください。

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SaaS企業でSEOを効果的に実施するためのポイント

ソフトウェアという形態で顧客にサービスを提供する「SaaS企業」。近年は、SaaS企業のスタートアップが増え、新興市場でも躍進しています。そんな注目のSaaS企業について、SEOを行うにあたっては、どのような点がポイントとなるのでしょうか。

この記事では、SaaS企業のサイトにおけるSEOについて解説します。

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SaaS企業のサイトのSEO基本方針

SEOで何を行うべきかを知るためには、まずはSaaSのビジネスモデルを理解する必要があります。SaaSは定額課金になるため、顧客層が広がれば広がるほど、安定した収益が見込めるというビジネスモデルです。その一方で、ユーザーにとっては固定費になるため、契約には慎重になり、また契約後も継続する価値がないと判断されれば、解約に至ることになります。

つまり、SEOを行うにあたって重要なのは、潜在顧客の認知度を向上させて、見込み顧客を増やし、契約につなげることが必要です。そして、契約後も継続的に価値提供を行い、解約を抑える必要があります。そのため、「オウンドメディアでコンテンツを作って集客する」「ホワイトペーパーを用意する」の2点が有効になります。

<SaaS企業のSEO基本方針>

  • オウンドメディアでコンテンツを作って集客する
  • ホワイトペーパーを用意する

オウンドメディアでコンテンツを作って集客する

SaaS企業が、SEOを実施して、見込み顧客に自社の製品・サービスを認知してもらうには、オウンドメディアの運営が効果的です。大切なのは「ユーザーのニーズに応えるコンテンツをどれだけ提供できるか」ということ。見込み顧客が抱える課題を想定し、コンテンツを発信していくことで、オウンドメディアへの集客が可能です。

見込み顧客にリーチするには、思い込みではなく、データに基づいたペルソナを設定し、ターゲットを分析します。BtoBサービスの場合は、MAツールを導入して顧客管理をしている企業も多いはず。顧客の特徴をつかみ、SEOを踏まえた良質なコンテンツを作ることができれば、関心のあるユーザーも、検討が進みやすくなるでしょう。

ゼロからスタートする場合は、新たにドメインを取得せずとも、自社サイトにブログ機能を備える方法もあります。まずはブログで開始して、継続的にコンテンツを発信していくチーム作りを整えてから、本格的にオウンドメディアを運営するのもいいでしょう。初めから負荷がかかった状態だと、長続きしません。無理のないかたちを模索してください。

ホワイトペーパーを用意して見込み顧客へと育てる

オウンドメディアを立ち上げたら、自社の製品やサービスに興味を持った見込み顧客に向けて、価値のある情報を提供していきます。そのための方法が、ホワイトペーパーのダウンロードです。

ホワイトペーパーとは、ユーザーにとって有益だと思われる情報を提供するウェブ上の資料のこと。社名、氏名、電話番号、メール、役職といったような基本的な情報を入力してくれたユーザーを対象に、ホワイトペーパーをウェブ上でダウンロードできるようにしておけば、さらにターゲットを絞ってアプローチすることが可能になります。

なかには「無料トライアル」の導入を、ウェブでのコンバージョンとして重視している企業もあります。しかし、自身がユーザーの立場になって考えてみると、いかがでしょうか。たとえ無料でも、担当者の意思だけで、導入するのは難しいでしょう。担当者が上司や社内の承認を得なければならないとなると、そこでハードルが上がってしまいます。

その点、ホワイペーパーのダウンロードならば、担当者の裁量で行えることが多いです。顧客の連絡先を入手するには、なるべくハードルの低いコンバージョンを設定することが大切です。

ハードルが低いコンバージョンを設定する

一般的なSEOの考え方としては、ウェブの集客から受注までの導線を整備します。しかし、SaaSはすでにパッケージ化されたクラウドサービスで、ほかのITサービスと比べるとサービス内容がシンプルです。フロントセールスを介さずとも、契約の獲得に至ることが珍しくありません。

そのため、SaaS企業の場合、電話やメールで無料トライアルを案内して、受注につなげるのはインサイドセールスの役割とするところも多いです。その場合は、資料ダウンロードやセミナー申し込みをコンバージョンとして設定し、そのあとは、インサイドセールスが電話していくというかたちでもいいでしょう。

SaaSは仕組みがシンプルなために、コンバージョンのハードルを下げても、その後のアプローチで成約につなげることができます。そのことを前提にすると、より見込み顧客の心理に沿った目標設定ができるのではないでしょうか。

SaaS企業のSEOにおけるキーワード対策

SaaS企業において、自社サービスに対する認知度や関心が低い潜在層を取り込むためには、やるべきキーワード対策は2つあります。それぞれ解説します。

SaaS企業 SEO

ポイント1 コンバージョンに近いキーワードを選ぶ

「なるべく早くサービスを導入したい」という見込み顧客に向けて、コンバージョンに近いキーワードをしっかり押さえておくこと。例えば、「営業の業務プロセスを自動化するSFAを導入してほしい」という目的があるならば、SFA関連のキーワードは押さえておき、SFAの導入を検討している層にアプローチしていきます。

しかし、このようなコンバージョンに近い層の割合は、これまでのコンサルティングの経験からいえば、全体の3割ほどです。もう少し潜在層に向けて「営業のステータス管理」「営業メンバー内の情報共有」というように、間接的にツールを知ってもらえるような、課題や悩みを解決するコンテンツを発信していくといいでしょう。

ポイント2 指名検索ワードに対応する

SEOに、予算やリソースを割けないケースもあるかと思います。その場合に優先すべきは「指名検索」です。例えば、「ナイル」「ナイル SEO」のという具合に、直接的なサービス名や会社名を含む検索ワードから、SEOを実施するということです。

指名検索は、言うまでもなく、コンバージョンに近い顧客である可能性が高いです。検索ボリュームが低くても、まずはそこからケアすることで、確実に成果につなげいくことができます。

SaaS企業のサイトでSEOを実施して成果に結びつけよう

SaaS企業のサイトでは、独自のSEO施策が求められます。見込み顧客との接点を作って、成果に結びつけていきましょう。

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SaaS企業でSEOを効果的に実施するためのポイント【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

保険業界のサイトでSEOを効果的に実施するためのポイント

保険業界では、対面販売の営業だけではなく、自社サイトを通じての集客施策が必要になってきます。一方で、保険についての情報発信は、人々の経済的安定に影響を与えかねないため、慎重に行う必要があります。

この記事では、保険業界のサイトのSEOについて効果的に実施するためのポイントや、注意すべき点を解説します。

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保険業界のサイトのSEO基本方針

保険業界のサイトのSEOでは、まずは契約を検討しているユーザーが、契約前にどのような行動を取るかをイメージしましょう。契約前のユーザー行動は大きく分けて2つあり、それぞれ違った考え方でSEOを行う必要があります。

  • しっかり検討したい保険:生命保険など
  • 手軽に申し込みたい保険:海外旅行保険など

一つが、申し込み前にきちんと吟味する「しっかり検討したい保険」です。その代表ともいえるのが、「生命保険」です。たいていのユーザーは、書籍やネット、周囲の評判などでリサーチしたうえで、契約にのぞみます。「しっかり検討したい保険」は、申し込みへのハードルが高い分、一度申し込めば、ずっとその保険と付き合ってくれることが多いです。契約期日が長い保険も「しっかり検討したい保険」に該当します。

もう一つが「手軽に申し込みたい保険」です。その最たる例が、旅行に行く前に空港で手短に申し込む「海外旅行保険」です。帰国したら契約は終わりなので、申し込むほうは、できるだけ手続きが簡便であることに重きを置きます。

そうは言っても、「しっかり検討したい保険」と「手軽に申し込みたい保険」の両者が、明確に分かれるわけではありません。例えば、自動車保険は、普段使いの車で加入する場合は、長く契約するので慎重になりますが、旅先のレンタカーの保険ならば、手続きの手軽さを重視する傾向があります。同じタイプの保険でも、ユーザーが申し込むときの状況により、どちらのタイプかに分かれます。ユーザーの心理をイメージするようにしましょう。

「しっかり検討したい保険」のSEO

「しっかり検討したい保険」の場合、ユーザーはさまざまな角度から、多岐にわたるキーワードで検索を行います。例えば、生命保険の場合には「生命保険 入院」「生命保険 遺産相続」「生命保険 糖尿病」「生命保険 いらない」など、ユーザーの悩みや心配事がキーワードとして現れます。

ところが、キーワード一つひとつに対して、正しい情報やユーザーが知りたい情報がそろっているページは意外と少ないのが実情です。大手サイトであっても、細かいニーズは拾い切れていないため、いかにユーザーが求める「これが知りたかった!」に応えるコンテンツを提供できるかが鍵となります。

イメージとしては「検索でいかに上位に表示させるか」よりも、「顧客の悩みに対して、いかに丁寧な接客ができるか」という観点でコンテンツ作りを行うと、自然と結果がついてくることでしょう。ユーザーは、求めている答えを見つけるためであれば、多少、検索順位が下にあったとしても、検索結果をクリックして情報を集めようとする傾向があるからです。

ユーザーの立場に立って、考えてみてください。生命保険や医療保険のようなサービスの場合には、検索結果1位のサイトの内容だけをみて、契約を決めるのは不安になるはずです。そのため、たとえ大手のドメインのサイトではなくても、自分の不安を取り除いてくれるサイトに、ユーザーは魅力を感じやすいのです。

「手軽に申し込みたい保険」のSEO

「手軽に申し込みたい保険」の場合は、わざわざ検索してまで調べようというユーザーは少ないのが実情です。海外旅行保険を考えても、旅行の行く前の空港で、すぐに申し込んでしまうことが多いです。

一方で「調べて選びたい」というユーザーも存在するので、そういったユーザーのために「手軽に申し込みたい保険」についてのコンテンツを作っておくのは、無駄ではありません。ただし、優先順位としては「しっかり検討したい保険」のSEOをきっちりと行ったほうが、費用対効果は高いといえそうです。

保険業界のサイトで注意すべきこと

保険業界のサイトでは、情報発信において注意すべき点がいくつかあります。それぞれ解説していきます。

保険業界 SEO

YMYLに含まれることを認識する

保険業界のサイトが発する情報は、ユーザーの生活に影響を与える可能性があるため、「YMYL」(Your Money or Your Life)に含まれます。Googleは「人々の幸福、健康、経済的安定、安全に影響を与える可能性のあるページ」のことを「YMYL」と位置づけて、検索の評価基準である「検索品質評価ガイドライン」の項目の一つに含めています。そのため、保険業界のサイトの場合、信頼性のあるコンテンツを発信することを意識してください。

E-A-Tを重視する

保険に関わる情報発信では、E-A-Tを押さえておきましょう。E-A-Tとは「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」のこと。E-A-Tを高めるには、以下のような方法があります。

専門家の監修をつける

記事をしかるべき専門家にチェックしてもらうのは、E-A-Tを高めることにつながります。できれば文章自体も専門知識のあるライターが執筆して、そのうえで権威のある専門家の監修をつけるのが、ベストです。

一次情報から引用する

コンテンツを制作するにあたって、信頼性の担保がない個人ブログや、書き手の顔が見えないウェブ記事から引用するのは避けること。引用するならば、厚生労働省や経済産業省などの調査や、研究機関が発表する論文、企業が実施しているアンケートなどを参考にしましょう。その際に、引用元を正確に明記することを忘れずに。

独自調査を実施する

E-A-Tを高めるためには、オリジナルの情報を盛り込むことも大切です。保険業界のサイトならば、現在、加入している保険について年代別に分析してもいいですし、将来どんなことを不安に感じているかアンケート調査を行ってもいいでしょう。

公開日と更新日を明記する

記事の公開日と更新日は、明示するようにしてください。更新頻度の低さを隠すために、日付を表示しないサイトを見かけることがありますが、E-A-Tを重視する方向から外れてしまっています。

正しい情報発信でユーザーに安心感を

保険業界のサイトでは、ユーザーの不安に寄り添うことが大切です。正しくて役に立つ、質の高い情報発信を心がけましょう。

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保険業界のサイトでSEOを効果的に実施するためのポイント【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

【保存版】業界別にSEOの考え方を解説!やっておくべきことまとめ

自社サイトにユーザーを呼び込むには、SEOが欠かせません。それも、業界の特徴に応じたSEOを行うことで初めて、ユーザーがサイトにたどり着き、商品・サービスの問い合わせや購入といった成果につなげることができます。

この記事では、業界ごとにどのようなSEOを実施すべきなのか、具体的な施策とともに解説していきます。

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業界ごとのSEOの考え方

SEO(Search Engine Optimization)とは「検索エンジン最適化」を意味しており、検索からの流入数やCV数を増やすために行う施策のことを指します。

一口にSEOといっても、扱う業界によって、行うべき施策は異なります。業界の特徴を踏まえたうえで、ユーザーの行動を予測し、適切なSEOを実施していかねばなりません。人材業界、ソフトウェア業界、保険業界、SaaS業界、製造業界、美容業界、クレジットカード業界について、それぞれのSEOの考え方を解説していきましょう。

人材業界のSEO

業界別 SEO

人材業界のビジネスモデルは、3つのタイプがあります。まずは、企業の求人情報をウェブや紙面に掲載して求職者を募る「求人媒体」。次に求人企業に求職者を紹介する成功報酬型ビジネスモデル「人材紹介」。そして、自社に登録した人材を企業のニーズに応じて派遣する「人材派遣」です。この記事では、ウェブの「求人媒体(求人サイト)」を扱います。

人材業界の特徴

人材業界における求人サイトを取り巻く状況は厳しく、上位サイトを中心に熾烈な競争下にあるといっていいでしょう。大手のサイトは、情報量とユーザー数が圧倒的であるがゆえに、SEOが非常に強いです。そのため、新たに求人サイトを立ち上げた場合は、成果が出るまでに1、2年かかることも珍しくありません。

人材業界におけるSEOの考え方

SEOについては、ページに優先順位をつけて効果的なクローリングをさせることが重要。クローリングとは、ロボット型検索エンジンのプログラムが、インターネット上のリンクをたどってサイトを巡回して、ページ上の情報を複製・保存することをいいます。

求人サイトの場合、エリア、職種・業界、条件など掛け合わせが複数あるため、ページ数は膨大になりますが、クローラーが1日にクローリングする件数には限りがあり、100万件を超えてクローリングすることはほとんどありません。トップページから求人の詳細ページまでの導線設計をきちんと行った上で、内部リンクとXMLサイトマップを活用し、クローリングを効率化することが、SEOでまず行うべき基本施策といえます。

人材業界におけるSEO施策

求人サイトのSEOは、クローリングの効率化を前提に、さまざまな業界・職種の求人情報を増やして、ターゲットとその検索軸に沿った十分な案件数を担保することが大切です。一方で、検索ボリュームが多い「東京都 求人」「品川区 求人」といったエリアワードでは、上位サイトに勝つことができないので、いかにオリジナリティを打ち出せるかがポイントです。業界や職種を絞ってニッチ化することで、シェアの確立を目指しましょう。

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人材業界は、景気や社会情勢の変化に影響されやすい市場でもあり、人材獲得競争を勝ち抜くには優れたWebマーケティング施策が不可欠だといえます。...
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ソフトウェア業界のSEO

業界別 SEO

「ソフトウェア」とは、パソコンの内部で機能するプログラムや関連するファイルのことを指します。ソフトウェアの機能をクラウド上で提供するSaaSが台頭し、最適なソフトウェアを模索するユーザーの選択肢は増えているのが現状です。そんなソフトウェア業界で、どんなSEOを行うべきかを解説します。

ソフトウェア業界の特徴

ソフトウェア業界の場合、アプローチから契約に至るまでのリード期間が長いのが特徴です。そのため、いかに多くの潜在顧客と長期的な接点を持てるかが、成果につながります。ウェブの発信としては、コスト面と機能面における優位性をできるだけわかりやすく示すことが求められます。

ソフトウェア業界のおけるSEOの考え方

ビジネス向けソフトウェアでは、サービスごとの比較サイトが多いうえに、販売をパートナー企業に委託している企業も少なくありません。そのため、直接的なサービス名や会社名などを含めた「指名検索」をおろそかにしてしまいがちです。

指名検索をするユーザーは、すでに商品に興味関心を抱いており、購買意欲が高い傾向にあり、ほかの検索流入に比べても、コンバージョンにつながりやすいです。指名検索の対応は、しっかりと行うようにしてください。あわせて、「経費精算 効率化」「経費精算 時間がかかる」「帳簿作成 短縮」といった、コンバージョンの起点となるキーワードを取りにいくことも、ソフトウェア業界におけるSEOの基本施策といえるでしょう。

ソフトウェア業界におけるSEO施策

「指名検索」や「コンバージョンの起点となるキーワード」を押さえられれば、「会計ソフト」「経理ソフト」といったビッグワードを選定。キーワードを折り込みながら、オウンドメディアやサイトで記事を制作することで、ユーザーの商品への関心を高めることができます。記事ではなく、製品ページでも検索上位が狙えると、より成果につながりやすくなります。1つの特化した機能に関するビッグワードを取ることを目標にするなど、できることからやっていきましょう。

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保険業界のSEO

業界別 SEO

海外旅行の保険のように手軽な気持ちで選べるものから、生命保険のように自分のライフプランをしっかり考えたうえで選びたいものまで、商品が多岐にわたるのが、保険です。保険業界のサイトは、どんなSEOを行うべきなのか、説明していきます。

保険業界の特徴

対面でどれだけ説明を受けても、勧められている商品が本当に自分に適した保険なのかが、顧客からすれば判断しにくいのが、保険という商品です。保険業界のサイトでは、ユーザーに向けて、いかに自社商品の特徴が伝えられるのかが肝となります。

保険業界におけるSEOの考え方

保険の商品は大きく分けると「しっかり検討したい保険」と「手軽に申し込みたい保険」があります。

「しっかり検討したい保険」とは、生命保険のように、ユーザー自身が本、ネット、周囲の評判などを調べる行動をとる保険のことを指します。簡単に申し込まない分、一度申し込めば、ずっとその保険と付き合ってくことが多いのが、「しっかり検討したい保険」の特徴です。契約期日が長い保険も「しっかり検討したい保険」に該当します。

その一方で、海外旅行保険のように、あまり深くは考えずに「手軽に申し込みたい保険」もあります。両者の特徴を踏まえてSEOを行いましょう。

保険業界におけるSEO施策

「しっかり検討したい保険」の場合は、意外と大手のドメインではなくてもSEOで勝ち目があります。なぜならば、ユーザーが徹底的に調べるために、さまざまなキーワードで検索を行って、知りたい情報を探します。「生命保険 精神疾患」「生命保険 タトゥー」といったユーザーが知りたいと思う、細かいニーズに応えるコンテンツを発信することが、最も有効なSEOとなります。

一方の「手軽に申し込みたい保険」の場合は、そもそもウェブで事前に調べる人が少ないです。コンテンツとして押さえておくに越したことはありませんが、優先順位としては、「しっかり検討したい保険」のほうを重視して、コンテンツを発信していきましょう。

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SaaS業界のSEO

業界別 SEO

SaaS(Software as a Service)とは、GmailやPhotoshop、Salesforceなどのように、「モノ」を提供するのではなく、その機能性だけをクラウドから「サービス」として提供するソフトウェアのこと。SaaS業界のSEOはどのように行うべきか見ていきましょう。

SaaS業界の特徴

SaaSの登場により、これまで「所有するもの」だったソフトフェアが、「利用するもの」へと変化しました。それに伴い、売り切り型のビジネスモデルから「ストック型のサブスクリプションモデル」へとシフトしています。そのため、まずは潜在顧客の認知度を向上させて、見込み顧客を増やし、契約につなげることが大切です。そのうえで、契約後も継続的に価値提供を行って、解約を防止することも重要な施策となります。

SaaS業界におけるSEOの考え方

SaaS業界において、自社の認知度を向上させるには、オウンドメディアの運営が効果的。オウンドメディアを通して、ユーザーが求めるコンテンツを継続的に発信して、自社の製品やサービスを認知させることが第一の目的です。その際には、しっかりSEOを意識したコンテンツ作りが大切になります。

そのうえで、自社の製品やサービスに興味を持った見込み顧客に向けて、価値のある情報をホワイトペーパーにして、ダウンロードできるようにするのもいいでしょう。ダウンロードする際に、社名、氏名、電話番号、メール、役職といったような基本的な情報を入力してもらえれば、見込み顧客にリーチすることができます。

SaaS業界におけるSEO施策

SaaS企業のサイトのSEOとしては、「なるべく早くサービスを導入したい」というユーザーに向けて、コンバージョンに近いキーワードをしっかり押さえておきましょう。例えば、「営業の業務プロセスを自動化するSFAを導入してほしい」という目的があるならば、SFA関連のキーワードは押さえておくことで、SFAの導入を検討している層にリーチできます。

合わせて、直接的なサービス名や会社名を含む「指名検索」についても、SEO対策を行うこと。指名検索は、すでに自社商品に関心を持っており、コンバージョンに近い顧客である可能性が高いです。たとえ、検索ボリュームが低くても、優先的にSEOを行っていきましょう。

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製造業界のSEO

業界別 SEO

製造業とは「物を作って販売する産業のこと」をいいます。製造業界のサイトを運営する際には、どんなSEOを行っていくのがいいのでしょうか。

製造業界の特徴

「ものづくり大国」ともいわれるほど、確固たるブランドを築いていた日本の製造業界ですが、近年は諸外国の低価格で高品質な製品が台頭しています。そのため、既存顧客との関係構築だけではなく、新規顧客開拓の重要性がより増しており、ウェブ上の集客にも注目が集まっているのが、業界の特徴といえるでしょう。

製造業界におけるSEOの考え方

製造業はBtoBの産業なので、顧客は企業になります。企業を相手にビジネスを行う場合、実に66.6%の割合で企業Webサイトを情報源にして、製品やサービスの購入を検討することがわかっています。

しかし、その一方で、サイトだけで発注が決まりにくいのも、製造業の特徴です。営業や技術員との話し合いを経て、仕様や要件を決めてから正式発注が行われます。サイトだけで、顧客と契約を結ぶクロージングまで考える必要はありません。ウェブではまず自社の存在を知ってもらうために、SEOを意識しながら、顧客が欲しい情報を発信していくことに注力するとよいでしょう。

製造業界におけるSEO施策

製造業のサイト運営では、自社が注力する事業をキーワード設定して、SEOを行っていくことが重要です。それと同時に、製造業は技術があるがゆえに、海外展開も視野に入れやすいです。国内のみならず、海外でも通用するSEOを行うことで、新たな可能性が広がっていく。それが製造業の醍醐味ともいえるでしょう。

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美容業界のSEO

業界別 SEO

エステ、脱毛、美容鍼などの医院や店舗など美容業界は、どのようなSEOを行うべきでしょうか。業界の特徴を踏まえて、ポイントを確認します。

美容業界の特徴

業界の特徴としては、どうしても価格や広告の勝負に陥りやすいので、そこからいかに脱却するかが鍵となります。美容業界は、ユーザーにとって自身の見た目に関することなので、慎重に情報を集めていくと考えるべきです。ウェブでは、ユーザーの信頼感を得られるような情報発信をしていくことが、美容業界の場合は重要だと言えます。

美容業界におけるSEOの考え方

美容関係のサイトは、ユーザーに実際の医院や店舗に足を運んでもらうことが、目的です。つまり、通える範囲にいるユーザーがターゲットとなり、SEOを行う際も、常に「リアルで接点をいかに持つか」を頭に置いておかねばなりません。

また、美容業界のサイトでSEOを行うにあたって、どうしても意識せざるを得ないのが、広告型のプラットフォーム型のメディアです。実際にエステ、脱毛、美容鍼などの医院や店舗などを探すとき、ホットペッパーでまずは調べるユーザーがかなりの割合を占めると考えられます。そうなると、美容業界のサイトがターゲットとすべきなのは、「手軽に検索できる広告型のプラットフォームを避けているユーザー」ということになります。独自の割引を求めているユーザーもいれば、より専門性の施術を求めて、グーグルで検索するユーザーもいることでしょう。美容業界のサイトでは、広告型のプラットフォーム型では得られない、何かしらのスペシャルなサービスや情報をユーザーは求めている、ということを念頭に置いておいてください。

美容業界におけるSEO施策

美容業界のサイトについて、SEOで大切なのは、安心感や信頼感です。「写真を増やす」「医師や技術者の紹介ページに施術への思いや経歴を書く」などは有効な施策でしょう。

また、リアル店舗での接点を持つために、「地名×目的」「地名×症例」「地名×施術名」の掛け合わせで上位表示を狙うことが大切。「titleタグなどにきちんと地名を入れる」ことやマップエンジン最適化(MEO)は必須といえます。また、内部リンクの改善も順位を上げるには、とても効果的です。まずはこの3つを徹底させましょう。

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クレジットカード業界のSEO

業界別 SEO

金融系商材であるクレジットカードとウェブマーケティングは、非常に相性がいいといわれています。なぜならば、多くのユーザーがウェブで情報を集めるためです。そのため、クレジットカード業界のサイトでは、SEOがより一層、重要視されます。

クレジットカード業界の特徴

クレジットカード業界の特徴として挙げられるのは、とにかく商品数が多いということ。そもそもクレジットカード会社の数が多いうえに、クレジットカード会社ごとに「プロパーカード」や、カード会社が企業と提携して発行する「提携カード」があります。さらに一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードとランクが分かれます。そこに、ユーザーのライフスタイルや、よく利用する店舗やECサイトなどによって、最適なクレジットカードが変わってくるのですから、選ぶユーザーは大変です。

クレジットカードは「お金」に関するものなので、ユーザーには「損をしたくない」という心理が強く働きます。それでいて、テレビCMや書籍では適した情報が得られにくいため、ユーザーは主にウェブ検索で、情報を得ることになります。

クレジットカード業界におけるSEOの考え方

「どのクレジットカードを選べばいいのかがわからない」。そんな悩みを持つユーザーをいかに取り込めるかが、クレジット業界でのSEOでは大切になります。方向性は明確で「ユーザーがクレジットカードを選ぶときに、どんな点で迷いやすいのか」を徹底的に分析し、自社商品の特徴を理解してもらえるような情報発信を行っていきましょう。

クレジットカード業界におけるSEO施策

クレジットカード業界のサイトでSEOを行うのであれば、「クレジットカード」に「はじめて」「学生」「社会人」といった単語をかけあわせたキーワードを狙い、SEOを実施するのが有効です。特に銀行系のクレジットカードならば、ドメインが強力なので、ビッグキーワードでも戦うことができます。また、コンテンツ制作に関しては、とにかく、検索で訪れたユーザーの疑問を解消するのがポイント。社内の専門家に取材をして記事を作ると、ユーザーの参考になります。その際には、できるだけオリジナルの文章で記事を作成すること。Googleの評価が高まり、上位表示につながりやすくなります。

さらには、「指名検索」、つまり会社や商品サービスの名前で直接検索した際に、上位表示されるようにSEOを行っていきます。指名検索をしてくれるユーザーは、すでに自社のクレジットカードに興味を持つユーザーです。重要な指名検索では1位表示をねらいながら、titleタグや記事の中身、内部リンクなどのSEO施策に取り組んでいきましょう。

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業界が変わればSEOの考え方も変わる

業界ごとの特徴を踏まえて、SEOについて解説しました。業界によって、SEOの考え方は変わってきますので、しっかり業界の背景を踏まえながら、戦略を練っていくこと大切です。

なお、ナイルでは、集客だけではなく成果につなげるためのSEOコンサルティングが可能です。自社でSEOを実施するインハウスSEOに向かうためのサポートもできますので、ぜひ一度、ご相談ください。

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オウンドメディアの閉鎖の原因と成功条件とは?

自社が保有するオウンドメディアで、自由に思い通りの情報発信を行って、ユーザーの集客や自社のブランディングにつなげたい…。このような目的から、多くのオウンドメディアが立ち上げられていますが、志半ばで閉鎖してしまうことも少なくはありません。

なぜ、オウンドメディアは閉鎖してしまうのでしょうか。その原因と成功条件について、解説していきます。

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オウンドメディアが閉鎖する原因とは?

理想と期待を持って立ち上げられたオウンドメディアが、閉鎖してしまう原因はいくつかあります。これからオウンドメディアを立ち上げる人はもちろん、すでにオウンドメディアを運営しているという人も、ぜひ参考にしてみてください。

オウンドメディア 閉鎖

原因1 売上につながらない

大前提として、オウンドメディアは、短期的な売上を目的に運営すると、期待外れの結果になりがちです。なぜなら、オウンドメディアは中長期的に運営して、ようやく売上に貢献することが多いからです。

しかし、当然のことながら、オウンドメディアの運営が自社の利益につながっていかなければ、ただの慈善事業な施策になってしまいます。直接的な売上につながっていくように、資料請求や顧客のリード獲得を目指していかなければなりません。

オウンドメディアの運営には、費用がかかるわけで、どこかの段階でマネタイズにつなげなければ、赤字を垂れ流すことになります。売上につながらないと社内で判断されれば、オウンドメディアを閉鎖せざるを得ない状況になるでしょう。

原因2 予算が足りなくなった

オウンドメディアは、定期的に良質なコンテンツを発信していくことが必要です。しかし、コンテンツ制作には、さまざまな費用が発生します。ライターやカメラマン、イラストレーターなどに、原稿や写真および図版を外注した場合は、もちろん外注費がかかります。コンテンツを作るために取材やリサーチを行えば、その分の費用がのしかかってきます。

オウンドメディア運営から成果につなげるためには、中長期的な視点が必要です。それなのに、コンテンツ制作をはじめとした費用が発生し続けることで、予算が足りなくなり、オウンドメディアが閉鎖することがあり得ます。

原因3 マンパワーが足りない

オウンドメディアの閉鎖の原因として、マンパワー不足も考えられます。コンテンツ制作にあたって、執筆者や運営者に負荷がかかってしまい、継続できないというケースです。マンパワー不足については、当然ながら予算とも関係してきます。もし、予算が十分にあれば、外注を活用したり、専属の担当者を採用したりして、マンパワー不足を補えることもあるからです。

予算が確保できなくなってきたために、人員確保ができずに、コンテンツの更新が滞り、事実上の自然消滅を迎える…。このようなオウンドメディアの閉鎖パターンがあります。

原因4 アクセスが減少した

コンテンツが滞りなく更新されていたとしても、アクセスが減少し続けたことで、オウンドメディアが閉鎖するケースがあります。もちろんアクセスが減少したとしても、売上につながるユーザーの数がそれほど変わらなければ、問題はありません。ただし、顧客になりえるユーザーの母数が減っていることになりますので、アクセスの減少が続くことに対しては、なんらかのテコ入れを行う必要があります。

ただ質の高いコンテンツをアップするだけではなく、SEOやSNSによる流入を考えて、オウンドメディアの戦略を練らなくてなりません。

オウンドメディアを成功させるための条件とは?

オウンドメディアの閉鎖は誰にとっても避けたい自体のはずです。オウンドメディアを成功させるための条件を確認しておきましょう。

オウンドメディア 閉鎖

条件1 目的と戦略をはっきりしている

オウンドメディアの運営を行っていると、コンテンツの更新につい追われてしまい、更新自体が目的になりがちです。しかし、立ち上げ当初に設定したゴールに向かっているかどうかが最も重要なことであり、目的を見失ってしまっては迷走してしまいます。

まずは、売上貢献、ブランディング、採用貢献など、オウンドメディアの目的を明確にすることが大切です。そして、常に目的に立ち返ることで、オウンドメディアを活用してユーザーにとって満足度の高い情報を届けていきましょう。

条件2 人員と体制が整っている

実際にオウンドメディアの運営をしていると、イメージしていた以上に、やるべきことが多いことに気づかされます。オウンドメディアを運営するには、サイトを構築する「エンジニア」、コンテンツを作成する「編集者」「ライター」はもちろんのことですが、コンテンツの戦略を練る「ディレクター」「マーケター」といった人員が必要です。

社内の人材で十分な体制を組むことが難しければ、外注の力を借りることになります。その場合は、外注費を予算として確保しておかなければなりません。「走り出してから何とかする」のは失敗のもと。オウンドメディアを開設してしまえば、時間的な余裕はさらになくなってしまいます。しっかりと人員と体制を整えた上で、オウンドメディアの運営をスタートさせましょう。

条件3 分析と対策が適切に行われている

オウンドメディアの運営では、必ず分析をセットで行わなければ、成果につなげることは難しいでしょう。決めておくべきことは、目標とする数字です。セッション数なのか、問い合わせ数なのか、購買数なのか、目標とする数字は、自社の商品・サービスの内容によっても異なってきます。商品・サービスの特徴に合わせて、オウンドメディアの役割を設定し、目標の数字を決めていきましょう。

そして、コンテンツを発信しながら、数字の変化をしっかりと把握し、必要に応じて対策を行っていきます。この繰り返しが、オウンドメディアを育て、大きな目的へと近づく確かな一歩となっていくのです。

オウンドメディアはユーザーのためにある

言うまでもないことですが、閉鎖を見込んでスタートするオウンドメディアはありません。どのオウンドメディアも立ち上げ時には、目指すべき理想があり、ユーザーへの思いに満ちあふれていたはずです。それでも、オウンドメディアが閉鎖してしまうのは、どこかで目的を見失い、ユーザーをおざなりにしてしまったからにほかなりません。ユーザーのためになるコンテンツを作って届けることを前提にしながら、自社の売上にどう貢献するのか、オウンドメディア全体の戦略を立てていきましょう。

なおナイルでは、オウンドメディア全体の戦略設計から対応することができます。また、さまざまなコンテンツを作成して、情報発信していきたいけれど、記事を書くリソースがないお客様に、コンテンツ制作代行のプランをご用意しております。まずはお気軽にご相談ください。

また、オウンドメディアでよくある課題と解決策をまとめた資料もご用意しております。

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人材業界の求人サイトでSEOを効果的に実施するためのポイント

人材業界の求人サイトは、大手サイトをはじめ競合が多く、激しい競争が繰り広げられています。大手サイトは圧倒的な求人数と会員ユーザーを抱えており、それだけにSEOも強力。後発のサイトが検索上位に表示されるためには、戦略的なSEOが不可欠です。

そんな難易度の高い人材業界のサイト運営で成果を出すために、SEOのポイントを解説します。

 

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人材業界の求人サイト運営の基本方針

人材業界の求人サイトを運営する場合は、まずは基本方針を把握することが重要です。どのタイプの求人サイトを立ち上げて、どんな方法で求人を集めるのか、SEOを考える上で、サイト運営の基本方針を確認していきましょう。

求人情報を充実させる

人材業界の求人サイトのビジネスモデルは、3つに大別されます。

  • 掲載課金型:求人情報を媒体に掲載したら報酬が発生する
  • 成功報酬型:求人企業に求職者を紹介して成約したら報酬が発生する
  • 人材派遣:自社サービスの登録者から最適な人材を企業の要望に基づいて派遣する

いずれのビジネスモデルでも、さまざまな条件で検索するユーザーのニーズを満たす求人情報がそろっていることが重要です。企業に積極的に営業して新規求人案件の獲得に力を入れるのもいいでしょう。また、ネット上にある求人情報を集めてリンクするキュレーションサイトのようなシステムをつくるといった方法もあります。多様な業種・職種の求人情報を増やしていきましょう。

求人情報のオリジナリティを追求する

大手サイトは強力なSEOを行っており、後発サイトが食い込むのは難易度が高いといえます。そのため後発サイトには工夫が必要で、あえて業種や職種を限定して、求人数を充実させるといった手法が求められます。大手サイトにはないオリジナリティに活路を見出し、一定のシェアを確立して勝負しましょう。

また、オープンしたばかりのサイトで十分な集客力がない場合、求人情報が集まりにくくなる恐れがあります。この場合、SEOだけではなく、広告にもコストを投入して求職者を集め、求人企業から見ても魅力のあるサイトに育てることを目標にします。

人材業界の求人サイトのSEOで気をつけたいポイント

それでは、人材業界の求人サイトにおけるSEOの具体的なポイントをご紹介します。大前提になるのは、ユーザーの目線に立ち、ユーザーにとって使いやすいサイトを目指すことです。

人材 SEO

ユーザーは検索エンジンからたどり着くことを前提にする

ユーザーの多くは、まず検索エンジンで求人情報を探します。そのため、人材業界のサイト運営では、サイトの検索パフォーマンスを絶えず確認することは必須です。Google Search Consoleを導入して、サイトの検索パフォーマンスを把握するようにしてください。Google Search Consoleとは、Googleが無料提供している解析ツールのこと。サイトの検索トラフィックやGoogle検索結果の掲載順位を確認でき、改善施策を検討する上で不可欠です。Google Search Consoleの解析結果で見出された検索キーワードを分析し、ユーザーが自社サイトに求めているニーズを把握しておくようにしてください。

検索キーワードをタイトルに入れて中身が伴うようにする

SEOの基本的なところですが、ページのタイトルには、検索でヒットさせたいキーワードを入れるようにしましょう。

多くのユーザーは、TOPページからサイトを訪問するわけではなく、求人情報の詳細ページから流入します。ユーザーはある求人情報の詳細ページを起点にして、サイト内のほかのコンテンツに移動していきます。そのため、いくつもの求人情報の詳細ページはサイトの入り口と捉えるようにしてください。ただし、検索される可能性を増やすために、タイトルに検索キーワードをたくさん入れたり、タイトル内で同一キーワードを詰め込みすぎたりしてはいけません。招くと見なされ、Googleからスパム認定される恐れもあります。

また、求人情報の詳細ページのタイトルに、コンテンツの中身と異なる内容が入っていたり、無関係なキーワードを入れたりするのは、絶対にやめましょう。ユーザーの気を引きたいがために、タイトルで実際の求人内容と異なる高待遇をうたうのはNGです。ユーザーの不利益につながってしまいます。

求人企業名は重要な検索キーワードになる

求人情報を検索する際、求人企業名を含めて検索するケースは多くあります。そのため、求人情報の詳細ページのタイトルには、企業名を入れるように設定しましょう。ブラウザによって異なりますが、現状のGoogleの検索結果において、タイトルは28文字前後が最適です。求人詳細ページのタイトルは、想定される最も長い企業名をもとに過不足なく必要な情報を表示できるルールを設けてください。

豊富な求人数とオリジナリティで勝負しよう

人材業界の求人サイトでシェアを広げていくには、十分な求人数を充実させつつ、大手サイトにはないオリジナリティを追求することが重要です。SEOを含めたサイト運営のノウハウに不安がある場合は、コンサルティング会社の力も借りながらベストな方法を練り上げましょう。

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人材業界の求人サイトでSEOを効果的に実施するためのポイント【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

学習塾のサイトでSEOを効果的に実施するためのポイント

少子化が加速するなか、学習塾経営の最大の課題は、やはり生徒集めになるでしょう。どの学習塾も集客に力を入れており、自社の強みをアピールするためにサイトを活用しています。検索結果が競合他社のサイトで埋もれないようにするために、SEOは欠かせません。

この記事では、学習塾のサイトでSEOを効果的に行うためのポイントを解説します。

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学習塾のサイトのターゲット設定

学習塾のサイトを制作する上で、まず重要なのがターゲットの設定です。どのようにターゲット設定をすればいいのか、確認していきましょう。

メインターゲットは保護者だと認識しておく

学習塾のサイトで、意外と間違いやすいのが、メインターゲットです。生徒本人が自分の通いたい学習塾を探す場合もありますが、基本的に生徒の保護者をメインターゲットに据えましょう。

ターゲットは、できるだけ詳しく設定していきます。例えば、「横浜市在住、難関私立中学受験に向けて合格実績のある学習塾を探している40代後半の母親」といった設定です。どんな人に響く情報を提供すべきかが決まれば、ターゲットが検索しそうなキーワードをリサーチでき、コンテンツの方向性や内容を決めやすくなります。

ターゲット像を掘り下げてニーズを探る

自社の特徴や既存の顧客データをもとにして、自社に適したターゲット像を掘り下げていきます。大学受験なのか、高校受験なのか、中学受験なのか、目指すべき学校の偏差値はどのくらいなのか、生徒の居住エリアはどこか、個別指導か一斉授業なのか、といった要素があります。ターゲットを定めたら、学習塾のサイトに求められるニーズを分析しましょう。保護者は複数の学習塾を比較検討するために、授業料や合格実績、講師陣、授業の雰囲気といった情報を求めていると考えられます。

ターゲットのニーズを理解する上で、既存顧客へのアンケートやインタビューといった調査を実施して集めたデータをもとに組み上げていくと、より客観的になり、ターゲットの精度も高まるのでおすすめです。

学習塾のサイトでのキーワード戦略

学習塾のサイトでキーワード戦略を練る場合、どのようにすればいいのでしょうか。3つの戦略について、解説していきましょう。

塾 SEO

戦略1 学習塾に通う目的を考える

まずは、学習塾に通う目的を考えていきましょう。例えば、受験対策の指導を求めており、志望校が決まっているなら「志望校名+合格」、弱点教科の学力を補いたいなら「教科名+塾」、一斉授業よりも個別指導でじっくり学ぶことを考えているなら「個別指導+塾」などのキーワードで検索することが考えられます。

「志望校名+合格+塾」は、地域の保護者に人気のある学校を調査し、抜け漏れなく学校名をキーワードに設定していきましょう。理数系教科の指導に特化しているなど、競合他社に負けない教科指導上の強みがあれば「教科名+塾」のキーワードを重点的に施策するのも一手です。集客できる全体数は限定されますが、保護者のニーズを満たし、成約につながりやすくなるでしょう。

戦略2 地域密着型を意識する

学習塾は地域密着型のビジネスなので、「市町村名+塾」や「駅名+塾」など、地名をキーワードとして設定しておくといいでしょう。自社の学習塾名が地域の保護者に、少しずつでも認知されることを狙っていきます。

戦略3 指名検索に対応する

指名検索として、「塾名」を忘れずにSEOのキーワードに設定しておきましょう。自社の学習塾名で検索したとき、検索上位に表示されなかったらどうでしょうか。検索上位に表示されなければ、ユーザーはさらに調べることを諦めてしまうかもしれません。学習塾名で検索する時点で、自社に興味を持っている見込み客と言えます。見込み客を逃すリスクを避けるためにも、指名検索の対策をすることをおすすめします。

なお、学習塾名についても注意が必要です。もしも自社の名前が全国展開している競合他社の名前と似ていると、他社が検索結果上位を占めていて、自社のサイトが検索上位に表示されないという恐れがあります。もしこれから開業されるという場合や自社名を変えても構わないという場合は、SEOの観点から自社の学習塾名を考えてみることも1つの方法です。

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学習塾のサイトで用意すべきページ

SEOによって集客して、自社サイトへ訪問してもらったら、問い合わせや成約につなげるために、用意しておきたいページがあります。学習塾のサイトならではのコンテンツ例をご紹介します。

塾 SEO

初訪問の人に向けたページ

初めて自社サイトへ訪問してくれた人に向けたページを作成しておきます。例えば、「お子さんにぴったりの学習塾を探している方へ」といったページを作り、自社のコンセプトや指導方針、講師、教材、施設などについて説明しましょう。学習塾を探している保護者や生徒に、自社の特徴を伝えることで魅力をアピールしつつ、ミスマッチを回避できるよう配慮します。

実績をアピールするページ

生徒の合格実績や成績向上実績を掲載したページを作成します。サイトに訪問した保護者やお子さんに、自社で学べば「志望校に合格できそう!」「成績が上がるかも!」というイメージを持ってもらいましょう。

また、できるだけ多様な実例を掲載することをおすすめします。バリエーションが豊富であれば、サイト訪問者の状況と近い実例を提供できる可能性が高まります。

さらに、入塾時の成績からいかに成長し、志望校合格を勝ち取ったのかを体験記としてストーリー形式に落とし込む方法もあります。生徒や講師からヒアリングして、体験記を作成する素材を集めて作成していきます。

入試の情報提供ページ

入試の情報は、受験する保護者やお子さんにとって、必須情報です。教育委員会や学校が公開している、応募要項やスケジュールなどの入試情報を、自社サイトに掲載してみてもいいでしょう。

また、公的機関が提供する情報は権威性があり、引用・掲載することで良質な情報が掲載されているサイトとして検索エンジンからの評価が向上する可能性もあります。検索エンジンが認識できるように、PDFやJPGのような画像ではなく、テキストで表示するようにしてください。

オンライン授業の紹介ページ

自社がオンライン授業を実施しているなら、動画コンテンツをサイト内で公開してもいいでしょう。動画コンテンツが充実していることで、必然的に訪問者のサイト滞在時間が長くなります。訪問者が長く滞在しているサイトは検索エンジンから「時間をかけて読み込まれている」すなわち有益なページだと認識される可能性があります。

学習塾のサイト内でしっかり導線を設計しよう

学習塾のサイトではSEOで集客をしながら、サイト内でしっかり導線を設計することが大切です。資料請求や説明会、体験授業といった申し込みへの導線を考えていきましょう。

なお、ナイルでは、集客だけではなく成果につなげるためのSEOコンサルティングが可能です。自社でSEOを実施するインハウスSEOに向かうためのサポートもできますので、ぜひ一度、ご相談ください。

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学習塾のサイトでSEOを効果的に実施するためのポイント【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

タイトル表示の調整とサーチコンソールの復旧

こんにちは!ナイル株式会社の青木です。

しばらく遅めの夏休みをいただいておりましたが、今週からまたニュースを配信していきます!引き続きよろしくお願いします!

本日は「タイトル表示の調整」に関するニュースなどの3つをお届けします!

※トピックは初級者~中級者くらいの方向けを想定して紹介します。

なお、本企画は取り上げるページを実際に読んでいただくことを想定しております。簡単なひとことコメントとお役立ち度(収集部隊の主観です)を参考に、該当ページを読んでみてください。

前回のニュース(2021年9月10日収集分)はこちらから

本日のSEOニュース

①Googleがタイトルを生成する方法

記事紹介:More information on how Google generates titles for web page results

(検索セントラル | Google Developers)

お役立ち度:★★★★★

ナイルのひとこと
8月に「Google:タイトル生成アルゴリズムの変更」のニュースでご紹介したタイトル生成のアルゴリズムが再調整されたというニュースです。

ブログでは

  • title要素が以前の約80%ではなく、約87%の割合で使用されるようになった
  • title要素を調整するケース

が紹介されています。

かなりいいとこ取りで調整してくれる良いアップデートな気がします。

また、表示されるタイトルが変わったからといって、慌てて変更しないようにしましょう。

②【復旧済み】サーチコンソールの不具合発生

お役立ち度:★★★☆☆

ナイルのひとこと
今週9/21頃から発生していた、サーチコンソールのパフォーマンスレポートの表示が遅延する不具合ですが、9/23に無事復旧しました。

今回はレポートのみの不具合になり、インデックスなどには影響がありませんでした。サーチコンソールはあくまでもレポートツールなので、「サーチコンソールの不具合=サイトの不具合」とはならないので、慌てすぎないようにしましょう。

③YouTubeのおすすめアルゴリズムに関して

記事紹介:How YouTube Recommends Videos

(Search Engine Journal)

お役立ち度:★★★★☆

ナイルのひとこと
要点をまとめると、以下のようになります。

  • 視聴時間とリテンション、どちらが重要か?

→視聴時間とリテンションの間に決定的な要因はなく、動画とそれを見ている人によります。

YouTubeのデータによると、割合を多く見た方が満足度が高い傾向にあるようです。
しかし、それは必ずしもリテンションが視聴時間よりも高く評価されていることを意味するものではありません。
どちらの要素がより重要かは、ユーザーや動画によって異なるため、一概には言えません。
レコメンドはユーザーごとにパーソナライズされているので、視聴時間は一律には扱われません。

※直帰率の考え方ににてますね

  • おすすめされるまでの期間が長いのはなぜか?

→小さなチャンネルなど、YouTubeが誰に動画を推薦すべきかを理解するのに十分なデータを持っていない場合、おすすめに表示されるまでに時間がかかります。

新しいチャンネルや小規模なチャンネルの場合、陳腐に聞こえるかもしれませんが、エンゲージメントを求める必要があります。
成功しているYouTuberが繰り返し言うセリフには理由があります。「いいね!」「登録してね!」「通知ベルを押してね!」。YouTubeはこれらのシグナルに基づいて動画を推薦しています。
  • サブスクリプションはレコメンデーションに影響するか?

→この説は真実ではありません。なぜなら、購読者の影響はユーザーによって異なるからです。

④【良事例】リクルートの各サイトのコアウェブバイタル対応

記事紹介:Core Web Vitals に対応するため、各サイトの改善活動を実施しました
( リクルート メンバーズブログ)

お役立ち度:★★★★☆

ナイルのひとこと
コアウェブバイタルの数値改善の取り組み方や、より深く改善するためのヒントがたくさん紹介されています。

エンジニアではない人にこそ読んでいただきたい事例です。

最後に

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最後に告知です

2021年09月29日(水)14:00~14:30で30分でサクッと分かる!Googleアナリティクス4ウェビナーを開催します。

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とお考えの方に、このウェビナーはとてもオススメです!

30分という短い時間ですので、どうぞお気軽にご参加下さい!

30分でサクッと分かる!Googleアナリティクス4ウェビナー
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タイトル表示の調整とサーチコンソールの復旧【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

サイト移行における問題。トラフィック減少の原因として考えられる11の要因

Webサイトの移行は、どんな種類のWebサイトであれ、発生する可能性があります。多くの時間と労力が費やされることもあり、一大イベントとなることも考えられます。また、SEOという観点からもWebサイトの移行は大きなイベントであり、手順を間違えてしまうと、トラフィックの減少に繋がる可能性も十分にあります。今回は、こうしたWebサイトの移行において、SEO観点からポイントとなる項目を解説した、Search Engine Journalの記事を紹介します。

Webサイトの移行は大きな利益となることもあるが、その過程においては多くの問題が発生することも事実である。この記事では、Webサイトの移行によってトラフィックが減少しうる、11のよくある要因を紹介する。

Webサイトの移行にかかる手順は煩わしいものであるが、長期的にみれば、そのWebサイトに利益をもたらすだろう。しかし、その過程においては、多くの問題が発生する。

リダイレクトの不備、robots.txtファイルのミス、サイトマップの問題、内部リンクの破損などは、Webサイトの移行によってトラフィックが減少する要因となり得る。

Webサイトの移行後にトラフィックが減少し、その要因を特定するためには、試行錯誤が必要となる。

この記事で紹介する内容をチェックリストとして活用し、Webサイトの移行後にトラフィックが減少してしまう理由を再確認しよう。

クローラーを巡回させ、よくある課題のリストを作成することから始める

まずは、Webサイトに悪影響を与える可能性のある問題についてのリストを作成しよう。そのリストを活用し、発生した問題の検証と修正を行うのだ。

ScreamingFrogは、Webサイトをスキャンし、各ページの固有の問題を確認するための最適なツールである。

Webサイトのスキャンを実行し、どういった問題があるか、確認しよう。大規模なWebサイトの場合スキャンに時間がかかる場合もあるが、問題を発見するためには、その時間を費やす価値は十分にある。

  • リダイレクト
  • 内部リンクの破損
  • 重複コンテンツ
  • メタデータの問題
  • ブロックされたURL

私がまさにそうであるが、多くのことを手動で行いたいと思う人もいるはずだ。しかし、このツールを使用すれば、多くの時間を節約できるだろう。

スキャンしたデータを保存しておけば、下記に記載するような多くの問題をすぐに特定することができるだろう。

Webサイトの大規模な移行や再設計を行う前に、スキャンしたデータをバックアップしておくべきだ。こうすることで、移行後のデータとの比較が可能となり、何が変わったかをすぐに確認することができるはずだ。

Webサイトの再設計の前には、HTMLやレイアウトのコピーを保存し、必要に応じて見直すことができるようにしよう。

Webサイトの移行後にトラフィックが減少する原因となる11のよくある要因

Webサイトの移行後にトラフィックが減少する原因としては、以下の項目(もしくは、いくつかの組み合わせ)が考えられる。

1.Canonicalタグの変更

トラフィックが減少したり、ランキングが下降したりしたページはどこだろうか?こうしたページの内容を見て、canonicalタグを分析し、トラフィックに影響する変更があったかどうかを確認しよう。

タグにおけるよくある問題は下記の通りだ。

  • 関係性のないページを指している
  • プログラムの問題(例:末尾のスラッシュの記載がない)
  • もはや存在しない、古いURLを指している

2.robots.txtやインデックスされないコンテンツ

robots.txtのファイルや、トラフィックが減少したページを開き、そのページがインデックス可能な状況であるかどうかを確認しよう。インデックスにおける問題が、トラフィックの減少の要因となっている可能性があるからだ。

Googleはrobots.txtのテストツールを提供しており、それを活用すれば、問題の特定や修正に大きく役立つ。

詳細は「Googleのジョン・ミュラー氏による、robots.txtでブロックされたページが表示される理由の説明」(英語)の記事を参照してほしい。

3.メタデータの消失

Webサイトの移行の過程で、メタデータが消失している可能性も考えられる。データベースの移行において、カラムが1つ消失することによって、タイトルタグやメタ・ディスクリプションが失われてしまうかもしれない。

ScreamingFrogでスキャンしたデータを活用し、タイトルタグとメタ・ディスクリプションの内容が適切な状態になっていることを確認しよう。

もし、こうしたメタデータが消失しまっているのであれば、修正を行う必要がある。Googleで「site:URL.com」と検索すれば、移行前のメタデータが表示されることもある。

もしくは、移行前に作成したバックアップデータを参照することもできる。

こうした処置を行わないと、キーワードを含んだタイトルやディスクリプションを、手動で追加し直す必要が生じてしまう。Webサイトの規模にもよるが、不可能なほどの時間がかかってしまうかもしれない。

備考:データベースのスペシャリストの協力を得られたり、調査の時間を厭わないのであれば、移行前のメタデータを新しいWebサイトにインポートすることも考えられる。

4.ページスピードの低下

Webサイトの抜本的な移行や、サーバーの変更を行った場合など、ページスピードが低下してしまうことも考えられる。

トラフィックが減少したページのいくつかを確認し、ページスピードが遅くなっていないか、確認しよう。

そのためには、下記の作業が必要となるだろう。

  • CDNも移行の対象であり、適切に機能しているかを確認する
  • キャッシュシステムが適切に稼働しているかを確認する
  • スピードを向上させるためにできる、簡単な修正方法をPage Speed Insightsで確認する

また、サーバー関連の問題により、Webサイトの読み込みが遅くなることも考えられる。

5.内部リンクの確認

内部リンクは、ユーザーをWebサイトに留めておくための自然で優れた方法である。また、検索エンジンが、ページからページへと移動することにも役立つ。

ブログ記事内の内部リンクを含め、リンク先が古いWebサイトではなく、新しいWebサイトに向けられていることを確認しよう。

6.コンテンツのアクセシビリティに関わる問題

GoogleのSearch Consoleには、インデックスされている全てのページがリストアップされている。Search Consoleへログインし、「インデックス」内にある「カバレッジ」を開くことで、レポートを確認できる。

その後、「エラー」、「有効(警告あり)」、「有効」、「除外」などをクリックしよう。

このレポートで、問題のあるURLを確認することができる、また、個別のURLにカーソルを合わせ「URLを検索」をクリックすれば、詳細な状況を確認することもできる。

詳細ページの「公開URLをテスト」をクリックすれば、Googleがそのページにアクセスする際、問題となり得る可能性を特定することが可能だ。

7.リダイレクトの不備

リダイレクトは、Webサイトの移行において、不可欠な要素である。Webサイトの移行の際、301リダイレクトの処置を計画に含めていなければ、Webサイトの移行後に多くの問題を抱えることになるだろう。

検索エンジンにWebサイトの移行先が伝わらないことになってしまうため、トラフィックの減少が発生してしまう可能性がある。

ユーザーも困惑してしまうはずだ。リダイレクトに関する問題は悪夢のようなものであり、SEO担当者が最も恐れる問題の1つと言える。

ScreamingFrogでレポートを作成し、問題のあるリダイレクトの箇所を特定しよう。

そのためには、下記の手順が必要だ。

  • リダイレクトの経路を整理する
  • 連続するリダイレクトを追跡し、リダイレクトが正確であるかを確認する
  • 古いURLが新しいURLにリダイレクトされていることを確認し、301リダイレクトを使用しているページへのリンクを更新し、新しいページへのリダイレクトに置き換える

移行前の古いURLの全てをScreamingFrogにアップロードし、これらのURLをクロールし、レポートを分析することで、開始URLと遷移先のURLが正確であることを確認しよう。

また、最終のステータスコードも併せて確認しておくべきだ。

さらに、古いページには、301リダイレクトを使用すべきだ。恒久的ではない302リダイレクトは使用すべきではない。

8.外部リンクの消失

外部リンクは、依然として、検索エンジンに対する強力なシグナルである。多くの外部リンクを獲得している優れたWebサイトを構築できれば、順位状況も良いはずだ。

Webサイトの移行後、外部リンクを設置してくれているWebサイトのオーナーに連絡を取り、新しいWebサイトへのリンクに置き換えてもらうことを依頼しよう。

古いリンクに不備があったり、リダイレクトの対象ではない古いページへと遷移させてしまうと、検索結果の順位に問題が生じることもある。

こうしたリンク切れのページを、新しいWebサイトの類似のページや同一内容のページへとリダイレクトさせることも可能だ。

例えば、リンク先がsite1.com/dogsである場合、リンク切れのページをsite2.com/dogsにリダイレクトすることができる。また、リンク切れのページを、類似のページへのリダイレクトにすることも可能である。

9.プラットフォームやホスティングにおける問題

プラットフォームやサーバーの移行を行っているだろうか?変更することは良いことではあるが、下記のように、こうした変更がWebサイトのトラフィックの減少の要因となることもある。

  • ファイヤーウォールが検索エンジンのボットをブロックしている
  • 検索エンジンのボットがクロールすることが難しいJSを使用しているプラットフォーム
  • 速度やパフォーマンスの低下
  • 国による制限

プラットフォームやサーバーの移行を計画している場合(または、すでに行っている場合)、トラフィックが減少しているページを慎重に確認しよう。

ちょっとした準備をすることで、トラフィックの減少の要因となりうる、プラットフォームやホスティングの問題を避けることができるのだ。

10.画像

画像検索から多くのトラフィックを得ているだろうか?そうであれば、Webサイトの移行において、画像のURLが正しくリダイレクトされていることを確認しよう。画像のURLが下記の状態となっていることを確認すべきだ。

  • 正しい画像にリンクされている
  • 新しいドメインにリンクされている

CDNを利用している場合は、CDNの変更により、全ての画像を新しいWebサイトに移行することもできるはずだ。

CNAMEを使用して画像のURLを生成している場合は、CNAMEが新しいWebサイトやサーバーを指していることを確認しよう。

11.Googleのアップデート

Webサイトの移行とGoogleのアップデートのタイミングが重なることも考えられる。Googleのアップデートはアルゴリズムを変更するだけでなく、あなたのチームを混乱に陥れることもある。

Webサイトの移行のタイミングでGoogleのアップデートが発生し、ランキングが変動することもあるだろう。

Googleが主要なアップデートを行っていないか、確認すべきだ。あなたとあなたのチームが抱えている問題は、Webサイトの移行とは関係がないかもしれない。

トラフィックの減少からの回復と再構築

Webサイトの移行の前に、重要なデータを収集し、ベンチマークをしておくことが肝要である。Webサイトの移行前後のすべての変更を追跡できるようにしよう。

個人的には、Google Analyticsのアノテーション機能を使用し、SEOに関わる項目の変化を追跡する方法を好んでいる。

同様の方法で、エンジニアにも変更点を記録しておくことを勧めている。それにより、SEO担当者がトラフィックの減少の要因を特定することが可能となるからだ。

Webサイトの問題を解決するためには、時間と忍耐が必要となる。運が良ければ、解決方法をすぐに発見することもできるが、基本的には、SEOには長期的なアプローチが求められる。

自身のWebサイトを見て、こうした問題を確認し、必要な修正を行おう。修正が完了した後、数日から数週間待つことで、トラフィックが移行前の水準に達するかどうかを確認しよう。

移行前と比較し、トラフィックが劇的に減少しているのであれば、今回紹介したリストに沿って作業を行い、どうしても解決できないのであれば、プロフェッショナルに助けを求めよう。

そして、そこで学んだことを次回に活かし、より多くのトラフィックを獲得し、今まで以上に強力なWebサイトを構築しよう。そう、自信を持つことが重要なのだ。

SEOチームだけではなく、多くのチームを巻き込んで行われるであろうWebサイトの移行ですが、誰しもが移行後のポジティブな影響を期待しているはずです。しかし、ちょっとした不備によって移行後にトラフィックが大きく減少した、ということも十分に考えられます。SEO担当者にとっては、まさに悪夢のような出来事となりますが、こうした事態を避けるためにも、この記事で紹介された項目についてはしっかりと確認しておきたいものです。


この記事は、Search Engine Journal に掲載された「Site Migration Issues: 11 Potential Reasons Traffic Dropped」を翻訳した内容です。



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投稿 サイト移行における問題。トラフィック減少の原因として考えられる11の要因SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

SEOを内製化する方法は?やるべきことを解説

「しっかりSEOを行って、自社サイトやオウンドメディアに集客したい。しかしSEOは専門知識があるからハードルが高そう…」

そう思っている方は多いのではないでしょうか。いくつかのステップを踏む必要がありますが、SEOは内製化することができます。

ここでは、SEOを内製化する上でどんなことをすればいいのか、そのメリットを踏まえて解説していきます。

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SEOを内製化するメリット

SEOを内製化すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。1つずつ、ポイントを挙げて確認していきます。

SEO 内製化

メリット1 ノウハウを社内で蓄積できる

SEOを内製化できれば、SEOに長けた人材を育成することができます。つまり、SEOのノウハウを社内で蓄積できるわけです。SEOスキルの高い人材が育っていけば、継続してSEOを実施することが可能になります。また、社内の人材であれば、自社の商品やサービスについても熟知していますから、成果につなげやすくなるでしょう。

メリット2 外注費を削減できる

SEOにどこまで注力するかを社内で検討するとき、ネックとなるのが外注費でしょう。毎月かかる基本的な費用に加えて、特別な施策を打つときは、別で外注費が発生することになります。SEOを内製化すれば、外注費が発生しません。もちろん、内製化することで、社内の人件費はかかることになりますので、その点は注意しましょう。

メリット3 コミュニケーションが下がる

SEOを外注した場合、施策のたびに、社内外でさまざまなコミュニケ―ションが発生します。例えば、外注先との打ち合わせでも、細かいスケジュール調整が必要になります。その点、SEOを内製化すれば、コミュニケーションは社内で完結します。SEO施策をクイックに実行に移せるのも、SEO内製化のメリットといえます。

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SEOの内製化で発生する主な業務

SEOを内製化するなかでどのような業務があるのでしょうか。5つの項目に絞って、それぞれ具体的に解説していきましょう。

SEO 内製化

1 目標設定

SEOの内製化にあたってのファーストステップは、目標の設定です。SEOを行うことで、何を目指すのか。明確なゴールを決めてください。

よくある失敗が、キーワードの検索順位を目標にしてしまうケースです。検索順位は一見、わかりやすい指標のように思うかもしれません。しかし、たとえ検索上位に自社サイトのページが表示されて流入が増えたとしても、売上にはつながらないというケースは多くあります。自社サイトに訪れてもらってから、ユーザーにどういう行動をしてほしいのかを決める必要があります。

まずは、ユーザーの行動を想定すること。そこから逆算して、流入してもらうキーワードを選定しましょう。そうすれば、自社の商品・サービスに興味を持ってもらいやすいユーザーが、サイトに訪れてくれるようになるでしょう。

2 社内折衝

SEOを内製化する際に、どれくらいの予算がかけられるかの社内折衝を行います。SEOを内製化することで外注費は削減できますが、有料ツールの使用やサイト改修といったコストは発生します。SEOによる成果をいつまでに出すのかというスケジュールとともに、予算について社内でコンセンサスを取っておきます。

3 サイト改善

SEOの効果を出すためには、サイトの改善が必要になります。ポイントを解説していきます。

内部リンクの設置

内部リンクを設置しましょう。内部リンクとは、自社サイト内のページをつなぐリンクのこと。内部リンクを設置することで、検索エンジンのクローラーが巡回しやすくなるので、サイトの高評価へとつながります。

重複コンテンツがないかをチェック

自社サイト内に、ページのURLは異なるのに、同じコンテンツの内容がないかを確認します。もし、重複したコンテンツがある場合、検索エンジンのクロール率が低下してしまいます。さらにペナルティとなってしまえば、ページの評価が下がることさえあります。

ページスピードの改善

サイト内のページの表示速度が著しく遅いと、ユーザーが離れてしまい、検索エンジンからマイナスの評価を受けてしまうかもしれません。サーバーとの通信の回数や、データ通信料を減らしましょう。また、画像のサイズを最適化したり、スクロールせずに見える範囲のコンテンツを最適化したりするといった方法で、ページの表示速度を改善するようにしてください。

スマートフォン向けの最適化

Googleは2015年のアップデートで「モバイルフレンドリーであるサイトを優遇すること」を公言しています。つまり、スマートフォンでサイトを閲覧したときに、最適化されているかどうかが重要です。スマートフォンからアクセスしたときに、コンテンツの表示が崩れていないか、サイズは適切かなどチェックしましょう。

コンテンツ制作

コンテンツも、SEOの観点に沿ったかたちで作成していきます。踏まえるべきいくつかのポイントを解説します。

キーワードの選定を行う

コンテンツSEOにおいては、キーワードの選定が非常に重要です。サイトを訪れるユーザーは、どんな検索ワードでたどり着いているのか、Google Search Consoleなどでリサーチした上で、できるだけユーザーの動向を正確にとらえることが大切です。合わせて、AhrefsといったSEOツールを活用して、競合サイトもリサーチしていきます。競合サイトは、どんな検索キーワードで、どんなふうにユーザーを獲得しているかを把握しましょう。

さらに、サイトに訪れてもらいたいユーザーがどのようなキーワードで検索してくれるのか、思考を膨らませてキーワードを選出していきます。そうすることで、対策すべきキーワードが自然と絞られてくるはずです。どんなキーワードによって、自社サイトを上位に掲載したいのか、競合他社が運営するサイトの状況や、業界全体のトレンドを把握しつつ、キーワードの選定を行います。

検索意図をとらえたコンテンツを作る

キーワードの選定ができたら、ユーザーが実際にそのキーワードで検索するシチュエーションを分析します。どんなことを知りたくて、そのキーワードで調べるのか、ニーズに応えるコンテンツの内容を精査していきます。

ニーズを把握するためには、検索上位の記事を確認してどのような要素が盛り込まれているのかを確認します。さらに、実際にユーザーにヒアリングやアンケートを行ったり、SNSでキーワードにまつわる話題を調査したり、Yahoo!知恵袋でどんな質問が挙がっているのかを確認したりする方法を駆使して、ユーザーニーズを深堀りしていきましょう。ユーザーの心に刺さるような、検索意図を踏まえたうえでのコンテンツ作りを心がけてください。

titleタグを正しくつける

titleタグとは、サイトやページにタイトルをつけるためのHTMLタグのことです。正しいtitleタグをつけることで、ユーザーはページを探しやすくなり、検索エンジンにもコンテンツの内容を正しく伝えられるという利点があります。

タイトルにはキーワードを必ず入れましょう。また、タイトルが長すぎると、Googleの検索結果一覧に表示されるときに、最後の部分が「…」と省略されます。文字数は30文字以内におさめておくことで、省略されることなく表示されます。

descriptionをわかりやすく書く

descriptionとは、ページの内容を要約するテキストのことで、検索結果に表示されます。ユーザーは検索結果画面から、そのページをクリックするかどうか、descriptionから判断することがあります。そのため、descriptionはページの内容をユーザーにわかりやすく伝えることが大切です。

画像検索に対応する

ユーザーは、調べたい内容があるとき、画像検索を活用することがあります。画像検索からもユーザーがページにたどり着きやすいように、画像には「alt属性」を設定しましょう。alt属性とは、画像​を説明するテキストのことをいいます。説明はできるだけ簡潔で、かつ、わかりやすいものにすることがポイントです。

コンバージョン率の最適化(CRO)

CRO(Conversion Rate Optimization)とは、来訪したユーザーがコンバージョンに至る率を高めるための施策のこと。つまり、CROは自社サイトを訪れたユーザーのうち、どれくらいの人が、問い合わせをしたり、商品やサービスを購入したりするのか、その割合を高めるための施策ということになります。

サイトにどれだけアクセスがあっても、成果が上がらなければ、意味はありません。サイトの構造や導線設計の改善が、CROの最適化につながります。内容に関心を持った訪問したユーザーが、次のアクションに移りやすいように、サイト内の導線は適宜、確認して改善していきましょう。

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コンサルに相談して内製化を進めよう

SEOに関わる業務を自社で内製化することを「インハウス」といいます。当然、いきなり社内だけではできないので、インハウスSEOを手がけるコンサルタント会社に相談することから、SEOの内製化を進めることがスムーズでしょう。

ナイルでは、インハウスSEOへ向かうためのサポートを行っています。状況をヒアリングした上で、インハウスSEOの実現に向けて何が必要なのか、どのように進めればいいのか、ご提案させていただきます。ぜひ一度、ご相談ください。

また、ナイルのSEO内製化について、4つのプランをご紹介する資料もご用意しております。

  • A.編集部強化プラン
  • B.編集部立ち上げプラン
  • C.ウェブ制作強化プラン
  • D.ウェブマーケティング強化プラン

具体的な内容については、ダウンロードの上、ご確認ください。

SEOを内製化する方法は?やるべきことを解説【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。