史上最高のヒマ潰し?時間が余ったらGoogleから豆知識を教えてもらおう。

今回のSEO Japanは全くSEOとは関係なく、Googleの新機能の紹介です。Google検索で”面白い事実”をランダムに表示する機能ですが、英語のみの対応のようです。(言語設定を英語に変更すれば、日本からでも利用できます。)これらをアルゴリズムで処理しているとなれば、クエリの選定や答えの引用方法などの技術が気になります。特にクエリの選定について、”おそらく多くの人が知っておらず、知ったら面白いと思えるクエリ”というカテゴリをディープラーニングで分類分けしている。。。なんてことが行われているかも???– SEO Japan

Googleで”fun facts(面白い事実)”や”i’m feeling curious(好奇心があります。)”、もしくは他の可能なクエリがあるかもしれないが、これらのクエリで検索したことはあるだろうか?Googleは、データベースから引っ張ってきたちょっとした事実を記載する、動的なアンサーボックスを検索結果の上部に表示している。

下記に、私が”fun facts”で検索した際に表示されたキャプチャを載せておく。

【上記画像和訳】
“ストロベリーはベリー類か?”という質問に、”ストロベリーはバナナである。”という内容が書かれている。

このアンサーボックスは他のWebサイトから内容を引っ張ってきており、それらをランダムに表示している。ボックス内では質問が掲載されており、それに対する答えとソースとなるWebサイトへのリンクも記載されている。また、ボックスの下部にある”ASK ANOTHER QUESTION(他の質問を尋ねる)”ボタンをクリックすれば、検索結果が更新され、新しい事実を提供してくれる。

下記は”i’m feeling curious”のクエリの場合に表示される画像である。”fun fact” 出ない理由は、検索結果が更新されると、”i’m feeling curious”にクエリが変更されるからである。

【上記画像和訳】
“女性の小人の身長はどの位と考えられるか?”という質問に対し、”アメリカの小人症の定義”の内容を記載している。

上記機能はGoogleの新しい機能であると思う。

この件について、Google+Twitterでもトピックになっている。

この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Google Has A Dynamic Fact Box For I’m Feeling Curious」を翻訳した内容です。

この種の機能をGoogleが追加する度、その発想力と実現するための技術力に感心してしまいます。また、それらをこっそりと追加する点も、いかにもGoogleらしいですね。現在は日本語での対応はされていないようですが、実現されれば色々と試したいと思います。

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【実態調査レビュー】BtoB企業はソーシャルメディアの炎上・風評被害をどう考えているのか

従業員のソーシャルメディアへの何気ない投稿により、企業の信頼を失墜させる出来事が多数報道されています。主にBtoC向けサービスを提供する企業で話題になることが多いですが、BtoB向けサービスを提供する企業でも働く環境や人 […]

BingがFDAのリストを元に、薬を販売している疑わしいサイトへ警告文を表示。

今回の記事はBingの新しい取り組みを紹介する内容となっています。Bingのサイトでは、安全性の確認がされていない薬を購入し甚大な健康被害を受けたケースを例に挙げ、こうしたケースを減らしたいという目的を掲げています。具体的には、米国の食品医薬品局のリストを参照し、該当するサイトをクリックした場合に、警告文を掲載するようです。薬事法の違いもあり、日本でそのまま当てはまるケースではありませんが、非常に興味深い取り組みではないでしょうか?– SEO Japan

*記事内のリンク先は全て英語サイトになっています。

Bingは偽の疑いがあるサイトや、検索者に有害で危険性のあるサイトに対し、検索者が該当のサイトを閲覧する前に警告文を表示するようにすると発表した。対象となるサイトは、薬を販売しているサイトとなる。

Bingによれば、FDA(Food and Drug Administration:食品医薬品局)が発表している、”インターネットにおける薬事に関する警告文“のリストを参照しているとのことで、リストがアップデートされれば、Bingが使用する内容もアップデートするとのことだ。

Bingが表示する警告文は、下記のような内容であるようだ。

警告!
FDAはこのサイト(もしくは関連サイト)に対し警告文を送付しています。安全性が確認されていない薬を販売している可能性があります。
我々は他の検索結果に行かれることを推奨します。もしくは、こちらのサイトを確認して下さい。
オンライン上で安全に購入するための情報は、こちらに記載しています。

私は[cheap viagra(安い バイアグラ)]というワードでBingで検索し、怪しく見えるサイトを複数確認してみた。しかし、上記の警告文は確認できなかった。おそらく、まだ完全にリリースはされていないのだろうが、すぐに対応されると考えている。

Bingは、また、以下の内容を公表している。

”安全性の確認がとれていない、偽、または違法な薬をオンライン上で購入することにより、多くの人々に重大な被害を与える可能性がある場合、Bingはユーザーが確かな情報に基づく決定をする手助けをしたいと考えています。この目的のため、我々はBing.com上で新しい警告文を表示することを決定しました。この警告文により、安全性の確認が取れていないオンライン上のドラッグストアを訪問する危険性を、ユーザーにお知らせしたいと思います。”

もしあなたが薬を販売するサイトを運営しており、誤って警告文が表示されていれば、FDAのリストを確認するべきだ。リスト内にあなたのサイトが記載されていれば、FDAのインターネット・ファーマシー・タスクフォース(オンライン上の薬事の担当部署)に連絡をいれよう。FDAのリストに含まれていない場合は、Bingライセンスページ経由でBingに連絡を取ろう。

この件に関するWebmasterWorldのスレッドはこちら

この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Bing To Warn Searchers Of Fake Pharmacy Web Sites Via FDA」を翻訳した内容です。

該当のサイトへのアクセスの禁止や、インデックスからの削除などの強制力は発揮していません。Web上の公平さを保ち、安全性の確保を行うことは非常にバランス感覚が要求される作業ですが、Bingによれば、マルウェアサイトへの警告文を引き合いに出し、あくまでWebの安全性を高めることが目的であることを強調しています。健全に運営しているサイトでも誤って表示される懸念はありますが、FDAとBingに連絡を取る方法も記載しています。下層ページがハッキングされている場合、乗っ取り先だけでなく、元のドメイン全体へも警告文が表示されれば、サイトオーナーも気が付きやすくなるかもしれませんね。(もちろん、日々安全性の確認を行うことは重要ですが。)

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YouTubeのランキング要素 & 上位にランク付けしてもらうコツ

コンテンツマーケティングの重要性が叫ばれて久しい今日このごろですが、今回の記事はYouTubeにおける最適化についての記事になります。モバイルの使用率の増加の大きな要因の一つに、動画視聴が挙げられるとGoogleのゲイリー・イリーズ氏も述べていましたが、動画コンテンツに注力している企業の数も増えているのではないでしょうか?誰でも手軽に動画の作成と公開ができる時代ですので、今後も伸びていく分野の一つとして考えられます。最大手はYouTubeであることは間違いないですが、公開時のコツなどを網羅的にまとめている内容になっています。既に動画コンテンツに注力している方も、これから開始しようとしている方も、全体像を把握する参考になればと思います。– SEO Japan

*記事内のリンクは、断りがない限り、英語のサイトとなっています。

優れた動画コンテンツを作成したのに誰も見てくれない、といった経験はおありだろうか?当サイトのコラムニストである、トニー・エドワード氏が、YouTubeでの露出を高めるための、全網羅的なガイドを作成してくれている。

youtube-iconsbkgd-1920

YouTubeがWeb上で2番目に大きい検索エンジンであることは、ほぼ間違いのない事実だろう。Alexa社SimilarWeb社によると、Web上で最も訪問されるサイトで第3位にランキングされている。事実、先日Googleが公表したデータは、検索エンジンとしてYouTubeを利用するユーザーが増え続けている事実を明らかにしている。とりわけ、”how to(ハウツー)”系の検索は、前年比で70%も増加している。動画コンテンツは、テキストページよりもエンゲージメントを促し、より豊富な情報を盛り込むことができる。さらに、Googleのウェブ検索、および、動画検索に組み込まれているため、YouTube動画の人気は右肩上がりであり、ユーザーへの接触範囲は広がり続けている。

YoUTube Videos in Google Web Search

YouTube Videos in Google Video Search

Googleは、2014年からYouTube動画のリッチスニペットのみを主に表示するようになり、その結果、競合者はウェブ検索から排除された。動画のリッチスニペットの割合を示すグラフを以下に掲載する。

Wistia Video Snippet Share Google

ソース: Wistia

また、Googleは先日、Googleトレンドに対し、驚くべきアップデートを行っているが、そのツールの中にYouTubeのトレンドも含めている。これは、YouTubeからのトラフィックが膨大なものになっており、Web上のトピックや語られていることのトレンドを把握する上で、必要不可欠なものになっているとGoogleが判断したと言えるだろう。

YouTube tending topics in Google trends

つまり、マーケティングにおけるリーチを拡大し、ブランドを拡大し、サイトへのトラフィックを生むために、YouTubeでの露出を高めることは非常に重要な事なのだ。YouTubeでのランキングに加え、GoogleのWeb検索や動画検索でも高順位を獲得することができる。

YouTubeの検索結果ページの概要

YouTubeの検索結果ページは、Googleの検索結果ページとよく似ている。有料広告が上部に、その下に自然な結果を表示するレイアウトが用いられている。

YouTube Search Result Page

また、関連性のある動画のセクション内でもランク付けされる。

YouTube Video Rankings Related Videos

YouTubeでの露出を確立するために

YouTubeのチャンネルや動画を作成する前に、まずは、戦略を作成する必要がある。言うまでもなく、ビジネスの目標と一致する、動画コンテンツの作成カレンダーが、この戦略の基盤となる。戦略を策定して初めて、新しいチャンネルを立ち上げることも、もしくは、既存のチャンネルを最適化することも可能になる。以下に、YouTubeのチャンネルを最適化する際に参考にしてもらいたいステップを紹介していく。

1. チャンネル名、ブランディング、カスタムURL

当然のことだが、YouTubeチャンネルには、賢くブランディングを行う必要がある。チャンネル名、アイコン、バナー(通称「アート」)、カスタムURLはあなたのブランドを表すものでなければならない。チャンネルのアイコンとバナーの画像は、質が高いものを選び、画像の端が荒くなってしまうことを避けよう。

How to Optimize YouTube Channel

カスタムURLの例: https://www.youtube.com/user/EliteSEMInc

先日、YouTubeはチャンネルのカスタムURLの取得に関するポリシーを変更した。現在、カスタムURLを獲得するためには次の条件を満たさなければならない。

  • チャンネル登録者数が 500 人以上であること。
  • 作成後 30 日以上が経過したチャンネルであること。
  • チャンネルのアイコン用写真がアップロード済みであること。
  • チャンネルアートがアップロード済みであること。

カスタムURLでないチャンネルのURLは、ユーザーフレンドリーとは言えず、覚えにくい不完全なURLが割り振られる。そのため、カスタムURLの取得は非常に重要な事と言える。先日、私はElite SEM社のベン・クリシュナーCEOの依頼を受け、YouTubeチャンネルを作成した。作成した当時は、クリシュナーCEOのチャンネルはカスタムURLの条件を満たしていなかったため、次のURLを使わなければならなかった。

https://www.youtube.com/channel/UCIHSn0i6CRIk9Fyby2LZ3yw

(カスタムURL取得条件の詳細は、YouTubeのヘルプページ(日本語)で確認しよう)

2. チャンネルのキーワードとターゲットとする国

続いて、チャンネルのキーワードの要素を見ていく。適切なキーワードを設置することで、YouTube検索で上位にランク付けしてもらえる効果が見込める。 あなたのビジネスに関連し、且つ、検索量の多いキーワードを選ぼう。その際は、Google AdWordsのキーワードプランナーツールを使って、検索量のデータを得ると良いだろう。また、ランク付けされたい国を選ぶことも忘れずに。

YouTube Channel Keywords

3. ウェブサイトを関連付ける

チャンネルの設定で、関連付けられているウェブサイトの機能を活用しよう。自分のサイトにリンクを張ることで、YouTubeの検索結果でブランドのオーソリティを確立する上でプラスに働く。

YouTube Associated Website

4. チャンネルの説明とリンク

チャンネルを上位表示させるためには、ブランド、および、キーワードに狙いを絞ったコンテンツをYouTubeのチャンネルの説明欄に記載することが重要だ。コンテンツの量は多ければ多いほど良い。また、ウェブサイトとソーシャルプロフィールへのリンクを掲載し、ユーザーが簡単にあなたのWebサイトに訪問できるようにしておこう。

YouTube Channel Description Optimization

5. チャンネルのホームページ

YouTubeのチャンネルのホームページでは、おすすめの動画機能を活用するべきだ。この機能を設定することで、チャンネルのホームページをユーザーが訪問すると、ハイライト動画が自動的に再生されるようになる。この機能は、エンゲージメントを高め、ビジネスに関する具体的な情報をアピールする効果がある。また、動画のプレイリストを用意し、過去にアップロードした別の動画をユーザーが簡単に発見できるようにしよう。

YouTube Channel Homepage Optimization

6. チャンネルへのリンク

ウェブサイト、ソーシャルプロフィール、EメールからYouTubeのチャンネルへのリンクを張ろう。チャンネルを見てもらう機会、訪問者数、そして、オーソリティを高める効果が期待できる。

YouTube動画のランキング要素

動画のランキング要素は、とても分かりやすい。ウェブページを最適化する方法とほぼ同じ方法で、ランキングアップを狙うことができる。以下にランキング要素を一つずつ紹介していく。

  • メタデータ
    動画のタイトル、説明、そして、タグは、主要なランキング要素だ。これら全てにキーワードを記載しよう。ウェブページのタイトルの最適化と同じように、主要なキーワードほど、動画のタイトルの先頭に配置しよう。ウェブサイトへのリンク、および、ソーシャルプロフィールへのリンクを動画の説明欄に忘れずに盛り込み、視聴者をウェブサイトに案内しよう。

YouTube video optimization meta data

  • 動画の品質
    HD(高画質)の動画は、画質の低い動画よりも上位にランク付けされる。HDは、ユーザー体験を向上させるための要素と言える。画質の低い動画はユーザーを苛立たせてしまい、視聴回数と登録者を減少させることになり、動画への評価も低くなってしまうだろう。

YouTube Video Quality

  • 視聴回数、高い評価の数、共有回数、リンク本数
    YouTube動画のランキングは、視聴回数、”高く評価”の数(親指を立てた手のアイコン)、ソーシャルシェア、そして、被リンクの本数が影響している。動画をチャンネルにアップしたら、視聴回数、高く評価、共有、そして、リンクを獲得するために、拡散に取り掛かろう。以下に、動画コンテンツを拡散する方法を挙げていく。
    • 保有するすべてのソーシャルメディアのプロフィールでシェアする。
    • 顧客向けの最新情報を提供するEメール/ニュースレターに盛り込む。
    • ウェブサイトに埋め込み、ブログの記事のトピックとして用いる。あるいは、ウェブサイトの既存の動画のセクションに掲載する。
    • RedditやStumbleUponなどのソーシャルブックマーキングサイトでシェアする。
    • 動画の関連性、および、重要度が高い場合、ターゲットを絞ったサイト、ブログ等に接触し、掲載依頼を出す。

    Elite SEMの動画のリンク、ソーシャルシェアのスタッツの一例を以下に掲載しておく。ご覧のように、この動画は、49/100のページオーソリティを獲得している。非常に良い数字と言えよう。

YouTube Video Link and Social Metrics

  • サムネイルの最適化とアノテーション
    動画用のサムネイル機能とアノテーションの最適化は、動画のCTR、視聴回数、そして、シェアを増やす上で効果がある。各動画に、サムネイルをアップロードするオプションがついている。画像は高画質(640 x 360ピクセル以上、アスペクト比は16:9)で、明るく、人目を引くものを用意するべきだ。視覚的に説得力のある画像は、動画のクリック数、および、視聴回数を増やしてくれる。YouTube Video Thumbnail Optimization

    アノテーションは、動画内のテキストを目立たせる。動画のメモ、コールトゥアクション(行動喚起)、別の動画へのリンクをこのテキストとして利用することが可能だ。例えば、この機能を使って、ユーザーに高評価やシェアを呼び掛ける手がある。また、YouTubeはカード機能を導入し、アノテーションを拡大している。

YouTube Video Annotation Optimization

  • 字幕とキャプション
    YouTubeではキャプションを使用し、話し言葉でコンテンツを記載することができる。この機能を使用することで、聴覚障害者、耳の不自由な視聴者、あるいは、別言語のユーザーを含む、より大勢のオーディエンスにコンテンツを広めることが可能になる。また、キャプションは検索エンジンによるクロールの対象となる。検索エンジンにクロールされることで、ランキング以上の効果を期待できる。字幕機能を用いると、動画のランク付けにおける強さをパワーアップさせることが可能だ。ただし、YouTubeの自動キャプション機能は、完璧ではなく、訂正を行う必要があるだろう。他にも、キャプションのファイルをアップロードするオプションもある。詳細は、このページ(日本語)で確認しよう。

YouTube Closed Caption Feature

  • ブランディング
    動画のブランディングは、動画のランキングに直接影響を与えるわけではないものの、ブランドのオーソリティとエンゲージメントをアップさせる効果が見込め、その結果、登録者、シェア、そして、視聴回数の増加につながる。イントロとエンディングにブランドを忘れずに表記しよう。また、YouTubeは透かし機能を用意しており、この機能を使ってブランドのロゴをすべての動画に追加することができる。

YouTube Video Branding Watermark

価値を加え、問題を解決し、ユーザーを魅了し、ユーザーのニーズを満たす高品質な動画の作成が何よりも非常に重要である。優れたコンテンツは、自然にシェアされ、リンクを獲得し、その結果、ランキングは上がっていく。動画コンテンツの作成カレンダーを時間を割いて策定し、今回紹介した最適化のテクニックを使って、YouTubeで確固たる存在感を確立してもらいたい。

この記事は、Search Engine Landに掲載された「YouTube Ranking Factors: Getting Ranked In The Second Largest Search Engine」を翻訳した内容です。

作成における様々なハードルが下がっているとはいえ、記事コンテンツと比べると、やはり作成時の苦労は多いと思います。しかし、その分訴求力も高く、エンゲージメントも期待できます。とりあえず始めてみる、よりも、戦略とスケジュールを立てた上で作成することが大事かと思いますが、今回の記事が動画を作成する上でのヒントになれば幸いです。

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『デジタルPR実践入門 完全版』に当ブログ編集長の記事が掲載されました[PR]

宣伝会議発刊(8月1日)の『デジタルPR実践入門 完全版』に、INBOUND marketing blog編集長の寄稿記事が掲載されました。 『デジタルPR実践入門 完全版』は同社発行の月刊『広報会議』のシリーズ連載が一 […]

【保存版】海外Webマーケティング最前線!押さえておくべき国内外メディア8選

変化の激しいWebマーケティングの領域では、最先端の潮流を見極めることが重要です。特にBtoBの領域ではマーケティングオートメーションツールの舶来やモバイル対応の浸透など、様々な注視すべきトピックがあります。そこで今回は […]

先週末の順位変動の原因は”ファントム・アップデート”によるものか?

パンダアップデートと共に少々更新が滞っていたSEO Japanですが、もちろん、関連性はありません(笑)。今回の記事は7月14日に起こったと思われる小規模な変動についてですが、”ファントム・アップデート”による可能性が疑われています。”ファントム・アップデート”について、記事中では、6月中旬のアップデートを指していますが、5月初旬のアップデートでも話題になりました。また、グレン氏の元記事では、調整が行われたと思われる他の日付も記載されているため、興味のある方はぜひ確認して下さい。– SEO Japan

先週末にGoogleがパンダアップデートの更新を行っていないと発言したことをこのブログで報じた。この話題は、多くのWebマスターが私にメールを送ったことに端を発していたが、メール内容の多くがパンダアップデートが行われたことを問うものだった。

SEO関連のフォーラムは静かなものであったが、私のメールボックスはそうではなかった。どちらにせよ、Googleはパンダアップデートの更新ではないとしており、次回のアップデートに取り組んでいる最中だと思われる。

そんな中、グレン・ゲイブ氏が今回の変動をファントム・アップデートによる小規模な変動だとする記事を公表している。皆さんはファントム・アップデートをご存知だろうか?ファントム・アップデートとは、6月16日に行われたGoogleのアップデートであり、グレン・ゲイブ氏が名づけたアップデートだ。Googleは、当初アップデート自体を否定していたが、後に検索アルゴリズムの核となる部分のアップデートであったことを認めている。

グレン氏のデータによると、検索アルゴリズムの核となる部分に調整が入った形跡があるという。そして、それがGoogleがアップデートを認めていない理由であり、また、多くの人々が気づいていない理由でもあるという。

下記に、グレン氏のクライアントのデータを記載する。

繰り返しになるが、フォーラムではこの件に関しての話題は大きくないが、私とグレン氏のメールボックスは同じ状況ではない。グレン氏は7月14日に起こった変動について、非常に優れた記事を掲載しており、その記事の中で関連性を指摘している。

個人的に、何かを結論付けることはできておらず、Googleがこの件について何かを認めているわけではない。しかし、グレン氏のデータが非常に興味深いことは間違いないだろう。

この件に関してのフォーラムはこちら。


この記事は、Search Engine Roundtableに掲載された「Was That A Google Phantom Update Last Week?」を翻訳した内容です。

多くの期待(?)に応えることなく、パンダアップデートの更新はどんどん延期されています。技術的な問題が延期の原因になっているなどの話題もありましたが、その度にGoogleは”間もなく”の更新を示唆しています。ペンギンアップデートやモバイルアップデートの更新も控えている状況のため、気になる方も多くいると思いますが、アップデートよりも大事なことは怠らないでおきたいものです。

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レポート:BtoB 企業で進むソーシャル活用 69%。変化・拡大する Web マーケティングの実態調査

BtoB 企業の Web 担当者 330 名にWeb マーケティングの取り組みに関するアンケートを実施しました。 ソーシャルメディアの活用やマーケティング・オートメーションなど、BtoB 企業をとりまくマーケティングトレ […]

米国のローカル検索結果に変動があり、Googleマップの”不適切な表示”への対応が原因か?

少々前の話題ですが、アメリカでローカル検索の順位に変動があったという話題です。そもそもは、Googleマップが不適切な検索結果を表示していたという話題が米国でありました。Googleはこの件の対応を早急に開始したようですが、同時期に、ローカル検索結果にも動きがあったようです。Googleが対応を発表した後の変動であったため、Googleマップへの対応が影響しているのでは?という話題もありました。Googleの対応は完了しているようですが、今回の不適切な表示の原因はクラウドソーシングの”弊害”であったようです。一連の経緯と原因に対する考察の記事、また、SMX Advancedの会場でダニー・サリバン氏に質問した内容をまとめます。– SEO Japan

*記事中のリンク先は全て英語のサイトとなっています。また、記事中の日時は米国時間の日時となります。

Googelマップで不適切な検索結果が表示される

Googleマップで人種差別を意味する言葉で検索すると不適切な検索結果が表示されることが発覚されました。様々な例が挙げられており、検索を行う地域によって異なることもあったようですが、最も有名な例として、以下の検索結果が挙げられています。

上記画像では”○○○ga house”と検索するとホワイトハウスが検索結果として表示されています。
*上記検索語は原文でも伏せ字になってます。アフリカン・アメリカン(この表記も正しくない場合もありますが、いわゆる黒人)の差別を意味する言葉であり、ホワイトハウスで勤務するオバマ大統領への好ましくない印象を与えることとなります。

確認した限りでは、Washington Post紙(2015/5/19)が一番早く記事にしており、次いで、Search Engine Land(2015/5/20)とSearch Engine Roundtable(2015/5/22)も報じています。(その他、多数のブログやニュース記事も取り上げていましたが割愛します。)

Googleからの謝罪文が掲載される

Googleはこの件に対し、すぐに謝罪文を掲載しました。4段落の文章となりますが、最初の段落の和訳を下記に掲載します。

「今週Googleマップにおいて、いくつかの問題が発覚しました。特定の”不快な”検索語に対し、”不適切な”検索結果が表示されていました。多くの方と同様に、我々もこの問題に対して深い憤りを感じており、現在修復に取り組んでおります。この問題の解決にしばらくの時間がかかることをお詫び申し上げます。また、この問題に対し、どのような対応を行っているか、その内容についてのお知らせも今後進めていきたいと思います。」

上記以下の段落の内容は箇条書きでまとめます。

  • Googelマップでの検索は、世界中のWebからの情報と実際の場所の情報を関連付け、ユーザーにとってベストな検索結果を提供する。
  • 上記システムに不備があったため、アルゴリズムの変更を行う。
  • この修復は徐々に、世界中にロールアウトしていく。

まとめると、Googleは今回の件を認識しており、その修復を行うことを明言したということになります。

ローカル検索での変動が多く見られる

2015/5/26にSearch Engine Roundtableがローカル検索での順位変動を記事にしています。フォーラムなどで、「順位変動が起こった」、という投稿が見られるようになったようです。上記問題の修復との関連性を疑っています。

Mozcastでは2015/5/15から変動があったことを示していますが、その時点では変動の報告は確認されておらず、2015/5/22以降、つまりは、Googleが謝罪文を掲載した直後に、変動の報告が見れられるようになったということです。

変動の理由として、①Googleの位置情報のアルゴリズムにバグが発生、②Googleマップの問題の修復がローカル検索にも影響を与えた、③または、その両方、を挙げています。

2015/5/27の記事では、GoogleのGary Illyes氏のツイートを取り上げています。ローカル検索での変動に関する報告を多く目にしていることを認めました。

Search Engine Landでは、”今回の件に関するGoogleからの詳細な情報はないだろう”、としており、”Googleは常に検索結果の改良に努めている”という、お決まり(?)の返信のみが返ってくるだろうとしています。

早くもローカル検索の結果が改善された?

2015/5/28のSearch Engine Roundtableの記事は、ローカル検索の結果が早くも改善されたのでは?という内容でした。

結論付けるには時期尚早としながらも、改善されたとの報告が多く挙がっているとしており、Dan Sharp氏とMehul Solanki氏のツイートを引用しています。

新たな情報がこれから出ることで、問題の原因も特定されるかもしれませんが、バグの可能性も高そうです。

今回の”不適切な表示”の原因は?

Marketing Landでダニー・サリバン氏は、今回の件の原因をGoogle Map Makerによるスパム(以前Googleマップで起きたスパム行為)とは別要因であるとし、個人的見解としながら、以下のように述べています。

「個人的には、今回の現象を以下のように捉えている。人々が特定の場所について、ブログやその他のコンテンツで言及しており、GoogleはそれらWeb上の情報を発見・収集することが出来る。おそらくはオフィシャルサイトやGoogleマップへのリンクとともに、誰かが差別的な表現を用いてホワイトハウスについて言及する。Googleはその情報を発見し、その場所と言葉とを関連付ける。仮に、リンクが張られていなかったとしても、ナレッジグラフの技術はWeb上の情報を収集することを可能とする。そうした”事実”(ホワイトハウスについての不適切な表現)を編纂し、結果として、今回のようなミスが起こった。」

ダニー・サリバン氏はピジョン・アップデートの影響にも言及しつつ、”Googleが進めるクラウドソーシングの闇(良くはない)の部分”と表現しています。

また、ダニー・サリバン氏は”Googleがこの問題を対処しないという言い訳は通用しない”と指摘しています。リンクやコンテンツに対する取組は、パンダやペンギンなどのアルゴリズムによって対処されていることは知られていますが、今回の件に対応する方法も、今後は明らかになってくれるとよいですね。

せっかくなのでご本人に聞いてみた

こういった機会もあまりありませんので、ダニー・サリバン氏に話しを聞こう!ということになりました。以下にQ&A形式にまとめます。

Q:Googleマップの件について、アメリカでは大きな話題になったのでは?
A:そうだね。大きな話題と言えるものだったよ。

Q:Marketing Landの記事にあるように、やはり原因はWeb上の情報収集の仕方に不備があったということ?
A:その通りだ。Googleによる修正も行われている。

Q:Googleからその後、連絡は?
A:連絡はあった。原因の報告と修正の連絡といった内容だ。

Q:ということは、第三者が意図的に操作を試みたわけではない、という認識で間違いないだろうか?ハッキングではないと。
A:その通りだね。意図的に操作した結果ではなく、Googleに不備があった。つまりは、Googleのミスという認識で良いと思う。

Q:もしかしたら、アメリカ以外の国でも同様のことが起きるかもしれない。
A:その可能性はあるかもしれないけど、Googleの修正はすでに完了している。今は適切に表示されているから、このままであるといいね。

“不適切な表示”も改善され、ローカルの順位変動も落ち着いているようです。このままであれば今後はあまり話題にならない可能性もあったため、このタイミングで記事にさせていただきました。SMX Advancedの参加者にも尋ねてみましたが、「出来事は知っているけど、改善は完了している」という認識の方が多かったです。パンダアップデートの発表もありましたので、そちらの方が関心が強いかもしれませんね。

日本国内ではGoogleマップの件に加え、ローカル検索の変動の話題もなかったようです。しかしながら、今回の件の原因が興味深い内容であったため、関連記事をまとめさせていただきました。現在のところ、ローカル検索の順位は通常に戻り、”不適切な表示”は改善されているようですが、Web上の情報を取得する際のフィルタリングは今後も強化されるかもしれません。

続きを読む 米国のローカル検索結果に変動があり、Googleマップの”不適切な表示”への対応が原因か?

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モバイルフレンドリー・アルゴリズムは改良され、ページスピードが要素として組み込まれるか

モバイルフレンドリー・アルゴリズムが導入されてから二週間が経過しましたが、それほど大きな変動は見られていない印象です。その理由として、①アルゴリズムのロールアウトは完了したが、対象のサイトの全てのサイトのインデックスは完了しておらず、そうしたサイトは新しい評価が反映されていない、②より多くのサイトがモバイルフレンドリーに対応した、とGoogleのGary Illyes氏が発言していました。
確かに納得できる理由ではありますが、そもそも今回のアルゴリズムが考慮していない要素も幾つかあります。今回の記事もGary Illyes氏の発言を元にした内容ですが、モバイルフレンドリーアルゴリズムの改良を示唆している内容となっています。– SEO Japan

*リンク先は全て英語のサイトになっています。

先日、GoogleのGary Illyes氏が、モバイルフレンドリー・アルゴリズムロールアウトは完了しているという報告をしたが、別の内容についてTwitterで報告している。

モバイルフレンドリーのサイトに訪問したが、そのサイトの読み込み時間が非常に長い場合があり、そういった場合は、非常に強いストレスを感じてしまう。Googleはモバイルでの検索順位を決定する際、デスクトップ検索で用いられるシグナルの多くを使用しているが、これらのシグナルはデスクトップページの読み込み時間を対象にしており、モバイルページの読み込みスピードは対象としていない。

Gary Illyes氏のTwitterで、「現在のところ発表すべきことは何もないが、あなたが思う通り、Googleがモバイルフレンドリー・アルゴリズムの改良を中止する理由はどこにもない」、と発言している。数カ月前にもこのサイトで報じたが、Googleはモバイルの検索結果に、読み込み速度が遅いサイトに”Slow”と記載されたラベルを表示するテストを行っていた。つまり、Googleはモバイルサイトの読み込み速度を判断するテストを行っているということだ。しかし、モバイルフレンドリー・アルゴリズム全体に組み込むにはまだ時間がかかるだろう。

読み込み速度やモバイルページのコンテンツなど、こうしたモバイルに特化した要素をGoogleが検索順位の決定要素として組み込まないことが続けば、それは非常に驚くべきことではないだろうか?

*上記画像の内容
「こちらのアンケートによると、多くのユーザーが、読み込み速度が遅いサイトに最もストレスを感じているようだ。これに対してのアップデートが行われるのかな?」

「現在のところ発表すべきことは何もないが、あなたが思う通り、Googleがモバイルフレンドリー・アルゴリズムの改良を中止する理由はどこにもない。」

この件に関するTwitterでのやり取りはこちら


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google: We Will Improve Our Mobile Friendly Algorithm & Add Mobile Page Speed」を翻訳した内容です。

読み込み速度は今回のモバイルフレンドリーアルゴリズムの対象外となっている要素ですが、いずれは組み込まれるだろうと多くの方が予想していたと思います。そのため、今回の発言も驚きの内容とは言えなそうです。まだ正式決定でもないため、SEOとして必要な要素とは言えませんが、ユーザー体験の向上という意味でも、改善すべき点ではありますね。

続きを読む モバイルフレンドリー・アルゴリズムは改良され、ページスピードが要素として組み込まれるか

【GW企画】出張の時乗りたいローカル路線10選

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コンテンツマーケティングをグローバルに展開するために必要な5つのこと

前回の記事に引き続き、クロスフィニティ株式会社主催のセミナーに登壇予定の、パム・ディドナー氏の記事になります。Intel社のグローバル統合マーケティングマネージャーとして、企業向けマーケティング戦略の立案・進行管理を担当しておられた筆者が、コンテンツマーケティングをグローバルに展開する上で、外すことのできないポイントを紹介しています。自国以外の国や地域の市場をターゲットとする場合に避けては通れない課題を、どのように克服するべきなのでしょうか?
– SEO Japan

パム・ディドナー氏のプロフィールはこちら
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コンテンツマーケティングを強力に世界規模で展開するためには、広範囲に及ぶ協力、密なコミュニケーション、多くの歩み寄りが欠かせない。

マーケティングにおける究極の目標は、ビジネスを成長させることだ。コンテンツマーケティングの場合は、教育的で、エンターテイメントに溢れ、深い分析に基づいた情報をターゲットとなるオーディエンスに届けることで、ビジネスの成長を図ることが目標と言えよう。

コンテンツは、顧客があなたの製品やサービスについて容易に学ぶことができ、それらを探し、購入する手助けとなる内容でなければならない。顧客の助けとなり価値を提供することで、顧客から報酬とロイヤリティを獲得することができるのだ。

1つの国や地域でコンテンツマーケティングの計画を立てることはそれほど難しい作業ではない。国や地域をまたいだ場合はより困難なものになるが、広範囲に及ぶ協力と密なコミュニケーション、本社と支社との歩み寄りの全てが揃えば、十分に達成可能な作業である。

壮大な一大事業のように聞こえるかもしれないが、下記に記載する5つのポイントを抑えておけば、十分に対応可能なことである。

1.本社と支社のゴールを同じ立場に置く

非常に基本的なことに思えるだろうが、本社と支社の目標が一致しないケースは多々ある。支社が簡単には受け入れられないようなノルマを本部が求めることもある。

反対に、支社が全く新しい市場を成長させることや、特定の製品をカスタマイズすることを求めることもある。本部にはそうした計画をサポートする余力がなかったとしても。

ビジネス上の目標を一致させ、深く話し合うことは、あらゆる計画を立て始める前に行うべきことである。

2.対象国の優位性をつける

マーケティング費用を無制限に使用できる会社など存在しない。そのため、ここでは、”グローバル”という言葉を、”地球上のあらゆる国々”という意味で用いるべきではないだろう。”グローバル”とは、単純に”対象となる国や地域における市場”という意味で用いるべきだ。

多くの場合は本社がそれにあたるが、企業は進出すべき国や地域を戦略的に決定する必要がある。対象を一つに絞るか、複数の地域にするか、はたまた、異なる国々で同時に行うべきか。キーとなる国を決定するためには、マーケティングチーム全体の協力を必要とし、その結果、注力すべき順にコンテンツの計画を立てることが可能になる。

3.ペルソナの作成

ビジネス上の目標を設定するのと同様に、顧客のペルソナ設定も非常に重要である。あなたの目標はグローバルなコンテンツマーケティングの計画を立てることであるため、全ての地域に対応するようなグローバルなペルソナを作成するべきだろう。しかし、グローバルなペルソナが、あなたの業界、商品、サービスにピッタリと当てはまるとは限らない。

標準的なグローバルペルソナを使用するか、ローカライズされたペルソナを使用するか。どちらを決定するかは、業界や製品によって異なるだろう。あなたの製品がどのような地域でも使用される類の製品であれば、グローバルなペルソナを作成することは理にかなっているだろう。しかし、あなたの製品が、地域特有の消費行動や消費方法を反映するような製品であれば、国や地域ごとにローカライズされたペルソナを作成するべきだろう。

本社と支社による、ペルソナに対する見解の一致がなされなければ、コンテンツマーケティングを次のステップに進ませることは非常に困難になるだろう。

4.コンテンツのトピックとロードマップの作成

ペルソナ作成における利点は、オーディエンスの態度、購買行動、思考方法、抱えている課題、要求や強い願望などを深く理解することができることだ。ペルソナを通して潜在的なトピックを推定し、それらをコンテンツ作成の計画における指針として活用することができる。一般的なトピックを3つから5つくらい作成してみよう。

トピックには一定の幅をもたせ、サブトピックの作成や、顧客が興味を持つようなキャンペーンを行うことができるようにしよう。対象となる地域の担当者から、それらのトピックやコンテンツの作成計画に対するフィードバックをもらおう。各地域の担当者は、その地域における知識をあなた以上にもっているはずだ。顧客に最適だと思われるトピックを各地域の担当者に選んでもらうのだ。

5.各地域や国における特有のマーケティングキャンペーンを行う

ビジネス上の目標を設定し、ペルソナと地域の特有性を考慮に入れることができたら、各地域の担当者はオリジナルのマーケティングキャンペーンを計画してくれるだろう。この計画は、キャンペーンの一部として、コンテンツがどのように活用されるかも明記されていなければならない。

また、こうした計画は、グローバル・コンテンツマーケティング全般へのフィードバックとしても機能することになる。さらに、こうしたマーケティングキャンペーンやコンテンツ計画は、より多くの予算と人員の確保のための、最適な理由となり得るのだ。

グローバルでのコンテンツマーケティングの成功の秘訣は、本社と各地域の支社とのコミュニケーションプロセスの確立にある。また、明確な役割と責任も設定することで、関係者全員が同じ方向を目指し、共通の目標を果すために努力するようになる。

グローバルマーケティングは柔軟性と順応性が求められる。しかしながら、思いつきや自然発生を意味するものではなく、広範囲に及ぶ協力と調整を必要とすることだ。最後に、ヘンリー・フォード氏の発言を記載したいと思う。

“共に歩むことが始まりであり、共に居続けることが前進であり、共に働くことが成功である。”


この記事は、Global Content Marketingに掲載された「Five Key Elements to Create a Global Content Marketing Plan」を翻訳した内容です。

グローバル企業にとって、自国以外の地域でのマーケティングはビジネスの命運を握るほど重要な作業になります。単純にWebサイトを他国の言語に翻訳しただけでは、しっかりとコンテンツマーケティングを行っているとは言い難いでしょう。各地域の担当者の協力が必要不可欠であり、彼らとのコミュニケーションをうまく取って対応することが重要ですね。今回の記事を執筆したパム・ディドナー氏が登壇するセミナーの情報を下記に記載させていただきますので、ご興味のある方はぜひご参加下さい。

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