8月に使うべきコード決済、前半はメルペイ70%還元、後半はd払い20%還元

7月はセブン&アイ・ホールディングスの独自コード決済である7payが、別の話題で大いに盛り上げてくれたQR/バーコード決済。セブン-イレブンを皮切りにデニーズやイトーヨーカドーなどのグループ店舗に7payが波及すれば大きな勢力になると期待されたが、早々に自滅してしまった。とはいえ7payが導入されたおかげで長らくコード決済を静観していたセブン&アイ・ホールディングスがようやく動き、セブン-イレブン各店でPayPayとLINE Pay、メルペイが利用可能になったのは7payの大きな功績だ。

7月はキャンペーン系だと、d払いほぼ一択だったので迷う場面は少なかった。d払いもしくは(ドコモのdカードに紐付いた)iDの決済で通常20%還元、金土曜は25%還元、ドコモユーザーで諸条件をクリアすればさらにプラス最大7%還元という大盤振る舞いのキャンペーンだった。では、8月はどう戦えばいいのか。

8月11日まではメルペイあと払いで最大70%還元

既報のとおり、メルペイは8月11日まで「あと払い」限定ながら還元上限1500円の最大70%の還元キャンペーンを実施中だ。ただし対象は18歳以上に限られ、あと払いの手数料が月額300円必要になる。。メルペイ加盟店では通常50%だが、吉野家(一部店舗を除く)、マクドナルド、セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、デイリーヤマザキ、ミニストップ、ポプラグループでは70%の還元となる。

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吉野家なら牛丼並盛が実質114円、マクドナルドではバリューランチのダブルチーズバーガーセットが実質165円で食べられる。iPhone 7以降のスマートフォンを使っている場合は、コード決済のほかApple Payに登録したメルペイのiD(iDプリペイド)も利用可能だ、iDは、イオングループやイトーヨーカドーなどのスーパーマーケットやショッピングモール、やまやなどの酒類販売の専門店などでも使えるので、惣菜やアルコール類なら実質の代金はコンビニより安いこともあるので、使い分けるのがいいだろう。

メルペイあと払いの還元上限に達したらPayPayでランチタイム最大20%還元

メルペイあと払いによる50〜70%還元キャンペーンの還元上限金額は1500円相当(メルペイ残高1500ポイント)なので、2100〜3000円ぶんを使うとそれ以上の還元は受けられない。メルペイの還元上限額を使い切ったあとはPayPayを利用しよう。11時〜14時の時間限定となるが、金融機関の口座からのチャージなど10%還元、ソフトバンク/ワイモバイルユーザー、もしくはYahoo!プレミアム会員なら20%還元となるキャンペーンを実施中だ。1回の還元上限額は10%還元の対象者で1000円ぶん、20%還元の対象者で2000円。1カ月の累計還元上限額はいずれも3万円ぶんだ。

対象店舗は、PayPayでの支払いが可能な全国の飲食店やスーパーマーケットなど。飲食店については、グルメ検索サービス「Retty」を利用すれば見つけやすい。ちなみに対象となるスーパーマーケットでは、首都圏ではOKストアやロピアが入っている。両社とも低価格をウリにしたスーパーなので、10%、20%の還元は家計を多いに助けるはずだ。

対象店舗は少ないが楽天ペイで10%還元も

楽天ペイは9月2日まで10%の還元キャンペーンも実施している。対象店舗は、スギ薬局/ジャパン、JR博多シティ(アミュプラザ博多、アミュエスト、デイトス、デイトス アネックス、いっぴん通り)、東急ハンズ、島村楽器、ジャンカラ、サンキュードラッグ、ファーストキッチン/ウェンディーズ・ファーストキッチン、サイクルスポット、東京駅一番街(東京キャラクターストリート、東京おかしランド)と限られているのが残念。なお、楽天カードを所持している場合は、これ以外の対象店舗で常時5%の還元を受けられる(内1%は楽天カード側の還元)。いずれも事前にキャンペーンサイトでのエントリーが必要なのをお忘れなく。

ウエルシアグループのドラッグストアなら8月7日までOrigami Payで計1000円割引

ドラッグストアチェーンのウエルシアグループ各店、ウエルシア、ハックドラッグ、ダックス、B.B.ON、ハッピー・ドラッグ、マルエドラッグ、MASAYA、金光薬品(一部店舗を除く)であれば、8月7日までOrigami Payで最大500円の割引クーポンが2回使える。具体的には税込み10円以上の決済で利用できる50%還元のクーポンなので、1000円程度の買い物にOrigami Payを使うと合計1000円の割引となる。

8月12日はPayPayか楽天ペイで5〜20%還元

メルペイのキャンペーンが終了した翌日は、いまのところ大型のキャンペーンは告知されていない。前述した、11時〜14時限定で10〜20%還元を実施しているPayPayか、10%還元を実施している楽天ペイを利用しよう。

8月13日以降のコンビニ利用はd払いで20%還元

d払いは7月に続き、8月13日からも20%還元を敢行する。還元上限は5000円相当(5000ポイント)で、有効期限3カ月限定の特別ポイントとなる。今回はコンビニ利用に限られるが、セブン-イレブン以外の大手コンビニが対象だ。なお、アプリにからの事前エントリーが必須なので忘れないように。なお、ドコモ回線の料金をdカードで支払う、dマーケットを利用する、DAZN for docomoやDisney DELUXEに加入するなどの条件をクリアすれば、最大7%、計27%還元を受けられる。利用できるコンビニは、ローソン、ローソン100、ファミリーマート、ポプラ、生活彩家、くらしハウス、スリーエイト、ミニストップ。

8月13日以降のコンビニ以外の利用はPayPayと楽天ペイ

8月はLINE Payがまだキャンペーンを発表していないので、いまのところ8月13日以降にコンビニ以外でコード決済を利用するなら、前述のPayPayと楽天ペイだろう。

なおau PAYは、3日、13日、23日の3が付く日に還元上限額5000円ぶんの最大20%還元を受けられるが、税別月額499円のauスマートパスプレミアム会員でないと適用されないうえ、そもそもau PAYはau回線を契約していないと使えないなど、だれでもすぐに使える条件ではないので除外した。

続LINE Pay祭りでビックカメラ最大20%還元、最強エリアは神奈川県東部と千葉県市川市

「春の超Payトク祭り」が終わったばかりのLINE Payだが、4月1日からはビックカメラ、コジマ、ソフマップで実質18.5%以上の還元キャンペーンを実施する。4月17日までの期間限定で、コード払い限定、還元上限額は3000円相当となる。PayPayが5月末までの長期にわたって20%還元キャンペーンを実施中するのとは異なり、小刻みにキャンペーンを打つところが巧妙だ。

注意したいのは、大盤振る舞いだった春の超Payトク祭りとは適用条件が大幅に異なる点。まず決済方法はコード払いのみで、プラスチックカードやQUICPay(Google PayにLINE Payバーチャルカードを登録)が使えない。また支払場所はリアル店舗のみで、ビックカメラ.comなどのオンラインストアは対象外だ。

今回のキャンペーン自体は15%還元だが、7月31日まで並行して実施されている従来のコード払い時の3%還元キャンペーン、マイカラーによる還元キャンペーンの合わせ技で計18.5〜20%の還元となる。マイカラーはLINE Payの月額使用金額に応じて決まり、9999円以下がホワイトで0.5%、1万円以上4万9999円以下がレッドで0.8%、5万円以上9万9999円以下がブルーで1%、10万円以上がグリーンで2%となる。

LINE Payを初めて使う場合でもマイカラーはホワイトになるので、コード払いの3%、マイカラーの0.5%、そして今回の15%の還元で合計18.5%になるわけだ。前述のように、マイカラーは前月の使用実績によって当月のカラーが決まる。還元上限が5000円相当だった春の超Payトク祭りで、最大限の還元が受けられる2万5000円ぶんを使ったユーザーはレッドになっており、合計で18.8%還元だ。

マイカラーは、コード払いだけでなくプラスチックカード払い、QUICPay払いでも実績を積み上げられる。もちろん請求書払いも対応しているので、光熱費などの支払いをLINE Payに集約しておけば、1万円以上で獲得できるレッド以上のステータスを維持するのは容易だ。この条件を踏まえてLINE Payでオトクに住めるのは、神奈川県東部と千葉県市川市だというのをご存じだろうか。

神奈川県東部に位置する、平塚市、鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、逗子市、相模原市、大和市、海老名市、綾瀬市、葉山町の一部、寒川町、大磯町で、東京電力エナジーパートナーと東京ガス神奈川県営水道を使っている場合は電気、ガス、水道の料金のすべて、さらに自動車税、個人事業税、不動産取得税をLINE Pay請求書払いで決済できる。横浜市や川崎市、横須賀市も水道料金以外は、LINE Payの請求書払いが使える。

納める税金が多岐にわたり、保育園児や幼稚園児がいるなら千葉県市川市がお勧めだ。東京電力エナジーパートナーの電気料金のほか、市県民税(普通徴収)、固定資産税、都市計画税、固定資産税(償却資産)、軽自動車税、国民健康保険税、介護保険料、後期高齢者医療保険料、幼稚園保育料、保育園保育料、放課後保育クラブ保育料、霊園管理料、自転車等駐輪場使用料、市営住宅使用料、入学準備金貸付金償還金といった、税金や保育料、使用料などがLINE Payの請求書払いで決済できるのだ。

これらの地域に住んでいるなら、毎月の固定費だけでマイカラーをブルーやグリーンにするのも不可能ではないだろう。電気とガスは自由化されているので、LINE Pay請求書払いで水道料金と税金を決済できる大阪市、水道料金を決済できる京都市でも、電気の支払い先を東京電力エナジーパートナーに変更すれば、マイカラーのグレードを上げやすくなる。

さらに、東京海上日動の保険商品を契約、ファンケル化粧品の定期購入をしているなら、これらもLINE Payの請求書払いにできる。子供を学習塾の市進学院に通わせているならこれもOK。このほか請求書払いができる自治体や企業はLINE Payのサイトで詳しく紹介されているのチェックしてこう。なお少しややこしいが、請求書払いの決済金額はマイカラーの判定基準にはなるが、コード払いではないので3%の還元は受けられない。