医療VR・デジタル治療VRのジョリーグッドが10億円を調達し累計調達額約22億円に

医療VR・デジタル治療VRのジョリーグッドが10億円を調達し累計調達額約22億円に

医療VRやデジタル治療VRを展開するジョリーグッドは1月21日、第三者割当増資(シリーズC)や資本性ローンなど合わせ計10億円の資金調達を行ったと発表した。引受先は、ジャフコ グループ(ジャフコSV6投資事業有限責任組合、ジャフコSV6-S投資事業有限責任組合)、アクシル・キャピタル・パートナーズ有限責任事業組合(アクシル・ライフサイエンス&ヘルスケアファンド1号投資事業有限責任組合)、いわぎん事業創造キャピタル(岩手新事業創造ファンド2号投資事業有限責任組合)。累計調達額は約22億円となった。

調達した資金により、VRサービスをさらに多くの医療従事者やコロナ禍で心が弱っている方々に届けるために、組織体制の拡充と事業スピードの加速を行なっていく。

同社は、手術を術者目線で360度体験できるVR臨床教育プラットフォーム「オペクラウドVR」をはじめ、発達障害向けソーシャルスキルトレーニングVR「emou」(エモウ)、精神疾患向けのデジタル治療VRなど、VRとAIテクノロジーを本当に必要としている医療・障害者・精神疾患治療向けに開発・提供。

ジョリーグッドは、高精度なVRソリューションと、VR空間のユーザー行動を解析するAIによる医療福祉向けサービスを開発するメディカルテクノロジーカンパニー。VRやAIなどのテクノロジーにより、医療教育、障害者支援、精神疾患治療など、人の成長や社会復帰を加速し、医療の進化や人の生きがいを支えるサービスを様々な研究機関や企業とともに展開している。

関連記事
麻布大学が獣医学系で国内初のVR活用教育を開始、獣医外科学実習の授業に採用
外科手術や医療機器の訓練にVRを利用するOsso VRが約15億円調達
理経の防災訓練用VRがEpic Gamesの開発資金提供プログラム「Epic MegaGrants」に採択
ジョリーグッドがVRで遠隔臨床実習を行える「多接続リモートVR臨床システム」を開発
xR技術活用バーチャルライブのLATEGRAが小学館、Bilibili、トーハンから資金調達
テレビ局などにVR×AIサービスを提供するジョリーグッド、ディップらから総額4億円を調達

カテゴリー:VR / AR / MR
タグ:AI / 人工知能(用語)医療(用語)教育 / EdTech / エドテック(用語)ジョリーグッド資金調達(用語)日本(国・地域)

ジョリーグッドがVRで遠隔臨床実習を行える「多接続リモートVR臨床システム」を開発

ジョリーグッドがVRで遠隔臨床実習を行える「多接続リモートVR臨床システム」を開発

ジョリーグッドは8月17日、物理的に単一の場所に集まらずに一対多のVR臨床実習を可能にする「多接続リモートVR臨床システム」を開発したと発表した。

また日本臨床救急医学会と共同で、全国6拠点の病院と会場を「多接続リモートVR臨床システム」でつなぐ、医療業界初の遠隔VR医療セミナーを8月27日に実施すると明らかにした。多接続リモートVR臨床システムの導入を検討している方対象としている。

ジョリーグッドがVRで遠隔臨床実習を行える「多接続リモートVR臨床システム」を開発

現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、全国の医療施設で高度な医療技術が求められているものの、その技術を学ぶための医療学会も医師が集まる形でのリアルな開催ができなくなっているという。なかでも、COVID-19重症患者向けの人工肺ECMOや救命救急の治療は、必要性が高まっている一方で、習熟度を上げるための経験値を積むことが難しく、より効率的な臨床教育のニーズが全国各地で高まっているとした。

多接続リモートVR臨床システムは、講師の医師と臨床体験を積みたい医療従事者が、どこか1ヵ所に集まることなく、治療スタッフそれぞれの360度視野を、任意の場所からVRで一斉に臨床学習できる次世代型医療教育システム。

同システムは、オンライン講義の中で、VRによる臨床実習を一斉に提供することで、講義参加者全員が手術室など治療現場に立ち会っているかのようなバーチャル臨床体験を実現。講師のタブレットアプリと受講者のVRゴーグルは、インターネット経由で接続されており、講師は体験させたい症例のVRを一斉に提供したり、注視してほしいポイントをタブレット上に描画することで、VR受講者の視線を誘導したりなど、スムーズなリモートVR授業を進行できる。

なおジョリーグッドは、新型コロナウイルスの影響で大学や病院に通うことができない医学生向けに、同システムを利用したオンラインリモートVR臨床授業を先行して実施済み。

8月27日の遠隔VR医療セミナーでは、これまでジョリーグッドが医療VRの開発を共同で行ってきた、日本医科大学の横堀將司教授と、ECMOの第一人者である済生会宇都宮病院 救命救急センター長、小倉崇以先生らが講師として登壇。会場である国士舘大学と、愛知・大阪・京都・福岡・茨城・富山の病院計7拠点の医師・看護師らがオンラインとVRで臨床実習する医療セミナーの実証を行う。参加は、申し込みページを参照。

ジョリーグッドがVRで遠隔臨床実習を行える「多接続リモートVR臨床システム」を開発

ジョリーグッドは、高精度な「プロフェッショナルVRソリューション」と、VR空間のユーザー行動を解析するAI エンジンなどを開発するテクノロジーカンパニー。医療、障害者支援、介護教育、外国人教育など、成長を加速し生きがいを支援するVR・AIサービスを開発、提供している。

関連記事
神戸市が新型コロナ対策として遠隔ICUシステムを導入、スタートアップのT-ICUと連携

テレビ局などにVR×AIサービスを提供するジョリーグッド、ディップらから総額4億円を調達

テレビ局や制作会社向けのVRソリューション「GuruVR Media Pro(グル・ブイアール・メディアプロ)」や、VRコンテンツとユーザーの視聴行動を解析する人口知能エンジン「VRCHEL(ヴァーチェル)」などを提供するジョリーグッド。同社は11月16日、ディップ、エースタートを引受先とした第三者割当増資により、総額約4億円の資金調達を行ったことを明らかにした。

ジョリーグッドは2014年5月の創業。代表取締役CEOを務める上路健介氏は、テレビ局で技術者として番組制作に従事した経験を持つ人物だ。

同社が展開するサービスのひとつGuruVR Media Proは、テレビ局や制作会社向けのVRソリューション。撮影から編集、配信までの制作環境をワンストップで提供していることが特徴で、撮影や編集システムに加え、配信や効果測定に活用できるCMSも備える。

2016年6月のリリース以降、すでに北海道放送の「HBC VR」やテレビ西日本の「VR九州」、毎日放送の「絶景散歩VR」など各地のマスメディアと共同で多数のVRサービスを展開している。

おなじく同社が手がけるVRCHELは、VRコンテンツの属性とユーザー視聴行動のパターン解析を行う人工知能エンジンだ。映像や音声から各VRコンテンツの詳細を分析するだけでなく、実際に視聴したユーザーの行動を分析することで最適なソリューションを提案できるのが強み。こちらも東海テレビと共同で展開するVRアプリ連動テレビ番組などで活用されているという。

ジョリーグッドでは今回の調達資金によりサービス拡充と体制強化を行い、引き続き地域や企業にVR×AIソリューションを提供していく。