Boeing(ボーイング)はカプセル型宇宙船、Starliner(スターライナー)の最初の有人飛行の準備のため、最後の重要なステップに差し掛かっている。さらに地球上でも、SFの世界を現実にすることに力を注いでいる。ディズニーが宇宙戦闘機、Xウイングの大型モデルを開発するのを手助けしたのだ。そのXウイングは、米国フロリダ州にあるディズニーワールドに新設された「Star Wars:Rise of Resistance」(スター・ウォーズ:ライズ・オブ・レジスタンス)アトラクションのオープニング記念イベントに登場した。
先週のはじめの夕方のセレモニーでアトラクションがオープンした際に、「ほぼ小型のワゴン車サイズ」のXウイングが、イベント会場の上を飛行した。これはThe Driveの記事の表現だが、同メディアは、ボーイングの航空貨物ドローンを改造したと思われるXウイングを、最初に盗撮することに成功していた。その後、同社は関与を認めていたが、Xウイングが実際に同社の航空機であること以上の情報を提供していなかった。
下のビデオのように、Xウイングは夜空に向かって垂直に上昇し、上空でホバリングして回転してから飛び去っている。ただし、Poe Dameron(ポー・ダメロン)が操縦しているかどうか確認しようと目を凝らしても無駄だ。このXウイングは、無人のドローンなのだから。おそらく、ボーイングが最近公開した「Cargo Air Vehicle」(カーゴ・エア・ビークル)の設計をベースにしたものだろう。6基のローターが、この記事の末尾のギャラリーのクローズアップ写真で確認できるはず。
観察眼の鋭いコアなスターウォーズファンなら、このXウイングが、オリジナルの3部作で使われていたフルシリンダータイプのエンジンを備えたT-65ではなく、ライズ・オブ・レジスタンスに登場する分割シリンダーエンジンのT-70であることに気づくはず。これは時代考証的にも正しい。というのも、このアトラクションは、最新の3部作のタイムラインで、レジスタンスとファースト・オーダーが対立した時代を想定しているからだ。
ボーイングのCAV(カーゴ・エア・ビークル)について付け加えると、今年初めに屋外でのホバリングのテストに初めて成功したあと、最近になって前方への移動を含む3分間のテスト飛行を完了した。この貨物ドローンは産業用に設計されたもので、最大500ポンド(約227kg)の荷物を運ぶことができる。まだテスト段階のものだけに、今回のスターウォーズのデモはなおさら興味深いものだった。
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(翻訳:Fumihiko Shibata)