rinnaは、MicrosoftのAI&リサーチ部門でAIチャットボットの研究を行っていたチームがスピンアウトして2020年6月に設立したAI開発企業。ディープラーニング技術を活用し、AIが文脈に応じた会話文を自動生成して人間と自然に会話する「共感チャットモデル」、AIが話し声や歌声で豊かに感情表現することを可能にする「音声合成システム」などの技術を発表してきた。これら技術は、rinnaが運営するLINE上のAIチャットボット「りんな」、法人向けAIチャットボット開発プラットフォーム製品「Rinna Character Platform」に応用されている。
Rinna Character Platformは、会話内容や音声表現をカスタマイズしてキャラクター性を持たせたAIチャットボットを開発可能。2021年春リリースの新バージョンでは、新開発のチャットエンジン「Style Transfer Chat」(STC)を使用することで、大規模会話データから構築した事前学習済みモデルに、作り上げたいキャラクターの性格や口調を反映した少量の会話データを追加学習させるだけで、キャラクター性を反映した自由会話が可能という。
ソフトバンクロボティクスのPepperでは、2019年からRinna Character Platformを採用しているという。同新バージョンの最新チャットモデルの効果により、Pepperの会話機能が向上し、Pepperが提供するサービスの顧客満足度が高まることが期待されるとしている。また、Rinna Character Platformの新しいアーキテクチャによってシステムの導入が容易になるとともに運用効率と耐障害性が向上し、自由会話のAIチャットボットをより低コストで安定したサービスとして提供できるようになるとした。
Verve Motion(ヴァーヴ・モーション)の資金調達ラウンドは、先週のラウンドアップ掲載にぎりぎり間に合わなかった。1億ドル(約110億円)規模のラウンドを主導するのは大変なことだが、1500万ドル(約16億5000万円)だって決して馬鹿にできる金額ではない。ハーバード大学のヴィース研究所(Wyss Institute)に属するConor Walsh(コナー・ウォルシュ)博士の研究室と、同大学のJohn A. Paulson School of Engineering and Applied Sciences(ジョン・A・ポールソン工学部および応用科学部)で行われている非常に興味深い研究から生まれたVerve Motionは、いわゆるパワードスーツやエクソスーツと呼ばれる筋力強化スーツをてがけている数多いスタートアップ企業の1つである。