ツイートが犯罪発生予測に役立つ

バージニア大学の助教Matthew Gerberは、ツイートと犯罪の間に相関関係があることを発見した。いや、犯罪者がこれから酒屋強盗をやるぜ!なんてツイートをしているわけではない。そうではなく、ツイートに付随したGPS座標と人口集積度のヒートマップも評価することによって、警察はどこで犯罪が起きやすいのかを予測することが可能なのだ。

「私の最初の仮説は、Twitterの利用と犯罪との間には相関関係はないだろうということでした。なにしろ、普通はこれから犯罪をおこなうぞとか、いまやったばかりだ、などという情報は、世界に向けて発信したりしないものですから」とGerber。「そうした人たちがシェアするのは、犯罪活動につながる可能性のある社交イベントや外出などに関してです」。

Gerberは、シカゴ地区における2013年1月から3月までのツイートを、150万本集めた。また同時期の犯罪記録も入手した。彼は地理的な場所に基づいてツイートを分割し、それぞれの地域の犯罪データとツイートのタイプ(スポーツへの喝采、レストランへの言及など)を比較して、ツイートの密度が犯罪と相関しているかどうかを調査した。実際それは相関していたことが判明した。この方法を使えば、25種類の犯罪タイプのうち19種類を正確に予測することができたのだ。

「こうした手法をリソース配分の基準に採用した都市の中には、犯罪が激減した場所もあります」とGerberは語る。残念ながら、なぜツイートが犯罪の予測に使えるのかを説明することはまだできないが、とにかくそれは役に立つ。彼は現在警察と協力して、シカゴとニューヨークでシステム作りを行なっている。

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(翻訳:Sako)

FEATURED IMAGE: BRYCE DURBIN/TECHCRUNCH

GoogleがTwitterを買収するなら、YouTubeと統合するのがベストだ

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最も早いタイプのSNSと最も遅いタイプのSNSを組み合わせたら、それはみんなが見るような、忘れらないSNSになるだろう。

YouTubeには短く、頻繁に更新されるコンテンツはないが、YouTubeの動画とそれに付随する視聴者は多額の利益をもたらす広告を惹きつけることができる。Twitterはグロースとマネタイズに苦戦しているが、それは地球の鼓動を体現し、無数のリアルタイムのコンテンツとエンゲージメントを生んでいる。

Kara Swisherが伝えところによると、買収額300億ドルという。この金額をGoogleが支払うことに意欲的なのなら、両者はきっと強力なチームになることができるだろう。

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YouTube’s new Twitter-esque Community tab

CNBCTwitterが売却を検討していると報道した。TechCrunchでもTwitterは他にVerizon、Salesforce、Microsoftと買収の話をしていると伝えた。また、Disneyも入札を検討しているようだ。

これらの買収先の中では、Googleが一番合っているようにみえる。GoogleはTwitterと連携しやすいプロダクトをいくつか所有している。それにGoogleはYouTubeを買収以後、成功するソーシャルネットワークを作れていない。そして、Googleは検索広告というありえないほど利益をもたらすビジネスを保有しているので、財務的に不安定なTwitterを支援することができるだろう。

GoogleはTwitterの買収で、大量のデータ入力を期待でき、世界の情報を整理するという目標に向かって前進することができる。GoogleのAIが、世界で何が起きていて、人々がそれにどのような反応をしているかの理解することの助けにもなるだろう。それに加え、GoogleのAdwordsやAdSenseで知り得た全てのデータを合わせることで、効率的なマネタイズも実現できるかもしれない。

しかし、最も良い戦略はYouTubeの散発的な動画コンテンツとTwitterの定常的なおしゃべりを組み合わせることだと私は思う。YouTubeとTwitterが深く連携することで、YouTubeチャンネルには洗練された動画と無加工のツイートが揃い、熱狂的なファンのためのワンストップサービスになることができる。それは、コンテンツ・クリエイターのチャンネルに視聴者が再訪する率を高めることが期待できる。

Googleはつい最近、YouTubeにTwitter風機能YouTube Communityを実装したばかりだ。これを本物と置き換えることができるだろう。

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YouTube Community はYouTubeのチャンネルのサイドバー/タブにあり、クリエイターがテキスト、写真、GIF、リンクなどを共有することができる機能だ。これにより、クリエイターは視聴者とさらに深い関係性を築くことができる。クリエイターが週に2、3回、新しい動画を投稿した時だけユーザーがサイトを訪れるのではなく、もっと頻繁にYouTubeへの来訪を促すことが目的だ。YouTubeのアルゴリズムによる提案を駆使すれば、そういった視聴者に他の動画や、ユーザーのお気に入りのスターの過去動画を紹介したりすることができるだろう。

これができればYouTubeは、Facebookと競争する力を補強できる。Facebookはユーザーが新しい動画を発見できる仕組みを組み込むことで多くの視聴者を得ている。ユーザーは友達の近況を知るためにニュースフィードを訪れるが、気がつくとランダムに流れる動画を視聴している。この環境では、ユーザーは特定の見たい動画があって視聴しているわけではないため、Facebookには高額な動画広告を差し込むチャンスが生まれる。YouTubeはこれまで、ユーザーが特定の動画を見たり、フォローするクリエイターの最新の動画クリップを見るために訪れるサービスとして発展してきたのだ。

一方Twitterは、YouTubeのメインストリームやティーネイジャーの観衆への露出があることで多大な恩恵を受けられるだろう。Twitterにサインアップする動機がまだいまいち理解できていない人もいる。公人でなく、ツイートだけで大きな観衆を作ることができないユーザーは特にそうだ。しかし、YouTubeに実装されるなら、ユーザーにスターや業界の聡明なリーダーなどをフォローしたり、返信したりできるようになる。自分自身でオリジナルのツイートをしなくとも楽しめるTwitterの隠れた良さを伝えることができるかもしれない。

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Googleが買収するならTwitterは、自分たちで直接マネタイズする圧力から解放されることにもなるだろう。Twitterの収益の伸び率は芳しくなく、急速に縮小している。Twitterが提供する「スポンサードツイート」などの広告商品は、ユーザーの目に止まりにくいという問題もある。

人々は、Twitterのタイムラインのツイートを全て細かくチェックしているのではなく、飛ばし読みしていることが多い。Twitterの広告は、Facebookの広告より飛ばされやすい。それはFaebookの投稿はアルゴリズムでソートされ、リアルな友達の投稿はじっくり読むことが多く、その合間に出てくる広告も視聴しやすい環境にあるからだ。Twitterの最も効果的な広告形態は動画で、YouTubeが提供する体験と広告主とのつながりは、Twitterの広告を促進させる力があるだろう。

いずれにしろTwitterは変わらなければならない。ただ、Twitterの売却で資金を得たい投資家は前向きではないかもしれない。株価はどんどん下がっている。決算発表がある度に、ユーザーグロースの問題が収益グロースの問題へと発展し、希望が失われているように感じられた。新たなマネジメントを迎え、クロスプロモーション施策に実績のあるGoogleのようなテクノロジー企業の後ろ盾があれば、Twitterはその翼を治すことができるかもしれない。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website

Twitter、5月に発表した140文字制限の緩和ルールを今日から適用

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もう気が付いただろうか?Twitterは5月に発表したルール改正で、サービスがより使いやすくすることを目指す。この改正ルールはさきほどから適用が始まった。本日からTwitterは140文字でカウントするものを削減する。ルールをおさらいすると、ツイートに含まれる写真、動画、GIF、投票、引用ツイートといったメディアは文字数に加算されなくなる。しかし、どうやらリンクはまだ加算されるようだ。

Twitterはこれらの変更を今年の初めに発表していたが、開発者コミュニティーが対応できるまで展開を遅らせていた。

140文字数カウントの他に、Twitterは他の変更点を加えた。例えば、「.@」のフォーマットを撤廃することなどだ。これは、ユーザーが「@ユーザーネーム」から始まるツイートを自分の全オーディエンスに送信したい時に使われるようになった。ユーザーが作り出したハックで、句点をつけると、Twitterがフォロワーのタイムラインに登場するツイートに設けている制限を受けなくなる。

Twitterはこういった変更を施すことで、サービスがよりシンプルに使えるようになることを目指す。Twitterの使い方に分かりづらさを感じる新規ユーザーを惹きつけるための施策の一環だ。Twitterのユーザーグロースは停滞していて、ウォール街は不安視している。Twitterは売却先を探しているのではないかという噂もある。

今回の140文字数ルールの変更の目標は、Twitterの特徴的な機能をユーザーが登録した最初の日から簡単に利用できるようにすることだ。

これで使いやすくなっただろうか。

本当にそうだろうか。

何が変更になったかおさらいしたいと思っている人のために、Twitterのより「シンプル」な最新ルールをまとめた。文字数カウント以外にも5月にTwitterが発表した変更点は以下の通りだ(ちなみに、RTとQTの変更は数ヶ月前に実装済みで、@メンションと「.@」の変更はこれからだ)。

  • 1つのツイートにつき、入力できるのは140文字まで。(最もシンプルなルール)
  • ただし、テキストコンテンツでない動画、GIF、画像、投票を投稿する際には140文字数には含まれない
  • ただし、リンクは含まれる
  • 引用ツイートは含まれない。引用文もテキストだが、ちょっと古いコンテンツになるからだと思う。古いのはカウントされない、新しいものだけ。(きっと、そういうことなんだろう)
  • 返信した@メンションはツイートとして表示されなくなる。ユーザーインターフェイスのヘッダー辺りから見れるんだとか。
  • @メンションも140文字にカウントされない。50人までメンションすることができる。
  • もし@での返信を全員に公開したいのなら、自分のツイートをリツイートすること。
  • そう、自分のツイートをリツイートすることができるようになった。
  • 自分のツイートを引用することもできる。
  • それをしないと@での返信を他の全ユーザーに公開できない。
  • @ユーザーネームで新しいツイートを作ることもできる。けれど、それは正確には返信ではないから、誰でも見ることができる。
  • 変だな。つまり、 Twitterは返信を見れるユーザーのルールを実質的には変更してないとも言える。@ユーザーネームで始まるメンションの新規ツイートは返信ではないのだから。@での返信をタイムラインで見ることになるユーザーは、返信を送るユーザーと受け取るユーザーのどちらもフォローしている人のみだ。
  • 両方のユーザーをフォローしていない人にもツイートを公開したい場合、@ユーザーネームの前に「.」を入れる使い方はまだ有効のようだ。(よく分からなくなってきた)
  • けれど、自分のツイートもリツイートできるようになったので、「.@」を使うのではなく、リツイートを使うことをTwitterは奨励しているようだ。つまり、これは機能変更ではなく、「提案」ということかもしれない。
  • ただ、自分のツイートをリツイートする機能を入れたから、RTって書く人はいなくなる。
  • 「MT」も。誰もそんなことしない。変なルールだった。
  • だけど、ツイート内にユーザーネームをメンションする場合は、通常の言葉のように140文字カウントに加算される。(@ユーザーネームに返信する時、自動でユーザーネームが埋まる時は例外)。

簡単か、、?

少なくとも、最初の140文字だけを表示して、他をクリックしないと見れないように隠しているよりは、良くなったかもしれない。

この機能を多くの人が求めていたのだろうか?「ツイートを編集」する機能やInstagramがこの前ローンチしたような、Twitter上で頻発するいじめやトロールに対応するといった真っ当な機能より必要だったのだろうか。

少なくとも、私の周りでは誰も今回の機能を求めている話は聞いたことがない。

いずれにしろ、文字数カウントを減らす要素が減ったのは嬉しい。

(私はMediumにも この投稿の別バージョンを投稿している)。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website