Alchemist Acceleratorのデモデーに登場した22社のスタートアップを紹介

企業を対象としたスタートアップ・インキューベーターAlchemist Accelerator(アルケミスト・アクセラレーター)は、米国時間9月21日に22回目のバッチを紹介するデモデーを開催した。

参加企業には5分間が与えられ、自分たちは何者か、何を作っているのか、なぜ自分たちがそれに誰よりも長けているのかを、満場の投資家たちを前に売り込む。今回は、業務用ロボット掃除機から医療機関のためのプラットフォーム、AI駆動の資金融資プラットフォームまで、さまざまな事業を行う企業が登場していた。

早速どんな企業がデビューしたかを紹介しよう。参加した22社すべての概要を登壇順に列記する。

1.Cresance(クレサンス)
AIを使い、独自のアルゴリズムで無駄を検出し、クラウドの運用コストを削減する。2019年に企業がクラウドのために消費した金額は2000億ドル(約21兆5000億円)に上る。Cresanceは、3~5年後には5000億ドル(約53兆8400億円)にまで膨れ上がると見込んでいる。


2.Bridgefy(ブリッジファイ)
ユーザーが気に入っているインターネット接続が切れたときでも、接続が継続できるモバイルアプリを開発中。彼らのフレームワークは、近くにいる他のユーザーを通じてBluetoothのメッシュネットワークを利用するというもの。創設者Jorge Riso(ホーヘ・リソ)氏によれば、この4カ月間で1万2700件のライセンス契約を交わしたとのこと。また、Bridgefy独自のメッセージアプリは、4週間で14万ダウンロードを記録した(香港の抗議活動の間に利用者が急増)。リソ氏は、Twitter(ツイッター)の共同創設者とブリッジファイの投資企業であるBiz Stone(ビズ・ストーン)からステージに招かれた。

3.Synapbox(シナップボックス)
企業の画像や動画コンテンツにどれだけの効果があるかを調査し、パフォーマンスを高める方法を提供する。創設者Cristina De la Peña(クリスティーナ・ダ・ラ・ペーナ)氏によると、同社の月間経常収益は100万ドル(約1億800万円)を超えると見積もられ、8月の収益は6万ドル(約650万円)、9月は8万5000ドル(約916万円)に上るという。

4.Teleon Health(テレオン・ヘルス)
高齢者介護施設のためのソフトウェアプラットフォーム。同社の最初の製品はHIPAA(米国医療保険の総合運用性と責任に関する法律)に準拠したスタッフ間の通信プラットフォームだ。スタッフ同士が簡単につながり、利用者のデータの交換やそれに関する相談、更新スケジュールの送信などが行える。

5.Particle(パーティクル)
転向、災害、地域紛争など「1日あたり100万件を超える影響力の強いデータポイント」をAIで常に監視し、商品相場(コバルト、プラチナなど)を予測する。2019年には100万ドル(約1億800万円)の収益があり、2020年には3倍に伸びると同社は見込んでいる。

6.Pristēm(プリスティーム)
ポータブルな装置でスチームクリーニングができる。オフィス、ホテル、アパートなどで、ドライクリーニングの代わりに使用されることを想定している。ハードウェアのライセンス料と月間のサブスクリプション料で収益を得る。同社の共同創設者によると、マリオットやハイアットを始めとするホテルチェーンから基本合意をもらっているという。Pristēmという名称はスチームに掛けてある。

7.EveraLabs</span>(エベララブズ)
尿から幹細胞を収集すると同社が主張する在宅の郵送キットだ。若いときの幹細胞を保管しておき、後に健康上の問題が発生したときに役立てるというアイデアだ。

8. testRigor(テストリガー)
開発中のソフトウェアを「人間レベル」で自動テストする。現在は年間経常収益が20万ドル(約2150万円)と推測されるが、今後30日で30万ドル(約3230万円)になると予測している。共同創設者のArtem Golubev(アーテム・ゴリュベフ)氏によれば、testRigorはすでに、GrubHub(グラブハブ)、stockX(ストックエックス)、Genentech(ジェネンテック)など26社と商談を進めているという。

9.Spectrum CannaLabs(スペクトラム・カナラブズ)
合法的な大麻(カナビス)製品のための、速くて正確な専門の検査を提供する。合法カナビス製品は、多くの州で、残留農薬、菌類、重金属、異物の出荷前の検査が義務づけられているが、同社によればそのための研究室の費用は高額になるという。

10.Gritwell(グリットウェル)
栄養士や栄養士、自然療法士と、持病を抱える患者とのマッチングプラットフォームを運営。同社は当初、ループス(全身性エリテマトーデス、全身性紅斑性狼瘡)の患者を対象としていたが、現在は自己免疫疾患の患者にサービスを拡大している。

11.Green Light Labs(グリーン・ライト・ラブズ)
電気自動車への乗り換えを後押しするマーケティングプラットフォーム。MyGreenCar(マイグリーンカー)とMyFleetBuy(マイフリートバイ)という2つのアプリは、車の走行状況を分析して、別の車ならどれぐらいのコストになるかを、個人向けまたは企業向けに分析する。現在、契約で生じた収益は130万ドル(約1億4000万円)。

12.Friendly Robots(フレンドリー・ロボッツ)
業務用のロボット掃除機。ルンバのようなものだが、大型で、広く入り組んだ業務用スペースを掃除する。自律度も劇的に高められている。CEOのXiao Xiao(シャオ・シャオ)氏は以前Apple(アップル)で、おもにApple Watch用の距離計やモーションセンシングのアルゴリズムのデザインと開発を行っていた。

13.Bludot(ブルドット)
地方自治体が、地元の産業の成長を監視し分析できるようにするクラウドベースのプラットフォーム。そのデータを許認可に結びつけ、自治体がビジネスオーナーたちとつながれる場所を提供する。現在、中規模の都市での試験プログラムを完了したところだ。

14.Coolso(クールソー)
手首に装着して筋肉の動きを感知することで、ジェスチャーでデバイスの操作ができるようにする装置。共同創設者のJack Wo(ジャック・ウー)氏によると、同社のソリューションは、Thalmic Labs(サルミック・ラブズ)のMyo(マイオ)やLeap Motion(リープモーション)などのアプローチと違い。安価に製造でき、しかも安定しているという。

15.Crelytics(クレリティクス)
金融業者のためのAIを使ったリスク評価と不正検出のためのソフトウェア・プラットフォーム。カスタマイズ可能な意志決定エンジンでもある。現在の年間経常収益は10万ドル(約1080万円)以上とされている。

16.LEAD(リード)
企業内に「素晴らしい職場文化を築く」ことを目的としたプラットフォーム。従業員を、興味や職歴をもとにマッチングし、1~4週間ごとにお茶やランチや仮想訪問で会合させる。SlackGoogle Suiteなどの既存のソフトウェアと連動させて使用する。

17.Celly.ai(セリー・エーアイ)
AIを使った顕微鏡検査による診断を行う。光学式アダプターで顕微鏡のレンズにiPhoneを接続すると、Celly.aiのニューラル・ネットワークが、まずは血球数をカウントし、血液塗抹標本の分析を行う。

18.Blushup(ブラシュアップ)
美容製品の小売業者(ロレアルやランコムなど)向けのマーケットプレイスであり予約ソリューション。創設者Monique Salvador(モニク・サルバドール)氏によると、オンライン予約ソリューションを利用している美容小売業者ではわずか37%だという。

19.Modality.ai(モダリティ・エーアイ)
ユーザーの動画(アバターで通信している間に録画)で、表情の動きや話のパターンなどから神経疾患の変化を評価する。神経疾患のための薬の試用を、標準化された客観的なデータによってより効率的に行うことを目的としている。

20.Chowmill(チャウミル)
企業の会議やイベントのための食事の注文を、早く簡単にできるシステム。食事の好み、好きなレストラン、予算などを入力すると、Chowmillが残りの作業を自動的に処理する。創設者Mubeen Arbab(ミュービーン・アーバブ)氏によれば、同社の売上総利率は40%とのこと。1月には収益が2万5000ドル(約270万円)だったが、8月には11万8000ドル(約1270万円)に増加した。

21.Yaydoo(イェイドゥー)
値段交渉や再注文など、企業の調達業務を自動化する。年間経常利益は120万ドル(約1億3000万円)と予測されている。

22. SmartBins(スマートビンズ)
食料品店の量り売りのためのスマート・ディスペンサー。既存の容器で使用できる。客は、ディスペンサーを普通に使うだけで、SmartBinsのシステムが自動的に分量を計測し、その近くに置かれてる発券機からラベルが印刷されて出てくる。共同創設者のDavid Conway(デイビッド・コンウェイ)氏によると、すでに市場占有率100%の量り売り用ディスペンサーのメーカーと販売契約を交わしたという。食品メーカーと小売店は、商品ごとの売り上げの分析結果をダッシュボードで見られるようになる。

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(翻訳:金井哲夫)

Y Combinatorの2019年冬のDemo Day初日の有望スタートアップ10社

電気自動車の充電スタンド、兵士のためのヘッドアップディスプレイ、マリファナのコストコなど、一流アクセラレーターY Combinator(YC)の2019年冬のデモデーに登場したスタートアップには、TechCrunch好みの企業がいくつもあった。シリコンバレーの波動を感じたければ、YCこそまさにその場所だ。しかし、2日間にわたり2箇所で開かれた「Demo Day」(スタートアップが投資家にプレゼンを行うイベント)には200社を超えるスタートアップが登場し、そのすべてを把握するのは困難を極める。

興味のある方は、デモデー初日に登場した85社を超える企業の紹介記事を読み、完全な索引を見て2日目からピックアップした企業の記事を読まれるのがいいだろうが、ここではデモデー初日の半分から選んだ10社を紹介したい。私たちが選んだ理由も書き添える。

Ravn

戦場では、建物の角から顔を出すときが、兵士にとってもっとも危険な瞬間となる。Ravnは、兵士や警察官が、角を曲がった先の様子を確認できるヘッドアップディスプレイを作っている。銃やドローンや、周囲のカメラの映像を利用する。遮蔽物に身を隠したままで敵を見ることができれば安全だ。Ravnはすでに、米海軍と空軍との間で49万ドル(約5468万円)の契約を交わしている。海軍の特殊部隊Seals出身のCEOは、コンピューター科学を学び、拡張現実の専門家となり、国防省に売り込みをかけた。Ravnは、今後かならず必要になるであろう歩兵用のヘッドアップディスプレイを供給できる。

Ravnを選んだ理由:戦場はかならずAR化される。しかし、MicrosoftのHoloLensチームは、現在、弾倉にあと何発弾が残っているか、仲間はどこにいるかといった戦闘中の情報提供に重点を置いている。Ravnの技術は、そうした撃ち合いの惨状を体験してきた人間が開発した。彼は、兵士が危険な状態に陥る前に戦闘を回避する、あるいは勝利することを目指した。同社には、米政府にハイテク機器を売り込む専門家がいる。

Middesk

仕事のパートナーが税金を払っているか、破産宣告していないか、または訴訟に捲き込まれていないかを知るのは難しい。こうした事故による回収不能になった不良負債は、年間1200億ドル(約13兆3900億円)にのぼる。Middeskは、事業の優良不良を識別し、企業間取引、融資、投資、買収などの信頼性を高める適正評価を行っている。顧客が安心して資金を出せるよう、Middeskは、広範にわたる取り引きに介入する。

Middeskを選んだ理由:同社は、実質的にあらゆる取り引きに関与できるビジネス界の弁護士として信頼を高めている。情報が多いほど、愚かな決断は減らせる。Middeskは、疑わしい取り引き相手を信じてしまわないよう、予防してくれる」から。

Convictional

消費者に製品を直接販売している業者が、より簡単に大手小売り業者と取り引きできるようにする企業。通常、製品を提供する側が小売業者との関係を築き、製品を売ってもらえるようになるまでには長い時間がかかるが、Convictionalは、企業間のセルフサービス商取引プラットフォームで、この時間を短縮する。これを使えば、小売業者は簡単にメーカーとつながり、発注できるようになる。

Convictionalを選んだ理由:スーツケースからひげ剃りにいたるまで、あらゆるものが直販されるようになったが、製品の露出度や販売規模を拡大するためには、こうした商業分野から追い出されないように頑張っている小売り業者とつながる必要がある。仲介者であるConvictionalは、高収益が見込める立場にあると同時に、貴重な購買データの宝庫にもなり得る。

Dyneti Technologies

詐欺を50パーセント以上予防し、コンバージョンを5パーセントまで高められるクレジットカードのスキャナーSDKを開発。同社は、Uberの元従業員2人によって設立。そのうちの一人は、Account SecurityとUberEATSで詐欺の分析部門を立ち上げたCEOのJulia Zheng氏だ。Dynetiのサービスは深層学習に支えられており、あらゆるカード方式に対応する。設立からわずか2カ月で、RappiやGametimeなどの企業と契約を交わしている。

Dynetiを選んだ理由:サイバーセキュリティー上の脅威は増す一方だが、その対策が未熟な企業も、電子商取引に乗り出したいと躍起になっている。Dynetiは、Stripeのような基本的な企業間事業のひとつだ。複雑な問題を単純化して信頼をもたらす能力があるため、企業は自社の製品に集中できる。

AmpUp

「電気自動車充電器のAirbnb」と呼ばれるampUpは、大多数の人が電気自動車に乗る世界に向けて準備を進めている。スマホアプリで、無数にある充電スタンドとドライバーをネットワークで結んでくれる。このアプリを使うと、電気自動車の運転車は、最寄りで自分の車に適合する充電スタンドを素早く知ることができる。また、充電器のオーナーは、自分で決めた価格で料金を徴収し、自分のスケジュールで運営ができる。このサービスは現在、サンフランシスコ湾含地区で展開されている。

ampUpを選んだ理由:時代は電気自動車に向かっているが、確実に充電できるか否かの不安が、電気自動車の購買意欲を削いでいる。大規模な充電スタンドのネットワークを自社で構築したところで、ガソリンスタンド網には到底及ばない。そこでampUpは、充電器で収入を得たいと考える人なら誰もが、自分の土地に充電器を置けるようにした。

Flockjay

Flockjayは、オンライン営業学校だ。仕事を探している人なら、ハイテク産業での営業の実績が少なくても、専門の教育をほとんど受けていなくても受講できる。12週間のブートキャンプで訓練や指導を行う。同社は、17名の生徒とともにこのサービスを開始し、全員がすでに企業の面接を受け、40パーセントがハイテク産業での新しい仕事の内定をもらっている。

Flockjayを選んだ理由:プログラミングのブートキャンプの場合は参加条件が非常に厳しいが、優秀な営業マンはやる気のある人間を見習えばなれる。経験や教育が乏しい人たちは、一般に当たり前とされている機会を手に入れるために、自分を上手に売り込む方法をすでによく知っている。Flockjayは、職の確保が大変に難しい人たちに、エコノミック・モビリティ(所得階層の上位移動)をもたらす可能性がある。

Deel

世界には、米国企業と契約している業者が200万件あるが、彼らとしっかり取り込み管理するのは難しい。Deelは、契約、支払い、税金に関する業務をひとつのインターフェイスにまとめ、書類仕事と時間の無駄を削減する。使用料は月間10ドル。支払い1件あたり1パーセントの手数料も徴収する。これにより、契約業者1社につき年間平均560ドルの収益が得られる。

Deelを選んだ理由:遠隔勤務が奇異な目で見られなくなったことで、アメリカの産業には、海外での新しい人材確保の機会がもたらされた。しかし、遠く離れた国の人員を適切に管理できなければ、せっかく安い労働力を確保してもコスト削減にはつながらない。グローバリゼーションの流れは今後も続くため、企業にはよりよい人材管理ツールが必要となる。

Glide

以前から、トレンドはウェブページやモバイルアプリを簡単に作れるサービスに大きな関心が集まり、流れはそちらに向かっていた。Glideは、Googleスプレッドシートを使うことで、顧客が簡単に本格的なモバイルアプリを作れるようにする。ページが簡単に作れるだけでなく、サイトの情報を常に最新に保つ方法も単純化している。

Glideを選んだ理由:デスクトップ・ウェブサイト製作の市場は熾烈を極める。プログラミングができない人には、モバイルサイトの開発も容易ではない。視覚化されたレイアウトツールもまだ馴染みが薄いので、Glidesは、誰もが使ったことがあるスプレッドシートで作ることを考えた。このところ、どのブランドもインフルエンサーも、ウェブページから親密性が失われつつある。そのためGlideでは、第一に親近感があり個性的になるよう、アプリを仕立てる手助けをしてくれる。

Docucharm

Uberの元プロダクト・マネージャーMinh Tri Pham氏が共同創設者に加わったプラットフォームだ。書類をコンピューターに理解できる構造化データに変換して、書類の処理とワークフローを正確に自動化し、人間によるデータの打ち込みの必要を排除する。DocucharmのAPIは、たとえば給与明細など、いろいろなフォーマットの書類を認識でき、間違いなく必要な情報を抽出できる。顧客には確定申告代行業のTributiや貸金業者のAspireなどがある。

Docucharmを選んだ理由:高い技術を持つ高給の社員にデータの打ち込みをさせるのは無駄なことだ。Docucharmのような光学文字認識は、データ抽出を元に新しいビジネスの世界を切り拓く。このスタートアップには、その業界全体を支えるAI基盤になる可能性がある。

Flower Co

マリファナを安価に販売し配達する会員制のショップ。たいていの医療機関は、高価な製品と手厚い世話を求める金持ちや初心者の需要に応えている。それとは対照的にFlower Coは、低価格のマリファナを大量に求める昔からの愛好家の需要に応えるものだ。現在同社は700名の会員に月間20万ドル(約2200万円)のマリファナを売り上げている。会員料金は年100ドル。販売ごとに10パーセントの手数料を徴収する。

Flower Coを選んだ理由:マリファナは次なるゴールドラッシュだ。1世代に1回だけの土地の奪い合いとなる。しかし、大多数がずっと前から大勢の友だちと安いマリファナを楽しんできた愛飲家たちであるにも関わらず、ほとんどのマリファナ販売業者は、非常に目の肥えた高級な客に焦点を合わせている。マリファナの吸引をライフスタイルにしたい人たちは、今後大量に増えると思われるが、Flower Coは、そんな人たちの御用達業者になれる。

【編集部注】米国では過半数の州で医療用大麻が合法化されているほか、10州ほどで嗜好品としても合法化されているが、日本では大麻取締法で規制されている違法薬物だ。

その他の注目企業

Atomic Alchemy:核医学の不足を埋める。
Yourchoice:あらゆる性を対象としたホルモンを使わない妊娠調整。
Prometheus :二酸化炭素をガソリンに変える。
Lumos:意志のための医療用検索エンジン。
Heart Aerospace:短距離電動飛行機。
Boundary Layer Technologies:超高速なコンテナ輸送。

Y Conbinator 2019年冬のデモデー初日に登場した85を超えるスタートアップ紹介(本文は英語)

追加取材:Kate Clark、Greg Kumparak、Lucas Matney

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(翻訳:金井哲夫)

全米一と評価されるアクセラレーターに参加の最新スタートアップ19社

AngelPadがニューヨークで開催した3カ月間スタートアップアクセラレーラーコースの第12回目が修了した。今回は、クライマックスをデモデーで飾るという形式をとらない2回目の実施となった。その代わりに、19の参加スタートアップ企業は、先週末、あらかじめ設定されていたベンチャー投資家たちと1対1で面談した。

AngelPadの共同創設者Thomas Korte氏とCarine Magescas氏は、昨年、同社の10年近い歴史の中で初めて、デモデーの伝統を廃止した。これまでAngelPadが指導したスタートアップには、Postmates、Twitterに買収されたMopub、Pipedrive、Periscope Data、Zum、DroneDeployなどがある。

「デモデーには、アクセラレーターが多くの企業を大勢の投資家に紹介できるといういい面がありますが、私たちはそれが、最高に生産的な方法だとは思っていません」とKorte氏は、昨年TechCrunchに語った。噂によれば、ライバル関係にあるアクセラレーターY Combinatorもデモデーの廃止を検討しているとのことだが、同社に近い情報源はそれを否定している。Y Combinatorはインベスターデー(投資家の日)を省略し、その代わりに「効率性を分析した結果」として、昨年AngelPadと同じように個々のスタートアップに投資家が面談できる機会を設けた。

デモデーを廃止したAngelPadの決断は評判がいい。Krote氏がTechCrunchに話したところによると、スタートアップのCEOたちは、投資が得られる確証もないのに大勢の前で売り込みのスピーチを強いられることがなくなって、ホッとしているという。

AngelPadは、各企業に12万ドル(約1340万円)ずつ投資している。それでは、今回参加した最新スタートアップを紹介しよう。

  • LotSpot
    大学、公園、ショッピングモールなどの駐車場を管理するツール。駐車場の入口と出口にカメラを設置し、車が出入るするごとに駐車場の空き状況を自動的に監視する。LotSoptの創設者はスタンフォード大学のイノベーション・フェロー。工学と営業の経歴がある。
  • Twic
    自由裁量で使える福利厚生管理プラットフォーム。これを使えば、企業は従業員に福利厚生を低コストで提供できる。このツールは、サービス提供業者の選定、利用状況のモニター、デジタルウォレットでの償還金の管理といった人事業務を助ける。Twicの顧客には、TwitchとOscarも含まれる。同社の現在の年間経常収益は26万5000ドル(約2960万円)。
  • Zeal
    企業同士の契約を自動化するプラットフォーム。営業部の人間が、機密保持契約書などの形式的な契約書の文面を、個別に、効率的に変更できるようになる。現在このスタートアップは大手企業で試験運用を行っている。創設者は弁護士や経営コンサルタントで、以前はAXIOMで営業や法務を担当していた。
  • ChargingLedger
    電気自動車のためのインテリジェントな充電技術を使い、送電線網の使用を最適化する試みを送電会社と共に行っている。同社の有料試験プログラムは、今月スタートする。
  • Piio
    検索エンジンの最適化に特化。ユーザーの利用形態、位置、デバイス、プラットフォーム、接続速度に基づいてウェブサイトの速度とパフォーマンスを最適化する技術を使い、企業のウェブプレゼンスを高める。現在、Piioは、JomaShopを始め、電子商取引小売業者との事業を進めている。年間経常収益は9万ドル(約1000万円)。
  • Duality.ai
    自律走行車両のための品質保証プラットフォーム。人間のテスト担当者とシミュレーション環境を支援し、自律走行のための歩道、車、トラックの出荷までの時間を短縮する。創設者は、Caterpillar、Pixar、Appleに在籍していたエンジニアやデザイナーたち。ベータ版の顧客2社から、年間計上収益10万ドル(約1117万円)を上げている。
  • COMUNITYmade
    ロサンゼルスの製造業者と協力し、地元産の高級スニーカーを製造している。この企業はAdidasなどのブランドの目を惹き、コラボを行っている。創設者は、アシックスzやTomsの出身者からなる。
  • Spacey
    ミレニアル世代に焦点を当てたアート購入プラットフォーム。限定印刷されたアート作品を低価格で販売している。また、オフラインでの会員制体験サービスもあり、ブランド大使プログラムには多数のフォロワーがいる。
  • LegalPassage
    法律事務所のための事務処理自動化ソフト。弁護士の時間を節約する。同社はとくに、集団訴訟、人身傷害に重点を置いている。創設者は訴訟弁護士であり、カリフォルニア大学へイスティングス校の法学元非常勤教授。サンフランシスコ弁護士会家族法部門議長の経歴も持つ。
  • Revetize
    評判を高め、推薦を促し、リピーターを増やすことで地方企業の収益を高める手助けをする。本社はユタ州にあり、22万ドル(約2460万円)の年間計上収益がある。
  • House of gigs
    フリーランスや単発の仕事を求めている人たちに「雇われているような」サービスを提供し、ユーザーの近所にある短期の仕事を紹介する。このスタートアップは9万人の会員を擁する。創設者は、サンフランシスコとベルリンの出身者。かつて、ベンチャー投資家の支援を受けた人材スタートアップで一緒に仕事をしていた。
  • MetaRouter
    高速で柔軟で安全なデータルーティングを提供する。クラウドベースの業務用プラットフォーム。年間経常収益は25万ドル(約2790万円)に達し、「Fortune 500に選ばれた2つの小売り企業」も顧客に含まれる。
  • RamenHero
    本格高級ラーメンのキット食品を提供する。2018年に創設され、およそ1700件の顧客を持ち、12万5000ドル(約1400万円)の収益を上げている。創設者は、いくつもの会社を立ち上げた起業家であり、日本のラーメン学校を卒業している。

    RamenHeroは本格高級ラーメンのキット食品を提供する

  • ByteRyde
    特にTesla Model 3sを対象とした自律運転車両のための保険。自律運転車の安全機能を考慮した。
  • Foresite.ai
    商業不動産投資家に、データ解析と位置情報を基にした傾向の視覚化を行うリアルタイムプラットフォームを提供する。
  • PieSlice
    ブロックチェーンをベースにした株式発行と管理のためのプラットフォーム。企業の株式に完全に対応するデジタルトークンの発行を手助けする。創設者は、トレーダー、株式ブローカーからプロのポーカープレイヤーになった人物。
  • Aitivity
    スケーラブルなブロックチェーンのアルゴリズムを開発しているセキュリティー用ハードウエア企業。とくにIoTを導入している企業向け。
  • SmartAlto
    19万ドル(約2117万円)の年間経常収益のある、不動産のリードを強化するSaaSプラットフォーム。デジタル・アシスタントで不動産業者同士をつなぎ、より多くの物件を紹介し合えるようにする。
  • FunnelFox
    企業の営業担当者と協力して、顧客リサーチ、パイプライン管理、報告のための時間を節約する。AIを利用したこのプラットフォームは、年間経常収益75000ドル(約8360万円)に達し、顧客にはBotifyやPaddleも含まれている。

A look at all the companies participating in 500 Startups’ 24th accelerator program


500 Startupの24時間アクセラレーター・プログラムに参加した企業たち(本文は英語)

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(翻訳:金井哲夫)

Alchemist Acceleratorの最新デモデーの登壇者たち

大麻農家のためのIoT活用ラボ、空中のドローンを視認するシステム、そして牛のインターネット(Internet of Cows)、こうしたものが、本日第18回Alchemist Acceleratorデモデーに出展している17のスタートアップたちの一部だ。ここでライブストリーミングされる今回のイベントは、企業向けのビッグデータとAIのスタートアップに重点を置いている。

本日午後3時(日本時間では5月18日朝8時)から、カリフォルニア州サニーベールの Juniper’s Aspiration Domeで、スタートアップたちは披露を行うが、もしコンピュータと牛の共通点を知りたい場合にはイベント全体をオンラインで視聴することが可能だ(なお記事の翻訳時点ではストリーミングは既に終了)。以下に紹介するのがステージ上でピッチを行うスタートアップたちだ。

Tarsier:Tarsierは、ドローンを検知するAIコンピュータビジョンを開発した。創業者たちは、このニーズにスタンフォードでMBAを取得中に気付いた。そのうちの1人は航空学のPhDを取得済である。世界ではドローンが増殖している。そして、刑務所、研究開発センター、公共の場所といった、侵入を許されない場所へ入り込みつつある。こうした空間を現在保護するには、重厚で高価な古臭い軍事機器が必要である。Tarsierはそれをソフトウェアだけで実現している。しかも安価である。このことから他社が参入できない市場にサービスを提供することができる。

Lightbox:小売業向け3Dの世界はセクシーだ。仮想試着、VR没入体験、ARKitストアのことなどを考えてみて欲しい。しかし、これらの経験を生み出すためには、数千ものプロダクトの3Dモデルを作成しなければならない。今日、アーティストたちはこのプロセスに精を出しながら、1日あたり数個のモデルを生み出している。Lightboxが狙っているのはこのプロセスにおける人間を不要にすることだ。ペンシルバニア大学ならびにスタンフォード大学の、コンピューターサイエンス卒業生のコンビは、彼らのアプローチを使えばアーティストを使うこと無く、正確な3Dモデルを生み出すことができると主張している。これまでに彼らは4万ドル分の予約を受けており、世界のプロダクトの全てをデジタイズしたいと考えている。

Vorga:大麻はビッグビジネスだ。現在70億ドル以上の売上があり、急速に成長している(訳注:現在米国の一部の州では大麻が合法化されている)。作物の品質と、農家の収入は、その中のいくつかの化学物質に大きく影響を受ける。農家は今日、外注のラボを利用して作物の化学組成の試験を行っている。VorgaはIoTプラットフォームを用いて、大麻農家にそうしたラボ機能を導入する。同社のCEOは化学物理学の博士号を保持し、以前は国防総省が大量破壊兵器がテロリストの手に渡るのを防ぐ作戦を支援していた。現在の彼女は、大麻農家たちが高収入を得ることを支援している。

Neulogic:Neulogicは、Walmart.comの製品検索のコア部分を率いてきた、コンピュータサイエンスPhDのコンビによって設立された。彼らは現在、アパレル産業が直面する2つの主要な問題を解決しようとしている:すなわち買い物客に厳選したインスピレーションを与えること、そして1回のオーダーでより多くの商品を売ることで、増大する顧客獲得コストを相殺することである。彼らのソリューションは、AIをファッションナレッジグラフと組み合わせて、オンデマンドで衣服を生み出すというものだ。

Intensivate:かつて人生はシンプルだった。企業は主に、請求書発行などの、機能駆動型アプリケーションのためにサーバーを使用していればよかった。現代のサーバーは、ビッグデータ、分析、そして洞察のために使われるものだ。Intensivateは、そうした変化に対応するためには、サーバーが新しいチップを導入する必要があると考えている。彼らは同じコストで12倍の性能を発揮する新しいCPUを開発していると言う。このようなハードウェアを成功させることは難しいが、このチームなら実現するかもしれない。チームには、CPUスタートアップQED(23億ドルで買収された)の元共同創業者兼CEOと、DECでAlpha CPUをのデザインチームに在籍していた並列計算のPhDなどが参加している。

Integry: SaaS企業は統合を実現するために大いなる努力を払っている。Integrityは、アプリクリエイターたちに、既に他のパートナーがいる統合マーケットプレイスを提供し、初めから彼らのサービスと一緒に動作するアプリを構築できるようにする。そのビジョンは、アプリクリエイターたちが数年あるいは数百万ドルを費やすことなく、たとえば独自のSlackアプリ風の機能を直接模倣できるようにすることだ。こうした統合はアプリの中で行われ外に出る必要がないために、利用率が大幅に上昇し、解約率は最大40%も削減されるとIntegrityは主張している。

Cattle Care:牛たちにAI動画解析を適用!Cattle Careは、酪農農家の収入を年間100万ドル以上増やし、同時に牛をより健康的にすることを狙っている。このプロダクトは、納屋の中の牛たちを、それぞれの固有の黒白のパターンで識別する。アルゴリズムが牛の歩行距離、他の牛とのやりとり、摂食パターン、その他の様々な要素を取り込んで、病気を早期に発見する。そうしたら、システムは農場の従業員にアクションを取る必要があることを知らせ、問題がその後解決されたか否かを確認する。

VadR:VR/ARは魅力的なコンテンツの不足問題に取り組んでいる。VadRはその原因が、クリエイターへの分析のフィードバックループが上手く回っていないせいだと考えている。このIIT-Delhi(インド技術研究所デリー)所属の3人のエンジニアたちは、時と共にスマートになり、作品の魅力を高めるためにどのようにコンテンツを変更すれば良いかに対する実行可能な洞察を提供する、機械学習アルゴリズムを開発した。

Tika:元Google社員の2人組は、エンジニアリングマネージャーがチームをよりよくマネージすることを支援したいと考えている。マネージャーたちは、TikaをAI支援を受けたアシスタントとして活用し、Slackを通してエンジニアリングチームと個別の会話を促進する。目標は、従業員のエンゲージメント上の問題をいち早く見つけて解決し、才能が立ち去ってしまうことを防ぐことだ。

GridRaster: GridRasterはAR/VRをモバイルデバイスに取り込もうとしている。問題は何か?AR/VRは計算集約型だ。そしてレイテンシ、帯域幅、そして負荷分散の失敗が、モバイルネットワーク上のAR/VRを台無しにしてしまう。ではその解決策は?Broadcom、Qualcomm、そしてTexas Instruments出身の3人のシステムエンジニアたちにとって、それはまず企業のユースケースに取り組むことから始め、負荷を減らすためのエッジクラウドを構築することだった。彼らは12の特許を持っている。

AitoeLabs:セキュリティのためのAIビデオ分析の話題が盛んであるにもかかわらず、AitoeLabsによれば、現在のソリューションは膨大な数の誤警報に悩まされており、多くの人間のがそれに影響を受けていると言う。創業者であるエンジニアリングトリオチームは、この問題を解決するために、コンテキストデータを秘密のソースとして、独自の深層モデルに混ぜ合わせた。彼らの技術を使うことで、人間による監視の必要性が6分の1に減るという。彼らは24万ドルのARR(年間収益)と100万ドル分のLOI(基本合意書)を手にしている。

Ubiquios:ワイヤレスIoTデバイスを製造する企業たちは18億ドル以上を浪費している。なぜなら不適切な組み込みソフトウェアの選択が市場への投入を遅らせ、製品をセキュリティと相互運用性の問題へ直面させるからだ。Ubiquiosワイヤレススタック(一連のワイヤレス機能ソフトウェア)は、ワイヤレスIoTデバイスの開発をシンプルなものにしたいと考えている。同社のスタックを使用することで、コストを最大90%削減し、市場投入までの時間を最大50%短縮できると主張している。Qualcommはパートナーの1つだ。

4me, Inc.:4meは、企業がITアウトソーシングプロジェクトを組織し、追跡する手伝いを行う。現在の従業員は16名で、顧客数は92社、そして毎年数百万ドルの収益を得ている。Storm Venturesの主導により、同社に対して165万ドルの投資が行われた。

TorchFi:Wi-Fiホットスポットにログインしたときに表示されるポップアップ画面を知っているだろうか?TorchFiは、それを待望のデジタル金鉱脈だと考えている。彼らの目標は、それをホットスポット所有者にとっての販売チャネルへと転換することだ。彼らの最初の製品は、ログイン画面をホテルやレストランの注文画面に変換するデジタルメニューである。Ciscoは彼らを、そのMerakiホットスポットで配布する20のアプリケーションの1つに選んだ。

Cogitai:16人のPhDたちで構成されるチームは、継続学習(continual learning)と呼ばれるより強力なタイプのAIの先駆けとなりたいと考えている。創業者は、この分野の始祖たちであるが、その中にはテキサス大学オースチン校とミシガン大学の教授たちも名を連ねている。私たちが一般にAIと考えるものとは違い、CogitaiのAIは、まるで子供のように経験から新しいスキルと知識を身につけるように作られている。今年既に200万ドル分の予約を受け、500万ドルの資金調達を達成している。

LoadTap:オンデマンドのトラック運送アプリが流行っているが、LoadTapは自分たちはそうしたものの1つではないと主張している。Appleのソフトウェアアーキテクトと、トラック運送が家業であった背景を持つ創業者も参加するこのチームは、事前審査済みトラック運送会社たちに閉じた世界と仕事をすることを好む荷主たちのための、SaaS専用ソリューションである。LoadTapは、AIと予測分析を使用して、荷主と運送会社とのマッチングを自動化する。彼らのARRは現在9万ドルだが、収益は毎月50%ずつ増加している。

Ondaka:Ondakaは、石油とガス業界から始めて、産業情報を視覚的に表現するための、VRのような3Dプラットフォームを構築した。これらの産業の顧客に対して、このプラットフォームは、リアルタイムのIoTデータ、運用および作業現場の安全性の問題、そしてシステムの信頼性を理解するためのより良い手段を提供する。この製品は2カ月前に発売され、既に3社の顧客と契約を結んでいて、ARRは6桁(数十万ドル規模)に達すると予想されている。彼らは35万ドルの資金調達を行った。

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(翻訳:sako)

500 Startupsがデモデーを開催、TechCrunchお気に入りの16社はこれだ

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500 Startupsの18回目となるデモデーがサンフランシスコで開催された。金融テクノロジーから通話カンファレンスの改善まで幅広いジャンルのスタートアップがデモを行った。

500 StartupsはTechstarsやY Combinatorといったアクセラレーターと競合している。彼らが成功するためにはアクセラレータークラスからヒット企業を生み出す必要がある。500 Startupsはこれまでいくつか成功例を上げてきた。クラウドベースのコールセンター・ソフトウェアTalkdeskが最も成功したスタートアップだが、今回もまた多様なスタートアップがローンチしている。

500 Startupsの18番目のバッチからTechCrunchお気に入りのスタートアップをいくつか選んだ。

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SureBids

SureBidsはアフリカのギフトカード市場を伸ばしたい考えだ。SureBidsは食料品を買ったり、モバイル通信費や光熱費の支払いなどに使えるギフトカードを贈るためのサービスだ。

SureBidsはすでにSamsungやJumiaといった数社のパートナーと協力している。SureBidsはJumiaから派生した会社だ。SureBidsは3つの都市でサービスを展開している。大手テクノロジー企業にとってアフリカの経済圏は大きなビジネスチャンスになりつつある。ギフトカードという手法は、ブランドの認知度を高めたり、アフリカ大陸でカスタマーを獲得したりすることにも活用できる。

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Squadle

Squadleはレストランのオーナーがオペレーションを管理するためとコンプライアンスに準拠するための2つのソリューションを提供している。Squadleはワイヤレスな温度計を制作していて、リアルタイムでデータを収集することができる。また、オーナーは昔ながらの紙の書類に記入せずとも、「チェックリスト」端末から毎日のオペレーションの状況をタブレットで確認することができる。Squadleはすでにレストラン大手チェーン50社のうち8社と協力していて、4.5兆ドル市場の問題を解決しようと計画している。

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OnFarm
7名チームのOnFarmは農家がより多くの農作物を生産し、世界的な需要に対応するためのアグテックプラットフォームを提供する。Ocrean SprayやAnheuser Buschといった企業はOnFarmを使ってデータ管理を行っている。OnFarmのソフトウェアは広く普及しているリアルタイムの農業ドローンのデータを素早く取り込むことで、タイムリーな管理ができることが特徴だ。OnFarmはこれまでに月3万ドルの定期的な収益を獲得した。このプラットフォームは、農家が持つ様々なプラットフォームのデータを1つのミニマムなソリューションに統合することを目指す。

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Voxeet
通話カンファレンスは最悪だ。本当に。これを直せる人がいたら、何かおごってあげてもいいくらいだ。

Voxeetはこの分野に挑戦する。Voxeetでは通話相手を「動かす」ことができる。ユーザーアイコンを動かすと、それぞれの通話音声が出る方角や音量を調整することができる。例えば、通話している一人を画面の右側に移動させると、その人の音声はヘッドフォンの右側から聞こえるようになる。

Voxeetの目標は音声カンファレンスで通話を阻害する要素を減らし、カンファレンスの混乱をなくすことだ。また、カンファレンス参加者の中で大音量の人がいても、大声を張り上げずとも音量を小さくすることができるようになる。

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HeavyConnect
HeavyConnectは2016年のアグテックトレンドに乗るサービスで、法規制、コンプライアンス、オンラインの配送管理といったことにデジタル時代の光を当てる。Dole、Drsicoll、Grenn GiantはHeavyConnectを導入し、協力的なワークフローの実現や従業員管理の効率化に用いている。HeavyConnectのファウンダーであるPatrick ZelayaはJohn Deereで9年間セールスを担当していた。彼は農家が机で作業する時間を減らし、農場にいる時間を長く確保できるようにしたいと考えている。

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BeaconsInSpace
BeaconsInSpaceは、ビーコンを使って広告を打たずとも開発者がアプリをマネタイズできるサービスを構築する。ハードウェア所有者がオンラインに登録したビーコンでアプリはBeaconsInSpaceに直接つなぎ、ユーザーが移動したトラフィックデータをマネタイズすることができる。

リターゲティングキャンペーンを行うビジネスなどがこれらのデータを購入する。全てのデータは匿名化している。これはアプリユーザーにとって重要なことだ。この革新的なモデルでBeaconsInSpaceのデータセットは週次90%以上増加しているという。例えば小売店の場合、カスタマーが買い物している特定の通路まで詳細な情報を取得することができる。

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Siren Care

Siren Careは布に糸状のセンサーを組み込むことで、着用者の体調や異変などを検知する。Siren Careは従来の製造方法で、センサーを糸に組み込むことができるという。テキスタイル工場と提携できれば、彼らが成功する可能性は高まるだろう。

今の所、Siren Careは糖尿病患者のために体温検知ができる靴下を手がけている。彼らの目標は、痛みは伴わないが重症化する危険性のある病などを検知してトラックできる製品開発を目指している。

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Outsite
シリコンバレーに住んで、シェアスペースから働くことにはメリットがある。投資家コミュニティーのど真ん中にいるし、大企業もすぐそばにある。人材を探するのにも便利だ。

しかし、シリコンバレーでコワークや住居をシェアしている人たちはそれと同じ価格で、サンタクルーズのビーチ近くに部屋を借りることができる。確かに地理的なメリットはなくなるが、Outsiteは狭苦しいシリコンバレーに似たコミュニティーをそこで構築しようとしている。

また、このサービスには別の可能性もある。社員旅行先としての提案だ。

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Arthur Health
Arthur Healthは、薬局のためのIoTソリューションを提供するだけでなく、将来的には薬局になることを目指している。薬品業界は一般の人の健康や安全性に大きな影響があるにも関わらず、未だに古びたテクノロジーを使っているとArthur Healthは指摘する。Arthur Healthの低価格でスマートな薬を入れるボトルは、錠剤の量をトラックしたり、リマインダーを通知したりことができ、市場での普及を目指している。

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INZMO
家具や高価なデバイスに賃貸者保険をかける場合、大抵は銀行に行く必要があるだろう。INZMOは、スマホユーザーと保険会社の間をつなぎ、手間を軽減するサービスだ。

ユーザーが所有するものが増えても保険をかけることができる。コンピューター、デバイス、バイク、旅行保険まで対応するという。ユーザーは保険パッケージを選択し、保険をかけたい資産の写真を撮影する。カード情報を登録しておくことで、継続的に保険をかけておくことができる。

これを実現するには多くのハードルがある。例えば詐欺を防止する対策が求められるし、サービスを拡大する時に法規制の壁もあるだろう。しかし、アプリで自分の所有物に保険をかけるというのは良いアイデアのように思う。

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Infraspeak

製造業における故障などの問題が起きると、倉庫や工場のオーナーにとって高額なコストとなる。InfraspeakはNFCタップ(ピンチのようなもの)で、工場で働く人が問題を検知することができるツールを構築している。それらの情報は工場のマネジメント層に送られ、インフラの状態を検知し、維持するのに役立てることができる。

InfraspeakはIoT端末を拡大することを考えている。倉庫や工場のインフラをオンラインに持っていくことを計画しているが、セキュリティー対策が重要な課題となるだろう。

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WhereFor
オンラインには数多の旅行代理店が存在するにも関わらず、ホテルの部屋や航空券の予約には未だに多くの手間がかかる。ExpediaやKayakはカスタマーの手間をいくらか楽にはしているが、そのプロセスは透明性に欠け、何十回もクリックしなければ予約できない。会社が指定する旅行ポータルしか使用できないビジネス出張者はさらに最悪な状況だ。

WhereForは法人と従業員を苛立たせていた問題を解決する。WhereForでは、会議の予定を入れるだけで、パーソナルアシスタントが会社の出張ポリシーにも合う出張予定を立てる。既存のTravelportやSabreといったb2bサービスは目的地に到着することに最適化しているが、価格を優先に考慮しているのではない。WhereForはすでに110万ドルを調達している。

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Croissant

WeWorkのようなコワーキング企業や場所はたくさんある。しかし、フリーランサーで作業場所を少しだけ借りたい場合や毎回違う場所で働きたいと考えている人向けのサービスは少ない。

Croissantはその問題を解決しようとしている。Croissantはコワーキングスペースが余った場所を貸し出すことができるマーケットプレイスだ。Croissantはすでに4つの都市の50のコワーキングとパートナーシップを組んでいる。他の会社のサービスに便乗している形だが、これはHotelTonightのように、空いている場所をできる限り貸し出す良い方法になるかもしれない。

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Datatron
DatatronはAIの波に乗り、企業向けの需要予測を提供する。需要予測には最大24時間かかる場合もある。あまりのデータの量にインフラが追いつかないからだ。Datatronは、100倍の速度改善を実現したリアルタイムモデリングで企業の収益を10%以上向上できるという。Datatronは、グローバル展開している複数の企業と話を進めているそうだ。

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Andromium
スマホのOSは、限られた小さな画面スペースの中を動かすことに最適化されているが、Andromiumはさらに私たちが持っている端末の力を解放したいと考えている。信じられないかもしれないが、現在店頭に並んでいるAndroidスマホは、ほんの数年前のほとんどのラップトップより強力なものになっている。

Andromiumのソリューションは、デスクトップユーザーには馴染み深いマルチウィンドウ・アプリケーションをモバイル端末で使用できるようにする。Andromiumは8月からすでに350万ドルを売上げているが、彼らのターゲットはAndroidのスマホユーザーに限られている。

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Melodics

Seratoの前CEOであるSam GribbenはMelodicsで、誰もが楽器演奏を学べるようにしたい考えだ。オンラインの音楽レッスンは新しいアイデアではないが、Gribbenは人の習慣に基づくアプローチを採用し、DJ Jazzy Jeffなどのアーティストが登場することで、ユーザーが楽器を学ぶのを楽しめるようにしている。Melodicsは定常的な収益を2万ドルを得ていて、戦略パートナーの開拓を進めている。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website