60ミリ秒で衝撃を感知するバイク向けウェアラブルエアバッグのIn&motionが12億円調達

kフランスのスタートアップIn&motion(インアンドモーション)が1200万ドル(約12億円)を調達した。本ラウンドはUpfront Venturesがリードし、360 Capitalも参加した。In&motionはバイク向けウェアラブルエアバッグのシステムを手がけている。

ベストに統合したエアバッグは完全自動で作動し、60ミリ秒で衝撃を感知する。同社はIn&boxという、リアルタイムに動きを分析するデバイスを開発してきた。さまざまなセンサーのおかげでこのデバイスはエアバッグを起動させるタイミングを判断することができる。

In&motionは各アクティビティの特徴に合わせたものを開発してきた。たとえばMotoGPでバイクに乗るなら早く動き、軌道をかなり頻繁に変えることになる。従来のバイク走行、トラック走行、オフロード走行から選ぶことができる。

エアバッグシステムを活用するプロのレーサーは増えつつある。MotoGPのレーサーに加え、2021年ダカールラリーの参加者はエアバッグを装着しなければならない。

In&motionの市場開拓戦略は興味深い。というのも、このシステムを直接エンドユーザーに販売していないからだ。同社はベストにシステムを搭載できるよう、既存のバイクブランドと提携した。このため、In&motionはゼロから再販ネットワークを構築する必要はない。これまでに同社は何万ものシステムを販売した。

またシステムにはサブスクのような要素も含まれる。In&boxデバイスは無期限保証付きで、3年経つと新しいモデルと交換できる。

新たに調達した資金で同社はフランス国外、特にドイツと米国のマーケットを開拓したいと考えている。同社はチームの規模を倍にする計画だ。

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カテゴリー:ハードウェア
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(翻訳:Mizoguchi

AIベースのオートバイ用安全システムのイスラエルRide Visionが約7.3億円を調達

AIでオートバイの衝突を予防する安全システムを開発するイスラエルのスタートアップであるRide Vision(ライド・ビジョン)は、米国時間11月16日、クラウドソーシングプラットフォームのOurCrowd(アワークラウド)が主導するシリーズA投資700万ドル(約7億3000万円)の調達を発表した。2018年に同社への250万ドル(約2億6000万円)のシードラウンドを主導した本来はサイバーセキュリティー系スタートアップの支援を専門とするYL Ventures、Mobilion VC、オートバイ用のミラーのメーカーMetagalも参加した。

この新規投資ラウンドの他に、Ride Visionは、オートバイ用部品メーカーContinental(コンティネンタル)との新しい提携も本日発表している。

「オートバイを愛するものとして、私たちRide Visionは、海外ローンチへの期待とContinentalとの提携に胸を踊らせています」と、Ride VisionのCEOで共同創設者のUri Lavi(ユリ・ラビ)氏は本日の発表の中で述た。「これは、高い安全性によりライディングを楽しむライダーに力を与えるという私たちの夢に大きく近づく、歴史的瞬間となります」。

基本的な考え方は極めて単純で、自動車の死角モニターシステムと共通するものでもある。Ride VisionのシステムRide Vision1(ライド・ビジョン・ワン)は、コンピュータービジョンを使い、ライダーの周囲の交通をリアルタイムで分析する。前方衝突警報や死角モニターに加え、他のオートバイや車両との車間距離が縮まり過ぎたときにも知らせてくれる機能もある。さらに、ドライブレコーダーや、重大事故の際にライダーに変わって緊急通報する装置も備わる。

同社が主張するとおり、パンデミックの影響でオートバイの数が増えた(自走式の二輪車も含む)。公共交通機関の利用を避け、それに代わる比較的安価に手に入りやすい移動手段が求められた結果だ。ヨーロッパでは、パンデミックの間に二輪車の売り上げが30%増加した。

オートバイに装着されるハードウェアも、とても簡単なものだ。2基の広角カメラ(フロントとリアに1基ずつ)と、ミラーの警告表示灯、そしてメインのコンピューターユニットで構成される。Ride Visionはマンマシン警報インターフェイスと視覚アルゴリズムの特許を取得している。

オートバイ用の視覚モニターソリューションは、 Innovv(イノブ)やSenzar(センザー)など、すでに何種類か市販されていることは指摘しておくべきだろう。同様の技術でホンダも特許(Jalopnik記事)を取得している。だがこれらのシステムでは、Ride Visionが目指す360度の視野は得られない。

Ride Visionは、2021年の早い時期にイタリア、ドイツ、オーストリア、スペイン、フランス、ギリシャ、イスラエル、英国で販売を開始すると話している。米国、ブラジル、カナダ、オーストラリア、日本、インド、中国などその他の国々では、その後に発売される予定だ。

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カテゴリー:モビリティ
タグ:Ride Vision資金調達イスラエルバイク

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(翻訳:金井哲夫)