アマゾンは指輪とメガネにもマイクをつけようとしている

Amazon(アマゾン)は米国時間9月25日、ハードウェアの自社イベントの最後に、実験中で数量限定のハードウェアをテスト・販売する新しいプログラム「Day 1 Editions」を発表した。

プログラム最初の新製品は、Echo FramesというAlexa対応のメガネだが、Google Glassとは異なり、カメラもディスプレイもなく、付いているのはマイクロホンとスピーカーだけだ。

2番目はEcho Loop。Alexa対応の少々大きめの指輪で、2つの内蔵マイクロホンともちろん小さなスピーカーが付いている。いずれも、招待制・数量限定で今年中に発売される。

Echo Framesの価格は179.99ドル(2万円弱)、Echo Loopは129.99ドル(約1万4000円)。

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メガネは処方されたレンズなしで販売され(自分でレンズをつけることはできる)、重量は31g。特別おしゃれではないが、十分満足できるデザインだ。

一方の指輪は今日アマゾンが披露した中で一番変わった製品だろう。かなり大きいし、指輪に話しかけてAlexaの応答を聞こうという人がいるとは想像できないが、私が間違っているのかもしれない。もしかしたら、次の大ヒット製品なのかも。

「指輪をスマートフォンとペアリングすれば、1日中情報にアクセスできます」とアマゾンは言う。「立ち止まったりスマホを探すことなくAlexaと非常に簡単につながって、照明をつけたり、ランチの伝票のチップを計算したりできます。ボタンを押してAlexaにそっと話しかけるだけで、答は指輪に内蔵された小さなスピーカーからあなただけに届きます」。

公正を期して言うと、これらはまだまだ実験段階の製品であり、Amazonは実際に使った人からフィードバックをもらうために限定発売する。これはアマゾンがAlexa対応電子レンジの発売の際に最初に言ったことでもあるが、今や同社サイト一番の売れ筋はこの電子レンジになった。

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[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

Lensabl、オンラインで手軽にメガネのレンズ交換

お気に入りの古いメガネやサングラスを使おうと思っても、レンズだけ交換するというのはなかなか難しい。特にサングラスだ!というかサングラスのレンズを交換する人なんて、そもそもいるのだろうか?さらにメガネ店でレンズを替えようとすると、新しくフレームごと買うより高くつくこともある。サングラスならなおさらだ。

Lensablという、カリフォルニア州ウェストウッド発のスタートアップが、そんな問題を解決しようとしている。古いレンズが傷ついてしまったり、視力が変わったり、さらにはレンズの色を変えたいと思ったときにも、Lensablに頼めばレンズだけ交換してくれる。

実際にレンズを交換するときは、Lensablのウェブサイトで、度の強さ、読書用や普段使いか、色、偏光・調光・ミラーレンズかなど、どんなレンズが欲しいかしっかりと伝えなければいけない。カスタマイズが終わったら、両目の視力や瞳孔間距離など、処方箋の情報をサイト上のフォームを通じて送信する。マニュアルで情報を入力することもできるが、不安な人は眼科でもらった処方箋のコピーをそのままアップロードしてもOK。

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注文後にLensablから箱が届くので、ユーザーはレンズを交換したいフレームをその中に入れて返送する。なお、送られてくる箱には、ちゃんとメガネの本数分の出荷ラベルが同封されている(Lensablが配送料を負担してくれる)。TechCrunchでもこのサービスを試してみようと、一度に数本のメガネを送ってみたところ、2週間くらいでヴィンテージフレームに自分で選んだレンズがはめ込まれて戻ってきた。品質は普通のメガネ店と比べても遜色ない。

Lensablはどんな形のフレームにも対応している。Spectaclesの色が付いた奇抜なレンズが気に入らなければ、Lensablに頼んでレンズだけ替えてもらえばいい。Spectaclesのレンズを色付きの調光レンズにすれば、暗いところではクリアに見えて、太陽が出ているところではサングラス代わりになってと、もっと頻繁にSpectaclesが使えるようになり、場所を問わずに「スナップ」できるようになること請け合いだ。

Lensabl lets users replace original lenses with any tint they want including mirrored.Lensablではミラーレンズを含め、もともとの取り付けられているレンズをどんな色のレンズにでも取り替えられる。

Lensabl共同ファウンダーのAndy BilinskyとMike Rahimzadehによれば、同社は2016年11月に静かにサービスを開始し、最近ではファッション業界から注目を集めている。現在はオンライン・オフラインを問わず、さまざまなブランドや小売店とのパートナーシップを結ぼうとしており、将来的には顧客がフレームを購入するときにLensablのサービスを使ってレンズを選べるような仕組みをつくろうとしている。

My producer rocking a vintage pair of Lensabl glasses.

Lensablでレンズを交換したヴィンテージフレームでキメるTechCrunchのFelicia Williams

実店舗型で処方箋なしのサングラス店を経営しているChilliBeansとは、既にパートナーシップを結んでおり、ChilliBeansでフレームを買ったお客さんは、Lensablでレンズを選べるようになっている。そのため、Costco OpticalやLensCraftersなど、全国に店舗を持つメガネ店がLensablの主な競合相手となる。

Lensablのレンズの価格は77〜397ドルに設定されており、今のところはアメリカ国内でだけ同社のサービスを利用できる。「遠近両用で琥珀色の薄い調光レンズ」のように複雑なオーダーは、単純なものや処方箋のいらない遮光レンズよりもちょっと高くつく。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter