ライトフィールドの捕捉と再現がリアルなVRのための重要な鍵、Googleが試作的な無料アプリケーションを発表

写真にとって、ライティングはとても重要だ。ユーザーがその中を動きまわる仮想現実の静的な環境に関しては、ライティングの重要性がさらに大きい。

今日(米国時間3/14)Googleは、VRのユーザーが“ライトフィールド”(light fields)を感取経験できるための、VRデバイス用のアプリケーションをリリースした。このアプリケーションに関連する研究について、ブログ記事も発表している。

ライトフィールド(光線空間)の実際的な意味は、空間内の一つの点からのさまざまなパースペクティブ(見え方)のことで、見る角度によってライティングの見え方も変わる。スマートフォンのスクリーンに映っている画像がリアルに見えるとしたら、それはその画像が実際のライトフィールドを写し込んでいるからだ。物理的なオブジェクトの多くは、そのまわりの世界を映すクリアーな鏡を提供しているわけではないが、それでもたとえばあなたの皮膚は、見る人の角度によってテクスチャーが大きく変わる。それも、ライトフィールドの現れの一つだ。

ゲームエンジンが描画する世界では、コンピューティングの十分なパワーさえあれば、そこらのありとあらゆるものを巧拙さまざまに写し込むことができる。また、ライトフィールドをカメラで捉えるとしたら、Googleなどの企業は複数のカメラを使ってオブジェクトの複数のパースペクティブを捉え、それらのレンズの間にあるパースペクティブを計算で求める。そうやって捉えたオブジェクトのパースペクティブ集合は、頭にライトをつけたあなたが動きまわるときの、あらゆる角度と距離からのオブジェクトの見え方を表すことができる。

ライトフィールドについてもっと詳しく知りたい方は、Googleがこのアプリケーションについて書いた“Welcome to Light Fields”(ライトフィールドへようこそ)という記事とそのページを見てみよう。仮想現実の世界が本当に本物っぽくて快適な世界であるために、ライトフィールドが重要な技術であることが分かる。そのアプリケーションには、実際にユーザーが歩き回れる世界のデモが、いくつか含まれているようだ。

このアプリケーションを利用できるのは、HTC ViveとOculus Rift、そしてWindows Mixed Reality platformsだ。かんじんのGoogleのDaydreamに対応していないのは、ライトフィールドを正しく模倣〜再現するためには3Dの位置追跡機能が必要だからだ。Daydreamがその機能を持つのは、Lenovoのスタンドアロンのヘッドセット6DoFからだ。それを待つしかないね。

ライトフィールドは、それを捉えることだけでなく、ほかにもさまざまな技術的問題をデベロッパーにもたらす。そのトップが、帯域だ。空間内の、あらゆる点からの、あらゆる角度と距離の、正しいライティングによる像をVRがあらかじめ用意するためには、膨大な量のデータとストレージを要する。Googleがこのアプリケーションで捉えているのは、写真のような静止画像の世界だが、これがビデオになればほんの数分の動きのために数テラバイトを消費するだろう。それは今のところ、考えて理解するだけ、の世界だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

企画書や台本などの書記作品を二次元線形でなく自由な構造として扱うワープロScrivenerがVup

書くという技芸は古代からあるが、コンピューターを利用して書くための優れたアプリケーションはまだまだ不十分だ。その数少ない秀作のひとつがScrivenerだが、今日(米国時間11/20)はそのメジャーアップデートがあった。

Scrivenerは、プロとホビイストのどちらが使ってもよい。いろんなオプションが揃っているので、映画の脚本を書く、小説を書く、などなどいろんな書き仕事に便利だ。またそのインタフェイスには、書いてる人が気を散らさずに書くことに集中できるための工夫が凝らされている。

カスタム化は、ほとんど無限に自由だ。使い方によっては、Scrivenerは書くだけでなくプランニングのツールとしても優れている。たとえばコルクボード(ピンボード)機能を使うと、シーンや章の着想をメモカードに書いておいて、それらを自由に並べ替えできる。

また、書いたものをほかのアプリケーションやデバイスのフォーマットへエクスポートすることも、自由にできる。

今度のScrivener 3で、インタフェイスが新しくなり、コードは64ビットに対応、そしてMac OSのTouch Barのサポートが拡大された。新しいツールとしては、プロジェクト中のドキュメントを見つけるQuick Search、インデクスカードの色付きスレッド(ストーリーラインの追跡用など)、Inspectorからドキュメントを素早く見るためのBookmarksなどが加わった(従来のProject Notes, References, Favoritesをリプレース)。

そしてDialogue Focus機能は、プロジェクト内の会話の部分(台詞部分)を素早く取り出せる。ツールバーにはドラフトとセッションの進捗が表示される。

Epub 3と、改良されたKindleエクスポートもある。

Scrivener 3は、アップグレードユーザーには25ドル、新規ユーザーなら45ドルだ。30日の無料試用もある。30日とは、あくまでも実際に使った日の計だ。

ニューバージョンは今はMacOS用のみだが、“もうすぐ”Windows版も出る。

Scrivener 3について詳しく知りたい人はここへどうぞ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa