iPhoneやMacもようやく「令和」表示可能に、アップデーター配布

アップルは5月14日、iOSやmacOSのマイナーアップデートを実施した。バージョンはiOSが12.3、macOSが10.14.5となる。このアップデートによる、日本の新元号「令和」の表示が可能になる。

iOSは「設定」アプリの「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から、macOSは「システム環境設定」アプリの「ソフトウェア・アップデート」から実行できる。

iOSアップデータの容量はiPhone Xの場合で460MB程度

 

macOSのアップデータは、MacBook Air(2019)の場合で、2.8GB程度

令和元年5月1日現在の各OS、主要アプリの新元号対応まとめ

2019年5月1日、新天皇が即位し、日本の元号が平成から令和に変わった。これに伴い、PCやスマートフォンのOSやアプリで新元号への対応が始まっている。2019年5月1日(令和元年5月1日)現在の対応状況を以下にまとめた。

    • Windows
      直近のアップデートで対応済み。
    • macOS
      現時点は未対応だが、一般ユーザーも登録すれば利用可能なパブリックベータや開発者向けのデベロッパー版はすでに令和対応になっているようだ。近い将来のアップデートで対応するものと考えられる。
    • iOS
      macOSと同様に現時点は未対応だが、一般ユーザーも登録すれば利用可能なパブリックベータや開発者向けのデベロッパー版はすでに令和対応になっているようだ。こちらも近い将来のアップデートで対応するものと考えられる。
    • Android
      OS自体にそもそも日本の元号を表示する機能がない。サードパーティーのアプリで令和の表示に対応済みのものがある。
    • Office 365
      Windows版、macOS版、iOS版、Android版とも、直近のアップデートで対応済み。

      左がiOS版、右がAndroid版

      ただし、「令和元年」とはならず「令和1年」と表示されてしまうが、令和元年に変更する方法もある。具体的には、セルの表示形式を「ユーザー定義」に変更して、新たに「[<=43585][$-ja-JP]ggge”年”m”月”d”日”;[>=43831]ggge”年”m”月”d”日”;ggg”元年”m”月”d”日”」という定義文を入力・設定すればいい。

    • Gmail
      そもそも日本の元号を表示する機能はない。
    • Googleカレンダー
      そもそも日本の元号を表示する機能はないが、Googleが配布している日本の祝日カレンダーでは、5月1日は「天皇即位の日」、10月22日は「即位礼正殿の儀の行われる日」、令和2年の2月23日の「天皇誕生日」も登録済みだ。
    • カレンダー(macOS、iOS)
      和暦表示はシステムの設定を反映するため、現時点では平成31年5月1日と表示されるが、アップルが配布している日本の祝日カレンダーはGoogleカレンダーと同様に特別に祝日になる5月1日、10月22日、新しく祝日になる2月23日などが登録済みだ。

アドビがいち早く新元号「令和」の合字を発表、正直まだなじめないが

アドビ システムズは4月1日、本日発表された新元号「令和」の合字を発表した。Adobe Fontsの「小塚明朝」「小塚ゴシック」「源ノ角ゴシック」の日本語およびPan-CJKフォントに「令和」の合字を追加している。同社では、明治、大正、昭和、平成の各元号を構成する2文字を全角1文字に入るように圧縮・デザインした合字を提供しており、今回いち早く新元号の令和にも対応した。

合字は「国際符号化文字集合(UCS)」にも収録される予定で、新元号の合字には「U+32FF」の文字コードが割り当てられる。同社は今後、「令和」の縦組、横組用の2つの合字を作成し、Adobe Fontsから提供するアドビのフォントに段階的に追加していく予定とのこと。

新元号「令和」対応、マイクロソフトは更新プログラムで利用可能に

西暦645年に始まった大化から248番目となる新元号「令和」(れいわ)が発表された。典拠は、中国の古典ではなく、日本最古の和歌集である万葉集。具体的には、万葉集の巻五、梅花(うめのはな)の歌三十二首并せて序に含まれる以下の和歌から令和が決定した。

  • 引用文
    初春令月、気淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香
  • 書き下し文
    初春の令月にして、気淑(きよ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後(はいご)の香を薫す

5月1日からの使用開始となるが、マイクロソフトでは新元号について、Azure、Dynamics、.NET Framework、Office、Windowsなどの対応方法を公開している。

  • Azure
    オペレーティング システムとフレームワークの新元号サポート用の更新プログラムによって対応。
  • Dynamics
    ほかの重要なDynamicsアップデートと同様の方法で提供。
  • .NET Framework
    Microsoft .NET Framework 3.5 以降のバージョンで、「マンスリー ロールアップ リリース」で更新プログラムを発行予定。
  • Office
    「マンスリー ロールアップ リリース」で更新プログラムを配布する予定。
  • Windows
    更新プログラムで対応。スタンドアロンパッケージとして提供する予定はなし。