在庫の効率を上げる在庫分析クラウドシステムFULL KAITENを手がけるフルカイテンが計7億円のシリーズB調達

在庫の効率を上げる在庫分析クラウドシステムFULL KAITENを手がけるフルカイテンが計7億円のシリーズB調達

在庫の効率を上げる在庫分析クラウドシステム「FULL KAITEN」を開発・提供するフルカイテンは1月6日、新生銀行からの新株予約権付融資により2億円の資金調達を実施したと発表した。今回の調達は、2021年6月に実施したジャフコ グループを引受先とする第三者割当増資(5億円)のエクステンションラウンドの位置づけにあたり、シリーズBの資金調達は合計7億円で終了した。

同社は、2023年から、サプライチェーンの川下に位置する小売だけでなく、川中(卸売、商社、メーカー)へ遡って余剰在庫の問題を解決できるよう、サプライチェーンの川下と川中に散在する販売・生産・在庫に関するデータを集約するためのプロダクト開発を本格化させるという。

このため、プロダクト開発と採用強化に向けた投資の原資として、シリーズBラウンドの資金調達を2021年に実施。そして今回、エクステンションラウンドとして新生銀行による2億円の新株予約権付融資を完了したという。在庫の効率を上げる在庫分析クラウドシステムFULL KAITENを手がけるフルカイテンが計7億円のシリーズB調達

FULL KAITENは、在庫効率を向上させるための在庫分析機能をクラウドサービスとして提供。これまで提供してきた「プロパー消化率を向上させる、不要な値引きを抑制する、客単価を向上させる、売れ筋商品の追加発注数量を計算する」などの機能は、どれも在庫効率を向上させ売上・粗利・キャッシュフローを増加させるのに有効という。

また、追加リリースしたディストリビュート分析機能は、在庫移動によって最適な在庫配置を実現し、売上・粗利・キャッシュフローを最大化するという、まったく新しい切り口の機能としている。在庫の効率を上げる在庫分析クラウドシステムFULL KAITENを手がけるフルカイテンが計7億円のシリーズB調達

現場に行かなくても在庫管理ができるIoT重量計「ZAICON」正式提供、管理したいものを載せるだけでリアルタイム把握

クリエイティブジャパンが大学・高専生対象の「IoT・エッジAIアイデアコンテスト2021」詳細を発表

在庫管理アプリ「クラウド在庫管理ソフトZAICO」を運営するZAICO(ザイコ)は10月26日、IoT重量計「ZAICON」(ザイコン)の正式提供を開始した。ZAICONは、在庫管理したいものを載せておくだけで、重量からその内容物の数量を把握し、リアルタイムで管理できるというもの。在庫の現場へ行かなくても、管理が自動化できるという。

ZAICONは、在庫管理の完全な自動化により「在庫管理そのものがなくなること」を目指しているが、12万人のZAICOユーザーの声として、在庫管理に関する3つの課題を掲げている。ひとつは人的ミスの多さ。在庫管理におけるミスは、数え間違いや入力ミスなどの人的ミスが最も多いという。またミスの対処にかかる時間や労力も馬鹿にならない。次は在庫管理システムが使いこなせないという問題。高価なシステムを導入しても、現場で使いこなせる人間が限られ、持てあましてしまう。そして3つ目は、人材不足。在庫管理に人手を回すことが困難であったり、在庫管理業務を教えてもすぐに配置換えになるなど、スタッフが定着しないというものだ。

在庫管理現場での課題

  • 数え間違い・入力ミスなど人による在庫管理ミス
  • 在庫管理システムを現場で使いこなすことが難しい
  • 人材不足が在庫管理に影響

これらの問題を解決するために、ZACONは、誰にでも使える簡単さに徹底的にこだわり、クラウド在庫管理ソフト「ZAICO」と連携したシステムを作り上げた。重量計測による管理のため数え間違いがなく、自動化によって人材確保の心配もなくなる。

ZAICONには、10kgタイプと50kgタイプの2種類があるが、どちらも本体サイズは300×210×32mm、重量1.2kgと変わらない。iOS用またはAndroid用のZAICOアプリで使用でき、スマホの性能によるものの、1台のスマホにつき20〜300台程度のZAICONに対応する。

使用料は、基本プランが月額1万3717円。ZAICON本体が3台付属し、ZAICOアカウントが1人分利用できる。スマホは手持ちのものが利用できるが、購入も可能。

米中西部の食料品チェーンSchnucksにSimbeの商品棚スキャンロボットTallyが導入される

セントルイスに本拠地を置く食料品チェーンSchnucks(ジャムブランドSmucker’sのキャッチコピー「Smucker’sのような名前が付いているのだから、良いものでなければならない」を想起する)は今週、全米111カ所の店舗にSimbe Roboticsの技術を導入すると発表した。

この契約は、食料品店をはじめとする、エッセンシャルビジネスにおける自動化への関心が大幅に高まることとなった世界的なパンデミックから1年半後に結ばれることとなった。

Simbeのモバイルロボットは、在庫のスキャンを行い、店舗の棚に何があるのか、何を補充する必要があるのか、常に最新の情報を提供してくれる。小売業で働いたことのある人ならばわかると思うが、在庫管理は業界において最も大きな悩みの種の1つだ。数時間の営業停止や徹夜での作業が必要になることも少なくない。

Schnucksが最初にこの技術をテスト導入し始めてから4年後、今回の「複数年にわたる」チェーン全体への導入が決定した。数年をかけ、パートナーシップは徐々に拡大している。Simbeによると、同社の商品棚スキャンロボットこと「Tally」は、在庫切れの商品を20〜30%減らすことができ、従来の人による確認に比べて14倍も多く在庫切れを見つけることができるという。

Schnuck Marketsは、Simbe RoboticsのTallyロボットを店舗に導入し、棚の状況を把握することでより良いショッピング体験を提供。2021年8月13日、米国Des Peres, MOで撮影(画像クレジット:Simbe)

「Tallyを全店舗に導入することで、これらの新たな識見をサプライチェーン全体で運用可能にし、収益に直結するような意思決定を行うために必要なリアルタイムデータを活用する能力を強化することができる」。とSchnucksのVPであるDave Steck(デイブ・ステック)氏は、リリースで述べている。「Tallyはオペレーションを効率化し、最終的には我々のお客様とチームにとってより良い店舗体験を生んでくれる、当社の店舗に欠かせない一部となっている」と述べている。

Brain CorpやBossa Novaなど、多くの企業が在庫スキャンの自動化に取り組んでいるが、後者はWalmartが2020年末に大口の契約を打ち切ったことで、大きな挫折を味わうことになった。

関連記事:商品棚をスキャンする在庫管理ロボ開発のSimbeが28億円を調達
画像クレジット:Simbe

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(文:Brian Heater、翻訳:Akihito Mizukoshi)

IoT重量計で在庫重量を自動計測し管理・棚卸・発注を自動化するSaaSを手がけるスマートショッピングが3億円調達

IoT重量計で在庫重量を自動計測し管理・棚卸・発注を自動化するSaaSを手がけるスマートショッピングが3億円調達

「日々のモノの流れを超スマートに」をミッションに、在庫管理やショッピングを「ラク」にする事業を展開するスマートショッピングは6月22日、日本政策金融公庫からの融資による総額3億円の資金調達実施を発表した。日本政策金融公庫による、スタートアップなどの成長を支援する枠組みを活用した融資という。

スマートショッピングは、IoT重量計「スマートマット」を活用した在庫管理と発注の自動化ソリューションを開発。これを基にB2Bでは在庫管理・棚卸・発注を自動化するSaaS「スマートマットクラウド」を、また消費者向けには日用品の買い物を自動化する「スマートマットライト」を提供している。どちらも基本的には、スマートマットに品物を置いて管理しておくだけで、重量の変化から残量を計算する仕組みを使っている。

IoT重量計で在庫重量を自動計測し管理・棚卸・発注を自動化するSaaSを手がけるスマートショッピングが3億円調達

スマートマットクラウドは、2018年秋からサービスを開始し、クリニック・病院・製造業・サービス業など、800件を超える顧客を擁している。またスマートマットライトは現在、飲料・洗剤・おむつ・お米など、Amazonで販売されている1000を超える商品に対応している。これにより、使い切らない商品が余ってしまう定期購買の短所が解消される。

今回の資金調達でスマートショッピングは、この2つの事業の利用者拡大のための事業基盤を強化するとのこと。

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カテゴリー:IoT
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