料理を学びたい人向けミールキット宅配「シェフレピ」がレシピと動画のみ版「#シェフレピアーカイブ」を期間限定で提供

料理を学びたい人向けミールキット宅配「シェフレピ」がレシピと動画のみ版「#シェフレピアーカイブ」を期間限定で提供

本格的な料理を学びたい人向けのミールキット宅配サービス「シェフレピ」を展開するefoo(イフー)は7月12日、レシピと動画のみを販売するサービス「#シェフレピアーカイブ(β版)」を期間限定で開始すると発表した。購入できるのは「シェフレピ」で過去に発表した全10品と、正式公開前の9月に発売されたレシピ10品の計20品。

シェフレピは、家事労働の軽減やメニューの質の向上を目的とした「家事改善型」とは異なり、「シェフのテクニックや食材の知識といった知的財産」の習得に特化した「スタディ型」のミールキット・サービス。2021年4月からサービスを開始したが、5月は売上げ前月比1.35倍(販売初日から20日間の売り上げで算出)、6月は前月比1.93倍(月初から月末の売り上げで算出)と大きく成長しているという。しかし、相次ぐ緊急事態制限で内食需要が高まり、またミールキットの配達区域外の人から、レシピと動画だけでも販売してほしいとの要望を受け、食材のつかない「#シェフレピアーカイブ(β版)」をスタートさせた。

販売期間は7月12日12時から8月22日23時59分まで。購買者には、レシピのPDFデータと調理動画のURLを記載したメールが送られてくる。販売レシピは次のとおり。価格はそれぞれ1500円(税込)。

煮込み特集

  • 米沢豚のトムセップ風|h.b.(フリーランス料理人)
  • 牛ホホ肉の赤ワイン煮込み|大森雄哉(TOYO Tokyo)
  • ウサギ肉のバスク風シードル煮込み|清水和博(エチョラ)
  • ブランケット・ド・ヴォー(仔牛肉のクリーム煮込み)|白竹俊貴(ペルティカ)

ラム肉特集

  • 水煮羊肉片(スイジュウユイロウピェン)|東浩司(AUBE)
  • ラム肩ロースのラグーと手打ちカバテッリ パスクア(復活祭)風 グリーンピースと木の芽添え|田淵拓(サッカパウ)
  • ごまとクミンで香りを付けたラムチョップのロースト ひよこ豆のピュレ添え|福田浩二(プルマン東京)
  • 仔羊背肉のローストと骨つきバラ肉のブレゼ|宮島由香里(フランス料理人)

スパイス×肉特集

  • スパイスをまぶした鴨ムネ肉のエギュイエット 焼きリンゴとゴボウのチップス|h.b.(フリー料理人)
  • 石黒農場ホロホロ鳥のバロティーヌ馬告とスモークパプリカ|小泉敦子(フランス料理人)

また同時に、正式リリース前の9月に販売していた、以下の「幻」のβ版レシピも販売。価格はそれぞれ1400円(税込)。

「幻」のβ版レシピ

  • 海水のフィロ|竹矢匠吾(フリー料理人)
  • 季節の果物とオレンジのグラニテ|竹矢匠吾(フリー料理人)
  • 蟹のグラタン~バスク風~|清水和博(エチョラ)
  • 鶏肉のバスク風煮込み|清水和博(エチョラ)
  • 豚肩ロースとムール貝のフヌイユ風味|h.b.(フリーランス料理人)
  • 羊肉のクスクス|h.b.(フリーランス料理人)
  • 麻婆豆腐|yuccho(フリーランス料理人)
  • 四川風ごまだれ雲呑(ワンタン)|yuccho(フリーランス料理人)
  • ラザニア|表原平(ペルトナーレ)
  • ネチっと食感のパンナコッタ~季節の果物のソース~|表原平(ペルトナーレ)

今回の取り組みは、緊急事態宣言で苦しむ料理人たちを応援する目的もあり、レシピが1つ売れるごとに、それを考案したシェフに1000円が還元される仕組みになっている。以前にミールキットを購入した人が、シェフを応援する目的で再度購入する場合は500引き(β版は400円引き)クーポンが発行される。この場合も、考案シェフには1000円が還元される。

「お力をお借りしているシェフのみなさんに『いつか』お返しをしなければ」と思い続けてきた共同創設者・代表取締役の山本篤氏は、今こそ応援すべきときだと、まだ準備が不十分ながらβ版として「#シェフレピアーカイブ」の販売に踏み切ったという。シェフレピには、本格的な料理を指導するという目的以外に、「シェフのレシピで料理をする」文化を創出してシェフの存在感を高め、「シェフの知的財産」に価値が付けられるような未来を創造することも掲げていると、山本氏は話している。

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カテゴリー:EdTech
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いま冷蔵庫にある食材で作れるレシピを提案、AI料理アプリ「レキピオ」が資金調達

AIレシピアプリ「レキピオ」を運営するレキピオは1月30日、CyberAgent Capital、UB Ventures、およびカブク取締役会長の稲田雅彦氏、ReBoost代表取締役の河合総一朗氏、芝山貴史氏、バリューマネジメント代表取締役の他力野淳氏、ほか一名の個人投資家から4200万円を調達したと発表した。これにより、同社の累計調達金額は5200万円となる。

レキピオは冷蔵庫の中に今ある食材を選択するだけでレシピをレコメンドしてくれるアプリだ。食材、料理の種類(和食など)、何人と食べるのか、誰と食べるのかなどの情報を入力すれば、最適なレシピを提案してくれる。

前回TechCrunch Japanがレキピオを紹介したのは2018年4月のこと。そこから同社はアプリにいくつかの修正を加えた。まず、当時はチャットボットをベースにしたアプリだったが、それを廃止。ユーザーからの声をもとに、食材といくつかの質問に答えるだけですぐにレシピが提案されるようにした。また、これまではチャットボットを開く前にレシピ一覧が表示されていたが、アプリを開くとすぐに食材選択画面が表示されるように変更されている。

「これまで自分の思い込みでアプリを作ってきたが、昨年はユーザーからの声を聞き、彼らがレキピオに何を求めているのか、それをどうやって実現するかに注力してきた」と代表取締役の平塚登馬氏は話す。

レキピオは今のところユーザー数やダウンロード数などの指標を公開していないが、現在5000〜7000レシピが搭載されているという。そして、ユーザーのほとんどが料理初心者〜中級者の20代および30代の主婦層だ。

レキピオは今回調達した資金をマーケティングおよび人材採用の強化に充てる。また、同社は将来的にスーパーや地元の食品店などリアル店舗と連携する形のEコマース事業に参入する意向を示しており、そのための準備を進めていくという。これが実現すれば、冷蔵庫にある食材を選択し、選んだレシピに必要な食材で手元にないものをEコマースで調達するというようなユーザー体験が可能になるという。

「Recipio」は、家にある食材から最適なレシピが分かるAI献立アプリ――1000万円の調達も

AIを活用したレシピアプリ「Recipio(レキピオ)」を開発するTADAGENICは4月24日、同アプリの正式リリースとともに、F Venturesおよび個人投資家などから約1000万円の資金調達を実施したと発表した。

Recipioは、家の冷蔵庫にある食材をアプリに登録し、チャットボットが投げかけてくる質問に答えるだけで最適なレシピを提案してくれるというサービス。誰と食べるのか、何人で食べるのか、今日の気分はどうか(あっさりか、またはガッツリか)などの簡単な質問に選択形式で答えていく。

例えば、友人のために料理を振る舞う場合と家族で食べる場合では、作るべき料理は変わってくるだろう。そういったものを変数にして、特に主婦層が抱える「今日何作ろう」という毎日の悩みをAIが解決するというわけだ。

主に主婦層をターゲットにしたRecipioだけれど、同サービスは僕のような本当の料理のド素人にとっても有用なサービスだ。僕の場合、主婦の方々のように毎日の意思決定が苦痛だというよりも、そもそも冷蔵庫にある食材から作れそうなレシピを思いつくだけの想像力がゼロだ。そこをAIが補ってくれるのは、嬉しいかぎりだ。

リリース時点のRecipioの総レシピ数は300通りほど。現状、レシピはサードパーティから購入するというかたちで整備を進めているという。TADAGENIC代表取締役の平塚登馬氏は、現状のレシピ数はまだ少ないと認めつつも、「1日に4品のレシピを提案するとしても、最終的に約3000通りのレシピがあれば十分だと思う。Recipioは意思決定を助けるサービス。例えばハンバーグというカテゴリーのなかで、“大根おろしハンバーグ”や”デミグラスハンバーグ”というように種類が多すぎると、意思決定が逆にしんどくなってしまう」と語る。コンテンツの数を追わず、ユーザーによる繰り返しの利用によってAIの精度を高めていく、というのがRecipioの戦略のようだ。

Recipioを開発するTADAGENICは2017年9月の設立。代表取締役の平塚氏をはじめ、創業メンバー全員が関西地方の大学生だ。同社は今後、「スマートスピーカーへの対応で、提案から調理サポートまで音声のみで行えるようになる機能も追加していく」としている。

写真右から2番目が代表取締役の平塚登馬氏。