ハッカソンやアイデアソンの運営を行うHackCampは、総務省の委託事業「令和3年度地理空間情報を活用可能な人材の裾野拡大に向けた人材育成プログラムに関する調査研究の請負」の一環として「Geospatial Hackers Program 2021」をオンライン開催する(受講無料)。
これは、防災・観光・地域活性化などの有用なデータを可視化する技術「地理空間情報」の担い手育成を目的とした研修プログラム。自治体職員・NPO・市民団体・学生などプログラミング未経験者向け「初学者コース」と、プログラミング経験者向けの「技術者コース」とがある。動画教材を使い、実践的な学習をオンラインで行うというものだが、具体的な流れは、動画を使った自習(ハンズオン講習会の準備)、地理空間技術者によるハンズオン講習会、サービスプロトタイプ作りのための実践研修となっている。
講師は、実際に災害支援に参加した専門家である、高知県立大学の神原咲子特任教授(初学者コース)、静岡県建設政策課チーム(技術者コース)が担当する。実際に、「隣県で災害が発生した」という想定で被災地の課題解決に役立つサービスをチームで開発し、デモデーで優れたアイデアが表彰される。
「Geospatial Hackers Program 2021」概要
初学者コース
- 対象者:プログラミング未経験者。自治体職員、NPO、市民団体、学生など。MS Officeが使える程度のコンピューターの知識が必要
- 学習目標:
・地理空間技術の概念とデータの種類を知る
・地理空間情報でできることを知る
・オープンデータを自分の力で地図に表現できる
・チームで1つのサービスを開発する
- ハンズオン講習会日程と内容:
・2022年1月8日9:30〜12:30
・オープンソースのデスクトップGISソフト「QGIS」×オープンデータで避難所地図を作ろう
技術者コース
- 対象者:プログラミング経験者。地理空間情報技術が未経験のエンジニアやプログラマー。シビックテックに興味のある技術者
- 学習目標:
・オープンソースのデスクトップGISソフト「QGIS」を操作・活用できる
・ウェブ地図ソフト「leaflet」を活用したウェブ地図が制作できる
・点群データの概要と基本的な活用ができる
・アイデアを地図サービスに展開するプロセスを習得する
- ハンズオン講習会日程と内容:
・2022年1月9日9:30〜14:30
・Leafletを利用した、地震ハザードステーションJ-SHISによる地震情報の可視化
・静岡県による3次元の地理空間情報「VIRTUAL SHIZUOKA」の点群データを使ってみよう!
実践研修は東日本エリアと西日本エリアに分かれて行われる。
東日本エリア日程と内容
- 初学者向け
・2022年1月22日9:30〜17:00(Day1 / インプット・アイデア出し)
・2022年1月23日9:30〜17:00(Day2 / プレゼンテーション・参加者投票)
- 技術者向け
・2022年2月5日9:30〜17:00(Day1 / インプット・アイデア出し)
・2022年2月12日9:30〜11:30(自由参加・中間報告)
・2022年2月19日9:30〜17:00(Day2 / プレゼンテーション・参加者投票)
西日本エリア日程と内容
- 初学者向け
・2022年1月29日9:30〜17:00(Day1 / インプット・アイデア出し)
・2022年1月30日9:30〜17:00(Day2 / プレゼンテーション・参加者投票)
- 技術者向け
・2022年2月6日9:30〜17:00(Day1 / インプット・アイデア出し)
・2022年2月13日9:30〜11:30(自由参加・中間報告)
・2022年2月20日9:30〜17:00(Day2 / プレゼンテーション・参加者投票)
デモデー「Geospatial Hackers Program Demo Day」は2022年3月5日(予定。オンライン開催)となっており、各実践研修における参加者投票で、1位を獲得したアイデアについて発表・表彰を行う。
詳細はこちらから:https://ghp.connpass.com/
参加申し込みはこちらから:https://forms.gle/ctttEWi9FeDLqwc6A