デスクトップのChromeはユーザーの閲覧行動から学んで自動再生ビデオを無音にする

Webで最大に疎(うと)ましいものといえば、大音量の自動再生ビデオだ。Chromeやそのほかのブラウザーはここ数年、こいつと戦ってきたが、対策の多くはユーザーのアクションを必要とした。そこでChromeは、モバイルへの導入に続いてデスクトップでも、自動再生をブロックするサイトをブラウザー自身が判断できる機能を実装した。それは、ユーザーのそれまでの行動〔や設定〕から、嫌われてるサイトを見抜くのだ。

Googleによると、自動再生のほとんどが6秒以内に、停止されたり、無音にされたり、あるいはタブを閉じられたりしている。タブを閉じるのは6秒よりもっと早いと思うが、Googleとしては、“聴きたい/視たい意思”を確認するために6秒待った、ということだろう。

今後Googleは、ユーザーの閲覧行動から学習して、無音にしたいサイトを知る。GoogleにログインしていないユーザーやChromeを使い始めたばかりのユーザーの場合は、上述の6秒テストで判明した迷惑サイト上位1000を、自動的に無音にする。

Googleによると、このシステムはユーザーによって訓練されると、迷惑な自動再生サイトの約半数をブロックする。でも、完全なシステムは存在しないから、判定を間違えることもある。そんなときは手作業で無音を解消しなければならない。

モバイルでは、やり方がやや違う。ユーザーがホーム画面に載せていたサイトは、そのまま受け入れる。お気に入りのサイトをホーム画面に登録している人は、そんなに多くないと思うけど、だとするとモバイル上では自動再生の完全禁止になってしまう〔閲覧履歴によるパーソナルな判定をしないから〕。

なお、この機能はオーディオに対してのみである。Chromeによって無音化された自動再生ビデオは、ユーザーがそのページや動画を消さないかぎり、再生を続ける。それに、ユーザーがそのサイトのどこかをタップしたりクリックしたりすると自動再生がまた動き出す。この水漏れ穴は、ぜひふさいでほしいね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

今度のGoogle Chromeでは自動再生ビデオの音声をカットできる

Google Chromeのユーザーに良いニュース。全世界で人気最高のこのブラウザーの最新のアップデートでは、音声の自動再生を無効にできる。サイトを開くと広告のビデオが勝手に再生されて、音がガンガン鳴る、なんてことは、ユーザーがそれを有効にしないかぎり、今後はない。

迷惑なだけでなく、自動再生ビデオはデータを大食いし、Webの閲覧そのものを遅くする。モバイルデバイスでは、たいへん困ることだ(データ契約でインターネットに接続してる場合)。

このアップデートは、数日後にユーザーに行き渡る。この機能の開発は昨年から行われていた。機能には、例外が少々ある。

まず、自動再生は、サイト自体が音を含んでいないときだけ許される。あるいはユーザーが、そのメディアに関心があるときには音があっても許される。過去にそのサイトに頻繁に訪れているときは、関心があると判断される。そのサイトのページの上でタップやクリックを頻繁にやったり、モバイルではそのサイトをホーム画面に載せているときも、関心あり、と判断される。

Chromeのこの最新バージョンを最初に見つけたVentureBeatによると、YouTubeはあまりにもビデオの数が多いので、関心ありを単純には判断できないそうだ。

しかしそれでも、今度のChromeはコントロールの粒度が細かくなり、特定のWebサイトだけビデオの自動再生を恒久的にブロックすることもできる。だからYouTubeでもどこでも、オーディオの勝手な自動再生をやらせないことができるのだ。

画像クレジット: AFP

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa