Nuro、非常用ドライバーのいない完全無人運転車を運用開始

NuroがKrogerとの提携によって自動運転車による食料品の配達を開始してから3ヶ月、自動運転のスタートアップは新しい配達ロボット車を運行する。これまでNuroは、Priusの自動運転車と緊急用ドライバーを使っていた。

このたびKrogerとの提携による同配送サービスは完全なドライバーレスとなり、非常用ドライバーは同乗しない。Nuroはこの車両、R1を2016年から研究開発してきた。

「Nuroは使い走りが必要ない世界を見据えている。すべてがオンデマンドで低価格で配達される」とNuroのプレジデントDave Fergusonがプレスリリースだ語った。「当社カスタム無人車を使った配達サービスの運用は、その目標に向けた重要な第一歩だ」

Nuroの狙いは自動運転技術を地域の商品配達やサービス提供のラストワンマイルに活かすことだ。食料品やドライクリーニングから友達の家に置き忘れた物まで、市の境界内にあってNuroの車両の載る品物ならどんなものでも運ぶ。車内は2つの部分からなりそれぞれ食料品の袋が6つまで入る。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

宅配×自動運転の実現に向け、DeNAとヤマト運輸が「ロボネコヤマト」プロジェクトの実験を開始

日本でも、自動運転技術の実用化に向けた動きがいくつか始まっている。ソフトバンクとヤフーは自動運転バスの実用化を目指して準備を進めているし、DeNAはフランスのEasyMile社が開発した自動運転バスを使って、幕張のイオンモールでシャトルバスの運行を始めている

そして4月17日、DeNAの新たな自動運転プロジェクトの実用実験が始まった。ヤマト運輸と共同で2016年7月から進められてきた「ロボネコヤマト」プロジェクトでは、自動運転社会の“新しい荷物の受け取り方”を検証するため、国家戦略特区である神奈川県藤沢市の一部のエリアを対象に、2つのサービスを開始する。

 提供されるのはオンデマンド配送サービス「ロボネコデリバリー」と、買い物代行サービス「ロボネコストア」の2サービスで、実用実験の期間は2018年3月末までの約1年間だ。実験では、車内に宅配ボックスのような保管ボックスを設置した、専用の電気自動車をサービスに使用する。

ロボネコデリバリーは届け先を自宅だけでなく、対象エリア内の駅や会社、公園やカフェなどにも指定できて、配送時間を10分刻みで選択できるオンデマンド配送サービス。荷物の到着直前にスマートフォンなどに自動音声で到着を通知してくれる。指定場所に到着した荷物は、車内の保管ボックスを二次元コードか暗証番号で開け、顧客が自分で取り出すしくみだ。配送対応時間は通常の宅急便と同じ8時〜21時で、対象エリアに居住する「クロネコメンバーズ」会員であれば、特別な料金は不要で利用することができる。

二次元コードをかざすか、暗証番号でボックスを開ける

もう1つのサービスであるロボネコストアは、対象エリア近辺のスーパーや商店の商品をインターネットの仮想モールで購入すると、まとめて運んでもらうことができる買い物代行サービス。ロボネコデリバリーと同様に、指定場所・時間に到着した荷物は顧客が自分で取り出す。冷蔵・冷凍品にも対応しており、加盟店舗の営業時間に応じて最大8時〜21時の間で配達してくれる。実用実験期間中は注文1回で3000円以上の購入なら利用料は無料、3000円未満の場合は324円の利用料がかかる(金額は全て税込)。商店は本鵠沼商店街、鵠沼海岸商店街、プチモールひがし海岸などの商店街を中心とした約20店舗が対象となる予定だ。

DeNAとヤマト運輸では、ロボネコヤマトプロジェクトについて「物流と最先端ITとの融合でもっと自由な生活スタイルを実現する」ものと説明。「自由な生活スタイルを実現するサービスとは、『自動運転技術』と『自動運転技術を活用したサービス』の双方の発展と実現」であるとしている。また「多様化するニーズに減少していくと思われる労働力で対応するには、新しいテクノロジーが必須である」と自動運転技術を活用したサービスの狙いについて述べている。

自動運転社会における物流サービスのあり方を想定した実験ではあるが、原則としてドライバーによる有人運転を実施。ただしドライバーは荷物の発送・受け取りには関与せず、セルフサービスでの荷物受け取り体験にともなう顧客の要望などを集めていくという。また2018年をめどに、一部の配送区間での自動運転導入も予定しているそうだ。

Appleがカリフォルニア州での自動運転車試験の許可を得た

Appleが自動運転車に注力していることは、特に秘密ではない。本日(米国時間14日)カリフォルニア州車両管理局(DMV)は、カリフォルニア州の路上で自動運転車の試験が許可された企業の最新リストをを公開した。この長いリストの最後に載っている名前がAppleだ。

とはいえ、これは明日にでもAppleの車が路上で見られるということを意味しているわけではない。ただ、将来の適当な時点で、同社が実世界での試験を開始できるということは意味している。

特に、Appleが自社の技術とセンサーを搭載した、サードパーティーの車を使用するかどうかは興味を引く点だ。Rumorによれば、Appleは現在、完全な自動運転車そのものではなく、自動運転技術の開発を行っているようだ。

更新情報: TechCrunchはDMVの広報担当者から次のような回答を得た。「2017年4月14日、DMVはApple Inc.に対して自動運転車試験の許可を出しました。この許可は、3台の車両(全て2015年のレクサスRX450h)と、6人のドライバーを対象としています」。これはGoogleが自動運転試験に用いている車種と全く同じものだ。

Appleが最終製品を手にするまでには、まだ何年もかかるだろう。しかし、同社が今でも前進を続けていることが確認できたことは、良いことだ。

また、Appleがカリフォルニアの路上でその車を露出させることを恐れていないことも興味深い。Appleはこのプロジェクトに関しては、いつものような秘密主義ではない。自動運転車を作るには、膨大なデータが必要である。同社はその車両をなるべく早く路上に送り出す必要があるのだ。

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(翻訳:Sako)