ハミングバードはリンク構築を絶滅の危機に追い込むのか?

ハミングバードに関連する多くの記事が出ている米国と比較し、日本ではリリース時はウェブメディア全般的に数多く取り上げられましたがその後はSEO的なインパクトも薄かったとあってか話題になることがありません。とはいえ、従来のキーワードを多分に意識したSEO戦術を駆使してきたウェブマーケッターであれば、その長期的な影響力は気になる所です。今回はハミングバードとリンク構築に関連した考察記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

Did Hummingbird Eat Link Building?

ハミングバードはリンク構築を葬ったのか?

パンダが質の低いコンテンツを踏み潰し、ペンギンが質の低いリンクを凍らせ、今度は、ハミングバードがリンク構築を食い散らかそうとしているのだろうか?

ハミングバードは、単なるアルゴリズムのアップデートではない。どちらかと言うと、整備を一新し、見えないところで、グーグルをより早く、そして、より賢くするための取り組みである。また、ハミングバードの導入によって、今後さらに多くの変化が導き出されることになる。

今回は、リンク構築における、ハミングバードの影響について探っていく。

オンラインマーケッターにとってハミングバードとは?

塗装ではなく、新たなエンジンが搭載されたと考えるべきである。このエンジンは、誰も気づかなかったが、30日間にわたって既に稼働しており、検索結果の90%に影響を与えている。ハミングバードは、全てのユーザーに、より早く、より適切な結果を与えることを目指している。この点に関しては、ダニー・サリバンが、分かりやすく説明(日本語)している:

グーグル曰く、ハミングバードは、既存のパーツと新しいパーツで構成された新しいエンジンであり、10年前のテクノロジーを用いて10年前の需要に応えるためではなく、現在の検索の需要に応えることを念頭に置いて、整備されている。

その他のアルゴリズムのアップデートとは異なり、ハミングバードの発表が行われた日、設立15周年に関する記事をブログに投稿したグーグルは、SEOコミュニティを非難することも、是正することも、指導することもしなかった。その代わり、以下のポイントを含む、直感的なユーザー体験の改善を介して、ユーザーの生活を向上させることに焦点を絞っていた:

  • ナレッジグラフのアップデート(比較および絞り込み)
  • 会話型の、異なるプラットフォームをまたぐ検索
  • モバイル検索体験の改善

ハミングバードは、ユーザーを何よりも重要視したアルゴリズムだと言えるだろう。

ハミングバードはSEOを永久に変えたのか?

ハミングバードは、グーグルが設立当初から進んできた方針をさらに(大きく)前進させている — つまり、ユーザーに出来るだけ早く、絶対的な最高の結果を提供する取り組みだ。

このアップデートでは、検索クエリの裏側にある意味をより深く理解し、適切な結果を提供することを目標の一つに挙げている — 例えば、家で[pizza]を検索する場合、レシピを探している可能性があるが、携帯電話で[pizza]と検索を行う際は、近場のピザ屋を急いで探していると考えられる。また、会話型検索も重要視されている — 「グーグルと交わす[会話]をもっと自然に流れるようにする必要がある」(グーグルの設立15周年を祝う記事より)。

つまり、先見の明のあるSEOのエキスパート、そして、オンラインマーケッターは、今までと同じゴールを目指せばよい。オーディエンスが探しているものを、早く、容易に手に入れられる環境を作り出す必要があるのだ。

ハミングバードはリンク構築を完全に葬ったのか?

そういうわけではない。被リンク構築は健在だ。しかし、リンク構築の定義は、変える必要がある。Distilledを設立したウィル・クリッチロー氏が言っているように、「リンク構築と言う名称は、妥当ではない」。その理由を説明していく。

品質の低いコンテンツにペナルティを与え、阻止することを目指したパンダ、そして、質の低い「リンク構築」に歯止めをかけたペンギンを思い出してもらいたい。ハミングバードは、この2つのアップデートとは、一線を画している。ダニー・サリバンが、上述した詳細な記事の中で指摘しているように、ハミングバードが検索結果の特定を行うために利用する200点のシグナルの中には、今もページランクが含まれている。しかし、リンク構築は、今までの取り組みとは姿を変えている。

今までのリンク構築は終わった。それでも、リンク構築は続いていく。

ハミングバードがリンク構築に与える影響

直接的な変化は少ないが、間接的な変化は広範に及ぶ。

SEOの当事者は、リンクを含む要素を利用して、グーグルをだまし、自分のウェブサイトが、実際よりも信頼されており、有益だと考えさせることが可能であった。しかし、ハミングバードによって、検索結果の絶対的なフォーカスが再びエンドユーザーに移り、もはやグーグルを騙すことは出来なくなった。平均レベル以下のコンテンツに対するリンク構築は、失敗する。どれだけ多くのリンクを向けさせたところで、グーグルは、直帰率の高さ、自然なソーシャルシェアの欠如を含む、その他の各種の品質のシグナルに気がつく — 恐らく、ハミングバードによって、グーグルは今まで以上のスピードで、このようなシグナルを検知しているのだろう。

SEOの取り組みは、すべてエンドユーザーに焦点を絞るべきである。リンク構築を行う上で、ユーザーに対して、真の(大きな)価値を提供することに、力を入れるべきである。そのサイトは1000本のリンクを獲得する価値はあるのか?1000サイトのリンクの候補先にメールを送りつけ、リンクを要請することで、価値は得られるのか?リンク構築を活用して、全ての段階でより多くの価値を提供するには、どうすればいいのか?

具体的なニーズ(つまりロングテール)を満たすこと、そして、長期的に信頼してもらう(詳細)ことを意図した、質の高いコンテンツについて考えてもらいたい。

ハミングバードの導入後、グーグル+の重要性は上がったのか?

グーグル+の代表者は、次のように指摘している — 「グーグル+は、グーグルのユーザー体験を改善するソーシャルネットワークの要です。」グーグル+の代表者は、ハミングバードに関する話をした際、グーグル+には触れなかったものの、状況を考慮すれば、両者の間に何かしらの関係があることが見えてくる。好きか嫌いかに関わらず、グーグル+の重要性はますます高くなるはずだ — グーグル+を軽視していたなら、考えを改めるべきである。

ハミングバードの導入後にリンク構築を変えるべきではない理由

ハミングバードの登場を理由に、リンク構築の公式を「更新」する方針は、大きな誤りである。例えば、「50%はブランド名のリンク、30%は部分的に一致するリンク、20%は完全一致のリンク」と言う公式を基にリンク構築を行ってきたと仮定する。しかし、ハミングバードが導入されたことを受け、この公式を「70%はブランド名のリンク、20%は部分的に一致するリンク、そして、10%を完全一致のリンク」のように、多少安全な公式に変えた方が無難だと考えたくなるかもしれない。

このような柔軟性にかけるリンク構築の公式は、危険な時代遅れの考え方に基づいている。そうではなく、次のような新しい「公式」を試してもらいたい:

  • 素晴らしいコンテンツを作成する
  • 業界のインフルエンサーと知り合いになる
  • 適切なオンラインのコミュニティに貢献する
  • 適切な場合、有益なコンテンツのシェアを友達に頼む
  • リンクの大半を受動的に(つまり自然に)獲得することに力を入れる

まとめ

リンク構築は、今でも重要ではあるが、万能型のお決まりの戦略は、危険である。リンク構築を全体的なマーケティング、そして、コンテンツマーケティングの計画に組み込む方針こそが、長期的に有効な唯一の戦略であり — 新たなチャンスを生み出す。

(ストックイメージ: Shutterstock.com ライセンス契約の下、編集を加えて利用)

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Did Hummingbird Eat Link Building?」を翻訳した内容です。

変えるべきなのか、変えないべきなのか、わかるようでわからない内容といいますか、1プロフェッショナルの雑感といった記事でしたね。ハミングバード襲来後も、まだまだテクニックに頼った意図的なSEOは内部しかり外部しかり通用する部分は多分にあると思いますが、中長期的にコンテンツ・イズ・キングが建前でなく本音で言い切れる世界にはなっていくのでしょう。短期的にはテクニックに頼ることも重要ですが、Google、そしてユーザーの意図を見極めた上でウェブマーケティングに取り組んでいきたいですね。 — SEO Japan [G+]

年末前にリンクプロフィールを大掃除する5ステップ

Googleからペナルティ警告を受けたサイトも日本で普通に出てくるようになりましたが、ウェブマスターツールの充実とGoogleのサポート強化の結果、リンクプロフィールを整理し、再申請によりペナルティが取り消されるケースも増えてきました。そうはいっても、まだペナルティが解除されず悩んでいるサイトも多いと思いますし、大量に張られたリンクリストを前に諦めているウェブマスターもいるのではと思います。今回は、そんな悩めるウェブマスターのために、ウェブマスターツールを活用してリンクプロフィールを精査し、再申請を成功させるための手法をステップ・バイ・ステップでまとめてくれた素晴らしく実用的な記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

長年に渡り、オンラインビジネスを営む中、一人でリンク構築に対応してきた人もいれば、悪徳SEO「業者」に任せっきりだった人もいることだろう。どちらにせよ、リンクプロフィールを整理する必要があるかどうか、悩んでいるのではないだろうか。そこで今回のコラムでは、リンクプロフィールが、問題を抱えているかどうかを特定する方法、そして、問題を分析する方法、そして、問題を解決する方法を5ステップのプロセスを介して紹介する

その前に:

不自然なリンクの警告 = 問題

このメッセージを受け取ったら、問題を抱えていることになる。ステップ 2から読み始めてもらいたい。

An Unnatural Link Warning from Google Webmaster Tools

グーグルのウェブマスターツールに届いた不自然なリンクの警告

ステップ 1: グーグルを使ってチェックする

当然だが、グーグルにeメールを送って、質の低いリンクを持っているかどうか尋ねることは出来ない。しかし、グーグルのウェブマスターツール内のリンクリストから手掛かりを得ることは可能である。以下に新しいナビゲーションからこのリストにアクセスする方法を紹介する:

Webmaster Tools Links List - New Navigation

ウェブマスターツールのリンクリスト – 新しいナビゲーション

ダウンロードする前に、スタッツを確認しよう:

google webmaster tools links to your site

「サイトへのリンク」のサンプル

合計199000本以上のリンクに対して、76000本は、あまりにも多い気がする。このような配分になっているなら、整理する必要があるかもしれない。

また、この画面で、「最も多くリンクされているコンテンツ」にも注目してもらいたい。リンクの大半が、ホームページに直接向けられているなら、問題を抱えている可能性がある。

最後に、最もリンクされているコンテンツの下の詳細をクリックする。ソースのドメインが、リンクの本数に対して、極端に少ないように思えるなら、所謂「ランオブサイト(ROS)」リンクを得ていると思われる。このタイプのリンクは、特に何も価値を加えず、広告、ブログロール、リンクのリスト、あるいは、フッターのいずれかであるため、ペナルティの対象になることが多い。

Look at how many links you have by domain to spot run-of-site links.

ドメインごとにリンクの数をカウントし、ROSリンクを探し出そう。

私が「可能性がある」や「かもしれない」等の言い回しを用いている点に注意してもらいたい。リンクの「良し」「悪し」をを判断する明確な基準がなく、当事者が判断する必要があるためだ。丸で囲ったページは疑わしいが、最終的には、このコンテンツは、302リダイレクトの形式を取ったアフィリエイトリンクであることが(広範のプロセスで)判明した。

ステップ 2: 情報を集める

それでは、問題を抱えている可能性が高い、あるいは、問題を抱えている点を指摘する警告を受け取ったと仮定する。何から手をつければいいのだろうか?グーグルは、グーグルの公式ブログで、まずはグーグルのウェブマスターツール内のリンクリストから着手するよう薦めている。リンク数の最も多いリンク元にアクセスし、次の2つのレポートをダウンロードする:

all-domains-download

エクセルでレポートをまとめ、列Aを昇順で並べ替え、重複をなくす(一つのレポートでしか利用することが出来ないため、First discoveredのチェックを外す 必要がある):

remove-duplicates

これで重複リストが出来上がった。次に2つの作業を実行する:

  1. XenuのLink SleuthやScreaming Frog等のヘッダーチェッカーを利用する。200や301以外のリンクを除外し、別のリストに出力する。後程必要になるので削除しないこと。
  2. 技術に自信があるなら、リンク内の、あるいは、メタrobotsタグ内の「nofollow」コードをチェックするスクリプトをリストに実行してみよう。結果を別のリストにまとめる。

これで、リストは、followedリンクと200と300のステータスコードを持つリンクに絞られたはずだ。ここから手動でチェックしなければならない。

ステップ 3: 自力でリンクをチェックしていく

  1. ページをウェブブラウザに読み込む:Download the Disavow Links Template
    • ページが読み込まれないなら(404/Not Foundエラーが表示されたら)、メモして、次のリンクに移る。先程利用したヘッダーチェッカーが適切に機能していたかどうか再確認する。ただし、リストを集めて、ヘッダーチェッカーをかけてから、リンクを見直すまでに、数日間から1週間がかかることがある。この期間に廃れるリンクが現れる可能性がある。
    • ページが全くコンテンツを読み込まず、また、エラーメッセージも表示されなくても、チェックする必要がある。リンクが同じ色のテキストに隠されていたり、見えないフレームの内側に配置されていたり、CSSを介してページの外側に置かれていることもあるためだ。
  2. ページのソースを見る。大半のブラウザでは、右クリック、または、CTRL + Uでチェックすることが出来る。
  3. ドメイン名で調査/検索を行う。リンクにwwwがない場合、wwwを外して検索する。
    • 見つからなかったら、当該のリンクを「削除したリンク」と記す。
    • 見つかったら、優れたリンクかどうか確認する。
  4. まず、「nofollow」を検索する。
    • 「head」タグ内で見つかったら、「No Follow」と記し、次のリンクに移る。
    • 本文のタグ内で見つかったら、リンクとhrefタグが同じかどうか確認する。
      • 同じだったら、「No Follow」と記し、次のリンクに移る。
  5. リンクがページ上にあり、nofollowedではないなら、リンクの場所を確認し、HTMLタグをチェックする。
  6. 以下の条件のいずれかに当てはまる場合、「否認」と記す。
    • 関係のないリンクの集まりの一つ。
    • 右側または左側のサイドバー、もしくは、フッター(つまり、メインのコンテンツ以外)に掲載されている。
    • リンクがコメント内に掲載されている。
    • リンクがページに表示されていない(つまり、隠されている)。
    • ページのどこかに「リンクを投稿する」や「記事を投稿する」等のリンクが存在する。
    • ページ自体が、チンプンカンプン、スパム、SEO(キーワードを大量に利用している、サイトのPRを表示している、あるいは、SEOフレンドリーと明言している)を行うためだけに存在するように思える。
  7. 最後に、上の全てのテストをパスしたら、次は「嗅覚」テストに移る。
    • リンクは、サイトのビジターに価値を与えているか?それなら、恐らく問題はない。
    • リンクは、他の目的のために記事に押し込まれたように見えるか?見えるなら、恐らく問題あり。
    • 有料リンクのように見えるか?見えるなら、恐らく問題あり。
  8. リンクを「否認」または「OK」と記し、上の条件を基に理由を入力する。入力が終わったら、次のリンクに進む。理由をスキップするべきではない。グーグルのレスポンスを受けた後、同じプロセスを2度、はたまた3度繰り返す可能性があり、再びチェックしなければならない状況は避けたい。

ステップ 4: ドメインかリンクかの判定

ステップ 4は、混乱を招く。これまで、グーグルがレポートしたリンクのリストを全て集めて、チェックを行ったものの、まだ終わりではない。まだ、2つの作業が残されている:

  1. 全てのドメインのリストをダウンロードする:
    all-domains-download2
  2. 既存のリストに照らして、ドメインをチェックしていく。

全てのドメインをダウンロードすると、website.comのように、ベースのURLでリストが構成されている点に気づくだろう。作成済みのリストに照らして、URLのリストをチェックするため、スプレッドシートに新しい列を加え、名前を「ベースドメイン」にする。

新しいワークシートを開き(重要)、リンクのリストをシートにコピーする。[データ]、[区切り位置]、[区切り文字]の順にアクセスし、区切り文字を[/]に指定する。こうすることで、一掃し、場合によっては、見つけて、wwwを置き換える必要のあるベースドメインのリストが生成される。

How to Delimit by / in Excel

区切り位置機能の集中講座

次に最後のリンクまでカーソルを移動する。その下に、グーグルのドメインのリストを貼り付ける。

列 Aを降順で並べ替え、重複を取り除く。すると、リンクのリストでまだ取り上げられていないドメインのみが残る。ステップ 2とステップ 3と同じ要領でドメインをチェックしていく。

ステップ 5: 一掃 & 吟味する

このプロセスを終えると、4つのリストが手元に残るはずである:

  1. 削除したリンク: サイトから削除されたリンクであり、当該のサイトが今も存在する、あるいは、リンクが掲載されていたページは削除されたものの、ドメインは健在であるケース。誰かに連絡を取り、リンクを削除することに成功したら、このリストに掲載する。
  2. 削除したドメイン: もう存在しないドメイン、あるいは、コンテンツがないドメイン。
  3. No Follow: リンクまたはリンクが掲載されていたページがnofollowになっているケース。もしくは、リンクとウェブサイトの間に302 リダイレクトが存在するケース。
  4. 否認: 削除することは出来なかったものの、マイナスの影響を受けたくないリンク。

リンクの削除を助けてくれる様々なサービスが存在する。グーグルは、ウェブマスター自身が行うべきだと指摘している。しかし、大方、ウェブマスターに接触して、リンクを削除して欲しいとお願いするのは、無駄骨に終わる。とても時間がかかり、成功する確率は低い — ウェブマスターが実際に返事をくれるサイトは、リンクを掲載しておきたいサイトであり、nofollowを加えておいてもらうだけで十分かもしれない。

削除することが可能なディレクトリ、または、支払いの中止、nofollowの追加が可能な有料リンクを知っているなら、行動に移してもらいたい。しかし、この選択肢を持つウェブマスターは少ない。また、この手のサービスは、リンクごとに料金を要求するため、最初にリンクを絞り込むことで、チェックする必要のあるリンクの本数に応じて、資金を節約する効果が見込める。

再審査リクエストおよび否認レポートを適切に作成する方法については、リンクの否認に関するデマを一刀両断(日本語)も参照してほしい。リンクプロフィールを整理する取り組みがうまくいくことを、心より願っている。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Five Steps To Clean Up Your Links Like A Techie」を翻訳した内容です。

非常に具体的、かつ再申請を成功させるための情報が満載で、最近増えている「ペナルティ解除サービス」を余裕で凌駕する再申請の準備がこれを実践するだけで実現できそうな内容でした。ウェブマスターツールのインターフェースが英語で解説されていますが、基本日本語もメニュー構成等、ほぼ同じかと思います。私の経験でも一度や二度の再申請でペナルティが解除されるケースは逆に珍しいですし、ここに書かれている内容を地道に行って再申請を繰り返していけば、あなたのサイトのペナルティもいつかきっと解除されるはず・・・そう信じて頑張りましょう。 — SEO Japan [G+]

Googleハミングバードが被リンク構築に与える6つの影響

Googleがハミングバードなるアルゴリズム更新を行ってから数週間が立ちました。Google自身にとっては根幹的な仕組みのアップデートであったものの、SEO的には余り影響がないようだ、ということだイマイチ話題になっていません。主として対話型の検索により対応できるようになった更新のようですが、そう聞くとリンク関連の影響度はさらに少ない?と思ってしまいそうになりますが、今回はあえてその難問?にサーチエンジンランドが答えた気になる記事を。 — SEO Japan

「グーグルのハミングバードは、リンクにどのような影響を与えるのか?」

この問いに対する答えを求める人達は多い。

この新しいアルゴリズムを深く理解するまでには、まだまだ時間がかかるものの、既に私は幾つか手掛かりを見つけることに成功した。このコラムでは、その手掛かりを披露していく。

この記事に関しては、タイトルを疑問形式で、本文を回答形式で提供する。恐らく、2日以内には、グーグルの検索ボックスに上の問いを入力すると、あるいは、グーグルの音声機能を使って検索すると、このコラムのURLが検索結果の上位に表示されるようになるだろう。

このような宣言を行うことで、私はリスクを背負うことになる。何回か推測を誤ったこともある。しかし、私が投稿した多数のコラムに目を通しているならご存知だとは思うが、グーグルの望みに関しては、15年間にわたり、ほぼ正確に言い当ててきた自信がある。信じて損はないはずだ。最大の手掛かりは、今まで報じられてきた情報を無視し、グーグルのシニアバイスプレジデント/フェローに名を連ね、ソフトウェアエンジニアであり、そして、グーグルの中心的なランキングチームを統括するアミット・シンガル氏のコメントのみに焦点を絞ることで得られる:

変化が求められていた。大勢のユーザーが、関連するワードを検索ボックスに入力するのではなく、長い質問を定期的に入力するほど、グーグルに依存するようになったためだ。

まず手掛かり #1。検索エンジンのユーザーは、質問を入力している。グーグルは、– 早く、正確に、そして、出来ればgoogle.comを去られることなく、答えを提供することを望んでいる。

手掛かり #2。モバイルデバイスを利用する検索エンジンユーザーが増え続けている。

参考する調査結果にもよるが、モバイルデバイスで行われている検索の割合は、5割、または、それ以上を占めていることが多い。精度よりも全体的な現実の方が重要である — ユーザーはPCよりもモバイルデバイスを利用することが多い。

暗示された手掛かり #3。検索エンジンのユーザーが、質問形式で長い検索クエリを入力し、このタイプの検索が携帯機器で行われているなら、キーパッドではなく、音声による検索が増える可能性が高い — 特に車を運転している間。例えば、「最寄りのスターバックスはどこ?」と言う問いは、2秒間で電話機を介して尋ねることが出来る。一方、手で文字を入力するには20秒間かかり、路上から視線を外さなければならない。

ハミングバードに関する考え & 見解

上述した手掛かりを基に、ハミングバードを理解する上で役に立つ(ことを願う)詳しい情報と見解を提供していく。

ダニー・サリバンが投稿したGoogleの最新アルゴリズム「ハミングバード」徹底解剖(日本語)をまだ読んでいないなら、まずはこの記事に目を通してもらいたい。この記事の中で、ダニー・サリバンは次のように指摘している:

SEOは、ハミングバードの登場後も生き残る。事実、グーグルは、SEO業者やパブリッシャーが、心配するべき、新しい、もしくは、異なる要素が増えるわけではないと明言している。アドバイスの内容は、今までと同じであり、オリジナルの、質の高いコンテンツを提供することが求められている。今まで重要であったシグナルは、今も重要である。ハミングバードは、あくまでも、グーグルが、新しく、そして、希望的観測ではあるが、より優れた仕組みで、シグナルを処理するために利用されているに過ぎない。

グーグルの主張を信じていない人は多い。それはそれで構わない。しかし、常識的に考えれば、オリジナルで、奥が深く、主題に関連するコンテンツをサイトに投稿していれば、グーグルにとって重要なシグナルを作り続けることが出来る点は明白である。ハミングバードによって、優れたコンテンツが、直ちに劣悪なコンテンツとして見なされることはない。グーグルが長年に渡り利用し、そして、改善してきた手法を介して導きだれたオーソリティと評価は、今後も重要である。

上のコメントは、以前重要視されていた要素は、今後も重要視され、また、一部においては、さらに重要だと見なされる、と示唆している。グーグルは、昔からコンテンツが最も重要だと口を酸っぱくして言っている。そして、ロングテールのフレーズおよび会話型検索の台頭により、信頼されるコンテンツは、今後も勝利の決め手として、重要なカギを握るだろう。

ビル・スロースキ氏が投稿した記事によって、この見解は裏付けられている。この記事で、スロースキ氏は、ハミングバードアルゴリズムと思われる特許を取り上げている。「グーグルは、ページランクを含む、その他のランキングシグナルを全て置き換えたわけではないようだ」と言う同氏の考えに私も同意する。

幾つか注目するポイントと見解を補足する:

  • グーグルは、ハミングバードによって、ここ12年間で最大の変化がもたらされると明言している。
  • ハミングバードは、キーワードへの依存を減らすグーグルの取り組みの一環である。
  • ペンギンとパンダは、既存のアルゴリズムへの追加であったが、ハミングバードは、アルゴリズムをまるまる交換する取り組みである。ペンギンとパンダは、ハミングバードアルゴリズムに組み込まれている。
  • ハミングバードは、検索結果のランキングを決める際に、200以上のシグナルを確認する — ページランクもその一つだと考えられる。
  • リンクは、今度もページランクに影響を与える。つまり、信頼できる被リンクは、ハミングバードの主な構成要素の一つだと言うことだ。
  • グーグルプラスは、検索のユーザー体験に影響を与えるものの、ユーザー、そして、検索によって差がある。

分かっている点を総合的に判断し、グーグルのハミングバードがリンクに影響を与える可能性がある、6つのポイントを想定した。

1. 強固な被リンクを持つ、良質なコンテンツを提供しているだけでは、十分ではなくなる可能性がある

聞くに耐えない指摘だが、グーグルが、長い検索フレーズを期待し、直接質問に対する答えを提供するなら、その問いに対する鋭い答えを用意し、4位に位置する答えがページに含まれているとしても、エンドユーザーに見てもらえなくなる。なぜなら、グーグルが既に質問に答えているためだ。

例えば、NFLの素晴らしいスタッツをサイトで提供しているとしても、私が「Peyton Manning Stat」(ペイトン・マニング スタッツ)と検索すると、結果ページを去ることも、別のページをクリックすることなく、グーグルが次のような答えを提供してくれる:

pmstats

よくやった、ペイトン!

上の結果はエンドユーザーにとってはプラスに働くものの、グーグルの戦略が実行に移されることで、トラフィックを失うNFLのスタッツサイトのことを思うと、気の毒で仕方がない。同時に、私はプレゼンで「グーグルにはトラフィックを与える義務はなく、グーグルに送ってもらうトラフィックにビジネスが左右されるなら、リンク/トラフィック戦略を多様化した方が良い」と少なくとも150回は指摘してきた。

2. リメイクが必要なコンテンツを見つける

よく考えずに全てのコンテンツ(リンクのアンカーテキスト)をQA形式に変えるべきではないものの、コンテンツに目を通して、どのページが、具体的な質問に対する答えを提供しているのか、また、さらに編集を加えて、明白なセマンティック QAシグナルをHTML内で送ることが出来るのか確認してもらいたい。

次のように、allintitle:とsite:オペレータを使って、グーグル検索を行い、サイト上の質問/答えを主体としたコンテンツを探し出す:

allintitle:how site:ericward.com

allintitle:”how do” site:ericward.com

allintitle:”how can” site:ericward.com

注記: 日本語のサイトの場合は、allintitle:に「方法」等を使うと良い。

howcan

ハミングバードが望むコンテンツは少ない

このテストを行った結果、コンテンツに調整を加える必要があることが判明した。19年間に渡り、私は大量のコンテンツを作成してきたものの、タイトルタグの周辺に「how can」(方法)と言うワードを使った記事をほとんど書いていないことに、少しショックを受けた。「信じられない、恥を知れ」– ハミングバードがそう言っているように思えた。

3. リスクを避ける

次のように、質問形式で、意図的にコンテンツをリンクに張りたくなる欲求を堪えるべきである: ツイッターはリンク構築にどのように影響を与えるのか?

私には猛省が必要だ。。なぜ、このようなアンカーを避ける必要があるのだろうか?グーグルは、「完全に新しいアルゴリズム」を投入する際はもちろんのこと、アルゴリズムの調整が行われる度に、当該のアルゴリズムを操作しようとする試みへの対策を講じている。同様に、QA形式でブログの全ての記事を書きたくなるかもしれないが、– 実際に質問に対する答えを提供することを目的としている場合を除き、避けるべきである。

4. 今後も品質に力を入れる

ハミングバードは、自然且つ適切なリンクプロフィールを重要視している: つまり、(ページランク 7のソースだけでなく)関連するソースからのリンクが寄せられているか、新鮮さを失わないコンテンツからリンクが寄せられているか、著名な、評価の高いウェブサイトからリンクが寄せられているかどうかに注目している。信頼とオーソリティは、今後も重要なカギを握る。どうすれば信頼とオーソリティを得ることが出来るのだろうか?そのためには、ユーザーが問題を解決することが出来るコンテンツ、できれば、ユーザーに何かを教えることが出来るコンテンツを提供する必要がある。

5. とにかくオーサーシップ

間違いない。今すぐ実行に移してもらいたい。

最後になるが…

6. 選択肢を把握し、利用する

グーグルのリンク屋敷で遊ぶつもりなら、利用するリンクがどの部屋にあるのか知る必要がある。

これは常識だが、コンテンツ配信において、様々なグーグルのプロパティを活用している人は意外に少ない。数年前までは、私はほとんど動画を利用しなかった。その後、動画のコンテンツを — SEOの目的ではなく、サイトで視聴するコンテンツを提供して、ニュースレターの購読を売るために、作成するようになった。以下の検索結果を見てもらいたい:

Linking Strategies Q A   Google Search

2時間に及ぶ生のハングアウト オン エアが、1900万のページの中で、4位にランクインするとは思わなかった。ここで学んでもらいたいポイントがある。 ハングアウトはグーグルが所有するテクノロジー(無料)であり、ストリーム(無料)し、録画(無料)し、グーグルが所有するユーチューブにホスティング(無料)される。グーグルが提供する検索結果の目的の一つが、ユーザーをコンテンツにすぐに送り込むことであり、コンテンツがグーグルが所有するウェブサイトに掲載されているなら、コンテンツとリンクをグーグルが所有するサイトに集め始めるべきである。

最後になるが、携帯電話で同じ検索を実施したところ、私の動画は4位ではなく1位を獲得していた。以下にこの検索結果のスクリーンショットを掲載する

mobilecap

PCでは4位であったものの、モバイルでは1位を獲得していた。

ハミングバードは今後もグーグル検索を動かしていく。受け入れるしか道はない。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Will Google Hummingbird Impact Links? Here Are 6 Ways」を翻訳した内容です。

単にリンクを増やすだけでは不十分、といったリンクマニアの皆さんにはがっかりという記事でしたが、Q&A形式で記事を書くことが評価されるコツ、というのはアルゴリズムの内容を考えると大事ではありそうですね。とはいえ、世の中のQ&Aサイトの順位が上がったという話も余り聞きませんし(実はトラフィック増えているのかも・・・)、そもそもQ&Aサイトはコンテンツの品質が問題になった過去もありますし、単純にQ&Aを多く掲載すれば良いというわけでも無さそうです。記事でも品質やオーサーシップの重要性が触れられていますし、当たり前といえば当たり前ですが、リンク+コンテンツの品質が重要、かつコンテンツをユーザー目線で書くことが重要、と、無難にまとめておきましょう。 — SEO Japan [G+]

コンテンツの4分類とリンク獲得力との関連性

これからのSEOは単純な外部リンク施策でなくコンテンツマーケティングが大事、とはいわれますが、後者にしても結局かなりの部分で被リンクを集めることが目的だったりするのもまた事実。「コンテンツの質が重要」ともいわれますが、今日のソーシャル中心のウェブにおいて、コンテンツのカテゴリ毎にリンクの獲得力に差があるのもまた事実。今回はそんなコンテンツとリンクの関係を図表にし、解説した記事を。あなたのコンテンツ構築の参考になるヒントがあるはず。 — SEO Japan

理想を言えば、検索エンジンは、コンテンツの「強さ」でランク付けを行うべきである。検索エンジンのアルゴリズムは、良質な文法、優れたデザイン、そして、配送費と製品を検知することが出来るほど賢くあってもらいたい。ビジュアル検索サービスのLike.comをグーグルが買収したことで、良質なデザインを特定することが出来るようになると考えられるものの、専門家の多くが、この方針への直接的な行動が、必ずしも差し迫っているわけではないと考えているように思える。

事実、優れたコンテンツが上位へのランクインの近道だとつぶやく、まるで反対の世界にこの業界は押し込められている。 検索においては、それぞれの分野が異なる特徴を持ち、優れたコンテンツを検索エンジンのランキングに反映させる力は、ウェブサイトのタイプによって、大きく左右される。サイトに対するポテンシャルは、サイトによって異なるものの、あまり魅力的ではない分野のサイトが、より魅力的な分野のサイトを簡単に上回る可能性がある — これはその他の分野とは異なり、大きな制限がないだけである。

コンテンツのリンクの有効性とは、良質なコンテンツが直接リンクをもたらす力であり — また、コンテンツが、別のサイトでも同じように優れている場合、リンクを獲得し、上位にランクインする力にどれぐらいの違いがあるかを示す。この投稿 — サイトのタイプの分類の後 — では、特定の分野が、多数のリンクを獲得する際にプラス、もしくは、マイナスに作用する理由と経緯を詳しく説明していく。まずは、図の左側に位置する最も魅力の高い「ソーシャルなブログ」を取り上げ、最も恐ろしい「ソーシャルなタブー」を最後に紹介する。

1. ソーシャルで、フレッシュなコンテンツに力を入れたサイト

このタイプのウェブサイトは、記事を用いる従来型のブログとは異なるカテゴリーに振り分けられることもがるが、常時アップデートされ、そして、頻繁に新しいコンテンツが投稿されるため、ブログ扱いされることもある。 I Can Has Cheezburgerは猫の写真を頻繁に投稿している。面白く、ユーモアに溢れた写真が大量のリンクをもたらす。同じように、New York TimesTechCrunchも毎日複数の新鮮なニュース記事を投稿している — その多くは、質が高く、報道する価値があるため、他のブロガー達がこぞってリンクを張る。

このタイプのブログは、コンテンツを常時アップデートしているため、ビジターは頻繁にサイトにアクセスし、毎回、新たな発見をする。つまり、その他のタイプのコンテンツとは異なり、継続的にリンクをもたらすポテンシャルを持っていると言えるだろう。New York Times等のサイトは、1つのブログから多数のディープリンクを集める可能性がある — この類のリンクを得るポテンシャルがあるこそ、インターネット上で最もリンクを張ってもらえるサイトとして君臨しているのだ。

2. ソーシャルで、静的なコンテンツを持つサイト

このタイプのウェブサイトに該当するのは、話題にされるものの、再びアクセスしてもらい、新しいコンテンツを見つけてもらうためのフレームワークに欠けた製品サイトである。このようなウェブサイトの多くは、ブログを持っているものの、製品に焦点を絞っているため、先ほど紹介したソーシャルなブログと比べると、バイラルな効果を生み出す力は劣る。時折、良質なインフォグラフィックや関連する記事を投稿して、リンクを集めることが出来るものの、ソーシャルなブログとは異なり、怒涛のリンクの波を作ることは、不可能に近い。

しかし、この類のソーシャル製品ウェブサイトは、インターネット以外の場所で話題にされることがあり、ウェブサイトが存在するだけで、質の高いコンテンツに対して複数のリンク — オンライン、オフラインの双方 — が寄せられることもある。Best BuyFry’sSony等がこのタイプのウェブサイトに該当する。CafepressSavingsZappos等のインターネットeコマースサイトも同様に優れた製品記事にリンクを向けてもらえることがある。大学のウェブサイトやウェブアプリのスタートアップ等もこのカテゴリーに振り分けられる。

3. 割とソーシャルなサイト

割とソーシャルな静的なサイトは、分野が関連しているために、リンクを引き寄せるタイプのサイトである。例えば、このタイプのサイトは、家の建て方、Tシャツの縫い方等のガイドを作るものの、引き寄せられるのは一定のタイプのユーザーのみであり、バイラル化する力はない。そして、上述した2つのタイプのサイトよりも、得られるリンクの本数が少ない。ユーザーベースが広ければ広いほど、そして、話題に上げてもらえればもらえるほど、リンクを獲得する力は高くなる。

ウェブサイトのタイプのフローチャートにおいて、好ましくないタイプに向かうにつれ、獲得可能なリンクは — たとえコンテンツが優れていても — 少なくなる。例えば、Burial Insurance,MedigapStreamline Refinanceのサイトが、特定の基準に基づいて、リアルタイムで保険の価格を比較することが出来たら、便利なサイトになるはずである。しかし、少数の多岐にわたるニュースサイトを除くと、ほとんどリンクは期待できない。一方、「ソーシャルで、静的なコンテンツを持つサイト」のカテゴリーに進み、旅行比較サイトに注目すると、比較機能だけで大量のリンクを獲得していることが分かる。

このような保険の比較機能が存在すると言うことも可能である — 誰も話題にしていないため、知らないだけである — ただ単に気にしていない、そして、知人の中にその情報を必要としている人が少ないためだ。

4. タブー

インターネットには「地下」が存在する — カジノ、ローン、ポルノ等の分野である。このタイプのサイトは、最高のコンテンツを作るポテンシャルを秘めているものの、そのコンテンツが人気を得ることはない。ポルノやカジノ等の一部のサイトは、 — 特に親しい友人のみに良し悪しを伝える — 独特の「密かな」バイラル化をもたらす力を持っている。しかし、このタイプの知識の壁により、一般的に広まる可能性は低くなる。 つまり、コンテンツからリンクを獲得することは不可能であり、検索エンジンが、どのサイトが優れているのかを判断する手掛かりが存在しないことになる — なぜなら、コンテンツを好きなことを公言する人がほとんどいないためだ。

そのため、コンテンツの作成が、このような分野で勝敗を分けることはない — リンク構築の取り組みに資金を相互的に投じる力を除けば、オンページのコンテンツとは関係のないリンクでリンクプロフィールの95%を操作しているサイトが、勝利を収めることが多い(ある意味、とてもクリエイティブだと言うことも出来る)。

教訓

それでは、ウェブマスターやSEOの担当者は、ウェブサイトの4つのタイプのカテゴリーから何を学ぶことが出来るのだろうか?自分のウェブサイトにとって、最も重要なポイントに焦点を絞って、時間を費やすべきである。ソーシャルで新鮮なコンテンツに力を入れているなら、– 検索エンジン経由のトラフィックを得るため、そして、ウェブサイトを成功に導くため — 優れたコンテンツを構築することだけに時間を注ぐべきである。ソーシャルの度合いが薄いウェブサイトの場合は、– 少なくともリンク構築に関して — オンページのコンテンツの作成に多くの時間を投じることで、ユーザーがサイトに戻ってくるかどうかを評価しなければならない。

下の表は、SEOの担当者として、リンク構築にどれだけの時間を費やすべきかを表している。科学的な根拠に基づいているわけではないものの、ずる賢く、操作する力をリンクに変える取り組み、そして、コンテンツをリンクに変える取り組みにどれだけ力を入れるべきかを判断する材料にはなる。残念ながら、この2つの取り組みの間には大きな違いがあり、賢くこの2つの道を行き来することを私は薦める。

 

ポルノやカジノ関連のウェブサイトを作るつもりでも、ユーザーを維持するために優れたコンテンツを提供しなければならない。しかし、コンテンツを通してリンクを獲得することは出来ない。 そのため、このタイプのウェブサイトのデザイナーは、SEO部門から完全に切り離すべきである。

一方、例えば、病気やローンを取り上げるサイトの場合、コンテンツに関する要求はほとんどない — 無難なコンテンツを作り、多少オンページSEOに力を入れ、ユーザーをコンバートするデザインを実装するだけでよい。このタイプのサイトのビジターの大半は、頻繁にアクセスするわけではないため、オンページのコンテンツは、基本的に不要である。

ローン関連のウェブサイトにおいても、SEOのスタッフは、質の高いコンテンツの作成について、デザイナーと会話を交わす必要はない — ユーザーをコンバートするサイトの構築に力を入れるだけである。リンク構築スタッフは、自分達のウェブサイトとは関係なく、ウェブサイトでリンクを操作する方法を探るべきである — 提携、リンクディレクトリ、アーティクルディレクトリ、そして、言うまでもないが、有料リンクが、例として挙げられる。タブーのウェブサイトでは、– 有料リンクかどうかに関わらず、操作こそが、リンク構築そのものである。


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「Content Link Efficacy: Understanding Why Great Content Fails」を翻訳した内容です。

キレイに整理されており色々ヒントになる点が多い記事だったのではないでしょうか。サイトやビジネスの種類によってコンテンツを活用してもリンクが得られにくいケースはあると思いますが、ここに書かれている分類をヒントにその中でも何かリンクを獲得していけるような(と書くと、SEOのためだけに聞こえますが、結果ソーシャルで拡がりユーザーを獲得していける)コンテンツ企画を考えていきたいものです! — SEO Japan [G+]

リンク構築2.0

すみません、9月中旬から出張が複数続いて記事の更新が全くできていませんでした。今も出張中なのですが、このペースで書かないとさぼり癖がついてしまいそうなので、頑張って復活します。。。ということで、リンク構築に関する興味深い考察を最近人気のSEOマスター、ロス・ハッジスから。 — SEO Japan


Please Exit the Gift Shop. Starring Banksy. Watch it.

これほど嫌いなSEOの専門用語には出会ったことがない。新たにブログやツイートに目を通すたびに、有料リンクコンテンツは最も重要だ、SEOの時代は終わったと告げるメッセージに遭遇する。そして、今度は“リンク構築”(一週間に5本程度のリンクを獲得する行為を表現する)だ。 それぞれの言葉が、私の心臓に次々と突き刺さり、ストレスをもたらし、そして、白髪を増やしていく。リンク構築自体は、ストレスをもたらすタイプの用語ではないが、それでも、その言われ方、そして、行われる手法を考慮する限り、この“リンク構築”と言う用語、そして、この用語がもたらす連想は、必要以上に融通の利かないイメージを作ってしまう。

リンク構築と言う言葉を聞くと、鉄の板を抱えて、ぐらつきながら階段をよじ登る、四隅にセメントを敷き詰める、釘を打ち付ける、やたらと汗をかく、弁当箱を持ち込む、仕事の悪口を言う、そして、このパターンを永遠と繰り返す、建設現場の労働者を思い描く。リンク構築は、大企業がオフィスを構える高層ビルを作る上で必要な、全く同じ、終わることない作業を、何度も重い足取りで行わなければならない「建設現場」を連想させる。そして、リンク構築は、ギークがコンピュータの前に陣取り、「送信」ボタンをクリックする、電話に出る、理由もなくSERPを行ったり来たりする、15分間をeメールのピッチの作成に費やす、理由もなくSERPを行ったり来たりする、15分間をeメールのピッチの作成に費やす、そして、構築した5本のリンクのレポートを週の終わりに提出して、満足するプロセスである。

これがリンク構築であり、つまり、私はリンク構築を行っているわけではないことになる。

ニューヨークタイムズとソーシャルブックマーキングサイトのレデイットのリンクグラフを確認してもらいたい。本気で、社内の誰かが“リンクの構築”を行っていると思うだろうか?リンクを求める営業の電話、あるいは、次から次へとeメールで宣伝を行っていたのだろうか?このような行為は行われていない。それでも、ファラオが900万人の奴隷にeメールや電話攻勢を命じたかのような勢いで“リンクが構築”されている。

私は間抜けではない。とりわけ難易度の高い分野では、手動の取り組みが必ず行われていることは分かっている。しかし、リンク構築と言う用語は、遅く、重い足取りで丘を繰り返し登り、拡大することが出来ない取り組みを連想させてしまう。これは、(リンク構築のエキスパートではなく)SEOのエキスパートとして、受け入れることの出来ないコンセプトである。例えば、食材を揃えるために彼方此方走り回っているにも関わらず、歩いていたと友達に告げられたら、私はその表現に不満を持つだろう。私がCEOであるにも関わらず、単なる社員として、ナタリー・ポートマンに紹介されたら、全く相手にされないはずである。私達 – つまり、SEO業界の関係者 – は、どれだけ質が高く、どれだけ関連性が高くても、週に5本リンクを獲得していれば問題ないと言う基準を卒業するべきである。

リンクプロスペクティング(リンク元候補の調査)

浅はかなSEOマネージャーの管理下にあり、その支援を受けている、レベルの低い「リンク構築スタッフ」は、グーグルに向かい、適当に「キーワード リンク」、「キーワード リソース」で検索を行い、連絡先のeメールアドレスを探し、キーワードを変えて、別のeメールアドレスを探し、グーグルのツールバーにランダムにクエリを入力し、ページンランクを確認し、リンクのページンランクの高さを自慢する。そして、このパターンをひたすら繰り返す。

生産率を拡大することは可能だろうか?9名の女性に妊娠してもらったら、一ヵ月後に子供は生まれるだろうか?さすがに無理がある。しかし、少なくとも疑問を投げ掛けたこと自体は評価できる。これが、優秀なSEOのエキスパートの特徴である。規模の拡大が物理的に不可能になるまで、そして、労働力を加えても、比例して成果が現れなくなる、人月の神話 – 人材を増やしても、これ以上生産力が上がらないポイント – の壁にぶち当たるまで、どのように拡大することが出来るのか、疑問を持つのだ。

15分間でeメールのピッチを作成する作業、営業電話、そして、5行のリンク構築レポートの作成が日課なら、この目標を達成することは出来ないだろう。

Dilbert

優秀なSEOのエキスパートは、SERPに目を通して、同じサイトを何度も何度も閲覧する行為に、多くの時間のロスが生じている点を理解する。優秀なSEOのエキスパートは、取り組みの規模(通常はとても大きい)を理解している。また、リンクプロスペクティングは、手作業ではなく、創造力が必要になるまで – 出来るだけ自動に近づけるべき取り組みである点を心得ている。

優秀なSEOのエキスパートは、次のような作業を介して、リンクプロスペクティングを実行する:

  • 事前に総合的な競合者分析を行う
  • 競合者をリスト内で分類して、OpenSiteExplorer.orgを使って、被リンクをエクスポートする
  • ウェブサイトに対して適用可能/関連する用語のマインドマップを作成する
  • 関係のある一連のキーワード全体で、最大で100点のグーグルの結果を入手する。当該のドメインをマスターリンクリストに追加する。
  • すべてのウェブサイトの被リンクリストを統合し、すべてのリンクを1つの文書にまとめる。
  • 今後、さらにリンクを増やし、整理することが出来るように、競合者が獲得したリンクにラベルを張る/色をつけて区別する。
  • Xmarks.comを使って、キーワード検索を行い、関連する追加のドメインをまとめて、マスターリストにリンクをエクスポートする。
  • Ontoloのリンクプロスペクティングツールを使って、各アセットのタイプに対する検索クエリを全てエクスポートする。可能な手段をすべて使って、入念に被リンクのグループを記録し、整理する。最初のマスターリンクリストの本数が、50000本を超えるまでは妥協しない。
  • OpenSiteExplorer.org からOntoloのツールを使って、関連性がある場合、もしくは、被リンクのリストにエクスポートする価値がある場合、追加のリンクをエクスポートする(Moz SERPのオーバーレイが役に立つ)。
  • DistilledMikeCPSEO用エクセルガイドを使って、重複するページとドメインを削除して、時間のロスを回避する。
  • 先程紹介した手法と同じ手法を使って、リンク先候補に対して、価値の提案をマッチさせる
  • 自力で連絡先を見つけなければならない場合、グーグルクロームを使って、効率を高める。CTRL+Fと「連絡先」検索を速やかに入手することが可能だ。ファイヤーフォックスとは異なり、クロームでは検索のツールバーは右上にあり、URLの入力から、左下までスクロールする際に発生する時間のロスを防ぐことが出来る。
  • 上の「自力で連絡先を見つけなければならない場合」の方法と同じように、OntoloのURL Reviewerを用いて、複数のURLを一度に開いて、タイムロスを最小限に抑える。

優秀なSEOのエキスパートは、ウェブは常に動いていることを理解している。優れたSEOのエキスパートは、マスターリンクリストのスタティック版を保存して、必要に応じて、オリジナルの状態で利用する。オリジナル版を色で区別すると、既に連絡を取ったリンクと重複することを恐れずに、リストを見直して、新しいリンクを加えることが出来るようになる。色で区別することで、新しいバージョンと古いバージョンを容易に見分けることが出来る。

優秀なSEOエキスパートは、被リンクリストを見直す(必要がある)際に、Yahoo! Site Explorer(閉鎖)を使って、競合者の被リンクの増加を確認する(最も新しいリンクグラフ)。この情報を使って、競合者の被リンクを見直すタイミング、徐々に上位にランクインしていくタイミング、そして、現在のリンクグラフでは、SERPを圧倒することが出来ないポイントを特定する。

優秀なSEOのエキスパートは、チャンスの中には、時間の制約を受けるものもあり、すぐに着手しなければならないことを理解している。また、グーグルアラートを当該の業界において特に関連性が高いクエリに対して設定し、eメールのアカウントに加え、「週」および「関連性高」でソートし、不要な情報を最低限に抑えている。そして、月に一度のペースでアカウントを確認し、陳腐化を防いでいる。すると、関連性の低いリンクプロスペクトに時間をかけずに済む。その結果、クエリからクエリへと移動して、生産性を落とす過ちを回避することが出来るようになる。

優秀なSEOのエキスパートは、リンク候補のウェブサイトのローディングが遅いと、集中力の損失、および、生産性の低下が発生することを理解している。 気づいていないかもしれないが、SEOの作業の中で、ウェブサイトのローディングを待つ時間が最も生産性が下がる。行動を起こすことが出来る時、そして、行動を起こしたい時の間の時間が、スタッフをソーシャルブックマーキングサイトやツイッター等に向かわせてしまう。そのため、優秀なSEOのエキスパートは、複数のタスクを同時に進行させ、生産性を最大限に高める、もしくは、出来るだけ多くのタブを開いて、生産性、そして、ページが読み込まれる間に、関係のないウェブサイトやアクティビティに手を出してしまう確率を低くしている。

リンクの獲得

レベルの低いSEOのエキスパートは – 名刺の肩書きに「リンクビルダー」と記し、作成に10分間かかるeメールを手動で送信する。eメールアドレスを手動で探し、また、独自のウェブサイトを褒めるコメントは、適切だと考えている(“素晴らしいリンクのリストですね”等)。その上、リンク構築戦略で事実上「営業電話」に当たる行為は全て実施する価値があると考える。

そんなわけはない。もっと良いオプションがあるはずであり、本気で勝ちたいなら、切り替えるべきである。妥協するのではなく、あくまでもトップを目指すべきである

Sheen SEO

優秀なSEOエージェンシーのエキスパートは、次の取り組みを通して、リンクを構築していく:

  • アマゾンのMechanical TurkElance、または、その他の安価なアウトソースサイトを使って、リンクプロスペクティングで作成したマスター被リンクリストから、連絡先のeメールアドレスリストをまとめる。
  • Textbrokerやその他のコンテンツクリエイターサイトで安価なコンテンツを購入し、質を徹底的にテストした後、マーケットの需要を考慮して、最低限の金額で、質の高いコンテンツライターと契約を結ぶ。
  • 社内の開発者と協力して、件名、ドメイン名、eメールアドレス等を自動的に入力するシステムを作り、スパムフィルターの動作を防ぎつつ、時間のロスを出来るだけ抑える。
  • 一度に多くのリンクを開く方法をSEOのスタッフに教えて、生産性の低下を防ぐ。クロームを利用し、および、イメージの読み込みを無効にして、ウェブサイトの読み込みを大幅にスピードアップする方法を伝授する。
  • eメールのテンプレート、コンテンツアウトリーチのテンプレート、ウィジェットのテプレート用のコード、インフォグラフィックのテンプレート用のコード等、様々なウェブサイトで有効なリンク獲得テンプレートを作成する。
  • 既にリンクを吸い上げた、あるいは、友好な関係の構築に成功している、注目するべきターゲットのリストを積極的に作成し、新たにリンク構築キャンペーンを始める度に見直す。
  • 初期のリンク構築の作業/ディレクトリ/クエリの一連のセットを用意し、速やかにリンク構築を実施する。最初に獲得するリンクは、シンプルなタイプのリンクが多くなる。
  • eメールの自動送信と、プロセスの90%の自動化は同じではなく、99%の価値を作り出す10%のプロセスを手動に回す。

優秀なSEOのエキスパートは、ウェブサイトごとにリンクを構築していく:

  • 優れたコンテンツアウトリーチ計画(ウィジェット、インフォグラフィック、外部サイトにホストするコンテンツ)を実行するマーケットの規模を特定する。
  • X=マーケットの規模、Y=提供するコンテンツの大体の強さとして、X=Yの状態でリンクの獲得が成功すると仮定し、Y分のXでROIを計測する。答えが1から遠く、0に近いなら、その“リンクベイト”キャンペーンを諦める。

優秀なSEOのエキスパートは、400本のeメールを連続で送信する作業は、継続することが出来ない点を心得ている。一度のバーストに対して、一定の本数を決め、 リクエストを送信する際は、この本数に固執する。すると、スタッフの疲労を軽減し、このプロセスを継続しやすくなる。管理するスタッフに関してもこの点を心得ており、各種の時間の制約を受けないタスクを与えて、モラルと生産性を最大限に高める。さらに、集中力を遮るアクティビティには、生産性を伸ばす効果がある点を理解し、外部サイトのコンテンツの閲覧やツイッターの利用を薦めて、eメールの送信作業を一時中断させる。

The pressure to build five links is on..

リンクの報告と管理

リンク構築自体は、より多くのリンクを獲得するプロセスの一部に過ぎない。リンク構築を拡大するためには、さらに多くの時間を費やす必要がある – そして、そのためには、報告および計測基準の管理に費やす時間を抑えなければならない。報告に注ぐ時間を短縮すると、代わりにリンクの獲得に多くの時間を費やすことが出来るようになる – つまり、プラスの効果をもたらすプロセスに集中することが可能になる。しかし、クライアントのために作業をしているなら、報告を怠ることは出来ない。また、たとえ自分のサイトに対して作業を行っている場合でも、効率を高めるためには、一定の測定基準を維持する必要がある。

優秀なSEOのエキスパートは、次のようにリンクの報告および管理を行う:

  • Raven SEO等の自動報告ツールを使って、リンクの報告、ランキングの報告、そして、リンクデータの報告を自動化して、リンクのデータをページごとに手動で入力する作業を回避する。
  • Raven SEOを用いて、自動生成したデータを確認し、リンクの獲得、アンカーテキスト、リンクの価値、そして、その他の要素を比較して、予算、アンカーテキストの詳細、そして、全体的なSEO戦略に適切な調整を行う。
  • Yahoo! Site Explorer(閉鎖)の最新のデータを使って、手動(または、システムを作ることが出来るなら、自動)で競合者および自分のサイトのリンクの増加を計測する。このデータを使って、競争に勝つために必要なリンクの量をその場で判断し、その後、戦略を調節する。
  • また、Yahoo! Site Explorer(または、Majestic SEO)のデータを使って、台頭しつつある競合者をチェックし、リンク構築を行う期間、そして、競合者のリンクの増減に合わせて、リンク構築の作業を増加させるタイミング、あるいは、減らすタイミングを把握する。重要な内部のページ、そして、競合者のサブページに対するリンクの量を記録する。
  • Yahoo! Site Explorerは、個別のリンクを張るドメインごとにリンクを追跡しているわけではないため、ランキングの変化が起きたタイミングを把握する必要がある。また、ランキングの変更が起きた際、競合するサイトのリンクの量を確認して、大体の「引き金点」を見出す。すると、1位をがっちりと維持している際に、リンク構築を再開しなければならない時点を特定することが可能になる。
  • Yahoo! Site Explorer(閉鎖)のデータをグラフ形式で表し、手っ取り早く分析することが出来るように工夫する。自分のサイトよりもランキングが低い競合者を月に一度評価し、強固なリンク構築を行っている“眠れる虎”を見つける。
  • 細かい点まで管理することなく、レポーティングソフトウェアで個別のユーザーアカウントを開設し、しばらく週に一度のペースで評価を行って、従業員の生産性を検証する。信頼が深まったら、月に一度のペースに変える。

優秀なSEOのエキスパートは、会議が生産性を落とすことが多い点を心得ている。報告および会議の時間を減らすために努力しつつ、総合的なSEO戦略に対して提供されたデータを優れた仲間や上司に評価してもらうことで得られるメリット、そして、全体的なモチベーションおよびモラルに対するその他のメリットを維持する。

リンク構築を卒業し、拡大する取り組みを

週に5本のリンクを得る戦略が、効果的ではないことに気づいた状態で、このパラグラフを読んでいることを私は期待している。私は何度も「拡大」と言う用語を使い、オフィスで冗談のネタにされているが、うまくいっている兆候だと確信している。日頃から「拡大」と言う用語が頻繁に出てこないようでは、次の3つの問題の一つに直面することになる:

  • A) 収益の面で効率がよくない
  • B) 上位にランクインすることが出来ない
  • C) AとBの双方

プログラマーが裕福なのは、拡大を常に心掛けているからだ。拡大を意識しないことが、SEO業界の平均的な専門家が、裕福ではない理由である。 「リンク構築」と言う考えを完全に捨てろと主張しているのではない。事実、この取り組みをうまく表現する用語が思い浮かばない。また、リンク構築と言う用語を変えようとするのは、バチカン市国に「ロス(私)の田舎のお城」と名前を変えるよう要請するようなものだからだ。

さすがに無理がある。

しかし、個人的には、週に5本が十分な量である点を受け入れることを止め、リンク構築が“手動”から、より優れた、拡大することが可能な、そして、遥かに多くの利益をもたらす取り組みへと進化させるべきでと考えている。


この記事は、Siege Mediaに掲載された「Please Exit The Link Building」を翻訳した内容です。

原題は「リンク構築を脱却せよ」という意味だったのですが、内容的にはリンク構築をより高いレベルで行う方法について書かれていたのであえてリンク構築2.0としてみました。「***2.0」は既に言い古された言い方ではありますが、英語圏では未だに普通に使うこともあるようなので。

内容自体は極めて真っ当で参考になる点も多い記事だったと思います。というか、そもそもここまでプロアクティブなリンク構築作業を行っている日本のサイトは皆無に近いと思いますし、ここに書かれている手法の一部だけでも取り入れてみるだけでも、あなたのリンク構築がかなりパワーアップするかもしれません。 — SEO Japan [G+]

Googleのリンクの否認ツールに関するデマを一刀両断

日本でもGoogleのリンクペナルティが普通に発動されるようになった今日、過去の負のリンク遺産の処理とペナルティ解除に頭を悩ませているウェブマスターさんも多いと思います。その際、課題となるのが、どうしても削除できない一部のリンク群。Googleもリンクの否認ツールを用意して対処できるようにはしてくれていますが、否認ツールで削除できないリンクを提出すれば即ペナルティ解除というわけにもいかないのが現実です。今回はGoogleの担当者自らがリンクの否認ツールに関して語ってくれた様々な情報をまとめた記事をサーチエンジンランドから。否認ツールを使う前に一読しておきたい内容です。 — SEO Japan

google-webmaster-hangout

ウェブマスター向けのグーグルハングアウト

先日行われたウェブマスター向けのグーグルハングアウト・オンエア(動画)では、リンクの否認、ペナルティ等を分かりやすく説明する試みが行われた。この投稿では、グーグルのウェブマスタートレンドアナリストであり、世界中のウェブマスターの心強い味方である、 ジョン・ミューラー氏の公式のコメントを紹介していく。

背景

先月、私は、技術者のようにリンクを整理する5つのステップを発表した。この投稿には、多くの興味深いコメントが寄せられ、今月は、不明な点を幾つか解説していく計画を立てていた。

この記事では、技術者のように、チェックするべきページの徹底的なリストを作成する方法に焦点を絞っていた。リンクの削除に関しては、記事の最後に、ドメインのオーナーに連絡を取り、リンクを削除してもらう、または、nofollowにしてもらうと述べる程度であった。

実際に適切な連絡先の情報を手に入れ、ドメインのオーナーに連絡する価値があると思うなら、その通りにしてもらって構わない。グーグルは、ウェブマスターが、粗悪なリンクを一掃するために努力していることを知りたがっている

とは言ったものの、削除したいリンクの大半は、次の3つのカテゴリーのうちの一つに当てはまるのではないだろうか:

  1. サイトのオーナー、または、自分が料金を支払った。 このタイプのリンクは対応がしやすい – 料金の支払いをやめて、リンクの掲載を中止するか、リンクの掲載が終わるまで待つ、もしくは、サイトのオーナーに連絡を取り、リンクを削除、または、nofollowにしてもらうかのいずれかを選択する。
  2. アーティクルディレクトリ(あるいは、リンクディレクトリ、プレスリリースのディレクトリ、または、その他の何らかのタイプのディレクトリ)。 通常、「削除」するためのリンクが投稿ページ、または、リンク自体に用意されている。ここでは、リンクが削除されることを友好的に伝えるページに導かれるか、あるいは、「リンクを削除してもらいたいなら、ペイパルで200ドルの処理費用を払え」と要求するページにリダイレクトされることになる。どちらの場合でも、スプレッドシートに記録しておくべきである。
  3. ブログのスパム、コメントのスパム、フォーラムのスパム、あるいは、料金を支払って投稿してもらった、何かしらのガラクタ。99%の確率で、リンクの否認ツールを利用する以外に選択肢はない。なぜなら、連絡先の情報も知らなければ、連絡を取ったところで、誰にも対応してもらえない、もしくは、削除料金を要求されるだけだからだ。繰り返すが、相手の対応をスプレッドシートに記録しておこう。

リンクの削除に関して、よくある思い込み

まずは、ウェブマスターハングアウトで判明した点を挙げていく。幸いにも私は10名のメインの参加者の一人に選ばれ、前回の記事を投稿した後に寄せられた疑問をミューラー氏に直接ぶつけることが出来た。

一般的な見解: 再審査リクエストを複数行うと、SERPに再び含めてもらえる確率は下がる。

不正解。ジョン・ミュラー氏は、各リクエストは、個別に審査され、複数回リクエストを行うと、イメージが悪くなると言う噂を一蹴した。

一般的な見解: グーグルはウェブマスターが実施したリンクの否認の記録を保存している。 

不正解。グーグルは、記録を破棄している。ミューラー氏は、リンク否認のファイルを投稿する度に、当該のリンクに対して、新たに対応すると指摘している。そのため、既に否認したリンクを再び削除する必要はない。

一般的な見解: ドメイン全体ではなく、ドメインの特定のページのみ否認するべきである。

困難なケース。ドメイン全体を否認すると、信頼性のあるリンクまで失う可能性があるが、一つのページを否認するだけでは、十分ではない可能性がある。このようなページは、サイトの別の場所で重複していることが多い。個人的には、site: コマンドを使って、リンクの全てのコピーを検索することを薦める。以下に例を挙げる:

site:website.com "anchor text"

(ここでは、「anchor text」はサイトにリンクを張る特定のテキストが該当する)

また、同じ方法でブランド(会社)の名前を検索して、漏れなくページを抽出するべきである。リンクがコメントスパム、あるいは、妥当なサイトのリンクではないなら、ドメイン全体を否認する方が無難かもしれない。

一般的な見解: テキストベースの否認ファイルのみを投稿するべきである。

ケースバイケース。ジョン・ミューラー氏は、グーグルのスプレッドシート、もしくは、リンク先に連絡を取る努力(あるいは、リンク先の連絡情報を見つけることに成功)を示す同様のアイテムにリンクを張ると、有効だと指摘している。

サンプルのスプレッドシートが必要なら、Archologyで私が利用しているスプレッドシートを参考にしてもらいたい – ただし、グーグルに投稿する前に会社の名前を削除してもらう必要がある ;-)

一般的な見解: リンクの複数のソースを確認する必要がある — グーグルウェブマスターツールだけでは不十分である。

どちらとも言えない。ミューラー氏は、目安としてウェブマスターツールのリンクに焦点を絞るべきだと答えていたが、リンクがサイトに向かうパターンが判明したら、調査を進めて、同じパターンを持つリンクが他にあるかチェックするべきである。

また、同氏は、再審査リクエストに対して、グーグルが提供する例を少し詳しく掘り下げることがあると述べていた – ウェブマスターが良いと思っていたことが、実際には認められていない点を示すためだ。

ミューラー氏の回答を参考にする限り、特定のページ、または、ページのセクションに向かうリンクを探す取り組みは、ウェブマスターにプラスに働くと言えるだろう。

一般的な見解: プレスリリースに単一のhttpのリンクを残しても問題はない。

不正解。ジョン・ミューラー氏は、安全を期するため、nofollow処理することを勧めていた。私は「グーグルはプレスリリースを特定して、価値を減じることは出来ないのか?」と尋ねた。

すると、ミューラー氏からは、アフィリエイトリンクを削除する試みを既に行っているように、この取り組みも既に行っているものの、アルゴリズムが機能せずに、リンクを取り逃がすことがあると言う答えが返ってきた。さらに、同氏は、プレスリリース内で過剰にアンカーテキストを利用しているパターンが見受けられると、グーグルはそのパターンに気づき、対応をウェブマスターに求めると述べていた。

私は粘り、「例えば、2008年のように、古いリンクの場合は、グーグルはどのように対処するのか?」と尋ねた。すると、予想通り、リンクには賞味期限がない、と言う答えが返ってきた。最後に、コンテンツをいつか否認することが出来るようになるのか訊いてみた。例えば、大量のアンカーテキストが詰め込まれ、無数のサイトに配信されているプレスリリースを持っている場合、このプレスリリースを丸々否認することが出来る日はやって来るのだろうか?

ミューラー氏は、この質問に関心を持ち、メモに取っていた。そのため、いつかこの機能が提供されることを願おう。

一般的な見解: robots.txtを使ってページをブロックすると、被リンクの価値をゼロにすることが出来る。

不正解。ミューラー氏は、検索エンジンは、ブロックされたページをクロールすることが出来ないため、インデックスを拒否しているかどうかを把握することが出来ないと指摘していた。同氏曰く、ページからのリンクの価値を削除したいなら、当該のページの冒頭にrobots=”noindex”を盛り込むと良いようだ… しかし、このチャットの終了後、このnoindexでは、ページランクの流はブロック“されない”旨を記すメモが加えられていた。初耳であった。

経験上、ページランクの流れを止めるには、当該のページをどうでもいい別のドメインに301リダイレクトし、次にメインのサイトの別のページに302で戻す方法が有効だと思う。スマートな解決策ではないが、アフィリエイトのリンク等、仲介するページに向かう大量のリンクを抱えているなら、この方法は有効に働くのではないだろうか。

もっと良いアイデアを知っているなら、コメント欄で教えてもらいたい。

実際にハングアウトを視聴する

このハングアウトでは、リンク以外にも多くのトピックが取り上げられていた。そのため、実際に動画を全て視聴することを薦める(有意義な一時間を過ごすことが出来るだろう)。あるいは、今後のハングアウトに参加することも出来る。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Demystifying Link Disavowals, Penalties & More」を翻訳した内容です。

実際に否認ツールでリンクリストを提出する際に、具体的に参考になるアドバイスは限られていましたが、少なくともGoogleの対応についてある程度知識が深まる内容でした。妙なデマに惑わされず、ある種の安心感と信念を持って、地道にペナルティ解除に向けて取り組むしかありません。– SEO Japan [G+]

上級者向けSEOガイド8/9 : 外部リンクを構築する15の手法

上級者向けSEOガイドも後2記事となりました。前回、コンテンツを活用した外部リンク手法についての解説がありましたが、今回はより具体的なリンク構築手法を一挙15種類紹介した記事を。英語圏で普及しているツールベースの手法が中心でかなりマニアックな内容が多いですが、その用途・意味を考えれば日本でも応用できるものばかり。これからのリンク構築に勝ち抜きたい人は一読の価値あり。軽く一読して気になる内容を読むだけでも学べる点は多そうです。 — SEO Japan

このチャプターの1つ目のセクションでは、単純にサイトを投稿する(そして、followedリンクを獲得することが可能な)場所をリストアップしていく。このチャプター全体では、15通りのリンク構築の方法を手順を追って説明する。そこで、皆さんには、これから紹介する方法を採用するか、あるいは、自分でアイデアを出していってもらいたいと思う。


1. サイトをfollowedリンクを使って投稿する

このセクションでは、followedリンクを容易に獲得することが可能な有名なサイト、そして、知名度の低いサイトを紹介していく。

全てのサイトが今でも有効だとは限らないので注意してもらいたい。このガイドを作成する時点では有効であったが、インターネットの世界は変化が早く、皆さんが利用する頃には役に立たなくなっている可能性もある。

http://9rules.com/

http://associatedcontent.com/

http://barrywise.com

http://bibsonomy.com/

http://blog.fiberdreams.com

http://blog.ruski.co.za

http://Blogengage.com/blogger

http://bloggeruniversity.blogspot.com

http://bloggingzoom.com/

http://blogoria.com/

http://bluehatseo.com

http://blueverse.com

http://bumpzee.com/

http://businessfinancemag.com

http://buzzmarketingwithblogs.com

http://clipclip.com/

http://corank.com/

http://current.com/

http://currybet.net

http://deardrmoz.com

http://digg.com/

http://dotcommogul.net

http://edopter.com/

http://extremejohn.com

http://flickr.com/

http://google-adsense-templates.co.uk

http://graphicdesignblog.co.uk

http://gravitycube.net

http://grokdotcom.com

http://growsmartmaine.org

http://harry.sufehmi.com

http://howtowakeupearly.com

http://IncSub.org

http://Indiano.net

http://justaddwater.dk

http://kikolani.com

http://kirtsy.com/

http://kthread.com

http://lillieammann.com

http://linguisticszone.blogspot.com

http://linkagogo.com/

http://linkedin.com/

http://links.org.au

http://memestreams.net/

http://mister-wong.com/

http://mixx.com/

http://moreearnings.com

http://mybloglog.com/

http://mylinkvault.com/

http://nowpublic.com/

http://OddBlogger.com

http://phpcafe.net

http://polygeek.com

http://postonfire.com/

http://pqinternet.com

http://propeller.com/

http://radpixels.com

http://randomhacks.net

http://realestatetestblog.com

http://seobythesea.com

http://seolutions.net

http://socialmediapower.com

http://technorati.com/

http://thejunglemarketer.com

http://uncommonphotographers.net

http://wallpaperstop.com

http://wassupblog.com

http://weblogtoolscollection.com

http://wordpressmax.com


2. ブランドの言及からリンクを獲得する

このメソッドは、とりわけ、有名なブランドや影響力の強い人に向いているかもしれない。しかし、知名度が低くても、ブランドの言及が行われ、実際にはリンクが与えられなくても、最終的にリンクを獲得するメリットを受けられるだろう。

グーグルアラートと/RSS & IFTTTを利用する

メンション(リンクなしの言及)が行われた際にすぐに通知してもらえるようにグーグルアラートを設定する。ここでは、私のブランドのメンションに対して、グーグルのインデックスをモニタリングしていく。以下にクエリの例を幾つか挙げていく:

-site:quicksprout.com -site:crazyegg.com -site:kissmetrics.com "neil patel"

-site:quicksprout.com -site:crazyegg.com -site:kissmetrics.com quicksprout

-site:quicksprout.com -site:crazyegg.com -site:kissmetrics.com crazyegg

-site:quicksprout.com -site:crazyegg.com -site:kissmetrics.com kissmetrics

次に以下の通りにアラートを設定していく。

結果をeメールで受信すると、リンクを得ている点を確認することが出来る。スクリーミングフロッグを介して、結果のリスト全体をまとめてチェックすることも可能である。

おまけのアドバイス: RSSやIFTTTを使ってモニタリングする

デフォルトの状態では、グーグルアラートは、当該の検索に付随する新しいコンテンツを見つけた際に、eメールで通知を行う。しかし、もっと早く通知してもらいたいはずだ。または、より長期的なスパンで結果を分類したい状況も考えられる。

そこで、メンションが発生した時点でテキストメッセージを送信してもらう設定を行う。

まず、アラートをRSSフィードとして作成する:

アラートを確認し、グーグルリーダーのリンクをクリックして、グーグルリーダーでアラートを開く。

グーグルリーダーから、‘view details’にアクセスする。

フィードのアドレスをコピーする。

次にIFTTT.comを訪問し、新しいレシピを作成する。RSS リーダーをトリガーとして利用する。

SMSをアクションとして選択する。すると、ブランドのメンションが行われる度にテキストで通知してもらえるようになる。

また、オンラインでメンションを受けた際に、全てのメンションをデリシャスでブックマークすることも可能である。ブックマークの目録を作ることも、もしくは、1週間または2週間に1度、まとめてメンションを確認することが出来る。

RSS フィードをトリガーに設定し、デリシャスをアクションとして選択する:


3. ScrapeBoxを使って、ブログにスピーディーにコメントを投稿するホワイトハットな手法

ScrapeBoxは、通常、ブラックハットのツールと見なされることが多い。しかし、ホワイトハットなリンク構築ツールとして利用することも可能である。このセクションでは、完全にホワイトハットなアプローチで、- 効率を上げることを意識して – ブログに速やかにコメントを投稿する賢明な方法を手順ごとに説明していく。

このメソッドでは、ScrapeBoxの“Comment Poster”を“manual poster”モードで利用する。

主にScrapeBoxの右下のセクションを利用することになる。

ステップ 1 – テキストファイルを開く

ScrapeBoxを使ってテキストファイルを参照し、次のコメントのフィールドを埋めていく:

Name – コメントを投稿する際の名前のリスト

Websites – ウェブサイトのリスト(名前からリンクを張る)

Emails – 名前と連動するeメールアドレスのリスト

Comment – 作成したコメント

Blog Lists – コメントを投稿するために収集したブログのリスト

続いて:

Openをクリックする。

各フィールドに対するテキストファイル(予め作成したもの、もしくは自分で作ったもの)を選択する。

選択した状態のイメージを掲載する:

[E]をクリックすると、編集ウィンドウが表示され、ScrapeBoxで直接編集することが出来る。


4. DMozからリンクを獲得する

Dmozは、よくご存知の方もいるかもしれないが、ページランクが高く、また、ウェブに存在する期間が長いため、非常に価値が高い。

しかし、Dmozが多くのサイトにかすめ取られている点はあまり知られていない – つまり、リンクを獲得すると、リンクをかすめ取られ、他の場所で利用されてしまう可能性があるのだ。

リンクを得る場所を選ぶ

カテゴリを選ぶ際に重要なファクターが2つほどある。

1. 関連性 - Dmozは、それぞれのカテゴリーに対して数名のエディターを配置しており、そのため、自分のサイト/ビジネスにフィットする異なるカテゴリを複数選び、それぞれのカテゴリに投稿することが可能である。反応が早いエディターもいれば、遅いエディターもいる。

2. ページランク - この点を考慮する人は少ない。Dmozだからと言って、全てのページが有益だとは限らない。

それぞれのページのページランクのレベルをチェックし、当該のページのリンクの本数で振り分けよう。ページランクが高く、外部へ向かうリンクが少ないページが理想である。

例: 「Travel」のカテゴリを探していると仮定しよう。このURLの構造を使って、Travelのカテゴリを全て確認する:

http://www.dmoz.org/search?q=travel&start=0&type=more&all=no&cat=

次のような結果が表示されるはずだ:

リンクの本数が少ない、関連するカテゴリを探す。Travelは100本を超えるカテゴリが多いため、100以下を探す。

有力なカテゴリが2つ見つかった。

どちらのページもPRは4であり、ODP(オープンディレクトリプロジェクト)としては良好な部類に入る。

リンクの本数が55本のみの“Specialty Travel: Family”のカテゴリは、役に立ちそうだ。

ODPのページの有益なカテゴリに手っ取り早くアクセスしたいなら – opensiteexplorer.orgを利用し、内部ページでレポートを実行する手もある。

1.  www.opensiteexplorer.orgにアクセスする。

2.  http://www.dmoz.orgを選択する。

3. ‘Top Pages’ のタブをクリックする。

4. 上位のページを速やかに分析するには、レポートを.csvにエクスポートする。

投稿

2つの上位のカテゴリを選択したら、以下のプロセスに従って投稿しよう。

1. 最適なカテゴリのページを選び、投稿を行う。

        a. リンク希望するカテゴリのページで、‘submit a URL’をクリックする。

        b. 指示およびガイドラインに従う。

2. 2ヶ月待つ。

3. 2ヶ月間経ってもリンクが手に入らないなら、第二希望のカテゴリに投稿する。

4. 誰にも対応してもらえないなら、希望するカテゴリに対して、交互にこのプロセスを数ヶ月おきに繰り返そう。リンクを得るには、忍耐力、そして、一貫した取り組みが求められることがある。

5. 8-12ヶ月経過してもリンクが得られないなら、3つ目のカテゴリを試すべきである。諦めないでもらいたい。粘り強く、そして、我慢強くこのプロセスを続けていれば、リンクを獲得することが出来るだろう。


5. Disqusを使ってリンクをコメントに組み込む

ブログのコメントは、リンクがnofollowed扱いされるため、そして、コメントのリンクはグーグルから重要視されないため、価値は高くはないものの、- メリットがゼロと言うわけではなく、事実、リファラーのトラフィックも獲得することが可能である。

Disqusのコメントシステムを使って、サイトを容易に探す方法を伝授する。

Disqusの長所は、利用方法が容易な点と、そして、コメントがすぐに表示される点である。

1. まず、Disqusでコメントを獲得する予定のカテゴリに対して登録する。

ユーザーネームはリンクのアンカーテキストとなる。アンカーテキストとしてキーワードを幾つか試したくなるかもしれないが、調子に乗り過ぎないように気をつけてもらいたい。

2. 次に、Disqusを使って当該のカテゴリのブログを検索する。次のタイプのクエリは有効である:

"powered by disqus" travel photography

何かしらのSERP分析ツールを用意しておこう – MozのSERP分析ツールまたはSEOQuake等。

3. ページランク、またはDA/PAが高い結果を選択する

4. コメントを投稿する。

ソースの多くはコメントが0本である。そのため、投稿するコメントが1本目に表示される可能性があり、リファラーのトラフィックが得られる確率は高くなる。

おまけのアドバイス: 最近のリンク

1. グーグル検索を絞り込む

検索を過去1週間に絞り込み、すぐにコメントを投稿すると効果がありそうな結果を選び、投稿を読む人が最も多いタイミングでコメントを投稿しよう。

2. グーグルアラートを作成する

検索またはカテゴリの動きの頻度に応じて、このようにアラートを設定しておく。

また、コメントを投稿する機会が生まれた瞬間に把握するため、複数のアラートを作成しておくことを薦める。


6. リンク切れリストの構築

ステップ 1. 基本のアイテムを用意する

このタイプのリンク構築には、以下のような基本のアイテムが必要になる:

  1. グーグルのクエリブックマークレット - http://www.onlinesales.co.uk/google-results-bookmarklet/
  2. TextWrangler等のテキストエディタ
  3. スクリーミングフロッグまたはXenu Link Slueth
  4. Wayback Machine - www.archive.org
  5. コンテンツを作成するウェブサイト

上述した全てのツールにアクセスすることが出来るなら、次の段階に進む。

ステップ 2. グーグルのクエリを特定する

最適なクエリを探し当てるまでに、異なるクエリを幾つか試す必要があるかもしれない。旅行業界、特にホテルの分野のサイトに対するリンクを構築していると仮定する。その場合、.eduか.govのサイトからリンクを獲得したいはずだ。

次のようなクエリを試してみる:

site:.edu intitle:"hotel industry" -inurl:pdf -inurl:doc -inurl:ppt

site:.gov intitle:"hotel industry" -inurl:pdf -inurl:doc -inurl:ppt

site:.edu intitle:"hotel management" -inurl:pdf -inurl:doc -inurl:ppt

site:.gov intitle:"hotel management" -inurl:pdf -inurl:doc -inurl:ppt

200-5000の結果を持つクエリを探す。これで、大き過ぎず、小さ過ぎないターゲットを設定したことになる。

ステップ 3. URLを抽出する

クエリを獲得したら、URLを抽出して、テキストエディタに落とす。

1. 検索の設定を100に設定する。

再び検索を実施し、100点の結果を表示させる。

ブックマークレットを実施し、Plain Listingsをコピー & 貼り付けする。

.txtファイルとして保存する。

ステップ 4. スクリーミングフロッグ(またはXenu Link Sleuth)を介してURLをチェックする

ここでとっておきの技を使う。スクリーミングフロッグを使って、1度に100本のURLをチェックし、リンク切れを探す。その方法を紹介する。

スクリーミングフロッグをList Modeに設定する。

作成したばかりのテキストファイルを選択する(URLのリスト)。

非常に重要なステップ - 適切な設定を行う。

スクリーミングフロッグをcheck external links とsearch depth 1に設定する。

Startをクリックする – 全ての外部のページをチェックし、クロールするまで、ある程度時間がかかる。

ステップ 5. 関連性に関して、URLのリンク切れを調べる

見つかった外部リンクを確認する。

結果をCSVにエクスポートする – URLをエクスポートして、保存し、行動を起こしたアイテムを記録していく。

ステップ 6. 失われたコンテンツを調べる

スクリーミングフロッグで直接、リンク切れのコンテンツ(404)にリンクを張っているページを確認することが出来る。

自分のサイトに関連するページを見つけたら、 www.archive.orgを訪問して、リンク切れのページの過去の姿を確かめ、既に持っているコンテンツかどうか、または、作り直すことが出来るかどうか確認する。

その後、コンテンツを作り直し、当該のサイトに接触しよう。


7. 簡単なコピー & 貼り付けの埋め込みコードを加える

コンテンツ内で、そして、リンク構築として、インフォグラフィックを利用したことがある人は大勢いるはずだ。その際、誰でも分かるHTMLの切り取り & 貼り付けコードを忘れずに掲載しただろうか?その方法を紹介する。

それでは、KissMetricsのインフォグラフィック「How Do Colors Affect Purchases?」を例にとって説明していく –

http://blog.kissmetrics.com/color-psychology/

ページ上に簡単に切り取り & 貼り付け可能なHTMLを加える方法を手順を追って紹介していく。

ステップ 1 – HTMLモードに切り換える

HTMLを入力するので、HTMLのエディタで作業を行う準備をしておくと便利である。

ステップ 2 – ページでイメージを表示させる

エンベッドボックスを作る前に、イメージがその他のコンテンツと共にページ上に表示される点を確かめる必要がある。

ステップ 3 – <textarea>を設定する

<textarea>ラッパーには、HTMLでエンベッドボックスを表示する効果がある。また、コードが配置される場所でもある。

以下にコードを掲載する:

<textarea rows="5"  cols="70" onClick=select() >

</textarea>

  1. “Rows” & “cols”は高さと幅を調整する。
  2. onClick=select()は、自動的にボックス内部でコンテンツを選択する便利なJavaScriptである。

ステップ 4 – コンテンツを<textarea>内に配置する

この作業には2つの重要なポイントがある。

1. イメージの参照とイメージへのリンク – 読者がページにコードを貼り付けると、実際のイメージがページに掲載されることになる。つまり、イメージを視覚的に読み込む段階である。しかし、重要なポイントは、あくまでもリンクとアンカーテキストの獲得である。

2. ここでインフォグラフィックから大きな被リンクの価値を得られる。自分自身のリンクとアンカーテキストをコードに配置することになる。

以下にコードを掲載する:

<textarea rows="5"  cols="70" onClick=select() >

<p>

<a href="http://blog.kissmetrics.com/wp-content/uploads/2010/08/color-purchases-sm.png">

<img src="http://blog.kissmetrics.com/wp-content/uploads/2010/08/color-purchases-sm.png" alt"how do colors affect purchases?" />

</a>

</p>

<p>

<a href="http://blog.kissmetrics.com/color-psychology/">Color Psycology Infographic</a> by <a href="http://www.kissmetrics.com/">KISSmetrics</a>

</p>

</textarea>

このコードを利用する際は、忘れずにリンクとイメージのソースを変更すること。

ステップ 5 – ページのプレビューを見る

ページをチェックし、問題がない点を確認しよう。

テキストエリアに適切なコードが全て表示されているなら、問題ない。


8. ツイッターのプロフィールを使ってリンク構築を行う

このメソッドは効果が高く、また、簡単に実行に移すことが出来るものの、美的な好みに左右される可能性がある。また、単純ではあるものの、見過ごされていることが多い変更を行う必要がある。

ツイッターにアクセスし、プロフィールの編集画面を表示させる。

次のように、URLおよびツイッターのハンドルをBioに加える:

その際、ツイッターをデータのソースとして利用している、ツイッターリスト等のその他のサイトは、リスティングにこの2本のリンクを最終的に掲載することになる。つまり、ツイッターのプロフィールとウェブサイトに対して、自動的にリンクを構築する。

サイトの一部を以下に挙げていく:

www.tagwalk.com

www.crowdreel.com

www.snpros.com

www.twitperts.com

www.retweetrank.com

www.favorious.com

www.twtbizcard.com

www.favstar.com

www.tweetlevel.com

www.listorious.com

www.twitaholic.com

www.twittercounter.com

www.twellow.com

tweet.grader.com

www.klout.com

各ツイッターのサイトにアクセスし、プロフィールを作成、または獲得すると、リンクに対する最適化を強化することが可能になる。


9. Tyntを使ってリンク構築を行う

Tyntは、コンテンツがコピーされ、ウェブ中に貼り付けられる度にリンクにトラフィックをもたらすツールだが、利用している人は多くはない。

1.  www.tynt.comにアクセスする。

2. フォームに記入し、無料で登録を行う。

3. JavaScriptが表示される – まずはこのJavaScriptをカスタマイズしていく。

Customize Scriptをクリックする。

4. Customize Address Tracking Barをクリックする。

5. Address Bar Trackingを有効にして、保存する。

6. 次にAttributionをカスタマイズしていく。

7. ここで設定を少しカスタマイズし、一味加える。ツイッター/フェイスブックのプロフィールを追加する。タイトル、URL、または双方をリンクのアンカーテキストとして選択することも出来る。

8. 保存する。すると、メインの画面に戻る。

9. JavaScrpitのコードをクリップボードに貼り付ける。

10. 締めの</head>タグの直前にコードを貼り付ける。ワードプレスを利用しているなら、Appearance->Editor->Header.php の順にアクセスしていく(次のスクリーンショットを参考にしよう)。

11. 一番下に用意されているコードを使って、コードをテストする。


10. リンクに値するドメインを探す

2012年、どのようなドメイン名が求められていただろうか?恐らく、次のような特徴を持つドメイン名は人気が高かったはずだ:

  1. 比較的短い
  2. 言いやすい
  3. スペルが簡単(一度だけ説明してもらえば分かる)
  4. unique
  5. 低価格で購入可能
  6. 描写的で明白

2012年においては、被リンクを獲得する上で、ドメイン名は非常に重要視されていた。ペンギンが行われる前は、キーワード主体のアンカーテキストが求められていたが、現在は、ブランド中心のアンカーテキストが必要とされている。そのためには、固有のブランド名とドメイン名がどうしても必要になる。例えば、Bagsterと言うブランドは、ゴミ収集業者、そして、 www.bagster.com - バイク関連の業者が利用している。

以下に優れたドメイン名を考え出す上で役に立つツールとテクニックを挙げていく。

ステップ 1 – ワードを幾つか集める

好きなワードを20-30点集めたリストを作る。生産性ツールを販売しているソフトウェア会社を例に挙げて説明する。まず、類語辞典を調べ、 “productive”と“productivity”を入力する。そこから、(最善の)ワードを得る:

prolific

inventive

creative

useful

fruitful

effective

efficiency

work rate

output

yield

helpful

次に、イメージ – 名詞で会社を連想するワードを考える。生産性ツール製品の多くは、machineを連想させるので、類語辞典に「machine」を入力する:

appliance

device

engine

tool

automation

これで候補のワードを幾つか手に入れることが出来た。早速、実際に利用していこう。

ステップ 2 – Bustanameを使って、ドメインをチェックする

複数のワードを組み合わせて、一度に利用状況を確認することが可能な  www.bustaname.comと呼ばれる素晴らしいツールが存在する。まず、基本的な設定を行う。ここでは良質なアイデアを得るための魅力的な設定を提案している。

次にステップ 1のリストのワードを貼り付ける:

リスト内に結果が表示され、利用可能なドメインが明らかになる。

カーソルを次のように合わせると、さらにアイデアを得ることが出来る。

「readability」(読みやすさ)でソートする機能は便利である。

次に、気に入った名称を右側にある3つ目のリストに加え、購入、あるいは、後で確認するため保存することも出来る。

ステップ 3 – Domain Makerを利用する

同じウェブサイトで、「Domain Maker」と呼ばれるツールが用意されている。このツールの基本的な設定も紹介しておく:

設定およびワードで色々試し、優れたドメイン名のアイデアを得てもらいたい。

固有の名称が必要である点を思い出してもらいたい。.com、.org、.net、さらには.bizの全てのgLTDが利用可能なドメイン名を見つけたいところだ。全てのgLTDを確保し、ブランドを守るためである。

そのための設定を次のように実施する:

ステップ 4 – Knowemを使って、ソーシャルメディアをチェックする

例えば、yieldy.comが素晴らしい名前だと思ったなら、- ソーシャルで使われいるかどうかを確認する必要もある。

 www.knowem.comを使って、確認しよう。

先客がいたようだ。

ソーシャルネットワークでも利用することが可能な名前が見つかるまで、調査を続けよう。

また、Knowemには、ドメイン名と商標を同時に確認する機能も備わっている – この機能を使って、商標登録されたことがあるものの、期限が過ぎているため、取得可能な商標をチェックすることが出来る。


11. 失ったリンクを取り戻す

ブランドの言及のモニタリングに似ているが、捻りを加える必要がある。この方法では、URL自体の言及(メンション)を監視することになる。例えば「Neil Patel」の代わりに、「quicksprout.com」に注目する – リンクを受けることを意図して独特のドメイン名を利用している場合、より効果が高い。

このメソッドでは、アラートが役に立つが、同時に、過去に遡って検索を実行しておきたいところである。URLのメンションが過去に行われているものの、気づいていない可能性があるからだ。

1. 高度な検索を実行する

手始めにintext:quicksprout.com -site:quicksprout.com を実施する。

大きなサイトを運営している場合、検索をさらに絞り込むことを薦める。“past year”と“order by date”で絞り込みをかけてみよう。最近のメンションを使うと、成功する確率は高くなる。

良好な結果が表示されるようになったら、このガイドで再三紹介しているSERPs Reduxブックマークレットを使って、URLをエクスポートする。

結果をコピーし、テキストエディタに貼り付ける。

スクリーミングフロッグを開く。リストモードでURLにクロールを実行する。

次にCustomのフィルターを設定する – 幾つかのフィルターでno linkをトラップし、残りのフィルターでlinksをトラップする。

スパイダーを実施する – そして、結果の一部を確認する:

役に立たない結果も幾つか混じっているかもしれないが、以下の結果は有望である。

やはり、financialpost.comはリンクを張ることなく、quicksprout.comを言及していた。


12. セカンドレベルのリンク構築

自分のサイトに対するリンク構築に関しては、既によく理解してもらえたのではないだろうか?他のサイトに対するリンク構築からも – 適切に利用すれば – メリットを得ることが出来る。ホワイトハットな方法、そして、あまりホワイトハットではない方法の2通りの方法でこの取り組みを実施することが出来る。

コンセプト

まず、追跡可能な状態でウェブサイトを運営する必要がある。eブックを販売している人もいれば、ワードプレスのテーマを配布している人もいれば、あるいは、eメールの登録を目標にしている人もいるだろう。いずれにせよ、このようなコンバージョンを活性化するページを選出する必要がある。

次に、コンバージョン率の高いページへのリファラーの訪問を特定する。

最後に、セカンドレベルのリンクを構築することで、リファラーのページをSERPで上位にランクインさせる。

その方法

ステップ 1 – サイトでページを特定する

大半のサイトは、容易に特定することが出来るはずだ。例えば、Quicksproutでは、次のページがそのページに当たる:

http://neilpatel.com/?utm_source=sidebar&utm_medium=michaelarrington&utm_campaign=ads

追跡用のURLもまた、トラフィックのソースを見わける上で役に立つ点に注目してもらいたい。

ステップ 2 – コンバージョンしやすいリファラーを特定する

分析ソフトウェアを使って、トラフィックを分割し、ランディングページに向かう、通常よりもコンバージョン率の高いトラフィックを特定する。

例えば、Search Engine Journalのこの記事が、コンバージョン率の高いリファラーのトラフィックをもたらしていると仮定する:

http://www.searchenginejournal.com/brand-name-seo-title-tags/10269/

ステップ 3 – リファラーのページのランキングを調べる

セカンドレベルのページにリンクを張る取り組みの目標は、当該のページのランクを高めて、より多くのトラフィックを自分のサイトにもたらすことである。

ここでは、タイトルタグ内のブランド名が重要であり – フレーズ「brand name in title tag」は良質な基準になるだろう:

ご覧のように、Search Engine Journalのページは、現在、この用語で3位にランク付けされており、その結果、より多くのトラフィックが私のランディングページに寄せられている。

ページを特定したら、自由に利用することが可能なリンク構築のメソッドを使って、普段通りにリンク構築を行おう。


13. セカンドレベルのリンク候補

ファッション関連のウェブサイトを運営していると仮定する – その場合、elle.comやvogue.comからリンクを手に入れたいはずだ。いずれ手に入れることが出来るかもしれないが、このようなサイトのリンクのオーソリティを出来るだけ早く活用したい場合は、どうすればいいのだろうか?

これらのサイトがリンクを張っているサイトからリンクを獲得しよう。それでは、候補のサイトを速やかに発見する方法を紹介していく。

1. グーグル検索を微調整する

このテクニックは紹介済みである。グーグルを使って、候補の第一リストを作成する。しかし、今回のケースでは、今後、リンクを獲得することになるオーソリティの高いサイトをリストアップしていく。

ファッション関連のブログを運営していると仮定する – その場合、elle.comやvogue.comからもたらされたリンクを獲得しておきたいところだ。

次のような検索を実行する。

この検索に関する重要なポイントを幾つか挙げていく:

- ブログ検索を利用する

- ホームページを表示させる設定を用いる

- intitle:オペレータを利用する

これで、細かい絞り込みを行い – BESTの結果のみを表示させることが出来るようになる。

2. SERPs Redux ブックマークレットを使って、トップ 10の結果をテキストファイルに落とす

ここでもSERPのスクレイパーツールを使って、結果をテキストファイルに落とし、スクリーミングフロッグにインポートする。

3. スクリーミングフロッグを使って10本のURLをクロールする

このステップでは、何よりも設定が重要である。

スクリーミングフロッグを、コアのリストから1レベル離れた外部のサイトをクロールさせる必要がある

- 検索の深さを1に設定する

- External Linksをチェックする

- 外部のnofollowedリンクをクロールする

すると次のようなリストが提供される:

重要な調整を幾つかリストに加えていく:

- HTMLを表示する設定に変更する。イメージ、JS等を含める必要はない。

- 外部リンクを閲覧していることを確認する :)

- inlinkでソートする。被リンクが多ければ多いほど、サイトにもたらせれているオーソリティは高くなると考えられるためだ。

最後にエクスポートする。


14. 被リンクの評価を実施する

サイトで積極的にリンク構築を行ってきたにせよ、あるいは、新しいサイトを運営しているにせよ、また、古いサイトを運営しているにせよ、自分のサイトに寄せられたリンクの情報を把握する方法を知っておく必要がある。ここでは、高度な方法およびツールを紹介する。それでは、このプロセスを細分化し、手順ごとに説明していく。

パート 1 – リンクのデータを集める

オープンサイトエクスプローラ(OSE)

SEOmozのオープンサイトエクスプローラ - www.opensiteexplorer.orgは、ウェブ上のリンクの情報に関して、最も範囲が広く、そして、最も多くのデータを得られるツールとして名高い。このガイドで紹介する機能の多くは、有料のSEOmozのメンバーに提供されているものだが、無料のメンバーシップを選んだとしても、大半の機能にアクセスすることが出来るだろう。

1. OSE エクスプローラ – 準備とCSVレポートのダウンロード

 www.opensiteexplorer.orgにアクセスし、ログインする。

4つのレポートを実行し、エクスポートする:

  1. 被リンク
  2. 上位のページ
  3. リンク先のドメイン
  4. アンカーテキスト

quicksprout.comを例にとって、リンクを評価するプロセスを実演する。

被リンク

まずはサイトのURLを入力し、Searchをクリックする。“inbound link”レポートはデフォルトの状態だが、少し調整を加えていく。

Inbound Linkの設定を次のように変更する:

  1. Only external(外部リンクのみ)
  2. Pages on this root domain(このルートドメイン上のページ)

Filterをクリックして、CSVファイルをダウンロードする。

CSVをダウンロードする。OSEがビジー状態になっている場合、数分間要することもある。

上位のページ

次にTop Pagesのレポートをダウンロードする。

この手順は割と単純であり、設定を行う必要はない。Top Pagesタブをクリックして、CSVをダウンロードする。

リンクを張るドメイン

Linking Domainsのレポートにおいては、「Pages on this root domain」(このルートドメイン上のページ)のみに絞り込み、リンクを張るドメインのサイト全体の情報を漏れなく手に入れる必要がある。

Filterをクリックして、CSVにエクスポートする。

アンカーテキスト

最後にアンカーテキストのレポートを実行する。

  1. アンカーテキストの設定をphraseのままにしておく。
  2. all pages on this root domainのリンクを表示させる。

Filterをクリックして、レポートをエクスポートする。

2. OSE – 4つのCSVを全て開く

クロームには、4つのレポートを一度に表示させる便利な機能が存在する。

ブラウザの一番下に4つのレポートが全て表示されているはずであり、右側には「Show All」と記されたボタンが用意されている。「Show All」をクリックして、4つのレポートを開く。

マイクロソフトのエクセルを使って、4つのCSVを全て開く。

3. OSE – 4つのCSVを組み合わせ、一つのエクセルのスプレッドシートにまとめる

新しいスプレッドシートを作成する。

各CSVシートのタブを新しいエクセル文書にドラッグする。つまり、4つのタブを新しいエクセルのシートにドラッグする。

全てのタブを集めたら、次のように表示されるはずだ

4. OSE – ヘッダーとフレームの固定

幾つか最終的な準備をエクセスに加えて、分析を容易に行える環境を作っておきたい。自分で考えて設定を行うことも勿論可能だが、とりあえず個人的に好きな設定を紹介していく。

一番上の列をボールド表記に変える。

ウィンドウ枠を固定する。

セルA2を選択する。

Window->Freeze Panesの順にアクセスする。

これで一番上の列(ヘッダー)は、スクロールしても固定される。

同じ作業をその他のシートでも行う:

  1. ヘッダーをボールド体に変える
  2. ヘッダーを編集する
  3. ウィンドウ枠を固定する

これで、4つのレポートが完成し、OSEのデータを調査する準備が整ったことになる。

Majestic SEO

オープンサイトエクスプローラほど多くのデータが得られるわけではないものの、Majestic SEOのインデックスはとても新鮮であり、また、過去のデータを見ることも出来るため、特定のタイプの分析の役に立つ可能性がある。

無料のアカウントを試してみよう(アカウントを作成し、ログインする必要はあるが、料金を支払う必要はない)。

サイトに入る:

まずは、[historical]インデックスを見たいのか、または[fresh]インデックスを見たいのかを確認する:

最初に「historical」のデータを見ていく:

サイトを所有しているなら、無料でレポートを作成することが出来る(所有していない場合、料金を支払う必要がある)。

有料版の方が多くのデータを提供するものの – 無料版でも十分に多くの情報を集めることが可能だ。

例えば、Top Pagesのレポートにアクセスしてみる:

一番下までスクロールし、「download CSV」を探す:

OSE + Majesticのマッシュアップ

最後に、MajesticとOSEのデータを並べて表示させる方法を伝授する。

ファイルを作成する。2つのエクセルシートをここでは用意する:

Majesticの上位のページのレポートを利用する。最新のレポートを持っていないなら、OSEでレポートを作成する:

CSVにエクスポートし、エクセルで開く。次に2つのCSVを1つのシートにまとめる:

vlookupを使って比較する際は、2つのカラムが同じでなければならない点に注意してもらいたい。Majesticは、URLの最後のスラッシュがない状態でデータをエクスポートする。一方、OSEはスラッシュ付きでエクスポートする。

通常のFind関数を使って、スラッシュを削除し、テキストエディタに置き換える:

$はTextWranglerでは、「列の最後尾」に対するグレップのコマンドである。

エクセルに再びコピーする:

vlookupを利用する:

=VLOOKUP(A2,ose!A2:I26,2)

vlookupに慣れていない方のために、簡単に説明しておく:

A2 – 配列とマッチさせるセル

ose! – データを引き出す別のスプレッドシート

A2:I26 – マッチを探すテーブル配列の範囲

2 – 1つ目のカラムの後にデータを引き出し、1つ目のシートに持ち出す2つ目のカラム

次に、テーブルの残りに引き下げるために、各カラムの文字およびセルの番号の前に絶対符号(ドルマーク)を加える必要がある。

vlookupは次のように表示される:

=VLOOKUP(A2,ose!$A2:$I$26,2)

全ての行に引き下げる:

右側の各カラムで同じ作業を繰り返す – 最後の数字を変更し(1ずつ増やす)、ソースのシートから次のカラムを手に入れる。

全体を埋めると、MajesticとOSEのデータを組み合わせた優れたスプレッドシートが完成し、分析に用いることが出来る。

Link DetectiveとOSEを使ってリンクのデータを分析する 

Link Detective - www.linkdetective.com - は新しい無料のツールである。 このツールは、OSEの被リンクのデータを視覚化する上で大いに役立つ。Link Detectiveは、基本的に、ブログロール、フッター、ブログのコメント等のグループに全てのリンクを振り分けるツールである。不明なリンクが幾つか現れるはずだが、自分(または競合者)が獲得しているリンクのタイプを把握することが出来るようになるだろう。

 www.linkdetective.comにアクセスする。

ユーザー名とパスワードを作成する。

すると新しいプロジェクトを作成することが可能になる。

プロジェクトの名前を決める。次にOSEのCSVファイルをアップロードする。このファイルは「inbound link」タブのCSVでなければならない。

確認のメッセージが表示される。レポートが終わると(通常、10-60分間)、eメールが届く。

eメール内のリンクをクリックして、レポートを確認する。基本的に2通りのレポートを見ることが出来る – リンクのタイプとアンカーテキスト。

リンクのタイプのレポート


15. 拡大可能な接触のアプローチ

大規模な接触を効率良く行う上での鍵は、オートメーション – 自動化である。小規模な取り組みの場合、自力を主体としたメソッドでも対応することが出来るかもしれないが、取り組みの規模を拡大し、最大の効果を得るためには、やはり自動化が必要になる。

接触のアプローチに対して、ある程度、自分で管理し、コミュニケーションを個人に特化させたい場合は、「セミオートメーション」に留めることも可能である。

幸いにも、このプロセスを支援するツールが幾つか存在する。ツールをざっと確認し、巧みに利用するコツを紹介していく。

ツール:

  1. GメールのCanned Responses
  2. Rapportive
  3. Boomerang
  4. Tout
  5. BuzzStream
  6. ThankThankNotes
  7. Send and Archive
  8. FollowUpThen

GメールのCanned Responcesを利用する

まず、GメールでCanned Responsesが有効になっている点を確認してもらいたい。

次に設定を行うため、まずは新しい草稿を作成する。署名は全て削除する - 完全に空白にしておく必要がある。

通常の接触するタイプのeメールの草稿を作る。

次にCanned Responseとして保存する。

接触用のメールで利用する準備が整ったら – 新しい草稿を始める。

FollowUpThenを利用する

http://followupthen.com/ は新しいツールである。Boomerangに似ているが、機能がより充実している。

このツールは次のようなケースにうってつけである:

  1. 数週間以内に返信したいeメールがあるものの、受信箱から取り出す必要がある場合
  2. リードに一ヶ月後に再度接触する場合
  3. 返信がない場合に、自分自身と受信者に自動のリマインダーを送信する場合

有料のプロバージョンjには、テキストメッセージとカレンダーを介してリマインダーを受信する機能が用意されているが、ここでは無料版を使って説明する。

自動のリマインダーを受信者に送信する。

CC: cc欄にアドレスを入力すると、自分と受信者の双方に向けてリマンダーが送信される。

3days@ – リマインダーが3日後に再び送信されることを意味する。

1ヶ月後にリードに再び接触する。

候補のサイトに接触したものの、「今はリンク/記事/ストーリー等は不要なので、1ヶ月後にもう一度尋ねて欲しい」と言うリアクションが返ってきた場合 – このリマインダーが役に立つ。

Bcc: 送信者のみがリマインダーを受け取る。

1month@ – 一ヶ月後に再び接触用のメールを送信する。


ここまで到達したなら、サイトにトラフィックが続々と押し寄せているのではないだろうか?残すところ、チャプターはあと1つだけだ。チャプター 9では検索のバーティカルを取り上げる。動画、イメージ、ローカルを利用しているなら、是非、目を通してもらいたい。

上級者向けSEOガイドの記事一覧はこちらから


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Chapter 8: Link Building Techniques」を翻訳した内容です。

冒頭にもあった通り、リンクサイトやツールの紹介が中心でしたし(SCRAPEBOXは英語圏スパマー向けのツールなので不用意に使わない方が無難かと・・・)、個別の手法を見ていくと今の時代にここまでやる意味ある?というものもありますが、仮にここに書かれている(ようなこと)の半分だけでも実施すればサイトのトラフィックは嫌でも上がるでしょうね。全て行うかはともかく、この徹底ぶりに見習う点は限りなく多いと思います。– SEO Japan [G+]

上級者向けSEOガイド7/9 : コンテンツによる被リンク構築

今回の上級者向けSEOガイド、待っていた方も多いのでは?と思われる外部リンク戦略について。時代を反映して「コンテンツを活用した」被リンク構築ガイドになっていますが、さて米国でも特Aクラスのリンク構築アーティストといわれる筆者が上級者向けに書き下ろした被リンク構築の秘密とは?– SEO Japan

リンク、共有、そして、トラフィックを増やす上での「質の高いコンテンツ」の重要性については、耳にタコが出来るほど聞かされているはずだ。このチャプターでは、素晴らしいコンテンツを作成する方法 – そして、適切なテクニックをコンテンツに取り入れ、パフォーマンスをさらに高める方法を手順を追って説明していく。

まず、“トップリスト”を作成してリンクを集めるアプローチを説明する。


1. 「トップ」リストを作成し、リンクを獲得する

この戦略はとりわけ新しいわけではないものの、この取り組みを手早く実行する方法に関する詳しい情報は少ない。

この手法は、基本的に、コンテンツの構築を中心に据えており – 特定分野に関するニッチな「トップ10」や「トップ20」のリスト(註:いわゆる、「まとめページ」)を作成する。例を挙げる:

http://www.webdesignschoolsguide.com/library/top-100-blogs-for-small-business-cost-cutting-inspiration.html

http://www.delish.com/food/best-of-food-blogs

http://www.socialmediaexaminer.com/top-10-social-media-blogs-the-2012-winners/

すべてのリソースが多くの被リンクを獲得している点に注目してもらいたい。しかし、全てのトップリストがこのようなパフォーマンスを実現するわけではない。それでは、その違いを見ていこう。

既に多くのオーディエンスを抱えているなら、まず、リストに含めるウェブサイトを使って、知り合い、そして、緊密なつながり持つ人達を見つけよう。

次に、ソーシャル面の強さを基準として(ウェブサイトの強さではない)、ブログを選択し、絞り込む。

既に知り合いになっているオーディエンス + ソーシャルの強さ = コンテンツは成功を収めるが成り立つ。

Simply Measuredを使って、ツイッターのフォロワーをエクスポート & 分析する

1. 次のURLにアクセスする: http://simplymeasured.com/free-social-media-tools#report-20

2. 分析するツイッターのユーザー名を入力する。

3. レポートを実行し、「pay with tweet」(ツイートで支払う)を選択する(すると無料で利用することが出来る)。注記: 分析している同じアカウントで「pay with a tweet」を行う必要はない。

4. 結果が表示されたら、エクセルにスプレッドシートをダウンロードする – ここから楽しいプロセスに入る。

まず、フォロワーのリストを、リストを作成するトピックで絞り込んでいく。ここでは、トップ10のフードブロガーリストを作成していると仮定する。

フィルターを設定する:

良好な結果が得られた。

次に、このデータをグーグルドキュメント、または、別のスプレッドシートに落とし、その他のブロガーとミックスする。

この時点で、フォロワーの人数でリストを整理し、非フォロワーを加えていくため、「フォローしよう」カラムを加える。

続いて、Followerwonkを使って、さらに際立つブロガーを加えていく。

クオテーションで ______ブロガーを囲む。「ブログ」の代わりにブロガーを利用する理由は、より多くの人(会社ではなく)を集めることが出来るためだ。クオテーションマークを用いることによって、当該のトピックで自分自身をブロガーと名乗っていることが条件になる。ブログをたまたま運営し、食べ物が好きな人は対象から外れる。

例えば:

検索の範囲を拡大する必要があるかもしれないが、まずは、このような具体的な検索から手をつけていくべきである。

その後、クロームのスクレイプ用プラグイン、または、Followerwonkのプロのアカウントを使って、データを引き出し、スプレッドシートに加える。

10,000-20,000のフォロワーを持つ人を探そう。このタイプのブロガーからは注目してもらいやすく、また、ソーシャルメディアでの影響力も強い。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             

続いて、ミックスしたリストの中で、「トップフードブロガー」リストの中で取り上げるブロガーを10-20名選択する。既にフォローしてもらっている人もいるかもしれないが – リストで取り上げてもらうことに感謝して、コンテンツを共有し、リンクを張ってもらえるだろう。すると、共有とリンクの数が増加し、さらに高いレベルのインフルエンサーに注目してもらえる可能性が高くなる。

アドバイス

シリーズ化する - 1度きりで終わりにしないでほしい。1年に1度、四半期に1度、または、月に1度リストを作成することで、さらに注目を得られるはずだ。

ブロガーにコンテンツを投稿する前に、事前に知らせておこう - ツイートまたはメールを送信し、リストを承認してもらおう。事前にその存在を把握していると、投稿した際に共有してくれる可能性は高くなる。


2. PDFを使ってリンクを構築する

このガイドでは、PDFの基本的な作成方法を心得ていると仮定して話を進めていく – そのため、大量のチェックリストを提供する – ただし、具体的なプロセスや順番は皆さんにお任せする。

有益で、構成に工夫を凝らしたコピーを作成し、キーワード戦略を利用しよう。

イメージの利用: altタグを作成する。

ファイル名でキーワードを利用する。

適切に最適化されたURLのように、PDFのファイル名は重要な鍵を握る。そのため、キーワードが豊富に詰まったファイル名を利用しておきたいところだ(ユーザーにとって便利)。その際は、キーワードの間にハイフン (-)を挟もう。

メタデータを最適化する

また、通常のウェブサイトと同じように、メタデータが、重要な最適化のステップとして登場する。アドビリーダーのフルバージョン –  http://www.adobe.com/products/acrobat.html もしくは無料のウィンドウズ用のPDFエディター  http://www.becyhome.de/becypdfmetaedit/description_eng.htmのいずれかを手に入れる必要がある。

次の領域を最適化する:

タイトル – ウェブページのタイトルタグになる。

オーサー – オーサー別に分類する。また、PDFではオーサーごとにグループ分けされることが多い。

主題 – SERPのディスクリプションとして、グーグルに利用されることがよくある。また、文書の1行目の影響を受ける可能性もある。

キーワード – 5-10点のキーワードを利用する。

文書でリンクを利用する。

通常のSEOと同じように – PDF内で内部リンクを幾つか利用する。

ファイルのサイズに注意する。

ページスピードの重要性は日に日に高まっている。アドビリーダーを使って、PDFを作成しているなら – PDF Optimizer->Advanced->right-sizeにアクセスしよう。

また、“Optimize for fast webview”を使って、PDFの読み込みを1度に1ページに設定しておこう。

最善のバージョンを選択する。

バージョン 1.5または1.5以下を利用しよう。全てのユーザーが最新のバージョンを持っているわけではなく、一部の読者がファイルを開くことが出来ないリスクを避けたいはずだ。

読み取りの順序を最適化する。

アドビリーダー PDFを使って、読み取りの順番の設定を行う。

読み取りの順序を表示させ、編集を行う方法は以下の通りだ:

1. Advanced>Accessibility>Add Tags to Documentの順にアクセスする。

2. 次にAdvanced>Accessibility>Touch Up Reading Orderを選択する。

サイトのルートディレクトリの近くにPDFをアップロードする。

URLの前の方にキーワードを配置しておくと、検索において最高のパフォーマンスを実現し、また、ユーザーに覚えてもらいやすいメリットも期待できる。私のサイト クイックスプラウトで作成したPDFは、短いURLの模範である: http://www.quicksprout.com/businessmistakes.pdf

ウェブサイトの強固なページからPDFにリンクを張る。

これはユーザーにとって役に立つだけでなく、強力なオーソリティをPDFにもたらす効果も見込める。

コンテンツの重複を避ける

あらゆるページに言えることだが、PDFのコンテンツが他のコンテンツとは異なる点を確認してもらいたい。

PDFをPDFディレクトリに加える。

以下にリストを掲載する。

DocStoc.com

Calameo.com

Ebook88.com

GetFreeEbooks.com

Free-Ebooks.net

SharewareEbooks.com

E-booksDirectory.com

EbookDirectory.com

MemoWare.com

EbookJungle.com

PDFで電子書籍を作成したなら、次のサイトを試してもらいたい:

http://www.changethis.com/

http://www.free-ebooks.net/

http://www.getfreeebooks.com/

http://www.thefreesite.com/

http://www.ebookjungle.com/

http://e-library.net/

http://ebookdirectory.com/

http://www.memoware.com/

http://www.ebook88.com/

http://www.sharewareebooks.com/

http://www.ebookee.com/

http://www.feedbooks.com/

http://directory.pdf-search-engine.com/

http://www.howto.co.uk/

http://www.e-booksdirectory.com/

http://books.google.com

http://www.ideamarketers.com/bids/bookprocess.cfm


3. イメージを利用したリンク構築

イメージを使ったリンク構築に関しては、SEOmozに投稿した記事で取り上げたことがある: http://www.seomoz.org/blog/the-10-golden-rules-to-attracting-authority-linksしかし、ここでは更に高度な技術を紹介する。

先程紹介した投稿では、オンラインでイメージのライブラリを構築し、ユーザーに容易にイメージを見つけ、利用してもらい、リンクを介して出所を明らかにしてもらう方法を取り上げている。

しかし、この方法だと、ユーザーが来るまで待たなければならない。今回は、同じ方法を説明するものの、イメージを求めている可能性がある人達に接触する方法も併せて紹介する。

例えば、ニューヨーク市の写真を持っている、または、現在ニューヨークで生活し、頻繁にスマートフォンで質の高い写真を撮影しているとしよう。つまり、既にニューヨークの写真のライブラリを持っていることになり、役に立つと考える可能性がある人達(そして、リンクをくれる可能性がある人達)に写真を提供することが出来る。

次の手順を踏み、この取り組みを実施していく:

1. 写真を集め、フォーマット化する。

2. 写真を利用する可能性がある人達を探し出す。

3. 接触する価値のある人達に絞り込む。

4. 接触するための文章を作成し、連絡を取る。

ステップ 1: 写真を集め、フォーマット化する

カメラを最高の画質に設定する。質の高い写真を手に入れるには、まずは、出来るだけrawの画質に近づける必要がある。

例えば、iPhoneを使っているなら、HDRに設定する。

すると、最高の画質の写真をiPhoneで撮影することが出来るようになる。

次に – コンピュータに
速やかにアップロードする。Bump等のサービスを利用することが出来る -
 https://bu.mp/ - iPhoneのスペースバーを「バンプ」するだけで、写真をiPhoneからコンピュータにアップロードすることが可能である。

アップロードに利用する手段に関係なく、最高のファイルのサイズおよびピクセルのサイズを利用してもらいたい – iPhoneでは「実際のサイズ」と呼ばれている。

常に整理整頓を心掛けよう。写真をアップロードし、保存する度に、分類していこう – 街の写真なら次のようなカテゴリーを私は薦める:

/people

/architecture

/streets

/attractions

/events

/nature

そして、- like empire-state-building-dusk.jpgのように関連するファイル名をつけてもらいたい。

続いて、ファイルとリンクを用意する。

次に、写真に対して、容易にリンクを張ることが出来る手段を用意しておきたいところだ – 作成済みのHTMLを活用しよう。

<img src=”empire-state-building-dusk.jpg” alt=”photo by Neil Patel of the empire state building” title=”gorgeous dusk view of the empire state building”>

<br>

<a href=”http://photos.quicksprout.com/architecture/empire-state-building-dusk.jpg”>Free image</a> courtesy of Neil Patel and <a href=”http://quicksprout.com”>Quicksprout</a>

これで、クレジット、リンクを一度に提供することが出来るようになる。

ステップ 2: 写真を必要としている人達を探す

大勢の人々、そして、サイトが、ターゲットに含まれる可能性がある:

ブロガー

ニューヨーク市のビジネス

街の写真を必要としている会社

しかし、このターゲットの中で、次の基準を用いて、さらに絞り込んでいこう:

  1. オーサーが一人だけのサイト
  2. 連絡を取る相手が容易に見つけられるサイト
  3. PRまたはDAが高いサイト
  4. ソーシャルメディアの影響力が強いサイト
  5. オーサーのオーソリティが高いサイト
  6. RSSの購読者が多いサイト
  7. 良好なリンクプロフィールを持つサイト(悪質なサイトからのリンクは不要)

また – 既に知り合いになっている人達から取り掛かる手もある。良質な写真を求めているウェブサイトを運営している知り合いはいるだろうか?

それでは – 次のフォーマットを用いてスプレッドシートを作成していく:


URL

Single Author

Contact

DA

FB Shares

G+ Circles

RSS Readers

Link Profile

domain.com

Y

name@domain.com

67

545

3,200

300

4

(スプレッドシートの例)

それぞれのフィールドは次の意味を持つ:

URL = 候補に挙げているウェブサイト

Single Author = Yはオーサーが一人、Nは複数のオーサーが在籍するサイト

Contact = eメールアドレス

DA = SEOmozのドメインオーソリティ

FB Shares = ホームページのフェイスブックでの共有数

G+ circles = 人物または企業が登録されているサークルの数

RSS readers = RSSの購読者数(フィードが用意されている場合)

Link profile = 1は悪い、2は良い、3はとても良い、4は最高

次のリソースを使い、スプレッドシートをサイトおよびメトリクスで埋めていく。

それでは、接触する人達を実際に探すプロセスをこれから説明する。

利用するツールを挙げていく:

https://followerwonk.com/

http://www.socialmention.com/

http://klout.com

http://www.google.com/blogsearch

http://topsy.com

http://amplicate.com/

http://zerply.com/

http://twtrland.com/

Followerwonkを使って、デモを行っていく。良質な写真を持っていないブロガーを探す必要がある。- フォトグラファー、アーティスト、グラフィックデザイナー、または、写真を利用する可能性が高い人達ではなく – 文書に力を入れている人達が、このカテゴリに該当することが多い。

“blogger writer”等の検索は有効である。ブログを運営しているものの、ライティングに焦点を絞っており、写真を苦手にしている人達を見つけることが出来るためだ。

このような検索を実行したら、グーグルクロームのスクレイパープラグインを使って、グーグルドキュメントに落とす - https://chrome.google.com/webstore/detail/mbigbapnjcgaffohmbkdlecaccepngjd

求めている情報をダブルクリックし、Scrape Similarをクリックする。

ウィンドウがポップアップ表示され、データを新しいグーグルドキュメントのファイルに転送することが出来るようになる。

このような手法を用いることで、割と早く、良質なリストを手に入れることが出来る。リストを手に入れたなら、メトリクスを調べ、接触する上で最適なブロガーを見つけてもらいたい。

接触の取り組みにおけるベストプラクティスを利用し、連絡を取り、質の高い写真を利用することが出来るように手を貸してあげよう。


4. 3DのJavaScriptのページまたはマイクロサイトをHTML5とCSS3で作成する

この取り組みを実施しているサイトはあまり多くない。GitHubのオープンソースのコードを少し利用するだけで、3Dのプレゼンテーションやランディングページを作ることが出来る。HTML5とCSS3で構築されるため、コンテンツはクロール & インデックスしてもらえる。

以下のURLにコードが用意されている。

https://github.com/bartaz/impress.js

ステップ 1 – コードをダウンロードする

ステップ 2 – サーバーにインストールする

ファイルをローカル、テスト、または、利用中のサーバーの必要なディレクトリに貼り付けるだけで、インストールすることが可能だ。

ステップ 3 – スライドショーを作成する

スライドショーを作成するためには、インストールに含まれているindex.htmlファイルを編集する必要がある。このコードには、あらかじめ設定されたデモのスライドショーが含まれている。このコードを拝借することも、あるいは、削除して、一から自分で作ることも出来る。

注記: このコードを編集する際は、ここで表示されているパーツから上の部分を編集しないように注意してもらいたい。

次のURLでデモを見ることが出来る - http://bartaz.github.com/impress.js/#/bored

全て“impress” <div>の内側に収める必要がある。

自分でスライドショーを考案することが出来るように、関数を利用する方法を幾つか紹介しておく。

それでは、スライドショーのidのクラスとパラメータを全て挙げていく。


フィールド

説明

id – (何でも好きなものを使うことが可能だ。あるいは空のままにしておくことも出来る)

URLに表示される“ページ”やスライドの名前。空白のままにしておくと、/slide-1と表示される(1つ目のスライド)

class=”step slide”

“スライド”をスライドさせて表示する

class=”step”

スライドを“ターン”させて表示する

data-x

キャンバス上で、要素の中心から水平の位置

data-y

キャンバス上で、要素の中心から垂直の位置

data-scale

要素の拡大 例えばdata-scale=”5”はその他の要素の5倍の大きさを意味する

data-rotate

アイテムを回転させる 例えば、data-rotate=”80”は時計回りに80度回転させる

data-z

3つ目の次元、深さを調整する

footnote

この要素でコンテンツを囲むと、一番下で小さく表示される

data-rotate-x

x軸を中心に回転する

data-rotate-y

y軸を中心に回転する

それでは幾つか例を挙げていく

例 1 – シンプルなテキスト

<div id="bored" class="step" data-x="-1000" data-y="-1500">

       <q>Suppose you want to <b>spice up</b> your online presentation or microsite.</q>

</div>

例 2 – イメージ付き

<div class="step slide" data-x="1000" data-y="-1500">

       <q>You can create a <strong>stunning visualization </strong>

       <br>…and even include images

       <br>

       <br><img src="neil.jpg"></q>

</div>

例 3 – スライドのステップを拡大

<div id="title" class="step" data-x="0" data-y="0" data-scale="5">

       <span class="try">then you should try</span>

       <h1>impress.js<sup>*</sup></h1>

       <span class="footnote"><sup>*</sup> no rhyme intended</span>

</div>

例 4 – 回転

<div id="its" class="step" data-x="850" data-y="3000" data-rotate="90" data-scale="5">

       <p>This is an example <strong>of rotation </strong> <br/>

       caught mid turn <br/>

       by the screen capture software!!<br/>

       <i>(very slick)</i></p>

</div>

Had to capture it mid turn to give you the idea:

例 5 – 3つ目の次元 – 深さ

<div id="tiny" class="step" data-x="2825" data-y="2325" data-z="-3000" data-rotate="300" data-scale="1">

       <p>use <b>some fun</b> 3D elements</p>

</div>

この要素は、遠くからズームインしているように表示される(要素が置かれている「g」に注目してもらいたい)。

例 6 – 3Dのティルト

<div id="its-in-3d" class="step" data-x="6200" data-y="4300" data-z="-100" data-rotate-x="-40" data-rotate-y="10" data-scale="2">

       <p><span class="have">have</span> <span class="you">you</span> <span class="noticed">noticed</span> <span class="its">it's</span> <span class="in">in</span> <b>3D<sup>*</sup></b>?</p>

       <span class="footnote">* awesome, right?</span>

</div>

上の例をそのままコピーし、自分のコンテンツと置き換えることも、もしくは、自分で考案したレイアウトを試すことも出来る。


このチャプターでは、リンクに値するコンテンツを作成する上での正攻法を伝授した。しかし、従来のリンク構築に関するアドバイスとトリックは、まだ紹介していない。心配ご無用。次のチャプターでは、15通りのリンク構築の手法を紹介する。検索でのパフォーマンスを大幅に改善するため、サイトとコンテンツに適用していってもらいたい。

上級者向けSEOガイドの記事一覧はこちらから


この記事は、Quick Sproutに掲載された「Chapter 7: Link Building with Contents」を翻訳した内容です。

リスト記事、PDF、画像、HTML5によるプレゼンと数は少な目ながらも相変わらずどれも徹底された内容でした。リンク構築のアドバイスだけでなく、きちんと情報を拡散するためのノウハウまで(しかもかつてない程、丁寧に)出し切っている所が流石です。PDFをSEOに活用しているサイトは余り日本ではないと思いますが、一度徹底的にやってみるのもまた差別化につながるかもしれません。画像配布はアイデア自体はシンプルですが、こういうことをきちんとやっている人は限りなく少ないですよね。HTML5を活用したプレゼンテーションはSlideshareでは飽き足りないあなたにピッタリかも?次回のリンク構築戦略も楽しみな内容でした。– SEO Japan [G+]

リンク構築を語るなら知っておくべき53の鉄則

上級者向けSEOガイドの濃すぎる記事を連続投稿中ですが、サーチエンジンランドからそれに負けないくらい濃い記事を。Googleのペナルティ実施本格化でかつてないレベルでの丁寧なリンク構築が必要になってきた外部リンク獲得作業。そんなリンク獲得に関するノウハウを53まとめた記事を今回は紹介します。昨年、投稿したリンク構築に関する50+のアドバイスの続編的な内容ですが、単体でも十分成り立ちすぎる盛り込みすぎな記事です。 — SEO Japan

一年前、私はリンク構築にとって必要なポイントを50点以上紹介する(日本語)記事を投稿した。ここ一年の間に、リンク構築は、確実に難しくなった – 何度も名称の変更を迫られ、今まで以上に非難され、そして、大きなダメージを負った。

しかし、ウェブサイトをインターネットで宣伝する方法として、今でもリンク構築は有効である。そこで、今回の投稿では、リンク構築の責任者として、知っておくべきポイントをさらに50点ほど紹介する。

1. 悪態をつくことなく質の低いリンクを削除する方法

恥を晒したくないなら、リンクを得た経緯を考慮して、リンクを張ったサイトのオーナーに丁寧にリンクの削除を要請しよう。コメント欄に掲載されたリンクを削除したいなら、さらに低姿勢で要請を行う必要がある。リンクを入手する作業と同じように、削除する作業にも時間はかかる。そのため、相手を尊重して、リクエストを行うべきだ。

また、リンクの場所を明確に指示することも重要である – 当該のサイトのオーナーが多数のサイトにリンクを張っている場合、曖昧な指示だと、リンクを見つけるためにページを探し回らなければならなくなるからだ。

2. サイトにリダイレクトする301を介して、転送される質の低いリンクを確認する方法

関心を持つページに301リダイレクトしているURLを確認したいなら、被リンクレポートを行うべきである。次に、実際にURLを見つけたら、当該のドメインに対して被リンクレポートを実行する。注意事項に関しては、この記事を参考にしてもらいたい。

3. FTCの公表ガイドラインに従うには

ガイドラインに一通り目を通し、変更、または、追加された項目を確認するよう心掛けよう。

4. コンテンツ泥棒の裏をかく方法

スクレイパー(コンテンツ泥棒)のコンテンツが、本家のサイトよりも上位にランクインするケースは、頻繁に発生している。これは重大な問題である。大規模なサイトを運営し、コンテンツがしょっちゅうコピーされているなら、DMCA削除通知を送るだけで疲れてしまうだろう。

Copyscapeを使うと、ウェブ上のコピーされたコンテンツを検索することが出来る。また、Copyscapeが提供するCopysentryプログラムは、定期的にウェブを観察し、コンテンツを盗んでいる人がいるかどうかを、ウェブマスターに代わって確認してくれる。私はアラート(Google アラートTalkwalker アラート)も愛用している。どちらのツールも無料で提供されている。私はこのツールを使って、自分が作った記事のタイトルをモニタリングさせている。当然ながら、例えば、大量の製品に対するコンテンツを投稿しているなら、賢明な戦略とは言えない。

実際に誰かにコンテンツをコピー、または、盗まれてしまったら、行動を起こす必要がある。経験上、一度でも2、3のサイトにコンテンツを盗まれると、さらに、盗むサイトが現れる。そのため、長期戦を覚悟しておくべきだ。それでも、コンテンツを思いがけない方法で守っている人達がいるので、困ったら、フォーラムで助けを求めよう。公の場では公開されていない方法を知ることが出来るはずだ。

5. コンテンツを巧にキュレートする方法

大勢のウェブマスターが巧みにコンテンツをキュレート(収集)している。同じように賢くコンテンツをキュレートしたいなら、優秀なウェブマスターの取り組みを把握し、少しアレンジを加えよう(やはり、全く同じ記事を参照しているサイトのキュレート記事を読みたくはないはずだ)。キュレートしたリストを公開するのであれ、クライアントにeメールのニュースレターとして提供するのであれ、あるいは、業界の動向についていけるように従業員に向けて投稿するのであれ、受け手の負担を増やすだけでなく、何かしら興味を持ってもらえるように工夫する必要がある。

キュレートリストの最大の魅力は、今まで知らなかった、知名度の低いサイトの素晴らしい記事を見つけることが出来る点である。そのため、メジャーなプラットフォームでは目立たないものの、優秀なエキスパートが綴ったコンテンツを探す努力をしてもらいたい。

6. オーディエンスが求める記事を書く方法

昨年行ったプレゼンで、私はパロディのサイト/番組を使って、人気を計測する手法を取り上げた。誰も理解してくれない場合、通常、パロディーする意味はない。他の人達の主張を確認し、欠けているポイントを見つけ出し、記事にする。敢えてあまのじゃくになり、異なるアイデアを宣伝しよう。Q&Aサイト(Quora等)をチェックし、ユーザーの質問の内容を確認して、コンテンツの中で答えることが出来る。また、うまくいったことと、いかなかかったことをメモに残す習慣をつけておこう。

7. コンテンツを宣伝する方法

新しいコンテンツが投稿されているかどうか確認するために、同じサイトに頻繁にアクセスする人はいない(ウェブマスターが、とてつもない強運の持ち主なら話は別だが)。

そのため、コンテンツを作成したら、ターゲットのオーディエンスが多用するチャンネルを介して宣伝する必要がある。ソーシャルメディアでの宣伝であれ、ニュースレターであれ、口コミであれ、コンテンツに注目を集める方法を把握しなければならない。

8. リンク否認ツールの使い方

このツールを使わなければいけない状況に遭遇してもらいたくない。それでも、リンク構築の担当者は、被リンクのプロフィールでカウントしてもらいたくないリンクを適切に否認する方法を知っておく必要がある。

リンクの否認は最後の手段であり、その他のリンクを削除する方法が全て失敗に終わった段階で利用するべきだ。面倒な作業をスキップして、いきなりこのツールに頼らないでほしい。リンクの否認の一般的な間違いをバリー・シュワルツが指摘しているので、目を通しておいてもらいたい。

9. リンクのリストを手に入れる方法

簡単だと思う人が多いかもしれない。実は意外と難しい。大方、グーグルのウェブマスターツールを使って、この情報を得ることが出来ると考えているのだろう。リンクツールは、基本的にそれぞれのデータベースを利用しており、3つのツールを用いたら、3つの若干異なる結果が出る可能性が高い。また、「上位のリンク」のみが提供されるツールもあるので、注意してもらいたい。

10. サイト/ページがペナルティーを受けたかどうかを確認する方法

クライアント(そして、一部のSEO業者も)ペナルティーとランキングの落下の違いを誤解していることがある。例えば、5位から10位にランクが下がったとしても、必ずしもペナルティーを受けたとは限らない。検索エンジンがアルゴリズムのアップデートを行った、あるいは、競合するサイトがサイトを大幅に改善した可能性もある。

数日間にわたってグーグルで自分のサイトを見つけることが出来ないなら、ペナルティーを科されたと見て良いだろう。ブランド名やURLを検索して、サイトが上位にランクインしていないケースも何かがおかしいことを示唆している。しかし、実際のペナルティーであれ、一時的な措置であれ、判断は難しい。一部のページを除いて、引き続き上位にランク付けされているなら、当該のページがペナルティーを受けている可能性はある。ブランド/URLの検索以外では、サイトがどこにも見当たらないなら、最新のアルゴリズムのアップデートの影響を受け、リンクの価値が減じられていることも考えられるが、この場合、厳密に言うと、ペナルティーは受けていないことになる。

いずれにせよ、トラフィックを調べると、手掛かりを得られる。それでも、ランキング/トラフィックが少し減っただけで、ペナルティーを受けたと判断するべきではない。 グーグルは、手動による対策をウェブマスターツールに加えているので、この機能も活用しよう。

11. アルゴリズムのアップデートのダメージを被ったかどうかを判断する方法

具体的な日付のトラフィックを確認して、アルゴリズムのアップデートの影響を受けたかどうかを判断することが出来るケースもある(ペンギンやパンダ等)。しかし、同時期に大きな変更が行われていると、判断は難しくなる。

昨年、多くのサイトが、パンダやペンギンの影響を受けたかどうかを判断する方法を取り上げていた。そこで、最新の情報を確認し、自分が何を達成しようとしているのかに焦点を絞るべきである – ランキングやトラフィックが下がったなら、アップデートが“修正”した何かによって、再び上がっているかどうかを確認しよう。

12. コンテンツがアンカーとマッチしていることを確認するには

とてもシンプルな作業だが、見過ごされていることが多い。ターゲットのサイトに向かうアンカーを用意しているなら、アンカーがターゲットのコンテンツの中に存在することを確認するべきである。当然ながら、全てのアンカーがターゲット内に含まれているわけではないが、幾つかこのタイプのアンカーを利用しているなら、コンテンツとアンカーをマッチさせると、通常、ページのパフォーマンスは上がる。

13. ページランク以外に他にどのような測定基準があるのか?どこにあるのか?

グーグルのツールバーのページランク等、旧型の測定基準よりも、自分のサイトにとって意味のある測定基準を持つツールを選ぼう。

14. 今でも役に立つオペレータは?もう役に立たないオペレータは?

とても便利な+は、少し前にオペレータのリストから削除されてしまったが、他にも、時間の節約に大いに貢献するオペレータは存在する。

15. 読み込み時間 & サイトのスピードが重要な理由

読み込みに長時間を要するサイトだと、グーグルがクロールして、コンテンツをアップデートすることが出来ない可能性がある。数回同じ状況が発生すると、ランキングが落下する、または、インデックスから除外されてしまうこともある。サイトのスピードは、3年ほど前からランキングの要素の一つとして、確認されている。また、モバイルサイトのスピードに対するペナルティーも存在するため、注意が必要である。

サイトがなかなか読み込まれない場合、ビジターはサイトを去る – そのため、サイトの読み込みが遅々として進まないなら、確実に修正しておきたいところだ。

16. モバイルデバイスでリンクが有効に動くことを確認する方法

自分のサイト、そして、リンクを張っているサイトにも同じことが言える(内部リンクが問題なく動くことを確認しよう)。サイトにビジターがアクセスし、リンクをクリックしたところ、どこにも導かれないような状況は避けたい。モバイルの人気は、右肩上がりであるため、モバイルデバイスでサイトとリンクが動かない場合、多くのトラフィック/コンバージョンを失ってしまうだろう。

bad mobile

17. ゲスト投稿の機会を賢く選ぶ方法

スパム丸出しのゲスト投稿しか見当たらないサイトは回避するべきだ。適切で、質の高いゲスト投稿のみを受け入れている優れたサイトなら、記事を投稿する価値があるかもしれない。質を問わずに、誰彼かまわず記事を受けて入れているように見えるなら、見送るべきである。また、自分がゲスト投稿を受ける側にまわった際は、逆に厳正に審査しよう。

18. 世界全体で季節的なキャンペーンを実施する方法

ニュージーランドと言う、素敵な国をご存知だろうか?アメリカが夏真っ盛りな時期、この国は真冬を迎えている。

カレナ・ジョーダン氏が、フェイスブックの投稿で、マーケッターの過ちを指摘した際、季節のキャンペーンについて考えさせられた: 「最近、大きなブランドが、“夏を楽しんでいますか?”や“大規模なサマーセールを行います”と謳う、迷惑なプロモーションを目にする機会が多い。ニュージーランドは、今、真冬なのに」。

19. クラス Cが重要である理由

クラス Cは、IPアドレスの三番目の一連の数字である。同じクラス Cから多くのリンクを得ていると、リンクネットワークのように映る。リンクプロフィールが、ネットワークをベースに構築されているように見えるのは、マイナスである。

20. サイトがハッキングされたかどうかを把握する方法

定期的にグーグルでsite: 検索を行い、結果を確認する。ハッキングでよく利用されている用語(Cilalis、Viagra等)をURL/ブランド名と合わせて、アラートを設定し、出来るだけ早く、ハッキングの被害を把握するべきである。ビングおよびグーグルのウェブマスターツールには、マルウェアのセクションが用意されているため、ここも定期的に確認しておきたい。

21. 依存しているツールの代わりを探す方法

定期的にダウンタイムが発生することもあれば、一時的に利用することが出来なくなることもある。無料だったものの、有料制に切り替わるツールもある。愛用しているツールが、嫌いな会社に買収されることもある。理由が何であれ、全てのツールに対して、予備のツールを用意しておくべきである。

22. サイトがネットワークに参加しているかどうかを判断する方法

サイトで用いられている用語(メンバー、ネットワーク、名誉会員等)、バッジ等分かりやすい目安もあれば、その他の多くのサイトと同じテンプレートが用いられている、あるいは、多くのサイトで同じグーグルアナリティクス/アドセンスのIDが使われている等、若干分かりにくい目安もある。すぐ簡単に見つけることが出来るケースもあれば、なかなか見破られないケースもある。問題の多いネットワークのメンバーかどうかの判断が難しいこともあるが、よく調べれば、特定することが出来るはずだ。

23. チェーンリダイレクトとは何か?なぜチェーンリダイレクトは良くないのか?

チェーンリダイレクトは、サイトが二つ目のサイトにユーザーをリダイレクトし、その後、3つ目のサイト、四つ目のサイトへとリダイレクトしていく状態である。サーバー側のリダイレクトのタイプ、そして、リダイレクトのコーディングの組み合わせによって、チェーンリダイレクトが発生すると、過度の不可がサーバーにかかってしまう。個人的には、別のサイトにリダイレクトされる理由が全く説明されていない点が、最も許せないと感じている。通常、理に叶っていないことが多いためだ。

24. サイトをクロールして、問題を見つけるツールを使う方法

Screaming Frogは絶対に欠かせない(残念ながら、まだこのツールの代わりは見つかっていない – 見つける作業を始めるべきかもしれない)。

25. ビングもウェブマスターツールを用意している

忘れられがちだが、ビングもウェブマスターツールを用意している。しかも、実はとても便利である – 事実、グーグルが提供していない機能もビングのウェブマスターツールは用意している。SEOアナライザーは特に気に入っている。明らかに見過ごしたポイントを確認することが可能であり、また、素人でも理解できるように分かりやすく説明されているためだ。

Bing SEO

26. ツールなしで大半の作業を実施する方法

自力で500本のリダイレクトをチェックすることも、サイトのスピードをツールなしで正確に計測することも、当然不可能である。しかし、サイトを見て、リンクを獲得するに値するかどうかを判断するスキル、ツールを使わずに、リンクを張る機会を自力で見つけることが出来るスキル、そして、スケジュールを設定することなく、ツイートを投稿するスキルは、必要である。必要なスキルは他にもある。ツールは、必要としている時に、使えなくなる可能性があることを忘れないでもらいたい。

27. フットプリントとは?フットプリントがサイトを危険にさらす理由

システムを操作しようと試みる際に現れるパターンに対して、アルゴリズムの変更が行われる。他の人達と同じ手法を用いている場合、その手法が濫用されると、次回のアップデートで取締りの対象になる可能性がある。

28. どのワードがeメールのスパムフィルターを稼働させるのか

リンク構築の接触を行う際に、この知識は大いに役立つ。良質なワードの一覧をウェブ上で見つけることが出来るかもしれないが、分野によっては、どうしても避けられないワードが含まれている可能性がある。よって、最終的には、試さなければならないだろう – eメールの返信率が芳しくないなら、問題を起こしているワードがあるかどうか調べていく必要がある。例えば、私はスパムフィルターをトリガーすることを恐れ、接触用のeメールでURLを全て盛り込む行為を止めている。この変更を行った途端、返信率は大幅に上がった。

29. エバーグリーンコンテンツとは?なぜこのコンテンツは重要なのか?

エバーグリーンコンテンツとは、投稿された時、そして、投稿された後も有益なコンテンツを指す。ブックマークされ、参考にされるコンテンツである。通常、1年間は有効である。このタイプのコンテンツは、信頼されるため、リンクをもたらし、また、オーディエンスが知る必要がある事柄をテーマに据え、引き続き参照されるため、ランキングとビジビリティを継続的に改善する効果もある(このコンセプトを詳しく知りたいなら、この記事に目を通そう)。

30. クラウドソーシングとは何か?なぜ一部の人達に嫌われているのか?

クラウドソーシングは、グループで支援するシステムである。クラウドソーシングに参加する人達は、コンテンツを宣伝し、プロモーター陣に新たな力をもたらすため、素晴らしい手段だが、リンクを構築する方法としては、手抜きな部類に当たるとして、一部のリンクビルダーには嫌われている(あるいは、この専門用語自体が嫌われているのかもしれない)。

31. イベントの後に調子が良いリンクのROIを追跡する方法

そのイベントがインターネット上のイベントかどうか(新しいコンテンツ等)、直に会うイベントかどうか(会社が企画した接待)、あるいは、名刺をパーティーで10名に渡した等のイベントかどうかによって、様々な方法が考えられる。リンクを獲得するために何をしているにせよ、ROIを計測する方法を知っておく必要がある。

32. ページランクがnofollowを介して流れる仕組み

ページランク5のサイトから10本のリンクを獲得し、そのうちの5本がnofollowなら、残りの5本のリンクは、ページランクの1/10を受ける。nofollowの5本のリンクは、何も享受せず、ページランクを分割するために存在するだけである。

33. グーグルオーサーシップとは何か & なぜ重要なのか?

マット・マギー氏は、昨年、オーサーシップに関する報告を行った:

グーグルは、オーサーシップのステータスを用意する隠れたメリットがあることを認めた。ユーザーが、オーサーのタグがつけられた検索結果を一定の時間読み、再び検索結果に戻ってくると、グーグルは、前回クリックされたリンクの下に同じオーサーの同様の記事への3本のリンクを掲載する。

この他にも、オーサーシップを利用することで得られるメリットは数多くある。

34. 業界で一般的な取り組みを把握する方法

今利用している手法は、この業界特有のものである点を理解する必要がある。必要はないと思っても、念のために競合者の取り組み、そして、競合者のリンク構築の仕組みを確認しておこう。ホームページよりも深いページへのリンクを得ている傾向があるかどうか、ソーシャルメディアを多用しているかどうか等、チェックしてもらいたい。

他に誰もしていない取り組みを把握する上で、あるいは、自分だけが実施していない取り組みを理解する上で、この作業は役に立つ(ただし、当該の業界が、一般常識に反する行為を実施する傾向があっても、あるいは、グーグルのガイドラインを違反している傾向があっても、便乗しても良いと言うわけではない点を警告しておく)。

35. <meta name=”robots” content=”noydir,noodp”>

人間が実際に編集を行うヤフー!ディレクトリとDmozは、長年にわたって運営されており、掲載している情報の一部が古くなっている可能性がある。このコマンドは、検索エンジンに古いメタデータを表示しないように命令する効果がある。

36. サイトが検索エンジンにインデックスされているかどうかを調べる方法 & インデックスされていなかった場合の影響

リンクを見つける際に、リンクを求めているサイトが、検索エンジンによってインデックスされているか否かを常に確認してもらいたい。[site:url.com]検索を利用し、何も見つからなかったら、インデックスされていないことになる。グーグルに含まれていないなら、そして、数週間が経過しているなら、良くない兆しである。当該のサイトは、ペナルティーを受け、インデックスから削除されている可能性がある。

もちろん、一時的な措置かもしれないが、グーグルにインデックスされていないサイトを見つけたら、リンクを張るべきではない。リンクのリスク分析ツールも、リンクの危険度を計測する目安として、インデックスを活用しており、早い段階で問題を特定する上で役に立つはずだ。

37. ランキングから全体像を把握することが出来ない理由

要素によって、ランキングは変わることがあるため、キーワードに対するサイトの本来のランキングを特定するのは、至難の業である。例えば、グーグルにログインすると、ログインしていない場合と異なる結果が表示される。また、ランキングは頻繁に変動する。しかし、一部のウェブマスターは、一時的にランクが落ちると、たとえ24時間後に元の位置に戻ったとしても、必要以上に動揺している。

もちろん、ランキングが大幅に落下したなら、大きな問題を抱えていることを示唆しているかもしれないので、調べてみる必要がある。ただし、ランキング以外にも注意するべきポイントはたくさんあることを忘れないでほしい。

38. …それでも、適切にランキングを確認する方法

グーグルからサインアウトして、キーワードを自分で検索する手がまず考えられる。このように、決して難しくはない。ウェブマスターツールでも確認することは可能だが、平均のランキングのデータしか用意されていない。基準として活用し、トレンドを参考にする程度に留めよう。

39. リンクの配置が重要な理由

一部の場所(フッターやサイドバー)は、以前から、リンクを得るためのスパムの巣窟となっており、前後関係が存在する場所のリンクほど重要視されない。このリーズナブルサーファーに関する記事(日本語)を読めば、リンクの場所が、クリックされる確率に影響を与える仕組みを理解することが出来るだろう。

40. リンク構築は違法行為に当たるかどうか

グーグルのガイドラインが、法律に則って策定されたと考えている人達がいるが、その根拠が私にはさっぱり分からない。それでも、リンク構築が違法行為だと本気で考えている人達は実在する。念の為に、ハッキリさせておく。グーグルのガイドラインを違反すると、グーグルからペナルティーを受ける、または、インデックスから削除される。

41. サイテーションとは何か

基本的に、ブランド名もしくはURLの言及を指す。理論上は、リンクがなくても、人気の高いコンテンツでブランドの名前が言及されることは重要だと考えられている。ブランド名を見た人が検索を行うため、検索の量が増えるためだ。また、リンクなしで言及が行われると、リンクを張る機会が生じる意味でも重要だと言えるだろう。

42. 共起とは何か

共起は次の2つ状態のうちの1つに該当する:

  1. コンテンツ内のブランドの言及、もしくは、自分のサイトに向かうリンクの近くの別のリンク
  2. コンテンツ内のブランドの言及、もしくは、自分のサイトへ向かうリンクの周りのキーワード

例えば、記事の中で、業界のオーソリティサイトと一緒に引用されている場合、良い共起と考えられる。動揺に、100のサイトでリンクが掲載され、[ブランディングエージェント]や[ロゴのクリエータ]等のワードに囲まれているなら、サイトは、この用語により強く関連付けられるようになる。

43. 拡大不可能なメソッドが今でも役に立つ理由

拡大することが出来ないメソッドであっても、何度かプラスに働くことがあったなら、利用してみた価値はあったと言えるのではないだろうか?アレンジを加えて、今後は拡大することが出来る方法を学んだケースも、あるいは、単純にROIに時間を費やす価値が現れているケースもある。

44. アウトリーチを拡大する方法

アウトリーチ(接触)ツールの中で、Buzzstreamは、取り上げられる回数がずば抜けて多い。連絡を取りたいサイトを既に把握しているなら、このツールは重宝するだろう。私は、個人に特化させることが出来るため、自分でリンクを要請する手法を好むが、Buzzstreamの素晴らしさは認めざるを得ない。

45. 必要に応じてインデックスからページを削除する方法

グーグルとビングは、それぞれのウェブマスターツールでこの作業を行う機能を提供しているが、noindexメタタグを加える、あるいは、サイトマップからページを削除して、ページが除外されるのを待つ手もある。

46. インデックスから削除されたサイトを作り直すことを薦めるタイミング

ペナルティーを受けたため、1年以上をかけて、リンクの整理、否認、そして、再審査リクエストを行ったものの、いまだに検索結果に反映してもらえないサイトがある。また、私の友人のサイトは、この全ての取り組みを実施し、再びインデックスしてもらい、復活を遂げたものの、別のアップデートの打撃を受けていた。再びインデックスから除外されたわけではないものの、サイトを一から作り直さなければならないほど、ランキングが大きく落下してしまったようだ。

47. 再審査リクエストを投稿した後

通常、待ち時間は長い – そして、散々待たされた挙句、リンクプロフィールにはまだ疑わしいリンクが残っていると指摘されることが多い。サイトを奇跡的に以前の状態に戻すことが出来ると期待しているなら、がっかりすることになるだろう。/p>

48. リンクキャンペーンを受け継いだ後に行う取り組み

まずは、出来るだけ集中的にサイトの被リンクを分析するべきである。全体的な状況を説明してくれることを願っているが、前任者が、以前の取り組みを把握していない、わざわざ説明するほど重要ではないと考えている、全く気にしていない、もしくは、意図的に何かを隠そうとすることが多い。どんな説明を受けるにせよ、自分でリサーチを行い、実際にどんな取り組みが行われていたのかを把握する必要がある。

49. EMDとは何か

Exact Match Domain(完全一致ドメイン)の略である。約1年前、グーグルはフィルターを導入し、上位に君臨していた多くのEMDを陥落させていた。EMDは、上位にサイトをランク付けさせる方法として、十分な実績を残していた。URLをキーワードで構成することで、サイトが何かに特化しているとアピールすることが出来たためだ。しかし、その他の過去のうまくいった手法と同じように、濫用が進み、グーグルが対策を講じる結果となった。ただし、今でも上位にランクインしているEMDは数多く存在する。

50. Wayback Machineの使い方

私はこのツールを毎日利用している。例えば、ドロップされたドメインかどうか等、サイトの過去を探る上で有効である。ここにURLを入力し、「Take Me Back」をクリックする。次に、日付をクリックして、当時のサイトの姿を確認する。当該の日付のサイトのコードまで調べることが可能であり、とても役に立つ。

51. サイトリンクとは何か

SERPに掲載されるその他のページに対する、字下げされたエントリのことだ。サイトリンクには、サイトのエントリが、より信頼感があるように見せるだけでなく、良質な内部のページにアクセスしてもらえる効果も期待できる。

52. グーグルの構造化データツールの使い方 & リッチスニペットとは何か

レビュー、レシピ、製品等の具体的なタイプのコンテンツに用いられる、リッチスニペットは、グーグルのSERPに表示されるテキストであり、グーグルがコンテンツに関する情報をさらに集め、より有益な方法で表示することが出来るようになる。グーグルの構造化データツールでは、構造化データマークアップの詳細(グーグルのオーサーシップが適切に実装されているかどうかを含む)を把握することが出来るため、このツールを活用し、ページをテストするべきである。

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53. リスクの真実をクライアントに伝える方法

利用している戦略がリスクを伴っているかどうか分からないなら、調査を行い、包み隠さずにクライアントに伝えなければならない。クライアントが当該の戦略に中止する決断を下したなら、それで問題ない。しかし、SEO業者が何をしているのか、そして、グーグルに捕まった際に、どれぐらい大きなダメージをサイトに与えるかをクライアントが理解していないなら、SEOのエキスパートを名乗る資格はない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「50+ More Things Every Link Builder Should Know」を翻訳した内容です。

スミマセン、余りに大量すぎて見出ししか読んでいませんが間違ったことは書いてないと思います。後は好奇心旺盛なあなたが自身で是非の判断も含めて探究してください。。 — SEO Japan [G+]

Googleが考える「不自然なリンク」の定義

上級者向けSEOガイドをシリーズで紹介中ですが、たまには別のSEOネタを、ということで、Googleが考える不自然なリンクの定義についてサーチエンジンランドが一つ一つ考えてみた記事を。日本でもペナルティが普通に発動されるようになった最近、それでもリンク取得活動は重要なことは変わらないですし、時にそのリンクがグレーゾーンなのか自問自答したくなるケースもあるでしょう。そんな時の参考になるかもしれない記事です。 — SEO Japan

sel-link-schemeグーグルは、先月、ウェブマスターツール内のリンクプログラム/不自然なリンクに関する文書を密かに更新していた。

バリー・シュワルツが、記事の中で分かりやすく指摘していなければ、気づく人達はほとんどいなかったに違いない(私はページの更新を知らせるアプリを設定していたものの、数日間気づかなかった)。

この記事のおかげで、このニュースはリンク構築/SEOコミュニティに伝わり、“google updates link schemes.”と言う検索クエリで6000近い検索結果が表示されるほど、変化に関するレポートが次々に投稿されていった。このニュースが報じられてから3週間も経過していない点を考えると、ウェブは、抜群の反響効果を持っていると言えるだろう。

私がこれから、具体的なグーグルの変更点に対して、戦略的なレベルで許されるか、許されないかを判断し、解析を行っていく。広大なウェブにも、このタイプの情報はあまり見当たらない。

私はグーグルの広報としてこの取り組みを行っているわけではない。内部者のみが知る秘密の情報も持っているわけでもない。経験と見解を基にこの記事を綴っている。経験と言えば、3ヶ月後には、オンラインマーケティング/コンテンツの宣伝を始めて20年が経過することになるため、ある程度の知識を得ているはずである。

ページランクを操作するためのリンク

グーグルの主張

ページランクやグーグルの検索結果でのサイトのランキングを操作することを意図したリンクは、リンク プログラムの一部と見なされることがあり、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)への違反にあたります。これには、自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれます。

厄介な理由

「意図した」、「見なされることがあり」と宣言するだけで、グーグルは、弁解の余地を正当な理由で得ていることになる。私達にとって重要なのは、どのように意図を解釈するかである。ページランクを操作する意図はなかったものの、最終的にページランクを操作する結果になったリンク構築キャンペーンに参加する可能性は十分にあり得る。意図的にキャンペーンを行ったかどうかを、アルゴリズムはどのように判断するのだろうか?

個人的な見解/戦略的な対応

被リンクプロフィールの履歴が、リンクプログラムに意図的に関与しているかどうかを決定する判断基準として採用される気がする。

大学の成績証明書に例えると分かりやすい。3年間ずっと「C」ばかりを取っていたのに、突然、4年生になって「A」を立て続けに獲得すると、少なくとも学術的な分野において、その人物の人となりを物語っている。同様に、サイトが、アーティクルファーム、大量のディレクトリ、そして、多くのプレスリリースサイトから4年間にわたって被リンクを獲得しているなら、この過去の取り組みにサイトの特徴が反映されていると言えるのではないだろうか。

しかし、人物(またはウェブサイト)を徹底的に精査しなければ、確実な結果を得ることは出来ない。だからこそ、グーグルは弁解の余地を残しているのだと思う。全く同じアンカーテキストをベースとしたプレスリリースの戦略が、過去の“リンクのストーリー”に応じて、全く異なる影響を与える可能性がある。 この点に関して私が持つ証拠は、同じ戦略を採用して、完全に異なる結果を得たクライアントから相談を受けていることのみである。被リンクプロフィールを調査していくと、兆候が若干見えてくる。少し正しい、あるいは、少し誤っているかが、この兆候に現れている。

戦略においては、当たり前だが、ページランクのみを考慮して、リンクを求める行為は避ける必要がある。追及しているリンクについて、私は「ランキングを改善する効果がなくても、このリンクを欲しいか」と自問自答するように心掛けている。つまり「自然のランキング以外に、このリンクを得るメリットがあるかどうか」を尋ねているのだ。リンク戦略全体として、このような基準を満たすリンクを求めてもらいたい。

リンクの購入または売却

グーグルの主張

  • ページランクを転送するリンクの売買。これには、リンク、またはリンクを含む投稿に対する金銭のやり取り、リンクに対する物品やサービスのやり取り、商品について書いてリンクすることと引き換えに「無料」で商品を送ることなどが含まれます。

厄介な理由

平凡なウェブマスターが、SEOの専門的な知識を持っている可能性は低く、そのため、「ページランク」とは何か、もしくは、ページンランクがどのように転送されるのかを把握していない確率は高い。

個人的な見解/戦略的な対応

繰り返すが、解釈によって対応は変わってくる。グーグルは、ページランクを転送する有料リンクについて、かなり明確に説明している。そのため、大勢のウェブマスターがページランクが何か理解していないことが、混乱を生じさせる原因となる。

事例: 航空関係のウェブサイトのためにリンクを探している際に、州の航空協会が航空関連のリソースを見事にまとめている点に気づいた。良質な飛行機関連のウェブサイトを持っているなら、無料で掲載してもらうことが出来る – しかし、50ドルを支払うと、特別な「特集サイト」に載せてもらうことも出来る。

このサイトとの交渉を続けた結果、さらに多くの情報を入手することが出来た。この協会は、nolollow/followが何なのか全く分かっていなかった。「アンカーテキスト」と言う用語も通じなかった。SEO業者ではなく、あくまでも航空協会であり、グーグルの検索結果のランキングを改善するためにリンクを張っているわけではなかったのだ。

当初、私は真意をつかみかねていたが、話を進めるにつれ、会話をSEOの方向に導くことが出来るようになり、技術的な面で、自分達の行為がグーグルの品質ガイドラインを違反していることに気づいていなかった点が明らかになった。

事実、私達の多くは、この業界のことばかり考え、星の数ほどのウェブサイトが存在し、その多くがグーグルのガイドラインのことなど知る由もない人達によって運営されている点を忘れがちである。このケースでは、当該のサイトを運営しているのは、パイロットであり、nofollowリンクを知らなくて当然である。

戦略においては、リンクを何らかの報酬を介して得ることで発生するリスクが、見返りを上回るかどうかを自問するべきである。グーグルが存在しなかったら、そして、リンクに対価を支払っているとしたら、リンクがトラフィックを運んでくると感じたと言う理由でなければ、何らかの見返りを与えてリンクを得る行為は、筋が通らない。この質問に対する答えを目安にするべきである。リンクを購入している最中にマット・カッツ氏に見つかったら、ランキングとは関係がなく、オーディエンスにとってリンクが適切であるため、買ったと説明することが出来るだろうか?

相互リンク

グーグルの主張

  • 過剰なリンク交換、または相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成すること。

厄介な理由

ここでもまた、グーグルは曖昧な説明に終始している。この場合、何が「過剰」に該当するのだろうか?また、グーグルは、あらゆる目的において何をもって「過剰」と判断するのだろうか?

個人的な見解/戦略的な対応

グーグルが「過剰」をどのように定義しているのか知りたい。リンクの交換が、ビジネスにおいて妥当だと判断される様々なシナリオが考えられる。例えば、ジョージア州アトランタのウェディングプランナー業を営んでいると仮定する。その場合、ケータリングサービス、フォトグラファー、DJ、リムジン会社、花屋、エンターテイメント会社、引っ越し業者、チェロの演奏者、ハープ奏者、- さらには、仕立て屋、はたまた、一輪車の乗り手とも提携を結んでいる可能性がある。

この場合、個別の会社の認知度を高めるため、お互い助け合う手段として、リンクを張る取り組みが、理に叶って“いない”と主張する方が無理がある。グーグルのことは忘れよう。あくまでもマーケティングを考慮しているのだ。これは、認知度、そして、クリックを増やす取り組みそのものである。

「過剰」等の曖昧なワードが、迷惑だと思うのはこのためだ。どの時点で提携を回避すればいいのだろうか?熱気球の会社なら大丈夫だろうか?ウェディングで熱気球を飛ばすシーンを見たことがある。海上でウェディングを行いたいカップルもいるので、ボートのレンタル会社と手を組んでも平気だろうか?博物館、あるいは、山頂の場合は許容されるのだろうか?

そもそも、アルゴリズムは、優れたマーケティングと過剰なマーケティングをどのように見分けるのだろうか。やはり過去のリンク構築の取り組みが参考にされるのだろうか?しかし、ウェディングプランナーが、以前はブラックハットなSEOサービスを採用し、数年間にわたって浅はかなリンク構築の手法に手を染め、グーグルに見つかったことがあるものの、現在は、正真正銘のホワイトハットなアプローチを信条とする私と手を組み、検索のランキングではなく、ブランドの認知度と拡大を目指している場合はどうなるのだろうか?グーグルはこの点にも気づいてくれるのだろうか?そうであることを私は願う。

戦略においては、相互リンクは、とても役に立つかもしれないが、検索ランキングを改善する目的で、関係のないサイトとの相互リンクを実施するのは、やめておいた方が無難だと私は思う。私達自身は、ウェディング専門のフォトグラファー、スキューバダイビングのインストラクター、そして、ダルシマーの演奏者が、実際にウェディングと関連しているシナリオを想像することが出来るものの、グーグルにもその関係を理解してもらえるなどと期待するべきではない。

アーティクルマーケティング & ゲスト投稿

グーグルの主張

  • アンカー テキスト リンクにキーワードを豊富に使用した、大規模なアーティクル マーケティング キャンペーンやゲスト投稿キャンペーン。

厄介な理由

「大規模」とは何を意味するのだろうか?

個人的な見解/戦略的な対応

聴覚障害を持つ高校3年生の生徒に大学の学資援助の選択肢を理解してもらうことを意図して作られた素晴らしい記事/eブックをクライアントが持っていると仮定する。その後、多くの高校に連絡を取り、75本のリンクを獲得したとする。これは“大規模”に該当するのだろうか?あるいは、リンクを獲得することを目的として、大量の記事のデータベースを投稿する行為のみが問題視されるのだろうか?

アンカーテキストとリンクの本数を基に判断されるのだろうか?キーワードを豊富に詰め込んだアンカーテキストを利用せずに、経歴欄にプレーンテキストのリンクを利用していれば、5000のサイトに記事を投稿しても許されるのだろうか?私はサーチエンジンランドに100本以上の記事を投稿しており、全てのページの経歴欄から自分のサイトにリンクを張っている。これは“大規模”だと考えられるのだろうか?

戦略としては、広範囲/全般的な記事投稿サイトを避けるよう私は提案する。個人的には、この手のサイトを利用する価値はないと思う。ただし、上のeブックの例のように、分野にこだわることで発生する機会を無視しないでもらいたい。

ゲスト投稿に関しては、戦略は、次の2つの疑問の答えに集約されているのではないだろうか 1) なぜゲスト投稿を行うのか?(検索結果のランキング?トラフィック?) 2) ゲスト投稿を行う側、そして、受け入れる側は共にどの程度信頼することが出来るのだろうか?

私は今まで一度もゲスト投稿を実施ことはなく、今後も実施するつもりはない。万が一、ゲスト投稿を行うとしても、ゲスト投稿の機会を積極的に宣伝しているブログは避ける。「このブログに記事を投稿しませんか?」と言う文言は、個人的に危険信号に等しい。私なら寄稿者全員のスキル、そして、コンテンツのトピックを調査する。史上稀にみる優れたゲスト投稿を作成したとしても、投稿するブログが、怪しげな製薬会社に関するブログなら、何もメリットを得ることは出来ないはずだ。

リンク構築の自動化

グーグルの主張

  • 自動化されたプログラムやサービスを使用して自分のサイトへのリンクを作成すること。

厄介な理由

タスクの一部を自動化する場合もペナルティーの対象になるのだろうか?グーグルはどのように判断するのだろうか?

個人的な見解/戦略的な対応

最後にグーグルは、「自動化されたプログラムやサービスを使用して自分のサイトへのリンクを作成すること」を挙げている。しかし、何をもって自動化と言うのだろうか?50本のeメールをそれぞれ内容を変えて作成し、送信箱で保存したとする。その後、サンダーバードの「後で送信」機能を利用する場合は、技術的に自動化したことにはならないのだろうか?自動化したことになる。しかし、グーグルが言及する自動化とは、少し違う気がする。

戦略においては、リンクを要請する上で、安全に自動化するプロセスもあれば、出来ないプロセスもあると思う。調査なら自動化することも可能だが、自分でリサーチを行って、補う必要はある。連絡先の追跡や継続調査は、容易に自動化することが出来る。一方、決定権を持つ適切な連絡相手を特定する取り組みは、自動化するべきではない。

常識で判断するべきだ。リンクを手に入れるために、「パーソナル」な文章に見せ掛けているメールは一目瞭然である。それでも、この行為を続ける人達が一向に後を絶たない。20年近くリンクを要請する取り組みに私は携わっているが、メールを送信する相手の名前を知らない状態でリンクを要請するメールを送ったことは一度もない。「ウェブマスターの方へ」あるいは「拝啓」で始まるメールは、自動的に削除するようにしている。自動化することが出来るからと言って、自動化するべきだとは限らないのだ。

当たり前?

今回の私の主張は、思考の糧にしてもらいたいものもあれば、当たり前のものもある。しかし、SEO業界以外の人達にとっては、当たり前ではないことばかりである。また、SEO業界の大きさは、世界全体から見れば、米粒ほどである。グーグルが毎月実施する変更、そして、その影響についてなど知る由もない人達が、サイトを運営しているのだ。

大勢のウェブマスターは一人でサイトを運営している。一方で、SEO業者やSEOコンサルタントの言いなりになり、するべきではなかったことを、していたことに気づき、ショックを受ける人達もいる。実際、毎日この手の相談を私は受けている。

ウェブマスターは混乱し、恐れている。とりわけ、ペナルティーを科されたものも、理由が分からない場合、あるいは、リンク構築戦略を学んだものの、それが安全なのか、あるいは、いずれサイトに大きなダメージをもたらすのかどうか分からない場合、不安は募る一方である。

私はグーグルのファンであり、ガイドラインで情報を公開するグーグルの取り組みを高く評価している。グーグルは、劣悪なリンクの例を紹介し、不自然なリンクリンクプログラムに関する文書を更新している。

しかし、このように情報を公開する取り組みを行っても、混乱は起きており、事実、私に届くeメールの数を見る限り、混乱は増え続けていると言わざるを得ない。細部をおろそかにすると痛い目に遭う。今回は、いろいろな解釈が出来る幾つかのワードが点在している。皆さんなら曖昧なワードをどのように定義するだろうか?

  • 意図する
  • 見なされることがある
  • 過剰
  • のみ
  • 大規模
  • 広範囲に配信
  • 自動化
  • 品質の低い

是非、意見を聞かせてもらいたい。例外があるため、グーグルが解釈の余地を残していると言う私の意見に同意してもらえるだろうか?例外は、私が紹介したケースに似ているだろうか?ウェブマスターを助けるため、他にグーグルはどんな取り組みを行うべきなのだろうか?

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Understanding Google’s Latest Assault On Unnatural Links」を翻訳した内容です。

さてあなたはサーチエンジンランドの意見をどう考えたでしょうか?Googleでなくとも、ある程度はバランスの問題とは思いますし、明確に定義し切ることはできない話しとは思います。以前は一度ペナルティを受けたら関連情報も出されない、また回復するのが運次第的な部分もあったので、バランスで諦めきれない話でしたが、最近は警告の内容もきちんと教えてくれるようになりましたし、再申請の対応も大分スピード感も出てきましたよね。仮にペナルティを受けても努力次第で解除まで持っていけるようにはなってきていますし。とはいえ、過去何年も色々とやりこみ尽くしてきた場合は解除が難しい場合もあるようですが・・最近までそういう状況を放置してきたGoogleにも責任の一端がある、という主張はそれはそれで十分に分かるのですけど。 — SEO Japan [G+]

リンク構築の11点の禁止事項

本日の話題もリンク関連ということで、改めてリンク構築において「すべきでない」手法を11整理した記事をサーチエンジンランドからお届けします。真っ当すぎる意見ではありますし、やり方次第でグレーにもホワイトにもなる内容もありますが、基本事項として理解しておきたい。 — SEO Japan

皆さんに伝えたいことがある。

ここ最近フラストレーションがたまっている。

Link Weekのコラム担当者は、リンク構築を適切に(そして、無償で)実行する方法を真剣に提案している。 それなのに、なぜ、いったいどうして、ゴミのように扱わられなければならないのだろうか?どうやら、リンク構築のエキスパートは、新たなアプローチを介して、「正当」なオンラインマーケティングの手法に変えていかなければいけないようだ。

We tried. We gave you all a chance, but since you little prissies can't follow instructions, I guess we'll have to try something else.

「アドバイスは出し尽くしたわ。他に何をすればいいっていうの?」- 私は自信を失い、混乱している。

そこで今回は、リンク構築において、二度と絶対にするべきではない行為を11点に絞って、紹介していく。順番に意味はない。

1. 質よりも量を優先する

グーグルのボットが見つけることが出来るかどうかも分からない25本のリンクよりも、実際に読者がいるサイトの1本のリンクを私ならとる。

2. 記事の大量投稿

記事の大量投稿がいまだに行われているのは、リンク構築業者に責任があるのかもしれない。この行為が原因で、「コンテンツは王様」と言うフレーズが、しつこく繰り返されているのだろう。この点に関しては、ある程度、責めを負うつもりだが、記事の大量投稿に対するロジックが、私にはいまだに理解することが出来ない。どこにでもあるペイデイローンでお得な契約を結ぶ方法、または、オフィス用のイスの素晴らしい点 トップ 10の記事を大量のサイトに投稿して、何を得られるのだろうか?

3. コンテンツのスピニング

2と同じように、全く同じ記事を、少し言い回しを変えて、「新しいコンテンツ」と宣言する行為は厳禁である。新しい記事のトピックが思いつかないほど創造力が枯渇しているのだろうか?サイトによってオーディエンスのタイプは異なる。自分のオーディエンスに向けて、記事を作成するべきだ。

スピニングは、同じトピックを使って、異なるメディアに向けて変換する、コンテンツの再利用とは異なる。例えば、プレゼンを行うと仮定する。この場合、コンテンツの再利用とは、スライドシェアにスライドを投稿し、プレゼンに関するブログの記事を作成し、そして、ウェブセミナーを行う取り組みを指す。コンテンツのスピニングは、作成したブログの記事を使って、意味を変えずに言葉だけを少し変更し、別のソースに売り込む行為である。

4. これ(ゲスト投稿の依頼メール):

Stop. Just...stop.

頼むから、やめてほしい。

5. 自分を無視する

愛情が注がれていないサイトやブログに向けられたリンクを何度か見たことがある。これは、赤の他人のサイトに良質なコンテンツを提供する取り組みに力を入れ、その後、ようやく自分のサイトのコンテンツの構築を始めるために発生する現象である。確かに、サイトを開設したからと言って、確実にリンクが寄せられるわけではなく、また、ビジターを獲得するために、宣伝を行う必要がある – しかし、優れたコンテンツを自分自身のサイトに構築していけば、たった1本ではなく、多くの自然なリンクを獲得するドアが開かれるようになる。

6. 「広告」(別名: 小さなテキストリンク)を買う

eメールを送信して、私にブログで“広告”を依頼するときは、細心の注意を払うべきだ。「オンライン妊娠テスト」や「安いウェブホスティング」等のワードで広告を出したいのだろう。

私をスパムするつもりなら、もう少し捻りを加えてもらいたい。

7. アンカーテキストに過剰にこだわる

2012年にペンギンが、ウェブマスター達を恐怖のどん底に落として以来、この傾向は確かに少なくなった。やはり、企業の名前よりも、完全一致のアンカーテキストの比率が高い被リンクプロフィールは、賢明な判断とは言えない。全てのウェブユーザーが、全く同じフレーズで、そのサイトを検索しているとでも言いたいのだろうか?

私なら、どんな方法でリンクを張ろうが、(質の高い)リンクを受け入れる。確かにアンカーテキストは、今でも重要であり、これがフラストレーションのたまる要因になっているのだろう。キーワードのリンクを必要としているものの、そのキーワードを必要としているように見えるのは問題なのだ。それでも、2年前と比べ、完全一致のリンクの比率は、大幅に減らす必要がある。

8. これも絶対にダメ(IP分散のプライベート・リンクネットワーク):

Does this really work for you, Josh?

Joshさん、これ本当に効果があるの?

9. ゲスト投稿

目を疑った人もいることだろう。ゲスト投稿を使って、リンクを構築するアクティビティから手を引くべきである。

私のことを偽善者と呼ぶ前に(そもそも、今、私自身がゲスト投稿を行っている)、ハッキリさせておきたいことがある。トピックについて隅から隅まで知り尽くしている自信がないなら、ゲスト投稿を控えるべきだ。一日に十本の記事を作る「記事作成専門のライター」が成功するのは不可能に近い。

ゲスト投稿をまだ行っているなら(私もその一人 – 適切に実施すれば効果はある)、時間を割いて、クライアントに質問を投げ掛けよう。SEOのエキスパートなら、様々なクライアントにサービスを提供することで、多くの異なる業界について、少し知識を持っているはずである。そこで、クライアントの取り組みに関心を持ち、記事としてタイミングが良く、適切なトピックを見つけだすべきである。

10. 「コンテンツマーケティング」の代わりとして「リンク構築」を行う

この2つの戦略は、お互いを補完するものの、大きく異なる。コンテンツマーケティングは、オーディエンスが必要としているコンテンツを与えて、購入の決定を下してもらう、言わば、リードを促すための取り組みである。リンクを構築することも可能だが、主な目的ではない。

11. 「ニュース性に欠ける」プレスリリースを配信する

パブリックリレーションズは、リンク構築の欠かせない要素の一つになっているものの、2本のプレスリリースを一ヶ月で配信しようと試みるのは、一ヶ月に50本のリンクを構築するようなものだ。現実的ではなく、ペースを維持することもできない。新しい製品の発売や地域社会への貢献等、ニュースに値することが起きたときに限って、プレスリリースを配信するべきである。

私はフラストレーションを関係のない方々にぶつけているのかもしれない。サーチエンジンランドの優秀な読者の皆さんなら、上述した行為(そして、同じくらい恐ろしい行為)は避けているはずだ。そのため、正当なリンク構築を進める運動に是非参加してもらいたい。 約束事を反故にしている人を見たら、声を上げてもらいたい。公の場で、出来れば、悪態をつきながら。

</ストレス発散>


この記事は、Search Engine Landに掲載された「11 Things We Should Never Ever Do In Link Building Again」を翻訳した内容です。

特筆すべき内容があったわけではありませんが、こうして羅列されると頭の整理にはなりますね。禁止事項とはありつつも、どれもバランス次第な内容にも読めますが、Googleのペナルティ発動が日本でも本格化している昨今、それなりの知識と覚悟がないと上記はどれも控えておいた方が無難といえそうです。 — SEO Japan [G+]

リンク構築で「コンテンツ・イズ・キング」は絶対か?

新会社設立等で更新が止まっていたSEO Japanですが、翻訳記事も溜まっていますし今後は質優先できちんと更新いきます!ということで、まずはリンクに関する話題を。今後のリンク構築には「コンテンツの質が重要」という話はよくありますが、素直に納得してしまいそうなこの「コンテンツ・イズ・キング」説を改めて考え直してみた記事を米国SEOエキスパートのブログから。リンク獲得の具体的手法も満載、SEO担当者にはきっと役立つ内容です。 — SEO Japan

コンテンツが全てではない。コンテンツ以外にも力を入れるポイントはある。実際に、コンテンツが全く重要ではないケースもある。

「コンテンツは王様」と言う格言は的を射ているとは思うが、世界で君主制を用いる国は44ヶ国のみであり、世界のごく一部でしかこのシステムの意図は伝わない

私が以前投稿したコンテンツのリンクの効き目に関する記事を読んだことがあるなら、リンク構築全般に対して、コンテンツに過大な期待をする行為が、いかに滑稽であるかを理解しているはずだ。例えば、保険に関するウェブサイトで、最高のコンテンツを作成しても、 I Can Haz Cheeseburger(動物の面白い写真を紹介するサイト)の最高のコンテンツと同じ結果が得られるわけではない。実際に、「良質なコンテンツを作る」以外の様々な要素によって、リンク構築は構成されている。そもそも、「コンテンツは王様」と言う考え方によって、実際の功績よりも遥かに多くの功績をコンテンツに与えている。その結果、最低限レベルのコンテンツを使って、しかも、お金をかけずに大量のリンクを構築する実力を持つ、クリエイティブなリンク構築のエキスパートが適切に評価されない事態に発展している。

価値提案が王様

リンク構築における「王様」はコンテンツではない。確かに、コンテンツは重要だが、重要度が高いのは、ソーシャルメディアが活躍する分野においてである。しかし、本当のリンク構築の王様は、全体的な価値の提案だ。リンクを求めて、リンクを得られるかどうかは、価値の提案 – つまり、コンテンツとマーケティングの組み合わせにかかっている。そして、価値の提案が、実際のウェブサイトとは全く関係のないケースが非常に多い。そのため、「コンテンツは王様」と唱えながら朽ち果て、多くのリンクを見逃しているサイトが続出している。

リンクを獲得するモデルを構築する

「コンテンツは王様」と言う考え方の甘さを、合理的に理解したなら、リンクを獲得する方式、つまり、リンク構築モデル全般について話を進めていこう。リンク構築モデルには、2つの側面 – 価値の提案 & ウェブマスターの心理 – で構成されており、ハイパーリンクを獲得するかどうかは、この2つの側面にかかっている。

価値の提案

まずは、価値の提案から見ていく。価値の提案は、リンクを独占的に獲得するポテンシャルを持っている – 親交があるかどうかで、あるいは、良質なウェブサイトを持っているかどうかで決まる。しかし、大方、リンクの価値を判断する上で、この2つの側面は連動して作用する。例えば、事業保険のウェブサイトのオーナーが、ニューヨークタイムズに1000ドルを提示しても、良い返事はもらえないだろう。しかし、100万ドルを用意したら、サイトをフィットさせるべく、努力するのではないだろうか。同様に、サンフランシスコ在住で、優れた営利目的のウェブサイトを運営しているなら、サンフランシスコに関するブログからリンクを得られる可能性は高い – 一方、サンフランシスコ在住ではなく、また、良質なウェブサイトも持っていないなら、リンクを獲得することは不可能に近い。

マネー

価値提案の中で、最も問題視されており – 間違いなく、最も効果が高いのは、マネーである。その他の価値提案とは、一線を画している。当然ながら、グーグルは、この手法に真っ向から反対しており、追放される可能性がる。先週のSMXカンファレンスで、ビングは必ずしも有料リンクを敵対視しているわけではなく、テーマとは全く関係のないリンクを問題視していると指摘していた。身に覚えがあるだろうか?

倫理および潜在的なリスクに対する直感を基に、どんな結論を出すにせよ、価値提案としてのマネーは、今後もリンクを獲得する手法として、その他の手法をリードしていくだろう。 キャッシュが提示される状況では、コンテンツの重要性は非常に低い – 許容の範囲内であること、または、妥当であることぐらいしか問われないはずだ。「質の高さ」は重要視されない。

お金を使ってリンクを獲得する上でのヒント:

  • グーグルアラートで「Sponsorship opportunity」、「Thanks to our sponsors」 & 「donate to our charity」を設定する。この3つの検索は、素晴らしい慈善活動を支援する、自然で有償の“無料”のリンクに対する最新の結果を提供する。
  • スポンサーにイベント/チャリティーを提示する際は、プライスアンカリングを利用する。プライスアンカリングとは、すなわち、購入を交渉する際の基本価格を設定する手法である。サイトにスポンサー料金を掲載していても、まるで相手の基本価格を見ていないかのような雰囲気で、大幅に低い価格を提示して、交渉に入るべきである。価格を高くすると同意してもらえなくなると恐れ、この価格を受け入れてもらえることは多い。また、反対されても、通常よりも低い価格を提示されるはずだ。
  • スタンブルアポンの広告プログラムを使って、バイラルトラフィックを獲得する。ソーシャルメディア向けが良いコンテンツなら、スタンブルアポンの広告機能を使って、コンテンツのページビューを増やし、その後、売り込むと、バイラル化に大きく貢献する。
  • BBBTRUSTe & PR.comを持つリスティングを買う。BBBとTRUSTeは、もともと大きな価値を持つ強力なリンクを提供している – しかし、ユーザーの信頼を高めて、コンバージョンを改善する効果が見込めるバッジも提供している。ブランドのシグナルを重要視しているなら、この2本のリンクによって、サイトの登録に求められるスタンダードを満たしていることがユーザーに伝わり、さらにサイトをプッシュする効果が見込める。PR.comは、ターゲットを絞ったアンカーテキストを用いて、プロフィールのリンクを掲載し、さらに、追加料金を払えば、プレスリリースを広めてもらえる。

場所

ほとんど利用されていない価値提案もある。その一つが、場所である。場所は、地域のブログ、地域のディレクトリ、商工会議所、フォーラム等のリンクを獲得するために、利用することが出来る。

場所を使って、リンクを獲得する上でのヒント:

 

アウトバウンドコンテンツ

アウトバウンドコンテンツとは、自分のサイト以外の場所に提供する、何らかのコンテンツやアイテムを指す。アウトバウンドコンテンツには、ゲスト投稿、インフォグラフィック、ホワイトペーパー、ウィジェット等が該当する。自動車保険のウェブサイトを運営していようが、ニューヨークタイムズを運営していようが、提供するコンテンツが十分なパワーを持っているなら、劣悪なウェブサイトを上回り、リンクを獲得することが出来る可能性がある。

アウトバウンドコンテンツを使って、リンクを獲得する上でのヒント:

  • インフォグラフィックを使ってリンクを構築する方法」を紹介したジャスティン・ブリッジズ氏の投稿に目を通そう。
  • 出来るだけ大きなマーケットに対して、アウトバウンドコンテンツを作成する。例えば、「一流の子育てブログ」に対するウィジェットは規模が大きく、成功する確率は高くなる。一方、「一流のNY ジェッツのブログ」のウィジェットの規模は小さく、手に入れられるリンクの本数は遥かに少なくなるだろう。範囲を出来るだけ広くすることで、見返り、そして、キャンペーンを成功に導く可能性を高めることが出来るのだ。しかし、ウィジェットが、「格好いい音楽のサイト」並に一般的なら、ターゲットのサイトに対して、特別なグループの一つに盛り込まれていることを伝えるべきである。あまりにも範囲を広くすると、逆効果なのだ。ウィジェットが「音楽サイト – Top 25」であったら、“エゴ”ベイトとして十分に機能するだろう。
  • 出来るだけコンテンツの掲載を容易にする。私はデザイナーに対して、ウィジェットの配信プラットフォームを作る際の参考として、SEOMozのWeb2.0バッジのページを紹介したことがある。様々なサイズと形のバッジを作り、さらに、切り取り & 貼り付け用のコードを提供することで、投稿する際のハードルを出来るだけ低くすることが出来る。ブログの記事に対しては、グーグルドキュメントを使って、誰でも – マイクロソフトのオフィスを持っていないユーザーも – アクセスすることが可能にするか、もしくは、単純にコンテンツをeメールで送信することを薦める。

友情/事業提携

ビジネス上の付き合いであれ、個人的な付き合いであれ、親しい人にリンクを要請しよう。関係が強ければ強いほど、サイトに掲載してもらいやすい。

友情/ビジネスを使って、リンクを獲得する上でのヒント

  • ブログのアーカイブのリンクを要請する。確かに疑わしいものの、このタイプのリンクは、友人のワインに関するブログで、事業保険のサイトにリンクを張る行為に対して感じる抵抗を少し下げられるだろう。たいした価値をもたらさないが、Wine Library TVHealthy Hearing等のオーソリティサイト上のリンクを獲得することが出来るなら、話は別だ。
  • 時々リンクを求める。友人に毎回リンクを求めるべきではない。良好な関係を壊したくないなら、たまに要請するべきである。そして、その他の価値提案を加える必要がある – 例えば、私は友人のインターネットマーケティングに関するサイトで、自分のウェブサイトを自然に取り上げる手段として、ゲスト投稿を提案したことがある。こうすることで、抵抗を抑え、複数の価値提案を活用することが可能になる。
  • エクセル文書を作って、リンクのチャンスを記録する。この点は、サーチエンジンランドに投稿した記事「ブラックリスト」で触れたことがある。ハード(実際に面会する)であれ、ソフト(eメール)であれ – 関係構築を介して、最終的にリンクを獲得することが出来る、リンクの機会を積極的に管理する。エクセル文書で整理することで、リンク構築のポートフォーリオに新たにウェブサイトを加えた際に、チャンスを逃さない環境を作り出すことが出来る。構築した関係から価値を入手するため、この文書を何度も利用することが可能だ。

エゴベイト / Ego Bait

価値の提案の中で、最も目立つ(そして、最も効果が高い)重要度の高いエゴを引き出す取り組みは、リンクを獲得する上で、大いに役立つ。リンクを求めるメールで相手のサイトをべた褒めする行為、業績を認めるバッジ、そして、コンテンツで言及し、その後、作者に知らせる手法は、効果的である。

エゴベイトを使って、リンクを獲得する上でのヒント

  • 「エゴリンクベイト」を作る。大きなグループに適用可能なウィジェットを作り、潜在的な見返りを最大化する。これは、アウトバウンドコンテンツの「出来るだけ大きなマーケットに向けてウィジェットを作成する」の項目で言及した点と同じである。例えば、AdAgeは、ブログ – トップ 150を作成し、自分のブログに掲載することが可能なウィジェットを利用している。ブログの数を20サイトに限定していたら – Adageのページビューは大幅に少なく、実際にバッジを掲載するサイトは3つ、あるいは、4つ程度であったはずだ。

  • 一風変わった褒め方をする。「君のブログはすごいね」と言うのではなく、具体的で、焦点が絞られた褒め言葉を贈るべきである。例えば、「ロスさんは、チャップマン大学を卒業しているんですね。私の友達にもチャップマン大学の卒業した人がいますよ。以前から、ロスさんのリンクの評価の投稿を参考にしたことがありますが、とっても役に立ちました。ありがとうございます! – と言い、次にSEOソフトウェアに関する宣伝を受けたら、私は、恐らく、詳しくその製品をチェックするだろう。片や、「面白いブログですね!」と言われたら、その言葉を信じることも、気に掛けることもしない。同様に、新たにウィジェット「マーケティングブログ – トップ 150」を作っても、このウィジェットを利用するブログは一つも現れないだろう。アプローチを工夫するべきである – 別のウィジェットが掲載されているサイトを見たら、同じ「Top –」を利用するのではなく、別の固有の価値提案を考えてみることを薦める。

ウェブサイトのコンテンツ

コンテンツを忘れていたわけではない。ウェブサイトのコンテンツも価値提案の一つであり、重要度は高い。サイトで優れたコンテンツを構築すれば、- 多分 – 優れたリンクを幾つか獲得することが出来る。最高のコンテンツであってもリンクを得られないこともあるが、質の高いオンページのコンテンツの存在は、ユーザーをコンバートさせる力があるため(これこそが最も重要)、大切である。

コンテンツをリンクを獲得する上で利用する際のヒント

  • 売り込みとは関係のない用語を使って、コンテンツを売り込む。多くのページが、「リンクを張って下さい」と表現している。この類の表現は、利益を意図していることが明白である。「シェアしましょう」等の表現の利用は、些細な違いだが、リンクに加え、共有と言う選択肢を与えているため、表現を和らげる効果が見込める。同様に、リンクを求めるeメールを送信する際は、「私のサイトにリンクを張って下さい」と懇願するのではなく、例えば、「ウィジェットベイトのリソースをとても楽しませて頂きました。私のウィジェットベイトのリソース W-I-D-G-E-T-B-A-I-T.tvに関する感想を聞かせて頂けると幸いです」と表現するべきである。こうすることで、厚かましい態度を取ることなく、さらに、信頼感を醸し出す効果があり、リンクを獲得する確率を高めることが出来る。
  • 社会的な規範を意識する。利益を交換するためではない故、この方法でリンクを獲得することが出来るケースがある。社会的な規範は、奇妙な存在である – 感謝祭の夕食では、無料でご馳走を振る舞うものの、食後に10ドルを払おうとすると、怒られ、つまみ出されてしまう。同じように、リンクを望んでいないような態度を取る、もしくは、(おまけ等)付加的な価値提案を提示しない等して、ウェブサイトとのつながりを断ち切ると、リンクを獲得する確率が上がる可能性がある。この件の詳細は、提供するものを増やすと、得られるリンクが減る仕組みで確認してもらいたい。

ウェブマスターの心理

提案する価値を理解したら、次に片っ端からウェブマスター達に価値を提案したくなる。これは、失敗に一番つながりやすい過ちである。価値の提案だけでは、リンク獲得の公式を完成させることは出来ないのだ。ウェブサイトにリンクを掲載する判断を下すのはウェブマスターであるため、価値の提案を行う方法を決める際に、ウェブマスターの気持ちを考慮しなければならない。

行動力

価値提案を用いて、ウェブマスターに接触する際に、タイミングが重要なカギを握る。ウェブマスターは、ピッチを受けたタイミングで、価値の提案に対して行動を起こすことが出来る可能性は、どれだけあるだろうか?スマートフォンを使って、金曜日の夜11時にメッセージを開いてもらいたいなら、かなりハイレベルな価値提案を行わなければ、行動を起こしてくれないだろう。しかし、火曜日の午後2時の眠くなった時間にメッセージを送信する場合、リンクを張ってもらえる確率は遥かに高くなる。

リクエスト付きの重要ではないメールを旅行に出かける前夜に受け取った状況を想像してもらいたい – 旅行から帰ってきた後にリクエストに応える可能性はどれだけあるだろうか?重要ではないなら、自分の仕事に関係ないなら、そして、再びリクエストされないなら、0に近いのではないだろうか。私の例は大げさだが、皆さんが実際にeメールをウェブマスターに送信する際は、この点を考慮してもらいたい。同様に、価値の提案が十分に魅力的であり、事実上、確実にリンクを張ってもらえるなら、タイミングは関係なくなるため、あまり心配する必要はない。

「行動力」を使って、リンクを獲得する上でのヒント

  • ウェブマスターへの接触を、ウェブサイトのトラフィックが多い時期に合わせる。ウェブサイトのトラフィックが最も多くなるのが、月曜日-木曜日の昼間なら、接触する相手がコンピュータのそばにいて、リンクを張る準備が出来ているのも同じ時間帯である可能性は高い。この時間帯は、大半の分野に共通しているが(月-木の午前から夕方になる前)、例外もあるため、サイトに応じて調節してもらいたい。大規模なリンク構築を行っていないなら、特定のウェブマスターを考慮して、例えば、相次いでツイートが投稿されるまで待ってから、あるいは、時差を考慮して、リンクを要請するメッセージを送ることが可能だ。
  • リンクを要請するメールを目立たさせる。もちろん、難しいが、朝に多くのメールが届くことを気にせずに、朝にメールを送信すると、あとで見るアイテムに分類されてしまう可能性はとても高くなる。昼間に注目を独占することが出来るなら、リクエストに応えたいと言う欲求は高くなる。

営利目的

営利的なコンテンツにはリンクを張らない方針を持っているウェブマスターがいる。このタイプのウェブマスターに接触するなら、強力な価値を提案しなければ、無視されてしまうだろう。 このケースに当たるサイトを判断するのは難しいが(営利目的のサイトにリンクを張ったことがなくても、今後も張らないとは限らない)、接触を行う際は、やはり考慮する必要がある。接触するサイトから距離を置く手がある – 先ほど紹介した社会的な規範を利用した手法を介して、営利目的のサイトのオーナーではなく、“友達”として近づくことで、リンクを得られるときもある。

「営利目的」を使って、リンクを獲得する上でのヒント

  • 女性の名前を使って、匿名のeメールで接触し、その後、リンク切れを見つける。SEER Interactiveのリンク切れに関する投稿(そして、記事の中で紹介されているツール)を使って、リンクを張ってくれそうなサイトでリンク切れを見つける。ウェブサイトを褒めた後、リンク切れを指摘し、最後に、リンクに値する2つのサイト – 環境に恵まれた/競合者以外のサイトと自分のサイト – を提案する。2つのサイトを提示することで、営利目的のサイトと関係があるとは思えなくなり、ウェブマスター側は、“正当な理由”でリンクを張ると言う感覚になる。また、女性の名前を適当なeメールのアカウントで利用することで、- 通常、女性の方が悪意を持っている人は少ないと考えるため – リンクを獲得しやすくなる。当然だ。

バーティカル/ウェブサイトの特徴

インフォグラフィックを持っているなら、ブログ以外の場所では掲載してもらえない可能性が高いため、ブログに焦点を絞って、接触するべきである。同様に、企業からリンクを要請するのは至難の業である – 価値提案の相手を選ぶ際は、このような特徴を考慮しなければならない。癌に関するリソース、あるいは、その他の悲しいタイプのポータル等 – 分野によっては、成功を収める上で検討しなければならない奇妙な特徴が存在する。

陽気な表現や誤った言葉遣いによって、リンクの獲得が失敗に終わることもある – なぜなら、テーマに対して、冷たい、あるいは、不適切だと見られてしまうためだ。

「分野/ウェブサイトの特徴」を使って、リンクを獲得する上でのヒント

  • マイク・パントリアノ氏が策定した「エクセルをSEOに活用する」ガイドを使って、タイプごとに被リンクを分割する。自動的にオリジナルの被リンクリストを分類すると、特定のターゲットを見つけやすくなり、ターゲットのタイプ間で、そして、提供するコンテンツに対して、大幅に考えを変える必要がなくなる。私は「ブログ」、「リンク」、そして、「リソース」に分類することを薦める – また、マイク・パントリアノ氏のリソースを使って、オープンサイトエクスプローラを介して、タイトルタグからこの情報を入手することで、URL以外で、ブログ/リンクリストを判断することが可能になる。 「リンク/リソース」ページを見つけたら、先ほど触れたリンク切れツールを使って、ROIを高め – 時間を節約しよう。

リンク構築: モデル

この“モデル”は科学的な根拠があるわけではなく、条件の多くは変わる可能性がある。しかし、このモデルでは – リンクを獲得しようと試みる度に – 手法の多くを利用しているが、他の戦略に頼る必要はない。

一番大事なことは、「良質なコンテンツを作れ」と言うメッセージに固執する単一のリンク構築モデルに頼っているわけではない事実である(大勢のウェブマスターが闇雲に依存しているようだが) – これではあまりにも短絡的であり、私はあくまでも実践的なリンク構築を目指したい。


この記事は、Ross Hudgensに掲載された「A Model For Link Building: Beyond “Great Content」を翻訳した内容です。

私もSEO Japanで様々な記事を過去発信してきましたが、個人的に「質が高い」と思う記事が必ずしもより人気を博し、トラフィックやリンクを得るわけでは無いことも十分体感しており、単純にコンテンツ・イズ・キングという話でもないよな、ということは感じていました。今回の記事、コンテンツより(コンテンツを通じた)価値を提案することが鍵、という内容にはナルホドと納得する点も多くありました。

内容に関してもかなり具体的な、リンク獲得に使える様々なテクニックが網羅されていましたし(若干グレーなものも含めて)、これからのリンク構築を考える上でかなり参考になる記事だったと思います! — SEO Japan [G+]

未来を見据えたリンク構築

人口リンク頼みのSEOもそろそろ日本でも終焉に近づきつつあるのをリアルに感じている最近です。とはいえ、リンクはやっぱり大事ということで、来年、いや3年後5年後10年後も通じるであろうリンク構築の在り方について考えた記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

リンク構築は、オンラインマーケティングのその他の領域とは、一線を画している。独自であり、常に変化している。理解しようと試みたところで、勘違いしてしまうマーケッターは多く、また、SEOエージェンシーに至っては、距離を置こうとする有様である。

リンク構築は、運が良ければ当たる、動く標的であり – 再び挑戦すると、そこにあるはずの標的は既に別の場所に移動していたり、カモフラージュして見えなくなっていたり、あるいは、大きさが半分程度に縮んでいたりする。

また、リンク構築は、一筋縄ではいかず、サプライズに満ちている。これは、既に死んでおり、調理されているにも関わらず、そのままの形を残した、活きイカの踊り丼のようなものだ。醤油をイカにかけると、ナトリウムによって、神経が反応し、触手が荒々しく動くのだ(実際の活きイカの踊り丼の映像を見て確認しよう – 心臓が悪い人は見ない方がいい)。何が来るのか分からない状態で、この料理が運ばれてきた状況を想像してもらいたい。

全てのリンク構築の手法、戦略、あるいは、スキームは、ホワイトハットであれ、グレイハットであれ、あるいは、ブラックハットであれ、得られる見返りは減りつつある。ゲスト投稿、インフォグラフィックの埋め込み、リンク切れ構築 – 使い方によっては、まだ十分に効果的である。しかし、すべて、いずれは朽ちていく運命にある。

リンク構築の手法やスキームが失敗に終わっても、驚く必要はない。たった99ドルで買うことが出来た、ウェブ 2.0とソーシャルメディアのブックマークリンクのネットワークを覚えているだろうか?(信じられないかもしれないが、一部のサービスは今もなお順調である)。あるいは、アーティクルスピニングのソフトウェアを見つけ、ようやくチャンスが巡ってきたと喜んだことがあるだろうか?いずれにせよ、心の奥深くで、容易なリンク構築の時代は、やがて幕を閉じることになると分かっていたはずである。

そのため、出来るだけ廃れにくい手法を用いて、出来るだけ質の高いリンクを構築することが重要である。以下に、まっとうなリンク構築を行う上で役に立つ3点の原則を挙げていく。

組み合わせて勝つ — 手を掛けずに成果を出す

コンテンツマーケティングスタイルのリンク構築の効果が高いのは、あらゆるコンテンツが、様々な目標を達成することが出来るためだ。一本のブログの投稿が、リンク構築から、ロングテールのトラフィック、リードの生成、オーディエンスのエンゲージメント、ソーシャルメディアでの共有、さらには、契約の締結に至るまで、多くのメリットをもたらすのだ。慎重に作成すれば、そのコンテンツは、ウェブマスターに代わって、長時間働いてくれるだろう。

これはコンテンツの計画プロセスにも言えることである。新たなコンテンツのアイデアが浮かばずに苦労しているだろうか?インフルエンサー、つまり、ターゲットのリンクパートナーに尋ねてみよう。作成している記事が、目的を達成するかどうか不安だろうか?リンクを張って欲しい人達と共有し、意見を求めよう。コンテンツ戦略をリフレッシュさせる必要があるだろうか?アイデアの考案、計画、ブレインストーミング、さらには、戦略のディスカッションにリンクパートナーを参加させよう。

一流のリーダー達は、難問を歓迎する – 問題の解決を得意にしているのだ。従って、望むものを与えよう。また、アドバイスに従う際は、アイデアを実行に移す必要がある。前向きな、未来志向の質問(トレンド、5年後の業界の状況等)を投げ掛け、問題と成功について誠実に伝え、包み隠さずに明らかにしよう。リーダー達は、当該の取り組みを気に入り、プロジェクトの一翼を担う点を満足気に自慢するようになるだろう – その後、リンク構築に取り掛かる。

グーグルを出しぬくことが出来ない点を理解する

信じ難いことに、リンク構築コミュニティは、いまだに、“安全”な完全一致のアンカーテキストの割合について、わざわざ時間を割いて議論し、そして、このアンカーテキストが上位にランク付けされる上で必要だと考えている。

しかし、現実に目を向けると、ある明白なトレンドが見えてくる: グーグルのアルゴリズムが、大幅に賢くなっているのだ。グーグルの優秀な従業員達は、SEO業者を愕然とさせる、機械学習アルゴリズムの作成および改善に励んでいる。

ここで分かりやすいパンダアップデートの比喩を提供する。まず、原子力発電所の制御室を思い浮かべてもらいたい。熟練したエンジニア達が、発電所の核反応によって、メルトダウンが発生し、危険な放射線を外部に排出しないようにモニタリング、そして、調節を行うための、多数のダイヤルを利用している。

nuclear power plant

イメージ: Shutterstock

次に、今度はグーグルのアルゴリズムを制御する制御室を思い浮かべてもらいたい。この制御室にも多数のダイヤルがあり、それぞれのダイヤルが、検索の要素 – つまりソーシャルシグナル、リンクの真偽性、キーワードの濃度、サイトの構造等 – を担当している。

従来、グーグルのエンジニア達は、この制御室を歩き回り、一度に1つか2つのダイヤルを調整して、小規模なアップデートを実際に導入する前に、検索結果とユーザーエクスペリエンスに与えるインパクトをテストしていた。

パンダアップデートは、従来のプロセスとは異なるプロセスを採用している。複数のダイヤルに対する変更ではなく、パンダアルゴリズムは、新しい機械学習エンティティ(人工知能)であり、全てのダイヤルを学び、各種の品質のメーターに応じて、事実上、全てのダイヤルで調整を行うことが出来るのだ。

つまり、グーグルは、大量のデータを消化することで、毎日賢くなるサイボーグを作り上げたようなものである。この半分人間、半分機械のシステムは、365日、休むことなく、グーグルのランキングの要素を学習し、さらに効率を上げる作業のみに従事している。

グーグルを改善する方法を2週間連続で考え、大量の情報を処理し、星の数のどの可能性を精査した後、このサイボーグは、本物の人間にエンジニアに対して、一連の推奨する変更点を提示する。その後、エンジニアは、稼働中のグーグルのアルゴリズムにリリースする前に、サイボーグの推奨を見直す。

2008年、リンクスキームのスキルで、数名のグーグルの優秀なエンジニア達を、翻弄し、操作することが可能であった。しかし、エンジニアに勝つことが出来ても、パンダサイボーグ、そして、ペンギンサイボーグを相手にすることは出来るだろうか?

そして、現在、パンダは、(ほぼ)リアルタイムでアルゴリズムに統合されている。「参りました」と言うしかない。

それで良い。健全な恐れは、悪いことではない。心の中に留めておくべきものである。そのおかげで、的確に状況を分析し、懸命にではなく、賢く働くことが出来るのだ。

賢く働く: 慎重に何を求めるべきかを決める

かつて、特定のリンクを獲得するため、懸命に働く時代があった – 特定のアンカーテキストを使って、オーソリティのレベルが高いページを求めていた。その後、私達は“賢くなり”、一部キーワードを用いたブランドのリンクをより多く獲得するようになった。優秀なリンク構築のエキスパートは、リンクが必要な本数、そして、利用するべきテキストを完全に特定する公式を持っていた。

リンクを求めることのみが、現在、最も安全で、最も効果的な方法だと言えるだろうか?関係を構築し、リンクを求め、そして、(出来るだけ)リンクのパートナーに、リンクを張るアプローチを決めさせるべきではないだろうか?

この考えが常軌を逸していると思うなら、次の問いに答えてもらいたい: 自然なリンクプロフィールを作ろうと思っているだろうか?リンクを張る方法を相手に選ばせるアプローチよりも、自分で指定するアプローチの方が、どれだけ「自然」なリンクプロフィールになるのだろうか?

このコンセプトが的外れだと思うなら、コメントを残してもらいたい。どこが納得できないのか(またはできるのか)是非教えてもらいたい。

構築するリンクを「コントロール」するレベルを下げると、それだけ価値の高いトラフィックがサイトに流れてくるケースを、実際に私は何度か目の当たりにしている。偶然だろうか?その可能性もある。しかし、グーグルが、あらゆる「不自然なリンク」の形式に対して、敏感になりつつある点は、全てのSEOの専門家に納得してもらえるのではないだろうか。

前進し、リードを維持する

SEOコミュニティが胸を躍らせる、あらゆるリンク構築の手法は、2-12ヶ月の間に滅亡する。そのため、一つの戦略に全てを託すべきではない。カーブの先に何が待っているのかを考え、「どのリンクが、永遠にサイトを上位にランク付けさせる上で、効果があるのか?」自問してもらいたい。要するに、グーグルのスパム対策を統括する、マット・カッツ氏から言われたことにもっと力を入れる必要があるのだ: 優れたコンテンツを作成することが、“自然なリンク”の獲得につながる。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「3 Principles Of Future-Focused, No-Surprise Link Building」を翻訳した内容です。

日本と英語圏のGoogleのリンクSEOに対する基準や管理に差が無くなってきた最近、色々と納得&学ばなければと思った記事でした。コンテンツマーケティングをSEOに活用していく手法は手間暇がかかりますし結果も保障できないため、中々導入に踏み切れないサイトも多いようですが、これまでのリンク手法は日に日に通用しなくなりつつある最近、コンテンツマーケティングに真剣に取り組む時代はすぐそこまで迫っている、、、というか既にそういう時代なんですよね。この過渡期をどうにか乗り切ってGoogleと共存共栄できる次世代SEOを構築していきたいものです。 — SEO Japan [G+]

今後のリンク構築に求められること

大きな話題となっていたペンギンアップデート2.0も意外と地味な着地をした様子ですが、Googleのアルゴリズムがどれだけ進化するにせよ、リンク構築の重要さと難しさは当面変わることはありません。今回はSEO Bookがこれからのリンク構築の在り方について深く語った記事を。 — SEO Japan

常識では考えられないリンクに関する被害妄想がまん延している。「不自然なリンクの通知」が飛び交うにつれ、もともと神経質なSEO業界は、最近、新たな境地に足を踏み入れている

リンクの一部(サイトの規模が大きいため、数百本に達する)が、グーグルのアルゴリズムにおいて、サイトにダメージを与えているのか気になって仕方ない。外部サイトへのリンクを「rel=”nofollow”」に変えようかと思っている。出来れば変えたくないんだけど … 」

跪き、リンクスパムを行ったことを認め、許しを請おうとするサイトのオーナー達が続出している。しかし、謝罪しても、サイトをSERPに戻してもらえないケースが多い。復帰を認められるものの、ランキングとトラフィックは回復しないサイトが存在する。その一方で、同じようなリンクを持っている多くのサイトが、ペナルティを免れている。

これは、グーグルに決定権を与えるデメリットだと私は思う。

リンクの削除

サイトのオーナーが、リンクに問題があることをグーグルから告げられると、フォーラムに姿を現し、状況を説明するため、効果が数倍に増す。

グーグルは、わざわざ「不自然なリンク通知」と言う茶番をなぜ演じているのだろうか?

グーグルがあるサイトへ向かうリンクに問題がある点に気づいたなら、ウェブマスターにリンクを削除するよう促すレポートを送るのではなく、単純に削除する、あるいは、価値を軽減すればいいのではないだろうか。そして、リンクの価値を考慮しない点をウェブマスターに伝えることも出来るはずである。

グーグルの戦略はPRであり、リンクの買い手と売り手の間に爆弾を落とすための取り組みだと仮定する人もいる。なぜ、そんなことをするのだろうか?リンクはリンクでも、グーグルは、自分達が気に食わないリンクを見極めることに苦労していると思われる。

そこで、グーグルは助けを得る。

再掲載リクエスト付きのリンクの否認ツールの提供は、賢明な策だと言えるだろう。リンクを買ったことをサイトのオーナーに認めさせ、リンクを買っている場所を指摘させる、もしくは、コストをかけずに質の低いリンクのデータベースを構築することが出来るなら、これ以上優れた労働力をアウトソースするシステムは他には考えられない。

サイトを運営しており、大量のリンクを削除する必要がある場合、その作業は容易ではない。大変であり、時間がかかり、また、最終的にその努力は無駄に終わる。

多くのサイトのオーナーがリンク否認リクエストに群がり、リンクの削除に対する費用を要請する事態に発展した。リンクのオーナーを確認し、リンクを見つけ、削除し、サイトをアップデートするには、時間と労力が必要とされるため、気持ちは分かる。

明らかに辟易しているディレクトリのオーナーは次のように正直な気持ちを吐露している:

脅迫?脅迫しているのはグーグルだ。料金を払って掲載してもらったディレクトリが脅迫しているわけではない。大事なことを言っておこう。削除してもらいたいなら、私は削除料金を要求する。この作業に価値がないと思うなら、付きまとうのは止めて、これ以上eメールで無料でリンクを削除して欲しいと頼まないでくれ。

リンクを探し、削除して、削除されたことを確認し、eメールを送信して確認する。5分間で終わる。そのためには29ドル支払ってもらう。それが嫌ならeメールを送らないでくれ。一分たりとも無料で働かなければいけない義務はない。29ドルと言う料金設定が脅迫に近いと指摘するeメールが送られてきたことがある。そのため、29ドルではなく – 新たに109ドルを要求することに決めた – これが脅迫だ。

念の為に言っておくが、グーグルのランキングを操作することを理解して、料金を支払ってディレクトリにリンクを掲載してもらい、今度は、自分のグーグルのランキングを再び操作するために、料金を支払ってディレクトリから抜け出す。自分で決定を下した点を忘れないでもらいたい。誰かのせいにして不満を言うのは筋違いだ。自分の失敗の後始末は自分一人でつけてくれ。

なるほど。

いずれにせよ、当該のリンクが実際にサイトにダメージを与えているなら – 議論の余地はあるが – 次の展開は誰にでも読めるはずである。サイトのオーナー達は、ディレクトリに対して、大量に、そして、迅速に競合者のリンクを投稿することになる。

それでは、ネガティブSEOについてマット・カッツ氏に語ってもらおう….


回復する保証はない

多くのサイトは、どんなことをしても、グーグルのペナルティから回復することが出来ないだろう。

どれだけ懺悔しても、印が消えることは永遠にないと考えられる。グーグルは、アドワーズで過去の行動を考慮に入れている。そのため、同じような印が自然な結果でも永遠に残ると考えても、決して飛躍し過ぎているとは言えないはずだ。

サイトが現在推進している取り組みではなく、過去に推進した取り組みが要因になっている。
なぜグーグルは過去の取り組みを恨んでいるのだろうか?恐らく、何年も前に、アフィリエイトがかつてドメインをかき回し、葬っていたやり方を問題視しているのではないだろうか…

これが、一部の回復したサイトが、以前よりもランクが落ちている理由なのかもしれない。永遠にマイナスの印を背負っていかなければならない可能性がある。

しかし、実際にサイトがSERPに復帰した際に、ランキングとトラフィックが落下していたとしても、それが質の低いリンクや過去の行動と全く関係がないこともあり得る。ランク付けにはその他にも多くの要素がある。また、グーグルのアルゴリズムのアップデートは、じっとしているわけではないため、原因を突き止めるのは容易ではない。

SEO業界が妄想に走っているのはこのためだ。

ブランドは逃げられるのか?

マット・カッツ氏は、大きなブランドもペナルティーの対象だと明言している。Interflora UKの件を覚えているだろうか?

グーグルは確かに大きなブランドにも罰を与えているのかもしれないが、無名のサイトに対して課される罰とは全く異なる罰が与えられているようだ。ユーザーが期待するサイトがSERPに存在しない場合、グーグルの立場が危うくなるため、大きなブランドは、容易に復帰することが出来る。

BBCが – 楽しそうに – 説明したこのレポートが典型的な例である:

私はBBCのサイトを代表する立場にある。土曜日、BBCは「検知された不自然なリンクの通知」を受けた。BBCのサイトは巨大であり、また、個々にサブセクションが乱立し、大勢のオーサーやエージェントが関与している。そのため、当該の「不自然なリンク」が存在する場所のヒントを教えてもらえると有難い。

私がBBCのウェブマスターだったら、通知を無視するだろう。グーグルはBBCのサイトのランクを落とすことはない。なぜなら、自分達のイメージが悪くなるからだ。BBCに向けられたリンクの一部を問題視しているなら、グーグル自身が問題を解決するべきである。

辛抱して、前に進め

アグレッシブなリンクスキームに関わったなら、ゲームの仕組みを理解していたはずである。関連性を人為的に押し上げることを望み、そして、リンク構築を行った結果、SERPでのランクの上昇を勝ち取ったのだ。

これは、被リンクを考慮するグーグル、つまり検索エンジンが“デザイン”した仕組みを操作していることになる。グーグルは意図的に多くのリンクが向けられたサイトを少ないサイトよりも上位にランク付けする。

サイトのオーナーは、あまりアグレッシブな手法を利用しない競合者を傍目に、この成果を存分に味わった。この取り組みの短所は – どんな取り組みにも弱点は付きもの – 関連性において、グーグルに人為的な後押しを見つけられたら、ドメインを葬られるリスクがある点である。

これもゲームの一部である。

抗議を行うウェブマスターもいるが、グーグルは全く関心を持っていない。そのため、最初からこのリスクを考慮しておく必要がある。

戦略的な面で、主に2つの視点でこの“ゲーム”を見ることが出来る:

モグラたたき: 負けを見越してアグレッシブなリンク構築を行う。叩かれたら、それはこの試みを行う代償だと考える。様々なドメインを運営し、異なるリンクグラフを用意する。常に一部が生き残り、ゲームに切れ目なく参加することを願う。一部のドメインが打撃を受けたら、我慢する。復活させる試みを行うものの、うまくいかなかったら諦めて前に進む。

グーグルを無視する: グーグルの存在を無視してサイトを運営すれば、グーグルからペナルティを課される可能性は低い。ただし、成功の保証はない。いずれにせよ、ペナルティと低いランキングは、結果においては同等の意味合いを持つ。

一歩離れて状況を見てみよう。グーグルのランキングにビジネスを依存している場合、これも立派なリスクである。背負う価値のあるリスクではないと指摘しているわけではない。あくまでも、ビジネスにとって負う価値のあるリスクかどうかは、当事者にしか分からない。

モグラたたき戦略が自分のビジネスに向かず、グーグルの逆鱗に触れるリスクを減らしたいなら、トラフィックを得る手段を多様化して、トラフィックのソースが一つなくなっても、ビジネス全体を失わないように工夫する価値はある。長期的にビジネスを運営するつもりなら、ブランドを確立し、トラフィックを多様化し、そして、自然なSEOのトラフィックをボーナスとして対処する方針を検討してもらいたい。そうすることで、グーグルへの依存度が大幅に減るため、グーグルが何をするにせよ、あまり心配しなくて済む。

2つの戦略を同時に用いるサイトもある。これはリスク管理の手法として理解できる。大半のサイトのオーナーは中間に位置し、最善の結果を期待する。

前進するリンク構築

グーグルの恐れ、不安、そして、疑いをベースとした戦略により、怯える、または、混乱する、あるいは、その双方に該当する数多くのサイトのオーナーが続出するだろう。

何が許容されているのだろうか?

問題は、現在許容されている行為が、来週には許されない可能性がある点である。サイトのオーナーが、あるリンク戦略を採用したら後戻りするのは不可能に近く、また、数年後に何が禁止されているのか誰も分からない。

当然ながら、リンク戦略の目的が“ランキングを高める”ことなら、グーグルはサイトのオーナーに「リンク戦略」を考えてもらいたくないはずである。この点に関しては、グーグルの方針は変わっていない。

リスクの低いアプローチを望むなら、グーグルのトラフィックをおまけとして考えた方が得策だ。ウェブマスターワールドを設立したブレット・タブキ氏は、「検索エンジンは存在しないものだと思え」、または同じようなメッセージが綴られたステッカーをモニターに貼っていた。SEOを超えた戦略的な思考を促されるため、今こそこのステッカーが役に立つのではないだろうか。グーグルからサイトが消えても、ビジネスを引き続き運営することは出来るだろうか?その答えがNoなら、戦略を考え直すべきである。

妥協案は考えられるだろうか?

時の試練に耐えられる可能性があり、グーグルの気まぐれな行動にも負けない戦略を組み込んだ、リンク構築に対するアプローチを幾つか紹介する。全てのアプローチにおいて、リンクの価値の一部がランクの高さであれ、SEO以外の理由でリンクを獲得する点が鍵を握る。

1. パブリッシャー

オーディエンスにとって関連する、有益なコンテンツを配信する。

あるトピックに関する情報を掲載したページを投稿するだけでは不十分であり、情報の実用性を証明する必要がある – 要するに、他の人達が情報を有益であると見なし、参照し、アクセスし、そして、話題にしている必要がある。資金をリンクの購入に費やす代わりに、コンテンツの作成、そして、オーディエンスへの宣伝に資金をつぎ込もう。 するとリンクが自然に集まる可能性が高くなる。受動的にリンクを獲得するのだ。

このタイプのリンクが集まってくる分には、リンクグラフは自然に見え、要な特徴にはならないため、問題視されないだろう。その他のシグナルがこの特徴を打ち消し、インパクトを抑えてくれる。

固有で、質の高い情報を基にしたブランドを構築し、複数のチャンネルを介して売り込むことで、リンクが集まり、その結果、グーグルのランキングが引き上げられる傾向が見られる。何よりもハイレベルな実用性を証明するべきである。

このモデルの問題点は、その他のサイトに容易に実用性を盗まれてしまう点だ。これは大きな問題であり、質の高いコンテンツへの投資を躊躇させている。この問題を回避する方法として、一部のコンテンツを客寄せ目的で使って、残りを有料線にする手が考えられる。十分な量のコンテンツをオーディエンス、そして、グーグルに公開し、そして、残りを見たい人に登録を求めるのだ。

コンテンツの全てをクローラーに与える見返りについては慎重に考える必要がある。「コンテンツ」ではなく「実用性」を与えることを重視してもらいたい。

2. 差別化

リンクの獲得に関しては、先発者利益が大きい。

新しい分野が開拓され、誰よりも早く、または、早い段階でその分野に進出すると、比較的に簡単に信頼できるリンクグラフを構築することが出来る。分野が拡大し、新たな層のアクティビティが活発化し、- ブロガー、メディア、そして、その他の情報のキュレイターがコンテンツの作成を始める。あらゆるニッチに共通することだが、スタート地点では、話題になる人数が限られるため、早く行動を起こすと全てのリンクを手に入れることが出来る。

分野が成熟していくと、マイク・グレハン氏が巧みに表現しているように「汚れたリンクが増加」する。

ウェブの新しいリンクは既に多くのリンクを持つサイトに向かう傾向があり、基本的にこの構想は新しいページや知名度の低いページとって不利である。検索エンジンが、人気の高いページを毎回上位にランク付けすると、このページを発見し、リンクを張るユーザーが増えていく。

早い段階でこのように全てのリンクを獲得したサイトは、結果の上位に掲載されるため、時間の経過とともに更にリンクの本数を増やしていく。今の行動を続けていればよい。何か常識を超えた行動に出なければ、後に参加したサイトが古株のサイトに打ち勝つことは難しい。常識を超えた行動とは、本質的に、新しいニッチへのシフト変更を意味する。

競争の激しい分野に遅れて参加しているなら、差別化について本気で知恵を絞りだす必要がある。その他のサイトとは異なり、何を提供することが出来るのだろうか?このような分野では卓越したコンテンツが要求される – 取り上げる価値のあるコンテンツが求められているのだ。

当該の分野は新たな方向に向かって動いているだろうか?もしそうなら、この方向に狙いを定め、誰よりも早く動きだすことが出来るだろうか?ニッチの現在の場所ではなく、今後向かう場所を察知し、予めその場所に向かうのだ。

「ありきたり」のコンテンツは、リンクを張ってもらえず、興味を持ってもらえず、上位にランク付けしてもらえず、話題に上げてもらえない – 当然だ。ウェブは、コンテンツには不足していない。ウェブには無数のコンテンツが存在し、グーグル等の企業が対処可能な10本のリンクに縮小し、大儲けしている。

3. ブランド

ブランドはグーグルから身を守る究極の戦略である。

ブランドだからと言って、グーグルのペナルティから逃れられるわけではない。実際に、ブランドもペナルティを科されている。しかし、科される量刑に差がある。ブランドの規模が大きければ大きいほど、量刑が少ない、もしくは短い。なぜなら、ウォルマートやアメリカ政府がどれだけグーグルをスパムしても、グーグルはこのようなサイトを表示せざるを得ないのだ。この2つのサイトがアグレッシブなSEOの戦略を採用している、または、その必要があるわけではないが、確実にグーグルに掲載してもらえる。

大きなブランドである必要はない。ただし、固有のブランド名に関してある程度の量の検索が行われている必要はある。当該のニッチで十分に知られているなら、- つまりタイプインの検索が十分に行われているなら、グーグルはブランドをSERPに表示させなければならない。さもなければ質の低い検索結果だと思われてしまう。

だからと言って、低俗な行動を取っても許されるわけではない。しかし、タイプインのトラフィックが多ければ多いほど、グーグルにかかるプレッシャーは大きくなり、上位に格付けしてもらいやすくなる。

ブランドネームに向かうリンクは、フッターの「オンラインで激安価格の薬を購入」等のリンクと比べ、無理やりリンクをを張っているようには見えない。リンクを張る側はブランドの名前を知っており、- 自然に – 名前を使ってリンクを張り、名指しで話題に取り上げている。

サイトが包括的であればあるほど、弱くなる。なぜなら、包括的なキーワードの用語に合わせている場合、当該のスペースを自分のものにするのが難しくなるためだ。常に若干 – あるいは大いに – 無理やりリンクが張られているように映ってしまう。

キーワードが掲載されたリンクを得ても構わないが、固有のブランドを確立する取り組みも忘れずに行ってもらいたい。そうすることで、当然ながらリンクグラフは自然に見えるようになる。質の低いリンクが数本あったところで、多くの自然なブランドリンクが作り出す良いシグナルを踏みにじる結果にはならないだろう。

4. エンゲージメント

ウェブは“場所”である。

この場所には大勢の人々が存在する。そして、人と人の間には関係が存在する。ウェブ上の人と人の間の関係は、リンクとして表現されることが多い。フェイスブックのリンクかもしれないし、ツイッターのリンクかもしれない。コメントのリンクやブログのリンクの可能性もあるが、リンクであることに変わりはない。クロール可能かどうか、no-followかどうかに関わらず、リンクは関係を表す。

グーグルが生き残るためには、この関係を理解しなければならない。

だからこそ、- ネガティブSEOを除く – 全てのリンクは価値を持つ。実際の関係のシグナルが多ければ多いほど、客観的に見て関連性が高いため、より上位にランク付けされる*べき*である。

そのため、関係とエンゲージメント(交流)を育む方法を探してもらいたい。ゲスト投稿かもしれないし、別のサイトにコメントを投稿する行為かもしれない。フォーラムに寄稿することだって出来る。インタビューを実施する手もある。インタビューを受ける側に回っても良い。会社との関係を構築することも可能だ。チャリティーへの貢献かもしれない。カンファレンスの参加なのかもしれない。影響力を持つ人物への接触がこの方法に該当する可能性もある。

全てに共通するのは、ネットワーク作りである。

そして、ネットワーク作りを行うと、副産物としてリンクが付いてくる。

しかし、気をつけてもらいたい点がある:

長い – 400ワード以上 – の固有の記事を提供する必要がある。リンクを張ってもらい、読者に没頭してもらい、コンテンツファームではなく、オーディエンスが実際にアクセスするサイトに掲載する必要がある。

実用的かどうか」自分自身に問いかけてもらいたい。

5. ニーズを満たす

このポイントは、差別化に似ているものの、若干焦点が絞られていると言える。

ある分野でオーディエンスが抱えている問題について考えてみよう。解決するのは困難な問題だ。「how to」、「ヒント」、「アドバイス」等々。

難問を解決すると、とりわけ本来ならば料金を支払わなければならない場合、オーディエンスは、義務感を持つようになる。この義務感をリンクの獲得に結びつけることが出来るなら、都合がよい。例えば、「この記事/動画が役に立ったとしても、料金を支払う必要はありません。その代わりに、リンクを張る/ツイッターでフォローしてもらえると嬉しいです」等のメッセージを送る手が考えられる。ここまであからさまに訴える必要はないが、時には露骨なアピールが求められることもある。こうすることでエンゲージメントは促され、ネットワークが作られ、リンクは構築されていく。

リンクに結びつくコール・トゥ・アクションを盛り込む方法を考案してもらいたい。

最後に

ちなみにシーザーズパレスはグーグルを拒否したようだ :)


この記事は、SEO Bookに掲載された「Link Madness」を翻訳した内容です。

SEO Bookらしい記事でしたが、大局的にSEOやリンク構築を理解するために考える要素が色々詰まった充実の内容だったと思います。月曜朝一にしては濃すぎましたが時間がある時にじっくり読み直したい記事でした。 — SEO Japan [G+]

GoogleのSEO責任者が語るSEO業界の3つの誤り

マット・カッツが最近積極的に行っているSEO関連のビデオ映像シリーズでちょっと面白い内容があったのでご紹介。 — SEO Japan

cutts-google-seo-misconceptionsグーグルの検索スパム対策を統括するマット・カッツ氏が、「SEO業界の誤り」と題した動画を新たにリリースした。この5分間の動画では、カッツ氏は次の3つのトピックを取り上げている。

(1) SEOの関係者はデータの更新とアルゴリズムのアップデートを混同している。

(2) パンダ & ペンギンアルゴリズムの意図は、短期的にグーグルにより多くの利益をもたらすことではない。

(3) SEOは、リンク構築に余りにも多くの時間と労力をつぎ込み、検索エンジンについてばかり考えている。

以下に当該の動画を掲載する。その下に概要を紹介する:

アルゴリズムのアップデートとデータの更新:

マット・カッツ氏は、SEOの関係者は、よくデータの更新とアルゴリズムのアップデートを混合しており、これは大きな間違いだと指摘している。この点に関しては、少なくとも一度はこのサイトでも取り上げた(日本語)ことがある。要するに、アルゴリズムのアップデートとは、検索結果のランク付け、インデックス、そして、フィルターの仕組みを変更する取り組みであり、一方、データの更新とは、アルゴリズムを動かすデータをアップデートする取り組みである。例えば、先日、ペンギンアップデート(日本語)が行われたが、これはアルゴリズムのアップデートであった。アルゴリズムが動く仕組みに変更が加えられていたからだ。その前のペンギン 2(日本語)は基本的に単なるデータの更新であった。

パンダ & ペンギンアップデートは利益を得るための取り組みではない:

SEO業界の中には、パンダアップデートやペンギンアップデート等のアルゴリズムのアップデートは、グーグルが短期間で収益を増やすために導入されていると考えている人達が大勢いる。

カッツ氏は、過去の業績レポートを持ち出し、グーグルの収益が今後の四半期で伸びない理由として挙げられている点を紹介している。要するに、パンダはグーグルの収益に対して、短期的にマイナスの影響を与える可能性があるのだ。これは、パンダが、主にアドセンスを介して収益化を行う質の低いコンテンツサイトを追放することを目標にしているためだ。

そして、マット・カッツ氏は、長期的な目標は、検索エンジンのユーザーを満足させ、再びグーグルに戻って来てもらい、検索を行ってもらうことだと説明している。ユーザーがデータを得て、去るための手段をグーグルは提供している。カッツ氏は、グーグルが短期的に収益を増やすことを目標に据えているわけではないと何度も強調している。

これは明らかにPRだが、カッツ氏自身は、この主張を心の底から正しいと感じているように思える。

SEOはリンク構築 & 検索エンジンばかりに気を取られている:

マット・カッツ氏は、最後にSEOの関係者が労力を必要以上に注いでいる取り組みを話題に挙げていた。SEO業界は、リンク構築、そして、ユーザーではなく検索エンジンを重視し過ぎているようだ。同氏は、ソーシャルメディアやその他の分野にもっと力を入れて、サイトの認知度を高めるべきだと指摘している。

その後、カッツ氏は、優れたサイトは、通常、デザインとユーザーエクスペリエンスを優先していると述べている。こうすることで、ユーザーは満足し、その他のユーザーに薦めるようになる。例えば、クレイグズリストは素晴らしいサイトだが、ユーザーエクスペリエンスの質は高くないと加えていた。つまり、多くのスタートアップサイトが、ユーザーエクスペリエンスにおいてクレイグズリストを打ち負かし、一部のニッチにおいて同サイトから覇権を奪っているようだ。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s Matt Cutts On SEO Industry Misconceptions: Updates, Revenue Goals & Link Building Obsession」を翻訳した内容です。

本音と建前が混じった内容と思う人もいるかもしれませんが、まぁ、SEOに関していっていることはその通りではあるとは思います。どんなSEOをするにもまずはGoogleの公式意見は大事ということで、ここに書かれていることを理解しつつ、その裏にあることまで考えた上でSEOに取り組みたいですね。 — SEO Japan [G+]

Googleペンギンアップデート2.0の負け組リスト

噂されていたGoogleのペンギンアップデートが更新されましたが、意外に大きな変動がなかったというのが日米通しての第一印象でしょうか。とはいえ、検索結果全体の2.3%に影響を与えたといわれる今回のアップデート、それなりに変動は来ているということで膨大な検索データからその傾向を追った記事を早速。 — SEO Japan

angry-penguin-200pxグーグルの4度目のペンギンアップデート – グーグル自身はペンギン 2.0と呼んでいる(日本語) – が昨夜発動された。1日も経過しないうちに検索のビジビリティに関して“負け組”の烙印を押されたサイトが明らかになってきた。

基本的に、ポルノサイト、ゲームサイト、そして、Dish.com、サルベーションアーミー、CheapOair、さらには、エデュケーション・テスティング・サービス(ETS – 子供の頃誰しも一度は受けたことがある一般的なテストを作る会社)等の大きなブランドがビジビリティを落としていた。

SEOソフトウェア会社のサーチメトリクスが、早速、最新のペンギンアップデートの影響を大きく受けたサイトのリストの第一弾を発表した。いつもと同じように、サーチメトリクスは「SEOビジビリティ」を基準として用いており、グーグルの検索結果で広範なキーワードに対して、ウェブページが表示される(または表示されない)度合いに注目している。

それでは、ペンギン 2.0の負け組のリストを以下に掲載する。このリストには、とりわけ大きな影響を受けた25のサイトが含まれている:

penguin-losers-searchmetrics

25のサイトのうち8つはポルノサイト、4つはゲーム関連のサイトが占めている。ゲームのサイトのうち3つはトップ10入りしている(リストの下の方に掲載されているポルノサイトと上の方に掲載されているサイトを併せると実際のインパクトが見えてくる)。

また、Dish.com、サルベーションアーミー、ETS、ChepOair等の有名なブランドも負け組に含まれていた。REEDS Jewelersは1946年創業の老舗宝石店であり、18の州に店舗を持つ。さらに、オンラインニュースサイトとして評価の高い、DailyDot.comもビジビリティを失ったようだ。

右端のカラムには、サーチメトリクスが記録するキーワードに対して、各サイトが失った「SEOのビジビリティ」が記されている。ただし、リストアップされたウェブサイトが大幅にトラフィックを失ったとは限らない。なぜなら、記録されていないキーワードで高いビジビリティを維持している可能性があるためだ。しかし、ここ2、3年の間に提供したペンギンアップデートとパンダアップデートに関するレポートを参考にすると、サーチメトリクス、そして、その他の複数のSEOソフト会社が発表したリストは、基本的に精度が高いと言えるだろう。

サーチメトリクスの設立者、マーカス・トバー氏はブログの中で、最新のペンギンアップデートは思っていたよりも規模が小さかったと指摘している。

私の予想は外れた。今回のペンギンアップデートはパンダ1のように大きなインパクトをもたらすと私は考えていたが、そうではなかった。初回の分析では、薄っぺらいリンク、そして、特に信頼されていないリンクを持つ貧弱なサイトが問題に直面しているように思える。また、SEOを重視していなかったため、一部の小規模なビジネスのサイトもペンギンの攻撃を受けたようだ。

また、同氏から送られてきたeメールによると、ペンギンの影響は、米国よりもドイツで遥かに大きく、また、ドイツでペンギンの攻撃を受けた一部のウェブサイトの詳細を別の記事(ドイツ語)で明らかにしているようだ。

(ライセンス契約の下、Shutterstock.comのストックイメージを利用)

この記事は、Search Engine Landに掲載された「Penguin 2.0 Losers: Porn Sites, Game Sites, & Big Brands Like Dish.com & The Salvation Army」を翻訳した内容です。

アダルトやゲーム関連のサイト、一部のブランドサイトが被害にあったようですが、一体どんなアルゴリズムが適用されたのですかね?最初のアップデートの時のようにジャンル問わず適応された傾向的なものがわかってこれば対応の仕方もあるというものですが、、、。記事の分析にもあるように、リンクの質が低いサイトが落ちた傾向はあるかも、ということですが、それであればもっと広範囲のジャンル、そして日本でももっと被害に遭ったサイトがあってもいいのですけどね。謎は深まるばかりの今回のアップデートですが、今後さらなる追加情報が出てくるのか、一時的な先行騒ぎで終わってしまうのか、しばらくは注目していきたいと思います。 — SEO Japan [G+]

Googleが今後数か月で実施予定の大量アルゴリズム改善でSEOスパムが撲滅?

数週間後に迫ったペンギンアップデート2.0ですが、Googleのマット・カッツいわく、今後数か月に渡ってGoogleの検索アルゴリズムをそれ以上に大幅に改善する予定だそうです。いつも以上に詳しい動画で宣伝告知を行ったその内容をサーチエンジンランドが詳細解説。 — SEO Japan

matt-cutts-seo-futureグーグルの検索スパム対策を統括するマット・カッツ氏が、ウェブマスターおよびSEO業界に対して、SEOに関する予告を動画で行った。動画の中で、マット・カッツ氏は、「SEOに関して、今後数ヶ月の間にグーグルはどのような取り組みを実施するのか?」を問う疑問に答えていた。

カッツ氏は、検索結果において、ポイントを10点挙げ、良質なサイトに見返りを与え、スパマーとブラックハットにダメージを与えることで、検索結果を改善すると結んでいた。以下に同氏が挙げたポイント、そして、最後に動画を掲載しておく:

(1) ペンギン: 数週間後に展開される(日本語)予定の次回のペンギンアップデート、ペンギン 4(別名 ペンギン 2)は、ペンギンアップデートを凌ぐ破壊力を持ち、大きな影響を与える。ペンギン 4が発動されると、SEOコミュニティから多くの悲鳴が上がることになるだろう。

(2) アドバトリアル: 今年の始め、グーグルは、アドバトリアル(記事広告)を人為的にリンクプロフィールを誇張する手段として利用したとして、複数のウェブサイトにペナルティを与えていた。カッツ氏は、アドバトリアルをウェブマスターガイドラインに違反する方法で利用するサイトに対して、さらに断固とした措置を取ると警告している。

(3) スパムクエリ: グーグルの検索スパムチームは、[pay day loans]やポルノ関連のクエリ等、もともとスパムの特徴を持つクエリには、比較的寛容に対処してきたが、間もなくこの方針が見直されるようだ。このようなリクエストが、グーグルの外部から寄せられており、対策を講じる必要性が生じたとカッツ氏の言葉から感じられた。

(4) 上流: マット・カッツ氏は、さらに“上流”に上り、リンクスパム、そして、スパマーがソースから得るメリットを阻止すると指摘していた。個人的には、グーグルが以前の取り組みを引き継ぎ、さらに多くのリンクネットワークを狙っていると暗に言っているように思えた。

(5) 高度なリンク分析: カッツ氏は、リンク分析を改善すると約束している。スパム対策を統括する立場にある同氏は、グーグルが遥かに“高度”なリンク分析ソフトウェアの開発に乗り出しており、このアイテムをリリースする頃には、リンクを理解する能力が向上しているはずだと指摘していた。

(6) ハッキングされたサイトの検知: グーグルは、ハッキングされたサイト、および、このタイプのサイトのインデックスに関して、様々な取り組みを実施してきた – ハッキングされた可能性があるサイトの検索結果でのラベリング、当該のサイトの削除、そして、ハッキングに関するウェブマスターへの警告等。カッツ氏は、数ヶ月間後にハッキングされたサイトをより正確に検知する新しい機能を導入すると予告していた。

(7) オーソリティの押し上げ: グーグルは、特定の業界、コミュニティ、または、分野でオーソリティ(権威)を持っているサイトに対して、ランキングにおいて支援することを希望している。そのため、例えば医療や旅行の業界でオーソリティを持っているなら、関連するクエリにおいて、オーソリティのレベルが落ちるサイトよりもランキングで善処してもらえる可能性がある。

(8) パンダの影響を受けたサイトへの同情: 多くのサイトがグーグルのパンダアップデートの餌食になっているが、カッツ氏は、ぎりぎりのケースも多く見受けられると認めている。グーグルは、その他の品質の基準に注目して、境界線を動かし、パンダアルゴリズムによる影響を回避させることで、インパクトを“弱める”手法を模索している。

(9) クラスター: 今年、グーグルの検索結果の1ページ目に表示される、同じドメインのクラスターの数は少なくなる。カッツ氏は、SERPの1ページ目に表示する検索結果をさらに多様化したいと述べている。しかし、2ページ目には、同じドメインのクラスターが表示される可能性が高い。グーグルは、検索結果ページに表示させる同ドメインの結果の数を調整する取り組みを常に実施している。

(10) ウェブマスターとのコミュニケーションの改善: 今回も、ウェブマスターとのコミュニケーションの改善が議題に上がっていた。カッツ氏は、グーグルウェブマスターツール内で受け取る通知にさらに詳細な例が提示されるようになると予告している。

この動画の最後の部分で、マット・カッツ氏は、全ての変更の目的は、ブラックハットなスパム行為を実行するウェブマスターを減らし、ホワイトハットな手法を行う小規模なサイトがより上位にランクインするチャンスを与えることにあると説明している。

それでは当該の動画を以下に掲載しておく:


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Google’s Matt Cutts: Black Hat & Link Spammers Less Likely To Show Up In Search Results After Summer」を翻訳した内容です。

内容的にはどれも通常のアルゴリズム改善の延長線上にあるものが大半に読めましたが、(5)に書かれている遥かに“高度”な新型リンク分析ソフトの内容が気になる所です。昨年から続くGoogleのSEOスパム対応、多くのSEO業者やスパム手法が既に過去の物となってはいますが、未だグレーどころかかなりブラックな手法が一方で生き残っているのもまた事実、ペンギン含む今後数か月のアルゴリズム更新で日本、そして世界のSEOシーンはどう変わっていくのでしょうか。。。 — SEO Japan [G+]

リンクは永遠に不滅です

ペンギンアップデートが数週間後に実施予定ということで、SEO業界を中心に盛り上がっているようです。これまで以上にSEOを意識しすぎたリンクに対する取り締まりが厳しくなるという噂もありますが、リンクがSEOに重要であり続けるのもまた事実。今回はそんなリンクにまつわる様々な噂を検証した記事をサーチエンジンランドから。 — SEO Japan

先月投稿したコラム「2013年に消えてもらいたいリンクの作り話」でも取り上げたが、恐ろしくひどい情報が、次から次へとウェブ上に配信されており、はっきりと誤りを指摘しなければならない。そのため、私のような人達に仕事が回ってくるのも事実だが。リンクの医師のような気分になる。まるでリンクの分析医である。根拠のないリンクやリンク構築に関する主張を行う人達には感謝している。

以下に、あるコンテンツサイトのオーナーから聞かされた作り話を幾つか挙げていく(彼らの情報源は、SEOストラテジストやリンクストラテジストだ)。

1. アンカーテキストは2013年にはランキングシグナルとしての役目を終える

随分と無謀な主張である。確かに、アンカーテキストを操作することは可能であり、また、今でも好きなアンカーテキストのリンクを買うことが出来る。そして、グーグルは、遠く離れた場所からでもこのような行為を見つけることが可能だ。しかし、だからと言って、すべてのアンカーテキストリンクが役に立たなくなるわけではない。

アンカーテキスト自体は問題ではない。アンカーテキストを含むコンテンツをサイトに配置する人の信頼性と意図が問題なのだ。米国議会図書館のサイトが、「Consumer Product Reviews」と言うアンカーテキストを使ってConsumer Reports Magazineのサイトにリンクを張った場合でも、シグナルとして無効なのだろうか?間違いなく有効である。

ソースのシグナルの信頼性が全てである – 全く信頼されていないサイトから生じるアンカーテキストと昔から信頼されている点を検索エンジンが心得ているサイトから始まるアンカーテキストの間には雲泥の差がある。

2. リンク切れリンク構築は効果がない

リンク切れリンク構築と言う用語を聞いたことがないなら、まずは、ガレット・フレンチ氏が投稿した「リンク構築アウトリーチ: 全ての機会を価値を最大限に利用する5つのステップ」に目を通し、特に次のパラグラフに注目してもらいたい。

リンク切れのページに新しい、代わりのページを提案する

リンク切れ発見ツールを使い、かつて、幅広くリンクを集めていた価値の高いページであったものの、現在は削除されている、無効になっている、あるいは、アフィリエイトリンクしか掲載されていないページを見つけたら、ラッキーである。このかつて有益なページに、自分のマーケットにとって利益のある関連するコンテンツが含まれていたなら、リサーチを行い、リライトし、同様のコンテンツにリンクを張っている人達に接触する価値はある。

リンク切れリンク構築は、うまくいく時もあれば、笑えるほど失敗する時もある。私のウェブサイトはとても古く、手書きに近い代物であり、リンク切れが多数発生している。リンク切れ発見ツールのXenuが根をあげるほどだ。

そのため、私のもとには、毎月のように善良な人達から、リンク切れを直して、存在しないサイトではなく、自分のサイトにリンクを向けてもらいたいと言う要請が届く。なんて親切な人達なんだろう。私のコンテンツが今後も役に立つように手を貸してくれるのだ。ただし、いきなり命取りになる過ちを犯していることが多い。メールが次のような文章で始まるのだ:

ウェブマスターの方へ

この時点で削除決定。私の名前はウェブマスターではない。私のサイトにはEricWard.comと言う名前が与えられている。ロゴにも名前が記されている。私の写真までロゴに掲載されている。「ウェブマスターの方へ」でeメールが始まると言うことは、私のサイトを訪問していない何よりの証拠である。その時点で、信頼性はゼロである。にも関わらず、アンカーテキストまで求める人達もいる。

以前、大学の経営学科の教授が作成した大学のサイトでリンク切れを見つけたことがあった。このリンク切れは、オンラインパブリシティに関するサイトへのリンクであった。そこで私は教授にeメールを送り、自己紹介し、200本を超えるコンテンツパブリシティとリンク構築に関する投稿が集められたライブラリのURLを送ってもいいか尋ねた。

教授は無効になったリンクを削除し、再びサイトにリンクを張ってくれた。重要なのは、いかに適切に遂行するかである。

3. 2013年、リンクは最も重要なランキングシグナルの座をソーシャルに明け渡す。

呆れるほど浅はかな主張である。内部情報があるわけではないが、私には18年以上に渡って検索に携わった者の勘がある。

簡単な質問に答えてもらいたい。検索エンジンを運営しているなら、結果を一つのユーザー生成型のシグナルではなく、様々なシグナルから選びたいのではないだろうか?また、ユーザーの意図に応じて、シグナルを選択したいのではないだろうか?

グーグルからログアウトしたに行う検索は一つや二つではない。その場合、グーグルはどのようなソーシャルシグナルを利用するのだろうか?

Example Search done while logged out for demonstration purposes only.

ログアウトした後に行った検索の例(デモ用)

グーグルからログアウトして、上の検索を行う場合、出来れば匿名で作業を行いたい。私が築き上げてきたイメージを崩したくない。

上の例はあくまでも冗談だが、言いたいことは分かってもらえたはずだ。プライベートで、または、特定のシグナルに結果を左右されない方法で、毎日のように多くの検索が行われている。 この素晴らしい記事の中で、アミット・シングハル氏が指摘しているように、私はリンクが複数の主要なシグナルの一つになるものの、消えることはないと確信している。リンクには無視することが出来ないほどの多くの有益な要素が詰まっているのだ。

今後もリンクの作り話を歓迎する。聞いた、または、読んだことがあるリンクおよびSEOに関する断定的な主張を教えてもらいたい。私が裁定を下す。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Link Shrink Is In: 3 Crazy Linking Assumptions」を翻訳した内容です。

2番目のリンク切れリンク構築は米国ならではの地道な手法でしたが、1番目と3番目は、SEOの知識がある程度ある人であれば納得感ある内容だったのではないでしょうか?まだまだ過度なリンク構築がはびこる日本ですが、次回のペンギンアップデートの内容も気になりますし、その結果に伴い、リンクにまつわる様々な話がまた出てくるのでしょうね。 — SEO Japan [G+]

Googleペンギン2.0を見据えたゲスト投稿講座

Googleのペンギンアップデートが年内にアップデートされることが既にGoogle自身から名言されていますが、その中で影響を受けると考えられているSEO手法の1つがゲストブログ。他の人気ブログにゲスト記事を投稿してそこから被リンクやオーソリティを構築していく仕組みですが、重複コンテンツ諸々、考慮すべきリスクはあるものの、これまでSEO&ソーシャル共に効果的な手法として特に英語圏では幅広く活用されてきました。日本でもBlogosやハフィントンポストなど多種多様なメディアが増えている現在、ゲスト投稿の是非について改めて考えた記事をQuick Sproutから。 — SEO Japan

penguin 2.0

ゲスト投稿は、数あるリンク構築の手法の中でも特に人気が高い。SEOの効果が大いにあるため、ブロガーの下には、ゲスト投稿を受け入れているかどうかを問う多数のeメールが寄せられている。

そんな中、ペンギン 2.0が発動されたが、ゲスト投稿の効果はまだ落ちていないようだ。しかし、ゲスト投稿を介してリンク構築を行う仕組みは、ペンギン 2.0の影響を受けると思われる。

以下に、ペンギン 2.0がゲスト投稿に及ぼすインパクトを挙げていく:

変化 #1: ソーシャルシグナル

ツイート、共有、さらには、フェイスブックのいいね!が多ければ多いほど、プラスに働くはずであるこのルールは今でも大半のケースに当てはまるものの、裏でFiverrを使ってこのシステムを操作している人達がいる。

5ドルで100本のツイート、いいね!、あるいはその他のソーシャル共有を買うことが出来るのだ。

検索エンジンがソーシャルシグナルに着目し、ウェブサイトのランキングを決めている点はご存知だとは思うが、ペンギン 2.0が発動された結果、検索エンジンはソーシャルシェアのカウント数ではなく、誰がシェアしているかを重要視するようになると私は見ている。例えば、200名の影響力のある(そして、ロボットではない)人物のネットワークを持つユーザーが記事を共有する場合、2000名のボッタやスパム提供者のネットワークを持つユーザーよりも重視されるだろう。現時点ではカウントのみが重視されていても、やがて共有するユーザーの質が反映されるようになるはずだ。

また、グーグルは、ユーザー自身が、自分のソーシャルプロフィールで投稿した記事をシェアしているかどうかにも注目する可能性が高い。自分のゲスト投稿をツイートする、または、いいね!していないなら、質の低い記事を作成していると推測されるためだ。

解決策: 自分のソーシャルプロフィールで共有したくなるほど優れた記事を作成しよう。また、ソーシャルメディアのフォロワーが多いインフルエンサーとのネットワーク作りを始める必要がある。コンテンツの質が本当に高いなら、共有してもらえる可能性は十分にある。さらに、ソーシャルメディアのファンが多い同業界のサイト全てに連絡を取るべきである。リンクを張ってもらうよりも、ツイートやいいね!してもらう方が遥かに確率は高いからだ。

変化 #2: オーサーランク

オーサーランクを利用するライター達が増え始めている。オーサーランクを使うと、グーグルは、コンテンツをどこで配信しているのか、また、ウェブ上でどのように評価されているのかを把握することが出来るようになる。

継続して優れたコンテンツを作成しているなら、どのサイトに投稿しているかに関わらず、グーグルにコンテンツを重要視してもらえるようになる。

一方、劣悪な記事ばかり投稿している場合もグーグルは把握し、投稿内のリンクの価値を軽視する。ハッフィントンポストで投稿していようが、知名度の低いブログに寄稿していようが、リンクを得るためだけにゲスト投稿していることがグーグルに伝わると、リンクを張る全てのページの価値が下げられてしまう。

つまり、グーグルは、サイトだけではなく、オーサーの価値も下げていくのだ。

解決策: 投稿する記事を今以上に厳しく選別する。 並外れて優れたコンテンツを書く方法が分からないなら、コピーブロガープロブロガー等のブログを参考にしよう。記事の作成に必要な知識を全て得られるはずだ。私がコンテンツを作成する方法を知りたいなら、このガイドラインに従うか、あるいは、 ビジネス向けのゲスト投稿に対するこのガイドに目を通してもらいたい。

変化 #3: リンクを低く評価する

ご存知のように、オーサーのバイオグラフィー経由のリンクの効果は、以前と比べると落ちている。このタイプのリンクは、さらに軽視されるようになるだろう。

また、グーグルは、重要視するリンクを選ぶ基準を高くしていくだろう。

キーワードが詰まったアンカーテキストのリンクをゲスト投稿の1~2行目に掲載している場合、このリンクの価値は低く見積もられる可能性がある。同じインフォグラフィックを複数のブログで繰り返し投稿している場合も、やはりリンクは軽視されるだろう。

コンテンツを容易に投稿することが出来るため、このように規制を強化せざるを得ないのだ。ただ、料金を支払い、マッシャブルやハッフィントンポスト等の人気の高いブログでインフォグラフィックを投稿して被リンクを獲得することが出来るものの、このタイプのリンクが、有名なサイト側から張ってもらえたリンクと、同一視されてしまう

解決策: 容易なリンク構築のメソッドに頼るのではなく、価値を提供することに焦点を絞るべきである。素晴らしいコンテンツを作成すれば、自然にリンクを張ってもらえるはずだ。また、インフォグラフィック等、デザインのスキルを活かし、コンテンツと組み合わせることで、基本的なインフォグラフィックを共有することで得られるリンクよりも、遥かに質の高いリンクを得られるだろう。4万5,000ワード以上で構成されるインフォグラフィック、上級者向けのSEOガイドが典型的な例である。

変化 #4: サイトの価値を低く評価する

一貫して一つのサイトにリンクを張っているサイトは、ペナルティーを受ける可能性がある。グーグルは、ウェブマスターに様々なサイトにリンクを張ってもらうことを望んでいる。とりわけ、オーソリティサイトへのリンクは理想である。優れたコンテンツを作成しているなら、自然にこの取り組みを実施しているはずである。

例えば、私はウィキペディア、フォーブズ、そして、その他の複数のオーソリティサイトに何度もリンクを張っている – これはグーグルを操作しようと試みているからではなく、このようなサイトが良質な情報を提供しているためだ読者にメリットがあるなら、リンクを張る価値はあるはずだ。

また、関連しないコンテンツを投稿しているサイトは、今後、ペナルティーの対象になるか、あるいは、リンクを軽視されるようになる。例えば、ドッグフードに関するブログが、ローンのサイトにリンクを張っているなら、明らかに問題がある。どう考えても筋が通らない

また、コンテンツ内でスパムリンクをプッシュするブログも、価値を低く評価される可能性がある。1度や2度程度なら、特に問題視されないと思うが、定期的に実施している場合、グーグルに睨まれるだろう。

解決策: ゲスト投稿を実行するブログを選ぶ際は、スパムサイトにリンクを張っているサイトを候補から外し、関連性の高いサイトを選ぼう。また、ゲスト投稿を行う際は、読者にプラスに働くその他のサイトにリンクを張るように心掛けてもらいたい – たとえそのサイトが競合者であっても

変化 #5: 共起

自分のウェブサイトを話題に上げてもらっても、リンクを張ってもらえないケースがよくある。私にとっては日常茶飯事であり、とりわけオーソリティレベルの高いブログによく見られる。

フォーブスやその他のニュースサイトの多くは、Quicksprout(私のサイト)に言及してくれても、リンクを張ってくれないことが多い。

事実、検索を実施し、最近私のサイトに言及した100のサイトを調べた結果、私のサイトにリンクを張っていないサイトが29%に達していたことが分かった。

継続的にゲスト投稿を行い、自分のサイトに被リンクを張っていると、最終的にサイトにマイナスの影響を与える可能性がある。グーグルは、自然なリンクの比率を把握しており、この範囲を飛び出してしまうと、損害を及ぼすリスクがあるのだ。

解決策: 毎回自分のサイトにリンクを張らないように注意する。読者に情報を与え、自分が学んだことを他の人達と共有するために、優れたコンテンツを作成するべきである。この方針は、言及してリンクを張ってくれるサイト、そして、言及するもののリンクを張ってくれないサイトの比率を改善する上でも有効である。

結論

今回紹介した変化の一部は、ペンギン 2.0とは関係ないが、今後のアルゴリズムのアップデートの対象になっていると私は考えている。現段階では問題視されていなくても、グーグルが永遠に見逃すとは考えにくい。


この記事はQuicksproutに掲載された「Penguin 2.0: How Guest Blogging Will Be Affected」を翻訳した内容です。

ゲスト投稿は集客やオーサリティ確立の手法として重要であるものの、余りSEOを意図しすぎた記事作成・拡散方法は今後、特にペンギン2.0の襲来を前に、危険だというお話でした。ゲスト投稿に限らない話ですが、手法レベルでSEOを意識しすぎると、Googleの厳しいペナルティやフィルターにかかる可能性が高い今日現在のSEOなんですよね。これまで必死にテクニカルなSEOを研究・実施してきた努力はどうなるんだ、という話ですが、皆が皆がSEOを意識し、一部以上の人が過激なSEOに手を染め順位操作を目論んでいる時代ですから仕方ないといえば仕方ありません。

大枠の戦略・戦術レベルでSEOを意図・理解・活用したプランニングを行い、後は余り詳細にこだわりすぎず日々潜在&既存個客に対する積極的な情報発信を行っていく、というのが定番ながら絶対的な勝利への最短ルートのようです。 — SEO Japan [G+]

手動ペナルティを受けた際の対処方法をマット・カッツに訊く

久々に純SEOな記事を、、、ということで今回はマット・カッツにサーチエンジンランドがインタビューを試み、手動ペナルティーを受けた時の対応方法について色々聞いてみたSEO担当者必読の記事をお楽しみあれ。 — SEO Japan

google-penalty-squareグーグルからペナルティーの通知を受け、その理由が分からない場合、ウェブマスターはどうすればいいのだろうか?グーグルのウェブスパム対策部門を統括するマット、カッツ氏は、ウェブマスター向けのヘルプフォーラムを利用することを薦めている。それでも問題が解決されない場合は、再審査リクエストを行い、ペナルティーの詳細を教えてもらうことが出来るようだ。

あるページにスパムが見つかり、モジラが「手動」ペナルティーを受けたことが、今回の騒動のきっかけであった。また、先月には、サイトの1ページに向けられたリンクが原因でBBCが「不自然」なリンクに関する警告を受けていた。

幸いにも、ペナルティーは特定のページのみに対して課されていた。しかし、通知にはこの点が明示されていなかったため、混乱を招いていた。さらに、どちらのサイトも大量のページを抱えており、問題のページを探す作業は、ミッション・インポッシブルに近いと言わざるを得ない。

実は、グーグルは、このタイプの通知の“分かりやすさ”について神経を使ってきた。昨年、不自然なリンクに関する警告(日本語)を送ってパニックを引き起こし、その後、無視しても構わないと告げ、さらなる混乱を招いていた過去があるためだ。グーグルは、URLの例を提示する取り組み(日本語)を始めている。さらに、今月の始めには、再審査リクエストを投稿すると、サイトの問題点を“明確”に指摘してもらえると明言していた。

対処に関するQ&A

通知を送信する際に問題点を明確に示すことで、パブリッシャーにとって、グーグルのサポートフォーラムで活動するボランティアの人達にとって、そして、グーグル自身にとって、大幅に時間を節約することが出来るような気がする。そこで私はその他の質問と共にこの疑問を、グーグルのウェブスパム対策チームを引きいるマット・カッツ氏にぶつけてみた。以下にeメールを介して行ったインタビューの内容を掲載していく:

Q. 通知を送信する際に、とりわけ特定のURLが関係している場合、可能な範囲で問題点をウェブマスターに明確に示すべきではないでしょうか?

グーグルは、ウェブマスターに送信するメッセージの内容を大幅に改善しており、今後も、より具体的で、対処することが可能なメッセージを送る方法を検討していきます。

Q. 通知を受けたら、より具体的な情報を得るため、再審査リクエストを介してグーグルに連絡を取り、問題点に関して、詳しいアドバイスを得ることは可能なのでしょうか?

ウェブスパムに関する通知を受けた場合、手動のウェブスパムのアクションが発動されたことになります。メッセージが明確ではなく、より詳しいアドバイスが必要なら、ウェブマスターのSEOフォーラムで質問することを私は薦めます。問題が解決されたら、再審査リクエストを投稿しましょう。

再審査リクエストを投稿した後、グーグルは、リクエストが承認されたかどうか、あるいは、さらなる作業が必要とされているかどうか等、リクエストの処理に関する情報を提供します。ウェブマスター全員に1対1で対処することが出来るほど多くのスタッフを抱えているわけではありませんが、一部のリクエストには、詳しい情報やアドバイスを提供しています。

Q. 具体的なアドバイスを得られない場合、ウェブマスターは何をすればいいのでしょうか?BBCやモジラ等のサイトの運営者は、大量のページから1つのページを探す上で、具体的にどのような対策を取ればいいのでしょうか?

この点は、ウェブマスターフォーラムを利用することを薦めるアドバイスに当てはまると思います。

手動のペナルティー Vs. アルゴリズムによるペナルティー

それでは、このアドバイスを総合的に検証していく。

まず、グーグルは2つのタイプのペナルティーを用意している。手動ペナルティーとアルゴリズムによるペナルティーである。グーグルは「アクション」や「調整」と呼んでいるものの、基本的にはペナルティーと何ら変わりはない。手動のペナルティー、または、アルゴリズムによるペナルティーを受けた場合、一部のコンテンツ、あるいは全てのコンテンツのランキングは、アクションが発動される以前と比べて大幅に落ちる。

昨年、投稿した「Google、手動ペナルティをほぼ100%ウェブマスターへ報告」(日本語)では、この2つのタイプの詳細、どちらのタイプのペナルティーを受けたのかを見極める方法、そして、アルゴリズムによるペナルティーを受けた場合の対処方法を説明している。 「リンク無効化ツールを使ってペナルティーを解除する方法」でも、ペンギンアップデート等のアルゴリズムによるペナルティーを受けた際の対処方法を紹介している。

手動ペナルティーを受けた理由を解明するには

手動のペナルティーを受けた場合、ウェブマスターは、ほぼ100%ペナルティーの存在を把握することが出来る。グーグルが通知を送るためだ。昨年の秋から、ほぼ全てのケースで通知がウェブマスターに送られるようになっている。

手動のペナルティーの場合、問題を解決し、その後、再審査リクエストを投稿して、グーグルに伝える必要がある。しかし、何が問題なのか、どのページが問題とされているのかが分からない場合は、どうすればいいのだろうか?

カッツ氏は、ウェブマスターは、グーグルが運営するウェブマスターセントラルのヘルプフォーラムで助けを求めるべきだとアドバイスしている。このフォーラムでは、投稿されたサイトの問題点に関するアドバイスをボランティアの人達が送る活動が行われている。

しかし、ボランティアは、サイトの問題点を把握しているわけでもなければ、グーグルの従業員でもない。当然ながら、サイトが手動のペナルティーの通知を受けた理由に関するデータにアクセスする権限を持っていない。つまり、事実上、問題点を推測しているに過ぎない。優れた、経験に基づく推測が行われるかもしれないが、完全に的外れな推測が行われる可能性もある。

フォーラムもいいけど…

BBCの件に関しては、このディスカッションをご覧になれば分かるように、不自然なリンクの通知を受けた理由を解明することが出来たボランティアは一人もいなかった。気にする必要はないと指摘する人達が何人かいたが、グーグルは、何らかの通知を受けたら、放置するべきではないと明言している。

最終的にグーグルの従業員が介入し、1本の記事に向けられたリンクが原因であり、サイト全体に影響を及ぼすものではないと保証していた。しかし、それが実際にどのページなのかは明示しなかったようだ。

モジラに関しては、ボランティアの人達の間で活発な議論が行われ、助けを求めたモジラの代表者に対して、サイト上のスパムと思われるページの例を豊富に挙げていた。しかし、当該のページを見つけることに成功したボランティアは一人もいなかった。そのため、再びグーグルの代表者が介入し、調べるべき場所に関するヒントを出し、その後、カッツ自身が現れ、問題のページを特定した。

つまり、サイトの規模に関わらず、パブリッシャーは、グーグルのペナルティーに関するアドバイスをフォーラムで求めたところで、大勢のボランティアが、実際の問題とは異なる問題を解決するために無駄骨を折るだけで終わる可能性があるのだ。

浮き彫りになった問題を解決することも可能だが、それは違反とは無関係であり、違反自体が解決されない限り、ペナルティーは解除されない。

ペナルティーが交通違反切符だったら

これは、車を運転している際に警察官に止められ、車に問題があるために交通違反の切符を切られるケースに似ている。しかし、切符には、車が安全ではないと記されているだけで、何が問題なのかは明確に記述されていない。

問題を解決する必要があるため、修理のプロに相談する。テールライトが壊れていることに気づき、修理してもらった。さらに、タイヤ圧が低過ぎることが判明し、修理してもらった。どちらかの問題が原因で切符が切られていた場合は、問題点を解決したことを法廷で証明すればいいだけだ。

しかし、フロントガスにひびが入っていることが原因であり、誰もそのことに気づかなかった場合、車を運転することは出来ない。

リクエストの投稿

以上の点を踏まえ、昨年のように(日本語)、今後、グーグルがさらに多くのチケットをグーグルが切るなら、ウェブマスター側としては、理由を詳しく教えてもらいたいはずである。単一のページが問題なら、当該のページを指摘するのは、それほど面倒とは思えない。 そもそも、グーグルの従業員は既にサイトを確認し、特定の理由を挙げて通知を送付しているのだ。

しかし、現実を受け止めるしかない。通知を受けても、原因が明記されていない可能性がある。その場合、次の2つの選択肢から対処方法を選ぶことになる:

  • 原因だと思った場所を修正し、再審査リクエストを投稿する
  • 問題点に関するアドバイスをフォーラムで求め、妥当と思われる問題点を修正し、再審査リクエストを投稿する

カッツ氏は、フォーラムで何が“解決”されるのか明言していない。実際に、一部の質問は無視され、また、“最善の答え”が提供されない場合もある。個人的には、質問を投げかけ、反応を見て、最善の判断を下すべきだと思う。数日間経過しても何も解決策が提示されないなら、詳しいアドバイスが必要な点を明記し、再審査リクエストを投稿しよう。

やはり、グーグルは、再審査リクエストに応答し、問題を解決しようとする姿勢が見られるならば、ペナルティーを解除するか、あるいは、改善されていない問題点について明確な説明を行うべきである。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Q&A With Google’s Matt Cutts On What To Do If You Get A Manual Penalty」を翻訳した内容です。

フォーラムでアドバイスを求めるというのは日本においてどこまで有効なのかわかりませんし、マット・カッツの回答自体も記事も指摘しているように100%クリアでない点もありますが、ペナルティを受けた時の対策の現状を理解する、という意味では貴重な情報源でした。日本でも以前に比べると(適切な対応を行えば)ペナルティ解除が行われる事例が増えているようですが、まだまだ対応面では不十分な点もあるようですし(ま、元々SEOやりすぎたサイトのせいといえば仕方ないのかもしれませんが、長年過剰なSEOを容認・放置してきた、結果サイト側もSEOをやりこみ続けるしかなかった点も多少考慮してほしいです・・・)今後のさらなる改善に期待したいですね。– SEO Japan [G+]