世界最大の在庫品目を誇る電子部品通販サイト「Digi-key」がスタートアップ支援サイトを開設

世界最大の在庫品目を誇る電子部品通販サイト「Digi-key」がスタートアップ支援サイトを開設

世界最大の在庫品目を有し、世界各地で事業を展開する電子部品通販サイトDigi-Key Electronics(ディジキー・エレクトロニクス)は、6月7日、スタートアップ企業の成功を支援するマイクロサイト開設と、アメリカのスタートアップ専門誌「STARTUP Magazine」とのパートナーシップで制作された「Startups Survival Guide, 2nd Edition」(スタートアップ企業サバイバルガイド」マニュアル第2版)の公開を発表した(英語での提供)。

Digi-key自身が、もともとアマチュア無線用部品を生産するスタートアップ企業だったことから、その経験と、さらにこれまでに数千社のスタートアップ企業を支援してきた中で蓄積されたリソース、ツール、知識を活用して、コンセプト段階から、試作、製造、サポートに至るまで10のステップに沿ってスタートアップ企業を支えようという活動だ。「その夢の実現を可能にするDigi-keyのコミットメントと献身」を強固にするためだとDigi-keyは話している。

このマイクロサイトは、スタートアップ企業が成功するまでの10ステップ(コンセプト、研究、評価、デザイン、プロトタイピング、資金調達、マーケティング、生産、流通、サポート)を示す「Startup Roadmap」(スタートアップ企業ロードマップ)を中心に構成されている。各ステップでは、アメリカのオープンソース・ハードウェア・メーカーの草分けAdafruit Industries(エイダフルーツ・インダストリーズ)の創設者であり、2018年のForbes誌「テック業界のアメリカ人女性トップ50」にも選ばれたLimor “Ladyada” Fried(リモア・レディーエイダ・フリード)氏が語るスタートアップ体験談の動画も視聴できる。

また、ロードマップの各ステップの完了をサポートするインタラクティブなツール「Roadmap Dashboard」(ロードマップ・ダッシュボード)も用意されている。ここでは、各ステップで有用となるツールやリソースが紹介され、「革新的なトラッキングシステム」も利用できる。たとえば、短時間でコンセプトをまとめることができるツール「Scheme-it」、プリント基板の設計から発注まで行えるツール「PCB Builder」と「DK RED」、そのほか部品表管理ツールや技術フォーラム、さらにDigi-keyを通じて販売が行えるマーケットプレイスなどが用意されている。

Digi-Keyテクニカルマーケティング担当ディレクターのDavid Sandys(デイビッド・サンディス)氏は「Digi-Keyはこれまで数万社のスタートアップ企業と関わってきており、スタートアップ企業の願望や目標実現の妨げとなる一般的な落とし穴や、見えにくい落とし穴をいかに回避するかを学んできました。新しいマイクロサイトとガイドは、こうした障害を克服するための最も優れたリソースのひとつです」と語っている。

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カテゴリー:ハードウェア
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アップルがiOSアプリのデペロッパー支援センターをインドに開設予定

CUPERTINO, CA - SEPTEMBER 09:  Apple CEO Tim Cook models the new iPhone 6 and the Apple Watch during an Apple special event at the Flint Center for the Performing Arts on September 9, 2014 in Cupertino, California. Apple unveiled the Apple Watch wearable tech and two new iPhones, the iPhone 6 and iPhone 6 Plus.  (Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

アップルはインド国内初のデペロッパーセンターを開設する計画について発表(米国時間5月17日)し、インドの重要度を上げている。その新しい「iOS App Design and Development Accelerator」はバンガロール(ベンガルールという名前でも知られている)に位置することになる。2017年早くに開設予定だ。

そのセンターはインド国内でアプリを開発するデペロッパー向けの支援を提供するためのものだ。センターは「デペロッパーをインスパイアし、ベスト・プラクティス(最善の実践方法)を教えます。デペロッパーがスキルを磨けるように支援したり、彼らが開発しているiOSプラットフォームのアプリのデザイン、クオリティー、パフォーマンスを変革できるように支援します」とアップルは言う。

アップルは自社で選抜したiOSアプリのデペロッパーと綿密に取り組んでいる。しかし、センターはインドのデペロッパーコミュニティー内のより多くのデベロッパーにリーチするために設計された。最高のアプリのエコシステムを築くことは、アップルがスマートフォン市場の消費者に対してアピールする1つの方法なのだ。

「インドは世界で最も活気があり起業家精神あふれるiOSデベロップメント・コミュニティー拠点の1つです。バンガロールに新しい施設をオープンすることで、デベロッパーは世界中にいる消費者向けの革新的なアプリ開発を支援するツールが利用できるようになります」と声明においてアップルCEOのティム・クック氏は伝える。

米国の会社は近年インドに注目し続けてきた。その理由はインドのスマートフォン市場が顕著な成長の可能性を示していること、そして売上における中国への依存をいくらか相殺するためだ。

インドは米国を追い抜き、推定2億2000万ものスマートフォンユーザーが存在する世界で2番目のスマートフォン市場となった。それは12億ある人口の一部でしかない。さらに成長する余地があるのだ。米国、欧州、中国のような市場においては売上は停滞しているが、 市場調査会社のGartnerはインドでは少なくともこれから2年間は2桁の成長をとげると見ている。

けれども、アップルの市場シェアは依然として小さい。 最近のレポートによると、平均的な価格より高いアップルのデバイスを買う購買力を持った消費者が多く住む都市部におけるアップルの市場シェアは約5.8%とのことだ。Kantarのデータでは中国におけるスマートフォン売上の約22%をアップルが占めていて、それに比べるとインドの数字は遠く及ばない。

アップルの中国での成功は問題も引き起こしている。アップルが政府からの圧力を受けていることは多くの人に認知されているだろう。中国政府は海外のテクノロジー企業を締め付けていて、アップルが中国のUberのライバルであるDidi Chuxingに10億ドルを投資した背景には、その圧力を緩和したいという考えがあったのかもしれない。また、中国のスマートフォン市場の減速が、アップルの前期純利益のへの失望を招いた主な原因といえる。インドにおけるスマートフォンの市場とスマートフォンの売上シェアを伸ばすことがアップルの主な目的といえる。そして、この新しいデペロッパーセンターはその戦略に適したものである。

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(翻訳:Morimoto Shinya)