Android Wear SDKにウォッチの盤面を自由にデザインできるAPIが登場…それまでは盤面アプリを作るなとGoogleが懇願

GoogleのスマートウォッチプラットホームAndroid Wearは、すでに消費者製品もデベロッパのためのSDKもあるが、盤面のカスタム化がまだ公式にはサポートされていなかった。でも、デベロッパが相当苦労すれば独自の盤面は作れる、という状態だった。そして今日は、9to5Googleの記事によると、Googleのデベロッパヘルパー部門(Developer Advocate)のWayne PiekarskiがGoogle+で、ウォッチの盤面を容易に作るための盤面API(watchface API)がもうすぐ、WearのSDKに加わる、と発表した。

Googleのウェアラブルのプラットホームの中では、Android Wearはぼくの[好き]の一つで、中でもStar Trek LCARSにヒントを得たような思い切ったデザインの盤面がすでに作られていることが、おもしろい。レトロな、文字盤だけのデザインもある。

矩形、円、サイズいろいろ、そして電池寿命に貢献してカードによる通知を正しく行う…Piekarskiによれば、Android Wearがその境地にまで達するためには、Android Lへの移行が必要だそうだ。それは今年の終わりごろだから、盤面APIもそれまで待つのだ。

待つことを、Google自身もお願いしている。Google+の記事の中でPiekarskiは、独自の盤面アプリをGoogle Playストアに出さないでくれ、と懇願しているのだ。盤面APIの公式ローンチまでは、アルファやベータにお付き合い願いたい、と。でもこれまですでに、おもしろいのがいろいろ登場しているのだから、デベロッパたちがおとなしくGoogleの言うことを聞くとは思えないね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


初日のGoogle I/Oはこうだった

GoogleのデベロッパカンファレンスGoogle I/Oが今日から始まり、初日のキーノートはその日開陳されるすべてのニュースの概要を紹介した。それらの中には、まだ”L”としか呼ばれていないAndroidの次のバージョンのプレビューもあり、このバージョンでは、さまざまなスクリーンやデバイスの上でも十分に使えるように、デザインのパラダイムが一新されるようだ。

3時間近いキーノートには山も谷もあったが、でも結局最終的には、相当大量の、すばらしい新機軸が披露された。またステージ上で紹介されただけではデベロッパたちですらわかりにくいと思われる話題についても、紹介と説明に長時間が割かれた。デスクトップとモバイルと車とユーザの“腕”の上などなどで、AndroidとChromeを統一するというビジョンも素描された。それはしかし、ソフトウェアをいろんな多様な用途にまたがって翻訳しながら使っていくといった、無理で無骨なやり方ではない。

全体としては、なかなか感動的だった。年商数十億ドルという巨大企業が、巨費を投じてクールなものを見せてくれるのだから、それも当然。でも今日の勝者は、ボール紙で作ったヘッドセットだったかもしれないな。


〔以下、日本語訳のある記事は、リンクが日本語記事へのリンクになっています。〕

Google Fit Warms Up(Googleがフィットネスに進出)

The Elephants In The Google I/O Room: Glass And Plus(登場しなかった巨象: Google+とGoogle Glass)

Google I/O Attendees Gifted Brand-New Android Wear Smartwatches(来場者がもらったおみやげはAndroid Wearのスマートウォッチ)

Google Acquires Mobile Testing Platform Appurify, Will Keep It Open On iOS And Android(モバイルアプリの試験を自動化するAppurifyを買収)

Google’s Cloud Platform Gets New Tools For Monitoring And Debugging Apps(Google Cloudにモニタリングとデバッグのツールを導入)

Google Launches Cloud Dataflow, A Managed Data Processing Service(管理サービス付きのデータ処理サービスCloud Dataflowを立ち上げ)

Update: A Second Protestor Has Interrupted Google IO(第二の抗議者がI/O会場に乱入)

Chromecast Update Introduces An AirPlay-Like Android Mirroring Feature, Photo Backdrops And More(ChromecastがAirPlay的にアップデート)

Google Will Soon Bring Android Apps To Chrome OS(AndroidアプリがChrome OSへ)

Google I/O Protester Stopped The Conference Claiming To Be Jack Halprin Eviction Victim(自宅の強制立ち退きをGoogleのせいにする抗議者が闖入)

Google Announces Android Auto, Promises Enabled Cars By The End Of 2014(完全音声制御の車載用Androidを発表)

Google Blurs The Line Between Web And Native Apps On Android(Webとネイティブの区別が薄れる)

Google Introduces Android TV, Its New Platform For Smart TV Apps And Navigation(スマートテレビアプリAndroid TVを紹介)

Google Shames Apple’s iOS For Adding What Android Did Years Ago(iOSはAndroidより5年後れている、という主張)

Google Launches Full Android Wear SDK, Lets Developers Create Custom UIs And Access Sensors(完成度の高いAndroid Wear SDKをローンチ)

The First Android Wear Smartwatches Will Go On Sale Today(初のAndroid Wearスマートウォッチが今日発売)

Google Unveils New Cross Platform Design Language “Material Design”(クロスプラットホームなデザイン言語“Material Design”)

Google Introduces Android One Program To Bring More Smartphones To Developing Markets(途上国向けの安価なAndroidスマートフォンAndroid Oneを提唱)

Google Now Has 1B Active Monthly Android Users(Androidユーザは10億を突破)

Watch The Google I/O Keynote Here(初日キーノートのビデオ)

Google Makes Its Nest At The Center Of The Smart Home(Nestがスマートホームの核に)

Google Launches Drive For Work With Unlimited Storage For $10/Month(容量無制限のストレージが月額10ドル)

Google Play For Education Goes Beyond Tablets, Now Available For Chromebooks, Too(Google Play For EducationがChromebookにも)

Hands On With Google’s Incredibly Clever Cardboard Virtual Reality Headset(ボール紙で作ったVRヘッドセット)

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))