MicrosoftのWindows 10が1周年―アニバーサリー・アップデートは8月2日にやってくる

2016-06-30-windows10-upcoming-features-sticky_ui

今日(米国時間)MicrosoftはWindows 10のAnniversary Updateが8月2日に公開されると発表した。Windows 10の発表から1周年を記念する大型アップデートに含まれる多数の新機能は、一般ユーザー、エンタープライズ・ユーザーともに大きな大きなメリットがある。

Microsoftはまた同時に、Windows 10は現在3億5000万台のデバイスで作動しており、ユーザーの延べ使用時間は1350億時間に上っていることも明らかにした。この5月の発表では、Windows 10搭載デバイスの数は3億台だったから大幅に増加していることがわかる。

もっともアップデートの公開日として8月2日が選ばれたのはやや奇妙な印象を受ける。Windows 10への無償アップグレードが終了するのが7月29日で、アニバーサリー・アップデートの公開より数日前になっている。Microsoftは無償アップグレードの期間を延長する意思はないようだが、実はWindows 10が発表されてから正確に1周年となるのは7月29日だ。

私はWindowsの上級ディレクター、Lisa Gurryにこの点を尋ねてみた。Gurryによると、Microsoftが29日にメジャー・アップデートを発表しない理由は、「金曜日でもあり、Windowsチームは細部の仕上げのためにできるだけ時間が欲しいからだ」ということだ。Gurryはまた「無償アップグレード終了の日付は1年前から公表されているので動かすことはできない」と述べた。日付の選択の理由としてはやや弱いような気もしたが、ともあれ、アニバーサリー・アップデートは8月2日にやってくる。

エンタープライズ・ユーザーにとっては新バージョンで多数のセキュリティー機能が追加されていることが重要だろう。これには脅威からの保護機能が強化されたWindows DefenderやWindows Information Protection Serviceが含まれており、企業データの安全な運用に貢献するはずだ。

ただし新機能の大部分は一般ユーザーをターゲットとしている。たとえば新しいCortanaはユーザーがいちいちコンピューターにログインしなくても質問に答えてくれる。たとえば頻繁に利用する飛行機の便があれば、Cortanaはそれも覚えていてすぐに教えてくれる。またユーザーはWindows Inkで素早くメモを取ったりスケッチを描いたりできるようになった。またデジタル付箋を文書やサイトに貼ることもできる(これは新しいEdgeブラウザの機能強化のおかげだ。Edgeの省エネ性能は一層向上し、比較的少数だがサードパーティー製の拡張機能もサポートするようになった)。

Gurryはまたアニバーサリー・アップデートには学校、教育機関向けの新機能も多数含まれることを強調した。 ChromebookやiPadが教育機関に浸透する中、MicrosoftはWindows 10ノートの教育現場での普及に力を注いでいるようだ。 新しいWindows 10では学級向けのセットアップが容易になる他、専用のWindowsストアが用意され、大量の図書やテストの素材の利用、共有ががこれまでより簡単になる。またノートパソコンをテスト用に用いるための設定(コピー&ペーストを無効にするなど)も用意された。

Xbox Oneのユーザーもいくつかアップデートを期待できる。いちばん目立つのはCortanaがゲーム機に追加されることだろう。さらにXbox Anywhereプログラムでは一度ゲームを購入するだけでXbox Oneと同時にユーザーのパソコンでもプレイができるようになる。Xbox とPCどちらもプレイできる新しいゲームはWindows Storeからダウンロードできる。

〔日本版〕Windows 10の1周年アップデートで追加されるInk、セキュリティーなどの新機能に関してはTechCrunch Japanでもこちらで報じている。Microsoft Edgeブラウザに関する記事はこちら

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+