Googleがカンザス・シティーなどで実施しているGoogle Fiber実験は、いわば夢のインターネットの実現だが、日常のコミュニケーションや緊急通話に関しては伝統的キャリヤの地上回線に頼るユーザーがやはり多い。電話キャリヤや地元のインターネット・プロバイダと完全に縁を切れるようにするために、Googleは近くFiberの契約者向けに固定電話回線サービスの提供を始める。
月10ドルの追加料金(残念ながら電話器本体は含まれていない)で契約できるFiber Phoneでは、ユーザーは(いや、先進的なTechCrunchの読者のことではない。一般の人々のことだ)これまでの地上回線の電話でできたことがすべてできるようになる。これまでIP電話は受信に使われる場合がほとんどだった。
Googleはこの追加契約をさらに有利にするために、サーバーがGoogleクラウド上に置かれているために可能なのだが、いくつもの高度な機能を付加するとしている。そもそも固定電話ではめったに使われないような機能が多いが、それでもユーザーには歓迎されそうだ。Fiber Phone はアメリカ国内への通話は無料、フィルター機能、ブロック機能を搭載し、ボイスメールの文字起こしもできる。固定電話への着信は(押し売りセールスの電話もろとも)モバイルに転送してくれるという。
いまさら固定電話とはアナクロニズムにも思えるが、Google地域の主要な、あるいは唯一のコミュニケーション・プロバイダの地位を狙っているなら、この拡張は効果があるだろう。一方で、料金の支払が複雑化するのを嫌うというだけの理由で地域の古臭く遅い電話回線を切り替えようしないユーザーも存在する。
この固定電話がどこでサービスを開始するのかまだ不明だが、GoogleによればFiber Phoneは将来はGoogle Fibeが利用できる全都市に拡大されるという。詳しいアップデートはこちら。
画像: Google
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)