ドローンのスピードレース主催のDrone Racing Leagueが早くも53億円超のシリーズC調達

最近の2年ぐらいで、企業のドローン利用がとても盛んになってきたが、今度はドローンをエンターテインメントに使おうというスタートアップがビッグな投資を調達している。

そのDrone Racing Leagueと名乗るスタートアップは今、シリーズCで5000万ドル(約53.5億円)を調達しようとしている。今日発行されたSECのドキュメントがそう言っている。同社はそのうちの2600万ドルをすでに調達していて、今は残りの完了を目指している。主な投資家はLux CapitalやRSE Venturesなどだ。

TechCrunchはいま、Drone Racing Leagueにコメントを求めている。

同社はこれまでに、Sky、CRCM Ventures、Hearst Venturesなどから3200万ドルを調達している。そのシリーズBの2000万ドルは2017年に完了した

このスタートアップは、名前が示すようにドローンのスピードレースがビジネスだ。ドローンにはそんなエキサイティングな面もあることに着目して2015年に創業された同社は、空飛ぶFormula-1レースのスリルを味わえるリーグを作ろうとしている。

TechCrunchは2016年に同社の取り組みと、それを取り巻く熱心なドローンレースのファンたちを取材した。選手は自作のハードウェアを時速150km近くの速度で飛ばし、試合は空の倉庫や本格的なスポーツアリーナ行われる。レースの実況は、NBC SportsやTwitter、Sky Sports、FOX Sports Asiaなどで行われている。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Drone Racing Leagueのレース用プロトタイプドローンがドローンの速度のギネス世界記録を達成

総重量わずか800グラム足らずのドローンが、無茶馬鹿モード(Ludicrous Mode)のTeslaの最高速度よりも速く飛ぶ。

昨日(米国時間7/13)は、Drone Racing Leagueがドローンの飛行速度のギネス世界記録に挑戦した。その正式のカテゴリーは、「電池を動力とする遠隔操縦クァッドコプターの最速対地速度」だ。

そのDRL RacerXと呼ばれるドローンの、最高設計速度は179.6 MPH(時速289キロメートル)だ。

測定はニューヨーク郊外の原っぱで行われ、ギネス世界記録の公式判定員まで招(よ)んできた。測定はドローンを長さ100メートルのコースの往復飛行数回で行われ、その平均を公式記録とした。そしてその公式世界記録は、163.5 MPH(時速263キロメートル)となった。

世界記録とは言っても、まだこのカテゴリーは先行記録がない。でもギネスの本部は、記録として載るためには128 MPH(時速206キロメートル)以上、と定めている。

記録を取得するために使われたドローンは、レースに使われるのと同じではない。レース用はRacer3と呼ばれ、最高速が85 MPH(時速137キロメートル)だ。でもこのプロトタイプのRacerXはRacer3と同じコアプラットホームだから、今後RacerXと同じ速度の、公式レースに使えるぐらい安定の良いドローンを、量産することも可能だ。

今回のプロトタイプドローンは(プロペラの回転速度46000RPM)あくまでも記録のため、そしてDRLのドローンの将来性を示すことが目的だった。今回の測定のための飛行では、一度だけ、加速を最大にしたときバッテリーの過熱でドローンが炎上したが、もちろん本物のレースではあってはならないことだ。

Drone Racing Leagueは最近シリーズBで2000万ドルの資金を、テレビ放送ネットワークSkyとLiberty Media Corporation(Formula 1のオーナー)から調達した。次のシーズンは7月20日に始まる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

ドローンレースを主催するDRLがシリーズBで2000万ドル調達

Drone Racing Leagueは米国時間12日、シリーズBで2000万ドルを調達したと発表した。リード投資家はイギリスのテレコミュニケーションズ企業であるSkyLiberty Media Corporation(F1の興行権をもつ企業)、Lux Capitalだ。

Drone Racing League(DRL)はこれまでに3度の資金調達を実施しており、合計で3200万ドルを調達している。Allianz(DRLのタイトルスポンサーでもある)とWorld Wrestling Entertainmentなどの新規投資家も今回の調達ラウンドに参加している。

知らない人のために述べておくと、DRLはアマチュア・ドローンレーシングの流行をうけて2015年に設立された団体だ――今ではこの領域で確固たる地位を確立している。昨シーズンは7500万人以上のドローンファンがDRLのレースを観戦した。視聴チャネルとしてオンラインとESPNとの提携で放送されるTV番組がある。

DRLが新しく調達した資金から恩恵を受けるのは確かだが、創業者兼CEOのNicholas Horbaczewski氏によれば、今回の資金調達ラウンドが実現したのは、DRLが投資家と戦略的な共同ビジネスを行うことを望んだ結果だという。

例えば、Liberty Mediaは世界中のスポーツエンターテイメントとブロードキャスティング業界にコネクションを持っている――同社はLive Nation、Sirius XM、Atlanta Bravesなどの株式を保有する企業だ。また、Liberty MediaはF1の興行権をもつフォーミュラーワン・グループも買収している。具体的なことはまだ発表されていないが、DRLとFormula 1が非常に似たビジネスモデルを持っていることを考えれば、この2つが何らかのかたちで共同ビジネスを行う可能性は高いだろう。

DRLの2017年シーズンは6月20日に開幕する。ESPNのほか、SKY Sports、DisneyXDなどのTVネットワークでも放映される予定だ。40カ国で放映された昨年に比べ、今年は75カ国以上で放映されるという。

DRLのレース映像は生放送ではないのだが、Horbaczewski氏によれば、まだ始まって間もないレーシングリーグにとってはこの方が良いのだという。実際にレースが行なわれた時間よりも遅れて放送することで、異なるタイムゾーンに住むユーザーにコンテンツが行き届くようにしているのだ。また、こうすることでDRLは戦略的に放映スケジュールを組み立てることができ、ESPNやSkyが放送する他のスポーツイベントと時間帯が被らないようにすることが可能だ。

しかし、すべてのレースが”ライブ”で撮影されているのは確かであり、DRLがより多くのモメンタムを獲得すれば、将来的に彼らが生放送に踏み切る可能性は多いにある。

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(翻訳:木村拓哉 /Website /Facebook /Twitter