電動自転車メーカーのCowboy(カウボーイ)が、新製品となるCowboy 3を発売した。比較的小さなアップデートだが、新規の顧客を開拓する効果はありそうだ。当初の注文分は7月の終わりには配送される予定。Cowboy 3の価格は、前任機からやや上昇して、2290ユーロ、または1990ポンド(約27万3500円)となっている。
Cowboy 3の外観は、昨年私がレビューしたCowboy 2(未訳記事)と比べて大きくは変わらない。フレームはアルミ製の三角形で、薬のカプセルのような形のライトを内蔵している。ハンドルバーは、相変わらずマウンテンバイクのように、完全にまっすぐなものだ。
前世代のモデルと大きく異なるのは、ゴムとガラス繊維でできていたベルトを、カーボン製ベルトに変更したこと。耐久距離は3万kmに延びている。
これまでのモデルと同様、モーターによるアシストをコントロールするためのギアやボタンはない。ペダルを踏み始めると、モーターアシストが自動的に作動する。
ただし、新しいバージョンではギア比が変更され、少し低くなった。つまり、信号で止まったりした後、楽に再スタートできる。その半面、最高速度の点では不利になるはずだ。というのも、モーターによるアシスト機能が働くのは法律に定められた一定の速度までで、それ以上のスピードは人間の足が頼りとなるからだ。
ホイールとタイヤも微妙に変更されている。これまでの既製品のPanaracerタイヤの代わりに、パンク保護層が入った特注のタイヤを採用した。リムも大きくなっている。
サドル、油圧ブレーキ、ブレーキパッドは変更されていない。Cowboy 3は、相変わらず取り外し可能なバッテリーを搭載している。これは、VanMoofや、最近登場したGogoro Eeyoなどの電動自転車はがいまだに採用していない特徴だ。総重量は16.9kgで、現状では、3色が用意されている。ブラックと濃さの異なる2種類のグレーだ。
既存のCowboyのオーナーも含めて、新しいアプリのダウンロードも可能となり、いくつかの新機能が利用できるようになった。たとえば、自動ロック解除をオンにしておけば、アプリを起動した状態でなくても、スマホを持って自転車に近付けば、自動的にロックを解除することが可能となる。
また盗難検出機能では、自転車が動かされると、すぐにユーザーに通知が届く。さらに衝突を検出すると、緊急連絡先に通知する機能や、空気の品質を計測して表示する機能も利用できるようになった。
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(翻訳:Fumihiko Shibata)