イーロン・マスク氏が「StarshipのSN8プロトタイプはノーズコーンを搭載し高度約18kmの帰還飛行を試みる」と発言

イーロン・マスク氏は、テキサス州ボカチカの施設で開発中のSpaceXのロケットであるStarshipの将来のテストについていくつかの詳細を明らかにした。最近SpaceXは、2つの以前のStarshipのプロトタイプ、SN5とSN6の短い、150m(500フィート弱)のテスト飛行を完了している。マスク氏によると現在「約1週間」での製造が予定されているSN8は、フラップ(下げ翼)とノーズコーン(先端部分)を備えており、最終的にははるかに高い高度での試験打ち上げを目指している」という。

SpaceXが過去数週間に実施した、いわゆる「ショートホップ」テストに利用したプロトタイプは、フルサイズだが実際のドーム型のノーズコーンの代わりに同じ重さの重りが取り付けられていた。もちろん、最終的な宇宙船Starshipの上部にノーズコーンが備わり、積載されたペイロードを保護する。SN5とSN6は穀物サイロとよく比較されるが、ノーズコーンの両側には飛行制御に役立つ大きな制御フラップがない。マスク氏によると、SN8には両方が搭載される。

今回の試作機もこれまでと同じ初期テストと、その前段階のテストを受けることになっており、これには地上噴射やその他の地上での点検が含まれ、その後に別の地上噴射(Static Fire)を発生させ、最終的には6万フィート(約18km)の高度まで飛行した後、地上に戻って制御された着陸を試みる。
SpaceXは、マスク氏の初期の予測に比べて、Starshipの開発のペースが遅れている。

SpaceXは、マスク氏の最も初期の楽観的な予測と比べてStarshipの開発では遅れをとっている。しかし、同氏はスケジュールに関して過度に楽観的な予測をしていることで知られており、過去に何度も自分に言い聞かせていた。

ロケット開発は困難を極めることが知られているので、今回の初の高高度飛行の試みも失敗に終わる可能性もある。特にSpaceXは、迅速な反復を重視した開発プログラムが特徴で、さまざまなプロタイプの世代から得たさまざまな教訓を取り入れ、同時開発のプロトタイプを作りながら以前の失敗から学ぶことができる。そして、マスク氏の狂ったようなスケジュールには追い付いていないかもしれないが、同社の計画は非常に早く進んでいる。

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イーロン・マスク氏が「テスラ車が搭載するHEPAフィルターを使った高性能家庭用空調システムをいつか開発する」と発言

Elon Musk(イーロン・マスク)氏は以前、Tesla(テスラ)車が誇る「生物兵器防衛モード」を自慢していたが、これは高効率HEPA空気濾過のおかげもあって、悲惨な状況に直面しても車内に高品質な空気を提供できるよう設計されている。マスク氏はTwitterで、いつか家庭用の空調システムに同様の空気濾過システムを提供したいと投稿した。

テスラは主に自動車メーカーだが、SolarCityの買収、ソーラーパネルを組み込んだ屋根用部材の生産、家庭でのグリーン電力源から発電した電力を貯蔵するためのテスラバッテリーのビジネス構築のおかげで、すでに家庭用エネルギーと発電のビジネスにも参入している。

住宅建設や他のインフラ部分に参入する動きはまだないようだが、冷暖房の供給源にもよるが、住宅全体のエネルギー商品の大きな部分を占めているため、実際のところ空調(HVAC)システムは同社の事業の拡張に寄与するだろう。

John Mackey:イーロン・マスクがテスラに「バイオハザードモード」を搭載したときは、ふざけているだけだと思っていた。車がおならをしながら走るんだから。しかし、これは私たちの家の空気の質だから、天才イーロンの勝ちだ。窒息しないように車に乗って行く。

家庭用HVACの効率を高めることは、真のオフグリッド(またはほぼオフグリッド)の自給率の達成を容易にするのに役立つと思われるため、ほかのテスラのホームエネルギー製品を消費者にアピールできるという利点もある。

同社のHEPAフィルターに関しては、ジョークのような名称であるにも関わらず、実際にテスラは生物兵器防衛モードを非常に真剣に考えている。2016年の同社ブログ記事では「標準的な自動車用フィルターの10倍の効率」というHEPAフィルターの主張を裏付ける試験データとともに、システムの設計に何が使われたかを詳細に説明している。記事では山火事について言及していないが、テスラは「ラッシュ時のカリフォルニアの高速道路、臭い湿地帯、カリフォルニアのセントラルバレーの牛の牧草地、中国の大都市」への対応を課題に挙げている。

現在、米国西海岸の大部分を荒廃させている山火事は、環境条件が気候変動の影響を受け続けているため、今後さらに悪化すると多くの専門家が予測している(CapRadio記事)。この状況を踏まえ、かつ顧客の生態系への影響を中和または低減する幅広い製品を提供するというテスラの大きなビジデス目標を考えると、より効率的で効果的な家庭用HVCA製品は、同社の業務における専門知識から大きく外れていないように思える。

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テスラが最大5300億円の新規株式売り出しを発表、株価は3月中旬から598%上昇

Tesla(テスラ)は米国時間9月1日、最大50億ドル(約5300億円)の新規株式を売り出すと発表した。同社の株価が過去にない上昇を続けていることを受けた動きだ。

同社は、米証券取引委員会に提出した申請書の中(Teslaリリース)で「成行注文」提供プログラムを通じて「その時々に」株式を売る、とした。Goldman Sachs(ゴールドマンサックス)、BofA Securities(バンク・オブ・アメリカ・セキュリティズ)、Capital Inc.(キャピタルインク)、Citigroup Global Markets Inc(シティグループ・ グローバル・マーケッツインク)、Morgan Stanley(モルガン・スタンレー)などがテスラの意向を汲んで株式を販売する。

テスラ株は9月1日、ニュースを受けて下落して始まった。午前中に4.25%安になり、その後戻した。記事執筆時点での株価は株式分割後の価格で0.34%安の469.40ドル(約4万9700円)だ。

同社は新たに調達することが予想される資金の詳細な計画は示さなかった。その代わり、申請書の中で「財務のさらなる強化と一般事業目的」に使うつもりだと述べた。

新たな資金の注ぎ込み先はたくさんあるだろう。同社は日々のオペレーションに加え、ベルリンやオースティン近くの工場を含むいくつかの建設プロジェクトを抱える。

同社は急上昇中の株価の力を最大限引き出すためにすでに動いていた。2020年8月に役員会は、株式1株を5株に分割することを承認した。分割の発表は、このところテスラ株が急上昇していたのに続くものだ。

8月31日に1株が5株に分割されるのを控え、同社の株価は8月28日に2213.40ドル(約23万4500円)をつけた。分割後の取引開始価格は444.61ドル(約4万7100円)。個人投資家がチャンスとばかりに飛びつき、これまでより小さい価格でもテスラ株の勢いは削がれなかった。分割後の株価は8月31日に12.6%上昇し、498.32ドル(約5万2800円)で引けた。

1年前、テスラ株は227.45ドル(約2万4100円)だった(分割調整価格では45ドル、約4770円)。2020年3月までは上昇と下落を繰り返していたが、その後上昇トレンドに乗った。3月18日以来、テスラの株価は598%上昇した。

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カテゴリー:モビリティ

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イーロン・マスク氏創業のNeuralinkが開発した脳手術ロボットの詳細

Elon Musk(イーロン・マスク)氏によるNeuralinkのプレゼンテーションは、あくまでも科学が主役だが、人間の脳をコンピューターが推理するという彼のこの企業では、同社が披露した外科手術ロボットが単独で脚光を浴びた。ポリカボネート製で丸みを帯びたSF的なデザインの脳手術ロボットは、ビデオゲームの「Portal」に登場しきそうだが、実際にはバンクーバーの工業デザイン会社であるWoke Studioの作品だ。詳しくいうと、Neuralinkのエンジニアや科学者が基礎となる技術を開発しているが、Woke Studioがロボットの外見とユーザー体験をデザインした。プレゼンテーションで披露された耳の後ろにつける通信端末も、Wokeが作ったものだ。

Neuralinkのロボットは清潔さに配慮した純白で(Woke Studioによると無菌性を確保するためにも純白)、弧を描くラインや滑らかな表面をが特徴で、その外見は高度な技術力を示していると同時に、人の気持ちをほっとさせるような、親しみやすい要素もある。

「マシンが動いているとき患者は起きていないと思われるが、しかしそれでも、イーロン・マスク氏のポートフォリオにある象徴的なマシンでありながら、親しみやすいロボットのデザインにすることは重要だった。また衛生やメンテナンスの面での医学的要件も極めて多く、オペレーターに安全でシームレスな使用感を与えることも必要だった」とプレスリリースでは語られている。

Woke Studioによると、Neuralinkの外科手術ロボットは主要なパーツは3つある。ヘッドとボディとベースだ。ロボットのヘッドはヘルメットに似た部分で、それが実際に患者の頭を保持する。中には手術針のガイドや、患者の脳をマップするためのカメラやセンサーが内蔵されている。内側のミント色も含めて、この部品の設計意図はロボットに「擬人化された性格」を与えて、手術過程の侵襲的な性質から気持ちをそらすことだ。ヘルメットの内側には使い捨ての袋があり、滅菌処理用に使われる。

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Neuralinkのロボットのボディは後部の盛り上がった組み立て部分で、そこにロボットの動作に必要なパーツがすべて収められている。第3の部品であるベースは、全体を傾かないようにするのが仕事だが、この脳ロボット本体のコンピューターの脳もそこにあるようだ。

Neuralinkはイーロン・マスク氏が設立した企業で、彼が人間の生命にとって潜在的で実存的な脅威と見ているものを軽減することを目的としている。その脅威とは、人工知能が人間より優位に立つことだ。近い将来の目標は、脳組織の損傷によって引き起こされる病状への対処を支援することだが、マスク氏は最終的に、Neuralinkが人間が高度なAIに追いつけるように遅延のない、直接指向入力を提供することによって、人間を支援できるようになることを望んでいる。

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カテゴリー:人工知能・AI

タグ:Neuralink イーロン・マスク / Elon Musk

画像クレジット: Woke Studio

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イーロン・マスク氏が脳インターフェイスNeuralinkの技術をライブ披露、脳モニタリング装置を移植した豚を使って

Tesla(テスラ)やSpaceXの創業者としても知られるElon Musk(イーロン・マスク)氏が設立したNeuralink(ニューラルリンク)は、人間の脳とコンピューティングデバイス間のインターフェイスの新しい種類を開発するため、過去数年間開発を研究を進めてきた。米国時間8月28日、同社は技術のデモを提供した。マスクは氏全体のプレゼンテーションの目的はリクルートであることを表明してデモをキックオフした。資金調達やほかの類いのプロモーションではない。

「我々はお金を集めたり、ほかの何かをしようとしているわけではありませんが、主な目的は、Neuralinkで働くために来て、私たちが製品を結実させるのを助けるために偉大な人々を説得することです。それを手ごろな価格で信頼性の高いものにして、我々が開発して居るデバイスを待ち望んでいる人は誰でもその1つを持つことができるようしたい」とマスク氏。

マスク氏はNeuralinkの技術を一般的に利用できるようにしたいと考えている理由として「記憶喪失、不安、脳の損傷、うつ病、その他の病気の長いリストを含む、時間の経過とともに誰もが何らかの神経学的な問題を抱えることになるからだ」と説明した。もちろん、このようなさまざまな問題の1つの解決策として迅速かつ容易に「解決」できるという明確な証拠はないので、これを同社の合理的な最終目標として見るのは少し難しい。

この目標は野心的なものであり、倫理的、医学的な議論の対象になることは間違いないが、今回マスク氏が実際に示した技術はそうでもなかった。同氏は最初に、Neuralinkが昨年の発表以来のデザインを変更を施したことを明らかにした。物理的なデバイスのプロファイルを小さくして頭蓋骨に取り付けても完全に髪の毛の下に隠すことが可能になったのだ。彼はその大きさを示すために物理的なデバイスを手に持っていた。

続いてマスク氏は、随伴していた飼育員と一緒に近くの檻の中にいた3頭の豚に注目。3頭の豚は、1頭目は未処理で、Gertrude(ガートルード)と名付けられた2頭目には「Link」と呼ばれるNeuralinkデバイスがインストールされていた。3匹目は以前にNeuralinkデバイスがインストールされていたが、その後それが取り除かれた個体だ。

マスク氏は最初、Gertrudeに出てきてもらい、(コメディークラブにいるかのようにバーの高さのテーブルに座っていた)社会的に距離を置いた少人数の観客のためにパフォーマンスをするように説得したが苦労していた。そこでマスク氏は、Gertrudeを紹介する前にLinkを取り除いた3頭目の豚が非常に健康で普通に見えることを示した。

そしてGertrudeに戻ると、LinkがGertrudeが食べ物を探して歩き回っているときに鼻で何かに接触したことを検出したことを、マスク氏は音で再生して視覚的な動きを表示するディスプレイを見せた。

「初期のデバイスでは、約1024チャンネルの各チャンネルで読み取り、書き込みが可能で、バッテリーの持続時間は1日中。ひと晩で充電でき、かなり長い連続使用時間を実現しているので、スマートフォンに近い感覚で利用できる」とマスク氏。「これは重要なことだ。なぜならLinkはスマートフォンに接続し、その専用アプリケーションはそのスマートフォンにインストールされており、Linkは基本的にBluetooth Low Energy(低電力無線通信)であなたの頭の中のデバイスと通信するからです」と続けた。

マスク氏は、同社が7月に米国食品医薬品局(FDA)からこのBreakthrough Devices Programという自主的なプログラムへの参加を認められたこと「必要な承認とさらなる安全性試験を待って、まもなく最初のヒトへの移植に向けて準備を進めている」ことに言及し、プレゼンテーションの準備部分を締めくくった。

今回のデモで披露されたのは、豚の脳内の信号からデータを受信する読み取りデバイスに過ぎなかったが、今後は読み取りと書き込みの両方の機能を提供し、前述のような神経学的な問題に対応できるようにすることを目標としている。またマスク氏は、Linkを無事に取り除いた豚を見せたのは、よりよいバージョンが利用可能になれば、時間をかけてハードウェアをアップデートしていく計画であることを強調した。イベント最後の質疑応答で同氏は、Neuralinkはハードウェア自体のコストを最小限に抑え、現在のウェアラブルデバイスのように価格を1000ドル(約1万6000円)程度にしたいと語った。

マスク氏はプレゼンテーションの中で、NeuralinkデバイスのLinkを「小さなワイヤーで頭の中のFitbit」と呼んでいた。同氏がLinkを使って実現したいと考えているのは、Tesla(テスラ)車を呼び出す機能や、ビデオゲームのコントロールインターフェース(Starcraftの完全なコントロールを含む)が含まれる。また同氏は「将来Linkのユーザーは『記憶を保存し再生する』ことができるようになると期待している。『これはますますブラック・ミラー(Netflixなど放映中のサスペンス・ミステリー)のエピソードのように聞こえるかもしれない』」と述べた。私が思うに彼らはかなり予測が得意だと思う。同氏は「ロボットの体にメモリをダウンロードできる可能性がある」とまで言った。

最初の臨床試験では、頸髄損傷による麻痺や四肢麻痺の人を対象する計画だ。この技術の有効性と安全性をテストするために、対象となる人々の「少数」を登録する。

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画像クレジット:Neuralink

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(翻訳:TechCrunch Japan)

SpaceXがこれまでで最大規模となる約2000億円を資金調達

米国時間8月18日に米証券取引委員会(SEC)に提出された書類によると、SpaceX(スペースX)は新たに19億ドル(約2000億円)を調達した。最初にReutersが報じている。以前、SpaceXが資金調達中だとBloombergが報じており、今回の調達でSpaceXのポストマネーバリュエーションは460億ドル(約4兆8000億円)になると予想していた。

まだ未公開企業であるSpaceXにとって、今回のラウンドはさほど驚きに値するものではない。Elon Musk(イーロン・マスク)氏が率いるこのロケット打ち上げ会社は2020年初めから資金調達を模索していた。しかし投資家たちからの強い需要を受けて資金調達の規模を拡大した、とBloombergは先週報じている。

今回、募集枠を上回る申し込みがあったようだが、ラウンド参加者については情報は明らかになっていない(Bloombergの報道ではFidelity Investmentsが最大の出資者とされているが未確認だ)。このところの一連の成功を考えると、SpaceXは投資家から巨額出資を引き出すのに絶好の状況にある。

一連の成功には、米国からの打ち上げとしては初となる民間企業による有人宇宙飛行ミッションが含まれる。宇宙飛行士が乗り込んだDemo-2が2020年5月にフロリダから打ち上げられ、国際宇宙ステーションに2カ月滞在したのち宇宙飛行士は今月初めに地球に帰還した。このミッションの成功は、SpaceXが地球と国際宇宙ステーションの間の輸送サービスを定期的に提供できることを意味する。そして民間ツーリストや研究者ら向けの商業宇宙フライトサービスの提供にもかなり近づいた。

また、同社の宇宙船開発も順調で、今月プロトタイプの短いテストフライトを成功させている。加えて、NASAと米政府から打ち上げサービスでいくつかの複数年契約を獲得している。

同社は現在多額の資金を必要とする時期にあり、今回のラウンドもそうした理由によるものだ。巨大な衛星コンステレーションStarlinkの展開にも取り組んでおり、Starlinkの運用が始まればインターネット接続が難しいエリアに住んでいる人々に商業・家庭用のブロードバンドインターネットサービスを提供する。ちょうど8月18日朝、SpaceXはStarlink衛星58基を打ち上げたが、世界中をカバーするという最終目標を達成するにはまだ多くの衛星を打ち上げる必要がある。

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カテゴリー:宇宙

タグ:SpaceX イーロン・マスク Demo-2 NASA Starlink 資金調達

画像クレジット:NASA/Bill Ingalls / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

イーロン・マスク氏がテスラの二要素認証導入は「恥ずかしながら遅れている」と語る

Tesla(テスラ)のCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏は米国時間8月14日に、同社モバイルアプリへの二要素認証の導入が「恥ずかしながら遅れている」と認めた。

マスク氏は8月14日にTwitterのフォロワーからの質問に大して 「申し訳ない。恥ずかしながら遅れてしまっている。SMSや認証アプリを使った二要素認証は現在、最終検証段階だ」と答えている。

マスク氏は2020年4月に、セキュリティレイヤーの強化は「すぐに行う」と述べていた。最初は2019年5月に、二要素認証を追加すると言及していた。その後、二要素認証がテクノロジーの世界で広まっており、テスラのオーナーたちは要求を強めている。

Cybergrade:イーロン、二要素認証はどうなっている? 今、作業しているの? 去年は、ITシステムのオーバーホールが忙しかったようだけど。

Elon Musk: 申し訳ない。恥ずかしながら遅れてしまっている。SMSや認証アプリを使った二要素認証は現在、最終検証段階だ。

二要素認証(two-factor authentication)は二段階確認(two-step verification)とも呼ばれ、パスワードといった自分が知っているものと、スマートフォンのような自分が持ってるものを組み合わせる。それにより、ログインする者が本物のアカウント保有者であることを確かめる。テスラなどの場合は、その車のオーナーであることも確認する。

一部のウェブサイトはテキストメッセージでコードを送ることによって二要素認証を行っている、ハッカーがそのコードを横取りすることもある。もっと安全なのは、セキュリティの専門家が推薦しているオーセンティケーターと呼ばれるスマホアプリを使うことだ。

テスラのモバイルアプリのセキュリティ強化は、緊急の課題でもある。テスラのアプリはオーナーにとって重要なツールであり、彼らはそれを使って車両のさまざまの機能をコントロールする。

Bluetoothが有効になっている場合、テスラのアプリを使えば、ドライバーは自分のスマートフォンをテスラの新型車のキーとして使うことができる。アプリでドアやトランク、フランク(前トランク)のロックやアンロック、HVACシステムをオン、充電をモニタしコントロール、車両の位置確認、サービスのスケジューリングなど数多くの機能がある。

現在、二要素認証はハッカーが盗んだパスワードを使ってユーザーのアカウントに侵入することを防ぐために広く利用されている。ツイートへの返事でマスク氏は「SMS『や』認証アプリを使う方法を確認している」と述べており、今のところテスラの二要素認証がSMSを使うのか、それともスマホのアプリを使うのかはっきりしていない。

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カテゴリー:セキュリティ

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