Googleが今日(米国時間10/11)、ビデオの作者と彼/彼女のスポンサーになりたいマーケターを結びつけるマーケットプレースFameBitを買収したことを発表した。
このところ収益化が重大な関心事になりつつあるYouTubeにとって、これは重要な一歩だ。収益化はYouTube自身だけでなく、個々のクリエイターにとっても気になる問題だから、YouTubeはこれまでもパートナー事業などで彼らの支援を徐々に手厚くしてきたが、しかし今では、クリエイターが広告の売上やビジネスリソースの形で参加するマルチチャネルネットワーク(MCN)の成長が著しい。
FameBitを買収したことによってYouTubeはそういうMCNたちと競合関係になるのか、と思ったが、でもYouTubeのAriel Bardinは、そうではない、と言っている:
クリエイターは企業との関係を自分で選択できるし、また今では多くの優れた企業がクリエイターへのサービスを提供している。今回の買収によっても、そのことは変わらない。弊社が期待するのは、FameBitの自由で民主的なマーケットプレース上で、大小さまざまなクリエイターたちが直接、企業との関係を築き、MCNのように優れた技術的ソリューションを提供していくこと、そしてまた、エージェンシーが、クリエイターたちと企業パートナーとの有意義なマッチングをみつけることだ。
FameBitは、ロサンゼルスのスタートアップスタジオScience, Inc.が支援していた。FameBitのCEO David Kierzkowskiから昨年聞いた話によると、このマーケットプレースが対象にするのは主に“ロングテイルからミッドテイルにかけてのクリエイターたち”で、MCNたちの関心を集めているYouTubeの大物スターだけを相手にするわけではない、という。
今日の発表声明でKierzkowskiと彼の協同ファウンダーAgnes Kozeraは、彼らのプラットホームがこれまで25000の企業スポンサーつきビデオで利用されたことと、FameBitは買収後も今後当分、独立企業としてやっていく、と述べている。買収の価額等は、公表されていない。