IT企業のIPOにとっては最悪の年だ。これまでにIPOに踏み切ったのはSecureWorksだけで、その結果は芳しくない。
しかし、Acacia Communicationは今日(米国時間5/13)株式を公開し、予測を上回る好調さだ。1株当たり23ドルの価格で、1.035億ドルを調達した同社は、公開初日に30ドルを上回り、時価総額は10億ドルを越えた。
Matrix Partners、Capital Ventures、Summit Partnersらの支援を受けるAcaciaは、堅調な光ファイバー通信事業を静かに構築し、成長を続けると共に利益を上げている同社は、今が上場できる財務状態だと考えた。
「IPO市場は非常に低調で難しい状況だった」とCEO Raj Shanamaugarajは言った。しかし上場することで「さらに大きな機会を追求できる規模が実現できる」。
高速光ファイバー通信による消費者の利益は容易に理解できるが ― Netflixがバッファーするのを待ちたい人はいない ― 業界や政府も光ファイバーの広い普及による効果を期待している。クラウドサービスやスマート都市の拡大には、光ファイバーの速度と力が必要だ ― そして、それはまさにAcaciaがやっていることだ。
Acaciaは、ファイバー市場の大規模部分を受け持っており、長期離接続(6000マイル以上の海底ケーブルを設置している)やデータセンター間の接続等の大規模システムの光ファイバー通信を推進している。同社の提供するスピードは、100~400ギガビット/秒で、クラウドサージスの膨大なデータの高速転送を可能にしている。
Acaciaは、光ファイバー接続を改善するハードウェアの革新もいくつか行っている。同社は、半導体光相互接続装置を開発し、大きくて電力消費も多い従来の装置を置き換え、温度管理も容易にした。同社はさらに、光ファイバーの設置に必要な保守や較正を自動化することによって、光接続の全体コストも引き下げようとしている。
Acaciaは、Nasdaqにティッカーシンボル”ACIA” で登録されている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)