目の前の様子を30秒毎に撮影し続けるライフロギングカメラのMemoto、名前をNarrativeに変更して世界にうって出る準備は完了

スウェーデンのMemotoにとって、Kickstarterの活用は大成功だった。調達目標額の11倍にものぼる額(55万ドル)を調達して、無事、ライフロギング用カメラの生産を開始した。このカメラは身につけて使うことを想定している小さなデバイスだ。カメラ本体にボタンはなく、身につけている間、目の前の写真を撮り続ける。但しこのカメラ、これまでのMemotoの名前を捨て、新たにNarrativeとして世に出て行くことにしたようだ。調達した300万ドルの資金で運営を行っていく。資金を調達して、そして名前を変えて、新たな気持ちで世界に打って出る、という心づもりなのだそうだ。

実のところを言えば、同一ジャンルのサービスで、既にMemotoという名前が使われていることが判明したようなのだ。商標絡みの争いに巻き込まれることを避け、Narrativeという名前に変更することにしたというわけだ。潜在的な危機を回避したことで、今後は大手を振ってプロモーションも行えるようになった。また名前を変えることで、カメラ以外のプロダクトにもサービスを広げやすくなったと、肯定的にとらえておいて良いのではないかと思う。

カメラの名前は変わったが、しかし外見は以前から変わらない。プレオーダーをしている人も、ちゃんとイメージ通りのものが届くので心配はいらない。プロダクトは予定通り、そして会社にはKickstarterで獲得した資金以外にも資金が注入された。サンフランシスコのTrue Ventures主導による300万ドルのラウンドが完了したのだ。True Venturesはこれまでにも、MakerBotやFitbitなどのハードウェアスタートアップに資金を提供してきた。そういえばNarrativeはフィットネス部分以外について「データ化」(quantifying)する目的があるわけで、Fitbitに似ていると言えるかもしれない。ちなみに今回のラウンドにはLDV CapitalおよびロンドンのPassion Capitalも参加している。Passion CapitalはこれまでにEyeEmやLoopcamにも出資した経験を持っている。

Narrative Clipは、11月から予約購入者に向けて出荷される。また、初期ロット版もグレイ、ホワイト、オレンジに関してはまだオーダー可能となっている。このカメラは30秒毎に写真を撮り続ける。そして位置情報や時刻情報と一緒にネットワーク上にデータを送る。後にサイト上から閲覧したり共有することができるようになっている。写真は5メガピクセルで、バッテリーは充電式で2日間動作するようになっている。

Kickstarterで人気を集めたプロダクトの名前を変更するというのは、確かにある面ではマイナスであったかもしれない。しかしライフロギング用のカメラというのは、まだまだ新しい存在だ。おまけにまだ出荷すらしていない状態だった。そういうことを鑑みるに、名前の変更がマイナスの要因となるようなことはないと言っても良いだろう。ワーキングプロトタイプで撮影した写真を見ると、こうした「自動撮影」によるソーシャルフォトというのもなかなか面白いものとなるケースが多そうだ。きっとあらゆるケースで使ってみようとするであろう最初のユーザーたちが、どのように使うのかを楽しみに見てみたいと思う。

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(翻訳:Maeda, H


Mono(C#+.NET)でモバイル開発プラットホームの支配をねらうXamarinが好調に乗ってシリーズB$16Mを獲得

iOSとAndroidとOS XとWindowsのネイティブアプリケーション/アプリを(C#で)クロスプラットホームに開発するためのプラットホームXamarinが今日、シリーズBの資金調達を発表した。金額は1600万ドル、主幹投資会社はLead Edge Capitalだ。シリーズA(1200万ドル)のときの投資家Charles River Ventures、Ignition Partners、それにFloodgateも、このラウンドに参加した。これでXamarinの資金調達総額は2800万ドルになる。

Xamarinは主に、企業によるモバイルアプリの開発の簡易化を狙っている。同社の今日の発表ではデベロッパコミュニティの規模が35万人を超え、有料会員のデベロッパは2万名いる。つまり同社は今、好調である。今年の初めにXamarinは、同社としては初めてのデベロッパカンファレンスを開催し、そのチケットはすぐに売りきれた。また今年は、モバイル用のUIをテストするプラットホームをはじめ、数々の斬新なプロダクトをローンチした。

CEO Nat Friedmanの話では、今回の資金は主にデベロッパプラットホームに投じていく。“とくに、既製品のコンポーネントやアプリを増やし、デベロッパがそれらを再利用してすばらしアプリを短期間で作れるようにしたい”、という。また、上述のTestCloudにも資金を投じたい。年内に営業スタッフを倍増することも、計画中だ。

今日の声明文の中でFriedmanは、“やがてすべてのビジネスプロセスおよび顧客との対話がモバイルデバイス上で行われるようになる”、と言っている。そして、“Xamarinのユニークなアプローチ、すなわち複数のデバイスプラットホームのための完全なネイティブアプリを企業が迅速に提供できる方式は、とてつもなく大きな売上増と市場における強い勢いを招いている。この成功と、時宜を得たシリーズBのラウンドが組み合わさることにより、弊社の将来の爆発的な成長のための基盤が形成される”、のだそうだ。

彼はまた、投資家からの投資案件はいろいろあるけれども、今回のラウンドの目的は“Xamarinをモバイル開発の市場を支配する位置つけることが目的だった”、と言う。彼の主張では、モバイル向けの開発プラットホームの中でいちばん急速に成長しているのがXamarinだそうだ。“今回のラウンドは、その炎の勢いにさらに油を注ぐことになる”、と。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Mono(C#+.NET)でモバイル開発プラットホームの支配をねらうXamarinが好調に乗ってシリーズB$16Mを獲得

iOSとAndroidとOS XとWindowsのネイティブアプリケーション/アプリを(C#で)クロスプラットホームに開発するためのプラットホームXamarinが今日、シリーズBの資金調達を発表した。金額は1600万ドル、主幹投資会社はLead Edge Capitalだ。シリーズA(1200万ドル)のときの投資家Charles River Ventures、Ignition Partners、それにFloodgateも、このラウンドに参加した。これでXamarinの資金調達総額は2800万ドルになる。

Xamarinは主に、企業によるモバイルアプリの開発の簡易化を狙っている。同社の今日の発表ではデベロッパコミュニティの規模が35万人を超え、有料会員のデベロッパは2万名いる。つまり同社は今、好調である。今年の初めにXamarinは、同社としては初めてのデベロッパカンファレンスを開催し、そのチケットはすぐに売りきれた。また今年は、モバイル用のUIをテストするプラットホームをはじめ、数々の斬新なプロダクトをローンチした。

CEO Nat Friedmanの話では、今回の資金は主にデベロッパプラットホームに投じていく。“とくに、既製品のコンポーネントやアプリを増やし、デベロッパがそれらを再利用してすばらしアプリを短期間で作れるようにしたい”、という。また、上述のTestCloudにも資金を投じたい。年内に営業スタッフを倍増することも、計画中だ。

今日の声明文の中でFriedmanは、“やがてすべてのビジネスプロセスおよび顧客との対話がモバイルデバイス上で行われるようになる”、と言っている。そして、“Xamarinのユニークなアプローチ、すなわち複数のデバイスプラットホームのための完全なネイティブアプリを企業が迅速に提供できる方式は、とてつもなく大きな売上増と市場における強い勢いを招いている。この成功と、時宜を得たシリーズBのラウンドが組み合わさることにより、弊社の将来の爆発的な成長のための基盤が形成される”、のだそうだ。

彼はまた、投資家からの投資案件はいろいろあるけれども、今回のラウンドの目的は“Xamarinをモバイル開発の市場を支配する位置つけることが目的だった”、と言う。彼の主張では、モバイル向けの開発プラットホームの中でいちばん急速に成長しているのがXamarinだそうだ。“今回のラウンドは、その炎の勢いにさらに油を注ぐことになる”、と。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


自転車シェアサービスを展開するSocial Bicycles、事業拡大のために110万ドルの資金を調達

自転車共有サービスを展開しているSocial Bicyclesをご存知だろうか。このSocial Bicycleがこの度、さらなる業務展開を行うために、110万ドルの資金を調達した。ちなみにSocial BicyclesはRyan Rzepeckiが指揮を執る企業だ。

ラウンドをリードしたのはNew York AngelsのDavid Roseで、Esther Dyson、Amol Sarva、そしてKarl Ulrichも参加している。David RoseおよびBrad Higginsは取締役に就任する。

サービスを開始したのは2011年のことだった。当初はKickstarterプロジェクトとして始まった。そして12月にサンフランシスコ空港地域でもサービスを開始。翌3月にはUniversity of Buffaloにもサービスを展開している。

以来、Social Bicyclesはニュージャージー州のホーボーケン(Hoboken)における自転車シェアシステムの構築をサポートしている。またフロリダ州のセントピーターズバーグ(St. Petersburg)にてもサービスを展開するために、300台の自転車を調達しているところだ。

自転車にはGPSシステムが内蔵され、ロック解除は携帯電話を利用して行う仕組みとなっている。自転車はたいていの場所に乗り捨てることができ、必要な場所で登録自転車を見つければいつでもアプリケーション経由からロックを外して利用することができる。こうした仕組みにより、貴重な歩行者スペースを奪ってしまう自転車共有のためのハブを用意する必要もなく、システムを運用できるようになっている。

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(翻訳:Maeda, H)


3Dプリントと3Dモデリングが利益を生む産業として成り立つか: CGTraderに努力の一端を見る

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3Dプリントと3Dモデリングが世の中の主流に入ってくるにつれて、その市場には小さな選手たちが続々と現れ、また資金の調達も活発化してきた。ここでは、CGTraderというスタートアップを取りあげよう。ここは最初、3Dデザイナーと3Dアーチストたちのマーケットプレースとしてスタートし、最近ではリトアニアのPractica Capitalから20万ユーロ近くを調達した。ファウンダはMarius Kalytis、会社はリトアニアの首都ヴィリニュスにある。

モデルの多くはビデオゲームのクリエイターや、そのほかの3Dマニア向けの、ものすごく細部に凝ったオブジェクトだ。しかし3Dモデルはオブジェクトを限定しないから、CGTraderは、ほとんどどんな仮想オブジェクトでも売るつもりでいる。

3Dモデル産業の大きな問題は、デザイナーやアーチストの印税率が、けたたましく低いことだ。モデルの作者は売上の40〜60%しかもらえないことが多く、もっと欲しければ排他的な契約に縛られる(一般販売ができない)。だから3Dモデルをインターネットで売ることは、デザイナーにとって魅力がなく、そこで業界の成長ものろくなる。しかしKalytisは曰く、CGTraderはフェアで、作者フレンドリーなマーケットプレースだ。

同社の取り分は一律6%、そして作者はこのプラットホームを、カスタマサポートやQ&Aなどの場としても利用できる。

“資金はこのマーケットプレースの技術的な面の充実とコミュニティの構築に使いたい。またデザイナーのための流通チャネルの拡大も重要だ。3Dプリントも、その対象市場になるだろう”、とKalytisは語る。馬の3Dモデルはささやかでも、でもそれだって、3Dプリントが将来利益を生んでいく、あらゆる多様を包括した市場を作るための、積み石の一つだ。

Screen Shot 2013-02-21 at 11.28.07 AM

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))