プライバシー保護に重点を置いたモバイルブラウザーのGhosteryを開発している同名の企業が、Midnightと呼ばれるツールを発表した。これは同社が開発した広告ブロックやプライバシー保護の機能を、すべてのデスクトップアプリケーションに導入可能にするものだ。
Ghosteryが以前にMidnightを発表したとき、社長であるJeremy Tillman(ジェレミー・ティルマン)氏は「ウェブブラウザーと同じ個人追跡技術がメールをはじめとして多くのデスクトップアプリケーションでも使われ始めている」とMidnightの開発動機を語った。なおGhostery自体委は2017年に、ドイツ拠点でアンチトラッキングブラウザーを開発しているスタートアップのCliqzに買収されている。
MidnightはMicrosoft Outlookのようなメールクライアントや、Spotifyのようなエンターテインメントサービスなど、デスクトップアプリケーションの広告やデータトラッカーをブロックするが、同じ意味でGhosteryのエクステンションをサポートしていないウェブブラウザーも保護する。ブロックする、しないはアプリケーションごとに指定できる。
またMidnightにはVPNがあるので、オンラインのアクティビティを暗号化・匿名化できる。ティルマン氏によると、Ghosteryのユーザーの多くがすでにVPNを使っているが、Midnightにも含めたことによって「エコシステムの全体を統合できる」という。Midnightは最初の試用期間が7日で、その後は月額14ドルのサブスクリプションとなる。
MidnightはGhosteryの最も包括的なプロダクトだが、Tillman氏によると無料のブラウザーエクステンションもサポートを続ける。それが新しいユーザーを呼び込む契機になるからだ。
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)