G Suite内で生き残っていたGoogle+がCurrentsに全面切り替え、アプリやリンクもCurrentsに強制アップデート

一般向けのGoogle+は2019年4月にサービスを終了したが、昨年Google(グーグル)がベータ版としてG Suiteに加えたCurrentsは簡単にいえばG Suite向けGoogle+だった。Google+がフル機能のソーシャルネットワークを目指していたのに対し、CurrentsはMicrosoft(マイクロソフト)のYammer(ヤマー)やFacebookのWorkplaceと似ており、企業内の連絡や議論などのビジネス向けに特化している。

ややこしいことに同社は、Currentsのリリース後もG SuiteでGoogle+の運営を続けていた。しかしこのほど、GoogleはG Suiteの管理者にメールを送り、G Suite向けGoogle+が7月6日に受付を停止することを告げた。つまりそれ以降はCurrentsからGoogle+に戻すことはできなくなる。

いわばGoogle+を完全に葬り去ったわけだ。Google+のモバイルアプリは有無を言わせず自動的に Currentsアプリにアップデートされる。既存のGoogle+リンクはCurrentsにリダイレクトされる。

今後、Google+は記憶の片隅や実名を使うことに固執するG SuiteユーザーのCircleのみに生きることになるのだろう。 クリックしても意味がなかった+1ボタン(未訳記事)や興味あるページを集めてくれるはずだったSparks、1年経っても何をしているのか理解されなかったiRpples、 果たされなかった素晴らしいゲームの約束などの思い出だけが残るに違いない。

Currentsは完全にビジネス志向だ。今のところ採用している会社は多くないようだが、マイクロソフトのYammerやTeamsを使っているなら十分に選択肢となるはずだ。一方グーグルは懲りずに別のソーシャルネットワークを発表する準備に入っているのだろう。

2011年以来のGoogle+の歩みをたどりたい場合は「Google+を振り返る」の記事を参照してほしい。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook

Google Play Storeでレビューを書くのに、これからはGoogle+のアカウントは要りません

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これからは、Google+のアカウントがない人でもGoogle Play Storeでレビューを書ける。

Googleは、本誌へのメールでこの件を確認した。この噂を最初に報じたのはAndroid Policeで、そこには読者からの情報もいくつか載っている。

今日(米国時間8/12)の時点では、まだ展開は完了していないようで、私が本のレビューを投稿しようとしたら、Google+のプロフィールの作成を要求された。でも、ほかの人たちはAndroidのスマートフォンから、Google+のアカウントがなくてもレビューを投稿できているようだ。

Googleは昨年あたりから、Google+と同社のその他の製品との関係を変えようとしている。今回の、‘レビューを誰でも書けるポリシー’も、その取り組みの一環だろう。その前には、Google+のアカウントがなくてもYouTubeのコメントを書ける、という大きな変化があった。

Googleのストリームと写真と共有担当VP Bradley Horowitzが、ブログ記事にこう書いている: “Googleにはいろんなものがあるから、一つのアカウントでどれにでもアクセスできた方が便利だ、という声をよく聞く。でもそのためのIDがGoogle+のプロフィールでなければならないのはおかしい、というご意見も、正しいと思う”。

Google+は今年で5年目を迎えるが、今では“歩く屍”と呼ばれている。Googleに8年務めてGoogle+の開発を主導したVic Gundotra が、いなくなったのが大きいね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

“死んじまえGoogle+”–YouTubeの新しいコメント方式を怒るかわゆい歌声

YouTubeユーザの中には、コメントがGoogle+上になったことが嬉しくない人がいる。ある少女は、もっともかわゆくて、もっとも不埒な方法で抗議をした。“うちのサイトを壊しといてそれを統合と呼ぶ/この歌を書いたのは怒りのやり場がほかにないから/死んじまえ、Googleプラァ~~~~ス!”

ぼく的には、コメントをGoogle+に移したことはとっても良いことと思う。いじめや荒らしがなくなり、今の糞溜めを礼節あるディスカッションの場に変えるだろう。しかもコメントは人気順にランクづけされるから、良質なコメントを見る機会が多くなる。

でも、これまで単純に感情をぶつけてきたガキどもには不満だ。Facebookも2006年にNews Feedをローンチしたときはユーザの10%、とくに学生達が、反対した。今ではインターネットの人気サービスの一つだし、Facebookがやみつきになる理由でもある。

YouTubeに最初からあるコメントシステムは、構造があまりに単純なので、同性愛者差別や人種差別の巣窟になってしまった。しかし中には、自分が使い慣れているやり方がなくなるから嫌だ、という人たちもいる。

Emma Blackeryは、変化を無理強いされることが嫌だ、という気持ち、そしてそのほかのYouTube批判を、うまく表現している:

“うまくいくのならとっくにやってたはず/いっそYahooに直してもらったらいいわ”

“見たいビデオが見れないわ/ビデオのレスは殺された/一見(いちげん)さんはコメント残せない/ねぇ聞いてる?Googleさん!/死んじまえGoogle+”

Blackeryは、YouTubeがGoogle+によるコメントをやめることはないだろう、と認める。彼女もそのうち、匿名の汚い発言がなくていいわ、と思えるだろう。でも今のところ彼女は、Googleがコンテンツクリエイターたちの主義信条信念を無視しないことを、求めるのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


Google、YouTubeのコメント・システムを全面リニューアルへ―Google+アカウントが必須になる

YouTubeの新しいコメントシステムを使うにはGoogle+を経由する必要がある。Google+は「理屈の上では」重要でも、実際にどうしても使わねばならない場面は少なかった。これが大いに変わることになりそうだ。

Googleは一種のソーシャル身分証明として利用できるようGoogle+をデザインした。Google+以前には、Googleは個別ユーザーについて、メールのやりとりから分かる程度の情報しか持っていなかった。その他ログインした状態でGoogle検索を行えばその履歴も利用できる。Androidのユーザーであればさらに他の情報も得られる。しかしGoogleはユーザーの年齢、教育、職歴、興味、そしてなかんずくソーシャル・グラフについては推測するしかできなかった。

そこで2011年にGoogle+がローンチされた。「ソーシャルネットワーク」という建前だったが、実際にはユーザーから自分自身についての大量の情報を引き出すことが最大の狙いだったはずだ。

しかし当時すでにFacebookとTwitterが地位を確立した後で、この出遅れは大きかった。

だが、われわれがかわいいネコや最新の音楽ビデオを見ようと思えばYouTubeを訪問するしかない。VimeoやDailymotionには悪いが、YouTubeとは比較にならない。そこでGoogleは昨日(米国時間9/24)、近くYouTubeを楽しむにはGoogle+アカウントが必要になると発表した。

つまりYouTube (それにBlogger)のコメント・システムが完全にGoogle+ベースに移行するというのだ。今後コメントするには必ずGoogle+アカウントが必要になる。

ユーザーのメリット…

ユーザーにとって第一のメリットは悪名高いYouTubeのコメント荒らしをかなりの程度防げることだろう。ヘイトスピーチやいやがらせなどのためにその場限りの使い捨てアカウントを作って書き込むろくでなしが大勢いる。もちろん今後も偽名でGoogle+アカウントを作ることはできるが、荒らしのコメントをするためにいちいち偽アカウントにログインしなければならないのは手間だから、やはり抑圧効果が期待できる。

またGoogle+アカウントをベースにすることで、ホワイトリストを作って特定のユーザーのみコメントを許可するなどビデオの投稿者がコメント欄を管理しやすくなる。[情報開示:YouTubeのコメント担当プロダクト・マネージャーのNundu Janakiramは私の友だちで以前ルームメイトだったこともある。ただしそのことはこの記事になんら影響を与えていない]

Googleのメリット

Google+がYouTubeコメントのインフラになるのはGoogleにとって計り知れないメリットがある。

短期的にはGoogle+のユーザー登録が大きく増える。特に一日中YouTubeにへばりついてあれこれ大量のコメントを書き込んでいるような若者層を取り込むのに効果抜群だ。Google+のユーザー層は平均年齢が高くであまりおもしろみがないという評判を打ち消すことができる。

中長期的には、効果的な書き込みAPIを欠いているため、他のサービスから書き込めず、そのためコンテンツの質、量ともに不足するというGoogle+の大きな欠点を是正する糸口になるだろう。

Googleは比較的容易にYouTubeのコメントとビデオをGoogle+のストリームに統合することができるはずだ。YouTubeビデオが多数、Google+のストリームに現れれば、コメントも活発になり、ユーザーエンゲージメントも上昇する。

またYouTubeをプロモーションの重要な手段としているミュージシャンや俳優などのセレブをGoogle+に引っ張り込むこともできるだろう。一般ユーザーがスターのアカウントに惹かれてソーシャルネットワークを頻繁に利用するようになるという現象はFacebookやTwitterでも見られた。

万能全知のGoogleだが、Google+アカウントに関連づけられることで今後はさらに個人別のYouTube視聴履歴にもアクセスが可能になるわけだ。これをターゲット広告にどう活かすかは分からないが、サイクリングのビデオを頻繁に見ているから自転車関連の広告を表示するといった直接的な方法以外に、同一の視聴傾向のユーザーに効果がある広告を判別してターゲティング精度を改善するするといった応用も考えられるだろう。

いずれにせよ、現在のインターネットに残る最後の掃き溜めの一つであるYouTubeのコメント欄がソーシャル化によって少しでも改善されるならよいことだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google+プラットフォームがメジャー・アップデートしてサードパーティーのサービスにG+アカウントでサインインが可能に―「ソーシャルスパムなし」が自慢

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Googleは先ほど、Google+プラットフォームのメジャー・アップデートリリースした。今回のアップデートの目玉はGoogle+のログインでサードパーティーのサイトへのサインインが可能になったことだ。このGoogle+のアカウントによるサードパーティーへのログイン・サービスは、Googleによれば「現在のGoogleによる認証システムよりはるかに高機能だ。ただし旧バージョンも従来どおり機能する」とのこと。

このサインイン機能を利用するとユーザーはサードパーティーのウェブやモバイルのサイトに新たに登録する際、Googleアカウントが利用でき、さらにGoogle+のプロフィールを持ち込める。つまり新しいユーザー名やパスワードをいちいち用意する必要がない(この点ではFacebook Connectとほぼ同様の機能だ)。

新システムでは従来からGoogleが推奨している2段階認証やOAuth 2.0が利用できる。しかしそれだけではなく、デベロッパーは必要に応じてさらに多くの新機能を利用できる。たとえば、サイトの訪問者がワンクリックでAndroidアプリをインストールできるようにしたり、FitbitのデータやShazamのコンテンツを直接Google+のプロフィールに掲載したり、相手を選んでタイムラインに流して共有できるという。

すでにBanjo、Beautylish、Fancy、Fitbit、Flixster、The Guardian、OpenTable、Shazam、TuneInRadio、USA TodayがGoogleの新しいサインイン/ログイン機能をサポートしている。

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Googleによれば、この新システムにはいくつか重要なメリットがあるという。中心となるのはもちろんサードパーティーへのログイン機能そのものだが、ユーザーから見た場合は現在のGoogleログインと事実上変わらない。昨日、Googleの担当者に取材したところ「メジャー・アップデート後もユーザー体験が変わらないようにすることに特に気を配った」という。

新機能はウェブ、iOS、Androidのすべてをサポートする(もちろんワンクリック・インストールはAndroidのみ)。アップデートが世界の全ユーザーに公開されるにはここ数日かかる見込みだ。

では今回のアップデートで本当に変わったのは何か? それはログインシステムを利用した機能拡張だ。


対話的共有

GoogleはGoogle+に「対話的共有」と呼ばれるボタンを追加した。デベロッパーはこのボタンにさまざまな機能を実装することができる。Googleではデベロッパーの自サイトやモバイル・アプリのの関連ページにジャンプする、プロダクトを購入したりレビューしたりする、音楽を再生する、など100種類以上のアクションを用意している。対話的共有ボタンを使えばGoogle+の投稿にこうした機能が簡単に導入できるようになる。.

選択的共有

Google+チームは以前から「デベロッパーががユーザーのストリームに自動的に投稿を送り込むようなことを許すつもりはない」と言ってきた。「そんなことをするのはスパムに等しい」というのがチームの見解だ。今日のアップデートもその約束に違わず、依然としてユーザーのボタンクリックという積極的行動なしにデベロッパーがユーザーのタイムラインにメッセージを送ることはできない。しかしボタンがクリックされた後はGoogle+のプロフィールのページを自動的に更新できるなど、デベロッパーには自由が増えた。

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Googleチームは私の取材に対し、スパム防止と情報共有の調和に関して次のように説明した。

われわれはアプリや個人が他のユーザーのニュース・ストリームににスパムすることを防止しようと務めてきた。一方、Google+ではサークルを選んで情報を共有できる機能を提供している。そこでわれわれはユーザーがストリーム中で明示的に共有を選択しないかぎり、その情報はユーザー自身のプロフィール・ページのみに表示されるようにした。ユーザーはその後、プロフィール・ページ中から任意の情報を選択してGoogle+上に改めて公開することができる(たとえば今日聞いた音楽の曲名や一日に何歩歩いたかなどの情報)。

ユーザーがサークルや個人を指定して共有した情報はすべてその相手のウェブなりモバイル・アプリなりの通知バーに表示される。Googleによれば、これはメッセージができるだけ正確に意図した相手にのみ表示されるようにするためだという。

これがどう機能するのか例を見てみよう。Fitbitはユーザーが「毎日何歩運動したか」を自動的にプロフィールに表示して共有できるようにする。実際の手順はこうだ。ユーザーはGoogle+アカウントでFitbitにログインする。次にFitbitが提供する情報のうち共有したい種類を選び、次に共有相手のリストないし個人を選ぶ。

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一方、Fancyのようなサービスでは、ログインの際にユーザーがそのAndroidアプリをインストールしていないことを探知した場合、ユーザーにアプリをインストールするか尋ねる。これでデベロッパーはアプリのインストールするを(Googleの表現によれば)魔法のように増やせるのだという。ただし現在のところアプリのワンクリック・インストールは無料のみがサポートされている。

Googleはデベロッパーに新システムへの早期移行を勧めているが、今後も旧システムは機能させる。新システムのリリースにあたたってのパートナーの一つ、OpenTableは私の取材に対して、「Google+を利用したウェブとモバイル・アプリへのサインインへの新システムへの移行はごく短時間ですんだ」と語った。Googleは「新システムの基本的部分の実装には1時間もかからないだろう。対話的共有や選択的共有機能を駆使した複雑なシステムの開発でも2週間程度でできる」という。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

ユーザーはGoogle+を使っていることに気づかないという調査結果―「コンテンツごちゃまぜ」作戦が効果を増している

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編集部:この記事はConde NastのPARADE Magazineの上級開発者、元Forbes記者のTaylor Buleyの寄稿〕

Google自身が昨年12月に発表したところによると、Google+の登録ユーザーは5億人、G+ボタンを押すなどなんらかの活動しているユーザーは2億3500万人、実際にGoogle+ストリームにアクセスするユーザーは1億3500万人だという。しかし別の調査によると、実態はもう少し複雑らしい。

Pewリサーチ・センターが最近発表したソーシャル・メディア調査によると、オンラインの成人の67%がFacebookを利用していると回答している。Pinterestは16%、Twitterは15%だった。ところがこの調査結果にはGoogle+(世界でナンバー2のネットワークと自称)がまったく出て来ない。

調査を企画したMaeve Duggan,によれば、これには理由があるのだという。「本番の調査の前にテスト調査で、われわれはGoogle+を他のGoogleサービスと区別することが非常に難しいことを発見した。そのため今回の調査ではGoogle+を対象から除外せざるを得なかった」とDugganはTechCrunchへのメールで説明している。

トラフィックをサードパーティーが推測するのはいつでも難しい作業だ。たとえばTrendstreamはGlobalWebIndexという調査を最近発表し、Google+のユーザーを1億5000万人としている。この数字はその後ウェブ上のあちこちで引用されているが、調査方法などその裏付けとなると明らかでない。PewのDugganの説明が正しくて、自分が単にGoogleのアカウントを持っているだけなのか、実際に何らかの形でGoogle+を使っているのかユーザーが区別しずらいとするなら、GlobalWebuIndexの調査結果も見直しが必要だろう。

PewのDugganに私は「ユーザーがgmail、googleドキュメンその他のGoogleサービスとGoolgle+を区別しにくいという理由は何だと考えるか?」と尋ねたたが、Dugganは「われわれはデータの背後の事情について推測はしないことにしている」という返事だった。しかし敢えて推測するなら、たとえば一般ユーザーはBacon numbers〔ケビン・ベーコンと他の俳優との共演関係の次元数〕やさまざまなウェブ・ツールなどをそもそもGoogleが提供していることさえ意識しているか疑わしい。

Googleの競争相手にとって悪いニュースは、Pewの調査で明らかになったようなGoogleのさまざまなサービスやコンテンツの「ごちゃ混ぜ」作戦が効果を増しているように見えることだ

昨年のFTC〔連邦取引委員会〕のGooogleの反競争的行為に関する調査はおおむね不発に終わったものの、検索と他のサービスの関係が不透明だというのが主要な疑惑の一つだった。たとえばレストラン・レビューのYelpは、「Googleは自社の劣った同種のサービスを有利にするために検索結果でYelpの情報を歪めている」と主張した

Googleには批判が集まったものの、結局「検索やオンライン・サービスは非常に競争の激しい市場であり、競合サービスがより優れていればユーザーは一瞬で乗り換えることができる」という主張が認められた。 Googleは10の事実というマニフェストで大胆にも「ユーザーが一刻も早く自社のホームページから離れることを目標にしている会社は、世界中でもおそらく Google だけでしょう」と述べている。

Googleの競争相手にとって悪いニュースは、Pewの調査で明らかになったようなGoogleのさまざまなサービスやコンテンツの「ごちゃ混ぜ」作戦が効果を増しているように見えることだ。Googleのさまざまなサービスに導入された黒いGoogleバーはGoogle+と他のプロダクトの混合を効果的に助けている。またGoogleはAdPlannerサイトでウェブの主要なドメインのトラフィックをすべて公開している―ただしGoogle.com自身のデータは公開していない

しかし情報が混沌としているのはGoogleだけではない。たとえばPinterestにしても2012年にForbesは「Pinterestのトラフィックは巨大だが、売上はついていっていない」という記事を掲載した。しかし最近のEntrepreneurの記事ではそれと逆に収益性も順調に改善しているとしている。

またサービスが違えば、ユーザー数の意味あいも違っている。Twitterのアカウントを取得したユーザーと、Googleのサービスのどこかで「Google+にアップグレード」というボタンを押しただけのユーザーを同じに扱ってよいかどうかという疑問も出てくる。

当面もっとも信頼性が高いのはISPのハードウェアでパケットをモニタすることだろう。この方法はプライバシーに関して疑念なしとしないが、それと別にNielsenがWallStreet Journalの取材に対して答えたところではNetflixがDRMで保護されたビデオのパケットを暗号化しているためトラフィック調査は困難だったという。こうした動きは次第に広がりそうだ。

とはいえ、Google+にせよ他のソーシャル・サービスにせよ、理解するためにユーザーの細かい数字がどうしても必要というわけではない。Facebookは時折大台に乗ったことを発表して大いに強い印象を与えるのに成功しているが、そうした公式の数字なしでもわれわれはサービスの勢いを十分に感じることができる。Google+にせよ他のサービスにせよ、われわれのユーザーとしての実感がいちばん確実な情報源だ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+