瞑想アプリのCalmを題材にしたにセレブが出演するHBO Max番組がスタート

瞑想アプリは混乱する世界の中で、多くの人にとってテクノロジーを活用したいい休憩方法になってきた。そんな中、HBO Maxは人気の高いCalmアプリをベースにした新番組のローンチで、その成功を足場にしたいと考えている。ありがたいことに、これはドラマでも職場のコメディでもなく、むしろアプリの内容に沿った別のフォーマットである。

番組は10本、30分エピソードのシーズンとして構成されており、CalmのSleep Storiesシリーズを中心として、National Geographic(ナショナル・ジオグラフィック)のドキュメンタリーシリーズであるOne Strange Rockの制作者による番組もある。さらにMahershala Ali(マヘルシャラ・アリ)やIdris Elba(イドリス・エルバ)、Oscar Isaac(オスカー・アイザック)、Nicole Kidman(ニコール・キッドマン)、Zoë Kravitz(ゾーイ・クラヴィッツ)、 Lucy Liu(ルーシー・リウ)、Cillian Murphy(シリアン・マーフィー)、Keanu Reeves(キアヌ・リーブス)といったハリウッドの大物スターたちが朗読する「科学的に創作された物語」も提供される。

Calmの共同創設者で共同CEOのMichael Acton Smith(マイケル・アクトン・スミス)氏はリリースの中で「Calmは瞑想アプリとして生まれたが、ブランドはそれをはるかに超えて進化してきた。」と述べている。「Sleep Storiesのオーディオの背後にある魔法を、初めてスクリーンに届けることができて嬉しく思う。これらの体験は視覚的なバリウムであり、人々がストレスの多い時にリラックスするのを助けるだろう」。

このコンセプトはテレビシリーズや映画といった標準的なストリーミングサービスのフォーマットを再利用するという点で、Netflix(ネットフリックス)の暖炉の動画やAdult Swim(アダルト・スイム)のJoe Pera Talks You to Sleepとは異なる。HBO Maxのようなオンデマンドサービスは、眠ってしまうようなより多くの専門的なコンテンツを提供することができる。QuibiにもThe Daily Chillという独自の瞑想プログラムがあるが、私自身はNetflixを見ながら寝てしまうことが多い。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

HBO Maxが映画「ザ・バットマン」とのタイアップで「ゴッサム市警察」シリーズを制作

本日(米国時間7月13日)WarnerMedia(ワーナーメディア)傘下のストリーミングサービスで5月にスタート(未訳記事)したHBO Maxは、映画 “The Batman”(ザ・バットマン/2021年公開予定)とタイアップしたテレビ番組シリーズの制作を発表した。

舞台はゴッサム市警察。制作チームには劇場版の共同脚本家・監督であるMatt Reeves(マット・リーヴス)氏に、”Boardwalk Empire”(ボードウォーク・エンパイア 欲望の街)を企画したTelence Winter(テレンス・ウィンター)氏らが加わる。

これはお馴染みの領域だ。ある町の警察署がさまざまな犯罪者に蹂躙される、といえばコミックの“Gotham Central”(ゴッサムセントラル/作:Ed Brubaker氏、Greg Rucka氏、絵:Michael Lark氏)にいちばんよく出てくる設定だが、最近の(不評の)Fox TV番組 “Gotham” (ゴッサム)の焦点でもある。

しかしHBO Maxの発表では、この作品は劇場映画の延長であり、「最終的にマルチプラットフォームで新しいバットマンの世界を展開する」ことを強調した。同社は、近日上映の映画 “Dune”(デューン)とタイアップした“Dune: The Sisterhood”(未訳記事)でも同じアプローチをとっている。

これはすばらしいチャンスであり、私が映画で作っている世界のビジョンを広げるだけでなく、TVシリーズの長編フォーマットでのみ可能な深淵さと詳細さも追求できる。そして、驚くべき才能をもつテレンス・ウィンター氏による犯罪と腐敗の世界を洞察力をもって描いた脚本を得られたことを夢のように感じている」とReeves氏が声明で語った。

作品が現在進行中の人種不平等への抗議の影響を何からのかたちで受けているかどうかも注目される。現実世界の政治問題をコミック原作のテレビ番組と結びつけるのはばかげている、と思えるかもしれないが、この抗議運動によって、映画やテレビがいかに警察を美化してきたかをハリウッドが見直す(未訳記事)ことにつながっている。たとえば、”Brookly Nine-Nine”(ブルックリンナインナイン)の脚本家や出演者は、「誰もが倫理的に問題ないと思える」番組にするよう考え直そうとしている、とAndy Samberg(アンディー・サムバーグ)氏が最近語った(未訳記事)。

画像クレジット:FOX Image Collection / Getty Images

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HBO Max launches today; here’s what you need to know(未訳記事)

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

ワーナーの新ストリーミング「HBO Max」がYouTube TVで視聴可能に

WarnerMedia(ワーナーメディア)とYouTube TVは2月20日、HBOとCinemaxを今春立ち上げが予定されているWarnerMediaの新サービスであるHBO Maxを、Google所有のライブTVストリーミングサービスへ配信可能にする契約を発表した。

つまりYouTube TVの顧客は、Huluのような他のストリーミングサービスと同様に、現在の月額課金サービスにHBOやCinemaxを追加可能になる。またはその代わりにHBO Maxの拡張ストリーミングサービスを選ぶこともできる。

今回の契約ではまた、YouTube TVで2018年から利用可能になったWarnerMediaネットワークのTBS、TNT、truTV、CNN、HLN、Turner Classic Movies、Adult Swim、Cartoon Networkも引き続き提供することになる。

「消費者のメディア消費習慣は断続的に発展していて、よりダイナミックになってきている。そうした中、我々の目標はこれまで同様にWarnerMediaネットワークのポートフォリオを可能な限り拡大することにある」とWarnerMedia Distributionの会長を務めるRich Warren(リッチ・ウォーレン)氏は声明文で述べた。「YouTubeは何年もの間、大事なパートナーであり続け、現在の契約を延長するのに加え、HBOとCinemax、そして間もなくHBO MaxもYouTube TV顧客に初めて提供できるようになることをうれしく思う」。

HBO MaxはWarnerMediaがすでに発表しているD2Cストリーミングサービスだ。これにはHBOライブラリー、Warner Bros.の映画、サードパーティーがライセンスをもっているプログラム、そして31本のMax Originalが含まれる。HBOシリーズと合わせると、HBO Maxは初年に69本のオリジナルを配信する。

オリジナルは以下のとおりだ。「Gossip Girl」の続編、コメディ「College Girls」、人気小説「Circe」のリメイク、スーパーヒーロシリーズ「DC Superhero High」、「Dune」シリーズ、「Grease」リブート、「The Boondocks」リブート、「The Green Lantern」、Issa Raeコメディ、Ridley Scottの サイエンスフィクションシリーズ、Anthony Bourdain(アンソニー・ボーディン)の新ドキュメンタリーAmy Schumer(エイミー・シューマー)のドキュメンタリーMelissa McCarthy(メリッサ・マッカーシー)のコメディ映画Monica Lewinsky(モニカ・ルインスキー)のドキュメンタリー、そして台本あり・なしの番組だ。またJ.J. Abrams(J.Jエイブラムス)のBad Robotとの新たな契約Lisa Ling(リサ・リン)との包括的契約もある。

サービスは5月に1万時間分の映画とテレビで始まるが、その後さらに増える見込みだ。料金は月14.99ドル(約1700円)が予定されている。

HBOが加わり、YouTube TVの視聴者は次の番組も観ることができるようになる。「Watchmen」「Big Little Lies」「Last Week Tonight with John Oliver」「Succession」「Westworld」「The Outsider」「Barry」「Insecure」「Curb Your Enthusiasm」、それから「Game of Thrones」「The Sopranos」「The Wire」「Sex and the City」といったクラシックだ。 HBOが今後リリースするものには「High Maintenance」「My Brilliant Friend」「The Plot Against America」「The Undoing」「I Know This Much Is True」などがある。

一方でCinemaxは自前のオリジナル「Strike Back」「Trackers」「Gangs of London」、そして「Boy Erased,」「First Man」「Bad Times at the El Royale」といった映画を展開する。

HBOとCinemaxがOTTサブスクとしてあらゆるところでコードカッター(ケーブルテレビなどの契約を打ち切った人のこと)に提供される一方で、HBO Max向けのWarnerMediaの配信計画は明らかになり始めたばかりだ。NBCUのPeacockやViacomCBSが本日発表したCBS All Accessの拡大など、今年ストリーミング競争がさらに激しくなることを思えば、WarnerMediaが配信パートナーシップを発展させたいと考えるのは当然のことだろう。

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(翻訳:Mizoguchi