2015年版 ブログ査定パーフェクトチェックリスト

先日、究極のマーケティング・チェックリストを紹介しましたが、今回はよりブログに特化した内容の記事を。コンテンツマーケティング全盛時代、その基本となるべきブログの戦略や戦術を考える上で、参考になる点満載の内容です。 — SEO Japan

Definitive 2015 Blog Assessment Checklist
新たな1年が始まった。自分のブログを見て、パフォーマンスを改善するために何か出来ることはないのか考えるには、うってつけの時期だ。

昨年、ブログが期待以上の成果を挙げたにせよ、目標の達成に失敗したにせよ、気持ちを切り替え、ブログを成功に導こう。

ブログを精査し、変更を加えたいなら、今以上に良いタイミングは他にない。

2015年版 ブログ査定パーフェクトチェックリスト

出直すことが出来るように、この2015年版 ブログ査定パーフェクトチェックリストを活用してもらいたい。このチェックリストは、アイデアを紙(またはコンピュータ)に書き出しやすいように質問形式を採用している。

Definitive 2015 Blog Checklist


1. ブログの指標を見直す。

通常、私は指標や分析はマーケティングのチェックリストでは後回しにする。しかし、ブログの場合、2014年終了時のブログの状態を理解するため、最初に分析データに着手する価値はある。

ブログの分析データを精査し、ビジネスにどのように貢献しているのか特定することが重要だ。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. 現在、どの指標を計測しているのか?
  2. 2014年にとりわけ多くのトラフィックをもたらしたのはどの投稿か? 共通点はあるか?良い成果をもたらした要因は、コンテンツのトピックであったか?それとも、タイトルだったか?
  3. とりわけ多くのEメールの登録者をもたらしたのはどの投稿か? 当該の記事の特徴は何か? これから投稿する記事をどのように改善することが出来るか?
  4. とりわけ多くの被リンクを獲得したのはどの投稿か?この記事の特徴は何か?
  5. 特定のタイプのコンテンツは別のタイプのコンテンツよりもパフォーマンスが良いか? ゲスト投稿、ポッドキャスト等。
  6. とりわけ多くのトラフィックをもたらし、読者を長く滞在させるコラムニストはいるか? どのようなトピックが取り上げられているか?他のコラムニストとの違いは何か?
  7. タイトルは記事のトラフィックに大きな影響を与えているか? Upworthyが実施した調査によると、タイトルの影響力は絶大だ。
  8. トラフィックの最大のソースはどこか? トラフィックの大半が少数の特定のプラットフォームやサイトから寄せられているため、ブログは危険な状況か?トラフィックを多様化するために何をすればいいのか?
  9. ブログはリード & セールス生成のプロセスに貢献しているか? 注記: コールトゥアクションを盛り込み、ニュースレターを送信するEメールアドレスを集めよう。また、ブランディング、そして、売上げに影響を与えるため、ブログの位置づけを軽視するべきではない。
  10. 2014年、ブログの運営に幾ら費やしたか? 最低でも、投稿1本当たりに必要な平均時間を割出し、投稿の総数で掛け、続いて、テクノロジーサポート、および、その他の有料の製品の価格を加えていこう。
  11. ブログを宣伝するために幾ら費やしたか?

2. ブログの競合状況を調べる。

毎分新たにブログが生まれている。そのため、同分野の他のブログの動向を監視することが求められる。

客観的に自分のブログと競合者のブログを比較する必要がある。広い範囲を見てもらいたい。フォーマットにかかわらず、顧客候補の注目を巡って争うあらゆる形式の情報が含まれる。

他社がブログをブログと呼んでいなくても、信念を貫くべきだ。また、業界内の最大のライバル以外にも注意しておこう。

複数の分野にまたがる主なライバルに注目し、ライバルは行っているものの、自分は行っていない取り組みがあるか確認すると良いだろう。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. 同分野の他のブログはどんなトピックを網羅しているか?
  2. その他の多くのブログが提供する情報と同じ情報を配信しなくても済むように、拡大の余地のあるトピックを取り上げているか?
  3. 競合するブログはプロのライターを雇っているか?
  4. 競合するブログは定期的にコラムを提供しているか?
  5. 競合するブログはどれぐらいの期間に渡って投稿を行っているか?
  6. 競合するブログとその他大勢との違いは何か?自分のブログとの違いは何か?
  7. 競合するブログはどのぐらいの頻度で新たなにコンテンツを投稿しているか?
  8. 競合するブログのタイトルをどう評価するか?
  9. 競合するブログが利用する画像をどう評価するか?
  10. 競合するブログのブランディングをどう評価するか?

3. ブログのコンテンツを評価する。

コアのブログのコンテンツを精査しよう。特に「自分のブログの投稿は他のブログの投稿よりも秀でているか?」について考えてもらいたい。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. 2-4つの同じトピックを継続的に取り上げているか?
  2. 各カテゴリーをある程度深く追求しているか? ブログからメリットを得られると読者は感じているか?
  3. トピックはビジネスと顧客候補の双方にとって妥当か?
  4. ブログで新たにどの領域を取り上げる必要があるか? ソーシャルメディアとGoogle トレンドから有益なアドバイスを得られる。
  5. 顧客候補の購入に関連する疑問に答えているか? コンタクトを取る前に、読者が既に購入プロセスの半分以上を過ぎている点を忘れないでもらいたい。
  6. 定期的にブログで特集を提供しているか? 提供しているなら、パフォーマンスを評価しよう。例えば、ジニ・ディートリッヒはソーシャルメディア、および、コンテンツマーケティング業界のキーパーソンにインタビューを行うSpin Sucks Inquisitionを実施していた。また、Twitterのフォロワーにインタビューを行うコーナーもあった。
  7. 定期的に他のサイトのコンテンツをキュレートしているか? その場合、オーディエンスに受け入れられているか?
  8. ブログではどのようなトーンを採用しているか? 本物の人間が話をしているようなトーンが用いられているか?
  9. 文章に個人的な意見を少し盛り込んでいるか? 個人的な意見ばかりを詰め込むべきではないが、時折個人の意見を織り交ぜると、信頼感、そして、読者が共感を覚える個性を記事にもたらすことが可能だ。

4. 記事以外のブログのコンテンツを精査する。

コンテンツのフォーカスをブログの別の領域に広げよう。一貫したトーンが用いられており、良い印象をビジターに与えていることを裏づけておきたいところだ。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. Aboutページ」はブロガーおよび会社を適切に描写しているか? 記事と同じトーンを採用しているか?人気の高い記事へのリンクが含まれているか?
  2. 「リソース」にどのようなコンテンツがリストアップされているか? Eメール登録ページへのリンクが掲載されているか?
  3. ナビゲーションに「初めて訪れた方へ」セクションを用意しているか? (私もこのセクションの作成に取り掛かる必要がある)。新たにブログにやって来たビジターを案内する上で有効だ。何を読んでもらいたいのか考えよう。
  4. 「連絡先」情報は最新の状況を反映しているか? 必要に応じて、住所(と地図)、電話番号、Eメールアドレスを盛り込んでおこう。
  5. (妥当な場合)製品にアクセスするポイントを用意しているか?
  6. Eメールニュースターの登録は目立つか? 自信がないなら、母親に尋ねよう。コンピュータに詳しい可能性が低いためだ。母親が見つけることが出来ないなら、変更を加える必要がある。
  7. ブログで広告を受け入れているか? 受け入れている場合、フッターのリンクやその他の明白な手段を用意し、広告主を魅了しているか?
  8. アフィリエイトプログラムは明確に記されているか? 連邦取引委員会が求める適切な法律文を掲載しているか?
  9. その他の法律関連の細則は最新の状態が保たれているか? 忘れずにブログの下の著作権の日付を変えておこう。
  10. ブログで証言広告を提供しているか? 最新の状態は保たれているか?

5. ブログのルック & フィール。

このセクションではデザインの要素に注目する。デザインの要素は会社、もしくは、個人のブランドと合致していなければならない(ブランディングの経験が浅いなら、この記事で確認しておこう)。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. ブログのデザインに流行を反映させることは可能か? 手を掛けたくないなら、季節や祭日を反映させるだけでも良い。Googleはドゥードルを加え、ブランドのロゴを見せつつ、この取り組みを巧みに行っている。
  2. 削除することが可能なグラフィックの要素はあるか? 時間の経過とともに、ブログはガラクタの集まりになってしまう傾向がある。
  3. 期限の切れたオファーや広告は存在するか? ページを整理することを念頭に置いてもらいたい。どれがコンテンツなのか分からない状況は避けたい。
  4. ブログの色はブランドと一致しているか? 色を使って、ブログに清潔感をもたらすことは可能か?
  5. ブログに加えることが可能な最近撮影した写真を持っているか? 特にライターの写真、および、「About」ページに掲載する写真。
  6. 同じフォントを継続して利用しているか? 異なる要素の利用を減らすことは可能か?
  7. ボタンは目立つか? 視覚的なデザインのスタイルと一致しているか?

6. ブログのコンテンツを最適化する。

ブログの各コンテンツの効果を出来るだけ高くすることを目標に掲げてもらいたい。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. タイトルは読者をコンテンツに引き込んでいるか? 本文に進む読者は全体の20%しかいない点を肝に銘じておこう。
  2. 画像を少なくとも1枚記事に掲載しているか? 画像は検索およびソーシャルメディアを考慮して最適化されているか?
  3. オーディオ、動画、プレゼン、インフォグラフィック、PDF等の記事以外のコンテンツのフォーマットを加えているか? ブログを活用して、ポッドキャストや動画シリーズをサポートすると良いだろう。
  4. 情報を切り分けて、読みやすくなるように心掛けているか?
  5. 読者が目を通せるように、要点を提供しているか?
  6. モバイルデバイスを考慮した最適化を行っているか?
  7. コンテンツにSEOを実施しているか? 少なくとも、助っ人としてプラグインを利用するべきだ。
  8. 過去の記事やウェブサイトの別の領域にリンクを張っているか?

7. ブログを大勢の人に読んでもらえる準備が整っているかどうか確かめる。

記事を書き、投稿ボタンを押す以外にもブログには様々なタスクが存在する。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. 記事をどのぐらいの頻度で投稿しているか? Hubspotのリサーチによると、毎日投稿した場合の成果と週に2-3本投稿した場合の成果はほとんど変わらないようだ。
  2. 理想的なタイミングで投稿を行っているか? 自信がないなら、別の日に投稿してみよう。 コンテンツの焦点によって結果が多少変わる可能性があることを理解しておく必要がある。
  3. コンテンツを編集しているか? 文法と誤字脱字を確認する必要がある。自信がないなら、アン・ハンドリーの「Everybody Writes」に目を通しておこう。
  4. ブログに対する特別なテクニカルサポートを必要としているか? 必要としている場合、助けを求めることが出来る人がいるか?(因みに、私の場合、ウェブマスターのラリー・アーロンソンが該当する)
  5. 必要に応じて、他のライターやフォトグラファーの名前を掲載し、リンクを張っているか? 大学で論文を書くようなものだ。

8. ブログのコンテンツの配信を最大限まで高める。

ブログの読者がどれだけ大勢いても、コンテンツの配信をサポートし、出来るだけ大勢のオーディエンスに届いていることを確認する必要がある(アドバイスが必要なら、この37点のコンテンツ配信の選択肢を確認しておこう)。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. Eメールアドレス帳にアドレスが掲載されている人に毎回投稿をEメールで知らせているか? コンテンツ全体、または、一部を提供することが可能だ。イアン・クリアリはそれだけで満足せず、読者を魅了するためにオリジナルのEメール用コピーを作り、さらに、過去の関連する記事をキュレートしている。
  2. フィード(RSS)を読者に提供しているか? フィードは最新のツールとはかけ離れているが、フィードのユーザーは多くのコンテンツを読んでくれる傾向がある。
  3. ブログの記事を各種のソーシャルメディアでシェアしているか? 少なくとも、Facebook、Twitter、LinkedIn、Google+を利用するべきだ。
  4. Pinterestでブログの記事を掲載するピンボードを作ったか? BuzzFeedにはプラスに働いたようだ。
  5. 最新のブログの記事をウェブサイトで宣伝しているか?
  6. 必要に応じて、製品ページからブログの記事にリンクを張っているか?
  7. カスタマーサービスのEメール内からブログの記事にリンクを張っているか?
  8. 従業員にブログの記事をEメールで知らせているか?
  9. 従業員全員の仕事用のEメールの署名欄に最新の記事に向かうリンクを掲載しているか?
  10. とりわけソーシャルメディアでブログの記事を広告で補強しているか?

9. ブログのコンテンツのクリエーターを評価する。

ブログの作成プロセスを精査する必要がある。自分一人で全てのタスクを行っているとしても、このセクションに目を通して、新しいアイデアを得られるかどうか確認してもらいたい。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. ブログの取り組みを指揮するプロのエディターがいるか?
  2. 数名の熱心なライターを抱えているか? 仕事の一部になっているか?
  3. ブログの記事にブログの運営に携わっていない従業員を関わらせることは可能か? EメールのBCC、動画、写真を活用することが出来る点を思い出そう。
  4. 幹部の従業員はブログに関与しているか? 関与している場合、人間らしいトーンが用いられているか?(念の為に言っておくが、これはジョークではない)
  5. 顧客はコンテンツの作成に関与しているか? 関与しているなら、顧客に手を貸しているか?
  6. 有料でライターやインフルエンサーに寄稿してもらっているか?
  7. ゲスト投稿を認めているか? プロセスの管理に役立つ一連のガイドラインを定めているか?
  8. 他のサイトのコンテンツをキュレートしているか? コンテンツのキュレーションを誰かが担当しているか?
  9. まとめ記事を作成しているか? posts? 作っているなら、手順は定められているか?

10. ブログでのエンゲージメントを促す。

ブログをソーシャルメディアアクティビティの中心として活用しよう。ブログもオウンドメディアに該当する。

2015年版 実用的なブログ査定チェックリスト:

  1. コメントを促しているか? 記事の最後に質問を投げ掛けるだけで良い(ちなみにCopybloggerはコメントをGoogle+に移動している)。
  2. コメント用のプラグインを利用しているか? どれだけ注意していても、コメントスパムが投稿される可能性はある。私はDisqusを利用している。
  3. 自分、または、記事の著者はコメントに返信しているか? この取り組みはさらなる会話をもたらす。
  4. 記事で取り上げたことを本人に伝えているか? 脚光を浴びれば誰だって喜ぶ。
  5. ソーシャルシェアアイコンを用意しているか? ソーシャルシェアを増やす方法を学習しておこう)

2015年版 実用的なブログ査定チェックリストを作成したのは、て新年を迎え、ブロガーとし新たなスタートを切ってもらいたかったからだ。(ブログをレベルアップさせたいなら、31通りのテクニックと例を紹介したこの記事を読んでおくことを薦める)。

ただし、1度に全てを変えようとするのではなく、1つの領域を修正し、次の領域に進むアプローチを心掛けてもらいたい。適切な場合、テストを行って、変更や修正が理想的な結果をもたらしていることを裏づけると良い。


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「The Definitive 2015 Blog Assessment Checklist」を翻訳した内容です。

圧倒的なボリュームではありますが、1つ1つ取り組んでいくことが大事&最終的な差別化につながると思います。地道に頑張りましょう。 — SEO Japan

2014年に起こったソーシャルメディアのトレンド Top 10

2015年を迎えるにあたって、2014年に米国で起こったソーシャルメディアの代表的なトレンドを再確認してみませんか?その多くは実際に日本でも起こり、またこれから起こるであろうものかもしれません。 — SEO Japan

マーケッターなら、ソーシャルメディアを無視することは出来ない。

Mad Men(広告業界をテーマに掲げたアメリカの人気ドラマ)の理論に従い、ターゲットのオーディエンスがいるネットワークに姿を現す必要がある。

eMarketerによると、アメリカの成人は1日に1時間以上ソーシャルメディアのコンテンツの吸収に時間を割いている。

Time Spent with Social Media per Day - eMarketer


2014年版 ソーシャルメディアに起こったトレンド Top 10

今回の投稿では、2014年のソーシャルメディアにおける10点の重要なトレンド、および、ソーシャルメディアプラットフォームの利用を改善するための実用的な戦略を紹介していく(ついでに、ソーシャルメディアで失敗するパターンも確認しておこう)。

Top 10 social media highlights of 2014


1. ソーシャルメディアが成果をもたらすことが出来る点を重役がいまだに納得していない。

これは会社にとって事業を左右する問題だが、直接的な成果を確認しない状態で、ソーシャルメディアのアクティビティに資金を投じている企業は多い。

ソーシャルメディアでの交流が、購入ファンネルの中間地点の領域にインパクトを与えることが、成果を確認しにくい要因の一つに挙げられる。

Convertro_SocialMedia_report 2014-2


マーケティングとの関わり合い:

マーケッターは、ソーシャルメディアのアクティビティを計測することが出来る環境を作り出す必要がある。Inboundマーケティングリサーチ 2014年版でHubspotが指摘しているように、ROIを計測する試みを行うだけで、成果が改善される。

Measure COntent Marketing ROI-Hubspot state of inbound 2014


実用的なソーシャルメディア戦略:

  • コールトゥアクションを盛り込む明示および暗示によるコールトゥアクションを利用しよう。少なくとも、ソーシャルメディアで幅広くコンテンツをシェアしてもらえるように促すべきだ。
  • ソーシャルメディアに投稿するコンテンツのブランディングを改善する。 全ての領域においてブランディングを実施する必要がある。ターゲットのオーディエンスには、ロゴがない状態であっても、自分の会社のコンテンツである点を理解してもらわなければならない。

2. 企業はソーシャルメディアの利用を拡大し、マーケティングの枠組みを超えて参加している。

全従業員の力を活用し、ソーシャルメディアの接触範囲を最大限まで拡大しよう。数名の主要な従業員のみに依存するべきではない。

マーケティングとの関わり合い:

ソーシャルメディアへの参加を、ソーシャルメディア部門やマーケティング部門の数名の従業員に限定するべきではない。また、ソーシャルメディアに詳しい大学生を雇えば済むような話でもない。会社のイメージとブランドが左右されるためだ。

実用的なソーシャルメディア戦略:

  • ソーシャルメディアガイドラインを見直す。 従業員による会社に関する発言の内容を定めよう。簡潔なルールを決めるべきだ。例えば、世界的な製薬会社のRocheは従業員向けに14点のソーシャルメディアガイドラインを策定している。
  • ソーシャルメディアガイドラインを全従業員に配信する。 全ての従業員が会社のハンドブックを読んでいるわけではない。少なくとも1年に1度はコピーを提供すると良いだろう。
  • 従業員を教育し、ソーシャルメディアに参加させ、目標達成に貢献させる。 ソーシャルメディアでコンテンツを広め、範囲を拡大するために必要なツールと助けを従業員に与えるべきだ(ちなみに、弊社はトレーニングをサービスとして提供しているので検討してもらいたい)。

3. ウェブサイトへのトラフィックをもたらす手段として、ソーシャルメディアのシェアが検索を上回る。

2014年、ソーシャルメディアのシェアはトラフィックの源としての重要度を増し、マーケットシェアを検索から奪っていた。


Maximize social sharing - Shareaholic chart


マーケティングとの関わり合い:

成果を最大限に高めるため、コンテンツの配信を補う総合的なソーシャルシェア計画を用意するべきだ。

と言っても、SEOの取り組みは継続する必要がある。得られるトラフィックは少なくなるが、今後もトラフィックをもたらしてくれるためだ。

実用的なソーシャルメディア戦略:

  • ソーシャルメディアでのシェアを考慮して全てのコンテンツを最適化する。 全てのコンテンツが最大限のチャンスを得られるように工夫する(ソーシャルシェアに関する見解とコツをこの記事で確認しておこう)。
  • ソーシャルメディアネットワークごとにソーシャルメディアのコンテンツを調整する。 こうすると、各ネットワークで大勢のオーディエンスに接触することが可能になる。
  • 全てのコンテンツでソーシャルシェアが可能な状態にする。 「このページを印刷する」や「この記事をEメールで送信する」等の若干見過ごされがちなオプションも活用してもらいたい。

4. Facebookによる動画の配信がYouTubeを上回った。

動画視聴のカウントに対するFacebookの基準は、YouTubeと比べると大雑把だが、このトレンドは、とりわけYouTubeがリードしていた広告の機会、および、販売の力において注目する価値が大いにある。また、YouTubeがGoogleに次いで2番目に規模の大きい検索エンジンである事実を見逃さないでもらいたい。


Facebook video vs YouTube Video 2014


マーケティングとの関わり合い:

動画は視覚的なコンテンツとして2015年のソーシャルメディア計画およびコンテンツマーケティング計画において欠かせないアイテムだと言える(ついでに動画コンテンツクリエイターになる10のコツを確認しておこう)。

実用的なソーシャルメディア戦略:

  • 動画を2015年の編集カレンダーに盛り込む。 ジェイ・ベール(著名なコンサルタント)のような定期的な動画番組、あるいは、製品を使い方を説明する動画を試してみよう。
  • Instagramの動画やVine等の短時間の動画の力を試す。 大勢のミレニアム世代をオーディエンスに抱えている場合、特に重要だ。

5. ソーシャルメディアのコンテンツファンネルを埋めるために写真が用いられる。

昨年、写真(およびその他の視覚的なコンテンツ)はソーシャルメディアで注目を勝ち取っていた。その中でも特に目立ったのはInstagramだ。

マーケティングとの関わり合い:

オーディエンスが別の被写体を撮影している際、ブランドはどのように映っているのか考えてみよう。つまり、他の人の写真の背景に製品が紛れ込んでいる場合、どのように見えているのかチェックしておくと良い。

実用的なソーシャルメディア戦略:

  • 従業員と顧客に製品を撮影するよう促す。 店舗で写真を撮影する領域を設ける、あるいは、自社サイトで顧客に写真をシェアしてもらう手が考えられる。
  • 適切な場合、ハッシュタグを用いたキャンペーンを実施する。 店舗や見本市で実行すると面白いかもしれない。

6. LinkedIn パブリッシングがプラットフォームを公開する。

LinkedInは、企業および様々な業界のエキスパートに対して、使い勝手が良いコンテンツプラットフォームを提供している(LinkedIn パブリッシングの使い方に関してはこの記事を参考にしてもらいたい)。

(SlideShare(毎月6000万名のエキスパートがアクセスする便利な視覚コンテンツプラットフォーム)をLinkedInが所有している点を覚えておこう。昨年、SlideShareのブログによると、このサイトは44億ビュー & 420万アップロードを達成したようだ)。

マーケティングとの関わり合い:

マーケッター、および、企業はLinkedInに姿を現し、参加する必要がある。マサチューセッツダートマス大学の調査によると、Inc.トップ 500の企業は数あるソーシャルメディアの中でLinkedInのパワーをとりわけ活用している傾向が見られる。

実用的なソーシャルメディア戦略:

  • プラットフォームを限定した編集カレンダーを作り、LinkedIn パブリッシングを活用する。 気が向いた時だけ投稿するのではなく、編集カレンダーに盛り込んでおくべきだ。
  • LinkedInで従業員にスポットライトを当てる。 優秀な人材の流出を危惧するのではなく、このビジネスメインのプラットフォームで会社の素晴らしさをアピールしよう。
  • 従業員が前に進むことが出来るように支援する。 従業員を支援すると、転職されてしまうと憂慮する方もいるかもしれないが、現実には仕事に反映される。

7. 引き続きPinterestがセールスを呼び込む。

Pinterestはカウチコマースの筆頭格だ。スタイル、装飾、料理において助けが必要な時、消費者はPinterestを頼りにする。

マーケティングとの関わり合い:

Pinterestはその他のソーシャルメディアプラットフォームよりも多くの金銭的な価値をもたらすことが調査によって判明している。

また、Pinterestで自社のコンテンツをキュレートする取り組みはトラフィックをサイトにもたらす効果もある。昨年の夏、BuzzFeedがしきりにケーススタディで取り上げられていた。

実用的なソーシャルメディア戦略:

  • 主要なコンテンツの領域でボードを作成する。 Pinterestで画像やチャートを投稿し、コンテンツへの新たな経路を読者候補に与えよう。
  • Pinterestで価格設定のパワーを活用する。 メーリングリストを購読していない顧客にも価格の変更を知ってもらうことが可能だ。
  • 販売期間が終わった製品やスタイルのページを残しておく。Pinterestのトラフィックを現行の製品に導く効果が見込める。

8. アルゴリズムに変更が加えられてもFacebookは今後も必要。

ビジネスの種類に関わらず、Facebookは今もソーシャルメディアにおいて最も重要なサイトである。分かりきっていることだが、繰り返す価値はある。

マーケティングとの関わり合い:

Facebookの自然(無料)の接触範囲は今後も狭まっていく。その結果、広告によるサポートが必要になる。

実用的なソーシャルメディア戦略:

  • Facebookで存在をアピールする。 Facebookの広範な接触範囲を軽視するべきではない。
  • コンテンツとエンゲージメントをユーザーのニーズに合わせる。ただし、Facebookの投稿の寿命が短い点を理解しておこう。
  • ターゲットを絞ったFacebook広告をテストする。 投稿をパワーアップさせるだけでなく、カスタムオーディエンスを活用しよう。

9. Google+の効果は控え目。

Google+の強みはGoogleファミリーの一員である点だ。

マーケティングとの関わり合い:

この利用されることが少ないソーシャルネットワークの効果を強化する方法を学ぼう。

実用的なソーシャルメディア戦略:

  • 会社に人間味を与える。 Google ハングアウトを利用すると良い。

10. Twitterはリードとセールスの増加に貢献するものの、自動的にソーシャルシェアをするだけでは不十分。

マーケティングとの関わり合い:

ソーシャルネットワーク全般に言えることだが、成果を出すためには、Twitterでも狙いを絞ったソーシャルメディア戦略が必要となる(Twitterのアクティビティを成功に導く27点のアドバイスを参考にしよう)。

実用的なソーシャルメディア戦略:

  • Twitterのプロフィールを強化して、注目を集める。 効果的な写真を使い、適切なサイトに向かうリンクを張る。
  • 写真を盛り込む。 Twitterによると写真を使うとRTが35%増加するようだ(その他のRTを増やすアドバイスをこの記事で16点紹介しているので参考にしよう)。

 

結論: ソーシャルメディアプラットフォームは今後も進化を続け、マーケッターと企業に新たな機会をもたらす。

2015年以降は、各種のネットワークを組み合わせ、各ネットワークの性質とオーディエンスを考慮してコンテンツと交流を調整していく必要がありそうだ。

2014年のソーシャルメディアのトレンドの中で、とりわけ重要だったトレンドは何だろうか?


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「Top 10 Social Media Highlights of 2014 (Charts)」を翻訳した内容です。

LinkedInは動画回り以外は現状の日本でもかなり共有できる内容だったのではと思います。SEO Japan的にはソーシャルが検索以上の集客効果を及ぼす点は無視できないですけどね。実際、特にサイトを立ち上げた段階&1~2年かけてコンテンツを蓄積し、サイトのオーソリティを十分に構築するまでは、特に情報発信系のサイトであれば、ソーシャル経由のトラフィックが検索経由のトラフィックを上回ることは普通にあると思います。逆にいえば、新しいサイトを始めた人が最初の集客トレンドから「SEOは終わった。ソーシャルだけでいい!」と振り切ってしまうこと危険性もありそうで怖いですが、そこにSEOのノウハウをプラスすることで集客を最大化できる可能性も是非忘れないでいただきたいです。 — SEO Japan

知っていると得するソーシャルメディア関連調査データ

コンテンツマーケティング時代に検索エンジンと並んで、いや時にはそれ以上に重要なのがソーシャルメディアの存在。私も自社運営サイトで日々コンテンツマーケティングを実践していますが、時には検索エンジン以上の集客をもたらしてくれることも多い、貴重なチャンネルとなっています。今回は、ソーシャルメディアに関する様々な調査データから、ちょっと気になる内容とそれに対する対策をまとめた記事を。英語圏のデータですが、日本でも参考になる点が多そうです。 — SEO Japan


12 Mind-Blowing Social Media Metrics Facts
重要な事業目標の達成において、ソーシャルメディアのパフォーマンスを計測する取り組みは、マーケティングの効果を証明する上で欠かせない。この取り組みを行わない状態では、予算と人材を増やしてもらうことも、そして、(敢えて言っておくが)自分自身の仕事を守ることも難しくなる。

ソーシャルメディアのエンゲージメント(シェアやコメント等、参加を介した交流)と成果をもたらす取り組みの間には「ズレ」が存在する。このズレを理解するため、まずは次の3点の指標について考えてもらいたい:

  1. eMarketerによる推測では、ビジネスの89%は2015年中にマーケティング目的でソーシャルメディアを利用するようだ。ビジネスによるソーシャルビジネスの利用は定着しており、会社の事業計画に組み込まれていることが多い。ただし、ソーシャルメディアが目標達成にどのように貢献しているかを企業が正確に計測している、と早とちりしないでもらいたい。

    US Firms Using Social Media For Marketing-eMarketer-2014-1


  2. Hootsuiteが実施したSocial Business Benchmark調査によると、回答者の88%は競争に参加する上でソーシャルメディアを重要視しているようだ。要するに、たとえ収益にどのような影響を与えているかどうか分からなくても、少なくとも、競合者に置いてきぼりを食らわないために、ソーシャルメディアを利用する必要があると考えている。
  3. Useful Social Mediaが実施したThe State of Social Media 2014調査を参考にする限り、ソーシャルメディアの力を理解している経営陣は50%しかいない。

    Social media metrics facts-chart


    同様に、Social Business Benchmark調査の結果では、回答者の43%が重役の支持を得るのが難しいと指摘していた。: 予算と人材を得るには、経営陣のサポートが必要になる点を肝に銘じておこう。

12点の刺激的なソーシャルメディアの指標が教えてくれる真実(チャート付き)

それでは、どのようにしてソーシャルメディアでの取り組みの成果を計測すればよいのだろうか?

以下に、刺激的なソーシャルメディアの真実を12点挙げていく。

12 Mind-Blowing Social Media Metrics Facts


  • The State of Social Media 2014調査によると、重役の34%はソーシャルメディアを適切に計測していると確信している。

    Social Media Metrics Facts


たった34%である!!!つまり、経営陣の66%はソーシャルメディアを正しく測定しているかどうか自信がないことになる。この傾向はSocial Business Benchmark調査の結果とも一致しており、ソーシャルメディアで得たデータを有益な情報に変えることが出来ると答えた参加者は39%のみであった。

なぜこのような現象が起きるのだろうか?

1. 簡単に計測可能なアイテムを評価する。

当然だ。当初、ソーシャルメディアは、マーケッターが片手間に行い、後にデータを確認する程度の取り組みであった。

The State of Social Media 2014調査は、計測の対象として人気が高い次の3つのアイテムを挙げている:

  • 48.7%はアクティビティ、もしくは、エンゲージメント(シェア/コメント等の参加を介した交流)を計測している。
  • 47.3%はウェブトラフィックを計測している。
  • 47.0%はフォロワーの人数、または、いいね!の数を計測している。



social media metrics facts - chart


この3つのデータでは、ソーシャルメディアマーケティングが接触をもたらしていることぐらいしか分からず、十分とは言い難い。

Social Media Explorerのジェイソン・フォールズはこの問題に関して「ファンの獲得イコール、ソーシャルネットワークでユーザーの注目を集めて、メッセージを受信してもらう行為、そして、顧客の獲得イコール、説得して製品を購入してもらう行為 」と巧みに表現している。

実用的なソーシャルメディアのアドバイス:

次の方法を用いて、トラフィックをリード、または、セールスにコンバートする力を改善すると良いだろう。

  • ソーシャルメディア用のコールトゥアクションを盛り込み、リアクションを促す。顧客候補をEメールのニュースレター、または、購入プロセス内の暫定的な段階に加わってもらう手を検討しよう。
  • 専用のランディングページを使って、セールスに関連するアクションを促す。ブランドらしさと手掛かりを維持し、ソーシャルメディアのフォロワーがページに留まり、行動を起こしやすい環境を作るべきだ。
  • セールスシステム上で計測可能な独自のトラッキングコードを埋め込む。コードを使わずに、セールスの発端を計測することに苦労する企業は多い。

2. ブランディングを計測する。

従来型のメディアであっても、ブランディングのインパクトの計測に手こずっている。そのため、ソーシャルメディアでブランディングの影響を計測することに成功しているマーケッターが5人に1人しかいなくても不思議ではない(The State of Social Media 2014)。

  • 18.1%は感情を計測している。感情はブランディングに対する功績を認める目安としては弱い。

ソーシャルメディアでは、名前とロゴを掲載するだけではブランディングとは言えない。画像、写真、あるいは、提示の仕方にハッキリと「らしさ」を反映させ、宣伝することなく、ターゲットのオーディエンスに印象を残す必要がある。

実用的なソーシャルメディアのアドバイス:

3. ソーシャルメディアで評判をチェックする。

Social Business Benchmark調査によると、会社に関する言及をチェックするタスクはとても重要のようだ。具体的に言うと:

  • 調査の参加者の81%はソーシャルメディアを使って、会社の評判を把握している。
  • 79%はソーシャルメディアを使って、外部のコミュニケーションをチェックしている。

会社、ブランド、重役の潜在的な問題をチェックし、迅速且つ適切に対応することが、ソーシャルメディアをモニタリングする理由である。運が良ければ、何もチェックしなくても済むかもしれない。

実用的なソーシャルメディアのアドバイス:

  • ソーシャルメディアポリシーを策定する。ただし、策定したらそれで終わりではなく、従業員が会社を代表する場面において、ポリシーにどのように対処すればよいのか理解してもらう必要がある。
  • 問題に対応するソーシャルメディア危機管理計画を立てておく。準備をしておこう。危機に見舞われた際に、社内の重要な人員にいつでも連絡が取れる体制を整えておくべきだ。

4. リードとセールスを計測する。

The State of Social Media 2014によると、セールスを計測しているマーケッターは25%に満たないようだ。

  • 23.3%はリードを計測している。
  • 19.5%はセールスを計測している。

この2つのアイテムは会社の収益に直結する。是非、計測の対象に加えてもらいたい。

ただし、簡単に計測することが出来るわけではない。これはマーケッターのせいではない。ただし、予算と人材を割り当ててもらいたいなら、もっとまともな理由が必要になる。

その理由を説明する

AOLの調査によると、プラットフォームによっては、ソーシャルメディアを顧客が最初に利用するケース、最後に利用するケース、または、ソーシャルメディアのみが利用されるケースが、全体の8%から46%を占める。つまり、ソーシャルメディアは購入ファンネルの中間に大きな影響を与えるが、この層のインパクトを計測するのは難しい。

Convertro_SocialMedia_report 2014-2


実用的なソーシャルメディアのアドバイス:

ソーシャルメディアを使って、リードとセールスを増やす能力を改善することは可能だ。幾つか検討してもらいたい案を紹介していく。

  • セールスに対応する会社のブログを立ち上げる。顧客の問いに答え、製品の使い方および作り方を伝えるタスクに力を入れよう。必要に応じて、製品ページにリンクを張ると良い。
  • LinkedInを使って顧客候補と関係を構築する。従業員、とりわけセールスチームにはLinkedInを定期的に活用させるべきだ。仕入れ業者と販売業者の関係を通じて、B2Cのビジネスを後押しすることも可能だが、特にB2Bのビジネスにとって有効な手立てだと言える(LinkedInを利用する有益な戦略を知りたい方はここをクリックしよう)。
  • プレゼン、Eブック、PDFをSlideShareに投稿する ? SlideShareはB2Bにとって質の高いセールスの宝庫である。アイデアが欲しいなら、リー・オッデンが提唱するEブックのエピックコンテンツキュレーション戦略を参考にすると良いだろう。
  • Pinterestでの存在を確立する。B2Cのマーケッターなら代わりにPinterestを使って消費者と交流を行うことが出来る(この記事で紹介したPinterestのヒントを)参照にしよう)。

The State of Social Media 2014 調査参加者の50%は2014年にソーシャルメディアのROIを計測することが出来たと答えた。2013年と比べて6%上がっている。これはExtoleが実施した調査の結果(マーケッターの52%がソーシャルメディアのROIの計測を難しいと感じていることが明らかになった)とも一致している。

Social Media Metrics Facts-Chart


当然だ。MBAの講義で教わることだが、ROIを割り出すには、セールスを計測しなければならないからだ。

5. コストと返品を減らす。

ソーシャルメディアにはセールスを確保し、返品を減らす効果がある。

  • Social Business Benchmark調査では、回答者の73%がソーシャルメディアで顧客のクレームを解消し、疑問に答える力を重視していることが判明している。これは顧客候補を顧客に変える効果、そして、顧客の返品を防ぐ効果を持つ。

実用的なソーシャルメディアのアドバイス:

  • 全てのソーシャルメディア、および、オウンドメディアでソーシャルメディアによるカスタマーサービスを宣伝する。問題を解決することが可能な場所を知ってもらおう。
  • コメント、レビュー、そして、問題の具体的な数をカウントし、適切に処理されていることを裏付ける。

今回紹介したソーシャルメディアの指標が明らかにする真実によって、ソーシャルメディアのアクティビティをウェブサイト、電話による問い合わせ、そして、店舗でのリード生成および販売プロセスとうまく結びつける重要性が証明されたと言えるだろう。

その上で、ビジネスのセールスとコストを分析するシステムが、ソーシャルメディアの追跡コードを読むことが出来るかどうかが鍵を握る。

その他に重要だと思うソーシャルメディアの指標があるなら、その指標を、そう思う理由と併せて教えてもらいたい。

ついでに、この記事「ソーシャルメディアから収益を得るための5つの取り組み」も役に立つので目を通しておくと良いだろう。


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「12 Mind-Blowing Social Media Metrics Facts (Charts)」を翻訳した内容です。

SEOサービスに携わる者として、ついつい集客という観点からソーシャルメディアを見てしまいがちですが、それ以外にも、検索マーケティング以上にビジネスに活用できる点が多そうですね。私も今年は一歩上のソーシャルメディア活用を目指して取り組んでいきたいと思います。 — SEO Japan

2015年のコンテンツマーケティングを成功に導く10のトレンド

今年こそは、コンテンツマーケティングに真剣に取り組んでみよう、という方も多いと思います。今回は2015年のコンテンツマーケティングにはトレンドを予測しつつ、実は極めて基本に忠実なお役立ち記事を紹介します。これからコンテンツマーケティングに取り組む人も、既に取り組んでいる人にも有益な情報が詰まった「コンテンツマーケティング入門」的な内容です。 — SEO Japan


2015 Content Marketing Predictions
2015年がついに幕を開けた。コンテンツマーケティングは、もはや、マーケティングを補う存在ではなくなり、事業の計画および運営において中心的な役割を担うようになった。

2015年版 コンテンツマーケティングの推測 Top 10

今回の投稿では、コンテンツマーケティングにおける大きな10点の推測、さらに、ビジネスを成功への軌道に乗せるために必要な関連する戦略を紹介していく(ちなみに、2015年版のソーシャルメディアの推測も行っているので是非参考にしてもらいたい)。

1. コンテンツマーケティングの基礎への注目が高まる

2014年においては、魅力の面でも重要度の面でも高くはなかったが、2015年、コンテンツマーケティングの基礎に対する注目は高くなりそうだ。企業はコンテンツマーケティングを語るだけでなく、全体的な事業計画に統合しなければならなくなるためだ。

つまり、ターゲットのオーディエンス、コアのコンテンツマーケティングのアイテム、および、効率の良いコンテンツの配信を詳しく綴ったコンテンツマーケティング戦略を策定する必要がある。

実用的なコンテンツマーケティング戦略:

  • コンテンツマーケティング計画を文書にまとめる。会社の計画とターゲットのオーディエンスに合致する計画を策定してもらいたい。
  • 特徴のあるマーケティングペルソナを作る。製品ごとにターゲットの顧客を理解し、顧客が購入プロセスで求めるコンテンツのタイプを把握する。
  • コンテンツの統括者を任命する。役職に関わらず、会社全体のコンテンツの責任者となる重役レベルの人物が必要だ。
  • 会社の編集カレンダーを保つ。ターゲットの異なる複数のカレンダーを利用する必要があるかもしれないが、重複を減らすため、1点のトップレベルの計画にまとめるべきだ。
  • コンテンツの配信を最大限に高める。あらゆる機会を活かし、コンテンツをオウンドメディア(自社メディア)、ソーシャルメディア、ペイドペディア(広告)で宣伝、および、配信する。



2015 Content Marketing Predictions


2.
コンテンツマーケティングの原則は全ての会社の情報を網羅する。

コンテンツマーケティングはマーケティングのみに限られるわけではない。

その他の会社の情報の有効度を高めるため、全ての情報にコンテンツマーケティングのアプローチを当てはめ、他部門との間の壁を取り壊すべきだ。製品(マニュアルおよび標示)、顧客サービス、セールス、人事、投資家向けの広報活動にも適用される。

このアプローチを適切に実施すると、重複するコンテンツ、および、効率の悪いコンテンツを除去することが可能になり、コストの削減につながる。反対に、部門の垣根を超えることが出来ない場合、同じ用途のために何度も同様のコンテンツが作られてしまう。

実用的なコンテンツマーケティングの戦略:

  • 会社が持つ全ての情報を精査する。作成された情報を全て把握する必要がある。
  • 各コンテンツにメタデータを適用する。全てのコンテンツを見つけられる状態にする必要がある。メタデータの利用は、社内のコンテンツキュレーションの良し悪しを左右する。
  • マーケティング以外のコンテンツをコンテンツマーケティング計画に統合する。 1度限りのコンテンツアクティビティを回避するためだ。
  • コンテンツの候補を中央で集める。セールスおよびカスタマーサービスにコンテンツのリソースをBCCで通知させ、尋ねられる質問の回数および作成する必要のあるコンテンツの回数を減らす。
  • 古いコンテンツをキュレートする。関連する場合、既存のコンテンツを再び宣伝する(ついでにキュレートしたコンテンツが元々のコンテンツを上回る理由を学んでおこう)。

3. ソーシャルメディアとコンテンツマーケティングは一つの機能にまとめられる。

コンテンツはソーシャルメディアでの交流に勢いを与え、ソーシャルメディアはコンテンツを流通させる。そのため、この2つの機能をより高度なソーシャルベースの取り組みにまとめることが可能だ。すると、重複を減らし、顧客の反応を改善する効果が見込める。

実用的なコンテンツマーケティング戦略:

  • ソーシャルメディア計画とコンテンツマーケティング計画をまとめる。 必要なコンテンツを確保していることを確認するため、そして、重複するアクティビティとプロジェクト管理のコストを削減するためだ。
  • 積極的に活動している各メジャーなソーシャルメディアネットワークに対するチャンネル計画を策定する。そのために、各ネットワークに対して、独自のコンテンツを作り、メジャーなプロジェクトを調整する。交流する必要がある点を忘れないでもらいたい(ソーシャルメディアでの対話もコンテンツの一つに数えられる)。
  • 従業員を積極的に活動させる。一連のソーシャルメディアガイドラインを策定する。従業員がソーシャルメディアで素晴らしい活動を行い、会社を代表して交流を行う際の心構えを周知させよう、新しいコンテンツに関して従業員に通知する方法を文書に記録しておくと良いだろう。

4. モバイルを意識したコンテンツを作る。

コンテンツを消化するメインのツールとして、モバイルデバイス、スマートフォン、タブレット、Eリーダーの利用が増えているため、モバイルデバイス向けの情報を提供しなければならない(ついでに55点のモバイルマーケティングに関連するチャートをチェックしておこう)。

デバイスにとらわれないコンテンツを提供する必要がある。情報に種類によっては、テレビや車を含むその他のインターネットに接続されるデバイス、つまり、モノのインターネットを考慮する必要があるかもしれない。

モバイルデバイスでコンテンツを読むことが出来ない場合、コンテンツを見る以前にオーディエンス候補に見捨てられてしまう。

実用的なコンテンツマーケティング戦略:

  • ターゲットのオーディエンスを理解する。デバイスの利用およびコンテンツの消化をマーケティングペルソナに盛り込み、好きな時に、好きな場所でコンテンツを楽しむことが出来る状態を確保するべきだ。
  • コンテンツ計画の中にモバイルコンテンツの作成を盛り込む。後でコンテンツを調整する作業は難易度が高く、また、コストが高くつく点を肝に銘じておこう。

5. 動画の人気が爆発する。

プロ級の動画をローコスト、あるいは、ノーコストで撮影し、シェアすることが出来るため、この取り組みを行う会社および消費者は増えていく。従って、マーケッターはコンテンツ計画に具体的な動画戦略を組み込んでおくべきだ。

AmazonとNetflix(さらにAppleも)がテレビおよび映画のプラットフォームをDIY動画の分野に拡大し、FacebookとYouTubeからマーケットシェアを奪う試みを行うことで、2015年の動画を巡る状況は変化する。どちらの企業も動画の配信プラットフォームを持ち、ユーザーベースを既に導入している。

その結果、動画およびテレビに特化するエージェンシーにはチャンスが到来する。また、インフラが整っているため、スタートアップがロサンゼルスに続々と集まるようになる。

実用的なコンテンツマーケティング戦略:

  • レギュラー動画戦略を策定する。 動画を定期的に作成するためだ。顔を出して、話をする程度でも構わない。
  • あらゆる主要なコンテンツの取り組みの一環として動画を盛り込む。詳しい説明、舞台裏の様子、インタビュー、カットした場面等を提供すると良い(10の簡単なステップを介して動画ディレクターになる方法を参考にしておこう)。
  • テキストのコンテンツに動画を組み込む。 自分が好きなものを第三者に説明するようなアプローチを心掛けてもらいたい。

6. LinkedIn パブリッシングが勢いを増す。

LinkedIn パブリッシングはエキスパートとしての重要な要素の一つに数えられる。社内の重役、および、影響力の強い人物は編集カレンダーを策定し、定期的に寄稿するべきである。

LinkedIn パブリッシングは記事の枠組みを超えて、動画、ポッドキャスト、PDF、Eブックを網羅するようになる(LinkedInはB2Bマーケティングの重要な戦力、SlideShareを既に買収している)。地位を強化するため、LinkedIn パブリッシングは有料の製品を拡大し、SlideShareが抱えるリード生成および計測機能を加えるようになるだろう。

今後の3年間で、LinkedIn パブリッシングはBloombergを見習い、書籍や雑誌等の従来のフォーマットを含む本格的な出版ブランドに姿を変える可能性がある(注記: Content Marketing InstituteはCCOマガジンおよび書籍の出版においてこの取り組みを既に実施しているが、LinkedInはさらに大きなポテンシャルを秘めていると言える)。

実用的なコンテンツマーケティング戦略:

  • 主要な事業の分野に対してLinkedInkのコンテンツ戦略を練る。そのためには、ターゲットのオーディエンス、および、影響を与えたい業界内のソートリーダー(新たな考えを示すことが出来る専門家)を把握する必要がある。
  • 自社が所有するコンテンツ配信チャンネルを介してLinkedInのコンテンツを配信する。 これにはEメールとソーシャルメディアも含まれる。また、従業員のネットワークを軽視するべきではない。

7. ライブイベントはあらゆるタイプのビジネスにおいて重要度を増す。

B2Bの企業のマーケッターににとって、以前から、カンファレンスは欠かすことの出来ない存在であった。買い手と売り手のための市場とも言える。

今年、コンテンツの形式として、ライブイベントはB2CおよびB2Bの企業にとってマストアイテムとなる。ライブイベントは、顧客候補を店舗、または、別の場所に導く手段である。実際に一部の小売業者はこの取り組みを長年実施してきた。大手スーパーの料理のデモンストレーションや食べ物の試食等をイメージしてもらえると分かりやすいかもしれない。

ライブイベントの利点は、従業員と直接顔を合わせ、関係を構築してもらうことが出来る点だ。

実用的なコンテンツマーケティング戦略:

  • 四半期ごとに顧客とコミュニティを交えたイベントを行う。 例えば、実演や朗読等が該当する。
  • 各イベントに対して、関連するコンテンツを作る計画を立てる。 イベントのコンテンツの枠組みを超えて、別のコンテンツのテーマとして利用することが可能だ。
  • 名簿を作る。 参加者の氏名とメールアドレスを尋ね、有益な情報を提供するための戦略を立案する。
  • 他の関連するイベントに参加する。 インフルエンサーに会うため、そして、コンテンツを作るために、他社のイベントに参加する手がある。

8. コンテンツのプレゼンテーションが価値を増す。

マーケッター、コンテンツのクリエイター、そして、コンテンツを受け取る側は、コンテンツのプレゼンテーションの価値を高く評価し始めている。

コンテンツのプレゼンテーションは、ブランディングだけでなく、コンテンツの効果を左右する。読者はコンテンツに引き込まれたいと望んでいる。また、ざっと目を通すことが出来る点も重視している。文法も重要であり、コピーの編集は無視できない。

作成するコンテンツの中身だけでなく、どのように提示するか、そして、どのように見る者を魅了するかも重要になる。これは2014年の画像を重視する流れを受け継いでいる。この点は、消費者が期待するプロらしさに欠けることが多いEブック等の自己配信コンテンツにとりわけ目立つ。

その結果、記事主体のコンテンツ作成およびコピーエディターに機会がもたらされるようになるだろう。

実用的なコンテンツマーケティング:

  • 注目を掴みとるタイトルを用いる。BuzzFeedとUpworthyが証明しているように、タイトルはオーディエンス候補に大きな影響を及ぼす。投稿する前にタイトルの候補を幾つか作成するべきだ。
  • コンテンツの視覚的要素を取り込む。 視覚を喜ばせるアイテムを与え、読者を魅了すると良い。
  • コンテンツを読みやすくフォーマットする。 太字、概要、短目の文と段落の利用、および、読みやすさのレベルを考慮してもらいたい。
  • テキストを編集する。 少なくとも、読みやすさと文法をチェックするため、配信する前に誰かに読んでもらおう。

9. テストおよびコンバージョンの手法の利用が増える。

コンテンツマーケティングの成果を最大限に高めるためには継続的なテストおよびコンバージョンの最適化を実施する必要がある。最高のコンテンツを持っていても、顧客候補を顧客にコンバートすることが出来ないなら意味はない。

コンテンツマーケティングが高度化するにつれ、ライバルは増える。従って、各ビジターのコンバージョンを改善することに力を入れなければならない。

実用的なコンテンツマーケティング戦略:

  • 購入プロセスの各領域をテストする。 場馴れするため、まずはすぐに成果が表れやすい領域から着手すると良いだろう。ただし、一度に多数のテストを実施するべきではない。
  • 全ての主要なコンテンツにテスト計画を盛り込む。 今後の改善に向けた計画を立ててもらいたい。
  • 他社のケーススタディを確認する。 Which Test WonとMarketingSherpaを参考にすると良い。

10. セールスとROIを示すコンテンツマーケティングの計測基準の利用が増える。

予算と人材の拡大を実現するため、マーケッターはコンテンツマーケティングの成果を見せる必要がある。

幸いにも、HubspotのInbound調査を参考にする限り、成果を計測するだけで、ROIは17倍も改善されるようだ。

Hubspot Inbound 2014-ROI


実用的なコンテンツマーケティング戦略:

  • 適切なコンテンツマーケティングの計測基準を特定する。 事業の目標と計測基準を関連させる必要がある。
  • コンテンツと適切な製品とをリンクで結ぶ。 製品ページ同士にリンクを張ろう。
  • トラッキングコードを各コンテンツに統合する。 可能な場合、コンテンツを固有のマーカーで関連付けてもらいたい。
  • コールトゥアクションを用いる 顧客候補が必ず次のステップに進むとは限らないためだ。

 

コンテンツマーケティングの成果を最大限に高めるためには、コンテンツマーケティング戦略のコアの要素に力を入れながら、新たなトレンドを取り入れる必要がある。

今年のコンテンツマーケティングにおいて、どの推測が重要だと思うだろうか?その理由を教えてもらえると嬉しい。


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「10 Big 2015 Content Marketing Predictions」を翻訳した内容です。

LinkedInは日本では重要度が低そうですが、それ以外は基本と最新トレンドもふまえた、よくまとまった内容だったと思います。コンテンツマーケティングの状況と課題はサイト・企業によってまちまちと思いますが、取り組むべきポイントを考える上で参考になる記事ですね。 — SEO Japan

最新調査から読み解くB2Bコンテンツマーケティング戦略の秘訣30

先日紹介した米国の2015年コンテンツマーケティング調査レポートから、B2Bコンテンツマーケティングに参考になるポイントをまとめたお役立ち記事を紹介します。コンテンツマーケティングというとブログばかりが注目されている日本ですが、その手法は多種多様、米国では既に様々な手法が活用されていることがわかります。いずれ日本でもそうなるであろう近い未来、今から先取りして差をつけてみませんか? — SEO Japan

今すぐ使える30点の実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス

2015 B2B Content Marketing Tactics
2015年に向けて、利益をもたらす様々なB2Bのコンテンツマーケティングの手法を組み合わせ、コンテンツマーケティング戦略を策定しているだろうか?

答えを出す前に、Content Marketing Institute(CMI)とMarketingProfsが合同で実施した2015 B2Bコンテンツマーケティング 予算、基準、トレンド(北米版)調査を基に、他のマーケッターが利用している手法をチェックしていこう。

2014年、マーケッターは平均で13通りのコンテンツマーケティングの手法を用いている。また、今後の1年間で8つの新たなコンテンツの取り組みを行う計画を立てている。つまり、1ヶ月に実施する取り組みは2つを下回ることになる。

マーケッターの70%は2013年よりも多くのコンテンツを作成している。さらに、 マーケッターの42%は新しいコンテンツを毎週、または、毎日、複数配信している。

Change in B2B Content-2015 B2B Content Marketing Benchmarks


2015年 B2Bコンテンツマーケティングの有益な手法

2015 B2B Content Marketing Tactics


効果的なコンテンツマーケティング戦略を策定するには、様々なコンテンツマーケティングの手法を組み合わせる必要がある。2015年のコンテンツマーケティングを確実に成功に導くため、2015年に使える24点の有益なコンテンツマーケティングの手法、そして、推奨する実用的なコンテンツマーケティングの手法を併せて紹介していく。

B2B Content Tactics Used-2015 B2B Content Marketing Benchmarks


B2Bマーケッターの92%はソーシャルメディアのコンテンツを利用している(ブログは含まない) 。

ターゲットのオーディエンスに接触するため、オーディエンスが時間を過ごす場所にコンテンツを配置する必要がある。eMarketerによると、アメリカのインターネットユーザー(成人)はコンピュータ & モバイルデバイスを介して、ソーシャルメディアを平均で1日に67分間利用するようだ。

Time Spent with Social Media per Day - eMarketer


ソーシャルメディアは、B2Bのコンテンツを効果的に配信する上で鍵を握っている

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • コンテンツマーケティングを各ソーシャルメディアプラットフォームに合わせる。コンテンツマーケティングの効果を高めるため、各ソーシャルメディアサイトに対して、コンテンツマーケティングを適応させ、最適化しよう。

B2Bマーケッターの83%はEメールのニュースレターを利用している。

多くの会社が、Eメールをコミュニケーションの頼みの綱として用いている。顧客のEメールリストを使って、定期的に有益な情報を提供しよう。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • Eメールのニュースレターのフォーマットをスマートフォンのユーザーに合わせる。Eメールの多くは、時間に関わらず、スマートフォンで読まれるためだ。

    Email Opens By Time Of Day-2Q2014-Movable Ink


B2Bマーケッターの81%はウェブサイトで記事を利用している。

品質の高いコンテンツを会社のウェブサイトに掲載し、検索結果で上位にランクインさせよう。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • 検索エンジンとユーザーに対してウェブサイトのコンテンツを最適化する。段落を短くまとめ、太字を使い、キーワードに焦点を絞った情報とナビゲーションを活用してもらいたい。

B2Bマーケッターの80%はブログを利用している。

(注記: Social Media Examinerによる2014年の調査ではブログを利用したと回答した参加者は55%であった)

5つの基本的なタイプのコンテンツを介して、ブログはウェブサイトの情報を補う役目を持っている。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • ブログを会社のウェブサイトに統合する。 Orbit Mediaのアンディー・クレストディナは、MarketingProfsが主催した2014 マーケティング B2B フォーラムでこの手法を推奨していた。ブログをナビゲーションに明確に反映させ、ビジターが発見しやすい環境を作ろう。

B2Bマーケッターの77%は直に会うイベントを利用している。

コンテンツの観点で見て、ライブイベントの主催、後援、プレゼン、参加を組み合わせて活用しよう。各取り組みから複数のコンテンツを作成することを目標に掲げてもらいたい。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • 事前にイベントのアクティビティを計画し、コンテンツを作るチャンスを最大限に活用する。リー・オデンは、カンファレンスを開催する前にEブックを作成することで有名だ。Eブックは究極のキュレーションコンテンツに挙げられる。

    The Future of B2B Marketing eBook - MPB2B Forum


B2Bマーケッターの77%はケーススタディを利用している。

ケーススタディは、以前からB2Bマーケティングの必需品として重宝されてきた。他の会社(実際の顧客)が製品をどのように利用しているのかを紹介すると、顧客候補が選択する際の判断材料を与えることが出来る。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • 出来るだけ具体的なケーススタディを作成する。可能な場合は、会社名、そして、数字を用いて、結果等、具体的な情報を加える。ただし、ケーススタディを配信する前に許可を得る必要がある。

B2Bマーケッターの76%は動画を利用している。

製作価値の高い動画を作ろうとすると高額なコストがかかるものの、スマートフォンやコンピュータを使って、魅力的なコンテンツを作るアプローチを検討してみよう。例えば、Spin Sucksのジニ・ディートリヒは、ラップトップで作った短い動画を使って、Facebookで週に1度質問に答えている。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • 従業員と顧客の動画を撮影する。動画は文章を作る手間を省いてコンテンツを作ることが可能な優れた手段である。
  • 利用許可書を用いる。許可を取ってから動画を投稿する必要がある。

B2Bマーケッターの69%はイラスト/写真を利用している。

視覚的な情報は一瞬のうちに脳に取り込まれる。視覚的な情報には、注目を集め、複雑なコンセプトを簡素化する効果がある。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • イラストや写真を使って画像をテキストのコンテンツに挿入し、読者により長い時間コンテンツに触れてもらう。見せ掛けのストック写真の利用は回避しよう。実際の人物の写真を利用するべきだ。

B2Bマーケッターの68%はレポートを利用している。

顧客候補を魅了するために、最高の情報を提供しよう。例えば、Kelly Servicesは1点のレポートを3点のSlideShare向けのコンテンツに変換し、250名の顧客候補を獲得した。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • 視覚的な訴えを活かして、より魅力的なレポートを作成する。画像と太字を駆使して、コンテンツを見てもらえるように工夫しよう。
  • レポートをSlideShareで配信し、接触範囲を広げる。通常の会社のウェブサイトと比べると、このB2B向けソーシャルメディアサイトは遥かに多くのトラフィックを獲得している。レポートには、登録して、より詳しい情報を得られる手段を顧客候補のために用意する必要がある。

B2Bマーケッターの65%はオンラインプレゼンテーションを利用している。

顧客候補、その中でも、購入する製品のリサーチを開始したばかりの顧客候補が求める情報を提供して、セールスのリードを増やすことが出来るため、直感的にこのアプローチは理にかなっていると考えられる。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • プレゼンテーションの価値を拡大させる。配信する場所によってコンテンツを作り直し、見つけてもらう確率を高めるためのツールを加える。

B2Bマーケッターの62%はインフォグラフィックを利用している。

インフォグラフィックの利用が大幅に増加している。ニール・パテルは、自身のインフォグラフィックが時間の経過と共に成果が落ちていることを指摘し、この傾向を裏付けている(ニール・パテルは今もインフォグラフィックを利用しており、結果が出ていることは疑いようがない)。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • 特別な配信網を作り、インフォグラフィックの接触範囲を広げる。PRとインフルエンサーへの接触を行おう。

B2Bマーケッターの61%はオンラインセミナーやウェブ放送を利用している。

オンラインセミナーは、強力なコンテンツであり、事前に再利用の計画を練って、出来るだけ良い結果を出し、投資を最大限まで活用しよう。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • インフルエンサーに参加してもらう。重要なソートリーダー(新たな考えを示すことが出来る人物)をオンラインセミナーに招待し、接触範囲を拡大する(注記: 取り組みに対する見返りを用意しておく必要がある)。
  • オンラインセミナー後に送る一連のEメールを作成する。Eメールアドレスの取得は、この手法を用いる大きなメリットであるため、オンラインセミナー終了後に送信するEメールを事前に作成しておき、この機会を最大限まで活かすべきだ。

B2Bマーケッターの48%は調査レポートを利用している。

人間はデータが大好きな生き物だ。有益で、魅力的なチャートと分析データを用意しよう。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

B2Bマーケッターの47%はマイクロサイトを利用している。

特定のカテゴリーの顧客を引き寄せるため、マイクロサイトはターゲットを絞ったコンテンツを提供する。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • 用途に合わせたランディングページを利用する。コンテンツとベースに一貫性を持たせ、ビジターにさらに読んでもらえるよう促そう。

B2Bマーケッターの38%は独自のコンテンツツールを利用している。

ここでは、単純な問題を解決するオンラインツールを指す。このツールは製品に関連する具体的な問いに答える。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • オーディエンスが持っている疑問に対して自動的に答えを与えることが可能な場所を決める。セールスリードとして顧客候補をコンテンツへと誘うツールを活用しよう。

B2Bマーケッターの37%はEブックを利用している。

様々な長さと形式のEブックが存在する。マーケッターはこのタイプのコンテンツを外部に依頼することが多い(この手法を用いるマーケッターが少なくて驚いた)。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • 既存のコンテンツを魅力的なEブックに編集する。多数の記事を単純にまとめればいいわけではない。新たな見やすいフォーマットで有益な情報をキュレートすると良い。

B2Bの32%は雑誌を利用している。

ターゲットを絞った(印刷)雑誌は、B2Bマーケティングの主力として以前から利用されている。例えば、Content Marketing Instituteは、的を絞った雑誌「Chief Content Officer」を作成している。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • 記事を業界の重要な雑誌に掲載する。明確な意図を持って編集者に接触し、問い合わせる。
  • 広告の関係を活用する。広告を掲載している雑誌で関連する記事の掲載を要請しよう。

B2Bマーケッターの30%は本を利用している。

個人の取り組みであることが多いが、(印刷)本を出版すると、会社、そして、会社の取り組みを支える関連するイベントにプラスに働く。本を出版すると、重役に講演の依頼が舞い込むこともある。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • 狙いのハッキリしたマーケティングキャンペーンを行い、本の宣伝を行う。一流のB2Bマーケッターであっても、書籍が行き届く範囲と生産性を最大限に高めるため、裏方の力に頼っている。

B2Bマーケッターの30%はモバイルアプリを利用している。

モバイルアプリは、開発、ダウンロードの宣伝、そして、ダウンロードしたユーザーへの利用の要請を行う必要がある。オーディエンス側にアプリを利用する理由がある場合、とりわけ効果は高くなる。例えば、MarketingProfs 2014 Marketing B2B Forumは、モバイルアプリを使って、最近のカンファレンスで参加者に情報を伝え、また、積極的な参加を呼び掛けていた。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • ダウンロードと定期的な利用を促す。これは、継続的なコミュニケーションの一環として行うことも、あるいは、特別な狙いを持つメッセージを作って実施することも可能である。

B2Bマーケッターの27%はデジタルマガジンを利用している。

デジタルマガジンは、ハイパーリンクの力と追加の情報を提供する力を活用する。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • 第三者のプラットフォームを活用する。例えば、AmazonやApple。
  • 代わりにキュレーションを試す。Scoop.itPaper.liを使うと、定期的な配信が楽になる。

B2Bマーケッターの23%は仮想イベントを利用している。

仮想イベントはオンライン版のカンファレンスである。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • イベントの前、最中、後に提供するコンテンツを企画する。顧客候補が求めるイベント関連の情報を提供しよう。

B2Bマーケッターの22%はポッドキャストを利用している。

ポッドキャストは、コンテンツマーケティングを行う機会をもたらす。以前からポッドキャストを実施しているマイク・ステルツナー等の一流のマーケッターの取り組みを参考にすると良いだろう。パット・フリン曰く、ブログのビジターの20%はiTunesのポッドキャスト経由でアクセスしているようだ。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • 人気の高いポッドキャストでゲスト出演する。他の誰かのポッドキャストを使って、ポッドキャストを試してみよう。
  • 自社メディアでポッドキャストの宣伝を行う。第三者のサイトとソーシャルメディアでのプロモーションに加え、ウェブサイト、ブログ、Eメールでポッドキャストを大々的に宣伝しよう。

B2Bマーケッターの21%は紙媒体のニュースレターを利用している。

その他の印刷媒体と同じように、ニュースレターの利用も減少している。しかし、郵便物を受け取る機会が減っているため、紙媒体のニュースレターは飛躍的な効果をもたらす可能性がある。

実用的なコンテンツマーケティングのアドバイス:

  • 紙のニュースレターを始める、または、継続を決定する前にメリットとコストを計算する。製作費、印刷費、そして、郵便代金に加え、増えていくメリットを評価しよう。

B2Bマーケッターの12%はゲーム、または、ゲーミフィケーションを利用している。

ゲームとゲーミフィケーションは、消費者向けのアイテムであることが多く、B2Bマーケッターはこの手法をあまり魅力的だとは感じていない。

上位にランクインしたコンテンツマーケティングの手法

慌てて、24点の手法を全てマーケティングの計画に加える前に、上位にランクインしている手法を振り返ろう。

B2B Content Tactic Effectiveness-2015 B2B Content Marketing Benchmarks



Change in B2B Content Marketing Tactic Use-2015 B2B Content Marketing Benchmarks


  1. 直に会うイベントは、5年連続でB2Bコンテンツマーケティングの手法において1位を獲得した。会社を飛び出し、人と会って関係を構築する必要があるため、当然と言えば当然である。
  2. 2番人気はオンラインセミナー。ライブイベントと同じように、オンラインセミナーでは、ターゲットのオーディエンスが必要とする有益な情報を提供する。オンラインセミナーの開催には、Eメールアドレスを獲得し、別のコンテンツを用いて関係の構築を継続することが出来る効果がある。
  3. 動画はB2Bコンテンツマーケティングにおいて3番目に多く利用されている。動画の人気は高い。YouTubeに投稿して、検索を強化しよう。YouTubeは世界で2番目に大きな検索エンジンであり、その接触範囲は広範に及ぶ。
  4. 4番目に利用が多かったのはブログであった。ブログでは、検索のトラフィックをもたらし、顧客の疑問に答える情報を提供すると良いだろう。

 

今回紹介した「2015年版 コンテンツマーケティングの手法」を組み合わせれば、コンテンツマーケティング戦略にプラスに働く。

具体的な手法を選択する際は、ターゲットのオーディエンスに接触し、事業の目標を達成する上でどのように効果があるのか特定するべきである。また、利益の増加をもたらすために必要とされるコストを算定する必要もある。

競争に勝つために、毎月、コンテンツマーケティングの取り組みを1つか2つ企画し、編集カレンダーに盛り込んでおこう。

今回紹介したB2Bコンテンツマーケティングの手法のリストから、どの手法を採用して来年のコンテンツマーケティングを進めていくつもりだろうか?その手法を選んだ理由も聞かせてもらいたい。

この記事は、Heidi Cohenに掲載された「Top 2015 B2B Content Marketing Tactics」を翻訳した内容です。

コンテンツマーケティングのチャンネルは多数、コンテンツをブログだけでなく様々な方法で発信していくことが重要と思わせる内容でした。しかし効果的な手法でイベントが一位といわれると、そうなのか?という気がしなくもないですが、、、私もデータアーティスト社にてイベントを主催したりもしていますし、もちろん効果は実感していますが、それも普段の地道なコンテンツマーケティングあっての気もします。その場で人と話せるだけに体感的にそう感じる人が多いのかもしれませんが、本当にコンテンツマーケティングを活用できているのか?という気にならなくもない私でもありました。 — SEO Japan

コンテンツマーケティング調査レポートに学ぶ、2015年、コンテンツマーケティングを成功させる3つのポイント

2015年もよろしくお願いいたします!ということで、SEO Japan新年最初の記事は時代を反映してコンテンツマーケティングに関する話題を。毎年米国で行われているウェブマーケッターにコンテンツマーケティングに関して行ったアンケート調査を元に2015年のコンテンツマーケティングを成功させる術を考えます。 — SEO Japan

2015年 コンテンツマーケティングのトレンド[リサーチ/チャート付き]

2015 Content Marketing Trends2015年のコンテンツマーケティングは、成功に向かって順調に前進しているだろうか?

この問いに答える前に、まずはコンテンツのマーケティングにおける成功を定義しておく必要がある。

大半のマーケッターは、この問いに対して答えを出すことが出来ていない。

Content Marketing Institute(CMI)とMarketingProfsによるレポート「2015 B2B コンテンツマーケティングの予算、ベンチマーク、トレンド(北米編)」の結果を見れば一目瞭然だ。2015のコンテンツマーケティング戦略を妨げる事柄、そして、データを、利益をもたらすコンテンツマーケティングに変換する方法をこれから紹介していく。また、「2015 年版コンテンツマーケティングの技」でも関連する情報を提供している。

リサーチに基づく2015年のコンテンツマーケティングのトレンド

2015 Content Marketing Trends


2014年、B2Bマーケッターの86%はコンテンツマーケティングを利用した。昨年の93%から少し減少している。

コンテンツは増え続けているのに、コンテンツマーケティングの利用が減ったのはなぜだろうか?Contents Marketing Institute(CMI)は、コンテンツマーケティングの定義を変更していた。CMIは、今年の調査でコンテンツマーケティングの成功に影響を与える2点の大事な要素を明確に定義している。

1. 明確に特定したオーディエンスを集め、維持する。事業の目標を達成するには、不特定多数のオーディエンスではなく、特定のオーディエンスに向けてコンテンツを作らなければならない。

不特定多数のオーディエンスに向けてコンテンツを作ると、力のないコンテンツが生まれる。企業が作った文書を読めば、私の言いたいことが分かるはずだ。反対に、良質な記事を作るには、具体的で詳しい情報が必要になる。この具体性によって、真のコンテンツが生まれ、オーディエンスが増えていく。

実用的なコンテンツマーケティングの手法:

効果的なマーケティングペルソナを各オーディエンスに用意する。時間を割いて、主要なオーディエンスを明確に特定してもらいたい。これは、マーケティング部門だけではく、組織全体にまたがるグループによる取り組みである。つまり、重役、マーケティング、営業、カスタマーサービス、製品、経営が一体となって取り組む必要がある。

マーケティングペルソナを作る際の目的: 従業員に主要な顧客を理解させる必要がある。マーケティングペルソナは、顧客を描写するだけのタスクではない。事業の改善に組織を向かわせる効果がある。マーケティングペルソナの力は、マーケティングの他の取り組みにも行き渡る。

何名のペルソナを作ればいいのか問われることがよくある。特徴のある顧客の区分を網羅し、それぞれに異なるマーケティング戦略を適用することが可能な人数が必要である。

B2Bビジネスには、4つのタイプの顧客のオーディエンスが存在することが、リサーチにより明らかになっている

2015 B2B Content Marketing Benchmarks-Target audiences-1


2. 利益をもたらす行動を促す。広範なコンテンツの計測基準をチェックしていくことが出来るものの、コンテンツが適切なリードとセールスを生み出し、利益をもたらすパターンを見出す必要がある。要するに、利益がコストを上回る必要がある。

実用的なコンテンツマーケティングの手法:

事業の目標を特定し、重要な計測基準と関連付ける。特定の行動項目、そして、計測する術のない目標設定は、失敗を自ら望んでいるようなものだ。ドミニカン大学のゲイル・マシューズ博士がこの点を証明している。

目標を記録し、他の誰かと共有し、そして、毎週最新の状況をその人物に伝えると、報告する義務がない状態よりも、書き出した目標を達成を達成する確率は平均で33%高くなる

2015年 コンテンツマーケティングの効果

  • 2014年、B2Bマーケッターの38%はコンテンツマーケティングを「効果あり」と評価した。昨年同じ評価をしていたのは42%であった。
  • B2Bマーケッターの約5人に1人がコンテンツマーケティングを「効果なし」と評価していた。個人的には信じ難い。


2015 B2B Content Marketing Benchmarks-Content Marketing Effectiveness-2


2015年のコンテンツマーケティング戦略を策定する

コンテンツマーケティングを成功に導く上で、コンテンツマーケティング戦略を策定し、記録する作業は当たり前だと思うかもしれない。しかし、CMIとMarketingProfsの調査では反対の結果が出ていた。

  • B2Bマーケッターの35%はコンテンツマーケティング戦略を文書に残している。
  • B2Bマーケッターの48%はコンテンツマーケティング戦略を策定したものの、記録していない。
  • B2Bマーケッターの17%はコンテンツマーケティング戦略を持っていない、あるいは、持っているかどうか分かっていない(これはひどい)。6名のうち1名はコンテンツマーケティング戦略を持っていないことになる。


2015 B2B Content Marketing Benchmarks-Have Content Marketing Strategy


実用的なコンテンツマーケティングの手法:

毎年マーケティングの計画を立てるプロセスの一環として、コンテンツマーケティング戦略を策定しよう。コンテンツマーケティングは片手間で実施するような取り組みではない。ビジネス全体に組み込む必要がある。これは様々なプレゼンで私が主張しているポイントでもある。

コンテンツはマーケティングの計画において重要なパーツであり、顧客候補と顧客に向かって「買ってくれ!」と叫ぶ行為を回避する上で必要である。

Nielsenによる「広告に対する信頼 2013年版」レポートによると、あらゆる広告の形式よりも、品質の高いコンテンツを消費者は信頼している。この点を忘れないでもらいたい。

  • 顧客の69%はブランドのウェブサイトを信頼している。
  • 顧客の67%は記事を信頼している。

コンテンツ作成の取り組みを社内全体に広めよう…と言っているのは私だけではない。コンサルタントのジェイ・ベールとマーカス・シェリダンもこのアプローチを推奨している。

会社全体で取り組むことで、組織の垣根を壊し、顧客と製品を熟知している従業員の力をフル活用することが可能になる。

このアプローチは、リソースの制約を受けるマーケッターにとっては特に重要である。別の部門の予算を使うことが出来るためだ。

マーケッターの42%はコンテンツ戦略がコンテンツの作成をしっかりと導いていると答えた。残りの58%のマーケッターに尋ねたいことがある。コンテンツがビジネスの目標に貢献していることをどのように裏付けているのだろうか?

2015 B2B Content Marketing Benchmarks-Strategy guides Content Efforts-1


2015年 コンテンツマーケティングの目標

マーケッターは、ブランドアウェアネスをコンテンツマーケティングで最も優先する目標として挙げている。「もっと予算を貰う理由が必要だが、他に思いつかない」ため、この目標が使われることがある。セールスと利益に貢献しなければ、効果的なコンテンツマーケティングとは呼べない。そのため、次のような目標を主に設定するべきである:

  • マーケッターの83%はセールスのリードを生み出すことを求めている。
  • マーケッターの75%はセールスを増やすことを求めている。
  • マーケッターの74%はリードを促進することを求めている。
  • マーケッターの69%は顧客を維持することを求めている。
  • マーケッターの52%はアップセル、または、クロスセルを求めている。

大半のマーケッターは、新しい顧客の獲得に力を入れている。しかし、セールス後のマーケティングを用いて、コスト効率よくセールスと顧客の生涯価値を高める機会を見逃している。

2015 B2B Content Marketing Benchmarks-Content Marketing Goals-1


実用的なコンテンツマーケティングの手法:

  • コンテンツのシリーズを作り、最近製品を購入した顧客にEメールで送る。初めての顧客なら、会社と製品に大きな期待感を持っているはずだ。このチャンスを活かして、製品の利用を改善し、関連する製品のクロスセルを実施しよう。

2015年 コンテンツマーケティングの計測基準とROI

マーケッターは、簡単に入手可能なデータ、つまりトラフィックを計測する傾向がある。これは一歩目としては申し分ないものの、トラフィックが、セールスや利益をもたらす原動力だとは限らない。

4つの重要なコンテンツマーケティングの計測基準をチェックしているマーケッターは5割に満たない:

  • マーケッターの49%はセールスのリードの質をチェックしている。
  • マーケッターの48%はより高いコンバージョン率を計測している。
  • マーケッターの43%はセールスを計測している。
  • マーケッターの40%はセールスのリードの量をチェックしている。


2015 B2B Content Marketing Benchmarks-Content Marketing Metrics


実用的なコンテンツマーケティングの手法:

  • コンテンツマーケティングの目標に関連する計測基準を特定する。つまり、セールスの数に数値を割り当てる、もしくは、質の高いセールスのリードの特徴をチェックする。
  • 追跡可能なコールトゥアクションを盛り込む。購入を呼び掛けるだけで、結果は良くなる。プロモーションコードを使って、計測しやすい環境を作っておこう。

大勢のマーケッターは、コンテンツマーケティングのROIを理解することに苦戦しているようだ。

  • マーケッターの21%はコンテンツマーケティングのROIを計測することに成功している。5名に1名しかROIを正しく計測していない計算になる。
  • マーケッターの25%はコンテンツマーケティングのROIを計測することに失敗している、もしくは、コンテンツマーケティングのROIを計測していない。つまり、マーケッターの4名に1名がROIの計測において問題を抱えていることになる。


2015 B2B Content Marketing Benchmarks-Content Marketing ROI Success-2


しかし、Hubspotのインバウンドの現状調査 2014年版によると、コンテンツマーケティングのROIを計測する行為は、計測する対象と同じぐらいROIを高める上で重要度が高いようだ。

実用的なコンテンツマーケティングの手法:

要素、とりわけコンテンツマーケティングの利益を左右するセールスとコストの計測を始める。手が込んだ追跡システムは不要だ。製品種目別にセールスの合計と売れた数を算出し、コンテンツの製作費とアイテムを販売するコストを特定しよう。スタッフの時間も考慮する必要がある。

2015年 コンテンツ作成専用のリソース

品質の高いコンテンツを一貫して作成するには、人材および予算において、専用のコンテンツのリソースを用意しなければならない。

マーケッターの47%はコンテンツマーケティング専用のチームを編成している。このリソースを用意するメリットは、コンテンツの量を増やすことが出来るだけではない。その他の社内のコンテンツの作成を支援し、既存のコンテンツを最適化することも出来る。

  • マーケッターの12%は単独で機能するコンテンツマーケティングのユニットを編成している。
  • マーケッターの35%は組織全対で横並びで機能するコンテンツマーケティングのユニットを編成している。

5つの会社のうち2つ弱の会社がコンテンツマーケティング専用のリソースを用意していない。このリソースの欠如により、コンテンツの作成、収集、そして、配信において、常に他社に後れを取っていると感じるようになる。

2015 B2B Content Marketing Benchmarks-Dedicated Content Marketing Group-2


実用的なコンテンツマーケティングの手法:

人事部と連携し、組織全体でコンテンツの作成を促進する。コンテンツに対するマーケティング、および、コピーライティングの先を見据えるべきだ。

  • コンテンツマーケッター扱いされていないコンテンツクリエイターのいる場所を特定する。マーケティング、PR、コミュニケーション、セールス、カスタマーサービス、そして、ソーシャルメディアに関して、幅広く考える。
  • 品質の高いコンテンツの作成に貢献するよう従業員を奨励する。 編集および技術的なサポートを用いて、コンテンツ作成の障害を取り除くと良いだろう。

会社の規模によっては、経営陣、そして、マーケティング部門が、コンテンツの作成において中心的な役割を果たす傾向があるものの、社内の全従業員に参加させることも出来る。仕事の内容にコンテンツの作成を盛り込むには、人事部の助けが必要になる可能性がある。

コンテンツマーケティングの重役への報告が行われている企業は、たった3%である。これは、コンテンツマーケティングが、事業単位で統合されている点が要因になっていることが多い。マーケッターの5%はコンテンツがどこで作られているのか把握していない。これはどうにかする必要がありそうだ。

2015 B2B Content Marketing Benchmarks-Who creates content marketing-1


コンテンツマーケティングの成果を改善するため、2015年のコンテンツマーケティングのトレンドに基づいた強固な戦略のコアを形成する次の3つのシンプルな手法に従ってもらいたい:

  • 事業の目標と関連するコンテンツマーケティングの目標を設定する。最終的にセールスと利益につながることを確認しよう。
  • 4通りの主なコンテンツのオーディエンスを特定する。各タイプにマーケティングペルソナを作成しよう。
  • コンテンツマーケティングの成果を計測する。少なくとも、セールスとコストを計測しよう。

2015年のコンテンツマーケティングにおいて、何が最も大きな障害になると思うだろうか?


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「How To Succeed At Content Marketing In 2015」を翻訳した内容です。

調査自体は私も既に見ていましたが、こうして改めて解説してもらえると大変ありがたいですね。結論をシンプルにしてくれているのも、取り組みやすいといえば取り組みやすいです。今年こそは本格的にコンテンツマーケティングにチャレンジしようと思っている方には参考になる記事だったと思います。 — SEO Japan

ペルソナを作る際に必要な10の問い

コンバージョン祭Weekということで「コンバージョン改善記事祭り」にもなっているSEO Japanですが、今回は視点を変えてペルソナ作成に関する記事を。コンバージョン改善を考える上で、ユーザーのペルソナを考えることが重要なのは誰もが分かっているとは思いますし、それなりにペルソナ作成は行っていると思いますが、なんとなく感覚的にやっている方も多いのではないでしょうか?今回は人気マーケッターのハイディ・コーエン氏がペルソナを考える上で問うべき質問をまとめた「ペルソナ101」的記事を紹介します。 — SEO Japan


Persona Definition - 12 marketing attributes

ラテン語で、persona(ペルソナ)は、俳優の仮面を意味する。そのため、演劇の登場人物との関係が深い。

さらにストーリーの作成に解釈を拡大すると、ペルソナは特定の人物の考えを表すキャラクターと定義することが出来る。

この人物は、著者の代弁者の役割を果たし、その人物の主観的な人柄を強調し、著者のアイデア、信念、そして、意見を表現する。

ただし、実際の人物(故人を含む)に似ていても、ペルソナは架空のキャラクターである。

また、ペルソナは、当該の人物が生活する環境における一連の特徴を仮定する。情報、チャンネル、そして、デバイスが爆発的に増加する状況を踏まえ、マーケティングを行う目的で、ペルソナが取り入れられ、そして、適応されているのは、この役割においてである。

その理由を説明しよう。

オーディエンス、そして、オーディエンスの潜在的な願望を理解すると、より効果的なコミュニケーションを生み出すことが出来る。ソーシャルメディア、コンテンツマーケティング、そして、モバイル(または、インターネットに接続したデバイス)が激増しており、マーケティングペルソナの存在が欠かせない時代が到来している。マーケティングでは、オーディエンスに直接語りかけ、共感を得ることが出来なければ、相手にしてもらえなくなってしまう。

ペルソナを使ってマーケティングを改善する手法は、昔から用いられてきた。マーケティングのメッセージを改善するため、ダイレクトマーケッターは、顧客獲得および過去の購入行動のデータを用いて、ユーザー層、心理、そして、興味に関して、オーディエンスを理解する試みを行ってきた。

平均で、アメリカ人は、1日に12時間14分間もメディアに触れている。そのため、消費者が理解する前に、必要とする、そして、望む情報を提供しなければならない。マーケッターにとって、ペルソナは、従業員の考えを一致させる効果がある。

ペルソナの定義 — マーケティングペルソナの主な10の特徴

マーケティング分野のペルソナは、以下の10の重要な特徴を網羅する。
Persona Definition - 12 marketing attributes

具体的にオーディエンスを理解し、より効果的なマーケティング用のコンテンツとコミュニケーションを作り出してもらうため、この10の特徴を疑問形式で提示していく。

ペルソナに関する疑問に答える際は、別人を演じなければならない俳優のように、細部にまでこだわってもらいたい。

1. ペルソナは誰か?

  • 名前は何か?何歳か?
  • どのような風貌をしているのか?どんな服を着ているのか?
  • どんな教育を受けてきたのか?
  • どこに住んでいるのか?田舎で暮らしているのか?それとも都会で暮らしているのか?
  • どんな生活を送っているのか?

2. ペルソナはどんな仕事に就いているのか?

  • 仕事は何か?どんな肩書きが与えられているのか?
  • 仕事、または、職業に基づいて身分を明かしているのか?
  • いくら稼いでいるのか?
  • お金に関してどんな考えを持っているのか?ケチか?それとも、太っ腹か?
  • 予算を守っているか?定期的に節約、投資を行っているか?
  • どのような支払い方法を用いているのか?現金派?デビットカード派?クレジットカード派?電子決済派?

3. ペルソナの仕事以外の興味/趣味は何か?

  • ペルソナの趣味は何か?外見、または、中身に焦点を絞っているか?
  • ペルソナは、仕事以外で、何に情熱を注いでいるのか?
  • この個性はペルソナの人生をどのように彩っているのか?どこにペルソナは力を入れているのか?

4. ペルソナは健康か?幸せか?

  • ペルソナは健康だろうか?健康ではないなら、どのような問題を持ち、生活にどのような影響を与えているのだろうか?
  • どのような食生活を送っているだろうか?食事制限をしているのか?
  • 定期的に運動しているだろうか?しているなら、どのような運動を、どこで実施しているのか?

5. 何がペルソナを動かすのか?

  • ペルソナはどんな考え方を持っているのか?
  • ペルソナは、政治、宗教、その他の大きな問題に関して、どんな信念を持っているのか?
  • ペルソナはどんな願望を持っているのか?何がイライラさせるのか?
  • 人生における目標は何か?
  • 人生において、家族はどのような役割を持っているのか?

6. ペルソナにとって重要なのは誰か?インフルエンサーは誰か?なぜか?

  • ペルソナの生活において、役割を持つ人物の中で、誰が重要なのか?なぜ重要なのか?伴侶、子供、親、友達、上司、同僚、そして、ソーシャルメディアの友達について考えてもらいたい。
  • インフルエンサーは、購入の意思決定に関わっているのか?最終的に意思を決定するのは誰か?

7. ペルソナは、過去にどんなタイプの製品を購入しているのか?

  • どのようなタイプの製品を購入しているのか?誰から購入しているのか?大体、月々、または、一年でどれぐらい買っているのか?
  • 見せびらかすため、あるいは、長期的な価値を考慮して、品物を購入しているのか?

8. ペルソナはどのメディアを利用しているのか?

  • 定期的にどんな情報を求めているのか?
  • どのようなメディアチャンネルを使っているのか(テレビ、ラジオ、雑誌、新聞、インターネット)?
  • 購入する前、購入中、購入した後、どんな情報を求めているのか?

9. ペルソナはどのソーシャルネットワークに参加しているのか?

  • ペルソナは、ソーシャルメディアで、発言しないタイプか?コメントを残すタイプか?あるいはコンテンツを積極的に投稿するタイプか?ソーシャルメディアのペルソナに関する詳細は、この記事を参考にしてもらいたい。
  • ペルソナは、1日、または、1週間で、どれぐらいの時間をソーシャルメディアで過ごしているのか?
  • 過去の購入は、ソーシャルメディアの影響を受けていたか?ペルソナは、買った商品をソーシャルメディアでシェアしているか?

10. ペルソナはどのデバイスを使っているのか?

  • ペルソナはスマートフォンを使っているか?仕事用とプライベート用のスマートフォンを別々に所有しているか?
  • 定期的に、どのアプリ/機能を利用しているのか?
  • 他にどのデバイスを使っているか?コンピュータ(PC)、タブレット、ゲーム機器、Eリーダーを利用しているか?
  • 車内ではどんなデバイスを使っているのか(車を持っている場合)?

マーケティングペルソナは架空のキャラクターであり、ターゲットの市場の明確な人物の特徴を表現し、伝える役割を持ち、量的、そして、質的な情報に基づく。

ターゲットの層と製品が一致していたとしても、マーケッターの優先事項と顧客の優先事項は同じではない点を理解する必要がある。

他にどのような問いを加えればよいだろうか?


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「Persona Definition: 10 Essential Marketing Persona Attributes」を翻訳した内容です。

具体的な質問項目が豊富にあり、ペルソナを考えるヒントになる記事だったのではないでしょうか。デモグラフィック的な属性だけでなく、サイコグラフィックに関しても深く考えることが特にコンバージョンを考える上では大事そうですね。コンバージョン改善に悩んでいる方は、様々な施策を行う前に、改めてペルソナについて考え直してみると新たな知見が得られるかもしれません。 — SEO Japan

ブログ最前線2014 : 1,000名調査で分かった成功するブログの秘訣

コンテンツマーケティングでブログの価値が改めて見直されている今日この頃。多数のブロガーにインタビューを取ってわかったブログの改善ポイントをまとめたお役立ち記事を今回は紹介します。海外調査がベースですが、日本でも導入できそうなティップスが満載。ちなみに英語のワード(単語)数が出てきますが、日本語の場合は2.5倍(1000ワードなら2500文字)で考えると妥当かと思います。 — SEO Japan

The State of Blogging 2014

人気の高いブログをチェックし、自分のブログのどこがいけないのか思い悩んだことはあるだろうか?

成功しているブロガーは、いとも簡単にブログをヒットさせているように見せる。

一生懸命仕事に励んでいるようには見えないものの、ブログの記事を投稿する度に、ソーシャルネットワークで大々的に取り上げられ、多くのコメントが寄せられる。

どんな方法を使っているのか気になるのではないだろうか?ブログに関するアドバイスに耳を傾け、推奨されている取り組みを全て実施しているものの、結果は、理想とは程遠い。

幸いにも、大勢のブロガーが同じ悩みを抱えている…

このポイントを説明する上で、うってつけの実話がある:

私が通販サイトのColumbia Houseで、あるプロモーションを行った際、最初の数回は、大当たりした。しかし、全く同じプロモーションを繰り返していると、パフォーマンスは下がっていった。オファーをアピールすればするほど、効果は落ちていく有様であった。

その理由は…

新鮮味が消えてしまったからだ。その結果、目立たなくなり、注目を集めることは出来なくなった。

ブログのアドバイスにも同じことが当てはまる。エキスパートの提案を実行に移すブロガーが増えるにつれ、時間の経過と共に、効果は薄くなっていく。

スターと比べるのではなく、仲間が実施している取り組みを精査して、集団から飛び出すために何をすればいいのか考えるべきである。

そこで役に立つのが、アンディー・クレストディナとOrbit Mediaが公開した「Blogger Survey」だ。この調査には、「ブログの現状 2014年版」と言う名称がピッタリ当てはまる。Orbit Mediaは、11問のシンプルな質問を1033名のブロガーに投げ掛け、普通のブロガーが何をしているのか明らかにしている。

ブログの現状 2014年版

Orbit Mediaの調査を基に、「ブログの現状 」を検証していく。これから紹介する3つの問いに対する大勢のブロガーの答えを精査すると、集団から一歩抜け出す上で効果的なヒントが浮かび上がってくる。

The State of Blogging 2014


1. ブログの記事は平均でどれぐらいの長さですか?

  • ブロガーの82%は、1000ワード以下の記事を作成している。Orbit Mediaによると、平均のワード数は800ワードである。
  • ブロガーの5%は、1500ワード以上の記事を作成する。

注記: SEOの面で理想的な記事の長さは、1500ワードとされている。

集団から抜け出す方法:

  • 記事を長くする。と言っても、1500ワードに到達するまで、ワード数を増やせば良いわけではない。
  • 余分なワードを減らす。その代わりに、オーディエンスが求めている有益なデータや分析結果を提供しよう。

2. どのぐらいの時間をかけて、通常の記事を書いていますか?

  • ブロガーの54%は、ブログの記事を書くために2時間(もしくは2時間以下)を割いている。
  • ブロガーの5%は、6時間以上を費やして、記事を作っている。

集団から抜け出す方法:

  • 記事を作成するための時間を増やす。つまり、リサーチ、検証、編集を徹底的に行う必要がある。意外にも、人気の高いブロガー達は、コンテンツを1本作成するために、長時間をかけている。

3. いつブログに取り組んでいますか?

  • ブロガーの50%は、平日の9時-17時にブログの作業を行っている。(そのうち、22%は勤務時間以外はブログから距離を置く)。会社のために、仕事として、あるいは、事業を支えるために、ブログの作業を行っている(例: 個人事業主)。
  • ブロガーの78%は、「自分の時間」にブログに取り組む(勤務時間外)。つまり、この人達にとって、ブログは、仕事とは一線を画した、個人的なアクティビティであり、また、勤務時間外に実施する必要がある。

集団から抜け出す方法:

  • 様々な時間帯で記事を作成してみる。最も自分に合う時間を見つけよう。
  • 様々な状況下で作業する訓練をする。いつ、どこで、インスピレーションやチャンスが訪れるか分からない。

ブログの人気を高める5つの簡単な解決策

集団から抜け出すには、平均的なブロガーよりも、多くの取り組みを行う必要がある。

1. オーディエンスのレーダーに映る頻度で記事を投稿する。

「どれぐらいの頻度で記事を投稿すればいいのか?」を問うブロガーは多い。

ブログの現状 2014年版によると:

  • ブロガーの54%は、少なくとも週に1本記事を投稿する。
  • ブロガーの26%は、月に1本(以下)を投稿する。(注記: この中には、その気になった時に記事を投稿すると答えた14%も含まれる。)

Hubspotによると、ブログから糸口を得るためには、週に2-3回記事を投稿すると良いようだ。

Easy Blogging Fixes - publishing frequency


Actionable Marketing Guideブログでは、私は、時間の経過と共に、投稿の頻度を変えていった。当初、高い頻度で記事を投稿していたものの、徐々に7-3本に減らしていった。

頻度が高いと、トラフィックは増えるものの、一匹狼のブロガーにとっては、良質な記事を作成するために必要な時間を確保するのは容易ではない点に気づいた。

簡単な解決策:

少なくとも週に1回、同じ曜日の同じ時間に投稿する。オーディエンスを増やすためには、ブログに力を入れる必要がある。

ブログはメディアのプラットフォームであるため、定期的に記事を投稿して、本気度を読者に見せるべきである。ただし、自らに課したスケジュールを絶対に守る必要がある。

どんなに退屈なビジネスであっても、このハードルを乗り越えられるはずだ。5つの基本的なコンテンツのフォーマットを用意してもらいたい。最低でも、顧客の疑問を集め、製品の使い方を説明し、顧客にスポットライトを当てる努力はしてほしい。

週に1本の記事を投稿することが出来ないなら、その他の配信方法を検討する。他のブログに寄稿する、または、特集記事を作る手がある。また、SlideShare等、別のフォーマットを試してみよう。

2. ブログに編集者を迎える。

大勢のブロガーは、「これはブログであり、なぜ編集者が必要なのか?オーディエンスはそんなこと気にしていないはずだ」と考えがちである。

本当だろうか?

ブログの現状 2014で明らかになった事実を知ってもらいたい:

  • ブロガーの73%は、編集者を用いていない。多数派に属していても、読者が喜んでいるとは限らない。
  • ブロガーの14%は正式に編集者を雇っている。このカテゴリーに該当するのは、編集者を雇う資金を持つ、本格的なブログ、– メディア、または、企業のいずれかのブログだと考えられる。

ブログの編集に関するブロガーの考え方とは異なり、Disruptive Communicationsが2013年に実施した調査によると、読者の43%はコンテンツ内の文法や表現を気にしている。また、読者の25%はコンテンツがあまりにも宣伝色が強いと感じている。

Disruptive Communications-Grammar-2013


編集は、アマチュアのブロガーとプロのブロガーを区別する。

ブロガーの調査に対するヘネケ・ドゥイスターマットのコメントでも指摘されているように、一部のブロガーは自力で巧みに編集している。 しかし、スキルと時間の双方が求められることを理解してもらいたい。

Social Media Examinerは、4週間に渡って、複数の人物がチェックするプロセスを採用している。これが、質の高さに貢献している。

簡単な解決策:

投稿する前のプロセスに、編集を導入する。

携帯電話での記事作成を含む、簡潔なコミュニケーションの利用が進んでおり、多少、文法の誤りを犯している可能性が高い(ちなみに、Heidi Cohenでは、出版経験を持つウェブマスターが記事をチェックしている)。

また、スペル & 文法チェックツールを使う手もあるが、完璧ではない。ミスを見逃してしまうと、コンテンツや画像の価値は下がってしまう。

別人に見てもらうと、このようなミスを拾い、さらに、意味が通っている点、そして、ブランドのイメージに反することを言っていない点をチェックしてもらえる。

他人に投稿をチェックしてもらっていないブロガーは非常に多く、集団から抜け出す方法として、これ以上シンプルなものは存在しない。

編集してもらうとコストが高くつくと思うかもしれないが、安く済ますことも出来る。以下に、財布に優しい編集の担い手を挙げていく。

  • 配偶者、パートナー、または、子供にコンテンツを見直してもらう。
  • 社内に編集のスキルを持つ人物がいるかどうか確認する。
  • 仲間のブロガーに編集してもらい、自分も相手のブログを編集する。アイデアを出し合う際にも、仲間のブロガーは役に立つ。
  • 英語またはジャーナリズムを学ぶ学生に少額のバイド代を払って、編集してもらう。

3. ブログの宣伝をレベルアップする。

記事の作成に力を入れるものの、エネルギーを使い果たし、広い範囲で配信する取り組みを怠るブロガーは多い。

ブログの現状 2014によると:

  • ブロガーの94%は、ソーシャルメディアを介してコンテンツをシェアしている。(個人的には、当然100%だと思っていた)
  • ブロガーの51%は、SEOを実施している。15名のSEOのエキスパートが推奨する取り組みを読んで、ブログのSEOを改善しよう)
  • ブロガーの35%は、Eメールを利用している。
  • ブロガーの15%は、インフルエンサーに接触している。
  • ブロガーの5%は、広告に資金を投じている。(Facebook広告等のネイティブ広告を含む)

基本: 大半のブロガーは、少なくとも1つの配信の形式を試している

ただし、全てのブロガーが上に挙げたメソッドを上手に活用しているとは言い難い。

ブログの記事の宣伝において、Social Triggersを運営するデレク・ハルパーンの右に出る者はいない。ハルパーンは、時間の8割をコンテンツの宣伝に、2割をコンテンツの作成に割くアプローチを推奨している。

簡単な解決策:

出来るだけ記事の宣伝に力を入れる。コンテンツを作ることに全力を注いだはずであり、自慢してもいいはずである。投稿する頻度は低くなるものの、コンテンツを存分に宣伝することが可能になる。

当然、「私を見て!今見て!とにかく見て!」とブログを大声でアピールするのではなく、バランスの取れた配信プランを策定する必要がある。

これから、ブログの配信に関する7つの簡単なアドバイスを紹介する。(完全版のリストには、The Beatlesにインスパイアされて作成された64点のアドバイスが掲載されている)

  1. ソーシャルシェアボタンを記事に加える。「友達にEメールで教える」選択肢を与える。(詳細は、ソーシャルメディアを使ってブログを宣伝する23の方法を参考にしてもらいたい)
  2. ソーシャルシェアの障害を取り除く。ClickToTweetやPinThis等のソーシャルシェアを楽に行うためのツールを記事に導入する。
  3. Yoast等のSEOプラグインをインストールする。専門家ではなくても、SEOの基礎を正しく実行することが出来る。
  4. Eメールを活用する。各ブログの記事に対して専用のEメールを作成する作業は手間がかかり、コストもかかると思うかもしれないが、Feedburner等の無料のツールを使って、メールを送信することが可能だ。
  5. フィードを提供する。RSSが、滅亡する運命にあることは百も承知だが、一部の読者は今でもRSSを愛用している。
  6. 記事の中で言及した人達に接触する。個人的な接触に敵うものはない。ソーシャルメディアでフォローされていると思い込むのは危険だ。
  7. ブログを支援する少額の予算を確保する。この予算を、特別なプラグイン、Facebookの広告、そして、PRに利用しよう。(ソーシャルメディアを使わずにブログを宣伝する方法を知りたい方は、このページで紹介している34点のアドバイスを参考にすると良いだろう)

4. ブログの投稿にテキスト以外のコンテンツのフォーマットを加える。

ブログのコンテンツを多様化しよう。ブログは、様々なコンテンツのフォーマットを形式する上で、うってつけのプラットフォームである。

以下に、ブログの現状 2014で明らかになった事実を挙げていく:

  • ブロガーの75%は、画像を1枚利用している。ここも、100%に到達していないことが意外であった。人間は、視覚を重視する生き物であり、画像は人間の注目を引きつける効果がある。
  • ブロガーの45%は、複数の画像を用いている。
  • ブロガーの31%は、リスト形式の記事を利用している。リストは、ブロガーにとって強力な武器である。
  • ブロガーの15%は、動画を利用している。
  • ブロガーの3%は、オーディオを利用している。

ブログの現状 2014版の結果は、Social Media Examinerの「2014 ソーシャルメディアマーケティング業界レポート」の結果と一致している。


State of Blogging 2014


簡単な解決策:

テキスト以外のフォーマットを使ってブログの投稿を強化する。

画像は簡単だ。大半のブロガーは、読者を引き込むために、画像を利用している。それだけで満足してもらいたくない。最低でも、スクリーンショットを掲載し、視覚的なプレゼン資料を用いて、テキストにスポットライトを当てる努力をしよう。読者は、アドバイスを求めている。

ブログを目立たせたいなら…

オーディエンスに話しかけよう。文字通り、話しかけるのだ。「そんなことは、既にブログで実施している」と言いたくなるかもしれないが、ポッドキャストを提供しているのだろうか?Social Media Examinerのマイク・ステルツナーは、数年前からポッドキャストの重要性を指摘してきた。Copyblogger等のサイトもポッドキャストの利用を始めている。

デレク・ハルパーン [Social Triggers] 曰く、[Smart Passive Income]を運営するパット・フリン]が、「読者の20%がiTunesでブログを見つけた」と言っていたようだ。

また、ハルパーン自身、ポッドキャストを1月上旬に初めてリリースしたところ、1月27日には、Social Triggersのトラフィックは、先月のトラフィックを43%上回る勢いを得ていた。

5. ゲスト投稿を用いてプラットフォームを拡大する。

ゲスト投稿(つまり、別のブログで記事を配信する取り組み)は、別のブログのオーディエンスに自分の名前を知ってもらう効果がある。(ちなみにこのブログはゲスト投稿を受け入れていない)

以下に、ブログの現状 2014によって判明した事実を掲載していく: (四捨五入しているため、100%にはならない)

  • ブロガーの42%は、ゲスト投稿を一度も行ったことがない。
  • ブロガーの32%は、自分のブログの取り組みにおいて、ゲスト投稿の占める割合が、5%以下と答えている。
  • ブロガーの16%は、自分のブログの取り組みにおいて、ゲスト投稿の占める割合が、5-25%と答えている。
  • ブロガーの6%は、自分のブログの取り組みにおいて、ゲスト投稿の占める割合が、25-50%と答えている。
  • ブロガーの5%は、自分のブログの取り組みにおいて、ゲスト投稿の占める割合が、50-100%と答えている。

質の高い記事を作成するには、時間と労力が必要になる。にも関わらず、無料で他のブログのために働く暇がある人など、いるのだろうか?

アンディー・クレストディナは、1週間に1本、別のウェブサイトに記事を提供することで、ブロガーとしての地位を確立し、レオ・ウィドリッヒは、ゲスト投稿を介して、BufferAppの顧客を0名から100,000名に増やすことに成功している。

簡単な解決策:

質の高いブログのために記事を作成し、自分のブログを軌道に乗せる。

難しそうに聞こえるかもしれないが、思っているほど難易度は高くない。これから、簡単な計算を用いて、説明していく。

Hubspotの推奨通りに、週に3本の記事を投稿していると仮定する。すると、平均で1年間に156本の記事を作っていることになる。

  • ブログの5%以上をゲスト投稿に当てる場合、記事を8本増やす必要がある。つまり、1ヶ月に~1本余分に記事を作れば良い。
  • ブログの25%以上をゲスト投稿に当てる場合、記事を年間で40本増やす必要がある。週に1本記事を増やす程度で済むが、容易ではないかもしれない。作成するブログの記事は33%増える計算になる。

1週間に1本記事を投稿している場合、1年間に52本の記事を作成することになる。

  • 記事を5%増やして、ゲスト投稿に当てるなら、3本記事を追加する必要がある。この場合、増える記事の本数は、四半期に1本以下となる。
  • 25%増やす場合、14本記事を加える。これでも、月に1本と少し増やす程度である。

一流のブログで記事を受け入れてもらうには、それ相応の努力が必要になる。ジョン・モローのようにゲスト投稿を成功させた人物の取り組みを、時間を割いて分析してみよう。

憧れるブロガーと関係を構築しておくと、ゲスト投稿に関連する作業を軽減することが出来る。

 

ブログの集団から抜け出すには…

確かに、余分に作業をこなさなければならない。

しかし、他のブロガー達が重視していない領域にスポットライトを当てると、この目標をより効率良く実現することが可能になる。

ブログの様々な取り組みをテストしていると、最も効果の高い取り組みが分かるようになる。

とりあえず、継続的に調整を行い、時代にの流れにマッチさせる必要がある点だけは、間違いない。

他に推奨したいブログに関するアドバイスがあれば、理由と共にコメント欄で教えてもらいたい。


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「The State Of Blogging 2014 [Research - Charts]」を翻訳した内容です。

英語圏の調査とはいえ、日本でも十分参考になるデータやアイデアが豊富な記事でした。私も週末再度読み直してSEO Japanの改善につなげたいと思います。。。とりあえずよくやるタイポミスは直したいですが 汗 — SEO Japan

コンテンツキュレーションの基礎用語集100

少し前に日本で話題になったキュレーションという言葉、その後ニュースアプリやバイラルメディアが普及し、気づいてみたら日常的にキュレーションされた情報に囲まれている状況ですね。コンテンツマーケティングが重要な昨今、オリジナルコンテンツ以外にキュレーションを活用するアプローチも米国では盛んにおこなわれているようです。よく考えると当サイトSEO Japanもほぼキュレーションサイトでもあります。今回はコンテンツキュレーションの関連用語を整理して解説してくれた記事を見つけたのでその内容をご紹介。適切な日本語訳がなく英語のままにしているものが大半ですが、同じく大半は聞いたことがある言葉と思いますし、知識の再確認にはちょうど良いかも。
— SEO Japan


Ultimate Content Curation Glossary
コンテンツマーケティング、とりわけコンテンツのキュレーションにおいて、言葉は重要な鍵を握る。

そこで、この分野を学習する上で、総合的な用語集が必要になる。

コンテツキュレーションに関連する100の用語

そこで今回は、コンテンツキュレーションの取り組みを軌道に乗せるため、究極のコンテンツキュレーション用語集を紹介する(コンテンツキュレーションに関連する100の用語で構成)。

Ultimate Content Curation Glossary


  1. アグリゲーション コンテンツキュレーションの最初のステップであり、ウェブコンテンツの収集と分類を行うプロセスに当たる。一つの場所で、選び抜かれた、とりわけ関連性の高い情報を提供する。検索エンジンの結果が良い例だ。
  2. アグリゲート 具体的なトピックに関する情報の集まりであり、カテゴリーごとに分類される。通常、意見や関連する情報は加えられない。
  3. アーティクル 自分のメディア、もしくは、第三者のプラットフォームで配信するコンテンツを指す。
  4. Eブック オンライン版の書籍。コンピュータ、Eリーダー、スマートフォン、タブレットで読むことが出来る。印刷版が存在しないケースもある。
  5. Eメール (売り上げを伸ばすための)宣伝、行動、または、(行動に応じて顧客を魅了するための)誘導、そして、(顧客とコミュニケーションを取るための)ニュースレター等、各種の形式を可能にするコミュニケーションチャンネル。
  6. インタビュー 関心を持つ人物との会話。生で、あるいは、テキスト、オーディオ、もしくは、動画を通じて記録することが出来る。扱い方によっては、キュレーションの形式に該当する。
  7. インフォグラフィック データや情報を提示する視覚的なコンテンツ。複雑な情報を早く、そして、明確に提示することが目的。
  8. インフルエンサー 他の人に行動を起こす気を起こさせる人物。エキスパートやスターが該当する。
  9. ウェブサイト インターネット上の事業の本拠地。1ページで簡潔に説明するだけのシンプルなウェブサイトもあれば、製品を全て網羅するウェブサイトもある。
  10. エディトリアルカレンダー コンテンツの作成プロセスおよびキュレーションプロセスに役立つ。プロセスの全てのステップを網羅する。
  11. エバーグリーンコンテンツ 消費期限のない情報。時事、または、季節を意識した作品もある。FAQや基礎等が該当する。
  12. エピックコンテンツ 企業の地位の確立、そして、企業を目立たさせる効果のある主要なコンテンツ。オリジナルの作品でも、キュレートした作品でも良い。ジョー・プリッジの著書「Epic Content」から名前を取った。
  13. エンゲージメント ビジターが事業と情報をやり取りすることが出来るようにする。ソーシャルシェア、登録、問い合わせ、そして、購入が含まれる。
  14. オーディエンス 情報を求め、読むことを望む人達。
  15. オーディオ 音をベースとしたコンテンツ。朗読、音楽、その他のサウンドが該当する。
  16. オリジナルコンテンツ 自分/自社が作成した、もしくは、自分/自社が利用するためだけに作成を依頼した新しい情報。
  17. カスタマージャーニー 購入プロセスの別名。製品のニーズから購入に至るまでの購入サイクルの主な過程を分析する。
  18. 画像 写真、絵、インフォグラフィック、その他の写真以外の視覚素材が含まれる。
  19. カンファレンス 様々なプレゼンターが、講演、または、パネルとして情報をオーディエンスに提供するイベント。数日間にわたって行われることもある。
  20. 共同作成 新しいコンテンツを他の人と作成する活動。コンテンツキュレーションにおいては、要約の投稿に該当することが多い。
  21. 季節限定コンテンツ 特定の時期、または、定期的に行われるイベントを考慮して作られたコンテンツ。初年度は利用が少ないかもしれないが、翌年になっても、オーディエンスにとって有益である。
  22. キーワード 情報や分野を描写するために用いられるフレーズ。SEOにおいて特に重要。
  23. クラウドソース型コンテンツ インフルエンサー、顧客、一般市民等、自分以外の大勢の人達によって作成された情報。
  24. ケーススタディ 製品やサービスが別の顧客や組織の役に立った事例を提供する。具体的な成果を他社とシェアすることを望む顧客は少ない。
  25. 検索(SEO) 検索エンジンを使って、特定のコンテンツや記事を見つける力。検索結果に掲載される力を改善するためには、適切なキーワードを用いる必要がある。
  26. 購入プロセス(購入ファンネル、または、カスタマージャーニー) 顧客候補が、エンゲージメントを介して、製品を必要とする状態から、購入、購入後のサポート、そして、ファンになる経緯を描く。
  27. コーポレートコミュニケーション 従業員、顧客、投資家、メディア、政府、一般市民を含む、様々なオーディエンスに向けて企業が作り出す情報。
  28. コミュニティ生成コンテンツ(ユーザー生成コンテンツ: UGC) 顧客および世間が作成した情報。評価やレビューが特に有名。
  29. コールトゥアクション (CTA)マーケティングに埋め込まれた仕掛け。状況に照らし合わせて適切であり、顧客候補を次のステップに導く役目を担う。
  30. コンテキスト 情報が提示される状況。コンテンツキュレーターは、コンテンツを提示する方法および場所に関して、既存の情報の有用性を改善する。
  31. コンテンツキュレーション 優秀な編集者や博物館の館長のように、あるトピックにおいて、読者のニーズに対して最も適切な情報を集めるプロセス。コンテンツキュレーションは、情報の選択を超える取り組みである。最高のコンテンツの組み立て、分類、コメント、そして、提示を行う。
  32. コンテンツキュレーションソフトウェア コンテンツキュレーションを支援するテクノロジー。
  33. コンテンツキュレーター 組織内でコンテンツキュレーションを担当する人物。情報を集め、目録を作り、フォーマットを作り直して、アセットの利用を最大限に活かす。
  34. コンテンツアセット 特定の目的を達成するために作られた個別のコンテンツ。オンラインおよびオフラインを含み、幅広い形式のコンテンツを網羅する。
  35. コンテンツ管理システム(CMS) 個人、または、会社が、中心のインターフェースからオンラインの情報を作り、編集し、配信し、修正することが出来るソフトウェアの気取った呼び方。
  36. コンテンツのコンテキスト 特定のコンテンツの配置場所で決まる。プラットフォーム、ブランド、そして、用いられるデバイスが含まれる。キュレーターが選ぶ情報、書式設定、そして、タイトルが、コンテキストに貢献する。
  37. コンテンツ最適化 対象のオーディエンスに接触する能力を最大限に高めるため、情報に手を加える。編集、創造、検索、そして、テクノロジー等、様々なスキルを活用する。
  38. コンテンツ作成 情報やマーケティングの素材を作るプロセス。執筆、グラフィック、動画、オーディオ、テクノロジー等、広範なスキルを網羅することがある。
  39. コンテンツの絞り込み キーワード、ソース、日付、その他の特徴を基に情報を選別し、最も関連する情報を見つけ出す作業。
  40. コンテンツタイプ コンテンツを分類する手段。オーディエンスは5つの基本的なフォーマットを求めている — 製品の情報、顧客の疑問への答え、製品のHow To、様式、評価、レビュー。
  41. コンテンツ配信 自社メディア、ソーシャルメディア、もしくは、第三者のプラットフォームで情報を提供するプロセス。
  42. コンテンツ評価 組織の情報およびマーケティングの文書を集め、分類し、目録を作るプロセス。既存のアセットを有効活用し、利用不可能なコンテンツを改善する、もしくは、捨てることが目的だ。
  43. コンテンツフォーマット 情報が提示される仕組み。テキスト、画像、動画、オーディオ、プレゼンテーション、ライブ等。
  44. コンテンツの理解可能度 ターゲットのオーディエンスが、すぐに情報の意味を理解することが出来る力の度合い。この力は、コンテンツを見やすくする形式に左右される。
  45. コンテンツの要約 コンテンツのクリエイターが、作業に取り掛かる前に用意する文書。目標、オーディエンス、目的、そして、形式等、コンテンツの段取りを提示する。
  46. コンテンツマーケティング 必要以上に宣伝色を出すことなく、事業の目標を達成しつつ、顧客候補、顧客、そして、世間に対して、・購入の決定を後押しする、・製品の利用を強化する、そして、・楽しませる有益な情報を提供する。企業の中心となるブランドの要素を盛り込む。テキスト、動画、プレゼンテーション、オーディオ、Eブック、インフォグラフィック等、様々な形式のメディアを使って、各種のデバイスで、ブランド、もしくは、企業のストーリーを伝える。
  47. コンテンツマーケティング戦略 企業の情報を作り、最適化し、配信を行う取り組みの計画。効果的なコンテンツ戦略を実行するためには、人材と予算の双方が必要になる。
  48. 再利用 既存のコンテンツを再配信する、もしくは宣伝する行為。コンテンツの体裁を変えて、より多くの読者を集めることが出来るため、便利なアクティビティである。
  49. 視覚コンテンツ 画像を使って、注目を集める情報。写真、マンガ/コミック、イラスト、インフォグラフィック、動画、チャート、プレゼンテーション等の様々な形式が該当する。
  50. 視覚ノートテイキング 画像とテキストの利用を組み合わせて、ライブイベントの情報を記録する。
  51. 時系列 出来事、または、配信された時期を基にコンテンツをまとめる順番。
  52. 主要業績評価指数(KPI) 事業のパフォーマンスを計測する上で重要な基準。
  53. シンジケーション コンテンツを複数の異なるチャンネルで配信する。
  54. ソートリーダーシップ 特定の分野での個人、または、企業の見解を示し、分かち合う意図を持ったコンテンツ。
  55. ソーシャルコンテンツ コミュニティ(顧客、インフルエンサー、ソーシャルメディアのフォロワー、一般を含む)を巻き込んで、コンテンツを作成する。
  56. ソーシャルメディア 様々なテクノロジーによって、ユーザーは好きな時に、あらゆる方向でコミュニケーションを取ることが出来る。 リアルタイムの、もしくは、非同期的な情報のやり取り/コミュニケーションを可能にする。
  57. 第三者メディア 他の人または団体が所有する配信プラットフォーム。通常は、メディアサイトに言及する。
  58. タイトル 読者候補を情報の要点に引き寄せるためのヘッドライン。
  59. タグ付け ウェブコンテンツ内の関連するキーワードを使って、サイト内部および外部の検索エンジンを介して、コンテンツの発見と特定を促進する。
  60. 他人のコンテンツ(OPC) インフルエンサーおよび顧客を含む別の人が作成した情報。第三者のコンテンツの抜粋も該当する。他のサイトの情報を利用する前に、定められたルールに従わなければならない。
  61. 知的財産 コンテンツに関して用いられることが多い法律用語。
  62. チーフコンテンツオフィサー(COO) 重役レベルの職務。COOは、企業のコンテンツ、そして、コンテンツ戦略に対する責任を持ち、事業の目標に沿い、適切な成果を出す任務を追う。社内、そして、社外のコンテンツの双方が対象となる。
  63. チャート データを視覚的に提示する方法。数値の情報に息吹を与える上で有効である。
  64. チャンネル 特定のコンテンツがユーザーに提供されるプラットフォームを特定する。オンライン、もしくは、オフラインのチャンネルが存在する。
  65. 注釈 他の意見を加えて、オーディエンスの体験を向上する。
  66. 重複するコンテンツ インターネット上の別の場所に存在するコンテンツと全く同じコンテンツ。Googleは、重複するコンテンツを配信するとパブリッシャーにペナルティを与える。
  67. 著作権 知的財産を守る手段。
  68. デジタルアセット管理(DAM) メタデータの利用を介して、コンテンツを分類し、今後、コンテンツを見つけ、検索し、利用することが出来るようにするシステム。コンテンツの目録作りは、コンテンツキュレーターのにとって、非常に重要な役割である。
  69. 動画 視覚、および、聴覚の情報を同時に提示する形式のコンテンツ。スマートフォン等、録画の手段のコストが低下しているため、動画の利用は、増え続けている。
  70. 動的コンテンツ ビジターに関して既に把握している情報に応じて、ビジターに異なるメッセージを見せる。
  71. 配信 自社メディア、ソーシャルメディア、第三者のプラットフォーム、そして、オフラインでコンテンツを提供するアクティビティ。
  72. バージョニング (適切な場合)ユーザー、そして、自分以外のコンテンツクリエイターに、コンテンツの最新版を紹介する。特に、製品の使い方の説明、利用規約、その他の金銭上、および、法律に関わる情報に有用である。
  73. ハッシュタグ ソーシャルメディアで情報を分類し、選ぶ方法。
  74. フィード テクノロジーを介して情報を配信する手段。RSSフィード等。
  75. ブランド 有形・無形の要素を組み合わせて、消費者と感情的なつながりを作り出す、短く、識別可能なマーケティングのメッセージ。
  76. プレゼンテーション ライブのオーディエンス、または、バーチャルのオーディエンスへの講演。この形式のコンテンツは、視覚要素が強く、テキストの量は少ない傾向が見られる。PowerPointのようなソフトウェアを使って作成され、Slideshareを介して配信されることがある。
  77. ブログ 定期的にテキスト、画像、動画、オーディオ、プレゼン、PDFを含むコンテンツを配信する場所。基本的にブログは、コンテンツ管理システム(CMS)である。個人、または、企業がブログを利用する。
  78. プロモーショナルカレンダー 各種の販売およびマーケティングのメッセージの計画。特定の製品に対する顧客のニーズ、そして、祝日を考慮して作成される。
  79. プロモーション 売り上げをもたらす、もしくは、取引を成立させることを目指した、単刀直入なマーケティングのメッセージ。一年を通じて提供されることが多い。 通常のコンテンツとは区別するべきである。
  80. 分類 組織のコンテンツのアセットを全て記録する。その中には、オフラインのコンテンツも含まれる。コンテンツの評価、および、デジタルアセットの管理において、重要なステップである。
  81. 分類化 具体的な特性や特徴に応じて、コンテンツを割り当てる。カテゴリーは階層に分けられる。
  82. ペルソナ(マーケティングペルソナ) マーケティングペルソナの別名。
  83. 編成 既存の情報を順番に並べる。コンテンツキュレーション、もしくは、アグリゲーションにおいては、別のサイトの情報に付加価値を加える方法の一つとも言える。
  84. ポッドキャスト 独自のオーディオコンテンツを提供するためのチャンネル。マーケティングの観点で考えると、ポッドキャストは、ブランドに人間の声を与え、オーディエンスに語り掛ける力を持つと言える。
  85. ホワイトペーパー テキストの文書。B2Bの顧客候補を魅了するために、提供されることが多い。通常、比較的詳細な情報が与えられる。インタビュー、または、数名のエキスパートやインフルエンサーをキュレートした文書の場合もある。
  86. 複数の章から成るコンテンツの拡大版。著者は一名の場合もあれば、数名の著者が参加する本もある。一名の編集者が、数名の著者の作品をまとめることもある。
  87. マイクロサイト 1つ、または、複数の独立したページを持つ個別のサイト。マイクロサイトは、独自のURLを持つこともあれば、大きなウェブサイトの一部として提供されることもある。
  88. マーケティングペルソナ ターゲットのオーディエンスのイメージ。市場を質的、および、量的に理解した上で作り上げる必要がある。
  89. まとめ記事 各種のリソースから情報を集める。 関係者が出来上がった作品のシェアに協力してくれることが多いため、重宝する。
  90. メタデータ コンテンツを描写する情報。タイトル、ディスクリプション、タグ、キャプション、メディアを網羅する。
  91. メトリクス(測定基準) コンテンツマーケティングの効果を追跡する手法。事業の目標に一致させ、また、売り上げと経費を盛り込む必要がある。詳細は、53点の主要なコンテンツマーケティングのメトリクスを参考にしてもらいたい。
  92. メンテナンス コンテンツを最新の状態にして、重要なオーディエンスに対する関連性を維持するプロセス。継続的なプロセスの一環として行われることもあれば、定期的に行われることもある。
  93. モバイルアプリ スマートフォン、タブレット、あるいは、その他のデバイスを使って、ターゲットの絞られた情報や生産性向上サービスを提供する。有料のものもあれば、無料のものもある。
  94. ユーザー生成コンテンツ(UGC) コンテンツキュレーションにおいてデザートのような存在。ユーザー生成コンテンツのキュレーションは、トッピングに近い。顧客候補、顧客、ファン、一般人、そして、その承認が求められる。
  95. 予算 事業、部門、または、プロジェクトに割り当てられる資金と人材。通常、一定の期間、大方、一年間に対して定められる。
  96. ライセンストコンテンツ(ジンジケートコンテンツ) その他のメディア企業やサイトに情報を提供する。コンテンツを表示する企業に対して、情報、そして、詳細なコンテンツを提供する会社は、接触範囲を広げることが出来る。通常、料金が発生する。
  97. ライブイベント 様々な形式で行われる。一名による講演、または、カンファレンスが該当することもある。通常、キュレーターは、特定のトピックにおける数名のプレゼンターの講演をキュレートする。
  98. リード獲得 顧客候補を獲得するプロセス。通常、B2Bのマーケティングに適用される。
  99. リスト 番号順で情報を整理する手法。通常、最も重要な情報が一番最初に提供される。キュレーションにおいては、集団が提供した情報が盛り込まれることもある。
  100. レスポンシブデザイン 利用されるデバイスのサイズに適応するウェブサイトのレイアウト。コンテンツを作る前に、デバイスの利用を考慮すると良い。

今回は総合的なリストを作ることに力を入れたが、コンテンツのキュレーションは、進化を続けるコンテンツマーケティング計画にとって、欠かせない要素である。

このリストに加えるべきだと感じるキュレーション関連の用語をご存知なら、コメント欄で紹介してもらいたい。


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「The Ultimate Content Curation Glossary」を翻訳した内容です。

言葉自体は何となく聞いたことあるものばかりでしたが、どれも簡潔に言い切ってくれており読み進めると共に自身の頭の整理もできて良い記事でした。「コンテンツキュレーションは、情報の選択を超える取り組み」、SEO Japanもさらに志高く頑張っていきたいと思います。 — SEO Japan

6人の賢者が語るソーシャルメディアマーケティングの最新事情

4月を迎え今年こそはソーシャルメディアマーケティングに本格的に取り組みたいと考えているマーケッターや会社も多いかもしれません。ソーシャルメディアマーケティングについて学びたい人には既に多数の書籍もありネット上にも情報が溢れていますが、常に休むことなく変化・進化し続けるのがソーシャルメディアの世界。今回はソーシャルメディアマーケティングの最前線で活躍する6人のプロフェッショナルに2013年のソーシャルメディアマーケティングに関して様々な質問をし答えをもらった最新のソーシャルメディアマーケティング事情について学べる記事を。 — SEO Japan

ソーシャルメディアはほとんどの2013年のビジネスプランの要であるが、多くのマーケッターとビジネスエグゼクティブは今でも、測定可能な結果につなげるためにそれをどのようにして効果的に使用するかを解き明かそうとしている。

あなたのソーシャルメディアマーケティングの取り組みを成功への軌道に乗せる手助けをするため、私たちは6人のトップソーシャルメディアエキスパートに3つの質問をして、ソーシャルメディアランドスケープがどのように進化していて、それがビジネスにとってどんな意味を持つのかについての見解を得た。彼らは、このトピックに関して8冊の本を書いていて、売れっ子のコンサルタントやスピーカー達である。(ちなみに、あなたは、4月7日、8日、9日のSocial Media Marketing Worldで彼らと個人的に会ったり話を聞いたりすることができる。)

エキスパートの紹介:

  • Jay Baer ― Convince & Convert、The NOW Revolutionの共同著者。Twitter: @JayBaer
  • Ric Dragon ― Dragon Search Marketing、Social Marketologyの著者。Twitter: @RicDragon
  • Derek Halperin ― Social Triggers
    Twitter: @DerekHalperin
  • Dave Kerpen ― Likeable Local、Likeable Media、Likeable Social Media and Likeable Businessの著者。
    Twitter: @DaveKerpen
  • Joe Pulizzi ― Content Marketing Institute、Managing Content MarketingおよびGet Content Get Customersの著者。
    Twitter: @JuntaJoe
  • Michael Stelzner ― Social Media Examiner、LaunchおよびWriting White Papersの著者。
    Twitter: @Mike_Stelzner

1.たった一つだけソーシャルメディアプラットフォームを持つことができるとしたら、あなたはどれを選びますか?また、それを選ぶ理由は何ですか?

  • Jay Baer: Twitter。なぜなら、それは簡潔さを強いるし、モバイルや短時間で最新動向を把握するのが最も簡単だからだ。
  • Ric Dragon: Google+ – なぜなら、それを好きにしろ嫌いにしろ、Googleはいまだに900ポンドのゴリラであり、デジタルマーケティングの駆動力だからだ。Facebookは楽しいし、LinkedInには勢いがあるし、私はTwitterで大きな成功を収めてきた―しかし、私はデジタルマーケティング業界にいるため、Googleに協力するほかないのだ。
  • Derek Halperin: 私が頼りにしている唯一のソーシャルメディアプラットフォームは、自分のウェブサイトSocial Triggersだ。私はTwitterやFacebookも楽しむが、結局のところ、私は自分が作る全てのものをコントロールすることを好む。そして、自分自身のウェブサイト以上に自分でコントロールできるものはない。私が選ぶ次のプラットフォームは、Eメールリストだ。なぜなら、自分の見込み客とクライアントとやり取りするのにこれ以上の方法はないからだ。
  • Dave Kerpen: 私はLinkedInを選ぶだろう。なぜなら、それは私の最も価値のあるキャリアコネクションを含んでいるし、私が自分の職業上のコンテンツの大部分を獲得する場所でもある。
  • Joe Pulizzi: 私はSlideShareを選ぶだろう。SlideShareは眠れる獅子で、いまだに大部分のマーケッターが使用していない。つまり、それを使っている人たちにより多くのチャンスを与えるということだ。
  • Michael Stelzner: Facebook。なぜなら、そこにはこのプラットフォーム上で発生する個人表現と最高のエンゲージメントがあると思うからだ。そして、私が知っている全ての人がそこにいると言っても構わない。

実用的なマーケティングの見解: ユーザーやマーケッターに関してFacebookには数があるが、それを選んだソーシャルメディアエキスパートは1人だけだ。私はGoogle+の使用に関するRic Dragonの理論に強く同意する。(私たちのGoogle+のアドバイスはこちら。)そうは言っても、Derek Halperinのように、私は自分のブログを選ぶだろう。ちなみに、私のクライアントの多くは、SlideShareがビジネスを推進すると言うJoe Pulizziに賛成している。

2.あなたのお気に入りの新しいソーシャルメディアツールは何ですか?その理由は?

  • Jay Baer: Little Bird。なぜなら、話題のエキスパートを素早く簡単に調査したりモニターしたりすることができるため。(実を言うと、Jayは投資家だ!)
  • Ric Dragon: 残念ながら、お気に入りのツールはない。しかし、それが何かを物語っているのかもしれない。例えばブログを読むための手段を提供するiPadのPulseなど、過去2年間で登場したどんな素晴らしいツールも私の毎日のルーチンの一部になることはなかった。
  • Derek Halperin : 私のお気に入りのソーシャルメディアツールは、私のEメールサービスプロバイダーのAWeberだ―この会社は私がSocial Triggerを購読する全ての人達に更新情報のためにEメールを送ることを許可する。
  • Dave Kerpen: 私のお気に入りの新しいツールは、Brewsterだ。なぜなら、私の全てのソーシャルコンタクトを1つの場所に保管することができ、旅行中に彼らと個人的に情報交換することができるからだ。
  • Joe Pulizzi: Little Bird…ソーシャルメディアインフルエンサーのリストを作るため。プライスレスだ。
  • Michael Stelzner: 私はTweetBotが好きだ。iPhoneからTwitterアカウントを管理するのを純粋な喜びにしてくれる。

実用的なマーケティングの見解: 多くの人に尊敬されるソーシャルメディアエンティティはなかったが、Derek Halperinが勧めるように自分独自のEメールリストを持つことは非常に価値がある。AWeberのような経験豊富なESPによってホストされるEメールリストは、もしソーシャルメディアがなくなったり検索が変化してもあなたのビジネスを前進させ続ける。なぜなら、それはあなたがコントロールするコミュニケーションの形態だからだ。

3.多くのビジネスがソーシャルメディアを使用する際におかす最大の過ちは何ですか?また、それを修正するためにすべきことは何ですか?

  • Jay Baer: 既存顧客の話を聞いたり励ましたりするためにソーシャルを使用するのではなく、顧客獲得ツールとしてソーシャルメディアに焦点を合わせること。
  • Ric Dragon: 多くのビジネスは真の目的なしにソーシャルメディアを実行することを始める。望む結果の全体的な展望への深い理解を持つことが必須だ―あなたの組織の目標から、リーダーシップのビジョン、ゴール、目的から具体的なメトリクスに至るまで全てのことだ。上司がマーケティングマネージャーのために1,000ドルのシャンパンを買いに行くように仕向けるのはどんな結果だろう?その全てが理解された後、それらの結果を計画するための実行プランを作ることができる。
  • Derek Halperin : ビジネスがソーシャルメディアに出くわした時におかす最大の過ちは、自分たちがしようとしていることに関係のないことを共有することだ。私は多くの企業が文字を入れた画像を共有し(Facebookで目にする馬鹿げたバイラル・イメージのことだ)、穴埋め問題に答えることによって会話を強いる(確かに、そのようなものは高い相互作用を獲得するが、それはビジネスと何の関係があるのだろうか?)のを目にする。
  • Dave Kerpen: ビジネスがおかす最大の過ちは、自分たちをあまりにも宣伝しすぎることだ―話しすぎ、売り込み過ぎで、十分に聞いたり関与したりしていない。落ち着いて、話を聞き、優れたコンテンツを通して関係を築き、その後で販売するのだ。
  • Joe Pulizzi: そのチャンネルを使用している従業員が、なぜ会社がそのチャンネル(すなわち、FacebookやTwitter)を使用しているのか根底の目的を知らないかもしれないこと。修正については…トレーニングをたくさんすること。従業員は、自分たちがそれらのチャンネルを使ってすることがそのビジネスに役立つ(もしくは傷つける)理由、目的、しくみを知る必要がある。
  • Michael Stelzner: 彼らは、コンテンツを備えた独自のプラットフォームを築くというよりも、ソーシャルネットワークに投資しすぎている。

実用的なマーケティングの見解: 各回答はマーケティングの成功に必要とされる異なる側面を提供している。(Social media – the one thing 70% of businesses do wrongもチェックするといいかもしれない。)さらに、ソーシャルメディア戦略を5つのステップで作成する方法を紹介しよう:

  1. まず始めに、ソーシャルメディアの会話を聞く。
  2. ビジネスゴールに通じるソーシャルメディアアクティビティのゴールを設定する。
  3. 関係を築くためにソーシャルメディア上で他者とやりとりする。
  4. 自分のソーシャルメディアアクティビティと一体化したコンテンツマーケティング戦略を作る。
  5. 結果を自分のビジネスの目標にまで遡る。

これら6人のエキスパートからの見解が明らかにしているように、ソーシャルメディアの成功を達成するのに1つの決まった道はない。あなたが提供するもの、ターゲットオーディエンスのニーズ、ビジネスゴールに合わせて自分のソーシャルメディアマーケティングを作ることが非常に重要なのだ。

自分のソーシャルメディアマーケティングを次のレベルに進めたい?もしそうなら、Social Media Examiner’s Social Media Marketing Worldで、これらの6人のエキスパート(およびWho’s Who of Social Mediaの40人以上の他の人達)とつながろう。このイベントは売り切れ必至なので、今すぐにチケットを手に入れよう!


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「Social Media Marketing: The Inside Scoop From 6 Experts」を翻訳した内容です。

イベントのPR色が強かったものの、内容は十分参考になるコンテンツマーケティングの見本のような記事でした。最初のプラットフォームの回答が足並みそろえたように皆が違う答えだったのが笑えますね。SEOであればGoogleが気にするべき唯一のプラットフォームですが、ソーシャルメディアマーケティングはプラットフォームも手法も様々、自分なりのやり方で進んでいけば良いと思います。ユーザーが多い所は競争も多く、少ない所は逆に圧倒して目立つ可能性もあるわけで。

3つ目のソーシャルメディアマーケティングの過ちに関する答えも興味深かったです。最初の「顧客獲得ツールとしてソーシャルメディア」(を捉えるのは間違い)は、思わずドキリとした企業マーケッターさんも多いのではないでしょうか。まぁ、最終的にはそこであっても、対話や支援を行って中長期的な関係を顧客・潜在顧客と築きたいですね。

繰り返しになりますが、この賢人達と直に会って話せるなら思わずイベントに参加したくなってしまう、グッドジョブな記事でしたね。ちなみに記事中で紹介されているLittle Birdもかなり使えそうなソーシャルモニタリングサービスです。しかし本当にアメリカは次から次に新たなサービスが登場しますね。。。 — SEO Japan [G+]

ソーシャルコマースを活用する10の選択肢

ブレイクしそうでブレイクしない日本のソーシャルコマース。その定義に関しては5から19まで色々ありますが、基本的には、ソーシャルメディアを活用したEコマース、またはその活用手法という、ざっくりな理解でよいのではと思います。今回は定義をさらに具体化しようということで、ソーシャルコマースの実戦方法を10簡潔にした紹介した記事を。 — SEO Japan

ソーシャルコマースは、製品開発から購入後のファンやブランド・アドボカシーまでマーケティングプロセス全体にわたる顧客の買い物体験のためのソーシャル・コンテクストを提供する。

ソーシャルコマースは進化し続け、ソーシャルメディアコンテンツの要素とモバイルデバイス(主にスマートフォン)の即時性との関わりを導入している。結果として、あなたの顧客は、あなたの店で買い物をしながら、幅広いグループのインフルエンサーに相談したり、あなたの店とオンライン競合他社を比べているのだ。

あなたがどのようにしてソーシャルコマースを自分の全体的なマーケティングプランに組み込むことができるのかを判断する手助けをするため、ここでは10種類の選択肢を紹介する。

ソーシャルコマースの選択肢

ソーシャルコマース

できること

企業にとっての利点

クラウドソース

Threadless、Lego、Starbucks

客が製品のアイディアおよび改善点を投稿し、投票もする。

消費者が求める製品を提供する。
社外でアイディアを秘密調査する。

評価&レビュー

Amazon、Yelp、TripAdvisor、製品ウェブサイト

客が製品について評価したり、コメントしたり、投票したりする。

客が信用する情報を提供する。

Q&Aフォーラム
(Bulletin掲示板やTwitterを含む)

FlyerTalk、Being Girl

客および企業が製品に関する質問に答える。

客の質問に回答する。異論に打ち勝つ。

ソーシャルショッピング

This Next、Kaboodle
Levi’s Friendsストア

客が写真と投票を友達に共有する。

友達の体験でライブショッピングをエミュレートする。

ファンページ(Facebook上もしくはあなたのウェブサイト)

Victoria Secret PinkのFacebook Page;
1-800 FlowersのFacebook Page Mattel

客が割引を受けたり、質問の回答をもらったり、買い物をしたり、ロイヤルティを示したりする。

購入時に追加情報や割引を提供する。ファンと交流する。

グループ割引

Groupon、Social Living

客は割引された商品を手に入れる。

店舗へのトラフィックを増やす。

割引/クーポン
―フラッシュマーケティング、Twitter、モバイルを含む

Woot、@DellOutlet、Gilt

客はソーシャルメディアプラットフォーム上で割引を手に入れる。

取引を成立させるためにタイムリーなオファーを配信する。

2Dコード(別名QRコード)

製品包装、ソーシャルメディア、サードパーティメディア

客は2Dコードをスキャンして詳細情報や割引などを手に入れる。

購入時に追加情報を提供する。

ロケーションベースのサービス(チェックインを含む)

Facebook Places、Google Latitude、Foursquare、Gowalla

客はゲームシステムに参加する。客はあなたの所に行きたい気持ちになる。

店舗訪問の動機を提供する。ロイヤルティに報いる。

TwitterおよびFacebookを介したソーシャルカスタマーサポート

@ComcastCares、
@Delta Facebook

客は製品について質問をし、複雑な問題を解決してもらう。

取引を成立させるために、費用効率が高いカスタマーサービスを提供する。

要するに、あなたの見込み客と顧客は、あなたが提供するもののためのソーシャル・コンテクストを提供するために、家族と友人とソーシャルメディアコンタクトからの助けを求めることになるのだ。あなたから購入するように彼らを説得するために彼らを支援してみてはどうだろう?

他にこのリストに追加したいソーシャルコマースの選択肢はあるだろうか?もしあるとしたら、それは何で、それはどのように機能し、その利点は何だろうか?


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「Social Commerce: 10 Options & How to Make Them Work For You」を翻訳した内容です。

手法やアイデアの整理には参考になった記事だったのではないでしょうか。気になる項目があれば、導入企業名で検索して確認してみてください。どれもわかるように、決して難しいものではありませんが、効果的に導入できればAmazonのレビューシステムしかり、Threadless(ちなみに私の元仕事仲間が運営しています)のユーザー投稿システムしかり、サイトの強力な武器にすることができます。余り重たく考えずにシンプルなところから始めてみませんか、ソーシャルコマース。 — SEO Japan [G+]

コンテンツマーケティング・メトリクス

最近、コンテンツマーケティング関連の記事を紹介すると妙に緊張する私ですが 汗、さて今回は、コンテンツマーケティングの効果測定を考えてみようという記事を。単純なアクセス数やコンバージョン数だけではその価値を測りきれないコンテンツマーケティング、様々なメトリクスをチャート形式で紹介することにチャレンジした内容をHeidi Cohenから。 — SEO Japan

あなたのコンテンツマーケティングは順調?

コンテンツマーケティングがそのビジネスゴールを確実に達成するように、あなたは進捗状況と結果を測定しなければならない。コンテンツマーケティング・メトリクスは、従来のトラッキング分析とコンテンツ制作に関連したより具体的な質問の組み合わせを包含する。

制作に関連したコンテンツマーケティング・メトリクス

あなたのコンテンツマーケティングプログラムにおける、従来のマーケティング・メトリクスにはないソフトな要素をトラッキングすることから始めよう。これらの因子は、あなたのプログラムのコンテンツがあなたのゴールとターゲット市場のニーズを基にしたそのビジネス目標に見合っていることを確かめるために検証することを目的とする。ここでは、あなたのコンテンツマーケティングの量と質を評価するための7つのコンテンツマーケティング・メトリクスを紹介する。

  1. どんな種類のコンテンツが作られるのか? 情報カテゴリを明確に考え、種類ごとにコンテンツをトラッキングする。どれくらいの頻度でコンテンツは作られるのか?もしくは、アップデートされるのか?これらのアップデートは何によって決まるのか?
  2. どんなコンテンツの形式が作られるのか? 例えば、ブログ記事、写真、動画など。
  3. 誰がコンテンツを作るのか? 具体的に誰がコンテンツ開発に責任を負うのか?これには、部署による社内リソース、外部代理店、顧客、大衆が含まれる。顧客もしくは大衆がコンテンツに貢献するのか?もしそうなら、どんな種類のコンテンツで、どれくらいの量で、どれくらいの頻度なのか?コメント、採点、レビュー、投票、アンケート結果を見落とさないこと。
  4. コンテンツはどこに置かれるのか? オウンドメディアなのか、サードパーティメディアなのか、ソーシャルメディアなのか。 全てのオンラインコンテンツとソーシャルメディアと同様に、コミュニケーション、製品パッケージ、店舗情報のようなオフラインコンテンツも含めること。
  5. コンテンツにブランドが組み込まれているか? あなたはこのブランド・インパクトをどのようにトラッキングするのか?このブランディングは、それがあなたの会社の情報として認識されることを確実にするためにさらなるクリエイティブな作業を必要とするのか?
  6. コンテンツマーケティングがどのように製品もしくはオンラインプレゼンスと結びついているか? これは、ウェブサイトまたはブログまたはQRコードへのリンクかもしれない。他に必要とされるコンテンツはあるか?
  7. 見込み客をコンテンツマーケティングに引き付けるために関連したマーケティングが必要とされるか? もしそうなら、このマーケティングは全体的なマーケティングプランに組み込まれるか?そのコストは予算に含まれるか?

既存のトラッキング項目によるコンテンツマーケティング・メトリクス

これらは、既存のトラッキングシステムを使用してモニターされるコンテンツマーケティング・メトリクスだ。それらは、5つの基本的なメトリクスカテゴリに分類される。


コンテンツマーケティング・メトリクス

カテゴリ

トラッキングする要素

メトリクス

- 1つのコンテンツにどれくらいの訪問者/閲覧者がいるのか?ユニークビジターの数は?

- コンテンツマーケティングはリード生成を改善したのか?

- 訪問者数、ユニークビジター数

 

- 販売見込み客の数

行動

- 訪問者はコンテンツでどれくらいの時間を過ごすのか?

- 彼らはコンテンツを共有するか?

- 彼らは継続中のコンテンツに登録するか?

- 彼らはあなたが求める次の行動をするか?(あなたは相応しい行動喚起を用意しているか?)

- サイト滞在時間、ページ滞在時間

- ツイート数、Facebookいいね!の数、友人へのメールの数
- Eメールニュースレター、RSS、ダウンロードなど

- アクションの数(固有のプロモコードが重要!)

ブランド・インパクト

- あなたのコンテンツのブランド・インパクトは何か?コンテンツマーケティングはブランディングを改善したか?

- 改善されたブランド・センチメント、購入の意思、ブランド・リコールなど

収益

- コンテンツマーケティングに関連した売り上げはどうか?

- コンテンツマーケティングはコンバージョン率を改善したか?

- アーンド・メディアの価値は何か?

- コンテンツマーケティングが返品商品を減らしたか?

- 合計売上、合計販売数、平均注文数

- コンバージョン率
 
 
- アーンド・メディアのドル価値

- 返品商品の数、返品商品の金額

費用

- コンテンツ制作のコストは?(クリエイティブ、テクニカルサポートなどを含む)

- コンテンツマーケティングは検索マーケティング費用を減らし、結果を改善したか?

- 合計コスト(社内コストに対する社外コストの発生)
 
 
- 検索マーケティング費用、キーワードごとの検索ランキング

あなたがどこから始めるとしても、コンテンツマーケティングプログラムがそのゴールに見合っていることを確かめるために、コンテンツマーケティングプログラムのソフトとハードの両方のメトリクスをトラッキングすることが大切だ。たとえあなたのメトリクスが完璧に満たないとしても、コンテンツマーケティングの結果を測定し始めて、やっていくうちにそれらを洗練していくのだ。

このリストに追加したいその他のコンテンツマーケティング・メトリクスはあるだろうか?もしあるなら、以下のコメント欄に投稿して欲しい。


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「Content Marketing Metrics」を翻訳した内容です。

現状のアクセス解析ツールでは上記のメトリクスを調べるのも手間がかかりそうですが、いずれはダッシュボード化されて簡単にコンテンツマーケティングの効果測定が行えるサービスが登場してくるのでしょうか。今を生きるウェブマーケッターの皆さんはできるところから地道に効果測定しつつ、コンテンツマーケティングに励んでいくしかなさそうですが。。。無駄に思える作業も増えるかもしれませんが、そこから得るものは大きいはず。 — SEO Japan [G+]

ソーシャルメディアとブランドに関する10の統計グラフ

ブランドにとっても気にならざるえないのが今や誰もが当たり前に使うようになったソーシャルメディア。様々な消費者の意見や感情が一瞬にしてネットやスマホを介して飛び交い、時には仲間同士のコミュニケーションを超えてターゲットコミュニティやネット全体に広がることもある時代です。ソーシャルを無視できない全てのブランドマーケッターに贈る、ソーシャルメディアとブランドにまつわる多種多様な統計データをグラフ形式で10紹介した記事を。英語圏のデータではありますが、日本でも参考になる点は多々あると思います。 — SEO Japan

消費者はソーシャルメディア上でブランドをどのように見ているのか

あなたは、顧客がソーシャルメディア上のどこで参加するか、彼らが何をしているか、どうやって参加するか知っているだろうか?

もっと重要なことに、彼らがあなたのブランドのソーシャルメディアエンゲージメントをどのように見ているかを知っているだろうか?あなたが多くのマーケッターと同じなら、さっぱり分からないだろう。

消費者がソーシャルメディア上でどのようにブランドを見るかについてのマーケティングの見解を提供するため、ここでは、2013 Digital Influence Reportのために1,200以上の顧客からのデータを集めたTechnorati Mediaの調査、およびcomScoreの2013 US Digital Future調査の分析をする。

1.ソーシャルメディアとコンテンツ:顧客は何をし、何を言うのか

comScoreによると、2012年、最も訪問者数が多かったのはGoogleだったが、エンゲージメントに関してはFacebookが勝った。全体の時間に対する割合が1%のコンテンツリッチなコマースサイトAmazonが訪問者数で5位につけたことは注目に値する。加えて、13歳~24歳の層を引き付けることが理由で大部分のマーケッターに見過ごされている傾向のあるプラットフォームTumblrは、全体のエンゲージメントの0.7%だった。

消費者にとっては、YouTube (80%)とFacebook (74%)が他のコンテンツに勝る。YouTubeの高い順位は、ソーシャルメディアサイトとしてというよりは動画消費手段として使われることが理由のようである。人々は、小売店サイト(50%)、Google+ (47%)、ブログ(45%)でもコンテンツを消費する。マーケティング予算を急いでシフトする前に、Google+の比較的高い順位は、名前の認知に基づく検索エンジンとの混同が原因かもしれないことを考慮しよう。さらに、メディアサイト―ニュース(36%)およびオンラインマガジン(15%)―は混雑を突破することを要求される。

実用的なマーケティングのアドバイス:動画を作ってYouTubeで共有する。また、まだブログをやっていないのなら、自分のコンテンツマーケティングミックスにブログを追加する。さらに、もしあなたのビジネスが25歳以下の層をターゲットにしているのなら、すぐにでも自分のソーシャルメディアポートフォリオにTumblrを含めること!

2.Facebookは今でもソーシャルメディア上の参加時間を支配している

いまだにFacebookはソーシャルメディアで過ごす参加時間の大きな割合を占める。驚くのは、PinterestやTwitterやLinkedInよりも目立たないTumblrが、ソーシャルネットワーキングサイトで過ごす時間の5.7%を占めて2位に入っていることだ。

2012年の間、TwitterとLinkedInは合計ユニークビジター数に関して比較的近かった。面白いのは、立ち直るのを難しくするような6月から9月のTwitterの下降である。注目すべき重要な点は、Twitterがソーシャルメディアプラットフォームとして頭打ちになったのかどうかということだ。

真っ直ぐな道ではないものの、LinkedInは成長し続けてきた。FacebookやTwitterとは違って、LinkedInにはより多様化した収益モデルがある―プレミアム登録料と広告のコンビネーションだ。一方、Facebookはその収益モデルを多様化しようとしているし、Twitterはその広告提供を定義することにいまも努めている。

写真がなかったらソーシャルメディアはどうなるのだろう!他の測定と同様に、Facebookが完全に画像数を独占している。とは言っても、Tumblr、Pinterest、Instagram(今ではFacebookに所有されている)は全て画像中心のソーシャルネットワーキングサイトだ。以下に示されているように、TumblrはPinterestとInstagramと比較して安定した成長を経験している。

実用的なマーケティングのアドバイス:ソーシャルメディアプレゼンスを多様化する。Facebookは大部分のメトリクスによると今も800パウンドのゴリラであるため、あなたはそこでの存在を必要とする。マーケッターとしてあなたは、自分の得意分野を主張して、自分のブランドとビジネスのために相応しいソーシャルメディアエンティティを築き始めたことを保証する必要がある。

3.消費者によるソーシャルシェアは信用にはつながらない

Technoratiの調査によると、客は小さなプラットフォームよりも大きなサイトを信用するが、一般的にはソーシャルメディアを信用しない。回答者のおよそ5分の1が信用するブランドサイトは並みである。

信用性の相対的欠如にもかかわらず、消費者はソーシャルメディアサイトからコンテンツを共有することに前向きだ。4分の1の人がブログ(ソーシャルメディアの1つの形式)から情報を共有するが、客はブランドサイトからはコンテンツを共有しない。

実用的なマーケティングのアドバイス:動画とブログコンテンツを作って、自分のブランドのウェブサイトに頼るよりもソーシャル共有を奨励する。どのようにして自分のコンテンツをオーディエンスにとって便利なものにするか検討する。

4.消費者はソーシャルメディアでブランドをフォローする:その理由は?

ブランドがソーシャルメディア上に存在しなければならない理由は、消費者がそれらの場所を使ってブランドや製品の情報を探し求めるからだ。これは、あなたがプロモーションを使って彼らにスパムを送るべきだという意味ではないので、注意すること!

  • YouTube (61%)は製品とサービスについて知ることにおいて勝っている。これは、Blendtec’s Will It Blendのような面白い動画の他に、ハウツーや製品の360度ビューを意味する。
  • ソーシャルメディアとはディスカウントのある場所だ!消費者が積極的にディスカウントを探し求めていることを理解しよう。(ディスカウントが高い順位にある価格設定調査がある。)これらの値引きを自分の価格設定に含めることを忘れずに。
  • 回答者のおよそ4分の1がコミュニティの一員になることに興味を持っていた。(以下参照)
  • あらゆるコミュニケーションポイントと同様、顧客のフィードバックは、ネガティブなものとポジティブなものの両方を予期すること。ソーシャルメディア上では、批判する人は他の人が耳にするメガホンを持っているということを理解すること。これは、ソーシャルメディアプラットフォーム上のカスタマーサービスに返答する準備の整っている人々を持つことにつながる。

ソーシャルメディア投稿に関しては、大部分の消費者はブランドがアクティブすぎると考えている。もしあなたが自分のブランドソーシャルメディア投稿を疑わしいと思うなら、ファンにあまりにも頻繁に投稿しすぎている可能性が高い。

実用的なマーケティングのアドバイス:自分の製品の使い方やスタイルを見せる動画を作ってソーシャルメディア上に配信する。さらに、自分の価格設定にソーシャルメディア上で使用するディスカウントとプロモーションを組み込んで、それが競争に勝てるものであるようにする。さらに、見込み客のコンバートに役立つような状況に応じたランディングページを作る。

5.小さなコミュニティほど消費者に大きな影響を及ぼす

見込み客、顧客、ファン、一般大衆との関わりを求めているブランドにとっては、コミュニティの規模を検討することが非常に大切だ。グループが大きくなるにつれて、同じレベルのエンゲージメントで互いに交流し合うことはより難しくなる。

実用的なマーケティングのアドバイス:自分のソーシャルメディアコミュニティを築く前に、どのように参加者に関与して欲しいか、どのようにそれが自分のビジネスゴールを前進させるのかを決める。

自分のターゲットオーディエンスがソーシャルメディア上のどこにいるか、彼らがどのようにあなたのコンテンツを見て使用するのかを理解することは、マーケティングのゴールを達成する重要な部分だ。見込み客と顧客が探し求め、共有する情報を作ることがカギだ。

ソーシャルメディアプラットフォーム上でのあなたのブランド観は何だろう?


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「Social Media and Brands: 10 Charts You Need」を翻訳した内容です。

最初のサービス利用率ですが、日本では相変わらず流行らない動画マーケティングですが、海外で当たり前に使われていることも納得の数字ですね。日本も見られていることは見られていると思うのですが。。。2番はFacebookの圧倒さが目立つデータも、日本や東南アジアなどLineを始めとするマイクロメッセンジャーが人気のエリアだとグラフがどう変わるのか気になります。このように日本で全て同様と判断するのは危険ですが、ソーシャルメディアの風景を知るという意味ではマーケティングをプランニングする前に知っておくと少しは参考になるかもしれない内容でした。 — SEO Japan [G+]

Instagramに学ぶビジュアルコンテンツマーケティングの極意

Facebookによる買収の後も拡大を続けているInstagram、日本でもユーザーが多い海外サービスの一つですよね。今回はそんなInstagramに最近のトレンドでもある「ビジュアル」を重視したコンテンツマーケティングを学んでみようという記事をHeidi Cohenから。 — SEO Japan

Instagramの調査と実用的なアドバイス

トップブランドのおよそ60%がInstagram上に存在する。あなたのブランドも?

もしそうでないなら、再検討すべきだ。なぜなら、Instagramは、現在Pinterestと互角の勝負をしているソーシャルメディアサイトだからだ。Facebookが所有するInstagramは、Simply Measuredによると、毎月9,000万人のアクティブユーザー、1日4,000万の写真、毎秒8,500のlikeを誇る。

Instagram: トップレベルの視聴者数

Pew Internet Researchによると、インターネットユーザーの13%がInstagramを使って写真を撮って共有する。多くのソーシャルメディア発生地における参加者と同様に、Instagramを使用しているのは男性よりも女性の方が多い。年齢は、18歳~29歳がInstagramのスイートスポットだ。

実用的なマーケティングのアドバイス: 自分のターゲットオーディエンスについて、彼らがどのように写真を使ったり見たりするかという観点から理解する。これを自分のマーケティング・ペルソナの1つの要素として加える。

Instagramの採用

Instagram使用数は増加し続けていて、画像が豊富で高成長しているソーシャルメディアサイトPinterestとGoogle+との差を縮めている。InstagramはまだFacebookとTwitterには遅れを取っている。(ブランドとソーシャルメディアでのInstagramを含む追加調査はこちら。)Simply Mesuredのデータを詳しく見てみると、PinterestとInstagramの成長率は共に減速していることが分かる。

comScoreが示しているように、2012年のホットなソーシャルメディアサイトであるPinterestが平板化しているように見える中、Instagramは今も出世コースにいるが、どちらもまだビジュアルブロギングサイトのTumblrの下をうろついている。

実用的なマーケティングのアドバイス: 写真に焦点を合わせたソーシャルメディアプラットフォームの使用を多様化して、両面作戦をとる。写真は、テキストコンテンツに比べると簡単に撮れるし、簡単に共有できるということを心に留めておこう。

Instagramとブランド

5つのうち3つのブランドがInstagram上に存在するのだから、あなたもこの写真ソーシャルメディアを自分のマーケティング戦略に追加することを検討する時なのでは?それは自分のビジネスには当てはまらないと断言する前に、B2BおよびB2Cビジネスがこの画像フレンドリーなサイトで安息の場所を見つけたことを知ろう。さらに言うと、すでにInstagramを使用しているビジネスの10社に1社が100,000人以上のフォロワーを所有している。

Instagram上のトップ10ブランドには、ファッションや画像に焦点を合わせたB2Cに加えて、メディアエンティティ(MTV)やB2Bを焦点としたビジネス(GE)が含まれていることは興味深い。

実用的なマーケティングのアドバイス: 自分のブランドを写真の中でどのように表現するかを決めること。それはあなたの製品、または従業員、または顧客のクリエイティブな視点かもしれない。自分のブランドをどのように人気のあるハッシュタグや画像と関連付けるかを決めること。競争に勝つためには、週に2回は写真を投稿すること。

Instagram: 全てのマーケッターが必要とするソーシャルコンテンツマーケティング

Simply Measredの調査によると、Instagramは1000以上のシェアに値する。コンテンツマーケティングの燃料として、Instagramはソーシャルメディア・ゴールドを提供する。ユーザーは、自分の画像のほぼ60%をTwitter、100%をFacebookで共有する。Simply Measuredによると、これは写真ごとに22のツイートと274のFacebookのやり取りにつながる。

Simply Mesuredによると、Instagram上でのブランドエンゲージメントはこの前の四半期ではトップ100ブランドの中で3番目に増加した。Instagram上のトップ8位までのブランドが、このソーシャルプラットフォーム上でのエンゲージメントの80%を占める。マーケッターが理解すべき重要なことは、このトップブランドが自らのエンゲージメントをおよそ5番目に増加していることだ。一つには、これはこのプラットフォームの早期導入者であることに起因する。

Twitterのサポートの変更は、そのソーシャルネットワーク上でのエンゲージメントの著しい減少を引き起こした。これは、様々なネットワークにわたって自分のソーシャルメディアを宣伝する必要性とブログやEメールリストのようなオウンドメディアエンティティを持つ必要性を強調する。

実用的なマーケティングのアドバイス: 自分の製品やビジネスの別の視点を示すことによって見込み客の気を引くため、または、たくさんのクリエイティビティを必要としないコンテンツもしくは参加者側の作品に顧客に社会的に関与してもらうために、Instagram写真を使用する。

過去四半期におけるInstagramの成長とこのプラットフォーム上でのトップブランドによるエンゲージメントのレベルは、マーケッターの注目に値するものだ。これは特に、あなたの提供する物が写真フレンドリーである場合には重要である。

あなたは自分のソーシャルプレゼンスを築くためにInstagramを使用したことはあるだろうか?もしないのなら、その理由は何だろうか?


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「Instagram Hearts Visual Content Marketing」を翻訳した内容です。

Instagramの利用者、ネットユーザーの13%が多いかどうかは人それぞれの感じ方と思いますが、周りを見渡しても確かにそんな印象は受けますね。Instagramに限らず、TumblrやPinterest等、ビジュアル系のサービス(Lineもスタンプでビジュアル系メッセンジャーといえるかも?)が大流行している最近のインターネット、色々と参考になる点が多い記事でした。

日本ではまだまだYouTubeを活用した映像コンテンツどころか、画像を活用したコンテンツマーケティングも未開拓の分野ですよね。この辺の差がどこから出てくるのか、日本人も決して映像はともかく画像や写真に関しては欧米に比べて一般的な普及率や利用度では差がないと思うのですが(というか、もっと使われているような)、企業のマーケティング活用となると、何故か静かになってしまうのはインターネットやソーシャルメディアの活用がまだまだ遅れているだけなのか、新しいことに消極的な日本企業の文化なのか、いまいち理由がわかりませんが、日本でももっと映像や画像を活用したコンテンツマーケティングが普及していくと楽しくなりそうなんですけどね。 — SEO Japan [G+]

ソーシャルコマースの19の定義

ソーシャルメディアの普及と共に注目はされているものの、バズワード扱いを超えられていない「ソーシャルコマース」。とはいえ、海外を中心にソーシャルコマース領域のビジネスや支援企業も増え続けており成功事例が出ているのもまた事実。今回はそんなソーシャルコマースを業界の賢人が定義した例を19紹介します。あなたのコマース「ソーシャル化」のヒントになるかも? — SEO Japan

ソーシャルコマースの19の定義

ソーシャルコマースは、ソーシャルメディアとショッピングの交わりの進化と成熟である。オンラインでの購入、特にソーシャルメディアが供給し作成したコンテンツをリサーチしている消費者の数がかつてないほどに増えているため、マーケッターが購入プロセスを支援するために顧客を追跡調査しているのは当然のことだ。

ショッピングはその特性により常にソーシャルな活動ではあったものの、積極的に関与するソーシャルメディアプラットフォームとスマートフォンを所有している買い物客の組み合わせが、このプロセスを合理化し促進してきた。

あなたがソーシャルコマースをより理解するのを助け、それがあなたのビジネスに影響を与えるために、ここでは様々なソーシャルメディアやeコマースの専門家による19の定義を紹介する。

  1. ソーシャルコマースは、製品およびサービスのオンライン購入と販売を支援するため、社会的交流とユーザー貢献をサポートするオンラインメディアとソーシャルメディアの使用を取り込んだ電子コマースの一部である。もっと平たく言うと、ソーシャルコマースとは、eコマース取引という状況におけるソーシャルネットワークの使用である。ソーシャルコマースという言葉は、共有されたピックリスト、ユーザー評価、そしてオンライン製品の情報やアドバイスを共有するその他のユーザー生成コンテンツのようなオンラインで共同作成する一連のショッピングツールを説明するために、2005年11月にYahoo!によって提唱された。Wikipedia
  2. ソーシャルコマースは、同じ興味、情熱、ニーズを持った消費者が、それらの興味、情熱、ニーズを満たす製品やサービスに関する会話に共同で参加する行動のこと。通常、それらの会話は、製品やサービスをもっと多くの仲間に勧めたり、最終的にそれらの製品やサービスを購入するなど、いくつかの種類の行動にスムーズに移行する。“内情に通じている”とされている人達、つまりインフルエンサーは、この集団の行動の方向に大きな影響を与えることができる。最初の消費者グループは、フォーラムによってはお互いに知っているかもしれないし、知らないかもしれないが(Facebookなのか、Yelpなのか、誰かの家でのパーティなのかによって異なる)、彼らを結びつけるのは、共有された興味なのだ。Julie Barile – Fairway Market
  3. ソーシャルコマースは、ソーシャルメディアとeコマースの結婚であり、消費者があなたのブランドの購入ファネルに燃料をくべるオンラインショッピングの次の進化である。去年のソーシャルメディアの爆発と共に、私たちは、製品やサービスの購入の意思と実際の購入がいかにソーシャルリファラルによって(それが友人のように自分が知っている人であるにしろ、全く知らない人であるにしろ)影響を受けているかについて目にしている。全く知らない人のレビューをもとにAmazonで買い物をしたことが何回あるか考えてみるのだ。私たちがオンラインで購入する製品とサービスの発見と消費の両方は、中心ではソーシャルメディアによって支えられている。次の段階は、いつでもどこでも購入するために実際のコンバージョンへの実際のソーシャルリファラルを追跡することだ。消費者に手を伸ばし続けるための取り組みの中で、リテイラーは買い物体験を強化するためにソーシャルメディアに頼ってきた。中には、消費者に便利さと関連する買い物体験を提供するためにFacebook内にeコマースをローンチしたリテイラーもある。Andrew Beranbom – Extole
  4. ソーシャルコマースは、かなり広範囲にも狭くも定義されることができる。幅広い意味では、ソーシャルコマースは、マーケッターが、製品検討や購入の意図や取引そのものや取引後のアドボカシーとリテンションにまで及ぶ消費者の買い物行動に影響を与えるためにいかにソーシャルメディアを活用するかである。狭い定義においては、ソーシャルコマースは、マーケッターのデジタルプレゼンスもしくは他のソーシャルメディア資産を介して商取引を増やすという目的を持ってソーシャルメディアを活用することだ。マーケッターの目的と興味によって、ソーシャルコマース周辺の議論と戦略は広くも狭くもなり、ソーシャルコマースが前者を示すため、ソーシャルショッピングが後者を示すために使われるようになる可能性が十分にある。David Berkowitz – 360i
  5. ソーシャルコマースは、物を買いたい人々の間の交流を容易にするテクノロジーだ。ある意味でオンラインの“ソーシャルコマース”は、オフラインの“ソーシャルコマース”と何ら違いはない…ショッピングセンターがeコマースを生き延びてきた理由は、彼らが単に物を買うための場所であることをはるかに超越した重要なソーシャル機能を果たしているからだ。ショッピングセンターに行くことは、物を買うことが全てではない。交流を容易にし、エンターテイメントと逃げ道を提供する場所に他の人々と集まることも重要なのだ。つまり、集団“リテール・セラピー”である。
  6. ソーシャルコマースをオンラインで異なるものにしているのは、その潜在的なスケール、リーチ、共有/繋がりの簡単さである。自分の友達100人と実際のショッピングセンターに集まることは難しい…しかし、オンラインで集まることは難しくない。あなたがそれを非同期的に自宅にいながらにしてできる場合は特に。“ソーシャルコマース”は、表向きは物を買うことだが、それは社会的交流とエンターテイメントのニーズも満たしている。Sean Carton – idfive

  7. ソーシャルコマースは、買い物の前、最中、後に買い物客に接触する買い物指向のソーシャルメディアマーケティングである。それは、集団購入、ソーシャルショッピング、モバイルアプリ、ソーシャル機能を追加するリテイラー、ソーシャルメディアに統合されたショッピングなど、幅広い数々の選択肢を網羅する。

  1. 製品がどのように市場に出されるかを変える。
  2. ブランド認知をコスト効率よく築く。
  3. ターゲットオーディエンスを拡大する。
  4. 製品の発見/認知を強化する。
  5. ソーシャルメディアコンテンツを作成する。
  6. 仲間のレコメンデーションを可能にする。
  7. 自分と趣味の合う人との関係を拡大する。
  8. 集団購入の機会を提供する。
  9. ソーシャルメディアプラットフォーム上でのソーシャルショッピングの機会を広げる。
  10. モバイルの使用を介して、実店舗の店とソーシャルの結びつきを繋げる。

Heidi Cohen – Riverside Marketing Strategies

  • ソーシャルコマースは、ソーシャル・レコメンデ―ションを介して生まれたコマースである。ソーシャルネットワークに展開された従来のB2Cマーケティング広告は、ソーシャルコマースとは見なされない。ソーシャルとは、友人と繋がることが全てだ。リテイラーは、どのようにして既存顧客を自分が買った製品を友人に共有したりお薦めしたりするブランド大使に転換させることができるのか考える必要がある。それがソーシャルコマースを解き放つカギだ。Rob DanielsonShop Socially
  • ソーシャルコマース戦略は、最高レベルでは、製品の直接販売を促進するためにデジタルでオーディエンスを繋ぐことを目指す。Sam Decker – Mass Relevance
  • ソーシャルコマースは、私たちのオンラインショッピングに対する考え方を変えた現象である。従来オンラインショッピングは個人的でプライベートであるのに対し、ソーシャルコマースは共有することを奨励する。クーポンサイトでの買い物を見てみよう。クーポンサイトに関しては、時間制限があるために緊迫感が存在するが、それぞれの購入に大きなディスカウントも存在する。これらの制限とディスカウントに加えて、消費者は、クーポンを共有すると紹介クレジットのようなインセンティブを受け取るという報酬が与えられることが多い。消費者がこれらのクーポンを共有したい気持ちになるのは、それが彼らをエキスパートやパイオニアや価値のあるオンラインコネクションのように見られることを可能にするからでもある。そうは言っても、ソーシャルコマースは、つまり、ソーシャルなのだ。Jere Doyle – Prospectiv
  • ソーシャルコマースは、直感では、消費者が製品やサービスを直接(もしくは2~5クリックのほんの少しの労力で)ソーシャルコミュニティ内のやり取りから購入する能力である。それはいくつかのモバイル属性も持つことができるため、マーケッターはモバイルデバイスが今ソーシャルコマースに対して持っている影響力も十分に把握すべきだ。今は、Facebookのようなコミュニティを去らずに飛行機のチケットやホテルの部屋を予約できるなど、自分のソーシャルコミュニティプロフィールから直接ソーシャルコマースを実施している企業も存在する。これもまた、もう1つのソーシャルコマースの例だ。Liana EvansSocial Media Marketing: Strategies for Engaging in Facebook, Twitter & Other Social Mediaの著者
  • ソーシャルコマースは、ブランドの評判(いわゆる、長所や名声)とマーケティングコミュニケーション(いわゆる、認知度)を後押しすることに仕えるソーシャルメディアとは対照的に、顧客獲得と売り上げ(トラフィック、コンバージョン、average order)を増やすことに仕えて、ソーシャルウェブ上の様々な消費者の会話を利用している。Cathy Halligan – Power Reviews
  • ソーシャルコマースは、ソーシャルメディア統合によってより簡単/より便利になったオンラインショッピングである。Facebookプラットフォームによって可能になったFコマースは、ソーシャルコマースの最も大規模な例だ。Dave KerpenLikeable MediaLikeable Social Mediaの著者
  • ソーシャルコマースは、顧客がオンラインで協力し合って、信頼のおける人からのアドバイスを受け、ギフトやサービスを見つけて、それらを購入することができる場所を作ることだ。その保守的な民衆に根差した小売マーケティングが、今はオンラインになり急激に大きな規模になっている。Jon Mandell – 1-800 Flowers
  • ソーシャルコマースは、他の人とのコネクションや人間関係を活用する現実の世界におけるあらゆるソーシャルな行動であり、ソーシャルショッピングはその文脈の中で購入決定をすることである。これは、実際に一緒に閲覧をすることから、個人的なお勧めに反応したり、単に選択をするためにソーシャルメディアから情報を選び取ることまで全てに当てはまる。ソーシャルコマースは、買い物体験をより個人的で個々に適したものにするためにそれらのコミュニティの絆を有効に使う能力である。Maryssa Miller – Create The Group
  • 単純化した用語およびソーシャルという言葉の定義におけるソーシャルコマースは、これが人と共になされる、その商取引がソーシャルメディアプラットフォーム内で完了されるべきであるという理解と共になされる活動であるということを示す。
  • どんなソーシャルコマースの店でも、そのプラットフォーム上にシェア、ライク、ツイート、コメント、レビュー、購入の機能を持っていなければならない。つまるところ、人々に話してもらい、共有してもらい、購入してもらうことが重要だからだ。Joelle Musante – Payvment

  • ソーシャルコマースは、Socialnomics / ソーシャルノミクスの取引の一部だ。ソーシャルノミクスは、ソーシャルメディアを介して生み出され共有される価値、および、結果(経済、政治、関係など)に対するその効果的な影響として定義される。簡単に言うと、デジタルステロイドの口コミだ! Erik QualmanSocialnomicsの著者
  • ソーシャルコマースは、ソーシャルコミュニティが私たちの生活に対して大きな影響力を持つようになり、オンライン購入がより便利になるにつれて、自然と徐々に進化してきた。それは、まさに今本格化している次の段階、コラボレーティブなコマースである。オフラインの集団購入は一般的なことだが、それがついにオンラインでも勢いを増しているのだ。Justin Stanislaw – Giftiki
  • ソーシャルコマースは、購買が発生する過程における、購買を促進するソーシャルな行為である。そのカテゴリーを定義する言葉ではあるが、単なる意味論にすぎなくもある。 Leila Thabet – We Are Social
  • ソーシャルコマースは、自分の製品またはサービスの“マーチャンダイジング”における積極的な役割を果たしてもらうためにターゲットオーディエンスを招待することをいう。
    この参加は、フィードバックやレビューの形だったり、強化コンテンツ(アップロードされたユーザーの写真)、集団購入の誘因(Grouponなど)、口コミ宣伝(例えば、Facebookの共有またはlikeボタンを介して)、特定の製品やサービスに関するグループディスカッション(フォーラム、ツイートチャットなど)がある。ソーシャルコマースの恩恵には、より高い透明性、購入決定に対するコミュニティ“サポート”(もしみんながそれを好きなら、私もそうであるはずだ…もしくはその逆)、特定の商店に対する高い信頼の度合いが含まれると私は考える。Larry Wasserman, Senior Ecommerce Executive
  • あなたがソーシャルコマースをどう定義するかにかかわらず、それがあなたのオンラインおよびオフラインの買い物関係のマーチャンダイジングに影響を与え続けることは間違いない。ソーシャルコマースの基本的な構造は存在するが、それは、消費者がそれを使用することに順応し、ソーシャルメディアがもっとビジネスに統合されるようになるにつれて進化し続けるだろう。

    あなたはソーシャルコマースをどのように定義するだろうか?ここで紹介した19の定義にあなたは賛成もしくは反対だろうか?あなたの意見を下のコメント欄に追加してほしい。


    この記事は、Heidi Cohenに掲載された「What Is Social Commerce?」を翻訳した内容です。

    定義文でどうしても文体が固くなってしまうのと誤訳を避けるためにも限りなく直訳調になっていますので気になる方は是非原文にて。。。とはいえ、大体のニュアンスは伝わるのではないか、と期待しているのですが。人によって微妙な差や、対象の違いはあれ、基本、同じようなことをいっていますよね。

    ソーシャルメディアの普及が従来のショッピング行動に大きな影響を与えているのは疑いもない事実。それをどうビジネスに活用できるかというのは、事業者やマーケッターの課題でもありますし、定義にこだわりすぎる必要はないと思いますが、ここに書かれた定義を見ながら何ができるかを考えてみるのもよいのではないでしょうか。 — SEO Japan [G+]

    15人の専門家に聞くコンテンツマーケティングをSEOに活用する方法

    これからのSEOはコンテンツマーケティングだ!という話は最近よく聞きますが、実際にどう活用していけばいいのか?という点については、まだまだ試行錯誤というか自分の中で実践できるレベルで落ち切っていない人もいることと思います。そんなあなたのために、今回は総勢15人のエキスパートがコンテンツマーケティングをSEOに活用するためのアドバイスを語ってくれた記事を。 — SEO Japan

    コンテンツマーケティング&SEO

    コンテンツマーケティング検索エンジン最適化は、複雑に織り合わされている。コンテンツは、製品とサービスをより理解するためのコンテクストを提供する。

    コンテンツマーケティングは購入プロセスの全てのステップで消費者の疑問に答える。優れたコンテンツは、テキストによる説明だけでなく様々なフォーマットやキーワードを介して、読者にあなたの会社の製品を選択するように説得することを強化する。

    この記事では、検索エンジン最適化プランをサポートするためにコンテンツマーケティングを活用することに関して、15人の専門家からのアドバイスを紹介しよう。

    1. コンテンツ以上のことをする。ただ優れたコンテンツを持つことが、SEOでの成功を意味するわけではない。ただ単に優れたコンテンツを配信すること以上のことをして、ソーシャルメディアを介してそのコンテンツを拡散することに一生懸命取り組むのがあなたの仕事だ。自分のコンテンツやインバウンドリンクや検索エンジンオーソリティを築く手段として、ゲストブログや相互プロモーションを求めて自分の業界にいる他者とネットワークを築いていくのだ。Kipp Bodnar―HubSpotのインバウンド・マーケティング・ストラテジスト(@KippBodner)および、Jeffrey L. Cohen―Salesforce Radian6のソーシャル・ストラテジスト(@JeffreyLCohen)、The B2B Social Media Book: Become a Marketing Superstar by Generating Leads with Blogging, LinkedIn, Twitter, Facebook, Email, and Moreの共同著者。

    2. トレンドと調和し、面白く、本物であること。話題のニュースにあなたのコメントを追加して、あなた独自のニュースにする。Lisa Buyer―The Buyer Group (@LisaBuyer)

    3. コンテンツマーケティングと関連する検索エンジン最適化の目標を決める。これがそのコンテンツのトピックとフォーマットを伝える。効果的なコンテンツをより上手に開発するために、自分の読者のこと、および、あなたが提供する物に関連して彼らが持っている疑問について知る。ソーシャルメディアを含むコンテンツ製作を支援するマーケティングペルソナを作る。彼らの疑問が何なのか分からない?カスタマーサービス担当に聞いて、ウェブサイト上にリンクを置くのだ。常に定期的に十分な量のコンテンツを作るようにするためにエディトリアルカレンダーを作成する。コンテンツごとに1つから2つのキーワードを統合することに加えて、関連した検索情報のついた写真、動画、オーディオ、プレゼンテーションを含める。Heidi CohenRiverside Marketing Strategies @HeidiCohen

    4. リンクタグを介した適切なメジャメント。自分がソーシャルメディアに投稿するどんなリンクにも必ずタグを付けること。Google URLビルダーもしくはPiwikのURLビルダーか何かを使用して、あなたのアナリティクスパッケージが対応しているパラメーターを追跡する。もし自分のインバウンドリンクを適切にタグ付けしなければ、どのソーシャルメディアキャンペーンがコンバージョンに貢献したかをきちんと測定することはできない。あなたがソーシャルメディアについて話をしているにしろ、共有されたコンテンツについて、もしくはあらゆる種類の広告(ディスプレイ、アフィリエイト、Eメールなど)について話をしているにしろ、自分のインバウンドリンクをタグ付けしなければ、正確な取得原価を見極めて適切にコンバージョンに起因することは不可能に近い。Googleアナリティクスは今、ソーシャルおよびマルチソースアトリビューションに対する素晴らしいレポートを持っている。それは、どのチャンネルがどのくらいの訪問者数で貢献したかを見ることを可能にする。これらのレポートは、あなたが自分の様々なコンテンツマーケティング活動に費やしたお金と努力が機能していることを証明する。Thom CraverRochester Institue of Technology (@ThomCraver)

    5. 想像力に弾みをつけて、関連キーフレーズをブレインストームする―広範囲に及ぶ関連キーフレーズでより多くの訪問者を引き付ける豊かな本文を作成することを目的として。ただ単に主要キーフレーズを選んで、何度もそれを繰り返さないこと。Ric DragonDragon Searchおよび、Social Marketologyの著者(@RicDragon).

    6. 望みを高く持つ。今後数年間、私たちは検索とソーシャルに大きな変化を目にすることになる。パンダアルゴリズムと検索、さらにはGoogleによってリリースされたYour Worldは、まだ始まったばかりだ。コンテンツマーケティングは、あなたを本当に目立たせるかなり高レベルのビジビリティを作り出す最高の手段の1つだ。あなたは、多くの主要な地方新聞のサイトが質の高いライターからのゲスト記事を受け入れていることを知っていただろうか?ここで留意すべきは、彼らは本当にちゃんとしたコンテンツしか採用しないということだ。しかし、検索エンジンの観点からすると、まさにそういうことなのだ!最終純利益、信頼できるソースからの信用できるリンク。他の多くの場所でもこの価値のリンクを見つけることができるため、簡単な道を進んだり、価値の低いゲスト投稿をたくさんやるのは止めよう。さらなる努力をするのだ。そうする価値はある。Eric EngeStone Temple Consulting Corporationおよび、The Art of SEOをStephan Spencer、Jessie Stricchiola、Rand Fishkinと共同執筆(@StoneTemple)

    7. 常に顧客のニーズを考え、検索エンジンを操作しようとするより前に顧客のニーズを置くこと。コンテンツマーケティングが顧客と関連する時、それは検索エンジンにも関連する―しかし、それが逆方向に働くことはない。Marc EngelsmanDigital Brand Expressions (@marc_engelsman).

    8. 第一に人間のためにコンテンツを作り、検索エンジンを考慮するのは2番目だ。人々はあなたの製品を購入し、あなたのサービスに関して質問をし、あなたの動画を共有したり埋め込んだりする。だから、まずは、ページを訪問するクローラーのためでなく、検索エンジンを使用する人々のためにコンテンツを作るのだ。これは、検索用語と同様に感情を使用することを意味する。Googleのグローバルマーケティングのバイスプレジデント、Lorraine Twohillがニューヨーク・タイムズのClaire Cainに言ったように、“私たちがあなたを感動させなければ、失敗なのだ。”さらにTwohill氏はこう加えた。“それは、テック企業にとっては奇妙だが、感情が全てなのだ。”Greg JarboeSEO-PRおよびYouTube Marketing An Hour A Dayの著者(@gregjarboe)

    9. キーワード調査と予測キーワードツールを使って、あなたの訪問者に関与することになる関連のある流行のコンテンツを特定する。そして、関連コンテンツとキーワードをランディングページ上にはっきりと描く。Ron Jones―Symetri Internet MarketingおよびKeyword Intelligenceの著者(@Ron_Jones)

    10. 複数のプラットフォームにユニークな意義のある最適化したコンテンツを作る―書き言葉にとらわれずに考えるのだ!サイトに埋め込まれた動画や画像には、ファイル名やその周囲のコンテンツにキーワードを含めること。そして、オンサイトコンテンツがコンテンツマーケティングのメインフォーカスであるべきだが、さらには、プレスリリース、ホワイトペーパー、動画、インフォグラフィック、スライドショー、画像(写真)の中でも最適化したコンテンツをシンジケートするべきだ。このコンテンツが、コンテンツを検索エンジンにインデックス可能にすると同時に、消費者とのエンゲージメントを築くのに役立つ。Chris KeatingPerformicsのVP、SEO、Conversion Optimization

    11. 私はちょうどコンテンツマーケティングに関する調査を終えたところだ。私たちが発見したことの1つは、市場がテキストコンテンツ(ブログ、記事など)に頼らなくなっていて、動画とモバイル、そしてグラフィックや画像やインフォグラフィックのようなビジュアルコンテンツを好むようになっているということだ。これは、ユーザーのニーズに合っているかもしれないが、検索エンジンが理解するのは、簡素な古いタイプのテキストであるということを心に留めておくことが重要だ。タイトル、メタデータ、レーベル、トランスクリプトでは、言葉を使うことが重要である。さもなければ、GoogleやBingからしてみれば、それは“コンテンツ”ではない。Rebecca Lieb―Altimeter GroupおよびThe Truth About Search Engine OptimizationContent Marketingの著者(@lieblink)

    12. 顧客のセグメント情報とそれらの顧客グループの購入サイクルの特徴からアイディアを得た編集プランは、優れたコンテンツSEOに大変役に立つ。見込み客がいつなぜ検索を使用するのかを知ることは、コンテンツマーケッターがどのタイプのコンテンツ、メディア、キーワードを使えばいいか決めるのに役立つ。ウェブアナリティクス、コンバージョンデータ、ソーシャルメディアモニタリング、その他SEOメトリクスを使って、私たちは特定の顧客セグメントのために以下のような道筋を決めることができるかもしれない:

      1.気付き:製品Xによって解決された難しい問題―ターゲットオーディエンスによって読まれる関連発行物での寄稿記事。タイトルと記事内でキーワードが使用される。

      2.興味:問題Yを解決する製品Xのデモンストレーション―関連キーワードで最適化され、ブログ記事に埋め込まれ、Pinterest、G+、FacebookへアップロードされるYouTube上の製品動画。

      3.検討:製品Xのレビュー―Xをレビューするために業界発行紙やブログに売込み、レビュアーに提供される製品データと説明にキーワードを使用する。

      4.購入:製品Xをどこで購入すべきか―場所のキーワードと製品Xの特長で最適化された地理的な詳細ページのある店舗検索機能を作る。

      購入サイクルにまたがるコンテンツおよびキーワードの最適化を計画することによって、ブランドは、消費者が線形経路を通ろうとその間のどこかにいようと、消費者を引き付けることができる。Lee OddenTopRankMarketing.comのプレジデント、およびOptimizeの著者(@LeeOdden)

    13. ・ランキングを築き、トラフィックを後押しし、インバウンドリンクを生成する優れたビジネスコンテンツを生み出すことには、才能のユニークな融合を要する。戦略的で、ブランド中心で、購入者のペルソナに焦点を合わせ、検索エンジンのために最適化され、技術的に安定していて、結果駆動のコンテンツを届けることができるダイナミックなコンテンツチームを集める(社内でもアウトソースのどちらでも)。

      ・自分の見込み客と顧客が何を達成したいのかを知り、その後に、彼らのゴールに合ったコンテンツを作成する。自分のオーディエンスがどのように情報を選択するのかを理解し、彼らに話しかけるコンテンツツールを選択する。ブログ投稿、Eメールニュースレター、動画は当たり前の選択だが、プレスリリース、オリジナルレポート、ケーススタディ、ホワイトペーパー、eブック、コンテンツ・キュレーション、ウェビナー、ストリーミングビデオ、インフォグラフィック、写真、ポッドキャストの可能性も検討する。

      Paul RoetzerPR 20/20のCEO、およびThe Marketing Agency Insiderの著者(@paulroetzer)

    14. 1. 自分のコンテンツを正しくリサイクルする。プレスリリースは、再加工されて宣伝的なブログ投稿になり、Facebookのウォールに投稿したり、ツイートしたりできる。ホワイトペーパーは、いくつものブログ投稿に切り分けられるし、ウェビナーは動画マーケティングキャンペーンのための1年分の2分動画へと変化する。コンテンツのリサイクルはアーティクル・スピニングと同じではないということを頭に入れておくこと―あなたは、同じ欠片のコンテンツをたくさんのサイトに投稿しているのではない。重要なのは、メッセージに一貫性を保ちながら、新しいメディアにフィットするようにスタイルやフォーマットを変えることだ。

      2. トピックについて考え過ぎないこと!話すネタは常に何かある。セールス担当やカスタマーサービス担当に、尋ねられたことのある質問を書いてもらうのだ。ブログコメントの使用はスタート地点だ。ウェビナーやホワイトペーパーで箇条書きを拡大する。大部分のサイトオーナーは、自分が言うことに誰も興味を持たないことを心配して行き詰る。あなたのオーディエンスは、あなたのコンテンツに興味を持つだろう!

      Nick Stamoulis―Brick Marketingのプレジデント(@NickStamoulis)

    15. 私の回答はあまりにも単純すぎるように思えるかもしれない。しかし、私は、ウェブサイトのユーザビリティが“当たり前のことを見落とすこと”がよくあることに気が付いた。自分の顧客や見込み客と話をするのだ。彼らに、どんなコンテンツをあなたのウェブサイトで見たいか尋ねるのだ。そして、そのコンテンツを適切に整理分類する。ユーザビリティ、情報アーキテクチャ(IA)、SEOリサーチの一部として、私たちは、電話に出た人にインタビューをするのが好きだ。あなたが何度も繰り返し受ける質問は何だろうか?ウェブサイトはそれらの質問の多くを取り扱うべきだ。顧客や見込み客がより簡単により良い選択をするのを手助けするツールはあるだろうか?あまりに単純化している?そうだ。ものすごく効果的?間違いなく。Shari ThurowOmni Marketing Interactiveの創設者/SEOディレクターおよび、When Search Meets Web Usabilityの著者(@sharithurow)

    要するに、検索エンジン最適化をコンテンツマーケティングに統合することは、あなたのマーケティングの効率を最大化するということだ。しかし、あなたは、単にコンテンツを検索エンジンに送り込むのではなく、見込み客と顧客が求めているコンテンツを開発することに焦点を合わせなければならない。

    マーケッターが検索エンジン最適化で犯している大きな間違いという点では、他に何を追加することができるだろうか?あなたならどんなことをお薦めするだろうか?


    この記事は、Heidi Cohenに掲載された「Content Marketing: 15 Top Search Optimization Tips」を翻訳した内容です。

    流石、エキスパートの言葉を集めただけあって、どれも納得感答えばかりでした。一番響いた言葉を自身のコンテンツマーケティングの礎にしてもよいかもしれません。同時に最初に出てきた「コンテンツは、製品とサービスをより理解するためのコンテクストを提供する」という一言、改めてしっくりくる言葉ですし、コンテンツマーケティングをトラフィック増加「のみ」など表面的なSEO活用手法に終わらせないためにも重要な意識ですね。

    SEOのためのコンテンツマーケティングではなく、顧客獲得・関係構築のためのコンテンツマーケティングであり、それが成功すれば結果的にSEOにも効果的であり、逆にそれ以上のSEOは存在しない、とSEO業15年以上の私でさえも認めざるえない結論に至ります。

    最も、余り本質論を考え過ぎてしまっても始められるものも始められないですし、「とりあえずブログ書いてみる」「集客できそうなコンテンツをサイトに追加してみる」から初めて後は少しずつ改善の努力を続けていけば十分大半のサイト、口だけのマーケッターより一歩も二歩も先を進んでいけると思います。 — SEO Japan [G+]

    B2Bコンテンツマーケティングを効果的にする15の秘訣

    コンテンツマーケティングがB2Bのマーケティングに効果的という意見がたまにありますが、実際にどう実践していくかということについては具体的なアドバイスが少なかったりします。そこで今回は米国の人気マーケッター、ハイディ・コーエンによるB2B向けのコンテンツマーケティング活用のアドバイスをまとめた記事を。 — SEO Japan

    なぜB2Bコンテンツマーケティングの効果が問題なのか

    あなたのB2Bコンテンツマーケティングは効果的だろうか?もしあなたが5分の4のB2Bマーケッターと同じなら、その答えはノーだ。最近のCorporate Visionsの調査では、自分のリード生成プログラムが効果的だと考えているB2Bマーケッターは20%しかいないということが分かった。

    さらなる調査によって以下の問題が明らかになった:

    • 37%が、興味をそそらないもしくは退屈なコンテンツである。
    • 37%が、マーケティングとセールスが一致していない。
    • 12%が、予算制限がある。
    • 9%が、コンテンツが不足している。
    • 8%が、エグゼクティブの責任範囲が欠如している。

    これらの調査結果は驚くことではないが、根本的な問題は、同じ製品を眺めて来る日も過ごしていることが、マーケッターが自分の提供しているものを新しい視点から見る能力をむしばむということだ。もっと言うと、マーケッターは一度うまく機能するものを見つけると、その効果が減少するまでそれを使いすぎる傾向がある。新しいクリエイティブとアプローチが必要なのだ。

    ここでは、あなたのB2Bコンテンツマーケティングをより効果的にするための15の秘訣を3つの異なるカテゴリに分けて紹介する。

    新鮮な見解を得ること。B2Bコンテンツマーケッターにとって課題の1つは、自分の提供しているものに他の視点を取り入れることだ。

    1. フリーランスまたは新しいクリエイティブ職を引き入れる。ここでの目的は、他の視点、経験、アプローチを手にすることだ。あなたがマーケティングやコミュニケーションにアプローチする方法を変化させるのだ。
    2. ゲストの視点を利用する。外部の専門家やインフルエンサーにあなたのコンテンツマーケティングに貢献してもらう。彼らは、知識レベルとファンをあなたの製品に持ってくる。実際のコンテンツ以外にも、彼らは、あなたのコンテンツを広範囲に、または異なるソーシャルメディア愛好者に配信するのに役立つ。
    3. 他の部署からの意見を自分の組織に取り入れる。マーケティングやコミュニケーション部門の外に出て、あなたの製品や顧客を取り扱う他の従業員を見つけるのだ。例えば、エンジニア、製造、サービス、セールスなどを検討しよう。
    4. フォーカスグループを実施する。オンラインにしろ対面にしろ、見込み客や顧客からの意見を聞いて、彼らが答えを求めている疑問や情報の種類を把握する。
    5. 新しいアイディアをブレインストームするために従業員のグループを集める。コーヒーを飲みながら、もしくはピザを食べながら、新しい視点およびあなたのコンテンツマーケティングを提示する異なる方法を思い付くために、部署を超えて従業員を集める。

    異なる種類のコンテンツマーケティングを提供すること。今日のメッセージ過多の世界では、強く印象付けるためには何度もマーケティングメッセージを聞く必要がある。もっと言うと、それは異なる形の情報を伴う。(あなたを助けるために、セールスをサポートする42のコンテンツマーケティングのアイディアがある。)

    1. カスタマーサービスやセールスの疑問に答える。顧客に直面している部門に目を向け、見込み客がどんな種類の情報を求め、必要としているかを把握する。このアプローチの大きな長所は、当て推量が全くないことだ。
    2. 顧客を教育する。特に複雑な製品に関して言えることで、見込み客は教育を必要としている。あなたの製品に関してより多くの情報とより良い理解を求めている見込み客を助けるために、あなたにできることだ。
    3. 動いている製品を見せる。百聞は一見にしかず!多くのB2Bセールスでは、製品を経験せずにはすることが難しい見解を提供することが重要だ。
    4. ケーススタディを提供する。顧客がどのようにあなたの製品を使用しているかを理解しやすい問題と行動と結果と共に短い例を具体的に示す。
    5. 顧客とエグゼクティブにインタビューする。あなたの製品と環境に関して異なる見解を集める。人々に関与してもらったり、疑問に答えてもらうことにクリエイティブになる。

    コンテンツの形式を変える。今日のマルチメディアコンテンツの世界では、ターゲットオーディエンスに様々なコンテンツの選択肢を提供することが重要だ。そのためには、自分のソーシャルメディアペルソナをよく考えることが大切である。

    1. 製品を写真に撮る。特に、Pinterest、Tumblr、Flickrのような写真に適したソーシャルメディアを使うと、コンテンツを視覚的に提示するのに便利だ。
    2. 動画を作る。トピックによっては、動画がターゲット市場にあなたの製品に関わる方法を示す効果的な方法になることがある。
    3. インフォグラフィックにまとめる。インフォグラフィックは多くのソーシャル共有を引き付ける消費し易いコンテンツだ。もしあなたの情報がこのタイプのプレゼンテーションにうってつけなら、それはソーシャルメディアプラットフォームに急速に広がる可能性がある。
    4. プレゼンをする。それが現実世界でのイベントにしろ、カンファレンスにしろ、ウェビナーにしろ、プレゼンテーションの力を活用するのだ。たとえスライド共有サイトに投稿するだけだとしても、役に立つ。
    5. コンテンツに声を与える。コンテンツが会話やストーリーテリングにうってつけなら、コンテンツを提示するもう一つの方法としてオーディオを使用することを検討する。それが人間の声の響きを加えて、あなたのコンテンツに命を吹き込む。

    全てのB2Bコンテンツマーケティングは、新鮮味に欠け、その効果が失われているため、微調整もしくは本格的な変更が必要とされている。そのため、新しい視点を得ること、トピックを切り替えること、異なるコンテンツ形式を使用することを検討することが重要だ。

    B2Bコンテンツマーケティングの効果を上げるためのあなたからのアドバイスは何だろうか?


    この記事は、Heidi Cohenに掲載された「B2B Content Marketing – 15 Tips to Make You More Effective」を翻訳した内容です。

    どれもシンプルながら、実際に実践しているかと尋ねられると全く取り組んでいないものも多いのではないでしょうか。コンテンツマーケティングというと、まずブログが頭に思い浮かぶ人も多いと思いますが、記事にもあるように様々な形式があるわけです。自分や社内だけの発想では限界もあるでしょうし、時に外部の意見を取り入れながら、ニーズ・価値のあるコンテンツを多種多様な方法で提供していけば、リード生成に貢献するコンテンツマーケティングがきっと実現できるはず?– SEO Japan [G+]