アップルが「Apple TV+HomePodのハイブリッド製品」と「iPad風スマートディスプレイ」を開発か

Bloomberg(ブルームバーグ)によると、Apple(アップル)はApple TVとスマートスピーカーの融合や、ビデオチャット用に統合されたカメラなど、スマートホーム分野への新たな参入に向けたいくつかの新しいオプションに取り組んでいるという。また同社は、HomePodとiPadを組み合わせ、Amazon(アマゾン)のEcho ShowやGoogle(グーグル)のNest Hubに似た機能を提供するスマートスピーカーにも取り組んでいるという。

Apple TVとHomePodのハイブリッド製品はテレビに接続して映像を出力し、現在のApple TVと同様に動画配信やゲームサービスが利用でき、スピーカーは音声出力、音楽再生、Siriとの統合に利用される。また、テレビでビデオ会議アプリを利用するためのカメラも内蔵されるという。

第2のデバイスは市販されているスマートディスプレイに似ており、iPadのようなスクリーンで統合されたビジュアルを提供する。ブルームバーグによると、このプロジェクトではiPadをロボットアームに接続し、動き回るユーザーに合わせてiPadを移動させ、ビデオチャット中もフレーム内に収めることができるという。

ブルームバーグはこれらの製品のリリース時期を明示しておらず、まだ開発段階のようだ。つまりアップルの決断次第では、これらの計画が簡単に断念されるかもしれない。アップルは最近、2018年に発売した300ドル(約3万3000円)のスマートスピーカーHomePodの販売を終了した。

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Apple TVが2021年中に刷新されるという噂が飛び交っており、これではプロセッサーが高速化されリモコンもアップデートされるはずだ。最新のテレビで利用可能な120Hzの高速なリフレッシュレートのサポートなど、他のハードウェアの改善の可能性もある。

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(文:Darrell Etherington、翻訳:塚本直樹 / Twitter

Appleが初代HomePodの販売を終了、好評のminiに注力

Appleは初代HomePodを4年間で製造中止にした。同社によると、20220年発売されたHomePod miniの生産を継続し、フォースするという。より大きなHomePodはより良い音空間を提供したが、miniは非常に好評を博しており、明らかに大きなHomePodに課せられたタスクを明らかに達成している。(特にこのサイズにしては)サウンドは非常に安定しており、Appleのアシスタント機能であるSiriを利用することもできる。

初代HomePodは、Appleが5年以上かけて開発したオーディオエンジニアリングの偉業だった。その開発のために、Appleのチームはクパチーノにある本社近くに、学術用以外では米国で最大級のものを含む12の無響室を備えた世界最高水準の開発環境を整えていた。発売前にこのセンターを訪れたが、Appleが信じられないほど複雑な一連のツイーターとウーファーを使った音空間を構築するために、特別な努力をしたことに注目している。

しかし、その上には、Appleらしいエクストラマイル・ゼリーがたっぷりとかけられています。Appleによると、最大のテストチャンバーは米国最大級のもので、パッドの上に設置され、外部から吊るされており、オーディオの純度テストを汚染するものは何もありません。これらの試験室では、スピーカーの音響特性だけでなく、小さなキャビネットにハイエクスカーションのサブウーファーを搭載した場合に生じる問題を考慮し、軽減するための工夫が施されています。さらに、電子部品(結局、中にコンピュータが搭載されている)からのハムノイズを分離し、最終的な出力に現れないようにノイズを絶縁・制御するための小さなチャンバーもあります。

2018年にレビューしてみたところ、今までに作られた中で最高の家庭用スピーカーの1つだと思った。ブーンと響くベースと内部のツイーターアッセンブリーの形状の良さ、音質に一切干渉しないように特殊な形状をした布製のカバー、壁などの障害物による音声の形を感知して、それを補うように出力を調整している点など、まさに、スピーカーには「手間を惜しまない」という言葉がぴったりだった。

当時、このスピーカーに対する主な不満は349ドル(約3万8000円)という価格で、これはホームスピーカー市場の最上位に位置し、特にホームアシスタントを内蔵した製品のものではなかった。299ドル(日本では税別3万2800円)に値下げしたことで、その点は多少緩和さたが、それでもこのクラスの価格帯では最上位に位置していた。2020年に発売されたAppleのHomePod miniは、好評を博している。TechCrunchのBrian Heaterは、99ドル(日本では税別1万800円)という価格の割には「驚くほど大きな音」が出ると述べている。

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AppleはTechCrunchに対してHomePodの製造中止について声明を発表している。

HomePod miniは2020年秋の登場以来、驚異的なサウンド、インテリジェントなアシスタント、スマートホームコントロールをたった99ドルで提供し、ヒット商品になっている。我々はHomePod miniに力を入れている。オリジナルのHomePodは販売は終了するが、Apple Online Store、Apple Retail Store、Apple Authorized Resellerで在庫がある間は販売を続ける。AppleはHomePodユーザーに対して、Apple Careを通じてソフトウェアのアップデートとサービスおよびサポートを提供する。

既存のHomePodsの販売は継続されるが、Appleのウェブサイトではすでにスペースグレイの在庫がなくなっている(3月13日現在、日本ではホワイトも販売されている)。また、既存のHomePodsのサポートは継続して行われる。Appleは今後、miniに賭けているようだが、同社はリビングルームに「本当に信じられない」音を集中させるのではなく、すべての部屋を「十分に良い」音で満たしたいと考えているのかもしれない。HomePodは、マルチスピーカー構成ではあるが、ホームシアターの完全な代替品として機能するレベルには達していない。

HomePodの研究・開発の努力は、AirPodsのSpatial AudioなどにつながったAppleの高度なオーディオレンダリングシステムを通じて、ある意味で受け継がれていくだろう。私は自宅のHomePodをとても気に入っているため、まだMiniを追加していない。在庫がなくなるぎりぎりまで探してみるのもいいかもしれない。

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(文:Matthew Panzarino、翻訳:TechCrunch Japan)

アップルのHomePodがアップデートでインターフォン機能追加、iPhoneやiPadへも音声メッセージが送れる

Apple(アップル)のHomepodを持ってる人は米国時間10月20日から、先に発表されたインターフォン機能で、複数のHomePod同士でメッセージを送れるようになった。この機能はソフトウェアのアップデートで利用可能になり、他にもいくつかの新機能が追加される。インターフォン機能は、先週行われたアップルのイベントで発表されたHomePod miniがデビューしたときに、紹介されたものだ。

新機能のうちインターフォンは最も大きなアップデートでHomePodは、数年前から同様のブロードキャストメッセージングシステムがあるAmazon(アマゾン)やGoogle(グーグル)といったライバルのスマートスピーカーに追いつく。

アップルのインターフォン機能は、「ご飯よ」とか「もう寝なさい」といった家族のHomePod間で音声メッセージを送るだけでなく、iPhoneやiPad、Apple WatchそれにAirPodsやCarPlayまで、アップル製デバイスのエコシステムすべてに送ることができる。

これは特に、アマゾンの安価なEchoデバイスが広く利用される米国市場での競争で、優位に立てる要素だ。アマゾンはとっくの昔に、スマートフォンから手を引いてしまっている。

しかしアップルによると、インターフォン機能の他デバイスへのサポートは、本日のアップデートには含まれていない。年内に行われる今後のアップデートに含まれるという。

インターフォン機能では、複数のHomePodを持つオーナーは次のようなやりとりを行える。

「Hey Siri、誰か私のメガネを見なかったか?」
「Hey Siri、みんなにご飯ができたといって」
「Hey Siri、キッチンへ。試合は始まった?」

そして、答はこんな感じになる。
「Hey Siri、『はい』って答えて」

インターフォンの他に、今回のアップデートではApple MapsやiPhoneとのより深い統合や、どのHomePodからでもタイマーとアラートを設定 / 停止できる機能、マルチユーザー状態でポッドキャストを聴き続けられる機能などが加わった。

より深い統合とは、HomePodのユーザーがSiriに、交通渋滞の状況や近くのレストランや企業について聞けるようになったことだ。そしてSiriの提案がiPhone上のMapsに出るので、車に乗ってすぐ道順がわかる。

また、Siriにウェブの検索を頼むと、結果がiPhoneに出る。

今回ではないが年内の新しい機能は、1台または複数のHomePodを5.1または7.1のサラウンドのApple TV 4Kに接続でき、映画やテレビやゲームなどをDolby Atmosで楽しめる。

そしてもう1つはパーソナルアップデートと呼ばれ、Siriに「what’s my update」(私のアップデートは何?)や「play my update」(私のアップデートをいって)と呼びかけると、最新のニュースや天気予報、今日の予定、その他の備忘録などを読み上げてくれる。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

アップルのHomePodの新機能「インターコム」で家庭内ボイスメッセージが実現

Apple(アップル)は米国時間10月13日、発売されたばかりのHomePod Miniを含む、HomePodシリーズで利用できる新機能「Intercom(インターコム)」を発表した。インターコムはAlexaの「アナウンス」機能と同様に、HomePodのオーナーがスマートスピーカーや他のアップルデバイスを活用して、家族全員と一度にコミュニケーションをとる手段だ。

ユーザーはiPhoneやiPad、Apple Watch、Mac、さらにはAirPodsとCarPlayによりインターコムを使用できる。この機能はすでにアップルのエコシステムに購入している家庭にとって、最もメリットのあるものとなる。

インターコムではアップルがデモしたように、親は下階にあるアップルデバイスを使って外出の時間だと家族に伝え、家族は近くにあるアップルデバイスを使って返信できる。

インターコムを使用する場合、ユーザは「Hey Siri, tell everyone…」と言ってから、送信したいメッセージを続ける。メッセージの受信者は「Hey Siri, reply…」と応答することになる。

原則的には、すべてのデバイスにメッセージが届くわけではない。アップルによると、インターコムのメッセージは家庭のHomePodスピーカーとユーザーのAirPodsで再生され、個人のデバイスには代わりに通知が表示されるという。

アップルが自社のエコシステムを活用して、インターコムのような機能を展開する能力は、すでに同様の機能を自社のスマートスピーカーとディスプレイに提供しているライバルかつ市場をリードするAmazon(アマゾン)やGoogle(グーグル)に対する、スマートスピーカー分野における競争上の優位性を証明できるかもしれない。

HomePod miniは99ドル(約1万1000円)という価格設定で、より購入しやすくなっている。また消費者は、アップルが音声録音の処理方法に関してプライバシーをサポートしていることから、製品を購入しようとするかもしれない。

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(翻訳:塚本直樹)