米アマゾンが月額約2200円の家族向け高齢者介護サブスク「Alexa Together」を提供開始

Amazonは米国時間12月7日、まだ自立した生活をしているものの、さらなるサポートを必要とする高齢者を介護する家族を対象としたサブスクリプションサービスAlexa Togetherの正式な開始を発表した。この機能は、同社の2021年秋のイベントで初めて紹介されたもので、Amazonの既存製品Alexa Care Hubを拡張し、月額19.99ドル(約2200円)または年額199ドル(約2万2000円)のサブスクリプションサービスとしてパッケージ化したものだ。

関連記事:アマゾンが高齢者介護のサブスクサービス「Alexa Together」を開始

Alexa Care Hubは、家庭内のAlexaデバイスを高齢の家族を介護するためのツールにするという、同社の最初の試みだった。そのサービスには、家族が年老いた両親やその他の大切な人を(本人の許可を得て)見守り、例えば家族が助けを求めた場合などに、特定の行動に反応するような機能が含まれていた。

Alexa Togetherは、Care Hubの機能を拡張したもので、緊急時のヘルプラインへのアクセス、転倒検知対応機能、家族が高齢者のデバイスの設定を管理できるリモートアシストオプション、愛する人がAlexaや他のスマートホームデバイスを使っているときに通知したり、普段の活動が滞っているときに通知したりすることができる家族向けのアクティビティフィードなどを備えている。

これらの機能は、有効にするには、双方が一緒にサインアッププロセスを完了する必要があるオプトイン・コンセント型の環境で使用されるように設計されている。

一度設定すれば、高齢者の方が緊急時の助けが必要な時に「Alexa、助けを呼んで」と声をかけることができる。すると訓練を受けたエージェントが、警察や消防、救急車などを、他のホームセキュリティシステムと同じように、その場所に派遣することができる。しかし、Alexa Togetherシステムは、カスタマーが緊急支援を必要としているかどうかを検知するために、Assistive Technology Service(アシスタント・テクノロジー・サービス)やVayyar(ヴァイヤ)のサードパーティ製デバイスと連携することができる。

Vayyar Care(ヴァイヤ・ケア)は、転倒を検知することができる壁に取りつけるセンサーで、ATSのSkyAngelCare(スカイ・エンジェル・ケア)は、高齢のカスタマーが首から下げる転倒検知ペンダントだ。SkyAngelCareはペンダントのボタンを押すと検知できるように、どちらも転倒を検知する。Amazonによると、Alexa Togetherには今後さらに多くのデバイスメーカーが追加される予定だ。

リモートアシスト機能は、家族が高齢者のデヴァイスのさまざまな設定を管理できる機能だ。これには、リマインダーの設定、電話やメッセージの連絡先の追加、買い物リストの追加とチェック、音楽サービスのリンクなどが含まれる。これにより、高齢者の方がAmazonに助けを求める電話をしなくても、家族がITのサポートを行うことができる。

画像クレジット:Amazon

アクティビティフィードは、高齢の家族が1日を過ごし、Alexaやその他の接続されたスマートホームデバイスと初めて対話したことを知らせるために、家族にアラートを送信する。これは、家族が定期的にAlexaと関わることを前提としているため、家族が問題なく過ごしているかどうかを知るための代理として機能するという点では、不完全なシステムだ。しかし、何のアクティビティもない場合にアラートが送信されることは、家族が愛する人に連絡を取り、問題がないかどうかを確認することを思い出させることができる。

このサブスクリプションサービスは、このソリューションが適しているかどうかを判断するために、6カ月間の無料トライアルを提供している。また、Alexa Care Hubの既存顧客は、本日から2022年12月7日まで、Alexa Togetherを1年間無料で利用できるようになる。

将来的には、Alexa Togetherが家族や友人、さらには隣人など複数の介護者をサポートする機能などを展開していくと、Amazonは述べている。

Amazonは、Alexaを使った高齢者や病弱な人々の介護への投資を増やしている。Care HubやAlexa Togetherに加えて、2021年の秋には、Atria(アトリア)やEskaton(エスカトン)のリビングセンターや、Cedars-Sinai(シダーズサイナイ)、BayCare(ベイケア)、Houston Methodist(ヒューストン・メソジスト)などの病院にAlexaを導入することを発表した。また、K4Connect(K4コネクト)、Lifeline Senior Living(ライフライン・シニア・リビング)、Aiva(アイヴァ)、Vocera(ヴォケラ)など、高齢者介護市場に特化したソリューションを開発できるAlexa Smart Properties(アレクサ・スマート・プロパティ)のツールやAPIを活用できるパートナーと協力していくとしています。これらのソリューションを実現するために、AmazonはAlexaの医療スキルをHIPAA(医療保険の携行性と責任に関する法律)に準拠させることに取り組み、その他のHIPAA規制をナビゲートするヘルスケアチームを構築した。

関連記事:アマゾンがAlexaを病院や高齢者施設に導入、Alexaで家族の呼び出しやニュースの確認などが可能に

しかし、これらの既存の高齢者ケアソリューションの多くは、企業間取引(B2B)での販売を想定しているが、Alexa Care Hubと今回のAlexa Togetherのサービスは、消費者市場を対象としたサブスクリプション型のサービスとなっている。

Alexa Togetherは、Echo、Echo Dot、Echo Showなどの対応するAlexaデバイスで動作し、アドオンサービスまたはデバイスバンドルのいずれかで利用できる。

原文へ

(文:Sarah Perez、翻訳:Yuta Kaminishi)

アマゾン、Echo Show 10でより自然な「会話モード」を正式提供開始

Alexa(アレクサ)は、より自然な会話ができるように学習している。Amazon(アマゾン)は米国時間11月18日、Echo Show 10(第3世代)デバイスに新機能「Conversation Mode(会話モード)」を展開することを発表した。これにより「Alexa」というウェイクワードを言わずに、バーチャルアシスタントと自由な会話をすることができる。このモードは、ユーザーが音声コマンドで有効 / 無効を切り替えることができるため、必要に応じてオンにすることが可能だ。

同社は、2020年のハードウェアイベントで、Alexa Conversations(アレクサカンバセーション)を他のA.I.と一緒に紹介した。そこでAmazonの副社長兼ヘッドサイエンティストであるRohit Prasad(ロヒト・プラサド)氏は、よりパーソナライズされた回答、明確な質問をする機能、会話の中で自然な流れを作る機能など、Alexaの新しい機能をデモした。

このようなインタラクションは、人間にとっては簡単なことだが、AIにとっては大きな課題だ。

Amazonは、そのイベントで、2人の人間がピザの注文について話しているときに、会話モードがどのように機能するかを紹介した

「Alexa、会話に参加して」と言ってこの機能を有効にした後、2人は、時にはバーチャルアシスタントと会話をしながら、ピザの注文について話し合った。Alexaが好みのトッピングを選んだところで、ひとりが「それ!」というと、Alexaは注文を調整した。また、Alexaは、例えば「Mサイズで十分だと思う?」など、2人の会話なのか、それとも自分に向けられた質問なのかを理解しているようだった。そして、ある人が、それほどお腹が空いていないので、小さいピザが欲しいというと、Alexaは自動的に注文を変更した。

同社によると、視覚的な手がかりと音響的な手がかりを組み合わせて、カスタマーの発話がデバイスに向けられているかどうか、返事が期待されているかどうかを認識しているそうだ。これはAIにとって非常に難しい問題だ。Amazonが説明したように、どの映画をみるかについての会話の中で「コメディはどう?」というように、多くの質問はデバイスと人のどちらにも向けられている可能性があるからだ。

さらに、会話モードの機能は、Alexaに向けた発話の開始をより正確に検知するために、反応が早い必要がある(普段はウェイクワードがきっかけでAlexaが話を聞くようになる)。

画像クレジット:Amazon

Amazonによると、デバイスの視界に入っている各人の頭の向きを推定することで、デバイスの指向性を把握する方法を開発したという。

「私たちは、与えられた入力画像のテンプレートの係数を推論し、画像内の頭の向きを決定するために、ディープニューラルネットワークモデルを訓練しました」と、同社は、Amazon Scienceのブログ記事の中で、高いレベルのAI技術の見解を示した。「そして、実行時間を短縮するために、モデルの重さを量子化しました。実験では、このアプローチにより、視覚デバイスの指向性検出の誤認識率(FRR)を、標準的なアプローチと比較して、約80%低減しました」。

また、Amazonは、音声ベースのデバイス音声アクティビティ検出(DVAD)モデルを使用して、Alexaが聞いている音声に反応すべきかどうかを示す音声キューを処理する。これを視覚のみのモードに追加することで、Amazonは反応にかかる時間を増やすことなく、周囲の騒音による誤作動を80%削減し、Alexa自身の応答をきっかけとした誤作動を42%削減することができたという。

会話モードを使用するには、ユーザーは「Alexa、会話に参加して」と言えば良い。有効にすると、Echo Show 10の画面の周りには青いボーダーが表示され、画面下部には水色のバーが表示され、リクエストがクラウドに送信されるタイミングを知ることができる。終了するときは「会話をやめて」と言って終了できる。

また、Alexaは、短時間に対話がなくなった場合、自動的にモードを終了する。

同社は、この会話の開発に以前から取り組んできた。

2020年7月には、人々が好みのフレーズを使って「制約の少ない方法」でAlexaに話しかけることができる、より自然な感覚の会話を可能にする音声アプリの開発を支援するためにAlexa Skillsの開発者にAlexa Conversations機能のベータ版を提示した。これに先立ち、Amazonは「毎回『Alexa』と言わずに、人々がAlexaスマートデバイスに同時に複数のコマンドを与えることができる『会話継続モード』と呼ばれる機能を開発していた

新しい会話モード技術は2020年発表されたが、AmazonはTechCrunchに本日から正式に開始され、Echo Show 10がその機能を使える最初のデバイスになると伝えている。

画像クレジット:Amazon

原文へ

(文:Sarah Perez、翻訳:Yuta Kaminishi)

アマゾンのやたらと大きいEcho Show 15は米国で12月9日出荷開始

Amazon(アマゾン)は9月後半にEcho Show 15を発表した際、発売は2021年末としていた。どうやら実際にその時期になりそうだ。あなたがどのホリデーを祝うかによるが、ホリデーに発売ともいえるだろう。この大型壁掛けスマートスクリーンは正式に事前販売が開始され、出荷開始日は12月9日となっている(訳注:日本語版記事作成時点で、日本のAmazonでは注文は後日開始と予告され、出荷開始日は記載されていない)。

Echo Show 15はその大きさで他のスマートディスプレイと差別化している。マンガっぽいほど、本当に大きい。15.6インチ、1080pのスクリーンで壁にかけられる設計になっている。大きなデジタルピクチャーフレームのようだ。価格は250ドル(日本での価格は税込2万9980円)で、新しい顔認識機能のVisual IDを搭載しデバイスの前に立ったユーザーを識別してその人に応じたコンテンツのエクスペリエンスを提供する(Visual IDはロボットのAstroにも搭載される)。

当然のことながら、スクリーンが巨大なのでたくさんの情報をいっぺんに見るのに適している。たとえば防犯カメラやインターフォンといったスマートホーム製品からの情報の他、カレンダーの予定やTo Doリストなどさまざまなウィジェットを同時に表示できる。Amazonプライム・ビデオやNetflix、Hulu、Sling TVなどのストリーミングサービスをキッチンなどで見るテレビ画面としても利用できる。

専用スタンドは別売で、壁かけ用マウントは同梱される。

画像クレジット:Amazon

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Kaori Koyama)

窓型スマートディスプレイのアトモフがAtmoph Window 2向けに国際宇宙ステーション・ISSからの独自映像をリリース

窓型スマートディスプレイのアトモフが1.5億円を追加調達、CG制作や世界展開を加速

窓型スマートディスプレイのアトモフがAtmoph Window 2向けに国際宇宙ステーション・ISSからの独自映像をリリースアトモフ(Atmoph)は11月16日、国際宇宙ステーション(ISS)からの独自映像を撮影し、窓型スマートディスプレイ「Atmoph Window 2」の風景としてリリースを開始した。Space BD協力のもと、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の制度を利用して、アトモフのためだけに撮影された映像となっている。

ISSからの映像は、Atmoph Windowでも用意していたが、今回のAtmoph Window 2用映像は、ISSから見えるオーストラリア・ケアンズを定点で捉えた映像のため、まさに「窓から見える宇宙の風景」を再現しているという。

アトモフがこだわる、映画のような迫力のある構図でオリジナル撮影ができたことについて、同社代表の姜京日(かん きょうひ)氏は「SF映画の世界ではなく、もう人類の宇宙居住は始まっているということを感じてもらいたい」とコメントしている。窓型スマートディスプレイのアトモフがAtmoph Window 2向けに国際宇宙ステーション・ISSからの独自映像をリリース

Space BDは、日本の宇宙ビジネスを、世界を代表する産業に発展させることを目指す「宇宙商社」。創業以来、宇宙への豊富な輸送手段の提供とともにISSを初めとする宇宙空間の利活用において、ビジネスプランの検討から技術的な運用支援までをワンストップで取り組んでいる。またJAXAと複数のパートナーシップを組む唯一の民間事業者として、ISS「きぼう」日本実験棟からの衛星放出事業、船外プラットフォーム利用事業などを核に事業開発を推進している。

Atmoph Window 2は、アトモフが独⾃に4K/6K撮影した世界各地1000カ所以上の風景とリアルなサウンドを楽しめる、27インチ窓型スマートディスプレイ。Wi-Fi(11ac)、Bluetooth 4.0を利用可能で、3Wフルレンジスピーカー×2を搭載。Googleカレンダー連携や、スマートスピーカーからの音声操作などIFTTT連携機能も採用している。Basicタイプのサイズは638×372×57mm。3台をつなげることで、パノラマ表示も可能。

 

【レビュー】Facebook Portal Go、ライバル不在の「携帯性」がポイントのスマートディスプレイ

発売当初から、Portal(ポータル)製品ラインはある大きな疑問に悩まされてきた。Facebook(フェイスブック)がなぜこれを開発したのかということではなく、Amazon(アマゾン)とGoogle(グーグル)がスマートアシスタントとディスプレイの分野でそれぞれ先行しているのに、いったいなぜ人々がこれに興味を示すのだろうかということだ。

Facebookサービスとの連携に加えて、Portalの当初の目玉機能は物体検知を利用して対象を追いかける「スマートパンニング」だった。これはクレバーな追加機能だったが、ライバル製品ではなくFacebook製を買うことを正当化するほどのものではなかった。以来、Google、AmazonそしてApple(アップル)さえもそれぞれ独自技術を導入し、Facebookの優位性を失われてしまった。

画像クレジット:Brian Heater

Portal Goは、「なぜ」という大きな疑問に答えるものではないが、ポータビリティー(携帯性)を追加することで、スマートディスプレイの枠にとらわれないFacebookの能力を改めて示している。

正直なところ、ライバルたちはまだこの「ポータビリティー」を採用していないことに驚いている。Amazonは、ポータブルBluetoothスピーカーのTapを少し前に販売終了している。

それ以外だと、同じようなポータブル製品はAlexa内蔵のFireタブレットやサードパーティー製くらいしかない。あるいは、AmazonとGoogleのソリューションは、実質的に、使うつもりの部屋全部にデバイスを置くようにユーザーを説得しているともいえる。個人的には、各メーカーがなぜバッテリー搭載モデルの便利さを認めないのかいつも不思議に思っている。

Goは携帯性を前提につくられており、本体の背面にはハンドルもある。重量はまあまあ軽い(たとえばAppleが発表したばかりのMacBook Proの4.7ポンド[約2.13kg]と比べて)3ポンド(1.36 kg)だ。ところで、持ち歩けるスマートディスプレイが必要な人はいるのか?もちろん、スマートディスプレイを必要とする人以上にはいないが、その柔軟さについてはいうべきことがたくさんある。主として動画のために作られたデバイスにとって、どこへでも持っていけることは間違いなくうれしい。

画像クレジット:Brian Heater

鍵は内蔵バッテリーとワイヤレス充電だ。後者は独自の3ピン充電パッドでケーブルにはUSB-Cプラグがついている。この充電器はプロダクトデザイン上最大の不満かもしれない。Facebookが移動するためにプラグを抜かなくてもよいようにと充電ケーブルをやめた理由は理解できる。しかし、有線でもっと早く充電するオプションがあればもっとよかった。少なくとも、マグネットでピタッと収まる充電パッドは欲しかった。ピンを合わせて充電するのは面倒だ。

画像クレジット:Brian Heater

ディスプレイは10インチのタッチスクリーンで解像度は1280×800。特にいうべき点はないが、リモート会議やFacebookでショートビデオを見るなど、これを使うほとんど人のにとって十分なのは間違いない。これに12メガピクセルの前面カメラと4基のマイクアレイがつく。ここでもこれは、世界が一変しすべてのミーティングがバーチャルなった時に資産を投入したリモート会議システムと比べるものではないが、家族と話したり、ちょっとした仕事の打ち合わせには十分だ。布地で覆われたデバイスの背面には後ろ向きのスピーカーとウーファーが2基内蔵されている。音質はすばらしくはない。少しこもる。日々の音楽鑑賞に使いたいものではないが、いざというときには役立つ。

筐体はほとんどのスマートディスプレイよりも大きめだ。角は丸く、ベゼルは太く、覆っている布地は昨今の家庭用製品では標準的だ。実際このデザインは、EchoかNestスタイルのホームデバイスと子どもをターゲットにした何かとの中間という感じだ。

画像クレジット:Brian Heater

堅牢とはいえないが、ちょっと叩いたりぶつけたりしたくらいなら、おそらくNest Homeより強いだろう。以上の機能に子ども向けの物語コンテンツが加わったPortal Goは、小さな子どものいる環境に向いているだろう。前面カメラには物理的シャッターがついている。もしあなたが私と同じなら、90%の時間、事実上ビデオ通話中以外いつでも、閉じることになるだろう。これでマイクはオフにならないが、ボリュームボタン横の丸いボタンで切ることができる。ボタンを押すとカメラとマイクがオフになり、赤いランプがそのことを示す。

Facebookで通話を始めるのは簡単だ。「hey Portal, call such and such(ヘイ、ポータル、誰々にかけて)」と言えば、名前を表示して意図した人物かどうかを確認する。これこそがこの製品の核心であり、Facebook Messenger(メッセンジャー)を通じて会話することに合わせてつくられたデバイスならではだ。フィルターをかけたり、友だちと一緒にビデオを見たり物語を読んだりすることもできる。このデバイスの強みはこのような体験の共有であり、Facebookのソフトウェアに特化して作られていることだ。

画像クレジット:Brian Heater

シェアできる物語本は祖父母が孫たちとリモートでつながった時に最適だ。Facebook Messenger組み込みのフィルターはまあまあオーケー。おかしな帽子をかぶらせたり、時々声を変えたりできるが、見かけの欠点を隠すようなものではない。良くも悪くも。遅いWi-Fiで調子が悪いことがあり、Facebook Watchのビデオでも同じことが起きた。遅延が見られることもあり、エフェクトが少々損なわれた。

Facebook以外のアプリセレクションは少ない。Spotify(スポティファイ)、Tidal(タイダル)、Dezer(ディーザー)、Pandora(パンドラ)は良い。Goはディスプレイ付きポータブルBlootoothスピーカーとしても使える。私はカメラをオフにして寝室に持ち込み、タッチスクリーンでSpotifyを操作して音楽を聴いた。リモート会議についてはZoom(ズーム)、WebEx(ウェブエックス)、Blue Jeans(ブルー・ジーンズ)などまずまずの選択肢が揃っている。何でもあるわけではないが、そこそこの仕事の会議には対応できるはずだ。

画像クレジット:Brian Heater

リモート会議の具合はいい。実際、その携帯性と組み合わせると、最も有効な使い方かもしれない。主要なスマートディスプレイは、サードパーティー製リモート会議アプリとの互換性が高いが、どこへでも持っていけて、コンセントを探さなくてよいことは、1日中デスクに縛り付けられたくない人にとってはうれしい。

これ以外、アプリのセレクションは最小限だ。ニュースとクッキングのアプリがいくつかある他、YouTubeなどの人気サードパーティ製サービスがブラウザーのショートカットから利用できる。もし、Netflix(ネットフリックス)を見たかったら、ブラウザーでサイトを訪れて見ることができる。最終的にはほとんどのことはそこに落ち着く。もしあなたが、すべてをFacebookアプリ(およびそれがもたらす厄介なことすべて)に捧げている人なら、これはおそらくあなたのデバイスだ。

携帯性に関して言えば、現時点でGoに直接のライバルはいない。この製品はPortalラインについての広い意味の「なぜ」には答えていないが、少なくとも「どこで」には対応している。

画像クレジット:Brian Heater

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Nob Takahashi / facebook

アマゾンの最新「Echo Show」は15インチの壁掛け型スマートピクチャーフレーム

Amazon(アマゾン)は先ほど、最新かつ最大の、Echo Showファミリーメンバーのベールを剥いだ。Echo Show 15は同社のスマートスクリーン技術を生かし、15.6インチ、1080pのディスプレイを壁に掛け、巨大デジタルピクチャーフレームとの二役を担わせる。

250ドル(約2万7900円)の新デバイスは、すでにEcho Show 5とEcho Show 8、さらには部屋にいる人に合わせて首を振る画面で一部の不評を買ったEcho Show 10(同じく価格は250ドル)が揃っている商品ラインへの間違いなく斬新な追加アプローチだ。新しいデバイスは、顔認識を利用して個人を認識しカスタマイズされたコンテンツを提案する新機能、Visual ID(ビジュアルID)の追加によってレベルアップを図っている。

画像クレジット:Amazon

新しい体験は、Alexa(アレクサ)ホームエコシステムのコントロールパネルのような役割を果たすカスタマイズ可能なホーム画面を中心につくられている。機能は主にカスタマイズ可能なウィジェットを通じて実現されていて、カレンダーイベント、ToDoリスト、レシピなどを追加できる。デジタルホワイトボートか冷蔵庫に貼られたマグネットのようでもある。他に、防犯カメラや玄関インターホンの映像を1つのウィジェットで見られるスマートホームコントロールもある。

Echo Show 15の明確な強みの1つは画面の広さだ。これはさまざまな情報を同時に見られることを意味していて、タイリング効果やピクチャーインピクチャーなどを使って、玄関ベルが鳴った時など特別な状況下でビデオを表示できる。実際これは、Samsung(サムスン)のスマート冷蔵庫の扉で見るような夢の機能を、何千ドルも払うことなく実現していると言えるかもしれない。

これ以外にもこのデバイスは、現在Echo Showに期待することはおよそ何でもこなし、実質的に大きなキッチンテレビとして機能する。たとえばPrime Video(プライムビデオ)、Netflix(ネットフリックス)、Hulu(フールー)、Sling TV(スリングTV)などのストリーミングが可能だ。最後のSling TVはTikTok(ティックトック)のコンテンツとともに近日提供される予定で、好きな人は15.6インチの画面で見られるようになる。

画像クレジット:Amazon

1080pのスクリーンの左右にはサイドファイアリング方式スピーカーが付いている。短いビデオクリップには十分だろうが、ストリーミング・ミュージックや映画、テレビなどを長い時間鑑賞するつもりなら別のEchoかBluetoothスピーカーとつなぎたくなるだろう。

カメラは大きめのベゼル(額縁用語にこだわるなら「マット」)に組み込まれている。この場合、白い縁取りが右上隅にある5メガピクセルカメラの存在を際立たせているのは良いことだ。隠しカメラのような存在は、間違いなくプライバシー問題の元になるが、少なくともここでは鮮やかな15.6インチ画面の横に白い背景にくっきりと黒い円形が見えている。、

画像クレジット:Amazon

デバイスはビデオチャットにも使用可能なので、Alexa for Businessを職場へのハードウェア進出手段として推進しているAmazonにとって、いずれ興味深い提案商品になるだろう。予算が厳しくたくさんの会議室のある会社向けの(比較的)低価格なリモート会議デバイスとして、この商品が使われることが想像できる。使っていないときには天気予報や社内イベント、会議室予約などをカレンダーに表示することもできる。Amazonが本格的にIT部門に売り込むことになれば興味深い。

カメラをふさぐ物理的遮断ボタンがついているらしい(未確認)。しかし私ならAirbnbで泊まった部屋にこれが掛けられていたら、コンセントを抜いて裏返しておくだろう。もちろん私はEcho Show 10の顔追跡機能を特に気味悪がった1人なので、そう思って読んでいただきたい。2020年、Amazonがその機能を発表したとき、顔の細かい特徴は追跡に使っていないとすかさず指摘していた。

画像クレジット:Amazon

ここでもAmazonは、Visual IDを利用するにはユーザーがオプトインして自分の顔を登録必要があることを強調した。ユーザーは、気が変わったら、自分のプロフィールをデバイス上でもAlexaアプリからでも削除できる。この機能はカメラを内蔵した同社のさまざまなShow製品全体に今後搭載されていくと私は予想している。ディスプレイはAmazonが最近発表したクアッドコアAZ2チップ(2020年のAZ1の後継)とオンボードのニューラルプロセッサーが駆動する。このカスタムビルトインチップはほとんどの処理をボード上で実行するので、Visual IDのデータをクラウドに送ることはない。しかしながらAmazonの顔認識にまつわる過去の経緯を踏まえると、この機能がプライバシー擁護派の間で懸念を呼ぶことはまず間違いない。

関連記事:アマゾンが顔認識技術を地方警察には1年間提供しないと表明、FBIへの提供についてはノーコメント

Show 15は2021年初めにベータ版が公開されたSound Detection(音声検知)機能の改訂版を搭載している。当初この機能は、ガラスの割れる音や赤ん坊の鳴き声などの決められた音を検知し、その時点でアカウント所有者に警告を送るように作られていた。新たに追加されたCustom Sounds(カスタム・サウンド)は、デバイスに音を聞かせることで実質的にシステムを訓練することができる。

画像クレジット:Amazon

Echo Show 15の価格は250ドルで、2021年中に発売される。実際に商品を近くで見ていないので製造品質について語ることはできないが、この価格からは、単なるデジタルフォトフレームのスケールアップ版以上のものを期待したい。壁に掛けたりカウンターやテーブルの上に常時置かれるものなのでなおさらだ。この商品は、多かれ少なかれ背景に溶け込むようにデザインされていた初期のスマートスピーカーに対する事実上のアンチテーゼだ。カウンタートップスタンドとキャビネットマウントも用意されているが別売りだ。

画像クレジット:Amazon

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Nob Takahashi / facebook

アマゾンが壁に取りつけられる15インチEchoを近々発表か

Amazon(アマゾン)は壁に取りつけられる15インチディスプレイのEcho、サウンドバー、新しいEcho Autoテクノロジー、ウェアラブルなど新しいデバイスをたくさん開発している。Bloombergが報じたところによると、そのうちの一部は同社が米国時間9月28日に開催するハードウェアイベントで発表されるようだ。

最も派手な製品は約15インチのディスプレイを備えたAlexa対応のEchoだろう。Hoyaというコードネームのこの製品は、通常のEchoデバイスのように立てて置くだけでなく、ウォールマウントにもできるようだ。スマートホームの中心として照明やカメラ、鍵などのデバイスを制御したり、天気やタイマー、予定、写真などを表示するのに使えるだろう。特にキッチンで使うと便利なように設計されていて、レシピやYouTubeの料理動画を表示できるし、Netflixなどのアプリでストリーミングも楽しめる。

発売が噂されているAmazonブランドのテレビと組み合わせて使う、Harmonyというコードネームの独自のサウンドバーも発表されるかもしれない。他社製のAlexa対応サウンドバーとは異なり、Amazonのサウンドバーは前面カメラを備え、FacebookのPortal TVと同様にテレビからビデオ通話をすることができる模様だ。

そしてEcho Autoの新バージョン(コードネームはMarion)も開発中のようだ。新しいバージョンではおそらくデザインが刷新され、電磁誘導でデバイスを充電できる。Amazonは現在、Ford(フォード)との提携でAlexaを70万台の自動車に搭載しているが、他の自動車メーカーとの提携も目指しているようだ。

開発中のアイテムは他に2022年に登場する新しいEchoスピーカー、キッズやシニア向けのウェアラブルがある(ウェアラブルには転倒検知機能が搭載される)。AIを向上させる専用プロセッサや、Fire TVやEchoなどのデバイスの連携を強化する新しいテクノロジーを開発中であるとも言われている。

Bloombergの記事によると、Amazonは他にちょっと風変わりな製品もいくつか開発しているらしい。Alexaのインターフェイスを使用するVestaというコードネームのホームロボットを手がけているようだ。Alexa搭載のカラオケマイクも開発していたが、このプロジェクトに関わっていたチームはすでに解散したと報じられている。

編集部注:本稿の初出はEngadget。執筆者のSteve DentはEngadgetのアソシエイトエディター。

画像クレジット:Amazon

原文へ

(文:Steve Dent、翻訳:Kaori Koyama)

フェイスブックがスマートスクリーンPortalシリーズにバッテリー駆動タイプを追加

FacebookのPortalシリーズは、スマートスクリーンの世界では常にちょっと変わり者という存在だった。Facebookがこの分野に最も顕著に貢献していることと言えばほぼ間違いなく、AIを使って被写体を追跡し、それに応じてパンやズームをしてフレーム内にとらえ続けるスマートカメラだ。大手で初めて市場にこの賢い機能を提供し、GoogleやAmazon、そしてAppleまでも同様の機能にそれぞれ取り組んでいる。

Portalの(NestやEchoと比べた場合の)もう1つの大きな訴求点は、MessengerやWhatsAppといったFacebookのソフトウェアとの統合だ。こうした利点はあるが、コネクテッドホームのハードウェアとスマートアシスタントの世界で、Portalシリーズは出足の良かったAmazonやGoogleとの差別化に苦戦してきた。

画像クレジット:Facebook

米国時間9月21日にバッテリーで動くスマートスクリーンのPortal Goが発表され、興味深い観点が加わった。10インチのデバイスで、背面に持ち手があって手に取りやすい。バッテリー駆動時間は標準的な使い方で5時間、画面をオフにして音楽を再生する場合は最長14時間となっている(現時点ではバッテリー節約用のモードはない)。

ラインナップに追加されるモデルとしては巧みなものだ。タブレットの領域に近づいてきているが、筆者はNest Homeを別の部屋に持っていきたいという衝動に何度も駆られている。使い方は人それぞれ異なるだろう。

画像クレジット:Facebook

実物はまだ見ていないが、デザインを詳しく検討してみよう。丸みを帯びていて黒いベゼルはやや太い。ここ数年のスマートホーム製品でよく見られるように背面は布張りになっている。全体はくさびのような形状で、前面に2つのスピーカー、背面にウーファーが1つがある。

前面には超広角の12メガピクセルカメラがあり、前述したようなスマートなパンができる。プライバシー保護のために物理的なレンズカバーがある。画面の傾きは見やすく調整できる。現時点では複数のスピーカーをセットアップするFar-Fieldテクノロジーには対応していない。対応するとなると、家の中で持ち運ぶ際のセットアップが複雑になりそうだ。

Portal+の新バージョンも発表された。カメラはPortal Goと同様で、傾きを調整できる14インチ薄型ディスプレイにはZoom使用時に最大25人を同時に表示できる。Portal Goは199ドル(約2万1800円)、新しいPortal+は349ドル(約3万8200円)だ。両方とも米国ではすでに予約が始まっており、10月19日から出荷される。

画像クレジット:Facebook

さらにFaceboookは、スマートスクリーンをビデオ会議用製品に位置づけるPortal for Businessも発表した。リリースでは以下のように説明されている。

Portal for Businessを利用すると、中小企業は従業員用のFacebook Workアカウントを作成し、管理できます。これは企業が自社のメールアドレスを使ってPortalをセットアップできる、新しいアカウントタイプです。2022年にはこのWorkアカウントで、Portal以外にも人気のあるFacebookの業務用製品にアクセスできるようになります。

Portal Device Mangerを使うと、IT部門が従業員のマシンをセットアップし、リモートで消去できる。このシステムは現在、クローズドベータとして提供されている。

関連記事:【レビュー】フェイスブックのスマートグラス「Ray-Ban Stories」は「おもちゃ」レベルを超えている

画像クレジット:Facebook

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Kaori Koyama)

アマゾンはデベロッパー向けツールと機能のリリースでAlexaの復活を狙う

Amazon(アマゾン)は、過去1年間にスキル数がさらに減少し、サードパーティの音声アプリデベロッパーが関心を失いつつあることを受けて、Alexa音声プラットフォームを活性化しようとしている。現地時間7月21日に開催されたデベロッパー向けイベント「Alexa Live」では、デベロッパーコミュニティに向けて多数の新機能とツールが発表され、新ツールのリリースとしては最大規模のものになった。新機能の中には、すでにAlexaデバイスを所有しているユーザーに向けてAlexaスキルの発見・利用を促すものや、デベロッパーがスキルを利用して収益を得られる新ツール、再びユーザーの日常生活にAlexaを取り入れてもらうことを後押しするアップデートなどがある。

当初小売業者が期待していた、音声ショッピングプラットフォームとしてのAlexaは、期待外れだったかもしれない実際にスマートスピーカーを使ってAmazon.comの商品を購入したAlexaのユーザーはほんのわずかだった。しかし、Amazonは当日「数千万台」のAlexaデバイスが毎週「数十億回」使用されていて、90万人以上の登録デベロッパーが13万以上のAlexaスキルを公開していると言及し、今でもAlexaの普及状況とデベロッパーコミュニティはかなりの規模を維持していると発表している。

関連記事:スマートスピーカーでの買い物は思ったほど伸びていないとの報告

それでも、Amazonは、ユーザーが使いたいスキルを見つけやすいようにするという、音声のみのデバイスでは難しいとされる課題をまだ克服していない(Alexa Showのようなスクリーン付きのAlexaデバイスが発売されたことで、多少改善されたが)。

Alexaユーザーの大部分は、スマートホームのコントロール、音楽の再生、アラームやリマインダーの設定、リストの作成など、最も基本的な機能しか使っていない。つまり、Amazonはまだ大ヒットといえるような音声アプリを生み出していないのだ。

画像クレジット:Amazon

Amazonによると、同社はこの問題を解決するために、デベロッパーが自分が開発したスキルのウィジェットを作成する方法を導入する。ユーザーはこのウィジェットを使ってEcho Showなどのスクリーン付きAlexaデバイスにスキルを追加することができる。さらに、デベロッパーは「Featured Skill Cards(注目のスキルカード)」を構築できるようになる。Featured Skill Cardsはホーム画面上でスキルをローテーションで表示し、宣伝する機能だ。

Amazonのソリューションは、アプリを発見してもらうという点だけを見れば、Alexaをよりモバイルデバイスに近いものにするものだ。スクリーン付きのAlexaデバイスを持っているユーザーには便利かもしれないが、音声のみで操作できるプラットフォームであるはずのAlexaの将来にとっては良い兆候ではない。

スクリーンが付いていないAlexaデバイスでは「アレクサ、お話を聞かせて」「アレクサ、ゲームをしよう」「アレクサ、ワークアウトをしたい」などの一般的なリクエストにAlexaが応答する際、デベロッパーが開発したスキルを提案するようになる。また、スキルの利用履歴に基づくユーザーごとのおすすめスキルの提案の他にも、新たに導入される「コンテクスチュアル・ディスカバリー(コンテキストに基づく発見)」では、自然言語やフレーズを使って、スキルを探せるようになる。もちろん、Amazonはこれまでもスキルの提案方法の開発に取り組んでいたが、大きなスキルエコシステムに影響を及ぼせるものではなかった(中にはユーザーを困らせるような試みもあった)。

Amazonによると、デベロッパーが自分が開発したスキルで収益を上げる方法も拡大しているという。

すでにAmazonは、消耗品有料サブスクリプションスキル内購入などのツールを提供しているが、今回、新たにスキル内購入の一環として「Paid Skills(有料スキル)」に対応する。Paid Skillsでは、ユーザーはスキルが提供するコンテンツを利用するために1回のみ料金を支払う。さらに、スキル内購入の対象地域にインドとカナダが追加される。

関連記事
Amazon Alexaのスキルの中でゲームのポイントやヒントを売ることができる、近くSony Picturesも利用
デベロッパーの収益源になるAlexaのスキル内購入機能が日本を含む国際展開へ

これまでのところ、スキル内購入はまだ大きな収益を上げるには至っていない。2019年のレポートによると、最初の10カ月間におけるAlexaスキルの収益は140万ドル(約1億5000万円)にとどまり、アマゾンの目標である550万ドル(約6億6000万円)には遠く及ばなかった。購入方法が1つ増えたからといって、どのぐらいの変化があるかは不透明だ。

Amazonは、デベロッパーの収益額については言及せず、デベロッパーのスキル内購入での収益が前年比で「2倍以上」になったと語るだけにとどめた。

Amazonは今後、デベロッパーコミュニティを活用して、小売サイトでの販売を促進しようとしている。

新しい「ショッピングアクション」機能では、デベロッパーは自分のスキルの中でAmazonの商品を販売することができる。例えばSFゲーム「Starfinder」では、ロールプレイングゲーム内でテーブルトップ版の購入をユーザーに提案している。デベロッパーは商品を紹介してアフィリエイト収入を得ることもできる。

音楽やメディアに関連するスキルのデベロッパーは、新しいツールを利用してユーザーにより楽しい体験を届けることができるようになる。iHeartRadioが開発した、DJがAlexa経由で曲のリクエストを受け付ける「Song Request Skill」はその一例だ。ラジオやポッドキャスト、音楽プロバイダー向けの、ユーザーにインタラクティブな体験を提供するスキルの開発期間を短縮できるツールもある。

スキルをより実用的で便利なものにするための新機能もある。

画像クレジット:Amazon

例えばレストランはFood Skill APIを利用して、ピックアップやデリバリーのスムーズな注文を実現することができる。新しい「Send to Phone(スマホに送信)」機能では、デベロッパーは自分のスキルをモバイルデバイスと連携させて、外出する際に家の鍵をかけるように促すスキルのような、イベントベースのトリガーやプロアクティブな提案を実現できるようになる。Amazon傘下のWhole Foods(ホールフーズ)は、2021年後半に登場する店頭受け取りサービスに、これらの機能を利用する予定だという。

また、洗剤や電池といった一般的な日用品を再注文できるAlexaの補充サービスが、交換部品にも拡大され、他の家庭用機器やスマートホーム機器との連携が強化される。サーモスタットメーカーのCarrier(キャリア)やResideo(レシデオ)はエアフィルターの補充に、Bissell(ビッセル)は掃除機にこの機能を利用する。

一方、煙探知機、一酸化炭素探知機、水漏れ探知機などの安全機器メーカーは、Alexaのセキュリティシステム「Alexa Guard」と連携して、モバイル機器に通知を送ることができるようになる。

デベロッパーのスキル開発をサポートするための新しいツールも導入される。また、デベロッパーはAlexa Entities(アマゾンが独自に開発した、ウィキペディアのような一般的な知識をまとめたもの)を利用できるようになる。独自の発音をサポートする新しいツールや、これまで米国のみで提供されていた「Alexa Conversations」の自然言語機能も利用できるようになった(現在、英語圏ではライブ版、ドイツではベータ版、日本ではデベロッパープレビュー版が利用可能)。さらに、既存のツールキット(Alexa Voice Service、Alexa Connect Kitなど)の地域的拡大に焦点を当てたツールや、ユーザーごとのウェイクワードを可能にしてスマートホーム機器との相互運用性を向上させるツールなど、大量のツールが導入されている。

関連記事
アマゾンのFire TV CubeがZoom会議に対応
ダイアン・フォン・ファステンバーグデザインのEcho Dotだって?もちろん、いいんじゃない?
アマゾンがAlexaで利用できる子供向けの「読書仲間」と音声プロフィールを公開

カテゴリー:ソフトウェア
タグ:AmazonAlexa音声アシスタントスマートスピーカースマートディスプレイスマートホームeコマース開発者

画像クレジット:Amazon

原文へ

(文:Sarah Perez、翻訳:Dragonfly)

アマゾンも睡眠トラッキング、スマートディスプレイ「Echo Show」新型がレーダーを使った計測機能を搭載か

アマゾンも睡眠トラッキング、スマートディスプレイ「Echo Show」新型がレーダーを使った計測機能を搭載か米Amazonは7月9日(現地時間)、レーダーを利用しユーザーの睡眠計測を行う許可を連邦通信委員会(FCC)から取得しました。同社のHaloバンドなど、フィットネストラッカーを身に着けることなく、レーダーを利用して睡眠状態を監視できるようになります。ようするに、Googleが第2世代のNest Hubで行っているのと同じ機能です。

新型Google Nest Hub日本上陸、1万1000円で5月5日発売 睡眠トラッキング対応

AmazonはFCCへの申請に際し、この機能を搭載するのは、電源に接続したときにのみ動作する「非モバイルデバイス」だとしています。また、睡眠追跡だけではなく、運動障害や言語障害を持つ人でも利用できるジェスチャー操作にも対応するとのことです。

デバイスの具体的な内容やリリース時期などには触れていませんが、上記のことから、新しいEcho Showデバイスに搭載される可能性が高そうです。

Haloバンドのリリースや、AIによる体脂肪率や運動能力の測定など、ヘルスケア分野に力を入れているAmazonですが、睡眠のデータも当然無視できないという考えなのでしょう。今後のEchoデバイスは、単にスマートホームのハブや音楽再生デバイスというだけではなく、ヘルスケアのハブとしても機能していくのかもしれません。

(Source:FCC。Via BloombergEngadget日本版より転載)

関連記事
アマゾンのEcho Showシリーズがアップデート、Echo Show 8のカメラに自動フレーミング機能搭載
アマゾンのスマートディスプレイ「Echo Show 10」がZoomとAmazon Chimeをサポート
第2世代Google Nest Hubが5月5日国内発売、税込価格1万1000円で睡眠トラッキング対応
【レビュー】レーダーで睡眠をトラッキングする7インチの第2世代Google Nest Hub、やっとSoliの良い使い道が見つかった
Amazon Echo Show 10レビュー、「回転するスクリーン」モーション機能は無効化していい
グーグルが7インチディスプレイの新型Nest Hub発表、Soliレーダーが睡眠トラッキング用途で復活
NetflixがついにAmazon Echo Showで視聴可能に

カテゴリー:ハードウェア
タグ:Amazon / アマゾン(企業)Amazon Echo Show(製品・サービス)Google Nest(製品・サービス)睡眠 / スリープテック(用語)スマートディスプレイ(用語)

第2世代Google Nest Hubが5月5日国内発売、税込価格1万1000円で睡眠トラッキング対応

第2世代Google Nest Hubが5月5日国内発売、税込価格1万1000円で睡眠トラッキング対応Google Japanが第2世代Google Nest Hubの国内投入を発表しました。5月5日に発売予定、価格は税込1万1000円です。

グローバルでは3月22日に発表された本機の特長は、Google Pixel 4で初採用した「Soliレーダー」を搭載する点です。

Soliレーダーは、超低出力の電波を用いて、人の動きをトラッキングするもの。これを搭載することで、画面に触れず手の動きで再生・停止などを操作できるジェスチャー入力に対応します。

更にユニークなのが、Soliレーダーを睡眠トラッキングに応用した点です。本機をベッドサイドに置けばユーザーが眠っているかどうか、睡眠の状態を認識することができます。

第2世代Google Nest Hubが5月5日国内発売、税込価格1万1000円で睡眠トラッキング対応

また、内蔵マイクからの音をローカルで解析することで、睡眠中の咳やイビキも検出。体の動きや呼吸から推定した睡眠、咳の回数やイビキをかいていた長さなどから、トータルでの睡眠の品質を判定します。

オーディオ面では第1世代のGoogle Nest Hubと比較して低音を50%強化。カメラは非搭載のため、カメラ付きのGoogle Nest Hub Maxと比較すると、ビデオ通話などは利用できない反面、プライバシー面はより安心です。

第2世代Google Nest Hubの詳細は下記記事もご覧ください。

新Google Nest Hub発表

(Source:Google Japan BlogEngadget日本版より転載)

関連記事
【レビュー】レーダーで睡眠をトラッキングする7インチの第2世代Google Nest Hub、やっとSoliの良い使い道が見つかった
アマゾンのスマートディスプレイ「Echo Show 10」がZoomとAmazon Chimeをサポート
Amazon Echo Show 10レビュー、「回転するスクリーン」モーション機能は無効化していい
グーグルが7インチディスプレイの新型Nest Hub発表、Soliレーダーが睡眠トラッキング用途で復活

カテゴリー:ハードウェア
タグ:Google / グーグル(企業)Google Nest(製品・サービス)睡眠(用語)スマートディスプレイ(用語)日本(国・地域)

アップルが「Apple TV+HomePodのハイブリッド製品」と「iPad風スマートディスプレイ」を開発か

Bloomberg(ブルームバーグ)によると、Apple(アップル)はApple TVとスマートスピーカーの融合や、ビデオチャット用に統合されたカメラなど、スマートホーム分野への新たな参入に向けたいくつかの新しいオプションに取り組んでいるという。また同社は、HomePodとiPadを組み合わせ、Amazon(アマゾン)のEcho ShowやGoogle(グーグル)のNest Hubに似た機能を提供するスマートスピーカーにも取り組んでいるという。

Apple TVとHomePodのハイブリッド製品はテレビに接続して映像を出力し、現在のApple TVと同様に動画配信やゲームサービスが利用でき、スピーカーは音声出力、音楽再生、Siriとの統合に利用される。また、テレビでビデオ会議アプリを利用するためのカメラも内蔵されるという。

第2のデバイスは市販されているスマートディスプレイに似ており、iPadのようなスクリーンで統合されたビジュアルを提供する。ブルームバーグによると、このプロジェクトではiPadをロボットアームに接続し、動き回るユーザーに合わせてiPadを移動させ、ビデオチャット中もフレーム内に収めることができるという。

ブルームバーグはこれらの製品のリリース時期を明示しておらず、まだ開発段階のようだ。つまりアップルの決断次第では、これらの計画が簡単に断念されるかもしれない。アップルは最近、2018年に発売した300ドル(約3万3000円)のスマートスピーカーHomePodの販売を終了した。

関連記事:Appleが初代HomePodの販売を終了、好評のminiに注力

Apple TVが2021年中に刷新されるという噂が飛び交っており、これではプロセッサーが高速化されリモコンもアップデートされるはずだ。最新のテレビで利用可能な120Hzの高速なリフレッシュレートのサポートなど、他のハードウェアの改善の可能性もある。

カテゴリー:ハードウェア
タグ:AppleApple TViPadスマートディスプレイスマートスピーカーHomePod

画像クレジット:Apple

原文へ

(文:Darrell Etherington、翻訳:塚本直樹 / Twitter

【レビュー】レーダーで睡眠をトラッキングする7インチの第2世代Google Nest Hub、やっとSoliの良い使い道が見つかった

Nest Home Hubは、初期バージョンがリリースされて2年半になるが、今でも市場に出ている製品の中では筆者のお気に入りのスマートスクリーンの1つだ。これは、このカテゴリーの製品の改善率が悪いということかもしれないし、Google(グーグル)が最初からかなりしっかりとした製品を作ったということかもしれない。堅牢だがシンプルな素材でできた筐体の外観は市場でもトップクラスだ。サイズもちょうどよく、機能面でもグーグルがじっくりと考えて作り込んだことがよくわかる。

こうした類の家電製品はこれまで何十年も(需要を維持しようと)毎年大きなアップデートを発表してきたため、消費者もそれを当たり前のことだとみなすようになっている。そういう意味では、今回の第2世代デバイスには少しがっかりした。新しい機能はほとんど見当たらない。睡眠トラッキング機能が追加され、スピーカーの低音パワーが強化されたが、正直にいってそのくらいしかない。

多分、今回の新バージョンで一番興味深いのは、グーグルのエンジニアが自ら課した制限の下でどのようにしてこの新機能を実現したのかという点だ。筆者は、リリース前のイベントでGoogle Home Hubを見て、カメラを内蔵しないことにした理由を尋ねたときのことをはっきり覚えている。グーグルやAmazon(アマゾン)などの企業はその頃、こうしたデバイスでできるかぎり多くの情報を収集することに注力していた。

画像クレジット:Brian Heater

筆者は当時、カメラを内蔵しないというグーグルの方針に賛辞を送った。そして今回の第2世代デバイスでその方針が維持されたことをうれしく思う(もちろん、容易にそう思えたのは、間もなくカメラ搭載型のNest Hub Maxがリリースされると知っていたからだ)。新しいEcho Hubもテストしてみたが、このデバイスは部屋中どこに移動しても追いかけてくる。これを見て、内蔵カメラを搭載しないというグーグルの考えをますます称賛する気持ちになった。

Nest Hubが人気のベッドサイドデバイスとなったのは、間違いなく、この「内蔵カメラを搭載しない」という決定があったからだ。寝ている姿やベッドで行うあらゆること(クラッカーを食べたり、ホラー映画を観たりなど)をカメラで撮影されて自分のことを学習されるのを嫌がる人は多いだろう。

人気のベッドサイドデバイスの第2世代を設計するとなれば、睡眠トラッキング機能を組み込むことなど誰でも思いつく簡単なことだ。しかし、問題がある。睡眠トラッキングにはカメラを使うのが至極当たり前の方法のように思えるが、カメラが内蔵されたらユーザーは間違いなくベッドサイドにこのデバイスを置くのを嫌がるだろう。では、どうすればよいか。運が良ければ、どこかの会社が大金を投入して開発したものの、何に使ってよいかわからないテクノロジーが見つかるかもしれない。

そんなテクノロジーが見つかる確率ははたしてどのくらいあるのだろうか。実は、グーグルにいればその確率は驚くほど高い。

Project Soli(Soli開発プロジェクト)は、グーグルによくある変わりだねプロジェクトの1つだ。Project Soliはクールなテクノロジーだが、どんな問題の解決に使えるか、用途を探しているところだった。チームが見つけた最初の問題は、ユーザーはタッチスクリーンに触り過ぎるという問題だったのだろう。そこでこのテクノロジーをPixel 4に組み込み、カスタムのポケモンゲームなどとやり取りできるようにした。しかしPixel 5がリリースされる頃には、このテクノロジーはほぼ忘れ去られていた。

画像クレジット:Brian Heater

カメラを使わない睡眠トラッキングがSoliテクノロジーの用途として非常に理に適っているのは明白だ(ただし、電子機器に組み込まれた実質的な小型レーダーをベッドの脇に置くというのは最初は奇妙な感じがするかもしれない)。グーグルの製品概要ページには以下のように記載されている。

Sleep SensingではMotion Senseを使ってディスプレイの最も近くにいる人の睡眠をトラッキングします。Motion Senseは低エネルギーレーダーを使って、動きと呼吸を検出します。Nest Hubには他のセンサーも内蔵されており、いびきや咳などの音、部屋の光や温度などの環境要因を検出します。Sleep Sensingはこのようにして、就寝時刻や睡眠時間だけでなく、睡眠の質も判定します。

関連記事:Amazon Echo Show 10レビュー、「回転するスクリーン」モーション機能は無効化していい

もちろん睡眠トラッキング機能を追加したからといって、このデバイスが家電製品の中でユニークな存在になるわけではない。あらゆる製品が睡眠関連機能をこぞって導入しているからだ。そして、それは当然の流れだと言える。多くの人が慢性的な睡眠不足に悩まされているためだ。新型コロナウイルス感染症のせいで睡眠不足になる人が増える随分前から、この傾向はあった。このデバイスを他社製品と比較してユニークなものにしているのは、ユーザーにもベッドにも触れないで睡眠トラッキングを実現できると謳っている点だ。

関連記事:グーグルはNest Hub MaxでEcho Showに真っ向から挑む

ここ数年で数十台のフィットネストラッカーやスマートウォッチをテストしてきた経験から言わせてもらうと、手首にウェアラブルデバイスを装着して眠るのは最悪だと断言できる。ただでさえ睡眠不足で困っているのに、そんなものを付けたらとても寝られたものではない(睡眠不足でなければ、そもそも睡眠トラッキング機能などに興味を持たなかったとは思うが)。

筆者は、もし自分で本物の睡眠トラッカーを買うなら、マットレスの下に置くWithings Sleep Tracking Matのようなタイプの製品を検討するだろう。体に触れる感覚は最小限で済むし、ベッドの近くに画面を置く必要もない。睡眠トラッキング機能が追加されたという点だけで新しい Nest Hubをお勧めすることはできないが、ベッドの脇にスマートディスプレイを置くことを検討しているなら、このデバイスは市場で最高のモデルの1つであり、他のデバイスよりもはるかに購買欲をそそられる。

画像クレジット:Brian Heater

Soliによる睡眠トラッキングの欠点の1つは、デバイスの設置場所の柔軟性に欠けるという点だ。例えば、筆者はナイトテーブルを持っていないため、間に合わせに椅子を使ってテストする必要があった。また、デバイスはベッドの(上側や下側ではなく)横、つまりマットレスと同じ高さに置く必要がある。また、画面は睡眠中、ユーザーから30~60センチメートルほど離れていなければならない。

キャリブレーションも実行する必要があるが、非常に簡単で、デバイスをあちこち動かさない限り、1回実行するだけで済む。筆者はこの1回のキャリブレーション実行時に、Echo Showの新しい機能の1つがNest Home Hubにはないことに気づいた。Echo Showでは画面の傾きを手動で上下に動かすことができる。これは大変使い勝手が良いので、今後、すべてのスマートスクリーン製品に導入されることを望みたい。

筆者は睡眠トラッキング機能を数日間使用してみて、非常に正確であることに気づいた。デバイスがベッドの端から60センチメートル離れていることを考えるとなおさらだ(ネタバレ:筆者はかなり寝相が悪い)。オンボードのウェルネス機能を使ってさまざまな情報を掘り下げて確認することもできる。睡眠時間や全体的な睡眠の質などの標準的な情報に加えて、夜中に咳をした回数、いびきをかいていた時間(分)の合計、夜中の呼吸数なども教えてくれる。

その他に利用可能な情報として、部屋の温度(まだあまり活用されていない組み込みの温度計を使用)、睡眠の質(覚醒 / 睡眠/ 不安定に分類される)などがある。こうした情報はかなり基本的なものだが、現在のハードウェアで最終的にどの程度詳細な情報まで掘り下げられるようになるのかは興味深いところだ。呼吸器の健康状態に焦点を当てていることを考えると、睡眠時の無呼吸を検出することなど簡単なように思えるが、それにはアップデートが必要になる可能性が高い。また、規制当局による精査の対象にもなる。

画像クレジット:Brian Heater

睡眠に関する限り、既存のハードウェアを使って改善できる余地は十分にあるように思われる。グーグルによるFitbit(フィットビット)の買収が正式に締結された今、そのような改善を実現できる可能性は非常に高くなった。Fitbitの機能との緊密な統合を期待したい。現時点では、目覚まし時計や寝室のスマート照明などと睡眠との統合は慎重に検討する価値があるだろう。

グーグルは希望価格を50ドル(約5530円)下げて99ドル(日本では税込9900円)とした。これにより、今回のアップデートがかなりマイナーだったことに対する不満は確実に和らぐだろう。Nest Hubは、リリースから2年半経過したが、Googleアシスタントによるサポートやソフトウェアが提供されていることもあって、販売中の製品の中では今でも最高のスマートスクリーンの1つだ。今回の新バージョンは、筆者がお勧めする最高の睡眠トラッカーというわけではないが、近くに置いて使うスマートディスプレイや目覚まし時計を探しているなら、悪くない贈り物だと思う。

関連記事:グーグルが7インチディスプレイの新型Nest Hub発表、Soliレーダーが睡眠トラッキング用途で復活

カテゴリー:ハードウェア
タグ:GoogleGoogle Nestスマートディスプレイ睡眠レビュー

画像クレジット:Brian Heater

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Dragonfly)

アマゾンのスマートディスプレイ「Echo Show 10」がZoomとAmazon Chimeをサポート

アマゾンのスマートディスプレイ「Echo Show 10」第3世代がZoomとAmazon Chimeをサポート米アマゾンの首振りスマートディスプレイ「Echo Show 10」で、会議アプリのZoomが利用できるようになりました。

Echo Show 10は、10インチディスプレイを搭載したスマートディスプレイ。日本では14日に発売予定です。音声アシスタント「Alexa」と組み合わせることで、音声だけでなく画面表示でも天気予報やニュースなどを知ることができます。インカメラ内蔵。本体には回転機構を採用しており、ユーザーがいる方向へ自動で回転してくれます。

今回のZoom通話機能では、カレンダーをAlexaアプリに紐付けることで、ミーティングIDとパスワードを利用してZoom会議に参加することができます。またAlexaに直接ログイン情報を伝え、Zoomへの参加を音声でお願いすることも可能です。

さらに、アマゾンのビデオ会議ツール「Amazon Chime」も、ZoomとともにEcho Show 10へと配信されています。これまでも利用可能だったAlexa通話やSkype(スカイプ)とともに、Echo Show 10で外部と動画で繋がれる手段がまた増えることになります。

(Source:SlashGearEngadget日本版より転載)

関連記事
Amazon Echo Show 10レビュー、「回転するスクリーン」モーション機能は無効化していい
Dellの新型ディスプレイは飛び出すカメラとTeamsボタンでビデオ会議に対応
レノボがオフィス向けMicrosoft Teams連携スマートディスプレイを発表
グーグルのNest Hub MaxでZoom利用が可能に、まずは米国、英国などで
アマゾンの新しいEcho Show 10は利用者の動きをカメラで追跡する
Facebookのスマートディスプレイ「Portal」がZoom搭載
すべてがセットアップ済みのZoom専用27インチディスプレイが約6.4万円で登場
Google Nest Hub Maxが32人までのグループビデオ通話に対応、サードパーティー製品もサポートへ
Amazonが企業用のビデオ会議サービスChimeをAWSから提供、エンタープライズ顧客のつなぎとめ策か

カテゴリー:ハードウェア
タグ:Amazon / アマゾン(企業)Amazon Echo Show 10(製品・サービス)Amazon Chime(製品・サービス)Skype(製品・サービス)スマートディスプレイ(用語)Zoom(製品・サービス)ビデオチャット / ビデオ会議(用語)リモートワーク / テレワーク(用語)日本(国・地域)

Amazon Echo Show 10レビュー、「回転するスクリーン」モーション機能は無効化していい

新しいスマートホームデバイスが登場するたびに、新たな疑問が湧く。利便性を得るためにはプライバシー、セキュリティ、そして他には何を諦めればいいのかという疑問だ。新製品を自宅に導入し、こうした話題を持ち出して評価するのは、アンチテクノロジー派だからというわけではない。

筆者について言えば、自宅のスマートホームテクノロジーは大したことはない。大型のスマートスピーカーを2台と、もう1つ小型のスマートスピーカーを持っているが、主に、各部屋に音楽をストリーミング配信するのにネットワーク接続が便利なためだ。安心のために、インターネットに接続された煙感知器を使用していて、以前長期間家を離れていた頃は火事になっていないことを確認していた。それから、スマートライトもいくつか使用している。理由は言うまでもないだろう。

Google(グーグル)がファーストパーティーのスマートスクリーンであるGoogle Home Hub(現在のGoogle Nest Hub)を発表した時、カメラを搭載していないことは賢明な判断だと思った。もちろん、同社は大型のMaxモデルにカメラを搭載しているため、望めばカメラのオプションはある。こうした製品の大半にとって、ビデオカメラはあって当たり前の機能だ。そして当然のことながら、新しいEcho Show 10(エコーショー10)のようなスマートスクリーンは、仕事と家庭の境界がかなり曖昧になってきている多くの人のために、電話会議の機能も備えている。

画像クレジット:Brian Heater

その点、Amazon(アマゾン)はよくわかっているようだ。デバイスの上部に大きな物理的な目隠しのボタンを追加している。ボタンを右にスライドさせると、右上のカメラは白いレンズカバーで覆われる。黒いスクリーンフレームとはコントラストになるため、離れたところからでもカメラが隠されていることが簡単にわかる。カメラを覆うと「カメラオフ / モーション機能無効」といったポップアップ通知が表示される。

この「モーション」とは、アマゾンの最新Echo Showの代表的な機能である回転するスクリーンのことだ。同社は、この新しいテクノロジーをこのカテゴリーでのゲームチェンジャーとして位置づけている。正確で静かなモーション機能を実装したことは良い仕事と言えるが、一方でこの追加機能は、間違いなくプライバシーの問題を再燃させるだろう。

画像クレジット:Brian Heater

周囲に溶け込むようなホームデバイスを作るというコンセプトは、この機能には当てはまらない。Echoは、人物追跡を使用して、ディスプレイが常にユーザーの方を向いているようにするとともに、ユーザーの意識をEcho自体にも向けさせる。デバイスが人物追跡に画像処理とAIを使用していることに薄々気づき、なんとなく理解していても、実際のところ大抵は気にならなくなってしまうだろう。どのみち、今ではほとんどすべてのものにカメラがついている。そういったデバイスはもはや、日常的に使用しているソーシャルメディアやサービスの一部だ。しかし、デバイスが部屋の中にいるユーザーの動きに物理的に追従すれば、ユーザーはこのデバイスを意識せざるを得ない。

数日間Echo Showを使用した限りでは、この機能を必要と感じたことはあまりなく、ギョっとさせられたことさえある。机の上で、この記事を執筆しているパソコンと並べてEcho Showを置いているが、この機能は普段無効にしている。そのうち慣れるものかもしれないが、この機能を使う時は比較的限られているし、必要ならば手でディスプレイをこちらに向けて、スクリーンの角度を調節すればいいので、固定した状態で使おうと思っている。スクリーンの調整はいつもしていることだ。何の問題もない。

アマゾンは、デフォルトでスクリーンをどの方向に向けておきたいか、左右にはそれぞれどの程度回転させたいかなど、セットアップの過程でこの機能についてひと通りの説明と設定の機会を提供している。留意すべきことは、Echo Showのシステムは、ユーザーが設定スライダーで調節するまで、実際に何が「真っすぐ」に相当するのか認識していないということだ。この設定は後からでも調節できる。「モーション設定」オプションもある。このオプションでは、ユーザーを追跡させて使うアプリケーションを制限したり、音声で確認しないとモーション機能を使用できないようにしたり、またはこの機能を完全に無効にしたりすることができる。

関連記事:アマゾンの新しいEcho Show 10は利用者の動きをカメラで追跡する

もちろん、筆者は使用していない間はカメラのカバーを閉じておきたい性分なので、このカバーはなかなかいい具合だ。カメラが覆われた状態で、デバイスのモーション機能を作動させることはできない。デバイスは追いかけている対象を視認しておく必要があるからだ。スクリーンのモーション機能には、カメラを無効にし忘れたことを気づかせてくれるという、思いがけない副次的効果があることも付け加えておく。

アマゾンは当然のことながら、そしてありがたいことに、Echo Show 10の発表にともないプライバシーについても言及している。製品ページには「プライバシー」について8つの記載事項があるが、以下はそのキーメッセージだ。

マイク / カメラのオン / オフボタンや内蔵カメラを覆うためのカメラカバーなど、アマゾンは、何重ものプライバシー保護対策を用いてAlexa(アレクサ)およびEchoデバイスを設計しています。モーション機能は声やデバイス上、またはAlexaアプリからでも無効にできます。モーション機能を提供するための情報処理はすべてデバイス上でのみ行われるため、取得された画像や映像がクラウドに送信されることはありません。

画像クレジット:Brian Heater

特筆すべきは、追跡機能は顔認識のような類ではなく、人の漠然とした輪郭を使用していることだ。処理に使われる画像は、個人としてはもちろん、通常では人の識別に使われるものではなく、まだらなヒートマップのように見える(ただし、ペットと人間の区別はできる)。特にこの点は、同社にとって政治的な論争を呼ぶ話題となっている。

関連記事:アマゾンが顔認識技術を地方警察には1年間提供しないと表明、FBIへの提供についてはノーコメント

モーション機能は、主にユーザーのストレスを減らすためのものだ。アマゾンは、既存のEcho Showのユーザーが、例えば料理中にキッチンで使う時、デバイスの向きを変えなければならないことを例に挙げている。音声の指向性も、スクリーンの動きに連動する。これは、最近のEchoのモデルで360度オーディオから距離を置く同社の動きと一致している。モーション機能は、デバイスの用途や、どれだけデバイスの周りに人がいるかにより一長一短がある。また、ビデオ通話中のユーザーの動きに追従させるためにも使用できる(競合企業がズームとトリミングを組み合わせて実現している機能だ)。

アマゾンは、スマートスピーカーの「スピーカー」の部分を重視し、最近の世代のデバイスのオーディオを改善するために苦労していた。新しいEcho Showは確かにその恩恵を受けている。筆者はメインのサウンドシステムとしては使わないだろうが、机の上に鎮座するこのデバイスは、前面がスクリーンに覆い隠されていても、サイズのわりにはすばらしい豊潤なサウンドを提供してくれる。

10.1インチのスクリーンも手頃なサイズだ。筆者はテレビやラップトップの代わりとしてこのデバイスを使うことはないだろうが、動画を手早く観るにはちょうど良いサイズだ。YouTube(ユーチューブ)はこのフォームファクターに完璧にフィットする短尺動画で市場を独占しているので、アマゾンがグーグルとここで提携できないのは残念だ(その気になれば、内蔵ブラウザを介してYouTubeにアクセスすることもできるが、それでは到底エレガントなソリューションとは言えない)。

画像クレジット:Brian Heater

アマゾンのPrime Video(プライムビデオ)は確かに良い長編のコンテンツやシリーズ物のシェアを持っている(大量の駄作も含まれているが、時にはそれがおもしろかったりする)。しかし、アマゾンが最も得意とするところは、サードパーティーと提携し、自社の製品を強化することだ。そして、それはアマゾンがEchoでのエクスペリエンスを向上させてきたもう1つの手法でもある。動画の面ではNetflix(ネットフリックス)とHulu(フールー)がデバイス上で利用できるようになり、音楽の面ではApple Music(アップルミュージック)とSpotify(スポティファイ)が追加された。

追加されるとうれしいサードパーティー製のアプリはまだいくつかあるが、これらのラインナップはかなり堅実な出発点だ。いうまでもなく、スポティファイのようなサービスは音楽再生のデフォルトとして設定できる。スポティファイに対応していることで、かなり使い勝手が良くなる。正直なところ、Amazon Music(アマゾンミュージック)は、現時点ではプライムビデオほど魅力のあるサービスとは言えないからだ。そして、スポティファイのような使い勝手を良くしてくれる追加サービスは他にもある。

ソフトウェアの観点から見て間違いなく最も魅力的な追加サービスであるZoom(ズーム)は、後日サポートされる。今のところ、通話は他のAlexaデバイスとSkype(スカイプ)に限定されている。ズームや他のサードパーティー製の電話会議ソフトウェアには、特に、前述した家庭と仕事の境界の曖昧さも手伝って、ウェブ会議ツールの新境地を切り拓くチャンスがある。

実際のところ、現在筆者の机の上に陣取るEcho Showは、パソコンで仕事をしながら通話をするのに最適だ。Echo Showの導入については、用心すべき点もあるものの、楽観的に捉えている。少なくとも、13メガピクセルのカメラを定期的に活用するための妥当な理由ぐらいは思いつくだろう。

画像クレジット:Brian Heater

差し当たって、カメラとスクリーンのモーション機能の両方を活かすのにふさわしい使用例は、簡易的な防犯カメラだろう。防犯カメラは「近日リリース予定」の機能の1つであり、実現するにはGuard Plus(ガードプラス)に加入する必要がある。ガードプラスを使用することでEcho Showにスマートセキュリティカメラの役目も果たさせ、外出時にジオフェンスを設定できる。つまり、留守中の家に誰かがいることが検出された場合、Echo Showはアラートを送信する。

2021年2月には、アマゾンが壁かけ型のスマートホームハブに取り組んでいるという噂が流れている。基本的に、さまざまなコネクテッドデバイスのためにAlexa対応のタッチスクリーンコントロールとして機能する、そのフォームファクターは確かに理に適っている。今のところ、Echo ShowとAlexaモバイルアプリの間に割って入る余地はほとんどないが、確かにまあ、壁かけ型のスマートホームハブのようなデバイスがあれば、空間によりプレミアムな雰囲気を醸し出すことができるだろう。

適切に配置されたEcho Showは、多くの人のニーズに応えてくれるだろう。実際、Echo Showは筆者のワンベッドルームのアパートで良い仕事をしている。音声やタッチで照明をコントロールすることができ、当然のことながらスクリーンでは、アマゾンが販売するRing(リング)などのセキュリティカメラからの映像を監視できる。リングのような付加的なサービスにより、スマートスクリーンのカテゴリーは極めて魅力的で機能性に優れたものとなってきた。

Echo Show 10は249ドル(日本では税込2万9980円)で、2018年のEcho Showよりも20ドル(約2200円)高い。新しい機械的な回転機構がこの増額にどの程度影響しているか推し量るのは難しい。しかし、アマゾンはモーション機能がない安いモデルも提供している。筆者なら上に概説した理由により、ほぼ確実にこのモデルを選ぶ。繰り返すが、誰もが筆者と同じ不安を抱くとは限らない。

全体的に見て、これはShowファミリーへのよく練られたすばらしい追加モデルだ。そして筆者について言えば、従来通り自分で向きを変えながらEcho Showを使っていこうと思う。

関連記事:グーグルが7インチディスプレイの新型Nest Hub発表、Soliレーダーが睡眠トラッキング用途で復活

カテゴリー:ハードウェア
タグ:AmazonレビュースマートディスプレイEcho Show 10

画像クレジット:Brian Heater

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Dragonfly)

グーグルが7インチディスプレイの新型Nest Hub発表、Soliレーダーが睡眠トラッキング用途で復活

驚きの復活だ。Google(グーグル)は米国時間3月16日朝、第2世代となる新型「Nest Hub(ネストハブ)」の発売を発表した。2018年に「Google Home Hub(グーグル ホーム ハブ)」という名前で登場したこのスマートディスプレイは、2019年にリブランディングされたにもかかわらず、これまで大きな変更はあまり見られなかった。今回登場した第2世代モデルも、先代から大幅にアップグレードされたわけではないが、見覚えがある(そしてほとんど忘れられていた)機能が搭載されている。

2019年末にPixel 4(ピクセル4)の発表とともに導入された「Project Soli」という技術について、その後あまり耳にすることはなかった。動きを感知するこの小型のレーダー技術は、発表から約4年を経てようやくデバイスに搭載され、大きなセールスポイントとして位置づけられていた。だが、これを利用するアプリケーションは非常に少なく「Motion Sense(モーション センス)」と呼ばれるジェスチャー検知機能や、専用に作られた奇妙なポケモンアプリなどがあったくらいだ。

関連記事:GoogleのPixel 4は進化したカメラで勝負する

そして、Soliは消えてしまった。2020年に発売されたPixel 5には、Motion Senseが搭載されていなかったのだ。家電製品では一度採用された機能が廃止されることは確かに珍しくないが、Googleが間違いなく時間とリソースを費やして開発した技術としては奇妙に思われた。

画像クレジット:Google

新型Nest HubでSoliが再登場したことは確かに予想外だったが、かつてモバイルアプリケーションで行った試みよりも、今度はようやくその意義が活かせるかもしれない。新型Nest HubにおけるSoliの主な用途は、初代Nest Hubからの最も大きな変更点である睡眠トラッキングだ。なぜSoliが使われたのかというと、Googleが既存の技術の新たな使い途を探していたからという理由だけではない(間違いなくそれもあるだろうが)。

新型Nest Hubには、初代と同様にカメラが搭載されていない。Googleがデバイスにカメラを搭載しないと決めたことは、新しいAmazon Echo(アマゾン エコー)が人の追跡機能を使って実際に部屋の中であなたの姿を追いかけるようになった今、この世界における一服の清涼剤のようにも感じられる。カメラが重要だと思うのであれば、これまでと同様に「Nest Hub Max(ネスト ハブ マックス)」を選択することもできる。しかしGoogleは、初代Nest Hubがベッドサイドに置かれることが多かった件に正しく言及している。

それはつまり、

1. ネットワークに接続されたデバイスにカメラを搭載することは、プライバシーに関する重大な懸念を生じさせる。

2. 睡眠トラッキングをするには理想的な場所である。

そこで考えたのが、

  1. カメラを使わずに睡眠トラッキングを行うにはどうすればいいのか?

それに対する簡単な答えは、ウェアラブルデバイスを使うことだ。Googleは、Fitbit(フィットビット)の買収を完了させたことで、その分野における足場をより強固なものにした。しかし、この買収が完全に定着するまでには、まだ時間がかかるだろう。また、筆者はこれまで多くのウェアラブルデバイスを試してきた者として、どんなに快適な製品であっても、手首に装着していない方がよく眠れると断言できる。睡眠トラッカーのせいで眠れないというのも確かに皮肉な話だが、だからといって気にしないようにすることも難しい。

Soli技術についての簡単な復習(Googleによる説明)

Soliは、超低電力の電波を発射し、対象となる場面から反射された信号を測定するFMCW(周波数連続変調)方式のミリ波レーダートランシーバーで構成されています。反射信号の周波数スペクトルには、場面内における物体の距離と速度が集約されています。この信号を処理することで、ユーザーの睡眠領域など特定の範囲を分離し、その領域内における大きな体の動作からセンチメートル以下の呼吸まで、幅広い動きを検出して特徴付けることができます。

画像クレジット:Google

つまり、基本的には、カメラによるセンシングをベッドサイドの小型レーダーと交換するという話だ。確かに、頭では理解しにくいかもしれない。ここで最も重要なことは、レーダーによるモーション・トラッキングでは、画像を収集するのではなく、動きに基づいたデータのみを収集しているということだ。

このSoliを使ったGoogleの「Sleep Sensing(スリーブ センシング)」システムは、10万時間以上の睡眠データを基に学習したもので、データの解析にはTensorFlow(テンソルフロー)が使われているという。これによって、最初の調整プロセスが完了した後は、シーリングファンのような人体以外の動きを排除することができる。睡眠トラッキングだけでなく、画面が徐々に明るくなるSunrise Alarm(目覚ましディスプレイ)やジェスチャーで目覚ましをスヌーズする機能など、従来のNest Hubにソフトウェアアップデートで展開された睡眠に関わるその他の機能も活用されている。

他にも、新しいスマートホームインターフェースなど、ソフトウェア面のアップデートが行われてる。しかし、全体的には、睡眠トラッキング以外の改善点は多くない。しかし、実際にはそれで全然構わない。初代Nest Hubは市場で最も優れたスマートディスプレイの1つだったからだ。

スピーカーは低音が向上するなどの改良が施されたというが、ほどんど変わっていない。画面サイズは初代と同じ7インチだが、デバイス全体のフットプリントは、スピーカーの改良に合わせて少し大きくなっている。また、本体の54%にポストコンシューマーリサイクル(消費者が製品を使用した後に回収された)プラスチックが使用されているという。

99ドル(約1万800円)という価格は、確かに適切だろう。Googleは初代Nest Hubから49ドル(約5350円)値下げした。米国では16日に予約受付が始まっており、30日に販売開始となる。

関連記事:グーグルはNest Hub MaxでEcho Showに真っ向から挑む

カテゴリー:ハードウェア
タグ:GoogleGoogle Nestスマートディスプレイ睡眠

画像クレジット:Google

原文へ

(文:Brian Heater、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

窓型スマートディスプレイのアトモフが「スター・ウォーズ」の風景を楽しめる新モデル

窓型スマートディスプレイのアトモフが「スター・ウォーズ」の風景を楽しめる新モデルの先行予約を2月26日開始

窓型スマートディスプレイ「Atmoph Window 2」を開発するアトモフ(Atmoph)は2月19日、ウォルト ・ディズニー・ジャパン(ディズニー)とルーカスフィルム監修の下、新モデル「Atmoph Window 2 | Star Wars」を発表した。初回生産1000台は限定特別パッケージ版として、2月26日から先行予約を開始する。価格は税抜5万2800円で、出荷予定は2021年4月下旬。また限定特別パッケージには、シリーズ1本目の風景に登場する「スター・デストロイヤー」と「デス・スター」をあしらっている。

窓型スマートディスプレイのアトモフが「スター・ウォーズ」の風景を楽しめる新モデルの先行予約を2月26日開始

窓型スマートディスプレイのアトモフが「スター・ウォーズ」の風景を楽しめる新モデルの先行予約を2月26日開始

Atmoph Window 2は、アトモフが独⾃に4K/6K撮影した世界各地1000カ所以上の風景とリアルなサウンドを楽しめる、27インチ窓型スマートディスプレイ。Wi-Fi(11ac)、Bluetooth 4.0を利用可能で、3Wフルレンジスピーカー×2を搭載。Googleカレンダー連携や、スマートスピーカーからの音声操作などIFTTT連携機能も採用している。Basicタイプのサイズは638×372×57mm。

窓型スマートディスプレイのアトモフが「スター・ウォーズ」の風景を楽しめる新モデルの先行予約を2月26日開始

  • ディスプレイ:27インチ(1920×1080ドット、ノングレア)
  • サイズ:638×372×57mm
  • サウンド:3Wフルレンジスピーカー×2、10W振動スピーカー
  • 重量:4.5kg
  • Wi-Fi:802.11 ac/b/g/n(5GHz/2.4GHz)
  • Bluetooth:4.0
  • 「スター・ウォーズ」風景:3本(1本はインストール済み、残りの2本は追加リリース後に本体にダウンロード)
  • Atmoph オリジナル風景:3本(すべてインストール済み)

Atmoph Window 2 | Star Warsでは、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」時代を元にCG制作した宇宙の景色をはじめ、砂漠の惑星、緑の惑星の日常風景も眺められる予定。ディズニーとルーカスフィルム監修の下にAtmophが宇宙の日常風景をCGとして制作しており、映画では見ることができないオリジナル映像になっているという。映画のワンシーンの静止画から、本作以外の時間軸での日常風景を一から再現したそうだ。

世界中にファンが多く、CGとVFXも世界最高の本作の世界観を表現するため、宇宙船のディティールやライティング、飛行の仕方、そして命を吹き込むサウンドまでこだわり、作品の世界を緻密に描いたとしている。

窓型スマートディスプレイのアトモフが「スター・ウォーズ」の風景を楽しめる新モデルの先行予約を2月26日開始

製品に含まれる「スター・ウォーズ」作品(計3本)の風景内容

  • 「デス・スター」と衛星「ジェダ」(本体にインストール済み)。「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」を元にした、スター・ウォーズの宇宙の日常風景。惑星「ナジェダ」の衛星である「ジェダ」と、離れて向き合う「デス・スター」。宇宙空間を飛び交う帝国軍の様々な宇宙船を、「スター・デストロイヤー」からの視点で楽しめる
  • 残りの2本のうち、1本は5月追加予定、もう1本は5月発表予定。リリース後、製品本体にダウンロードされる

「スター・ウォーズ」の風景は4本目以降が計画されており、Atmoph Window 2 | Star Warsモデルでのみ購入可能としている。

なお、3台のAtmoph Window 2を並べると、パノラマ風景として楽しめる。

窓型スマートディスプレイのアトモフが「スター・ウォーズ」の風景を楽しめる新モデルの先行予約を2月26日開始

関連記事
窓型スマートディスプレイのアトモフが1.5億円を追加調達、CG制作や世界展開を加速
窓型スマートディスプレイ開発のアトモフが2.7億円を調達
世界中の風景を楽しめる“未来の窓”の新型がMakuakeに登場、京都のアトモフが開発

カテゴリー:ハードウェア
タグ:IoT(用語)アトモフ(企業)STAR WARS / スター・ウォーズ(作品)スマートディスプレイ(用語)日本(国・地域)

グーグルのNest Hub MaxでZoom利用が可能に、まずは米国、英国などで

Nest Hub MaxでZoomが利用できるようになった。Google(グーグル)は米国時間12月14日、人気のテレビ会議プラットフォームの登場についてブログ投稿で概要を説明し、米国や英国、カナダ、オーストラリアのユーザー向けに提供を開始したことを明かした。

この待望の機能は「アーリープレビュー」として提供されており、基本的にユーザーはワイドリリース前にファームウェアを受け取るためにオプトインする必要がある。ただ、グーグルはこれはベータ版ソフトウェアではなく、ワイドリリース版と本質的に同じ体験を提供すると主張している。

Zoom通話を使用するには、Nest Hub Maxの所有者は無料または有料のZoomアカウントが必要だ。ユーザーは自分のアカウントをデバイスにリンクし、Googleカレンダーに招待を追加して会議を開催する必要がある。またこの機能は、Nest Wifiの新機能(利用できる場合)を利用して、ワイヤレス帯域をテレビ会議に優先させる。

ZoomはFacebook(フェイスブック)のPortalでもすでに利用可能だ。Amazon(アマゾン)は2020年8月、同サービスをEcho Showデバイスに年内に対応させると発表したが、まだ具体的な日程は明らかにしていない。また一部のNest Hubは、プライバシー上の理由からカメラが搭載されていない。

関連記事:Facebookのスマートディスプレイ「Portal」がZoom搭載

カテゴリー:ハードウェア
タグ:GoogleGoogle NestZoomスマートディスプレイ

画像クレジット:Google

原文へ

(翻訳:塚本直樹 / Twitter)