インドのママ向けEコマース、Hopscotch、Facebook共同ファウンダーのエドゥアルド・サベリンのリードで1300万ドルを調達

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Hopscotchはママたちをターゲットにしたインド拠点のEコマースサービスで、Diapers.comの元幹部らが設立した。このほどシリーズCラウンドで1300万ドルを調達し、リードしたのはFacebookの共同ファウンダー、Eduardo Saverinだった。

SaverinはFacebookの立ち上げに関わったことでその名を知られたが、2005年にMark Zuckerbergが彼の持ち株を希薄化した時に終った。それでも、彼の持ち分(とおそらく税金)は、米国籍を捨てシンガポールに渡る決断をするには十分だった。彼は当地で、FacebookのIPO以前に、結婚して家庭をスタートさせた。

このところのSaverinは、メディア嫌いのアクティブなスタートアップ投資家で、女性および家族に焦点を当てたEコマースに特に関心を持っている。最近では新たにOramiと名前を変えた東南アジアのHopscotchと同じ分野のサービスに投資しており、今回は彼にとって初めてのインド拠点企業への個人出資を経てHopscotchの取締役に就任した。Saverinは以前、Velos Partnersのファンドを通じてHopscotchに投資していた。

Hopscotchは、2012年にハーバードビジネススクールの同窓生、Rahul AnandとLisa Kennedyの2人が設立し、2015年1月のシリーズB 1100万ドルを含め、今日までに1300万ドルの資金を調達した。

女性は強力な消費者グループであり、インドにEコマースが定着して以来、多くの企業が彼女らの注目とお金を奪い合っている。ライバルのいくつかは、例えばFirst Cry(5500万ドルのようにHopscotchよりも多額の資金を調達しているが、かつてDiaper.comで働いていたAnandは昨年インドの有力情報サイト、TechCircleに対して、われわれはひるまない、「最も利益率の高い」サービスになることが目標だと語った。

設立メンバーの経歴にもかかわらず、Hopscotchはおむつやその他オフラインで容易に手に入る商品は販売していない。インタビューの中でAnandは、いかに戦略がインドにローカライズされていなければならないかを説明した。

他のサービスで問題なのは、Diapers.comをやみくもに模倣し、なぜ米国で成功したかを理解していなかったことだ。同社が米国顧客に対して成功したことは、インド顧客には通用しない。これはインドの主要都市では、ほぼあらゆる商品をオフラインの “kirana” ストアから、電話一本で注文できるからだ。そのため、競争に勝つ唯一の方法は利便性ではなく、価格だ。

Hopscotchは、業績について多くを語っていない。売上は対前年比700%増だと言っているが実際の数値は、現在インドおよび海外ブランド3000社の商品を扱っていることだけだ。同社は現在求人中で、新社屋への移転を完了したと言っている。

「Eduardoを取締役会に加えられたことを喜んでいる。インドのママたちに子供たちにとって最良のものを届けられるよう共に努力していきたい。彼のはかり知れない洞察と経験は、投資家として彼を迎えられたことの価値を再認識させるものだ。この発表は、Hopscotchがママたちの象徴的目的地になるための道の新たな道標となる」とAnandが声明で言った。

Saveriも強気で、「Hopscotchは顧客中心のアプローチを取っており、その結果記録的に高い顧客維持率を達成している。今後もママたちに最高の商品を届け、すばらしいオーダーメイド体験を提供し続けることができれば、Hopscotchはインドのママたちの最終目的地になるだろう」と語った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

子どもたちがプログラミングを学べるiPad上のヴィジュアル言語Hopscotchがシードで$1.2Mを調達

次世代のプログラマを育てる、と称するシステムは、今やとても多い。その一つ、ニューヨークのHopscotchが今日(米国時間5/8)、v2.0の発表とともに、昨年8月に120万ドルのシード資金を獲得していたことを公表した。

そのシード資金を出したのは、Resolute VenturesCollaborative FundKapor Capital、それに挙名されていない投資家数社(数名)だ。資金はチームの増員とコミュニティの立ち上げ、そしてアプリのバージョン2の構築に使われた、と協同ファウンダのJocelyn Leavittが言っている。

Hopscotchの特徴は、モバイルデバイスに絞っていることだ。具体的にはiPad。子どもたちはiPadの上で、Hopscotchのグラフィカルなプログラミング言語をドラッグ&ドロップしてプログラミングを学ぶ(上図)。同社はこの言語を“iPadプログラミング言語”と呼んでいる。つまりScratchに似ているけど、ただしiPadsオンリーなのだ。

Leavittはこう説明する: “Hopscotchでは、カラフルなコードブロックをドラッグ&ドロップしてルーチンを作る。それらのルーチンを保存しておき、いろんなオブジェクトにくっつけたり、あるいはiPad上のいろんなイベントによって起動できる(たとえば“iPadを揺すった”、“iPadが大きな騒音を聞いた”、など)。そこでたとえば、手を叩くたびに熊さんが宙返りをするプログラムを作れる。

“Hopscotchはオブジェクト指向プログラミング言語だが、ヴィジュアルな言語だ。ヴィジュアルだから、文字をタイプしていくプログラミング言語のように誤字の心配がない”。

Apple App Storeに出てから1年経つが、これまでに作られたプロジェクトは150万あまり、そのために5700万のコードブロックをコンパイルした。創業は2011年で、これまで百か国あまりの教師や子どもたちに使われてきた。ユーザ数は公表していない。

今度の新バージョンでは、エディタの部分と、プログラムが動くステージの部分を一つの画面にまとめた。また、関数やサブルーチンに相当する”abilities”(アビリティー)というものを導入した。これでユーザは、より高度なプログラミングの概念を用いてアプリケーションを作っていける。

子どものプログラミング教育とその分野での競争について、Leavittはこう言う: “ヴィジュアルプログラミング言語は何百もある。人気があるのはScratchとAliceとBlocklyだ。でもそれらは大学のプロジェクトがほとんどだから、競合他社とは呼びたくない(BlocklyはGoogleだけど)。というか、実はScratchを作りMIT Media LabでScratch 2.0を作ったJohn Maloneyは、私たちのアドバイザーだ”。

“モバイル上の‘子どものためのプログラミング’アプリも最近いろいろ出てきたけど、その多くは、問題が次々と難しくなるパズルみたいで、全然プログラミング言語ではない。つまりそれらは、子どもたちがそれを使って、何かを創造できるツールになっていない。Hopscotchは、それを使ってデジタルトイ(toy(s), 玩具)を作れるデジタルトイだ。21世紀のLegoね”。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))