フリーで制約のないインターネットは危険な場所でもあるが、しかし政府や企業などによるWebの検閲を防ぐツールはつねに、それら邪魔者たちの一歩先にいなければならない。
世界最大のVPNプロキシサービスで、これまで3億5000万以上ダウンロードされたHotspot Shieldが今日(米国時間9/18)、世界中のブロックされているコンテンツを容易に閲覧でき、同時にセキュリティと匿名性を維持できるブラウザプラグインをChromeとFirefox用にローンチした。
これまでと違ってこのWeb用Hotspot Shieldは完全に広告がなく、しかも帯域は無制限だから、ユーザはFacebookやNetflix、YouTubeなどのサイトに、これらが禁じられ、あるいはブロックされている国でもアクセスできる。
Hotspot ShieldのマーケティングディレクターLevent Sapciによると、同社のプロダクトは世界中の人びとに、政府に検閲されないインターネットへのアクセスを提供し、大きな影響力を発揮している。
今たとえばロシアは、RedditやWikipediaなどのサイトを(一時的に)ブロックしている。また中国のユーザは、Facebookですら、VPNでアクセスせざるをえない。中国は、インターネットの自由に関して最悪の実績を誇る(!)国だ。
VPNは、抑圧的な政府のブラックリストと戦うためだけのツールではなくて、まだその国で供用されていないストリーミングサービスに、供用されている国の人になりすましてアクセスするためにも利用できる〔例: まだNetflix がサービスしてないころの日本〕。まだ、供用されていない国の多いNetflixサービスも、VPNを使えば、合衆国やイギリス、フランス、カナダなど供用地域のNetflixに、世界のどこからでもアクセスできる。
Sapciによると、究極の目標としては、誰もが簡単にVPNを使えるようにしたい。今回提供するブラウザプラグインは、ブラウザとの直接的な統合であり、インストールも一瞬でできるから、これまで通(つう)だけのものだったかもしれないVPNの、門戸を一挙に広げ、誰もが自分のWebトラフィックを保護し、自由な閲覧体験を享受できるようになるだろう。