2021年最も働きがいのある米国のテック企業、スタートアップベスト10(Glassdoor調べ)

Glassdoor(グラスドア)が2021年に「最も働きがいのある米国企業」の年間ランキングを発表した。その中から大企業(従業員数1000人以上)と中小企業で、上位10社のテック企業を抜き出してみた。

大企業のリストは、従業員数1000人以上の企業の中から、そこで働く従業員のフィードバックに基づいてランキングが作成されている。Glassdoorでは、従業員がその会社のCEO、出世の機会、報酬と福利厚生、文化と価値観、ワークライフバランスといった項目で企業を評価している。大企業でランクインするためには、各属性ごとにそれぞれ75件以上の評価を得る必要がある。中小企業ランキングでは、会社が75件以上の評価を必要とする。

それでは、Glassdoorによる米国で働きたいハイテク企業トップ10をご紹介しよう。カッコ内には、ベスト100企業における各社の総合順位と平均従業員評価が記載されている。

2021年テック系企業ベスト10

1位 NVIDIA(エヌビディア)[総合2位、4.5点]
2位 HubSpot(ハブスポット)[総合4位、4.5点]
3位 Google(グーグル)[総合6位、4.5点]
4位 Microsoft(マイクロソフト)[総合9位、4.5点]
5位 Facebook(フェイスブック)[総合11位、4.4点]
6位 LinkedIn(リンクトイン)[総合13位、4.4点]
7位 DocuSign(ドキュサイン)[総合15位、4.4点]
8位 KnowBe4(ノウビフォー)[総合16位、4.4点]
9位 Salesforce(セールスフォース)[総合17位、4.4点]
10位 RingCentral(リングセントラル)[総合18位、4.4点]

そしてGlassdoorの中小企業ランキングよると、2021年に就職すべきテック系スタートアップのトップ10は以下のとおりだ。

2021年テック系スタートアップベスト10

1位 Ike(アイク)[総合3位、4.9点]
2位 Harness(ハーネス)[総合6位、4.9点]
3位 Lendio(レンディオ)[総合8位、4.9点]
4位 Jobot(ジョボット)[総合9位、4.9点]
5位 Lower(ローワー)[総合10位、4.9点]
6位 Orchard(オーチャード)[総合16位、4.8点]
7位 SimplrFlex(シンプラフレックス)[総合17位、 4.8点]
8位 Flockjay(フロックジェイ)[総合21位、4.8点]
9位 Wonolo(ウォノロ)[総合24位、4.8点]
10位 Thrasio(スラシオ)[総合27位、4.8点]

【注記】総合14位にランクインしたAsana(アサナ)は公開企業であるため、このリストから除外した。また、Ping Identity(ピン・アイデンティティ)も、従業員数が1000人近くに達しており、まず間違いなくスタートアップの段階を超えているため、このリストから除外している。

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画像クレジット:Bloomberg / Getty Images

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(翻訳:TechCrunch Japan)

LinkedInが大規模なデザイン更新の一環として、ストーリーズ機能の開始に加え、Zoom、BlueJeans、Teamsビデオの統合を発表

世界中がCOVID-19による影響に苦しむ中、求人市場は依然として低迷が続いているが、求人活動を中心に人気のある事業を築いてきた企業が、求人市場の回復を待ちつつ、デザイン変更を実施し、他の形での利用拡大に取り組んでいる。

Microsoftが所有するLinkedInは、職業人がネットワークを構築し仕事を探すサイトであり、現在7億600万人の登録ユーザーを擁する。同サイトは現在4年ぶりに、デスクトップおよびモバイルアプリのデザイン変更を発表した。

この中で、LinkedInは7つの機能を導入している。まず最も重要なのが、独自のストーリーズ機能の導入である。これはまず、米国とカナダで展開し、その後全世界で展開する予定だ。ストーリーズはビデオや写真からなる人気のコンテンツで、Snapchat、Instagram、Facebookで利用者を動員している主要機能である。またビデオチャットなど複数の新たな機能を通し、ダイレクトメッセージングサービスのアップデートも行われる。また、より広いパラメーターで検索ができるよう検索機能が再構築されている。

LinkedInユーザー層へのメッセージは、「LinkedInは他の方法でもお役に立てるツールです」である。

LinkedInは確かに、それまでの常識では考えられない状況に陥った過去8ヶ月間、人々をつなぐ手助けをする独自の視点から、自らとその作業ツールを人々の役に立つものにする方法について可能性を探ってきた。しかし、求人ネットワークとしての主要機能が十分活用されていない現状では必ずしも迅速に行動できているとは限らず、批判にさらされてきた

本日発表になったニュースはこの試みの終了を示すものではない。実際LinkedInは、求人情報の掲載が鈍化したとしても、状況が回復する中で今後も採用ツールとして頼りになる存在でありたいと強く願っている一方で、 同社の他の目的を示すものでもある。

「この取り組みはCOVIDと共に始まったわけではありません。当社は、過去数年にわたり当社プラットホームのソーシャルネットワークと会話機能を前面に押し出すことで、多様化を図ってきました」とLinkedInの製品事業部長であるKiran Prasad(カイラン・プラサド)氏はインタビューで語った。

ストーリーズ機能は、近年のソーシャルメディア全般における最も注目すべき進歩のひとつであるため、LinkedInが時流に乗ってストーリーズ機能を展開するのも驚きではない。はっきりさせておくと、これは数年前にLinkedInが大学生向けにLinkedInの信頼性と存在感を高めるために取り組んでいたストーリーズ機能とは全く異なるもので、ストーリーズ機能がより広い市場で進化し、若年層のスナップチャットユーザーだけでなく多くの人々に利用されるようになったのと同様、あらゆるユーザーを対象としたものだ。

LinkedInは、この新たなバージョンを、過去3か月にわたり、ブラジル、オランダ、アラブ首長国連邦、オーストラリア、フランスなど数多くの国で検証してきた。そして同社はこの期間に何百万ものストーリーズが何十万ものやり取りを通じて共有されたと述べた。

ご想像の通り、内容は仕事よりのインフルエンサーがLinkedIn利用者に語りかけるタイプ、つまり、LinkedInが今まで扱ってきたコンテンツのビデオ版でだが、より魅力的かつ画像が先行する形式のものが多い。プラサド氏は今の所、広告は関与していないと述べたが、最終的には有料コンテンツを導入する計画だ。LinkedInのビジネスモデルでは、プレミアムサブスクリプションとならび、採用情報が広告とともに掲載される形もとっているため、これは理に適っている。

一方、メッセージング機能は、コネクションと将来のコンタクトとの間でよりプライベートな会話を交わすことを可能にする機能で、LinkedInでは人気のあるサービスの1つである。LinkedInは利用数を公開していないが、送信されたメッセージ数が昨年比で25%増加したとのことである。

これもLinkedInがビデオに転換することで促進したいと考えている機能である。このため、LinkedInはビデオチャットのためにZoom、BlueJeans[免責事項:TechCrunchをも所有するVerizonが所有]、およびMicrosoft Teamsと統合することを発表している。

FacebookのWorkplaceがその統合で行ったように、LinkedInがすでに他所で人気を博しているツールを取り込んでMicrosoftのエコシステムの外へと発展するのは喜ばしいことである。ただ筆者はLinkedInがそのメッセージングサービスにビデオチャット機能を導入するのに、ここまで時間がかかったことにかなり驚いている。しかし、それでも機能が無いよりはましである。

またLinkedInは、メッセージをリコール、削除、編集できる機能も導入した(Twitterさん、聞こえていますか?)。また、絵文字(Slackやその他のコラボレーションツール、およびスマートフォンキーボードに採用されているため、ビジネスコミュニケーションですでに広く使用されている)による応答や、扇情的コンテンツや嫌がらせコンテンツにフラッグを立てるツールも導入している。

最後に検索機能のアップデートであるが、これはLinkedInが、そのプラットホーム全体でのユーザーによる利用法を改善するために行っているもう一つの取り組みである。検索結果には現在、人や企業だけでなく、仕事、講座、イベント、その他のコンテンツが含まれ、「ユーザーが必要とするものを見つけやすくなり、また彼らがまだ存在を知らなかったLinkedInの他の側面を探索しやすくなります」と、新CEOであるRyan Roslansky(ライアン・ロスランスキー)氏は語った

キーワードが依然として最も重要な要素だが、仮に「Java」という単語を検索した場合、検索結果には、そのスキルを持った人だけでなく、仕事、講座、グループ、そしてそう、Javaを扱ったストーリーズが表示されるようになる。

一方、デザイン面の変更で大きな力が注がれているのが、「暖かさ」へのシフトである。これはLinkedInにはそぐわない言葉のように思えるし、また率直に言って職業人向けのソーシャルネットワーキングサイトがどれだけ暖かさを取り入れることができるか定かではないが、同社は冷たい「LinkedInブルー」の使用を控え、アクセシビリティを高めテキストを減らして画像を増やすために、より大きな文字を使うよう取り組んでいる。

私たちは依然として知識経済の中にいるのかもしれない。しかしLinkedInの新たなアプローチは、それを思い起こさせる意図を持つようには見えにくい。実際、私たちの多くにとって仕事と家庭生活が1つのものになるに連れ、LinkedInもその隔たりを乗り越えようとしているのだ。

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(翻訳:Dragonfly)